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ケータイ警報発令中(PDF:3299KB)
携帯電話について家庭 で子どもと話し合う ための冊子 兵 庫 県 阪 神 南 県 民 局 阪 神 南 青 少 年 本 部 自殺サイト こんな事件は対岸の火事…まさか、うち の子に限ってなんて思っていませんか。 ほら、気がつけば、あなたの子どものす ぐそばに… 今や世の中には、 ケータイ※をは じめ、あらゆる情報機器があふ れています。 これらを悪用した犯罪も数限り なく、毎日のように発生し、子 どもたちが被害者や加害者にな っています。 出会い系サイト ※この冊子では、インターネッ トに接続できる携帯電話を、単 なる移動式の電話機と区別する ために、 「ケータイ」と呼びます。 掲示板でのトラブル ケータイは電話機ではなく、インターネットの端末です。 それゆえ危険と隣りあわせであるということ、危険が潜み隠されており、 自己責任の要求される危険性の高いものということを知ってください。 2005 年に発生した主な事件(青少年の関係したもの) インターネットの掲示板の書き込みを巡って決闘 -男子中学生14人逮捕(東京:12 月) 19歳少年ネットで殺害方法を研究し、強盗殺人 (大阪:10 月) 出会い系サイトで男性誘い昏睡強盗-女子中学生ら2人逮捕 (東京:9月) 出 会 い系 サイトで知 り合 った女 性 からメールで現 金 脅 迫 -18 歳 少 年 逮 捕 (東 京 :9月 ) 他 人 のID等 を使 い、オンラインゲームに小 学 6年 生 不 正 アクセス (神 奈 川 :9月 ) 自 殺 サイトを利 用 した中 学 生 ほかの連 続 殺 人 (大 阪 :8月 ) インターネット掲 示 板 に拉 致 予 告 -女 子 中 学 生 3人 補 導 (兵 庫 :5月 ) チャットで知 り合 った18歳 の少 女 を監 禁 (北 海 道 :5月 ) 残 虐 サイトで殺 人 願 望 を触 発 され幼 児 をハンマーで殴 打 (大 阪 :4月 ) 合 成 麻 薬 をネット密 売 -少 年 ら逮 捕 (東 京 :4月 ) 小 学 校 に「殺 す」「死 ね」などの脅 迫 メール -男 子 中 学 生 送 検 (福 島 :3月 ) ネット掲 示 板 で知 り合 った少 女 ら3人 練 炭 自 殺 (栃 木 :3月 ) チャットで知 り合 った小 学 生 女 児 を乱 暴 (北 海 道 :2月 ) 女 子 高 校 生 がメル友 の68歳 にひったくりを依 頼 (大 阪 :2月 ) ネット掲 示 板 に知 人 女 子 高 校 生 の集 団 暴 行 の呼 びかけ (北 海 道 :2月 ) ネットオークションで高 校 生 が散 弾 銃 落 札 (香 川 :1月 ) ネット掲 示 板 で知 り合 った少 年 2人 練 炭 自 殺 (兵 庫 :1月 ) 緊急! あなたのケータイ危険度 ① 認識チェック! 子どもにケータイを持たせるのならば、よく考えてか ら持たせる。 ⇒ ② ケータイが子どもの日常生活に、どのような影響を与 えるかを考えたことがある。 ⇒ ③ p.2 p.6 ケータイメールは、送るときだけでなく受け取るときに も料金がかかることを知っている。 *機種やメールの容量によって差があります。 ⇒ p.7 ④ ケータイを巡って、どのようなトラブルが起きているか を知っている。 ⇒ ⑤ p.13 無料の情報サイトへの登録を勧めるメールを止めるた めの手続きをすることにより、個人情報が悪用される場合 ⇒ p.15 もあることを知っている。 ⑥ ケータイでの設定やショップでの申込によって、利用料 金・時間、インターネット接続・メールの制限ができるこ とを知っている。 ⇒ p.20 ⑦ ケータイのマナー・ルールを子どもと話し合ったこと がある。 ⇒ p.21 が5つ以上 ⇒ 素晴らしい認識力!この冊子を使って子どもにも正しく指導しましょう。 が1~4 つ ⇒ まだまだ認識不足!この冊子で正しい知識を身につけましょう。 がなかった ⇒ これは大変!この冊子を読んで、子どもと一緒に勉強しましょう。 目 次 第1章 子どもたちを巡るケータイの現状について知ろう! 1 2 子どもと親のすれ違い (1) なぜ子どもたちは欲しがるの? (2) なぜ親は持たせるの? 2 子どもの生活への影響 3 子どものケータイ利用についての親の関与 ● ケータイを巡る阪神南地域の子どもたちの状況 第2章 ケータイの持つ、光と影 1 道具としてのケータイ 2 トラブルの原因になるケータイ (1) 12 出会い系サイトでのトラブル・犯罪 (2) 不当(架空)請求・ネット詐欺 (3) 有害情報への接触(青少年の健全育成への影響) (4) チェーンメール (5) コミュニケーショントラブル 第3章 ケータイに振り回されない大人、子どもであるために 19 1 まだ持たせていないお父さん、お母さんへ 2 もう持たせているお父さん、お母さんへ 3 それぞれの家庭だけでなく、地域・社会で取り組みましょう 4 万が一、事件の被害者・加害者になってしまったら… 第4章 困ったときは迷わずに! 24 携帯電話の利用実態と利用影響アンケート 調査結果 - 1 - 26 第 1 章 子どもたちを巡るケータイの現状について知ろう! 子どもたちのケータイ利用について考える前に、その背景や現状について知りましょう。 今、子どもたちが手にしているケータイ。それを持たせる親と、持つ子ども。 それぞれがどのような思いでケータイを見ているのでしょうか。 また、子どもたちはどのような環境におかれているのでしょうか? 1 子どもと親のすれ違い 子どもと親、それぞれが必要としている理由の違いを知りましょう。 (1) なぜ子どもたちは欲しがるの? インターネット(いろいろな情報)への接続 と友だちどうしの連絡(メール)ができるおも しろい遊び道具として考えているからです。 イツデモ ドコデモ 子どもにとって何も知らない親に隠し事をするのは たわいもないことです! ☆親など家族からケータイを持たされた子どもには、 “連絡のため”という動機も うかがえますが、理由を知らない子どももいます。 また、自分の意思で保有した子どもは、 ①メールがしたい、②周りの友だちが 持っているといった、おもしろい遊び道具・付き合いのためのツールとして考えて います。 自分の意思で持った子どもの理由別内訳(中学2年生、複数回答) 0% 10% 20% 30% 40% 43% メールしたかった 38% 周りの友人が持っている 25% なんとなく 16% 兄弟・姉妹が持っている 12% その他機能を使いたかった 8% 通話したかった 6% インターネットしたかった 5% 進学した 勉強の役に立つ 持っていないといじめられる その他 50% 3% 2% 7% (参照:平成 17 年度阪神南地域「携帯電話の利用実態と利用影響アンケート」群馬大学下田研究室、阪神南県民局) - 2 - ☆ケータイを持っていないと仲間づきあいがうまくできないと考える子どもが中 学生で 3 割程度を占め、学年が上がるにしたがって多くなっています。 携帯電話を持っていないと仲間とのつきあいがうまくいかない 中学2年男子 29.8 中学2年女子 26.6 高校2年男子 33.9 高校2年女子 39.5 0 20 40 60 80 100 (%) (参照:平成 16 年「青少年の意識・行動と携帯電話に関する調査研究報告書」警察庁) 一口メモ(用語集) サイト ネットワーク上にある、一群の情報が保有され、提供される場所。 「Web サイト」と同じ意味で使用されることが多く、その場合はインターネ ット上のページの集まりを指す。「出会い系サイト」「アダルトサイト」など ※Web サイト…ホームページなどのコンテンツ(掲載される情報のこと)が置かれ ているインターネット上の場所。 一口メモ(携帯電話あれこれ) ● 日本で携帯電話が発売されたのは、1987 年。 ● i モード端末の登場は 1999 年 2 月。 それ以降に発売された対応機種は 300 ● 種以上になります。 携帯電話事業者は現在 4 社(NTT ドコモ、ボーダフォン、TU-KA、au)。 - 3 - (2) なぜ親は持たせるの? 親は子どもを守ることなどに役立つと考え ています。 しかし、ケータイは親の意図を超えて、子ど もをインターネットという自由で危険な空間 に放り出しています! 私はこれで GET しました ☆持たせる理由の第1位は「家族との連絡」ですが、「子どもが持ちたいと強く希 望」という子どもの歓心を得るという気持ちから買い与える親も多いようです。 携帯電話等を持たせた理由(中学2年生保護者、複数回答) 0% 20% 40% 21% 友人との連絡 子どもの周りの友達が持っている 無回答 100% 35% 子供が持ちたいと強く希望 その他 80% 84% 家族との連絡 インターネットに接続して情報を得る 60% 16% 0% 4% 0% (参照:平成 16 年度「青少年とインターネット等に関する調査」(社)日本PTA全国協議会) ☆親は、子どもと連絡がとれるように「安心のための道具」として購入していても、 電源を切ってしまう、あるいは切られてしまうと連絡がとれなくなります。 - 4 - いまどきケータイ 4 コマ劇場 ケータイあるから、 安心だね! 塾はとっくに終わっ てるのに… 連絡もとれないし… うちの子 知りませんか~?? かぁちゃん 何してんの~? 寝てたからケータイ の電源切ってたんだ けど 親はケータイで子どもを「管理」できると考えています が、子どもはケータイをうまく使って親の「管理」から 「圏外」へ逃げることができます。そして、親の知らない、 人とのつながりや遊びに使っています。 今、親の責任が問われています! - 5 - 2 子どもの生活への影響 ケータイを持つことにより、子どもの生活面にどのような影響があるのでしょうか。 「うちは、子どもにきちんと使わせるから大丈夫」と思っていませんか? 寝不足や、勉強に集中できない、さらには、 ケータイ料金のためにアルバイトをするなど、 学業や健康に少なからず影響を与えています。 子どもが健全に育つために必要な時間が削ら れています。 ドンナトキモ ☆勉強に集中できない(よくある、時々ある 42.0%)、寝不足(よくある、時々ある 24.5%)と日常生活に影響を及ぼすケースが多くなっています。特に女子の勉強に 影響が出ているようです。 日常生活への影響 30.5 中学2年男子 20.9 44.0 中学2年女子 35.3 21.2 53.1 高校2年女子 26.6 42.0 合計 0.0 携帯電話の使いす ぎでの寝不足 29.9 高校2年男子 携帯電話が気に なって勉強に集中 できない 24.5 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 (%) (参照:平成 16 年「青少年の意識・行動と携帯電話に関する調査研究報告書」警察庁) ☆ケータイは、メールを受け取ったり、画像を開くだけでもお金がかかります。そ のため、料金を支払うためにお金への欲求が高まったり、実際にアルバイトをする 中高生が多くいます(ケータイ料金を支払うために援助交際をする子どももいま す)。 - 6 - (%) 「ある」と 料金を払うために 料金を払うためにもっと 回答した割合 アルバイトをしたこと お金が欲しいと思ったこと 男子 8.9 40.2 女子 2.4 43.9 男子 31.9 51.7 女子 27.7 49.0 中学 2 年生 高校 2 年生 (参照:平成 16 年「青少年の意識・行動と携帯電話に関する調査研究報告書」警察庁) 一口メモ ケータイ料金(概算。料金体系により異なります。) ・メールを受け取る…20 文字で約 2 円(一部機種を除く) ・画像を開く…数十円~数百円 ・着信メロディやうたを取り込む…数百円~数千円 ホームぺージ ねちずん村街頭インタビュー(FM 群馬「Teens Express」放送) Q・・・援助交際やったことある? A・・・あります。 Q・・・一番最初にやったのは何歳のとき? A・・・一番最初は中3かな、中3。 Q・・・それはどういう風に、きっかけとか、方法、手段はどんな感じでやったのかな? A・・・ケータイの出会い系とか。 Q・・・親とかにはどうおもってる? A・・・親とかには、別にバレテないし、ばれたら、どうだろー、でもなぐられる程度かな。 Q・・・今、年齢は? A・・・16です。 Q・・・はじめて援助交際をしたのは何歳? A・・・16。 Q・・・その動機は? A・・・お金がなかった。 Q・・・援助交際を始めるきっかけは? A・・・いや、ケータイ代が払えなかったから、困った。 Q・・・援助交際は、やってることはぜんぜんOKだと思いますか? A・・・思う。 Q・・・おじさんとやってるよね、それってどうして?ゆるせる? A・・・うん、金のためならしょうがない。 Q・・・もし自分の子どもが援助交際するって言ったら、とめる? A・・・絶対止める。 Q・・・けど、自分はしてるよね、どうしてかな? A・・・やっぱ、自分は今、金ないからしょうがないけど、もし、自分の子どもがいたとしたら、 やっぱやって欲しくない。 - 7 - 3 子どものケータイ利用についての親の関与 子どもがケータイなどを利用する際に、どのような関わり方をしている親が多いので しょうか。 「ケータイやインターネットのことはちょっと…」と尻込みしていませんか? 約束事を決めた上でケータイを持たせる 家庭は 61%ですが、その内容は料金に関 するものが多くなっており、インターネッ トを使うときのルールやマナーはあまり考 慮されていません。 なにしてるの? 持ちはじめた時の約束事やルール 33% 1.親など家族と話し合っ て決めた 2.話さずに自分で決めた 61% 3.決めてはいない 6% 決めた約束事やルール(複数回答) 0% 10% 20% 50% 15% 食事中は使わない 11% 利用時のマナー その他 40% 46% 利用料金の上限 インターネットを使うときのルール 30% 7% 9% (参照:平成 17 年度阪神南地域「携帯電話の利用実態と利用影響アンケート」群馬大学下田研究室、阪神南県民局) - 8 - ☆ケータイ等から出会い系サイトやアダルトサイトの利用ができるということを 知らない親が約 1 割います。また、フィルタリングソフトについて、「知らない」 と回答した親の割合は年々減少しているものの、なお、約 6 割を占めています。 知らないと回答した保護者 調査項目名 (小学 5 年生・中学 2 年生) 携帯電話等からの出会い系サイト、アダルトサイトの利用 11.5% フィルタリングソフトについて ⑯62.4%(⑮70.0%、⑭74.8%) (参照:平成 16 年度「青少年とインターネット等に関する調査」(社)日本PTA全国協議会) 一口メモ(用語集) 出会い系サイト 不特定多数の人がコミュニケーションを求めて集うことを目的にインターネッ トやケータイを使って設定された場であり、 友達や恋人の募集、サークルの勧誘、 各種コミュニティー等、様々な種類があります。 フィルタリングソフト 性的なものや違法ドラッグ(薬)の解説や販売をするもの、死体の画像を載せた り、自殺を推奨するものなどが含まれている青少年にとって有害なホームページ にアクセスできないようにするためのソフト。 ☆ケータイは、今やインターネットの端末に電話機能が付加されたものになってい ます。ケータイを持つということは、インターネット利用につながるということを 理解しておきましょう。 一口メモ(海外ケータイ事情) 携帯電話のインターネット対応比率(平成 16 年度総務省情報通信白書) 主な国々の携帯電話契約数に占める携帯インターネットの契約比率 日本(ケータイ大国?)……………………………………………… 89.5% 韓国(アジアのインターネット先進国)…………………………… 87.0% 中国(経済が急成長中の国)………………………………………… 30.9% フィンランド(携帯電話普及率が世界一といわれています)…… 17.9% アメリカ(インターネット発祥の国) …………………………… - 9 - 12.1% ケータイを巡る阪神南地域の子どもたちの状況 阪神南県民局では、群馬大学下田研究室と共同で阪神南地域の中高生約 7000 人にケータ イに関するアンケート調査を実施しました。その結果について、特徴的と思われるデータを中 心に紹介します。 実施期間:平成 17 年 9 月~10 月 対 象 者:阪神南地域を中心とした中学生(3,690 人)、高校生(3,484 人) 回 答 数:5,844 人(中学生(2,557 人)、高校生(3,287 人)) ★ ケータイの保有状況(p.26) 77%(中学生 56% 高校生 94%) (2 台以上保有している…1%) ★ 保有した時期(p.26) 小学校低学年から中学 3 年の間…持っている子どもの 77% (中学 3 年間だけで持っている子どもの 58%) ★ 保有するきっかけ(p.26~27) 自分の意思で持ちたくなった…82% 理由 メールがしたかった 51% 周りの友人が持っている 49% なんとなく 20% 持っていないといじめられる 1% 親に持たされたと回答した子どものうち、11%が理由を知りません。 ★携帯電話を持っていない理由について 持っていないと答えた子どもの 25%は「親が持たせてくれないから」と答えて います。「必要ないから」 「持ちたくないから」という積極的な理由を持つ子どもも 20%います。 ★ 家庭でのルールについて(p.26) 61%が利用にあたり、家庭でルールや約束事を話し合って決めていますが、約半数が料金 に関するルールで、利用時のルールやマナーについての取り決めができている子どもは多く ありません(複数回答で 7%~15%)。 - 10 - ★ メールについて(p.27~28) 【送受信】 一日 10 件以下が約半数を占めていますが、なかには一日 100 件以上という子ど ももいます(4%)。ほとんどの子どもが自宅で一人で過ごす時間に利用しています。深 夜に利用する子どもが 61%います。また、学校の授業中に利用すると答えた子どもも 17%います。 【メル友】 33%が「いる」、「いたことがある」と答えており、うち 39%が実際に会ったこ とがあります。相手の年齢は同年代が大半ですが、大学生や 20 歳代が 38%、30 歳 代が 4%います。中には、小学生や 50、60 歳代と答えた子どももいます。 ★ インターネット利用について(p.28) 【利用時間】一日の利用時間は 5 分未満が 56%を占めており、意外に利用していないようで す。しかし、なかには 3 時間以上という子どももいます(3%)。なお、利用場所はメー ルとほぼ同じ傾向ですが、自宅以外の比率は低めになっています。 【アクセス先】着メロ、壁紙、ゲームの配信サイトがほとんどですが、出会い系サイトも 4% を占めています。 ★ 人間関係について(p.29) ・同性・異性の友人が増えた(1 人以上)と答える子どもが約 7 割前後を占めています。 ・メールがもとで友人とトラブルになった子どもが 29%いる一方で、79%がメールのやり とりで仲良くなった人がいると答えています。 ★ 家族関係について(p.29) ・家族との会話は増えたかという質問には否定的な答えが多くなっています。 ・マナーなど使い方についてよく話し合うようになったという答えが 18%あります。 ★ 日常生活について(p.29) ・寝るのが遅くなったと答えた子どもが 43%を占めています。睡眠不足は、発育に影響があ るとされています。 ・勉強時間についても減った子どもが 19%います。 中高生の平均学力への影響も懸念されます。 ・アルバイトをするようになったと答えた子どもが 6%います(もともとしていた子どもは 5%)。 - 11 - 第2章 ケータイの持つ、光と影 最近は、どんどん多機能化しているケータイ、そのメリット、デメリットを知りま しょう! 1 道具としてのケータイ ケータイは、今や会話やメールのみならず、持ち主がどこにいるか位置情報を知らせ る、生活情報を検索する、モノを買う、セキュリティに役立つなど、ますます多機能 化し、便利で重要な道具となってきています。 ● インターネット機能 いろいろあるって ● 音楽プレーヤー機能 知ってた? ● ゲーム機能 ● カメラ機能 ● メール機能 ● GPS(全地球測位システム)機能 その他… 一口メモ(用語集) GPS Global Positioning System の略。 人工衛星が発する電波を確認し、位置を把握することができるシステム。 子どもなどの所在地を確認することができるため、注目されている。 一口メモ(携帯電話あれこれ) ● 阪神・淡路大震災で携帯電話の強みが発揮されました。 ● 平成 16 年度末における携帯電話の契約数は 8,699.7 万件。 (平成 17 年度総務省情報通信白書) ● 固定端末発の通信回数は 774.4 億回に対し、携帯電話発の通信回数が 504.4 億回とほぼ並びつつあります(平成 15 年度実績)。 (平成 17 年度総務省情報通信白書) - 12 - 2 トラブルの原因になるケータイ ケータイがますます便利になる一方で、有害情報や架空請 求詐欺などトラブルも続出しており、子どもから大人まで、 年齢に関係なく被害に遭うだけでなく、加害者となるケース も出てきています。掲示板への書き込みやメールの文章など により、知らずに相手の人権を侵害するなど加害者になって コマッタコトニ ナリマシタネ しまうことがあります。 (1) 出会い系サイトでのトラブル・犯罪 出会い系サイトなんて、うちの子どもには無関係、なんて考えていませんか。 出会い系サイトに関する事件の被害者の 65.3%(平成 17 年)が小中高生であることか らも、子どもたちが狙われているといえるでしょう。 また、無料の着メロ(着信メロディ)サイトには、出会い系サイトのバナー広告や広告メ ールも多く、そこからつい出会い系サイトに入ってしまう危険性も高くなっています。 出会い系サイトでのトラブルは、親に隠れて行っていることから、親や先生に相談で きず、被害が大きくなるケースもあります。 出会い系サイトに関係した事件の被害者の状況 区分 小学生 中学生 構成比 高校生 構成比 その他 構成比 合計 構成比 17 年 3人 0.2% 347 人 27.4% 477 人 37.7% 440 人 34.7% 1,267 人 16 年 3人 0.3% 372 人 28.8% 538 人 41.7% 376 人 29.2% 1,289 人 15 年 4人 0.3% 399 人 26.4% 610 人 40.4% 497 人 32.9% 1,510 人 (参照: 「いわゆる『出会い系サイト』に関係した事件の検挙状況について」(平成 15 年~17 年)警察庁) 一口メモ(用語集) バナー広告 インターネット広告の一種で、ホームページなどに挿入される帯状の広告。 バナーをクリックすることで広告主のホームページに接続される。 - 13 - 出会い系サイト Q&A Q:出会い系サイトは一部の子どもだけが使うもの。うちの子は大丈夫。それって本当? A:警察庁の調査(平成 16 年「青少年の意識・行動と携帯電話に関する調査研究報告書」) の結果、次のようなデータも出ています。 ● 援助交際の相手を探すことを目的に利用したことがあるものが 5.6%となってい ます。 ● 利用のきっかけは、知人からの紹介が 46.8%、ケータイへの広告メールが 21.3% となっています。 ● 犯罪や援助交際の原因になるサイトと認識している割合は 67.6%と高くなって はいますが、利用すべきではないと思っている割合は 20.4%と極端に低くなって おり、警戒心のなさも伺えます。 援助交際のリスク 赤枝六本木診療所赤枝先生へのインタビュー (ホームページ ねちずん村「携帯護身術」より抜粋) アナウンサー:エンコウのリスクというのを TEENS は知っているのでしょうか? 赤枝先生:横浜のグループ、われわれの仲間が、1000 人ぐらいのエンコウした子 どもを調べた結果では、7 割以上はレイプとか被害に遭ってます。それで、 まともに帰って来られる子が 2 割ちょっとしかいません。ですからエンコ ウはちょっとしたお金になると思ったら大間違いで、エンコウはほとんど みんな暴力的にとか、いろんな被害に遭ってます。ヤクザに注射をされて 麻薬漬けにされたりとか、とにかく被害ばっかりです。エンコウは絶対に やっちゃいけない。 アナウンサー:やっぱり、中絶だったりという問題もありますか? 赤枝先生:中絶なんて問題じゃないです。こんななまやさしいものでなく、もっと、 麻薬とか、暴力的なこととか、監禁とか、写真取られてそのあと、親を殺 しちゃうとか言ってつきまとわれたとか、もっと悲惨なことがいっぱい起 こっています。 (FM 群馬「Teens Express」放送) - 14 - (2) 不当(架空)請求・ネット詐欺 悪意を持った業者などの仕掛ける側の手口も、日々巧妙に進化・変化しています。 ① ワンクリック詐欺 (安易にクリックしてしまうと…) 【手口】URL を記載したメールを無作 為に送り、受信者がその URL にアクセ スすると、後日何万円もの利用料が請 求される。 ② 無料サービス (規約をよく読まずに入会してし まうと…) 【手口】アダルトサイト上の「入口」 ボタンを利用者が押しただけで入会 したとみなす。あるいは「着メロ無料」 の表示を信じ、入会し、着メロや壁紙 をダウンロードすると、後日高額な利 用料が請求される(わかりにくいとこ ろにある規約をよく読むとそのよう に書かれている)。 よく 見ると クリック すると ③ だましせり (オークションをゲーム感覚で楽しんでいると…) 【手口】オークションサイトの掲示板を通じて落札した品物が届かない。届いたが偽 物だった。 これらは、ホームページ ねちずん村 (URL:http://www.netizenv.org/) の「ネットトラブル体験館」でも疑似体験ができます。 一口メモ(用語集) URL Uniform Resource Locator の略。 インターネット上にある Web サイトの場所を示すもので、様々な情報の「住 所」にあたるもの。 - 15 - (3) 有害情報への接触(青少年の健全育成への影響) ★わいせつ画像 ★死体・虐待などの残酷な画像 などに接触してしまう危険が、すぐそこに! ★危険な薬物や銃刀類の紹介・販売 ★自殺相手の募集 最近のケータイでは、インターネットにパソコンからと同じようにアクセスできる(フ ルアクセス)機種が登場してきています。 これにより、インターネットの世界において、ケータイはパソコンと同様に膨大な有 害情報に接触したりするなどの危険性を持つようになりました。 (4) チェーンメール 受け取った人の心理面での弱点をつく、さまざまな種類のチェーンメールがネット上 を飛び交っています。安易に送ってしまうと他人に迷惑をかけることになります。人間 関係に変化の生じやすい 4 月(新学期)と 9 月(夏休み明け)に多く発生するようです。 一口メモ(用語集) チェーンメール 送った内容を別の複数の人に転送することを指示するメール。 いたずらや詐欺などいろいろな目的のものがある。 - 16 - ① 不幸の手紙 【内容】メールを止めると不幸になる、殺 されるというもの。受け取った人の個人 情報が逆探知できるというものもありま す。 ② 幸せの手紙 【内容】メールを特定 の人数に送ると恋人 ができるなどの幸せ が訪れるというもの。 ③ 受験合格 【内容】受験の御守り ということで送られ てくる。同じ受験生に 送らないと落ちると いうもの。 ④ パケット料金請求 【内容】メールを止めると 今まで回ってきたパケッ ト代金を全て支払わなけ ればならなくなるという 内容のもの。 ここに書いてあるようなことは、現実にはありえないことばかり です。事件も発生したことはありません。 無視することが最善の対策となります。 - 17 - (5) コミュニケーショントラブル ネット上では、中傷、非難、プライベートの暴露をはじめ とするコミュニケーションを巡るトラブルが数え切れないほ ど発生し、子ども自身が加害者となるケースもあります。 どうにも止まらない ネット上では文字だけで自分を表現するため、感情が伝わりにくく、それぞれの捉え 方の違いから生じる誤解が、時に感情的なトラブルへと発展します。そこに匿名性が加 わることで思慮を浅くし、非常に過激な表現へとエスカレートし、相手を激昂させ、深 く傷つけることにもつながります。 また、阪神南地域の中高生へのアンケート結果でも、29%の子どもがメールがもとで 友人とトラブルになったことがあると答えています。 【長崎県佐世保市女子児童殺害事件/2004 年 6 月】 インターネット上の掲示板に自分を中傷する内容の書き込み があったことが発端となり、小学校 6 年生の女児が、同級生の 女児を校内において殺害した事件。子どもがつくるホームページ に注目が集まるきっかけにもなりました。 ケータイが私たちのコミュニケーションや人間関係にどの ような影響を与えるのか、子どもと大人とのケータイの使われ 方の違いや、利用し始めてから数年の短い期間であることを考 えると難しいことです。問題になれば、親子の対話を深めるこ とや心理の専門家に相談することが大事です。 - 18 - 第3章 ケータイに振り回されない大人、子どもであるために 1 まだ持たせていないお父さん、お母さんへ ケータイは電話ではありません!インターネットの端末です。 こんな危険なことの多いケータイ、子どもにとって本当に必要 ですか? もし持たせようと考えているのであれば、 ● 子どもが自制心を持って、ケータイに振り回されることなく 使うことができるのか ● リスクを十分に理解したうえで、親として責任が持てるのか を判断してください。 悪い大人が判断能力に乏しい子どもを狙って、援助交際や自殺を勧めるメールやサ イトを送り込んでくることも多くあります。一歩間違えば、大きな犯罪や生死に関わ る事件に巻き込まれる危険性があることも、十分理解してください。 ケータイ(インターネット)は 自己責任の世界です。 親が危険等に対して無自覚なま ま、未熟な子どもたちにその使用を 任せっきりにするのは監督責任の 放棄です。 親だからこそ、子どもを守るため に果たすべき役割があるはずです。 - 19 - ケータイを持つことにより、子どもたちの今までの日常生活や時間の使い方が、大 きく変わる可能性があります。寝る、食べる、学ぶ、遊ぶ、人と関わるといった、人 として当然の行ないが正しくできなくなるようでは本末転倒です。 本来、自己責任のとれない小中高生はケータイを持つべきでないと思いませんか? 「何のためにケータイがいるのか」を徹底的に話し合ってください。 親として必要性がないと判断した場合は、子どもからのケータイを持ちたいという 要求を断固はねつけてください。 もし、連絡のための電話機能や安全のためのGPS機能が必要であるのならば、そ の機能のみを利用することもできます。 詳しい機能については、各携帯電話会社の店頭の窓口へ行くと、丁寧に教えてもら えるので気軽に相談しましょう。 【参考】 ● DoCoMo と au で利用できる各種の制限サービス インターネットの利用を制限する DoCoMoの場合 auの場合 「キッズ i モード」iモードメニューサイトのみアクセス可能 出会い系サイトや成人向けサイトなどが存在する一般サイトへのアクセスを一律 規制(「EZ安心アクセスサービス」2006年4月上旬開始) ● ● 利用料金に上限を設ける DoCoMoの場合 料金プランの一つとして「リミットプラス」(ショップ等で受付) auの場合 料金安心サービスの一つとして「ご利用停止コース」(EZwebメニューから) 利用時間を制限する DoCoMoの場合 22時から翌朝6時までの間iモードを使った全てのサイトをアクセス不可(ショッ プ等で受付) ● 必要なメールだけを受け取る・メール機能を停止する DoCoMoの場合 「iモードメニュー①iMenu」→「⑧オプション設定」→「①メール設定」→ 「メール設定」の「受信/拒否設定」「メール機能停止」を選択 auの場合 「eメールメニュー⑤Eメール設定」→「⑧その他の設定」→「③メールフィルター」 の「アドレスフィルター」を選択 ● 必要なとき以外は使えなくする 携帯電話の暗証番号機能によりダイヤル発信制限など特定の機能をロックすることができます。 (詳しくは本体の説明書で確認してください。) - 20 - 2 もう持たせているお父さん、お母さんへ 子どもを守ってあげられる親であってください。 親として、わが子に必要であると判断して買った以上は、あらゆる危険な状況やト ラブルを想定して子どもに指導できる賢い親になりましょう。 たとえ子どもの方がケータイを扱う技術に優れていても、親としてとるべき姿勢に 何ら変わりはありません。 約束を守ること 人やものを傷つけないこと 他人のものをとらないこと 自分を大切にすること これはいかなる場合も人として守るべき、人類共通のルールです。 細かい決まりごとは設定しにくいかもしれません。でも、親が子どものことを考え てしっかりとした枠を作っていくことは、後々の親子の関係や子ども自身の生き方に 関わってきます。手遅れにならないうちに、きちんと子どもと向き合い、話し合って おくことが必要です。 アメリカでは、パソコンからのインターネットの利用に際して、共有の場所に設置 し、家族で約束(誓約書)をつくったりもしています。また、有料サイトを閲覧する場 合には、規約(料金等)をすべて確認(保存)してから実行するのが常識とされています。 さあ、次のページの 「あなたの家庭 ケータイチェック!」 でチェックしてみましょう。 - 21 - あなたの家庭 ケータイチェック! 1 親子で話し合おう (1) 子どもにケータイの危険性、マナー・ルールを説明し、違反すれば解約 するなどの厳しい対応を受け入れることを認めること。 万一、トラブルに巻き込まれそうになったら、すぐ相談すること。 (2) インターネット機能(メールや各種サイトへの接続機能など)が必要でな い場合は、契約しない(あるいは機能制限を行う)こと。 (3) 料金制限(設定料金を超えると自動的に発信がストップ)、指定発信・指 定着信(指定した相手とのみの通信)などの各種制限のサービス・機能の 設定を行うこと。 (メールの利用を許可する場合には、メール指定受信(指定したアドレス 以外のメール受信はできない)の設定。) (4) パケット通信料説明書や利用料金明細書を申し込むとともに、ケータイ 履歴(電話の発受信、メールの送受信など)を定期的に確認することを認 めること。 2 親子で守ろう、ケータイマナー (1) 公共機関(電車・バス等)や公共施設(図書館・病院等)では使用しない、 マナーモードにすること。 (2) 歩きながら、自転車に乗りながら、ケータイを使わないこと。 (3) 学校への持ち込みは、学校の取り決めに従うこと。 (4) 勉強中や食事中は電源を切ること。 (5) 常識的な時間帯で使用し、早朝、深夜は使用しないこと。 (6) メールへの返信などは自分の余裕のある時間に行う(無理してすぐに返 信しない)こと。 3 親子で守ろう、ケータイルール (1) 個人情報(氏名、住所、メールアドレス、ケータイ番号、顔写真など)は 安易に教えない、公開しないこと。 (2) 友だちの情報を勝手に他人に教えないこと。 (3) メールで友だちの悪口を送ったり、いたずらをしないこと。 (4) 知らない相手からのメールは無視する、返信しない(「今後必要のない方 は返信…」となっていても)こと。 (5) チェーンメールは無視すること。不安なときは相談すること。 (6) 個人情報の漏洩の危険があるアンケートや懸賞に勝手に応募しないこ と。 (7) 有料・無料を問わずサイトに接続するときは、規約を確認すること。許 可なしに有料サイトに入会しないこと。 さて、あなたのご家庭ではいくつできていますか? - 22 - 3 それぞれの家庭だけでなく、地域・社会で取り組みましょう ルール作りは一つの家庭だけでなく、ご近所や同級生の家庭などコミュ二ティー 共有のものとなれば理想的です。地域で子どものケータイ利用を見守ることができ、 大人としてケータイへの姿勢が明らかになるからです。 また、ケータイを持たない子どもが孤立しないためにも、大人が共通した認識を 持つことが重要です。 ケータイからのインターネットの利用問題は、 日本が世界ではじめて直面している事態です。 それゆえ、 みなさんが作り上げていくルールが、 これからの世界的なルールにつながるのです。 この冊子を活用するなどして、家庭、地域、学校が連携しながら研修会や勉強 会を開催し、積極的に参加していきましょう。 4 万が一、事件の被害者・加害者になってしまったら… すぐに家族や周囲の大人に相談することが一番です。 そのためには、子どもが相談しやすい家庭環境が整っているかどうかが重要なポイ ントです。大きな事件に発展させないためにも、なるべく早く専門機関などに相談し、 問題を子ども本人や家族だけで抱えこまないようにしましょう。 状況が落ち着いたら、きちんと子どもと向き合って、なぜ問題が起きたのか、防ぐ にはどうしたらいいのか、次に起こったときにどう対処するのかを考えてみましょう。 そして親として、子どもの問題を把握できているか、家族と会話する時間よりケータ イやパソコンを触っている時間の方が長くはなかったかを振り返ってみてはいかがで しょうか。 機械に振り回され依存するのでなく、 人間味あふれた環境の中でケータイを適切 に活用できるよう、家族と地域が一丸とな って子どもを見守っていきましょう。 - 23 - 第 4 章 困ったときは迷わずに! 不正請求、ネットショッピングのトラブルなどについての相談 ・兵庫県神戸県民局神戸生活創造センター (078-360-0999) ・尼崎市立消費生活センター (06-6438-0999) ・西宮市消費生活センター (0798-64-0999) ・芦屋市消費生活センター (0797-38-2034) 子どもの出会い系サイトの利用などについての相談 ・兵庫県警察本部少年課少年相談室「ヤングトーク」 (0120-786-109) ・尼崎少年サポートセンター (06-6427-4651) ・西宮少年サポートセンター (0798-35-3875) 警察での相談 ・兵庫県警察本部サイバー犯罪対策係 (078-341-7441 内 3032) ・兵庫県警察本部「県警なんでも相談」 (078-361-2110 携帯・PHS からは#9110) 携帯電話会社などでの相談 ・DoCoMo インフォメーションセンター ・au お客様窓口 ・vodafone お客様センター ・Tu-Ka お客様センター (0120-800-000) (0077-7-111 EZweb からも可能) (0088-242-157) (0077-787-151) いずれもホームページからの相談も可能です。 お近くのケータイショップでも相談に乗ってくれます。 もしもの時には、迷わずに相談しましょう - 24 - (参考) ★「国民生活センター ホームページ」 (http://www.kokusen.go.jp/携帯版 http://www.kokusen.go.jp/mobile/) インターネットトラブルの事例とそれに対するアドバイス ★「警察庁 インターネット安全・安心相談」(http://www.cybersafety.go.jp/nwqa/) インターネットトラブルに対する基本的な対応策や情報提供の受付、よくある相談事例の紹介 ★「@police」(http://www.cyberpolice.go.jp/) 警察庁のサイト 子ども向け、一般ユーザー向け、サーバー管理者向けに各種講座や被害事例等を紹介 子ども向けでは、インターネットの安全な使い方をゲーム感覚で楽しく学べるように作成 ★「e-ネットキャラバン」(http://www.fmmc.or.jp/e-netcaravan/) 総務省のサイト 保護者・教職員等を対象に、子どもたちが安心・安全にインターネットを利用するためのガイ ダンス「e-ネット安心講座」において講演を行うための講師を派遣 ★「インターネットを楽しむために」(http://www.jaipa.or.jp/elt/) 社団法人日本インターネットプロバイダー協会のサイト インターネットの初心者向けの基本的な情報を分かり易く紹介 ★「インターネットと子どもに関するページ」(http://www.iajapan.org/child/) 財団法人インターネット協会のサイト 「インターネットを利用するためのルールとマナー集」などの各種資料やセミナー、統計デー タなどを紹介 ★「ねちずん村」(http://www.netizenv.org/) 子どものインターネット利用について考えるホームページ(代表 群馬大学教授 下田博次氏) 講習会の案内や、ネット・携帯電話の危険性と対策、ネットトラブルを体験できるネットトラ ブル体験館など ★「迷惑メール相談センター」(http://www.dekyo.or.jp/soudan/top.htm) 財団法人日本データ通信協会のサイト 迷惑メールの相談や対策についてのアドバイスや携帯電話のチェーンメールの転送先のアド レスを用意 - 25 - 携帯電話の利用実態と利用影響アンケート 調査結果(阪神南地域) 1 . 実施期間 平成17年9月~10月 2 . 対 象 者 阪神南地域を中心とした中学生・高校生7,174人 【中学生(3,690人)、高校生(3,484人)】 3 . 回 答 数 5,844人(回答率81.4%) 【中学生2,557人 高校生3,287人】 4 . 実施主体 群馬大学社会情報学研究科下田研究室、兵庫県阪神南県民局 性 別 学 年 18人/0% 74人/1% 1053人/18% 869人/15% 中学一年 819人/14% 中学二年 中学三年 2866人 /49% 2960人 /51% 高校一年 1081人/18% 男性 女性 無回答 自分専用の携帯電話の保有状況 高校二年 無回答 1101人/20% 携帯を持っていない理由(左で「3 持っていない」と回答した者のみ) 2% 18% 23% 1.必要ない 23% 2.持ちたくない 1.1台持っている 1% 3.持たせてくれない 2.2台以上持っている 4.親と共有している 14% 25% 3.携帯電話は持ってい ない 76% 5.学校で禁止されている 6.その他 18% 【以下は上で「持っている」と回答した者のみ】 保有開始時期 1% 0% 持ちはじめた時の約束事やルール決定の有無 1.小学校低学年から 2% 22% 高校三年 847人/14% 2.小学校高学年から 17% 33% 3.中学校1年 1.親など家族と話し合っ て決めた 4.中学校2年 5.中学校3年 14% 61% 6.高校1年 26% 6% 7.高校2年 18% 2.話さずに自分で決めた 3.決めてはいない 8.高校3年 決めた約束事やルール(複数回答) 0% 10% 20% 利用時のマナー 30% 40% 50% 46% 利用料金の上限 インターネットを使うときのルー ル 携帯電話を持ったきっかけ 3% 15% 1.自分で持ちたくなった 7% 2.親など家族に持たさ れた 11% 3.その他 15% 食事中は使わない その他 82% 9% - 26 - 「携帯を持ちたくなった」理由 (「自分で持ちたくなった」と答えた者のみ 複数回答) 0% 「携帯電話を持たされた」理由 (「親など家族に持たされた」と答えた者のみ) 10% 20% 30% 40% 50% 60% 18% 兄弟・姉妹が持っている 7% 49% 周りの友人が持っている 51% 携帯電話でメールしたかった 2.家族との連絡 6% 携帯電話でインターネットしたかった 3.なぜ持たされたか知ら ない 12% その他機能を使いたかった 8% 進学した 4.その他 3% 勉強の役に立つ 61% 1% 持っていないといじめられる 20% なんとなく 5% その他 携帯メール受信件数(一日平均) 4% 1.安全確保 12% 携帯電話で通話したかった 8% 21% 11% 送信件数(一日平均) 3% 4% 8% 4% 23% 24% 21% 22% 20% 19% 20% 20% 時間帯別、携帯メール利用状況 良く使う ほとんど使わない ①登校中 4% 14% 25% 20% 23% 60% 29% 32% 20% 40% 40% 36% 14% 29% 7% 4% 20% 60% 60% ⑦メル友 11% 0% 100% 51% 71% 9% 51% あそび、癒しのメッセージ その他 100% 29% 放課後の予定、遊びのことなど チェーンメール 80% 17% 10% 19% 80% 15% 38% 2% 12% 29% 35% ⑥先輩及び後輩 11% 授業や部活に関すること 28% 32% 63% ⑤恋人 20% 46% 友人の情報(評価、噂) 試験勉強のための情報 13% 33% 23% いない 1% 5% 2% 6% 6% 3% 主にやり取りしている携帯メールの内容(複数回答) 20% しない 41% 11% ④学校外の友人 26% 20% 36% ⑨自宅で一人で過ごす時間 ほとんどしない ③学校の友人 18% 28% 30% 教師の情報(評価、噂) 6.51~100件 56% 33% 16% 0% 5.21~50件 ②兄弟・姉妹 5% 65% 75% ⑤塾などの習い事の時間 7% 17% 0% 4.11~20件 時々する ①親 38% 18% ④部活中 3% 9% 13% ⑩深夜 3.6~10件 7.100件以上 良くする 56% 27% ③学校の授業中 5% 12% ⑦帰宅中 使わない 26% ②学校の休み時間 10% ⑧自宅で家族と過ごす時間 2.1~5件 相手別、携帯メール利用状況 時々使う ⑥放課後に友人と過ごす時間 1.0件 8% - 27 - 10% 5% 6% 69% 12% 20% 10% 30% 17% 26% 33% 10% 40% 13% 57% 50% 60% 70% 80% 90% 100% メル友(実際には会ったことはないが携帯メールだけはする人)の有無 メル友の人数(いたことがあるメル友も含めて 「いる」と答えた者のみ) 25% ①同性のメル友の人数 33% 1.いる(いたことがある) 48% 20% ②異性のメル友の人数 10% 5% 12% 56% 12% 5% 7% 67% 0% 2.いない(いたこともない) 1人 メル友の年齢別状況(複数回答) 0% 20% 2~3人 30% 40% 50% 4~5人 60% 70% 80% 6~10人 90% 100% 11人以上 メル友との接触状況 20% 40% 60% 80% 100% 5% 小学生 48% 中学生 39% 79% 高校生 20% 大学生 61% 12% 20代の社会人 1.会った事がある 6% その他20代 2.会った事はない 4% 30代 3% 40代 2% 50代 3% 60代 携帯電話でのインターネット利用時間(一日平均) 5% 10% 1% 携帯電話での場所別インターネット利用状況 2% ①登校中 4% 10% 3% 7% ②学校の休み時間 4% 12% 1.0分 2.1~5分 3.5~15分 4.15分~30分 5.30分~1時間 6.1時間~2時間 7.2時間~3時間 8.3時間以上 27% 10% 18% 29% 84% ③学校の授業中 3% 6% 9% 3% ④部活中 8% 1% ⑤塾などの習い事の時間 5% 10% 2% ⑥放課後に友人と過ごす時間 5% 15% 82% 88% 83% ⑦帰宅中 5% 11% 14% ⑨自宅で一人で過ごす時間 23% 携帯サイトのアクセス状況(複数回答) 40% 60% 80% 100% 11% 懸賞等のキャンペーンへの応募 掲示板への名前やメールアドレスの書き込み チャットの利用 18% ヤフー等の検索サイト 情報の検索 オンラインショッピング 7% オンラインゲーム 29% ⅰメニューやezwebなど情報提供サイト ケータイ小説を読む ブログの利用 4% メッセンジャーの利用 サブアドレスの取得 17% 4% 100% 着メロ、着うたのダウンロード 掲示版への書き込み その他のサイト 80% 使わない 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 60% 壁紙やゲームのダウンロード 62% 掲示版・チャット・メッセンジャー・ ブログなどの情報交換サイト 60% ほとんど使わない 0% 88% 壁紙やゲームの配信サイト 出会い系サイト 45% 16% 40% 21% 16% 携帯サイトの目的別利用状況(複数回答) 20% 着メロ、着うたサイト オンラインショッピングサイト 23% 20% 時々使う 48% 19% 37% 16% 0% 良く使う 70% 26% ⑩深夜 懸賞等のキャンペーンサイト 62% 18% ⑧自宅で家族と過ごす時間 10% 0% 67% 17% ホームページの作成 パソコン用サイトも見れるようになるもの (PC対応ブラウザ)のダウンロード - 28 - 7% 10% 4% 4% 17% 4% 11% 8% 3% 1% 5% 4% 2% 85% 携帯電話を使っている事で起こった友人関係の変化 0人 1人 2~3人 4~5人 携帯電話を使っている事で友人関係で起こったこと 6~10人 ①携帯がなかったら知り合わなかった人 がいる 11人以上 43% ②友人と実際に会って話をする機会が増 えた 29% ①携帯利用により増えた同性の友人数 21% 17% 12% 19% 36% ②携帯利用により増えた異性の友人数 28% 16% 8% 8% 4% 20% 40% 60% 80% 38% 29% 71% ④メールをやり取りすることで仲良くなった 友人がいる 79% 21% ⑤ふだん会えなくなった友人と関係を維持 することができた 75% 25% はい 0% 62% ③メールの内容が元で友人との間で誤解 やトラブルがあった 2% 57% 0% いいえ 20% 40% 60% 80% 100% 携帯電話を使っている事で起こった家族関係の変化 70% 72% 66% 82% 90% 92% 30% 28% 34% 18% 10% 8% ①(携帯通話も含め)家族と話す機会が増えた ②家族と直接対面での会話が増えた ③携帯電話の利用料に関しよく話すようになった ④マナーなど使い方についてよく話し合うようになった ⑤家族とのトラブルが増えた ⑥門限が厳しくなくなった 0% 20% 40% はい 60% 80% いいえ 100% 携帯電話を使っている事での生活の変化 ①目が悪くなったか 4% 16% 0% 77% 10% 20% 30% とても悪くなった ②悩みが多くなったか 3% 0% 悪くなった 5% 20% 変わらない 30% 50% 90% 100% 4% 2% 変わらない 70% 20% 30% 減った 40% 遅くなった 11% 10% 20% とても遅くなった 50% 70% 早くなった ⑤自宅にいるとき、1人で過ごす時間が増えたか 6% 0% とても増えた 80% 90% 40% 50% 60% 変わらない 10% 早くなった 80% 90% 20% 30% 40% ⑥勉強時間に変化があったか 2% 5% 10% 20% 30% 増えた 50% 60% 減った 70% 80% ⑦携帯電話以外に使えるお金が減ったか 3% 0% 40% 50% 60% 100% 80% 90% 4% 100% とても減った 84% 20% 30% とても減った 40% 50% 60% 減った 70% 80% 90% 100% 変わらない 5% 0% 10% するようになった 70% 減った 13% 10% 90% 1% とても減った 15% 変わらない 100% 2% 74% とても増えた 1% とても早くなった 75% 変わらない 100% 1% 70% 16% 増えた 1% とても早くなった 55% 30% 100% 1% 60% 変わらない 遅くなった 6% 90% とても減った 32% 0% 80% 76% 10% ⑧アルバイトをするようになったか 80% とても良くなった 60% 17% 0% 70% 良くなった 40% 増えた とても遅くなった ④寝るのが遅くなったか 60% 74% とても増えた 0% 50% 17% 10% ③帰宅が遅くなったか 40% 1% 2% 89% 20% 30% 40% もともとしていた - 29 - 50% 60% 70% 80% していない 90% 100% 100% MEMO - 30 - この冊子は、つぎの皆さんの多大なご協力をいただき作成する ことができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。 ・群馬大学大学院社会情報学研究科 下田博次教授及び下田研究室の皆さん ・ホームページ ねちずん村の皆さん ・大人のための携帯電話等情報安全教育啓発冊子作成アドバイザー 渡辺真理さん(尼崎市PTA) 福井永子さん(西宮市PTA) 三浦昌彦さん(芦屋市PTA) 宮野尚人さん(こころ豊かな人づくり 500 人委員会阪神南OB会) 山川加奈子さん(非営利特定活動法人いきいき将来設計工房 事務局次長) 西村直己さん(兵庫県教育委員会事務局) ・こころ豊かな人づくり 500 人委員会阪神南OB会の皆さん ・アンケートにご協力いただいた阪神間の中学校、高等学校の関係者 の皆さん ケータイ警報発令中! 編集・発行:兵庫県阪神南県民局 阪神南青少年本部 住 所:尼崎市東難波町 5-21-8 TEL 06(6481)4618 FAX 06(6482)0579 ホームページアドレス http://web.pref.hyogo.jp/hanshinminami/ e-mail [email protected] 初版 平成18年3月 改訂 平成18年7月 【Illustration:atsuko umetani】 - 31 - 18 神南○ P 1-002A5