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団塊世代のボーナスと退職金の行方

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団塊世代のボーナスと退職金の行方
Car Life Research : 2006年5月
ガリバー自動車研究所レポート
団塊世代のボーナスと退職金の行方
まもなく退職を迎える“団塊の世代”。となれば、この夏のボーナス
はおろか、退職金の期待度と使い途が気になる。 また、彼らが描いているリタイヤ後の理想のカーライフとは? この夏に発売される「レクサス LS」への関心と共に探ってみた。
■調査概要
実施期間 2006年4月21日 ~ 4月22日
調査対象 1944年~1953年生まれの会社員/公務員で、自動車の運転免許を保有している
男性インターネットユーザー
調査方法 インターネット調査
調査実数 1000サンプル(有効回答数)
調査企画 ガリバー自動車研究所
調査協力 C-NEWS
■主な設問
・今年の夏のボーナスの使い道として、貯蓄以外に、どのようなことを考えていますか?
・今年の夏のボーナスで、あなたはどのようなタイプの車を購入しようと考えていますか?
・退職時に支給される退職金の金額について、あなたはどの程度期待していますか?
・退職金で購入する車の購入予算は、総額いくらぐらいを考えていますか?
・退職後のマイカーとして、この夏に発売される「レクサスLS」(「トヨタ・セルシオ」の後継)に
興味がありますか?
・退職後のマイカーとして、あなたがベストだと思うブランドは何ですか?
・退職後のマイカーを選ぶとしたら、あなたが重視するキーワードは何ですか? ほか
■レポートに関するお問い合わせ
株式会社ガリバーインターナショナル 広報部
〒100-6425 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング25F
TEL 03-5208-5501 FAX 03-5208-5501
■レポート総合企画/制作
佐藤 誠 (ガリバー自動車研究所)
Car Life Research : 2006年5月
団塊世代のボーナスの使い途、<旅行>が43%、<車>は9%
~6割以上が期待しない今夏のボーナス。車買うならやっぱり 「高級セダン」 !?~
団塊世代にとっては、もうボーナスをもらう機会も残り少なくなってきている。中には「今年が最後かも…」という人もいる
だろう。そこでまず「今年のボーナスへの期待度」を聞いたところ、6割以上の方々が<期待薄>と回答。その使い途は思
い出に残る<旅行>と答えた人が43%で、<自動車>という回答は9%にとどまった。また、その車購入派の41%が<セ
ダン>を狙っていることが分かった。
■ 期待薄の夏のボーナス、使うなら“モノ”より“思い出”の団塊世代。車に対する「いつかは高級セダン」願望は不変 !?
Q
夏のボーナスの金額について、どの程度期待していますか? ②また、その使い途は、(貯蓄以外で)どのようなことを考えていますか? ①今年支給される
(①
1000人・単一回答/②ボーナス支給がある822人・複数回答) 0%
10%
20%
30%
40% 旅行
43.2
家電
25.1
グルメ
14.2
その他の趣味
自動車
9.0
住宅購入 or リフォーム
6.3
自己啓発
5.5
ギャンブル・宝くじ
5.4
家具・インテリア
4.9
ファッション
4.9
スポーツ
4.6
その他
特にない
Q タイプ
大いに期待 4.3%
11.8
ボーナスはない・
ボーナス支給前に
退職する
17.8%
やや期待
17.7%
団塊世代は今夏のボーナスに対してあまり多く
を望んでいないようで、2割強の期待派に対し、
残念ながら6割以上が期待を抱いていない。 好景気の波を堪能しているのはごく一部の企
業なのか、もしくは退職間際の功労者には美味
しい蜜を吸わせない社会なのか・・・。いずれにし
ても、今後の消費動向を左右しかねない団塊世
代には厳しい現実が少し気になるデータである。
そんな望み薄のボーナスの使い途に関しては、
もはやこの世代ともなると“モノ”より “思い出”な
のか消費財ではなく<旅行>が最も多い。退職
後に奥さんとゆっくり…という姿が目に浮かぶ。
<自動車>が約1割弱というのは結構上位に
挙がっている印象。「今まで憧れだったモデルに
乗ってみたい」という夢を実現する最後のチャン
スと考えれば、至極当然の結果と言えるだろう。
全く期待していない
20.2%
あまり期待
していない
40.0%
10.1
24.2
今年の夏のボーナスで、あなたはどのような スポーツカー 0%
の車を購入しようと考えていますか? (「今年のボーナスを自動車購入に使う」と答えた74人・単一回答) 上記のアンケートで<ボーナスを自動車の購入資金に使う
>と答えた方が狙う車のタイプは、圧倒的に<セダン>が多
い。やはり、リタイヤ後には「メルセデス・ベンツ」や「BMW」、
はたまた今年8月に「トヨタ・セルシオ」の後継モデルを発売す
る「レクサス」といったブランドに対する “高級セダン願望” は
「いつかはクラウン」の時代から変わっていないのが証明され
た。
また子供が手離れする世代ゆえに<ミニバン>は少なく、む
しろ必要最小限の車として<コンパクトカー>が2番目に挙が
る。<スポーツカー>や<クロカン4WD>といった趣味性の
高い車が上位では?と予想したが、両タイプとも0%だった。
ハイブリッドカー
1.4%
クロカン4WD 0%
その他 1.4%
ステーションワゴン
9.5%
軽自動車
10.8%
セダン
41.8%
ミニバン
17.6%
コンパクトカー
(ハッチバック含)
17.6%
1
Car Life Research : 2006年5月
団塊世代が退職金で狙う車の購入予算、15%が<600万円以上>
~ボーナスより若干期待できる退職金、使い途も大きくなって住宅関連や車に~
団塊世代には“定年退職”という寂しい現実が間近に待ち構えているものの、逆に退職金で“第二の人生”を謳歌するこ
とを楽しみにしている方も多いと思われる。そんな退職金に対して期待している人は、ボーナスと比較すると若干増えて26
%。ただ<住宅関連>や<自動車>といった大きな買い物に使う人が増える一方で、<ローンの返済>や<年金の補足
>といった使い途が多いのも厳しい現実を反映している。
■ <退職金で車購入>は15%。 中でも<予算600万円以上>が割と多く、今後のレクサスには追い風になるか !?
Q
退職金の金額について、どの程度期待していますか? ②また、その使い途は、(貯蓄以外で)どのようなことを考えていますか? ①今年支給される
(① 1000人・単一回答/②退職金の支給がある822人・複数回答) 0%
10%
20%
30%
40%
31.1
住宅購入 or リフォーム
10.9
その他の趣味
家電
9.9
自己啓発
5.1
2.7
スポーツ
特にない
Q
やや期待
19.2%
全く期待
していない
17.4%
3.4
家具・インテリア
その他
退職金はない
18.1%
7.3
グルメ
ファッション
大いに期待
7.2%
15.1 %
自動車
ギャンブル・宝くじ
50%
45.9
旅行
2.0
あまり期待
していない
38.1%
0.9
12.3
23.0
退職金への期待度は、<大いに期待>と<や
や期待>を合わせると約26%と、ボーナスと比
較すれば若干上がった程度である。
その使い途はトップの<旅行>は変わりない
が、金額はボーナスより大きくなる分、 2番目に
<住宅の購入・リフォーム>が挙がってくる。 また<自動車購入>へ使う人もボーナスより
は若干増えて15%。退職金ともなると、かなりの
高級モデルを対象とすることができるだけに、車
好きが多いと思われる団塊世代にとっては楽し
みも大きく、今から情報収集に余念がないだろう。
また、その他の意見としては<住宅ローンの返
済>や<年金で足りない分の補足>といった楽
しみ以外の意見ももちろん多く、自らの退職金と
はいえ自由気ままに使えないのも現実である。
車の購入予算
退職金で購入する
は、総額いくらぐらいを考えていますか? (124人、「最も近い金額」を単一回答) 50万円以下
<200万~300万円>といったあたりが約6割を占めるボ
1.6%
600万円以上
100万円 5.6%
リュームゾーンとなっているのは意外に低めかなという気
14.5%
がするが、「コンパクトカー」もしくは「中古車」という選択肢
で選ぶとすれば十分な資金とも言える。
その一方で、何と<600万円以上>が15%近くもいるの
が退職金で車の購入を目論んでいる団塊世代の特徴。
やはりこのぐらいの価格帯をメインとする「レクサス」は団
塊世代にとって注目に値するブランドであり、この夏に発表
される「LS」(「セルシオ」の後継モデル)の出来如何によっ
ては、「メルセデス・ベンツ」「BMW」の二大欧州ブランドの
客層が一気に「レクサス」へと流れる可能性も秘めている。
500万円
5.6% 400万円
12.1%
200万円
39.5%
300万円
21.0%
2
Car Life Research : 2006年5月
退職後の車選び、キーワードは 「安全・簡単・エコロジー」
~団塊世代の46% は「レクサスLS」 への興味があっても購入にはネガティブ~
今年8月、鳴り物入りで高所得層の車選びに参入してくる「レクサスLS」。もちろん団塊世代も注目しているかと思えば、
44%は<興味なし>。さらに46%は<興味があっても購入しない>というのは、レクサスにとってもいいデータではない。
その真相を探るべく、団塊世代の車選びに関する重要キーワードを調査したところ、上位は<安全性><運転のしやすさ
><エコロジー>の3つが挙がった。
■ 団塊世代の44%は<レクサスに興味ナシ>。 やはりトレンドやオシャレよりも、安全面や環境面が気になる世代 !?
Q
「レクサスLS」 あなたの退職後のマイカーとして、今年の夏に発売される
(「トヨタ・セルシオ」の後継モデル) に興味がありますか? (1000人・単一回答)
購入する予定がある
0.5%
検討中だが、購入す
るかどうかは価格や
スペックなどによる
10.0%
先ほど話題に挙がった「レクサスLS」に対する
団塊ユーザーの関心度を測るためのアンケート。
<購入する予定がある>という回答はわずか
0.5%にとどまったものの、<スペックなどによっ
ては購入を前向きに検討する>という1割のユー
ザーにとっては、9月のリリースが今か今かと待
ちきれない状態であろう。
興味がない
43.8%
また<興味はあるが、購入は検討せず>とい
う方は、予算的な問題もあるだろう。ならば、中
古車で出回るのをひたすら待ち、新車価格と比
較してだいぶ値頃感が出てきた頃に購入すると
うのも、これが “賢い「レクサス」ゲット術” となる。
興味はあるが、購入
は検討していない
45.7%
Q キーワード
1 セーフティー(安全)
47.6
退職後のマイカーを選ぶとしたら、あなたが重視する 2
イージー(運転しやすさ)
39.1
は何ですか? (1000人・複数回答) 3 エコロジー(環境に優しい)
30.2
団塊世代がリタイアした後の車選びに関して、重視するキー
ワードを18個挙げて選んでもらったところ、上位には<セーフ
ティー><イージー><エコロジー>といった安全面や環境面
といったワードが選択されている。これら3つの言葉だけで、団
塊世代がどんなカーライフを送りたいのかが伺い知れる。
金額面のワードが挙がるのは4番目の<リーズナブル>だ
が、それでも約3割の人が重視している。これは、ただ単純に
価格的な安さ(=チープ)を求めているのではなく、そのモデル
の総合的な価値と比較して割安感のある車選びをしたい、とい
う風に受け取る。
オシャレや流行などに関するワードは軒並み下位に沈んでい
て、豪華な装備よりも上品な雰囲気を求めている…。このあた
りに団塊世代へアプローチするヒントがあると思うが果たして!?
4 リーズナブル(安さ)
29.3
5
6
7
8
9
10
シンプル(簡素)
ファン(操る楽しさ)
エレガント(上品さ)
パワフル(パワー)
ナチュラル(自然)
オリジナリティー(独創性)
19.1
11.0
10.9
9.2
8.4
6.6
11
12
13
14
15
16
ステータス(社会的地位)
クール(かっこよさ)
スピーディー(速さ)
クレバー(賢さ)
ゴージャス(豪華)
ファッショナブル(おしゃれ)
6.0
4.3
3.6
3.4
3.2
3.1
17 レイテスト(最新の)
18 トレンディー(流行の)
1.1
0.6
3
Car Life Research : 2006年5月
ブランドイメージは「安心のレクサス」「歴史のベンツ」「FunのBMW」
~団塊世代にとってのベストブランドは「レクサス」!? ただし、必要最小限でOK派も~
退職金で車の購入を考えている人の14.5%が600万円以上を想定していることなどから、三大高級ブランドを選択肢にし
たアンケートを実施。結果としては「レクサス」が「メルセデス・ベンツ」「BMW」を押さえて約13%の支持を受けてはいるも
のの、その選択理由から各ブランドの住み分けを明確にすることができた。また、今回の二択アンケートは「奥さんとのド
ライブ旅行をするなら?」というテーマ。団塊世代が選ぶのはキャンピングカーかスポーツカー、果たして?
■ 第二の人生のベストカー、高級ブランドの三つ巴戦は「レクサス」に軍配 !! ただし、軽やコンパクトカーを好む声アリ。
Q
退職後のマイカーとして、あなたがベストだと思う
ブランドは? (1000人・単一回答+その理由も)
ユーザーの声から三大ブランドを区分けすると、
選択肢 ①:レクサス 12.8%
「安心と信頼性のレクサス」 「歴史とステータス性のメルセデス」 「操る楽しみと落ち着いた雰囲気のBMW」
・トヨタの高級ブランドだから、後々のメンテナンスに期待できる。 ・ハイブリッドも出すなど、ベンツ/BMWに比べて環境に優しい。
と当てはめられる。今は若干「レクサス」が他をリー
ドしているが、「レクサスLS」が登場した後の、ユー
ザー心理への影響も楽しみなところだ。
・サービス網の信頼性。10年間、安心してゆったり乗りたいので。
選択肢 ②:メルセデス・ベンツ 6.7% ・子供の頃からの憧れなので、中古でもいいから持ちたいです。 また、その他(75.5%)の声を拾ってみると、
・長く乗って飽きがこないスタイルと、頂点としてのステータス性。
・妻と二人で乗るだけなので、維持費の安い軽
自動車で十分。
・孫ができたので、なるべく丈夫な車に乗りたい。
・ブランドは決まっていないが、小型車。老後の
運転は小回りのきく車が良い!!
選択肢 ③:BMW 5.0% ・自分の年齢や雰囲気に合った落ち着きがある。 ・シビックハイブリッド。運転しやすいサイズで、
妻との長期ドライブ旅行に最適な経済的燃費。
・車のコンセプトがしっかりしていて信頼性がある。
といった、「必要最小限でエコな車種選び派」も
多いことが分かる。
・やはり車はドライビングを楽しまなくては…。
Q キャンピングカー
退職後に、夫婦二人だけで車で旅行に行くとしたら、
スポーツカー と のどちらで行きたいですか? (奥さんのいる939人・単一回答) 高速道路のサービスエリアや観光地などで見かける仲睦まじいシル
バー夫婦のドライブ旅行風景。「ああいうのっていいなぁー」とホノボノと
した思いで眺めてしまうもので…。
そこで今回の二択アンケートの結果を見ると、<キャンピングカー>が
若干優勢。車内で寝泊りしたり、料理を作って食べたり…。きっと素敵な
思い出ができることを想像したりすると、確かに納得してしまう。
キャンピン
グカー
58.3%
スポーツ
カー
41.7%
ただ個人的な意見では断然、<スポーツカー>が優勢!! 何か年を重
ねた人が乗ってこそ味があるような気がして、今から憧れてしまう。
という結果を見て、皆さんならどちらを選ぶ?
4
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