Vol.46

 印刷の現状
川柳
今こそ、変革のチャンスと見る
―
〝材 料 費
値 上 げラッシュに
チャンスあり〟
紙 と 言 っ て 再 生 紙 を 作 る 設 備 が 良 く な り、
針 金、 糊、 感 圧 紙 ま で も 再 生 紙 化 に な る
―
と 私 達 は 聞 い て い ま し た。 実 際 は、 手 間
暇掛けて余分な燃料を使って作っていた
と聞きます。
しかし、今のように再生紙が多く出回っ
て来ると、再生紙の再生紙になります。バ
ージンパルプなしでは、紙の繊維が短くバ
ラバラの繊維になるため、腰がなく本とし
ての機能性のない弱い紙になります。また
現 在 の 印 刷 機 は 高 速 に な っ て い ま す の で、
印刷業界からも印刷しやすい再生紙が求
められます。多分そんな中で、製紙業界ぐ
るみで偽装したのではと思います。また日
本国内から出る古紙が、中国へ輸出した方
が高く売れる事で、国内製紙メーカーに十
分な材料が手に入らない事も一因してい
ます。古鉄も同じようです。官公庁からグ
リーン調達を含めて、考え直す時期が来て
いるように思えます。バージンパルプの方
が、炭酸ガス排出量が少なく、化石燃料も
使 わ な く で き る そ う で す。 紙 は 植 林 が 進
み成長の早い樹木も使われるようになっ
ているようです。とにかく今、全ての食料、
燃 料、 金 属、 紙 資 材 が 高 騰、 円 高 で 全 て
の 業 種 に 試 練 の 時 が 来 て い る よ う で す が、
こ ん な 時 が、 そ れ ぞ れ の 業 界 で の 変 革 の
チャンスと見る時では、ないでしょうか。
四 月 よ り、 食 品 関 係 も 一 斉 に 上 が り だ
し ま し た。 印 刷 資 材 も 御 多 分 に 漏 れ ず、
上 が り 出 し て お り ま す。 特 に 洋 紙 が 三 度
目の値上げが六月から一五％位上がると
聞 き ま す。 国 内 で は 寡 占 状 態 の 大 手 製 紙
メ ー カ ー も 再 生 紙 偽 装 問 題 で、 目 だ た な
く し て い ま し た が、 値 上 げ を 強 力 に 押 し
進 め る と 聞 き ま す。 当 社 も 企 業 努 力 で 生
産 性 を 上 げ、 少 し で も 印 刷 費 を 上 げ な い
努 力 は し て い ま す が、 六 月 に な ら な い と
判 ら な い 状 態 で す。 再 生 紙 問 題 も、 よ く
考 え れ ば 判 る と 思 い ま す。 再 生 紙 が 世 の
中に出始めたころ
は、 ほ と ん ど の 紙
製品は、バージン
パルプと言って木
材チップ一〇〇％
で製紙されていた
訳です。出始めの
再 生 紙 は、 六 〇 ％
とか次は七〇％さ
らに一〇〇％再生
Page.2 印刷製本部
「ビスタ不評の原因」①
テーブルのアンケート用 紙
10
№７
アンケートに﹃ご協力﹄いただいて、聞きっ
しかし、中小企業者の〝聖域〟にメスが入っ
ぱなしでお礼も何もしない店。やはり顧客主義 たのは事実であるし、これから先も厳しい状
が徹底されているとは言えないのではないか
況が続くことは想像に難くない。
な？
ウ ィ ン ド ウ ズ・ ビ ス タ が 発 売 さ れ て か ら 飲 食 店 な ど で、 テ ー ブ ル に﹁ お 客 様 ア ン
１ 年 以 上 が 経 つ。 に も 関 わ ら ず 相 変 わ ら ず
ケート﹂がおいてありますね。私は仕事柄、
軽 部 一 孝 税 理 士 事 務 所 評 判 が 悪 く、 １ つ 前 の Ｘ Ｐ を 求 め る 人 が 後
よ く ア ン ケ ー ト を 記 入 し ま す。 住 所 も 電 話
︵半田市︶
軽部
代表
を絶たない。その不評の原因は何なのか？
も 名 前 も ち ゃ ん と 書 き ま す。 フ リ ー ス ペ ー
一孝
ス が あ れ ば、 ぎ っ し り と コ メ ン ト を 書 き ま
◆ＸＰからアップグレードした場合
す。 良 い 点、 改 善 し て も ら い た い 点、 感 想
●起動・終了が遅い
など。手厳しい苦情を書くときもあります。
近時の税務会計について思うことを書かせ
﹁起動に 分以上かかった﹂なんて話も聞 こ れ ま で 何 店 舗 で ア ン ケ ー ト を 書 い た か
ていただく。
く。 ビ ス タ は さ ま ざ ま な 新 機 能 の せ い で メ
ど う か わ か り ま せ ん が︵ １ ０ ０ 店 舗 以 上 で
モ リ ー を 無 茶 苦 茶 食 う た め、 メ モ リ ー が 少
あ る こ と は 間 違 い な し ︶ ア ン ケ ー ト に 対 し 私は、開業して︵義父から業務を引き継い
で︶まだ一年余りであるが、税理士界に入っ
ないパソコンではうまく作動しない。
て反応があったのはたった１件だけです。そ
●ソフトが動かない
のほか誕生日の月に割引ハガキが３∼４枚
たのはもう三十年程前のことである。その間
き ま す。 あ と は、 私 が 書 い た 内 容 を お 店 の
に税法や会計基準の改正等は幾度かあったが、
今まで使っていたソフトをビスタ用に
アップグレードしても動かないことが多
改 善 に 取 り 入 れ ら れ た の か ど う か？ 私 の 伝
ドラスティックな改正等は皆ここ最近のこと
い。 実 際 に エ ク セ ル 2003
で作ったものが
え た い こ と は 伝 わ っ た の か ど う か？ さ っ ぱ
である。金庫株の解禁、利益処分の廃止等々
で動かなかった。原因は office 2007 りわかりません。つまり一方通行なのです。
2007
は強烈なインパクトであったが、なんといっ
のバグ。
反 応 の あ っ た、 た っ た １ 件 と は、 あ の
てもいわゆる﹁オーナー課税﹂という訳の解
ま た、 ビ ス タ で は 画 像 保 存 の 方 法 が 違 う ﹃ カ レ ー ハ ウ ス コ コ 壱 番 屋 ﹄ で す。 も う
の で、 写 真 が 出 て こ な か っ た り、 保 存 場 所
年 以 上 前 で す が、 宗 次 会 長 の 直 筆︵ だ と 思
らない制度の登場が最右翼であろう。私自身
が あ り ま せ ん と い う 表 示 が 出 た り す る。 更
う︶の丁寧なお礼の返信郵便が届きました。 この制度がいまだによく解らない。税理士と
に、 メ ー ル の 送 受 信 が で き な か っ た り、 イ
３、０００円のお食事券も同封されていまし
して恥かしい事なのかもしれないが、納得の
ンターネットエクスプローラを立ち上げる
た。これには感動しました。それ以来私は、
いかないものは理解できるはずもない。
と、画面が白いままになったりする。
ココ壱番屋のファンです。株式上場も果たし
全国展開し着実に成長している会社ですが、 ﹁税収確保﹂という結論ありきで成立した制
結 論 と し て、 か な り 高 性 能 な パ ソ コ ン で
な い 限 り、 ビ ス タ に ア ッ プ グ レ ー ド す る の
根底にあるお客様主義の徹底がその成長の
度のようで、順序を無視した法律であること
は止めた方が無難と言えるだろう。
一因であることは間違いないと思います。
が窺える。
インターネット ソーホーズ
九 㽎
一
半田市青山一 㽎
八八六一
℡︵〇五六九︶二三 㽎
10
当時の半田は、商業が盛んで、
経済力が有り、なかでも中埜家
をしのぐ勢いのあった、小栗富
陸海軍連合大演習
治郎家を中心として、宮様方や
政府高官達の宿所を、半田の有
吉
岡
正
裕
力者達が提供した。
明治二十三年︵一八九〇︶三 食費などの費用は、一部官費
月から四月にかけ、陸海軍連合
で支給されたが、大部分は有力
大演習が愛知県で行われた。
者達の負担となった。
知多は三月二十九日から三十一 演習は実戦さながらの激しい
日までの舞台となったが、三十一
もので、とりわけ三十一日は豪
日、半田で行われた演習が全体で
雨の中で行われ、天皇は頭巾も
の中心的なものであった。
被らず、ずぶ濡れになりながら、
わが国初めての連合大演習で、 熱心に統監された。
東西両軍約三万弱の将兵が参加
一方、一部補償はあったもの
する、大規模なものであった。
の麦などの農作物や道路などに
かなりの損害が発生した。
二十九日、海路武豊に到着し
た明治天皇は、汽車で半田に入
しかし、当時の半田にはそれ
り、大本営となった小栗富治郎
を吸収できるだけの豊かさがあ
邸に宿泊した。
った。
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書籍に対応しています。
『 団塊男のイタリア奮闘記』
image
image PRESS
PRESS C1
C1
災機能に関する講演の中で悲惨な自然災害を
繰り返さないために、伝承・記念碑の大切さ
を語っていた。志半ばで逝ってしまった弟の
無念さに涙し、残された者の心の中で弟の風
が感じられるように、長兄 恵一が最愛の弟
のために伝承・記念碑として本書を編集した。
Part.44
私費留学なんて、お金さえあれば誰にだっ
て出来る。だが、著述のプロでない人がその
記録を残すことは稀なのではないだろうか。
私は一市井人として、外国での悪戦苦闘と珍
道中の記録を残しておきたかったのだ。
いま思うこと。人間って何としょうもない
ものだろう。しかしおもしろい。
当社では、色校正及
︵日進市︶
︵春日井市︶
近藤 観慈 』
近
藤
恵
一
『 林学の道　編集者
A4 80 ％ 縮 小 版
786頁
ハードカバー製本
林学とは森林に関する全ての学問である。
その中に砂防、森林環境保全が含まれる。砂
防 と は 土 砂 災 害 防 止 で あ る。 登 山 好 き な 弟
近藤 観慈は三重大学農学部林学科を卒業後、
行政で長年、砂防および災害復旧に従事しな
がら地すべりの研究をし、母校の准教授に転
進後は、豪雨・地震災害が起こる度に現地調
査をしてきた。そのような折、弟は何も言わ
ずに 歳で心臓突然死した。本書は弟が歩ん
できた﹁林学の道﹂の記録である。地球温暖
▼ 繁 忙 期 も な ん と か 終 り、 社 内 の 生 産 性 向
化のせいか近年、多雨化傾向にある。健康な
上のための設備投資に取り組んでいます。
森林の洪水・表層崩壊抑制機能により山間地
私 の 菜 園 で は、 イ チ ゴ の 収 穫 も 終 り、 夏
域の土砂災害は軽減される。自然災害は忘れ
野 菜 の 植 付 け も な ん と か 終 了。
た頃にやってくる。弟は土砂災害や森林の防
50
有 田 義 之
五十代後半にさしかかっても、いまだに書
生っぽさが抜けない私。思い切って仕事をリ
タイアし、第二の人生の出発の記念にやった
ことが、イタリアへの語学留学だった。わず
か二ヶ月ほどのことだ、大したことをしたわ
けじゃない。しかも年齢を重ねるうちに、柔
軟だと信じ込んでいた頭脳も硬直してしまっ
た。語学の上達ということに関しては、ほと
んど成果はなかった。それでも、何十年ぶり
かで学生時代に戻ったような下宿での貧乏暮
らしはそれなりに楽しかったし、さまざまな
国からイタリア語を学びにくる学生たちとの
年齢差をまったく気にしない付き合いも、大
いにおもしろかった。また、たとえわずかで
あってもイタリア人の生活を垣間見て、文化
や習慣の違いを実感するとともに、よきにつ
け悪しきにつけ自分が東洋人であり日本人で
あるということを、強烈に意識させられた。
び高品質なプリントを
B6 190頁
ソフトカバー製本