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テレビショッピングのトラブル(平成25年7月1日放送)(PDF:93KB)
テレビショッピングのトラブル(7月1日放送分) テレビショッピングは、自分の部屋にいながらにして、いろいろな商品が買えるので、と ても人気があります。しかし、一方でトラブルも起こっています。 こんな相談がありました。 テレビショッピングで天然素材のアクセサリーを紹介していた。モデルが身につけたり、 商品を大写しにしていて、商品がとても素敵に見えた。注文を受けてから作るので、納品ま でに、ひと月半ほど時間がかかり、一度注文したら返品できない「返品不可」の商品だった が、値段が安いこともあり、早速電話で注文した。 ひと月半後に商品が届いたが、テレビで見るより魅力がない。更に、テレビでは映らなか った素材の裏側に小さな傷があるのに気づいた。すぐに事業者に電話して不良品ではないか、 と伝え、商品を送って確認してもらったが、「当社では不良品とは認められません」と言わ れてしまった。 テレビショッピングでは、実際の商品を手にとって確認することができません。テレビ画 面を見て想像していたものと、届いた商品が違っている場合がありますから、こうしたトラ ブルが起こりやすいのです。 テレビショッピングやカタログ通販といった、「通信販売」では、事業者が返品について のルールを自由に決めることができます。 「30 日以内なら返品可能」とか「返品お断り」と か、事業者によっていろいろなルールがあります。この返品についてのルールを「返品特約」 と言います。 テレビショッピングでは、返品特約は、眼に付きやすいように、申込番号が表示される画 面に併せて表示することが多いのですが、画面が変わるので、ゆっくり読むことが出来ない 場合もあります。 特約の内容が分からない場合は、注文する時にオペレーターに確認しましょう。 今回の相談は、最初から「返品不可」という条件は分かって注文したというケースでした。 返品不可の場合も、商品が明らかに壊れているなどの不良品が届いたのなら、事業者には良 品を渡す義務があります。しかし、 「天然素材なので、わずかな傷は不良品とは認めません」 と言われて、トラブルになってしまったのです。 アクセサリーなどは、材質だけでなく、デザインや加工の美しさが商品の価値を大きく左 右するので、できれば実物を自分の眼で確認したいですね。買いたい商品がそもそも通信販 売に向いているのか、普段から考える習慣を付けましょう。