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< 事例 110: 音の地図を描こう >
< 事例 110: ねらい・目標 対 象 実施場所 使用するもの 音の地図を描こう > 自然界にある音について関心を高める。 幼児 小1 小2 小3 校庭、公園、屋外ならばとこ でも 小4 小5 小6 所要時間 中1 中2 中3 一般 1 時間 ・画版と画用紙、またはスケッチブック ・クレヨンや色鉛筆など 1.耳を澄ますと、屋外でどのような音を聞くことができるかみんなで目をつぶ って聞いてみる。 2.今聞いた音で地図を作ることを提案する。音を記号として表現するにはどう したらよいのか、意見を聞きながらいくつかを絵に描いてみる。 3.人数が多い時にはグループ分けをしてグループごとに、少ない時には一か所 で範囲を決めて自由に分かれて音の地図を書いてもらう。 4.時間になったら集まってもらい、時間の許す限り一人ずつ地図の説明をして 全体の流れ もらう。 5.身の回りの音に対する関心を喚起する。小さな音でも耳を澄ませば聞こえる 音も大きな音もあることを話して、小さな音を聞くことのできる耳にするた めには日ごろからどのようにしたらよいのかを考えてもらう。 <注意点> ・夢中になりすぎて迷子が出ないように、途中でも参加人数を確認する。 プログラムに 出典:以前どこかの講習会で体験をしたことがあるのですが、出典が思い出せま 関連する情報 せ < 事例 111:衛星画像を使って学区域のみどりの割合を調べよう > 地域のみどりは、上下水道や交通機関と同じように社会資本とみなすことができ ねらい・目標 る。住所検索に使われる衛星画像を活用して、身近な居住区、学区域における緑 の割合を算出する 対 象 実施場所 幼児 小1 室内 小2 小3 小4 小5 小6 所要時間 中1 中2 中3 一般 1時間 ・学校を中心とした衛星画像をダウンロード印刷したもの(A4 大) 使用するもの (例えば Google earth など。同一地点の時系列変化を調べる場合には、過去の 画像を用意する。 ) ・100 ドットシート(OHPシート上にランダムに 100 のドットを記入) ・集計用紙 ・板橋区の緑被率データ 1. 全体の流れ 地域の人々が暮らす上で、どうしても欠かすことのできない施設にはどんな ものがあるだろう。地域にあってほしい施設は満たされているだろうか→イン フラへの気づき 2. グループ(3~4 人)ごとに、対象地域の衛星画像シート(A4)を配布する。 3. 学校を中心に主な施設、道路などをたしかめる。あってほしい施設は見つけ られただろうか。 4. 地域のみどりの状況について調べることを伝える。そのための 100 ドット シート(A4)を各 1 枚ずつ配布。 次のような指示をする。 「いま渡したシートには、100 個の点が記入されています。このシートを衛 星画像の上にかぶせて、100 個の点にあたる部分が次のどれにあたるかを読 みとり、その個数を数えてください。それぞれの数は、対象調査地域全体にお ける割合を示すことになります」 (読み取りの例:道路や鉄道/家屋など建物/田畑や空き地/樹木や公園/その他) 5. 対象地域における土地利用の特徴を整理してみましょう。そして樹木や公園 など緑の占める割合についてどんなことが言えますか。 発展課題 ・当該地域の異なる時期の土地利用変化を調べる。同一縮尺の過去の画像を用意し、先 と同様の作業をする。結果として二つの時期における土地利用変化、例えばみどりの減 少が、この間にどのぐらい進んだかなどの課題が考えられる。 ・1/10000 あるいは 1/25000 地形図との併用で、地形図の読み取り学習としても できる。 プログラムに 関連する情報 ・梅村松秀: 「コミュニティを創るのは私たち学習プラン~米国地域学習プログラ ム’Places We Live’の「総合的な時間の学習」への活用から」 「地理」 (2008 年 8 月号) ・梅村松秀:「みどりは町の社会資本~グーグル画像で土地利用変化を調べる」 (2008 年度日本地理学会三重大会 発表資料) ・ 「Places We Live ~わたしたちの住む場所」 (2008)ERIC 国際理解教育セ ンター編訳 ・私学研究所 平成 20 年度社会科系研修会資料 ・板橋区立北前野小学校 2008 年総合的な学習の時間「地域を創るのは私たち」 プロジェクト 参考資料 2008 年度日本地理教育学会三重大学大会 発表資料 「緑は町の社会資本~グーグル画像で土地利用変化を調べる」 このアクティビティについて このアクティビティは、2005 年オレゴン州ポートランドにおけ PLT(ⅰ)年次大会ワークショップ (ⅱ)において、地域調査の手段としての空中写真活用事例として紹介されたものです。 PLT による地域学習のための学習プログラム「Places We Live (「私たちの住む場所」 )(ⅲ)」、#5 『緑の空間』では、撮影時期の異なる航空写真を活用して、地域の緑地利用の変化を読み取るという アクティビティとなっています。 アクティビティの背景をなす概念は、私たちの日常生活で欠かすことのできない公共的な施設、道 路や電気、上下水道など、いわゆる社会資本といわれるものについての概念をコミュニティの中で考 えなおすということにあり、ここではコミュニティの緑地や湿地も社会資本という提起がされます。 地球温暖化問題が危惧される状況で、CO2 を吸収してくれる緑を地域の社会資本と位置づけるアイ ディアは、身近な植物への関心のみならず、緑の空間としての農地などの役割を捉えなおすきっかけ ともなるでしょう。 現地ワークショップでは、USGS(米国地質調査所)によるカラー衛星画像を用いて行われました。 ここでは都内公立小学校、6 年生、総合的な学習の時間「コミュニティを創るのは私たち」10 時間 プログラム作成に当たって、学区域における緑地の変化を調べるという活動として構成しました。空 中写真については、容易に利用できるということからグーグル衛星画像(ⅳ)、そして古い時期の空中 写真については、国土地理院の空中写真システムを利用しました。 用意するもの(人数に応じて) ・ 学区域の衛星画像 グーグル衛星画像を利用する場合、該当地域の画像をダウンロードし、カラー画像でプリントア ウトします。 画像例 (左が画像、右は 100 ドットの OHP シート) ・ 100 のドット(点)をランダムに 記入した透明なプラスチックシー ト(事例では A4 の OHP シート) ・ 該当地域の大縮尺地図(1/10000 地形図など) 国土地理院の空中写真システムの活 用については以下のアドレス。 http://archive.gsi.go.jp/airphoto/ ・次のようなワークシートを用意し ます。事例は戦後まもなくの時期との比較を前提にした表。 道路 家屋・建物 田畑・空き 樹木・森林 その他 全体 地 現在 (%) (%) (%) (%) (%) 100(%) 戦争直後 (%) (%) (%) (%) (%) 100(%) 活動の進め方 持続的な未来社会の創造をめざして、地域住民として地域の緑を交通施設や上下水道などと同じよ うに、インフラとして認識することが求められています。夏の暑い日、緑の木陰は風の通り道として 自然の冷房の役割を果たしてくれます。さらに CO2 の吸収をすることで、地球温暖化の防止に役立 っています。 地域の人々の生活を支える社会基盤として大きな役割を果たしている緑がどのぐらいあるのでし ょう。グーグル画像で調べてみましょう。 1. ブレーンストーミングで、地域の人々が生活するうえで、なくてはならない施設を確認する。地 域にとってあってほしい施設は満たされているだろうか。 2. グループにグーグル画像を配布する。学校を中心に主な施設を確認する。地域の施設から見た特 徴を共有する。あってほしい施設はあっただろうか。 3. 地域の緑の状況について調べる。画像から読み取れる道路、建物などもあわせて読み取ることで、 地域の中に占める緑の割合を算出することを伝える。100 ドットシートとワークシートを配布す る。 4. 衛星画像の上に 100 ドットシートを重ね、各ドットにあたる部分の土地利用をワークシートの区 分にしたがって読み取り、その数を集計する。それぞれの数は、当該地域における割合、%を示 すことになる。 5. 全体のなかでの地域の土地利用の特徴はどのようにいえるだろうか。また地域の中に占める緑の 割合は、どうであろうか。 6. 当該地域の異なる時期の土地利用変化を調べよう。そのためにグーグル画像と同一縮尺に出力し た空中写真を配布し、これまでと同様の作業をする。結果として、二つの時期における土地利用 変化、たとえば緑の減少がこの間にどのぐらい進んだか、を調べることができる。 ⅰ.Project Learning Tree 米国で最も普及している環境教育プログラムで以下を参照 http://www.eric-net.org/ ⅱ.「地理」(2005 年 8 月号)に PLT 年次大会の模様を記した。 ⅲ. ‘Places We Live ~私たちの住む場所’(2008)ERIC 国際理解教育センター編訳 ⅳ.年間 20 ドルの利用料でダウンロードできるようになります。 (文責:ERIC 国際理解教育センター 梅村松秀) < 事例 112: ねらい・目標 対 象 実施場所 草のトランプ > 草の仲間分けをすることにより、様々な草が同じ場所に生えていることを知り、 自然界での役割を考える。 幼児 小1 小2 小3 小4 校庭、公園、屋外ならばとこ 小5 小6 所要時間 でも 中1 中2 中3 一般 1 時間 ・草の葉を並べるための、1 メートル四方くらいのシートまたは新聞紙 使用するもの ・各自で草の葉を入れるための袋(スーパーのレジ袋など) 1.自分たちの立っている場所から、どのくらいの種類の草が生えているのかを 聞いてみる。(3 択) 2. 「草のトランプ」をするので、できるだけたくさんの種類の草の葉、花、実な どを一つずつ集めるように指導する。 *この時以下の注意点を説明する。 ・草を触るのは指だけにすること、草をなめたり食べたりしないこと。 ・匂いをかぐ時には、鼻につけないこと ・ヤマウルシやツタウルシ、ヤマハゼには事前にビニール・テープで印を付 けて、触れないようにしておく。 3.持ってきた草や花、実から、何種類の植物があったのか、グループごとにシ ート上に分類させる。分類の仕方は、葉の形、葉脈、葉の付き方、手触り、 葉柄の有無や長さ、実の有無、花の色など、五感を用いた様々な分け方がで 全体の流れ きることをヒントとして与える。 4.草の種類数や仲間分けの仕方との違いをグループごとに発表させる。グルー プの発表の際には、他のグループは発表者のシートの周りに円陣を組んで集 まり、全員で確認する。虫の食痕やついている虫に注意を向ける。 5.様々な草は植えなくても、肥料を人が与えなくても、自然の中で生きている ことを学ぶ。 <注意点> ・植物に触れることで参加者がかぶれるかもしれないので、かぶれた時に備えて 薬を持参する。夏場には、虫さされの薬も用意する。 ・幼児の場合は、グループ分けをせずに、全員で分類する。 ・小学生高学年や中学生、一般の場合は、帰化植物と在来植物に分類させたり、 採集する場所が異なるグループごとに分けたりして、採集できる植物の種類 や数に違いができることを学ぶ。 プログラムに 出典:千葉県自然観察指導員協議会, 2009, 『SSN 指導員のしおりとアクティ 関連する情報 ビティ集』 (作成者:中坊 陽子) < 事例 113: ねらい・目標 対 象 実施場所 使用するもの 未来を生きるわたしたちと地球 > 環境問題は自分たちの問題であることを知り、エネルギーのベストミックスの大 切さを実感することで、未来を生きる私たちにできることを考える 幼児 小1 小2 小3 小4 教室 小5 小6 所要時間 中1 中2 中3 一般 2時限~3時限程度 東京ガス㈱作成テキスト *児童用テキスト「みんなで学ぼう!環境とエネルギー」 *先生用「すぐに使える!実践ガイド~授業プラン&ワークシート集」 <社会科> 導入:地球が暑くなっていく ・地球温暖化による世界への影響とその原因を確認 展開①:温暖化になると何が大変なの? ・温暖化による世界の被害が、生活とどのようにつながっているかを考える 展開②:世界とつながろうわたしたちのくらし ・温暖化による世界の被害は日本とつながっていることを確認し、自分たちの 問題として捉えるとともに、世界全体で環境問題に取組んでいることを知る <理科> 全体の流れ 導入:地球温暖化を防ぐには ・世界全体で環境問題(特に CO2排出量削減)に取組んでいることを確認する 展開①:なぜ電気を使うと CO2が増えるの? ・発電のしくみを確認し、発電と CO2の関係を理解する 展開②:二酸化炭素を出さずに電気は作れるの? ・自然エネルギーの長所と短所を考えることで、環境負荷や利用にあたっての課 題に気づく ふりかえり:エネルギーのベストミックスを考えることの大切さ ・自分たちの日々の生活を見直すことや、さまざまなエネルギーの特徴を生かし、 組み合わせて使っていくこと(エネルギーのベストミックス)の大切さに気づく <次回の授業(まとめ)> プログラムに 関連する情報 本プログラムは、東京ガス株式会社によって作成されたプログラムです。 授業実施希望の場合、下記へご連絡いただければテキストを提供いたします。 <連絡先> 東京ガス株式会社北部支店 担当:学校教育支援担当者 Tel:5974-2120 Fax:3916-2145