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リコちゃんの虫めがねVol.17 ホタルの光

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リコちゃんの虫めがねVol.17 ホタルの光
お子様とご一緒にご覧いただきたいページ
「感じること」の出来る環境報告書
「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない−アメリカのカーソンの言葉です。
“実感して心に残ったことは、教えられて得た知識よりも、もっと大きな意味がある”と
いうことです。この報告書作成にあたり、お子様に環境について何かを「感じること」の
出来る報告書にするという考えを、1999年度の初めての発行から継続してきました。
ご家庭の中で、お子様やご家族の方と一緒に、環境について考えたり話し合ったりしてみ
てはいかがでしょうか? 現在の便利で快適な生活の中で、自分たちがどんなことに取り組
んでいったら良いかを、考えるきっかけにしていただければ幸いです。
季節の流れを目や耳や鼻や肌で感じてみよう。虫めがねをきっかけにして “二十四節季”
という1年の暦日を気候に合わせて区切ったこよみがあります。二十四節季ごとにつくられ、
リコー内の自然教室で紹介されているのが「リコちゃんの虫めがね」!!
前回お伝えしたものの続版です。ご覧下さい!
リコちゃんの虫めがねVol.17 ホタルの光
二十四節季
芒種(ぼうしゅ)(6月6日)
田植えの時期という意味
夏至(げし)(6月21日)
最も日が長い日
意外に多いホタルの仲間
ホタルの種類は世界で約2000種。そのうち日本には44種類が生息しています。
また、卵から成虫まで発光(ゲンジ、ヘイケなど)するのは世界でもほとんどいないんです。
ホタル=綺麗な水の中…と思いますが、幼虫期を水中で過ごすのは2000種のうちの5種で、
そのうちの4種(ゲンジボタル、ヘイケボタル、イリオモテボタル、クメジマボタル)が
日本に生息しています。
×
ホタルを探してみよう!
坂井町で見ることの出来るホタル
【ゲンジボタル】 これは見れません。
幼虫時代は水中で生育。カワニナ、ミヤイリ貝等を食べて
2∼3センチ位の大きさの成虫になります。よく光ってみえます。
【ヘイケボタル】昔はどこにでもいたが、最近はきわめて少ない
幼虫時代は水中で生育。モノワラ貝、サカマキ貝等の巻貝を
食べて1センチ位の大きさの成虫になります。ゲンジボタルに
比べて光りが弱めです。
フォッサマグナ
ホタルは地域で光り方が違
う???
一見ただの点滅に見えますが、地域によって点滅にも違いがあるん
ですよ!西日本は2秒に一回、東日本は4秒に1回光ります。境は
フォッサマグナです。(マニアックですね)
(西日本)
2秒に一回
(東日本)
4秒に一回
何故ホタルが減ったのか?
①中性洗剤、農薬や化学肥料による河川のよごれ、②河川のよごれによるエサになる貝類の減少、
③コンクリートで護岸すると、幼虫が陸上に上がっても土繭を作れない
④夜が明るくなったため、求愛行動のホタルのはかない光が届かない…など人間の仕業です。
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リコちゃんの虫めがねVol.8 アリとの共存
二十四節季
処暑(しょしょ)(8月23日) 立秋(りっしゅう)(9月8日)
暑さもおさまる頃
朝露が降り、秋の気配を感じ始める。
アリの巣で暮らす蝶・・
さて、蝶の幼虫は何を食べるか?みんなが分かるよね、そう、幼虫は葉っぱを食べて育ちます。でも中
にはアリの巣で暮らすゴマシジミと言う、変わった蝶がいます。
ゴマシジミの一生
幼虫時代はアリの巣の中で育ちます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
さ
な
ぎ
幼虫
成
虫
9月
卵
10月
11月
幼虫
12月
残念ながら
福井県にはいません
石川県白峰には
山奥にひっそりと
住んでます。
ゴマシジミの幼虫は、アリの巣の中でアリの幼虫を食べて大きくなります!
一緒に暮らすのは、シワクシケアリだけです!
ワレモコウという花
に産み付けられた卵
アリにくわえられて、アリの巣
の中に入れられる幼虫
アリの幼虫を食べて大き
くなる幼虫
なぜ、アリは幼虫を食べないの?なぜ、アリは自
分の子供を幼虫に食べさすの?
ゴマシジミの幼虫は体から、甘い甘い蜜を出
します。この蜜がアリをトリコにさせている
のです。
アリの巣の中で蛹
になる
アリの巣から出て成虫になる
その他にもアリと生活する蝶はクロシジミ・キマ
ダラルリツバメがいます。それぞれ一緒に生活す
るアリは決まってます。それが不思議です。どれ
も蜜を出します。
オオゴマシジミ
ヤマアシナガアリと暮らします。幼虫
を食べて大きくなります。
ゴマシジミより大きい蝶ですが、数
が少なく大変局地的。福井にはいま
せん。
蜜
キマダラルリツバメ
シリアゲアリと暮らします。幼虫は食
べないでアリの餌を分けてもらいます。
これらの蝶は、環境の変化でものすごく数が減っています。
良好な草原が減って住めるところが無くなって来ました。と
ても貴重な蝶です。
福井にはいませんが、お寺など巨木のサク
ラ・松に、このアリがいるため産地は限られ
ます。とても小さいが恐ろしく速く飛ぶ!
クロシジミ
クロオオアリと暮らします。幼虫
は食べないでアリの餌を分けて
もらいます。
福井では和泉村の限られたところにい
ますが、大変少なく、全国的にも大変希
少な蝶です。
ゴマシジミが住む草原 どんどん無くなって
来ている。(長野県奈川村)
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リコちゃんの虫めがねVol.11
身を守る工夫
小雪(しょうせつ)(11月22日) 大雪(たいせつ)(12月7日)
二十四節季
雨が雪に変わる
雪が降り積もる
生き物が身を守るために、いろいろな工夫(進化)をしました。
さて、必死に生き抜いている生き物たち、弱いものは食べられないようにあらゆる進化をしてき
ました。自然って本当に不思議です。何故こんな風に進化してこれたのか?偶然か?身を守るためには、
①見つからないようにする、②毒を持ち食べられないようにする、③毒をもっているように見せかける
…④脅かす・目をくらます…これらを擬態(ぎたい)と言います。
昆虫の擬態
①見つからないようにする
何処に隠れているか判りますか?
なぜ、光るのか??
コノハムシ(5匹います)
コノハチョウ(2匹います)
何と言っても昆虫の大敵
は鳥です。見つからない
ように葉や、花、木の幹な
どにすっかり溶け込んでし
まいます。
ハナカマキリ(3匹います)
何かに似せて、隠れて見つからないようにしています。
②―1 毒毛を持っている
ドクガ(成虫)
②―2 体内に毒を持っている
ドクガ(幼虫)
ジャコウアゲハ(左)・カバマダラ(右)(体内に毒を持つ)
毒ガ・毒毛虫です。 毛に触ると腫れるので触らないように!
③毒蝶に化ける
カバマダラ 有毒
毒蝶です。まずくて鳥は食べません
④脅かす、目をくらます
メスアカムラサキ 無毒
ヤママユガ
毒のある蝶に似ているので、鳥に食べられません。
コジャノメ
目玉模様で脅します。
色々な工夫で、見つからないように食べられないようにしてはいますが、
それでもほとんどが鳥に食べられてしまいます。通常卵から成虫にまで
なる確率は1%ほどです。
でも肝心なのは、それで自然のサイクルが回っているということです。
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自然は厳しい!
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