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モバイルクラウド時代の ワイヤレスブロードバンド最新動向

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モバイルクラウド時代の ワイヤレスブロードバンド最新動向
4–2
第
1
部
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2
部
技術動向 [ モバイルクラウド時代のワイヤレスブロードバンド最新動向 ]
モバイルクラウド時代の
ワイヤレスブロードバンド最新動向
三橋 昭和 株式会社インプレスR&D インターネットメディア総合研究所 所長
第
3
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6
7
8
次々に商用サービスがスタートする次世代高速モバイル規格「 LTE 」
順調に進む第 4 世代「 LTE-Advanced と 802.16m 」の標準化
部
部
iPhone や Android などのスマートフォンやネットブッ
リアソネラは、世界で初めて、スウェーデンのストックホ
ク、iPadなどの新しい情報端末の登場に加え、携帯ゲー
ルムと ノルウ ェ ー の オスロの 両 都市 で、2.6GHz 帯
ムやリッチなモバイル映像コンテンツなどの登場によっ
(10MHz 幅)を使用した LTE(FDD 方式)の商用サービ
て、ワイヤレスブロードバンドへの期待がますます高まっ
スを開始(2009 年 12 月 14 日、資料 4-2-1)し、国際的に
ている。さらに、必要なときに必要なアプリケーションを
大きな注目を集めている(図 1)
。
ネットワーク経由で高速にダウンロードして利用し、端末
図1に示すテリアソネラのLTE 移動通信システムの構
側の負担を軽くするシンクライアント化も進展してきてお
成のうち、ユーザーデータを転送したり、他の網との接
り、モバイルクラウドへの期待が急速に高まってきた。
続処理などを行ったりする基幹部分の「LTE コア・ネッ
このような背景のもと、実用期を迎えた次世代のワイ
トワーク部」
はエリクソンが担当し、ユーザー端末と直接
ヤレスブロードバンド規格「LTE」
(Long Term Evolu-
電波をやり取りする基地局などで構成される「LTE 無
tion)が全世界の注目を集めている。
部
メンス ネットワークス
(NSN)
が担当している。仕様上の
Sonera)
が 2009 年 12 月に世界初の商用サービスを開始
伝送速度は最大 75Mbps であるが、実際のスループット
したが、これを皮切りに、米国のメトロPCS
(MetroPCS)
は平均で 20 〜 30Mbps 出ているという。
が 1.7GHz 帯/ 2.1GHz 帯で 2010 年 7 月から、米国のベ
部
さらに、2010 年 7 月からはサービスエリアを拡大して、
ライゾンワイヤレスが 700MHz 帯で 8 月から、NTTドコ
本格的な商用サービスが提供される予定で、2010 年中
モが 2GHz 帯で 12 月からというように、次々に商用サー
にはスウェーデンの 25 市、ノルウェーの 4 市にサービス
ビスの計画が発表されている。世界の主要移動通信機
が提供される。この LTE 通信端末には、サムスン製のマ
器ベンダーの組織「GSA」
調べによると、31か国に及
ルチモードの LTE / HSPA / GSM(*4)モデム(USBタ
ぶ 64 事業者が LTE 導入を計画し、2010 年末までに最
イプ)などが提供される予定で(現在は LTE だけのシン
大 22 事業者が LTE の商用サービスを開始すると言う。
グルモード)
、これによって2G
(GSM)
から3G
(WCDMA)
そこで、ここでは、LTE-FDD(* 2)と LTE-TDD(* 3)の
そして LTEまでをシームレスに通信できるようになる。
(*1)
2 つの LTE 方式のうち、まず LTE-FDD 方式によるテリ
アソネラと、NTTドコモの例を見てみよう。
LTE で世界の先陣を切った
スウェーデンのテリアソネラ
スウェーデンに本社を置く欧州の大手通信事業者テ
118
線アクセスネットワーク部」は、エリクソンとノキア シー
具体的 に は、スウェ ーデンのテリアソネラ(Telia-
第 4 部 製品技術動向
NTTドコモの LTE 商用サービスのイメージ
一方、2010 年の12 月から東京・名古屋・大阪地域か
らLTEの商用サービスを計画しているNTTドコモ
(資料
4-2-2)
は、すでにNEC、パナソニックモバイルコミュニケー
ションズ、富士通とともに 4 社で LTE 通信端末用の半導
技術動向 [ モバイルクラウド時代のワイヤレスブロードバンド最新動向 ]
体チップを共同開発した(p.15 に関連記事)
。この LTE
4 –2
資料 4-2-1 世界初のテリアソネラ(TeliaSonera )の LTE
サービス の仕様
チップは、資料 4-2-3(p.120)に示す 3GPP リリース 8 の
項 目
LTE の端末(UE:User Equipment)カテゴリー 3 規格
提供事業者
に 準 拠 し、20MHz 幅(2 × 2MIMO)時 に 下 り 最 大
100Mbps、上り50Mbps の伝送速度を実現できる仕様
だ。ただし、4 社が開発したこの LTE 半導体チップは、
年以降に発売される端末からの使用予定となっている。
当初のNTTドコモの商用サービスでは、現在 NTTド
コモが使用している 2GHz 帯の「5MHz 幅」
(上り5MHz
幅/下り5MHz 幅)を使用し、下り最大 37.5Mbps、上り
1
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第
8
部
内 容
テリアソネラ(本社:スウェーデン)
提供開始
2009 年 12 月 14 日(世界初の商用サービス)
サービス提供地域
スウェーデン・ストックホルムとノルウェー・オスロ
無線アクセス技術
サービス当初のデータ通信用端末には使用されず、2011
第
LTE FDD(Frequency Division Duplex、周波数分
割複信)
使用周波数帯
2 . 6 GHz 帯〔上り 2500 ∼ 2570 MHz(70 MHz 幅)、
下り 2620 ∼ 2690 MHz(70 MHz 幅)
〕の一部
サービスの帯域幅
10 MHz 幅(上り 10 MHz 幅、下り 10 MHz 幅)
最大伝送速度
下り 75 Mbps(2 × 2 MIMO)、上り 37 . 5 Mbps
出所 資料をもとに筆者作成
12.5Mbps が提供される。今後、使用する周波数帯を順
資料 4-2-2 日本初の NTTドコモ の LTE 商用サービス の内容
(予定)
次 1.5GHz 帯その他の帯域へと展開しながら、帯域幅を
10MHz 幅、20MHz 幅と順次拡大していき、伝送速度を
下り最大 100Mbps 以上へと高速化していく。ただし、
しばらくの間は LTE のカバレッジ(通信範囲)が限定さ
れることから、LTE チップと 3G の WCDMA(HSPA)
チップを搭載したデュアルモードの通信端末とする。こ
項 目
NTT ドコモ
提供開始
2010 年 12 月予定(日本初の LTE 商用サービス)
サービス提供地域
当初は東京・大阪・名古屋からの予定
無線アクセス技術
れにより、LTE で通信できないエリアでは、すでに全国
内 容
提供事業者
LTE FDD(Frequency Division Duplex、周波数分
割複信)
的にサービスが提供されている WCDMA(HSPA)に
使用周波数帯
よって通信できるようにする。
下り:2130 ∼ 2150 MHz ( 20 MHz 幅 )
上り:1940 ∼ 1960 MHz( 20 MHz 幅 )
サービスの帯域幅
当初は 5 MHz 幅(上り 5 MHz 幅、下り 5 MHz 幅)
最大伝送速度
下り:100 Mbps、上り:50 Mbps(20 MHz 幅時)
下り:SU-MIMO(2 × 2、4 × 2)、上り:MU-MIMO
注目される中国とインドの LTE-TDD
出所 ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2010(パシフィコ横浜、2010 年 5 月 13 日∼ 14
日)における NTT ドコモブースの取材をもとに筆者作成
一方、LTE-TDD(時分割複信)陣営の動きも活発化
図 1 テリアソネラ の LTE ネットワーク構成図
モビリティー管理機能
(Ericsson MME)
ホーム加入者サーバー
(Ericsson HSS)
統合型パケットゲートウェイ
(Ericsson CPG)
HSS
LTEコアネットワーク
(EPC)
運用支援システム
(Ericsson OSS)
インターネット
MME
S/P-GW
OSS
Gi
S1
LTE 無線ネットワーク
(eUTRAN)
X2
LTE基地局
(Ericsson RBS6000)
LTE基地局
(Ericsson RBS6000)
出所 エリクソン
第 4 部 製品技術動向
119
4–2
第
1
技術動向 [ モバイルクラウド時代のワイヤレスブロードバンド最新動向 ]
資料 4-2-3
部
LTE(3GPP)における端末(UE)カテゴリーの規定(使用帯域幅と最大伝送速度の概略値)
端末(UE)
カテゴリー
カテゴリー 1
第
2
カテゴリー 2
カテゴリー 3
部
カテゴリー 4
カテゴリー 5
第
第
第
3
4
5
最大伝送速度(Mbps)
5 MHz 幅
10 MHz 幅
15 MHz 幅
20 MHz 幅
10
37 . 5
37 . 5
37 . 5
75
10
50
75
75
150
10
50
100
112 . 5
225
10
50
100
150
300
部
部
している。世界最大の市場である中国では、携帯電話
概観してきたが、LTE-FDD ネットワークと LTE-TDD
端末の総数が 7 億 5000 万台に達し(2009 年末)
、なお成
ネットワークの間のローミングがデュアルモード端末に
長を続けている。現在の中国市場では、2G(GSM)方式
よって実現できることもあり、
「FDD 方式を採用する
が主流であるが、2009 年10月からは3Gサービスが提供
か」
「TDD 方式を採用するか」も含め、2010 年はまさに
され、FDD 方式として中国電信(チャイナテレコム)の
LTE 元年の様相を呈してきた。
CDMA2000と中国聯通
(チャイナユニコム)
のWCDMA
部
の TD-SCDMA(*5)サービスが開始されている。
6
中国は、すでに ITU-R で標準化された中国方式の
部
第
7
8
TDD 方式の LTE を 3GPP に提案。これが仕様化(リ
(標準化)を目指して、第 4 世代「IMT-Advanced」の標
現在 ITU-R では、IMT-Advanced として、
(1)IEEE 系の IEEE 802.16m(WiMAX リリース 2)
始している。例えば、現在開催中の上海万博(2010 年 5
(2)3GPP 系の LTE-Advanced(LTE の第 4 世代「IMT-
ラ、アルカテル・ルーセントなどベンダーの協力を得て、
「TD-LTE のデモ」が行われている。このデモには世界
初 の モトロ ーラの「TD-LTE 対応 の USB ドングル」
(2.3GHz と 2.6GHz の両方に対応)が使用されている。
Advanced」に対応する名称)
の 2 方式が技術候補として提案され、標準化が推進さ
れている。
すでに、148 か国で 568 の WiMAX ネットワークが導
入(http://www.wimaxforum.org/)されるまでに発展
また、2010 年に入り、エリクソンが、中国の大手通信
した WiMAX は、次世代の IEEE 802.16m(WiMAX リ
機器ベンダーである大唐電信(ダタン・テレコム)と戦略
リース 2)に向けて活発な標準化作業が行われている。
的提携を結んだのをはじめ、ノキア シーメンス ネット
IEEE 802.16m(資料 4-2-4)は、2011 年 2 月に標準化
ワークスは、自社の中国・杭州(こうしゅう)R&D 施設
を完了する予定であり、ほぼ同時期の 2011 年 3 月まで
内に業界初の TD-LTE オープンラボを開設した。
に WiMAX フォーラムで、この IEEE 802.16m(FDD/
一方、インドでも2.3GHz 帯 TDD の周波数オークショ
TDD の両方式を規定)をベースとした WiMAX リリー
ンが始まり、LTE-TDD が導入される可能性が高い。そ
ス2の仕様が策定される見込みだ。これらの動きと同期
のほか、米国や欧州などでも LTE-TDD 導入に向けた
させて、すでに 2010 年 4 月にはインテル、モトローラ、サ
動きがある。
ムスン、ZTE など 10 社以上の設立メンバーによって
以上、国際的に導入が活発化している LTE の展開を
120
準化の動きも活発化してきた。
のチャイナモバイルのサービス名)方式の実証実験を開
月1日〜 10 月31日)
の会場では、ファーウェイ、モトロー
部
LTE の商用サービスが 急展開する一方で、ITU-R
(ITU 無線通信部門)においては、2011 年 3 月の勧告化
の商用サービス開始に向けて、
「TD-LTE」
(LTE-TDD
部
活発化する第 4 世代
「IMT-Advanced」 の標準化の動き
「TD-SCDMA」
(3G)の 次世代 へ の 拡張方式とし て、
リース 8)されたため、チャイナモバイルは、2011 年以降
第
2 受信ダイバーシチ(注 1)
2 × 2 MIMO(注 2、注 3)
2 × 2 MIMO
2 × 2 MIMO
4 × 4 MIMO
出所 ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2010(パシフィコ横浜、2010 年 5 月 13 日∼ 14 日)における尾上誠蔵氏(NTT ドコモ 執行役員 研究開発推進部長)の講演をもとに筆者作成
(注 1)2 本のアンテナからの受信信号を合成し、信号の受信特性を改善する技術
(注 2)MIMO:Multiple Input Multiple Output、送信側と受信側に複数個のアンテナを設置し、信号の送受信特性を改善する技術
(注 3)2 × 2MIMO:送信側に 2 本、受信側に 2 本のアンテナを設置して信号の送受信特性を改善する技術
の 2 つが、TDD 方式として中国移動(チャイナモバイル)
第
アンテナ関連技術
第 4 部 製品技術動向
WCI(WiMAX 2 Collaboration Initiative)を 結成。
技術動向 [ モバイルクラウド時代のワイヤレスブロードバンド最新動向 ]
資料 4-2-4
4 –2
IEEE 802.16m / WiMAX リリース 2 の標準化スケジュールと内容(2010 年 5 月現在)
項 目
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第
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第
3
部
第
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第
5
部
第
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部
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部
第
8
部
内 容
IEEE 802 . 16 m 標準規格
2011 年 2 月完成(注:FDD / TDD の両方式に対応)
ドキュメントの構成
IEEE Std 802 . 16 - 2009(注 1)に対する IEEE P 802 . 16 m Amendment(補足・修正)となる
IEEE 802 . 16 m の最大伝送速度
下り 330 Mbps、上り 112 Mbps(40 MHz 幅 TDD、4 × 4 MIMO 時)
WiMAX リリース 2
IEEE 802 . 16 m で定義した無線インターフェースの物理層/ MAC 層をベースに、WiMAX フォーラムではネットワーク
層や上位層を含む WiMAX リリース 2 のシステムプロファイルを 2011 年 3 月までに承認する。さらに、相互運用性を担保
する試験仕様などが作成され、2011 年第 4 四半期頃から認証ラボで機器認証が開始される予定
出所 ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2010(パシフィコ横浜、2010 年 5 月 13 日∼ 14 日)における渡辺文夫氏(UQ コミュニケーションズ 執行役員 CTO)の講演をもとに筆者作成
(注 1)802.16-2004(固定 WiMAX)と 802.16e-2005(モバイル WiMAX)などの規格を統合し一本化(2009 年 5 月)した標準規格
WiMAX フォーラムと協力して、
「WiMAX リリー 2」製
品機器間の相互運用性(認証)
を高め、普及させていく。
る電波の干渉の低減を図る機能などを強化する。
(5)SON(Self Organizing Network)
:既存の環境に新
一 方、3GPP で 標 準 化 が 進 め ら れ て い る LTE-
しい基地局を増設する場合、システムの運用者に負
Advanced(LTE Release 10 and beyond)では、FDD
担がかからないように、電波の電界強度などを自動
方式と TDD 方式が規定されるが、2010 年 12 月の仕様
計算
(従来は手動)
し、電波の干渉などが発生しない
化を目標に 2010 年 1 月から審議されている(100MHz
ようネットワークを自動的に構成する技術である。
時:下り最大 1Gbps 以上、上り最大 500Mbps 以上。詳
これも LTE 向けに仕様化されているが、更なる拡
細な仕様は今後策定される予定)
。
張を図る。
3GPPリリース10 で審議されている主な技術は、次の
とおりである。
(1)キャリアアグリゲーション:周波数帯域の連結技術。
IEEE 802.16m(WiMAXリリース2)のチャネルアグ
リゲーションと同様な技術である。高速な伝送速度
このように、3GPPにおけるLTE-Advancedの標準化
が進展するなかで、すでにこれらの仕様を実装した実
証実験も行われ始めている。
例えば、中国のファーウェイ(Huawei、華為技術)は、
米・ラスベガスで開催された米国最大級の通信関連の
を実現するために、飛び飛びに存在している利用可
展示会「CTIA Wireless 2010」
(2010 年 3 月 23日〜 25
能な周波数帯(キャリア)を連結(アグリゲーション)
日)で、LTE-Advanced のプロトタイプを出展。キャリア
させて、高速化を実現する技術である。
アグリゲーション技術によって 80MHz 幅を実現し、4×
(2)下りMIMO:LTEでは下りは最大 4×4MIMOであっ
4 MIMO、CoMPなどを用いてライブデモを行い、LTE-
たがこれを最大 8×8MIMOに拡張し、さらなる高速
Advanced の下り最大通信速度としては世界最速とな
化を実現する。上りMIMO は LTE では 1× 4MU-
る1.2Gbps を記録したと発表した。
MIMO であったが、これを最大 4×4MIMOとする。
(3)CoMP(Coordinated Multipoint transmission)
:多
地点協調送受信技術。複数のセル(基地局)が互い
に同期をとって送受信し合う技術。1 つの基地局だ
けで制御しようとすると、収容できる端末の数や伝
送速度がその 1 つの基地局の性能で決まってしまう
が、これを複数(例:3 つの基地局)の基地局で情報
をやり取りし、端末に最適なサービスを提供できる
ようにする仕組みである。
(4)フェムトセルの機能追加:家庭内に設置されるフェ
ムトセル用基地局〔H(e)NB:ホーム・イーノード B〕
はすでにリリース 8 で仕様化されているが、さらな
IEEE 802.16m と と も に、3GPP に お け る LTEAdvancedの標準化の完成に大きな期待が寄せられている。
最後に、本原稿を執筆するうえで、多く皆様にご協力
いただいた。ここに厚く御礼申し上げる。
(* 1)The
Global mobile Suppliers Association
Division Duplexing、周波数分割複信方式。上りと
(* 2)FDD:Frequency
下りに異 なる周波数帯を割り当 て て 双方向通信を行う方式(例:上りに
5MHz 幅、下りに別の 5MHz 幅(計 10 MHz 幅)を割り当てて通信を行う
方式)。
(* 3)TDD:Time
Division Duplexing、時分割複信方式。上りと下りに同じ
(同一)周波数帯を使用し、時分割して双方向通信を行う方式(例:上り / 下
りの通信を 5MHz 幅 1 つで行う方式。
(* 4)HSPA:High
Speed Packet Access、高速パケッアクセス(HSPDA と
HSPUA の 総 称 )。GSM:Global System for Mobile Communications、欧州を中心とした 2G の携帯電話方式。
(* 5)Time Division -Synchronous CDMA
第 4 部 製品技術動向
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