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かのや 食 と 農 交流推進計画
平成21年度策定 いただきます。 ごちそうさまでした。 かのや 食 と 農 交流推進計画 □発行 鹿屋市 〒893-8501 鹿児島県鹿屋市共栄町20番1号 TEL.0994 - 43 -2111 FAX.0994 - 43 -2140 h t t p : / / w w w . e - k a n o y a . n e t / 鹿屋市 食 薬 “食は生きるための 心と体のくすりです” 私たちが生きていくために欠かせないものは「食」であり、 生きるための心と体の「薬」でもあります。 人が生涯にわたって生き生きと幸せに暮していくために 「食」とそれを育む「農」をみんなで考えていきましょう。 CONTENTS Ⅰ はじめに ① 計画策定の趣旨 ② 我が国の「食」と「農」をめぐる情勢 ③ 計画の位置付け、計画期間 4 5 7 Ⅱ 鹿屋市の食と農をめぐる現状と課題 ① 鹿屋市の農林水産業の現状 ②アンケート結果からみる鹿屋市の「食」と「農」をとりまく現状 ③ 鹿屋市の「食」と「農」の課題 8 10 20 Ⅲ 基本理念 22 Ⅳ 基本方針 23 Ⅴ 「食」と「農」交流推進のための施策展開 ① 健康で豊かな食生活の普及・啓発 ② 消費者と生産者との交流促進 ③ 地域の食と農に対する理解促進 ④ 食の安全・安心確保対策 25 30 33 34 Ⅵ 目標数値 38 Ⅶ 推進体制 39 Ⅷ 用語解説 40 かのや「食」と「農」交流推進計画 ❷我が国の「食」と「農」をめぐる情勢 Ⅰ はじめに 1食生活と健康 ❶計画策定の趣旨 日本の食生活は、戦後、経済成長に伴う所 本市は、第一次産業を基幹産業とし、日本 の関わりや伝統的な食文化等の食や農につい 得向上等を背景に、量的な拡大と主食である の食料供給基地としての役割を担っており、 ての認識を深める機会の提供、地域の農林水 米の食料消費の割合が減少する一方、畜産物 豊かな自然と温暖な気候のもと多くの農林水 産業と関連産業の活性化などの効果が期待さ や油脂等の消費が増加するなど大きく変化し、 産物が生産されています。 れています。 昭和 50 年代には、米を中心に水産物や畜産 ◦食生活の変化 国民1人当たりの消費の変化 その他 28.7% しかし、地域で生産された農林水産物の多 一方、私たちが生涯にわたって健全な心身 くは区域外へ流通してしまうため、消費者に を培い、豊かな人間性を育むためには、何よ おいては、地域で生産される農林水産物を購 りも「食」が重要でありますが、社会情勢が しかし、近年の食生活においては、量的に 入できない、味わえる店がないといった課題 めまぐるしく変化し、ライフスタイルが多様 飽和状態にある一方、米の消費減少と動物性 や、生産者においては、生産物に対する評価 化することに伴って、栄養バランスの偏った 脂肪や塩分の過剰摂取等の栄養バランスの崩 やニーズを直に把握できないといった課題が 食事や不規則な食事の増加、肥満や生活習慣 れが見られます。また、肥満や生活習慣病(メ あり、「食」を通した「農」 (水産物・林産物・ 病(メタボリックシンドロームなど)の増加 タボリックシンドローム等)、過度の痩身志 加工品などを含む)との交流の実現には至っ などの問題が生じており、食をめぐる現状は 向などが増加しています。 ていません。 危機的な状況にあります。 国においては、健康で豊かな生活を実現す また、全国的には、 「消費者」と「生産者」 小麦 10.9% ンスのとれた望ましい日本型食生活が実現さ れました。 米 (ピーク時の半分) 肉類 (約5倍に増加) 育基本法」を施行し、併せて「食育推進基本 一方、輸入農林水産物の安全性などに対する 計画」を策定するなど、食育を国民的な運動 不安を持つ消費者も多く、地元の食材への関 として推進しています。 畜産物 3.7% 油脂類 5.0% その他 27.6% 米 30.1% 昭和 55年度 2562kacl 魚介類 5.2% 畜産物 12.0% 小麦 12.7% 油脂類 12.5% 米 23.3% その他 28.9% 油脂類 (約3倍に増加) 魚介類 5.2% るために、食育を重要課題と位置づけ、 「食 との結びつきが弱まっているとの指摘がある 昭和 35年度 2291kacl 魚介類 3.8% 物、野菜等多様な副食品が加わり、栄養バラ 米 48.3% 平成 15年度 2588kacl 畜産物 15.4% 小麦 12.7% 118.3kg 61.9kg 5.2kg 28.2kg 4.3kg 15.0kg (昭和37年) (平成15年) (昭和35年) (平成15年) (昭和35年)(平成15年) 油脂類 14.6% 参考資料/農林水産省「食料需給表」 心や様々な期待が高まっています。 特に、地域で生産された農林水産物をそ このような状況を踏まえ、本市においても の地域で消費する地産地消は、地域の消費 「食」と「農」 (水産物・林産物・加工品な 者ニーズを的確に捉えて生産を行う取り組み どを含む)を「車の両輪」と位置づけ、地域 生活が豊かになるとともに、単身世帯の増 と、地域で生産された農林水産物を地域で消 の実情を踏まえた “ かのや「食」と「農」交 加や高齢者世帯の急増、女性雇用者の急増等、 費しようとする取り組みの両面を持つもので 流推進計画 ” を策定し、本市の特性を生かし 生活スタイルの多様化を背景に、食に関して あり、地産地消の取り組みを推進することに た第一次産業の振興と交流の活性化を通じて、 簡便化志向の高まりや外部化が進展し、また、 より、消費者と生産者との「顔が見え、話が 地域経済の活性化と健康で豊かな食生活の普 規則正しい食事をとらない「欠食」の増加や できる」関係の構築、国民全体で生産と消費 及・定着を図っていきます。 家族が異なった時間に一人ひとりで食事をと 2食料消費をめぐる社会情勢の変化 ◦平日の朝食を家族と一緒に食べる 小学生の割合 全くしていない 17.8% している 41.6% あまりしていない 21.6% る「孤食」、子どもだけで食事をとる「子食」 といった食習慣の乱れが問題になっています。 どちらかといえば、 している 18.9% 参考資料/文部科学省「平成19年度学力・学習状況調査」 (2007年4月調査) ※小 学校第6学年、中学校第3学年の約225万人の児童生徒を対象 として実施 かのや「食」と「農」交流推進計画 に依存することは、食料の安定供給に支障を 3食生活の変化と食料自給率 及ぼす可能性が高くなると考えられます。 ❸計画の位置づけ、計画期間 日本の食料自給率は、食生活の大きな変化 一方では、食品の廃棄や食べ残しなどを大 この計画は、鹿屋市総合計画を上位計画と な目標、市民及び関係機関・団体の取り組む により、国内で自給可能な米の消費量の減少 量に発生させており、世界に通じる「もった し、基本計画で示されている、地域で支えあ べき方策等を示したビジョンであり、市民の と国内生産が困難な飼料穀物や油糧原料を使 いない」という、物を大切にする精神が薄れ う健やかで心のかようまちづくりの保健活動 健全な食生活を実現するため、主体的な取り 用する畜産物や油脂類の消費増加などを要因 てきています。 の充実や、創造性と豊かな心をはぐくむまち 組みや参加を進めるためのものです。 として、大きく低下しています。輸入に過度 100 90 86 80 80 70 60 食糧自給率 (生産額ベース) 66 60 主食用穀物自給率 62 (重量ベース) 50 が展開するまちづくりの食の安全・安心の確 画 かのやヘルスアッププラン 21」や「鹿 立を図るために、それぞれの分野で位置づけ 屋市産業振興計画」「鹿屋市次世代育成支援 られている「食」に関する取り組みを一体的 対策行動計画」との整合を図るものとします。 (カロリーベース) 30 40 平成 26 年度までの5年間とし、計画期間中 的、計画的に進めるために基本方針や具体的 (平成17年7月施行) 45 50 (1975) 55 (1980) 60 (1985) 平成2 (1990) であっても、状況の変化などが生じた場合に は必要に応じて見直すこととします。 食育基本法 第18条 市町村食育推進計画 食育基本法 10 (1970) この計画の実施期間は、平成 22 年度から 28 穀物自給率 (飼料用を含む、重量ベース) 20 第1項に基づく市町村食育推進計画です。 食育、地産地消、教育ファームなどを総合 食料自給率 40 (1965) また、この計画は、「鹿屋市健康づくり計 に整理したものであり、食育基本法第 18 条 73 0 昭和40 づくりの義務教育の充実、また活力ある産業 7 (1995) 12 (2000) 鹿屋市総合計画 19 (2007) 参考資料/農林水産省「食料需給表」 かのや「食」 と 「農」 交流推進計画 4「食」の安全上の問題 近年、牛海綿状脳症(BSE)の発生、国 内での無登録農薬の流通及び使用などの問題 の発生や、度重なる食品の不正表示問題の発 覚で、消費者の食の安全や信頼に対する関心 が高まっています。 一方で、食品選択や食事の準備に困らない 知識・技術を持っていると考えている人の割 食育推進基本計画(国) • 食育 • 地産地消 • 教育ファーム かごしまの「食」 交流推進計画(県) 合は高いとは言えない状況にあります。 【関連計画】 • 鹿屋市健康づくり計画 かのやヘルスアッププラン21 • 鹿屋市産業振興計画 • 鹿屋市次世代育成支援対策行動計画 かのや「食」と「農」交流推進計画 Ⅱ 鹿屋市の食と農をめぐる現状と課題 んであり、中でも黒豚は日本有数の生産地と なっています。 地域特性に見合った計画にするためには、食と農の現状を多角的に調査し、特徴や課題を把握することが重要で す。そのため、統計データや「食と農に関するアンケート」により本市の食と農をめぐる現状と課題について検証しま した。 ■ 主要農産物の生産概要 項 目 農業産出額 耕種部門産出額 ❶鹿屋市の農林水産業の現状 1自然環境について 鹿 屋 市 は、 大 隅 半 島 の 中 心 部 に 位 置 し、平均気温は 17.3℃、年間降水量は約 2,600mm と、一年を通じて温暖な気候に 恵まれています。 ■ 気象概要 降水量 平均気温 日照時間 1978 1,754 16.6 2,518.5 1988 2,247 16.6 1,980.2 1998 2,442 18.5 1,509.0 年 (mm) (℃) (h) 2004 2,887 18.1 2,115.3 2005 2,480 17.5 1,966.3 系に挟まれた平坦な農地で、多様な畑作と水 2006 2,319 18.2 1,838.4 田農業が盛んであり、西側には温暖な錦江湾 2007 2,743 17.9 2,157.3 2008 2,581 17.3 2,037.7 また、北西部の高隈山系と南東部の国見山 と中央部を流れる肝属川や串良川を生かした 参考資料/気象庁鹿児島地方気象台 カンパチやウナギの養殖など豊かな自然条件 や整備された農地等を生かした、多彩な農林 畜産部門産出額 生産額 448億6千万円 全国 109億1千万円 全国100位 米 15億2千万円 甘藷(さつまいも) 26億5千万円 茶 10億6千万円 さといも 4億6千万円 バレイショ 3億 円 肉用牛 豚 乳用牛 鶏 備考 全国 7位 九州2位 7位 全国 10位 335億7千万円 全国 3位 九州2位 96億8千万円 全国 2位 九州2位 157億7千万円 全国 2位 九州2位 18億9千万円 全国 82位 62億2千万円 全国 13位 資料提供/九州農政局鹿児島統計情報センター(平成18年度) 3林業について 森林面積は、23,090ha で総土地面積の 52%を占めています。その中でもスギ、ヒ ノキを主体とした人工林面積が 10,449ha となっています。 水産業が営まれています。 また、森林に対する住民の意識・価値観も 多様化しており、環境保全はもとより森林の 持つ多面的機能を生かした林産物の生産や体 2農業について 験活動などが行われています。 鹿屋市の農業は、畜産をはじめとして、さ つまいもや茶など全国でも有数な産地を形成 しており、日本の食料供給基地として重要な 役割を担っています。農業産出額は、近年 は 400 億円台で推移しています。全国市町 ■ 農業産出額概要 年 産出額 1997 (単位:千円) 内訳 水産業の主体は、カンパチとウナギの養殖 で、生産量全体の 95%を占めています。「か 耕種部門 畜産部門 4,465 1,331 3,088 1998 4,345 1,387 2,925 るカンパチの養殖は、生産量全国 2 位に位 1999 4,298 1,270 2,977 置しており、漁場は、錦江湾の東側に位置す 2000 4,162 1,199 2,919 2001 4,186 1,165 2,984 るため、真っ先に黒潮の影響を受け、絶えず 2002 4,345 1,184 3,126 2003 4,217 1,164 3,008 2004 4,443 1,104 3,292 また、ウナギの養殖は昭和 40 年代後半に 露地野菜が栽培されています。また、畜産部 2005 4,594 1,116 3,431 始まり、現在では、大隅地域の中心的な水産 門では、肉用牛、酪農、養豚、養鶏などが盛 2006 4,486 1,091 3,357 物となっています。 村別農業産出額でも全国7位(平成18 年度) となるなど、農業都市として全国から注目さ れています。 耕種部門では、温暖な気候や豊かな自然条 件を生かし、夏場は防災営農作物であるさつ まいもやさといも、ごぼうなどが栽培され、 冬場はブロッコリーや大根、キャベツなどの 4水産業について 参考資料/生産農業所得統計 ごしまのさかな」にもブランド認定されてい 新鮮な海水が流れ込むことで、赤潮の被害も 無く、ミネラル豊富な漁場となっています。 かのや「食」と「農」交流推進計画 ❷アンケート結果からみる鹿屋市の「食」 と 「農」 をとりまく現状 鹿屋市の「食」と「農」をとりまく現在の状況を把握するために、平成21年9月に食と農に関するアンケートを実施 しました。アンケートは、 ① 無作為に抽出した16歳以上の市民 1,000人 2食生活について ◎朝食の主食は「ごはん」が約6割 ① 朝食の状況 朝 食 の 主 食 は、「 ご は ん 」 が 最 も 多 く ◎朝食を毎日食べる人は約9割 ② 市内保育所(園)、幼稚園の5歳児の保護者 174人 ③ 市内小学校5年生・中学校2年生の児童生徒及び保護者 216人 に対して実施しました。それぞれ、人口の約1割を目安とした人数となっています。アンケートの回収率は、①一般市 民分が30.7%、②保育所(園)・幼稚園分が82.2%、③小中学校分が86.1%でした。 アンケート結果 ◎20歳代と50歳代で朝食を 食べない人の割合が多い 朝食を食べる頻度について、「毎日食べ る」が最も多く 86.6%となっています。 一方で、朝食を欠食している人の割合 58.0%、次いで「パン」が 19.5%、「ご はんまたはパン」が 16.6%となっていま す。 その他 3.6% 無回答 2.3% ごはんまたはパン 16.6% ごはん 58.0% パン 19.5% は 4.2%となっています。世代別でみると、 1健康について ① 健康観について ◎健康であると思っている人は 約8割 自分が健康であると思うかについて、 「健 20 歳代・50 歳代で朝食を欠食している 44.6%となっており、5割以上の人が歯 割合が高くなっており、50 歳代では、 「食 や口の健康で困っていることがあります。 べない」人が 13.4%になっています。壮 朝食でみそ汁を食べる頻度について、 「か 年期において規則正しい食生活の実践を促 ならず食べる」と「だいたい食べる」を合 進する必要があります。 わせた食べる人の割合は 55.7%となって ③ 運動量について ◎運動をしている人は約4割 康である」と「まあまあ健康である」を 運動量について、 「ほぼ毎日する」と「週 合わせた健康である人の割合は 80.8%と に数回程度する」を合わせて運動をしてい なっています。 る人の割合は、43.9%です。一方、 「月に 健康ではない 6.8% あまり健康ではない 5.2% 無回答 1.0% 週に2〜3日食べる 4.2% 食べない 4.2% 健康である 26.4% 毎日食べる 86.6% 週に4〜5日食べる 4.9% ④ お通じの頻度について まぁまぁ健康である 54.4% ② 歯や口の健康で困っていること ◎歯や口の健康で困っている ことがある人は約5割 ◎毎日お通じのある人は約7割 ◎朝食を食べない人はお通じが 不規則の人が多い お通じの頻度について、 「毎日1回ある」 一方で、食べない人の割合は 26.7%と なっています。 ◎みそ汁には2〜3品の具材が 入っている人が約7割 を合わせたほとんど運動しない人の割合は 55.0%と5割以上となっています。 ◎朝食でみそ汁を食べる人は約6割 います。 1、2回程度する」と「ほとんどしない」 どちらともいえない 6.2% 10 一 方 で「 困 っ て い る こ と は な い 」 が ◎朝食を食べない理由は 「時間がない」 「時間が不規則」 が多い みそ汁の具の品数について、「2〜3品 の具材が入っている」が一番多く 69.7%、 次いで「4品以上の具材が入っている」が 27.5%となっています。 朝食を食べない理由について、「時間が ないから」が最も多く 19.5%、次いで「仕 事などで時間が不規則だから」が 17.1% となっています。 ◎みそ汁の具材は、 「野菜」 「海藻類」 「大豆製品」が多い みそ汁によく入れる(入っている)具材 が最も多く 70.7%となっています。一方 について、「野菜」がもっとも多く、 歯や口の健康で困っていることについ で、 「頻度が少ない」 「不規則な人」が約8% 次いで「海藻類」 「大豆製品」となっ て、「固いものがかみにくい」が最も多く います。また、朝食を食べる頻度と、お通 ています。 22.5%、次いで「歯が痛んだり、しみた じの頻度の関係を比較すると、朝食を食べ りする」が 17.3%、 「歯磨きすると血が ない人は、お通じが不規則という人の割合 出る」が 10.7%となっています。 が高くなっています。 かのや「食」と「農」交流推進計画 11 ② 食事の状況 ◎朝食をひとりで食べている人は 約3割、夕食をひとりで食べて いる人は約2割 ◎朝食に比べ、夕食では、 ひとりで食べている人は少ない 【朝食】 ◎食事をひとりで食べる理由は 「家族との時間があわない」 「ひとり暮らし」が多い 食事をひとりで食べる理由について、 「家 族との時間があわないから」と「ひとり暮 らしだから」が 73.8%で最も多くなって います。 70 歳以上で、 「ひとり暮らしだから」 朝食をだれと食べるかについて、 「だい たい家族そろって食べる」と「だいたい家 族の誰かと食べる」をあわせた家族で食べ が8割を超えており、その他の世代では、 「家族との時間があわないから」 「自分が忙 しいから」が多くなっています。 る人の割合は、57.6%となっています。 一 方、「 ひ と り で 食 べ る こ と が 多 い 」 と「ひとりで食べる」をあわせた割合は、 34.2%となっています。 また、20 歳代と 50 歳代でひとりで食 べる人の割合が多くなっています。 食べない 2.6% その他 2.3% 無回答 3.3% 家族そろって 40.7% 1人 20.5% ③ 食事の際のあいさつの実践 ◎食事の際にあいさつをしている 人は約6割 ます。 野菜の摂取量とお通じの頻度の関係を比 較すると、足りていると感じている人ほど している」と「だいたいしている」をあわ 毎日1回はお通じのある人が多いことがわ せて、している人の割合は 63.6%となっ かります。また、野菜の摂取量が足りてい ています。 ると感じている人の多くが朝食でみそ汁を 食べています。 あまりしない 12.4% ⑥ 外食や調理済み食品等について 無回答 1.3% 必ずする 38.8% たい家族そろって食べる」と「だいたい家 族の誰かと食べる」をあわせた家族と食べ る人の割合は、68.1%となっています。 朝食に比べると、家族で食べる割合が多 その他 2.3% 無回答 9.4% 家族そろって 54.7% ◎外食は「ほとんど利用しない、 まったく利用しない」人が約5割 外食の頻度について、「ほとんど利用し 夕食をだれと食べるかについて、 「だい 12 ると感じている人が、61.2%となってい 食事のときのあいさつについて、 「必ず しない 10.1% 【夕食】 家族の誰かと 13.4% ◎野菜の摂取量が足りていると 感じている人の多くが朝食で みそ汁を食べている と「まあ足りている」をあわせた足りてい ます。 家族の誰かと 16.9% 1人でが多い 8.8% ◎野菜の摂取量が足りていると 感じている人ほど毎日お通じの ある人が多い ていない」はあわせて 22.5%となってい 1人でが多い 13.7% 1人 11.4% ◎野菜の摂取量が足りていると 感じている人は約6割 野菜の摂取量について、「足りている」 一方、 「あまりしていない」と「全くし くなっています。 ⑤ 野菜の摂取状況 時々する 12.7% だいたいする 24.8% ④ 緑茶の摂取状況 ◎食事の際に緑茶を飲む人は約7割 食事のときに緑茶を飲む頻度について、 「必ず飲む」と「だいたい飲む」をあわせて、 飲む人の割合は7割近くになっています。 ない、まったく利用しない」人の割合が最 ◎外食を利用する理由は 「誘われるから」が最も多い 外食を利用する理由について、「誘われ るから」が 26.6%と最も多く、次いで「家 では作れないものがあるから」が 24.7%、 「食べたいものがあるから」が 22.8%と なっています。 ◎調理済み食品やインスタント 食品は、月に数回利用する人が 多い 調理済み食品やインスタント食品の利用 頻度について、「月に数回食べる」が最も 多く 53.4%となっています。 20 歳代と 40 歳代で利用する人の割合 が多くなっています。 も多く 46.3%、次いで「月に数回利用す る」が 46.6%となっています。 ◎調理済み食品やインスタント 食品を食べる理由は「忙しい」 「調理時間短縮」が多い 調理済み食品やインスタント食品を利用 する理由について、「忙しい時には便利だ から」が 68.2%と最も多く、次いで「調 理時間を短縮できるから」が 33.6%と なっています。 かのや「食」と「農」交流推進計画 13 ⑦ 食事・食材選択の基準 食事や食材等の選定基準について、 「安 全 な 食 品 を 選 ぶ 」 が 57.0 % と 最 も 多 ◎食事や食材等の選択基準は、 「安全性」 「賞味期限・消費期限」 が多い く、 次 い で「 賞 味 期 限・ 消 費 期 限 」 が 56.0%、 「好みにあうもの」49.2%、 「値 段」47.6%となっています。 また、 20 〜 40 歳代の若い世代では「値 ◎若い世代は「値段」、 高齢者は「安全性」を重視 段」を基準にする人が7割以上いるのに対 し、年代があがると「値段」よりも「安全 な食品を選ぶ」が増えています。 3食育について ①「食育」の認知度 ◎「食育」の言葉も意味も 知っている人は約5割 ◎20歳代と70歳以上で、 認知度が低い 食育の認知度について、「言葉も意味も 安全な食品を選ぶ 57.0 賞味期限・消費期限 56.0 好みにあうもの 49.2 値段 38.1 できるだけいろいろな種類の食品を使用する 言葉も意味も知らない 11.1% 35.5 地元の地域でとれるものを使う 25.1 カルシウムや鉄、食物繊維が十分にとれる 24.4 信用のおける販売店で買う 味、塩分 17.3 生産者の分かっているもの 17.3 言葉も意味も 知っている 51.1% 言葉は知っているが 意味は知らない 35.5% 2.3 無回答 2.0 0 ②「食育」への関心度 10 ⑧「もったいない」意識 ◎食べ残し、食品廃棄について 「もったいない」と感じている人は 約8割 ◎「もったいない」と感じていない 人は、食事の際にあいさつをして いない人が多い 20 30 40 50 60 (%) い」と感じるかの関係を比較したところ、 もったいないと感じていない人は、食事の 挨拶をしていない人の割合が多くなってい ます。 ◎食べ残しを減らす努力などを している人は約9割 食べ残しを減らす努力や調理をするとき に作りすぎないようにしているかについて、 「もったいない」と感じる頻度につい 「必ずしている」と「だいたいしている」 て、「いつも感じている」と「だいたい感 を合わせて、している人の割合が 85.3% じている」を合わせて、感じている人が となっています。 76.9%となっています。 「もったいない」といつも感じている人は また、食事の挨拶の習慣と「もったいな よく知らないから」が29.4%、「他のこ とで忙しいから」が20.6%となってい ③「食事バランスガイド」の認知度 2.9 特にない く35.3%、次いで「食育自体に関して ます。 9.4 その他 食育に関心がない理由について、「特に 意識しなくても問題がないから」が最も多 無回答 2.3% 23.8 調理の手間のかからないもの 14 から、若年層と高齢層への周知が必要です。 43.0 旬のものを選ぶ た、20 歳代と 70 歳以上で「言葉も意味 も知っている」人は、5割に満たないこと 47.6 栄養バランス 知っている」人が5割を超えています。ま ◎「食育」に関心がない理由は 「特に意識しなくても問題ない」と 「食育自体に関してよく知らない」 が多い 必ず努力している人が多くなっています。 ◎「食育」に関心がある人は約7割 ◎ 20 歳代と 70 歳以上で、 関心度も低い 食育への関心度について、「関心がある」 「どちらかといえば関心がある」をあわせ た関心がある人の割合は、74.0%となっ ています。認知度と同じく、関心度につい ても 20 歳代と 70 歳以上で低くなってい ます。 関心がない 2.9% 分からない 12.7% 無回答 2.3% 関心がある 33.6% ◎「食事バランスガイド」の言葉も 内容も知っている人は約4割 「食事バランスガイド」の周知度について、 「言葉も内容も知っている」人は35.2% となっています。 「言葉は知っているが内容は知らない」と 「言葉も内容も知らない」をあわせると、 62.3%となっています。 特に、20 歳代で認知度が低くなってお り、若年層への周知が必要です。 言葉も内容も知らない 23.5% 無回答 2.6% 言葉も内容も 知っている 35.2% どちらかといえば 関心がない 8.1% どちらかといえば 関心がある 40.4% 言葉は知っているが 内容は知らない 38.8% かのや「食」と「農」交流推進計画 15 ◎「食事バランスガイド」を 知っている人で、日ごろ、参考に している人は約6割 「食事バランスガイド」を知っている 人の中で、「いつも参考にしている」 「だい たい参考にしている」人は、 58.7%となっ ています。 若い世代ほど参考にしている人の割合は ⑤ メタボリックシンドロームの認知度 ◎メタボリックシンドロームの言葉も 意味も知っている人は約8割 ◎「食育」で重点的に取り組むべき と考えることは「食生活、食習慣 の改善」 「食品の安全性に関する 理解」が多い ◎70歳以上では、認知度が低い メタボリックシンドロームの周知度に 重点的に取り組むべき分野について、 「食 生活、食習慣の改善」が最も多く 58.3%、 ついて、 「言葉も意味も知っている」人は、 次いで「食品の安全性に関する理解」が 78.8%となっています。 54.7%、「自然の恩恵や生産者等への感 少なくなっていますが、小中学生の保護者 70 歳以上では、 「言葉も意味も知って では、参考にしている人が同年代の一般の いる」人は 56.0%となっており、高齢者 人より多くなっています。 への周知が必要です。 言葉も意味も知らない 6.5% 謝、理解」が 34.9%となっています。 要である」「どちらかというと必要であ ◎ 20 〜 30 歳代で、 「食育」に かかわるボランティア活動に 「今後参加したい」 という人が多い 無回答 1.6% 言葉は知っているが 意味は知らない 13.0% 食育の推進にかかわるボランティア活動 への参加状況について、「参加していない」 言葉も意味も 知っている 78.8% 人が 88.6%となっていますが、「今後参 加したい」という人が、7.8%となってい ます。 ⑥「食育」の実践について ◎「食育」を実践している人は約6割 食育を実践しているかについて、 「積極 ④ 食品の安全に関する知識について ◎食品の安全に関する知識を 持っていると感じている人は約6割 食品の安全に関する知識について、 「十 的にしている」と「できるだけするように ⑦ 農林水産業体験について ◎農林水産業体験をしたことが ある人は約4割 農林水産業体験の有無について、「ない」 している」を合わせた、実践している人は 59.0%となっています。 食育に関心があると答えた人は、実践し となっています。 わからない 3.6% 全く持っていない 2.9% 無回答 2.3% 十分に持っている 10.1% ある程度 持っている 54.7% 16 どちらかといえば 必要ではない 2.0% どちらかといえば 必要である 29.0% ◎農林水産業体験が必要だと 思う理由は、 「食や農の大切さが わかるから」が最も多い 農林水産業体験が必要だと思う理由につ いて、「食や農の大切さがわかるから」が います。 ある 36.5% ない 55.7% 食育を実践していない理由について、 「関 38.0%となっています。 必要である 40.4% 必要ではない 2.0% びを体験できるから」が 65.6%となって 無回答 2.3% ◎「食育」を実践していない理由は、 「他のことで忙しい」が最も多い 費を安くすることの方が重要だから」が 無回答 4.6% てみたい」人が 5.5%となっています。 ている人の割合が高くなっています。 も多く 52.1%となっており、次いで「食 分からない 22.1% 最も多く 91.0%、次いで「収穫などの喜 今後してみたい 5.5% 心はあるが、他のことで忙しいから」が最 あまり持っていない 26.4% 69.4%となっています。 人が 55.7%となっていますが、「今後し 分に持っている」と「ある程度持ってい る」を合わせた、持っている人は 64.8% る 」 を あ わ せ て、 必要としている人は、 ◎農林水産業体験が必要だと 考える人は約7割 農林水産業体験の必要性について、「必 4食の安全・安心について ◎日ごろ、食生活で悩みや不安を 感じている人は約5割 日ごろの食生活で悩みや不安を感じ て い る か に つ い て、「感じている」人が 54.7%、「感じていない」人が 33.9%と なっています。 かのや「食」と「農」交流推進計画 17 ◎「食品の安全性」について不安を 感じている人が多い ◎具体的には、 「輸入食品」 「残留農薬」 に対して不安を 感じている人が多い ります。 言葉も意味も知らない 16.6% 無回答 2.6% 言葉は知っているが 意味は知らない 11.1% 言葉も意味も 知っている 69.7% 悩みや不安を感じていることの内容 について、「食品の安全性」が最も多く、 79.6%となっています。次いで、 「家族 の 健 康 」 が 49.4 %、 「自分の健康」が 46.9%となっています。 食品の安全性について具体的に不安に感 ◎「地産地消」に関心がある人は 約9割 地産地消という言葉を知っている人で、 がある」を合わせた関心がある人の割合は、 78.9%、次いで「残留農薬」で 77.2% 89.1%となっています。 ◎食品の安全性についての情報は 「テレビ・ラジオ」から入手する 人が多い 関心がない 2.4% 分からない 2.4% 無回答 1.2% どちらかといえば 関心がない 4.8% 関心がある 41.9% どちらかといえば 関心がある 47.2% ② 農林水産物の購入について ◎農林水産物の入手先は、 「食品中心のスーパーマーケット」 が最も多い 農 林 水 産 物 の 入 手 先 に つ い て、「 食 品 に つ い て、「 テ レ ビ・ ラ ジ オ 」 が 最 も 多 中心のスーパーマーケット」が最も多く 62.5%となっています。 (5)地産地消について ◎「地産地消」を実践しようと 思う人は約8割 ◎「地産地消」を言葉も意味も 知っている人は、約7割 地産地消の周知度について、 「言葉も意 味も知っている」人は 69.7%となってい ます。一方、「言葉は知っているが、意味 「そう思う」人は 78.5%となっていますが、 揃えが豊富」という理由が多くなっていま 「実践している」人は、27.7%です。 す。また、一般の小売店や直売所で入手す る人は、「販売されているものが信頼でき 地産地消を実践しようと思わない理由に は知らない」と「言葉も意味も知らない」 ついて、 「価格や品質が同じなら地元産に をあわせて 27.7%となっています。 こだわる必要がない」が最も多く 54.2%、 特に、20 歳代と 70 歳以上で周知度が 低く、食育と合わせて周知を図る必要があ 次いで 「地元産品の価格が手ごろではない」 で 29.2%となっています。 となっています。 重視する ト」が 35.8%となっています。 スーパーマーケットで入手する人は、 「品 ◎「地産地消」を実践しようと 思わない理由は「価格や品質が 同じなら地元産にこだわる必要が ない」が最も多い いで「地元産のもの」を選ぶ人が 31.6% 64.5%、次いで「大型スーパーマーケッ 地産地消を実践しようと思うかについて、 ①「地産地消」の認知度 もの」を選ぶ人が 51.5%と最も多く、次 ◎スーパーマーケットで入手する 理由は、 「品揃えが豊富」が多い 食品の安全性に関する情報の入手先 く 83.4 %、 次 い で「 新 聞・ 雑 誌 」 が 18 地産地消 「関心がある」と「どちらかといえば関心 じていることは、 「輸入食品」が最も多く となっています。 地 域 で 獲 れ たも の を そ の 地 域 で 食 べ る るから」という理由が多くなっています。 ◎農林水産物の選択基準は、 「鮮度」 が最も重視されており、 「色や形」 は重視していない人が多い ◎農林水産物を購入する際は、 「国内産のもの」を選ぶ人が約5割 農林水産物を購入する際は、「国内産の 重視しない 1 鮮度 2 価格 3 低農薬、無農薬 4 旬や季節感 5 栄養 6 味 7 産地や生産者 8 色や形 ③「地産地消」の推進について ◎「地産地消」の推進に効果的と 思うのは、 「量販店で地元産品の 取扱量をふやす」が最も多い 効果的な取り組みについて、「スーパー などの量販店で地元産品の取扱量を増や す」が最も多く 53.7%となっており、次 いで「学校給食にできるだけ地元産品を使 用する」が 40.7%、「地元での農林水産 物の生産量を増やす」が 35.2%となって います。 かのや「食」と「農」交流推進計画 19 ❸鹿屋市の「食」と「農」の課題 をもとに鹿屋市の食と農をめぐる現状を検証 文化や郷土の食材、料理への関心が薄れ した結果、様々な問題が浮かび上がってきま ています。 した。これらの問題が、私たちの心身の健康 や生活にどのような影響を与えているかを整 理しました。 ○ 産 業構造の変化や食の外部化等が進む中 で、食料の生産や加工等の場面に直接触 れる機会が減少し、食や農に対する感謝 ○ 栄 養の偏った食事や不規則な食生活が、 の念と理解が薄れつつあります。 生活習慣病などの様々な病気を引き起こ す主な原因の一つと考えられています。 ○ 食 品偽装表示による衛生管理、残留農薬 問題など、食品や食材の安全性に対する ○ 家 族団らんで食卓を囲む機会の減少や、 不安が広がっています。 食事を通したしつけや家庭教育の低下が、 20 コミュニケーション能力の低下や感情表 ○ 安 全、安心な地元農林水産物に対する期 現の未熟さ、心の不安定さに影響してい 待や情報提供を求める人が多くなってい ます。 ます。 食は生きるための ○ 食 の欧米化により日本の風土に適した食 心 と 体 の「 く す り 」で す 。 このように、統計データやアンケート結果 Ⅲ 基本理念 市民総参加で、食と農をみつめ直し、 心身の健康増進、人間形成を目指します。 「食」は私たちが生きていくために欠かせな いもの〜生きるための心と体の「くすり」〜 です。しかし、「食」を取りまく環境は、社 会情勢やライフスタイル、または個人の嗜好 など、時代の流れの中で大きく変化し、私た ちの健康や暮らし、さらには社会経済活動に も様々な影響を及ぼしています。 人が生涯にわたって生き生きと幸せに暮ら すには、心身ともに健康であることが基本で す。この健康を維持していくためには、“ 薬 ” である「食」を楽しく学び、 「食」と「農」 についての意識を高め、適切な判断力を身に つけることが大切です。 すべての市民が、健康で生き生きと生活す る力を養うために、 「食」= “ 薬 ” の処方箋 となるよう次の4つの視点で取り組みます。 ◆つながりを大切にする視点 人と人、親と子、学校と地域、市民と行政、 消費者と生産者など、食にかかわるすべての 人々がつながりあう交流を推進します。 ◆ふれあいを大切にする視点 やってみる、作ってみる、食べてみる、話 Ⅳ 基本方針 してみるなど、五感で学ぶ食と農のさまざま な体験活動を推進します。 ①健康で豊かな食生活の普及・啓発 それぞれで、「食」と「農」に関する取り組 ②消費者と生産者との交流促進 みがなされてきていますが、危機的な状況の ③地域の食と農に対する理解促進 食や農への感謝の気持ち、食材のもつ力、 解決には未だいたっていません。そこで、鹿 ④食の安全・安心確保対策 ふるさとに伝わる郷土料理をみつめ直します。 屋市では基本理念を達成するために、各関係 ◆みつめ直しを大切にする視点 機関がこれまで以上に連携協力して次の4つ また、市民総参加の「食」と「農」の交流 の項目に取り組み、胎児期から高齢期に至る を推進するために、毎月 19 日を食育を実践 命をはぐくむ、安全・安心をはぐくむ、環境 すべての市民が、食を楽しみ、健全な心身を する「かのや食育の日」と設定し、さまざま をはぐくむ食育を推進します。 培い、豊かな人間性を育むことを目指します。 な取り組みを推進します。 ◆はぐくむことを大切にする視点 22 これまでも国・地方公共団体・関係機関等 かのや「食」と「農」交流推進計画 23 ■ かのや「食」と「農」交流推進計画 体系図 ○「早寝早起き朝ごはん」運動の推進 ① 家庭における食育の推進 ○ 乳幼児期における食育の推進 ② 地域における食育の推進 ○ ライフステージに応じた取り組み ○ 食育を通した健康への取り組み ○ 食を通じた交流機会の充実 ○ 子どもや保護者に対する栄養教育の推進 ③ 学校や保育所(園)、幼稚園に おける食育の推進 ○ 食に関する体験活動の充実 ❶健康で豊かな食生活の普及・啓発 健康で豊かな人間を育むためには、食生活 さや規則正しい食事、食事時のしつけ、箸の の果たす役割は大きく、それを積極的に見直 使い方などを習得するため、様々な機会を通 していく必要があります。また、家族や友人 して家庭教育の支援を充実します。 と食事をおいしく、楽しく食べることは身体 的にも精神的にも大変重要なことです。 このため、規則正しく食べることを基本に、 例えば、食生活改善推進員と学校とが連携 して、家庭教育学級等で保護者に対し、食育 について学習する機会を提供します。家庭で 栄養バランスのとれた食生活の推進、おいし は、1日のうち1回でも家族そろって食卓を く食べるための基礎作りを推進します。 囲むことができる環境を推進します。 1家庭における食育の推進 ◎食事マナーの理解向上 ○ 給食の充実 ○ 健康な歯の維持、増進 ④ 食事バランスガイドの活用、 普及啓発 ○ バランスのよい食事のとり方指導 ○ 食事バランスガイドの普及啓発 ① 地産地消の活性化と 自給率の向上推進 家庭は、食育の基本となる重要な場です。 ちそうさま」の意味の理解を深めるとともに、 ○ 販売店、生産者等に対する取り組み さまざまな食についての知識を習得し、正し その実践を促進します。 ○ 直売所等における地場産農林水産物の消費拡大 い箸の使い方など食事のマナーや「いただき ○ 給食における地場産農林水産物の利用促進 ○ 地産地消に関する情報提供 ます」などの挨拶を身につけます。 また、食事づくりや買い物などを通じて、 ② 農林水産業体験の推進 ○ 地域における農林水産業体験の推進 ○ 保育所(園)、幼稚園、学校における農林水産業 体験の推進 「パパママ教室」 「離乳食教室」などを開催し、 る場でもあります。 調理の方法や食に関する知識・情報を発信し、 ○ 農山漁村ツーリズムの推進 Ⅲ地域の食と農に 対する理解促進 ① 地域の伝統的な食文化の継承 ② 食に対する感謝の念と理解促進 ○ 共同農園の設置 ○ 家庭菜園の技術指導 ○ 郷土料理の掘り起こしと普及啓発 ○ 伝統料理を学ぶ機会の充実 ○ 食や農に対する感謝の心の育成 Ⅳ食の安全 安・心 確保対策 ○ 土づくりを基本とした環境保全型農業の推進 ① 環境に配慮した産地づくり ○ エコファーマーの推進 ② 安全・安心を基本とした 農林水産物の生産 ○トレーサビリティシステムの構築 ○ 地域内資源の有効利活用促進 ○ 各種認証制度の取得推進 ○ 食に関する資料収集と普及啓発 ○ 消費者の意識改革 ◎乳幼児期における食育の推進 料理の基礎を学び、親から子へと食を伝承す 幼い頃からの家庭での食生活の大切さを伝え ○ 教育ファームの推進 ③ 家庭菜園の促進 正しい箸の使い方や「いただきます」「ご 家族との食卓での会話を通し、子どもたちは ○ 消費者に対する取り組み Ⅱ消費者と生産者との 交流促進 基本理念 市民総参加で、食と農をみつめ直し、心身の健康増進、人間形成を目指します。 Ⅰ健康で豊かな食生活の 普及 啓・発 ○ 親子の食育の推進 ○メタボリックシンドローム等生活習慣病の予防推進 ○ エコ・クッキング運動の推進 ③ 食に関する調査・研究・情報提供 24 ○ 家庭教育の支援の充実と食育を学ぶ機会の充実 ○ 食事マナーの理解向上 Ⅴ 「食」 と 「農」交流推進のための施策展開 ◎「早寝早起き朝ごはん」運動の推進 最近の子どもたちは、「よく体を動かし、 よく食べ、よく眠る」という、成長期の子ど ていきます。 乳幼児期の子育て世代を対象に、食育の意 識をはぐくむことに重点をおき、さまざまな 取り組みを推進します。 もにとって当たり前で必要不可欠な基本的生 活習慣が大きく乱れています。 そこで、子どもの基本的生活習慣の確立や 生活リズムの向上につながる「早寝・早起き・ 朝ごはん」運動を積極的に展開します。 ◎家庭教育の支援の充実と食育を 学ぶ機会の充実 家族団らんで楽しく食事をすることの大切 かのや「食」と「農」交流推進計画 25 授乳指導などを利用した食育指導を推進し ます。 ○メタボリックシンドローム対策 メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型 肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常の ○高齢者 毎日の食事をおいしく食べられるよう、 うちいずれか2つ以上をあわせもった状態 で、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞を ひとり暮らし等の高齢者へバランスのとれ 引き起こす強力な危険因子です。メタボリッ た食事を提供します。(高齢者等訪問給食 クシンドロームを正しく理解し、予防するこ サービス事業) とが生活習慣病予防にもつながります。 そこで、メタボリックシンドローム予防を ○大学生などひとり暮らしをする若者 ◎親子の食育の推進 「親子料理教室」や「親子加工体験」を実施 を広めます。 2地域における食育の推進 し、調理や食品加工の体験を通して親子のコ 食育の推進に関する知識や情報の提供、関 ミュニケーションの大切さと食の楽しさを伝 係機関・団体等で実施している取り組みの普 えます。 及啓発を行います。 また、乳幼児から高齢者までさまざまな世 ◎メタボリックシンドローム等 生活習慣病の予防推進 代が、郷土料理や行事食を一緒に作ったり、 児生活習慣病予防教室」を実施し、保護者の 意識向上に努めます。 バランスのとれた食生活を実践していく を図ります。特に、特定保健指導においては、 ために、献立づくりなど食選択の指導を行 食生活についての情報を提供するとともに、 います。販売店等に対し、単身者向けの食 食生活に関する保健指導の徹底を図ります。 材販売コーナーやバランスのとれた献立案 また、保健指導を行う保健師や栄養士などの の設置について、呼びかけを行います。 人材育成を促進します。 ◎食育を通した健康への取り組み ◎食を通じた交流機会の充実 ○食生活の改善指導と健康講座の充実 ◦共同で料理をつくる喜びや絆の大切さを実 健診の結果や日ごろの生活習慣・食生活 感するため、親子や地域、世代間において 等をもとに、生活習慣等の問題を見つけ、 食を通じた交流機会を充実します。(そば 保健師・栄養士による食生活の改善に向け 作りやだんご作りなどさまざまな体験活動 た個別相談を充実します。 を実施) ○健康な歯の維持、増進 生涯を通じて、自分の歯でよく噛みおい 食べたりするなどの交流を通して、食の楽し しく食べることは、心身ともに健康な生活 みや知識、食文化の伝承に取り組みます。 を営むために重要です。歯・口の健康を守 子どもの生活習慣病を予防するために、 「小 ◎ライフステージに応じた取り組み 世界に通じる「もったいない」精神を見直 26 妊娠・出産前後の生活習慣や食習慣を改 善するため、講座や各種健診等を通じて栄 養指導を充実します。 ◦ふるさと料理教室を実施し、調理技術だけ でなく地元食材の料理方法を伝えます。 ◦農林水産業体験や調理体験など生産者や高 るために、「歯っぴい教室」「8020 運動」 齢者が持つ技術を活用して、生産者や高齢 などを実施し、効果的なむし歯予防方法を 者と子どもたちが一緒に体験する場を提供 普及します。 することにより、世代間の交流を促進し、 ○妊婦及び乳幼児の保護者 ◎エコ・クッキング運動の推進 重視した特定健康診査・特定保健指導の充実 ふるさとの技術や心を伝承します。 ○健康な骨を認識する機会の充実 骨がもろくなると、ちょっとしたことで 骨折し、高齢者ではそのまま寝たきりに し、各家庭における食品廃棄や食べ残しを減 また、妊婦や乳幼児のそれぞれの成長段 らす取り組みを推進します。 また、 「エコ・クッ 階ごとに各種の相談会や必要に応じて訪問 キング」教室等を実施し、ゴミや生活汚水な を行い、栄養相談等を充実します。また、 動と栄養による骨量の増加・維持を図るた どをなるべく出さない環境に配慮した調理法 産婦人科や子育てサークルなどと連携し、 め、「介護予防教室」などを実施します。 なってしまうことがあります。 自分の現在の骨の状態を知り、適度な運 かのや「食」と「農」交流推進計画 27 3学校や保育所(園)、 幼稚園における食育の推進 核家族化や共働き家族の増加が進む中、1 めの知識と実践方法を学び、食事を通しての 能力、感謝の心、社会性、食文化などの理 親子のコミュニケーションや、生活リズムの 解・習得に努めます。 日の多くを過ごす保育所(園)や幼稚園は、 乳幼児期からの食習慣の基礎を形成し、食文 化を次世代に伝えていく場となります。 また、学校は食に関する指導の全体計画を ◦生産者、流通関係者、栄養教諭等による話 向上、快食・快便など正しい食生活の伝達を 図ります。 ◦幼稚園、小中学校において、食育をテーマ に年間活動計画を策定し、教育活動全般に ◦関係機関が連携・協力して、出前講座(栄 し合いにより、地域食材の安定的な供給体 養講話や伝統料理試食会)を実施し、食の 制づくりを進めます。また、栄養教諭や学 大切さ、食材などについて楽しく学ぶ場を 校栄養職員等が地元生産者と意見交換する 提供します。 機会を設け、地元産食材を有効に取り入れ おいて食育を意識した教育を推進します。 るタイミングと生産者の作付けに関する調 ◦摂取した食品の栄養を十分にとりこめるよ 策定し、家庭科などの教科や給食の時間、総 合的な学習の時間、特別活動などを通して、 ◦保育所(園)や幼稚園において、食生活改 う、歯科衛生士が保育所(園)・幼稚園・ 食生活の基本を身につけながら、 食の大切さ、 善推進員連絡協議会と連携しながら、1日 小中学校に出向き、歯の健康について普及 健康的な食生活、料理、食文化などを学ぶ場 3食規則正しく食べることや食事のマナー 啓発を行います。 となります。 など食の基本を指導します。また、親子の ふれあいを深めるために弁当の日や給食試 ◎子どもや保護者に対する 栄養教育の推進 食会の実施を推進します。 けを通して、食を身近に感じ、健康増進のた 事の重要性、心身の健康、食品を選択する ◦生産者を招いて交流給食を実施し、児童生 徒と生産者との交流を促進し、生産者に対 ◦保 育所(園)・幼稚園などで、保護者を対 象にした食育講話の機会を作り、子育て世 ◦小中学校では、 栄養教諭等が中心となって、 学校給食を活用しながら、朝食を含めた食 整を図ります。 する感謝の心や食材への関心を育てます。 代への意識醸成を図ります。 子どもやその保護者が、様々な体験やしつ の伝承に努めます。 ◎健康な歯の維持、増進 食べ物をしっかりと体の中に取り入れるた ◎食に関する体験活動の充実 子どものころから食に関する感謝の念を育 むため、学校や保育所(園)、幼稚園において、 めには、丈夫な歯をつくることが大切です。 食育の観点からむし歯予防の知識を習得し、 実践できることが大切です。 そこで、乳幼児期の歯科健診や、小中学校 子どもの発達段階に応じて地元の農林水産物 で歯科保健教室を開催し、むし歯予防に関す を題材にした体験活動や作物栽培、調理実習 る知識や情報を発信し、丈夫な歯をつくるた などを行います。 めの指導を行います。 ◎給食の充実 4食事バランスガイドの活用、 普及啓発 ◦給食だよりの発行や「給食試食会」などを 実施して、食に関する情報を発信し、園児・ 「何を」「どれだけ」食べたらよいか、望ま 児童・生徒や保護者の給食に対する関心を しい食事のとり方やおおよその量をわかりや 高めるとともに、家庭との連携を図ります。 すく示した「食事バランスガイド」の普及啓 発に努めます。具体的には、「食事バランス ◦給 食の中で、「いただきます」などの挨拶 の習慣など食事のマナーを伝えます。 ガイド」を利用して、子育て世代や働き盛り 層の家族を対象にした栄養指導、食生活相談 を実施し、バランスのよい食事のとり方を指 ◦給食献立で、地元食材(特産物)の日を実 施します。また、日ごろの給食でも地場産 28 導します。 また、「かのや食育の日」や食育普及月間、 品や郷土料理を提供したり、季節の食材を 健康増進月間にあわせて広く「食事バランス 取り入れるなどして、食の楽しみや食文化 ガイド」の普及啓発を行います。 かのや「食」と「農」交流推進計画 29 ❷消費者と生産者との交流促進 消費者と生産者の交流は、 消費者には安心、 生産者には生産意欲を与えます。 食料の生産は自然の恩恵の上に成り立って わった、加工品作りを奨励します。また、 保護者等を対象に加工品作り体験を実施し ます。 います。「食」は豊かな自然環境があってこ そと言えます。また、生産者がいなければ、 消費者の手に食材は届きません。 そこで、食べ物のありがたさ、生産者への 感謝の気持ちを知り、豊かな自然の大切さを 実感することが重要です。そのため、子ども ◎販売店、生産者等に対する取り組み ◦地元の農林水産物や加工品等の情報発信を 図るとともに、関係団体との連携により、 「かのやブランド」の確立を推進します。 の頃から食物に触れ、作ることの大変さを理 解する体験学習の場の充実を図ります。 ◦量 販店における地場農林水産物販売コー ナーの設置を推進します。 1地産地消の活性化と 自給率の向上推進 ◎消費者に対する取り組み ◦地元の食材を地元で消費する「地産地消」 や、旬の食材を使う「旬産旬消」を推進す ◦観光施設、外食産業等における地場産農林 水産物の利用を推進します。 ◦加工、業務用向けへの地場農林水産物の活 用等、食品産業と農業の連携を強化する取 り組みを推進します。 るとともに、かのや「食」の駅づくり事業 を支援しながら、その意義を啓発します。 ◦地場産品を使用した料理実習や試食会など ◦地元焼酎製造メーカーと連携して、安全・ 安心な原料の供給と契約栽培の拡充を図り ます。 ◎直売所等における 地場産農林水産物の消費拡大 ◦生産者が自分で作った農林水産物を販売し 用します。 ◦学校での飲用やうがい用として、地元産の お茶を積極的に利用できるように生産者団 体とも協力して学校給茶を推進します。 て、消費者との交流を図り、安全・安心な を実施し、健康的な献立の情報提供を図り 農林水産物を提供する場づくりを支援し、 ます。 地元農林水産物の PR と地産地消を推進し ◦医療機関、福祉施設等での地場産の米や野 菜などの PR と利用促進を図ります。 ます。 ◦地元でとれる魚の周知と消費拡大のため、漁 協と連携しながら「かのやカンパチ」が食べ ◦農業まつりやみなとまつり等、様々なイベ られる店づくりや、新たな加工品の開発など ントの機会を捉えて、地元の農林水産物の を実施します。また、 「カンパチの日」の普 PR や販売を行い、地元農林水産物の購入 及促進、環境・生態系保全活動を行います。 の機会を増やします。 ◎地産地消に関する情報提供 ◦市広報誌などを活用して、地元の食や農に 関する情報を提供します。 ◦地区学習センター等における料理教室で、 ◦各料理教室などでも、より身近な食材が新 鮮で、旬のものが栄養価が高いことなどの 情報提供を行い、地産地消を推進します。 ◎給食における 地場産農林水産物の利用促進 ◦保 育所(園)、幼稚園、学校などの給食の ◦生活研究グループ等による地産地消にこだ 30 食材として、地元農林水産物を積極的に利 地元食材やその食材を使った調理方法に関 する情報を提供します。 ◦量販店等における地元食材に関する情報提 供を推進します。 かのや「食」と「農」交流推進計画 31 し、子どもたちと生産者との交流の場を提供 します。 ❸地域の食と農に対する理解促進 食の欧米化や海外依存が、風土に適した地 ◎農山漁村ツーリズムの推進 食材の選び方などの講話も行います。 いることから、日本型食生活の再認識と郷土 農家民泊などの受け入れ農家を育成し、農 料理・行事食等の普及啓発などを通して、鹿 ◦食生活改善推進員の活動を通して、保育所 山漁村ツーリズム受け入れ体制の整備を推進 屋市固有の食習慣や食文化の継承を促進しま (園)・幼稚園や学校等の行事食やイベント します。 す。また、自然の恵み・生産者への感謝の気 等において郷土料理を普及し、望ましい食 持ちの育成を進め、「もったいない」意識を 生活を推進します。 ◎教育ファームの推進 2農林水産業体験の推進 場食材や郷土料理等、食文化の衰退を招いて て、適切な食事のバランスや味覚、安全な 自然の恩恵や食に関わる人々の様々な活動 への理解を深めるため、地域の生産者、学校、 育てます。 1地域の伝統的な食文化の継承 2食に対する感謝の念と理解促進 鹿屋市は、豊かな自然と温暖な気候のもと 自然の恩恵や食に関わる人々の様々な活動 関係機関が連携し、児童生徒が米や野菜の生 家庭環境の多様化・核家族化などにより、 に多くの農林水産物が生産され、様々な食材 への感謝の念や農林水産業に対する理解を深 産・調理・試食の食育活動を実践できる教育 郷土料理や食文化が失われつつあります。地 に恵まれています。これらの自然の恵みと生 めること等を目的として、消費者や事業所、 ファームを推進します。 域に継承されてきた料理や食文化の次世代へ 産者に感謝する心の育成を進めます。 学校、生産者等が協力して、食の生産に関す 教育ファーム推進にあたっては、学校で、 る一連の体験機会を提供します。 生産者と連携し栽培の大変さや収穫の喜びな どを体験できる取り組みを計画し実施しま ◎地域における農林水産業体験の推進 す。生産者は農林水産業体験において指導を 行い、積極的に相互理解・交流を図ります。 小学生や親子を対象にして、種まきから収 穫、調理までなどの体験実習を実施し、生産 者の苦労に対し感謝する心を育むことによ り、農林水産業への理解や命の大切さを教え ます。 生産者などを指導者として、保育所(園) 、 ◎食や農に対する感謝の心の育成 ◎郷土料理の掘り起こしと普及啓発 ◦鹿屋市の各地域に伝わる郷土料理の掘り起 こしを行うとともに、行事食(正月食、節 3家庭菜園の促進 ◦市内の農林水産物の生産・加工等の見学や 農林水産業体験を通して、食や農に対する 理解と関心を促進します。 句等)の継承などを、郷土の食育として促 進します。 家庭での農業体験ができるだけでなく、親 子で直に農産物を育てることにより、コミュ ニケーションの形成にもなる家庭菜園の指導 ◎保育所(園)、幼稚園、学校における 農林水産業体験の推進 の伝承を推進します。 と普及を図ります。 ◎伝統料理を学ぶ機会の充実 ◦地元の食材を使った伝統的な料理を料理実 習を通して学ぶ機会を充実します。あわせ ◎共同農園の設置 幼稚園、学校などにおいて農林水産業体験活 家庭菜園をしたくても農地を持たない世帯 動を実施し、農林水産物に対する知識や愛着 に、集落や生産者等の協力をもらい共同農園 を深めるとともに、食物や生産者に対する感 を設置し、体験の場を提供します。 謝の心を育てます。 保育所(園)、幼稚園、学校などの受け手 側の要望と、講師となる生産者等の派遣の調 整を行うシステムを構築します。 また、生産者を招いての給食試食会を実施 32 ◎家庭菜園の技術指導 公民館講座や出前講座を利用して、家庭菜 園栽培に関する研修会を実施します。 かのや「食」と「農」交流推進計画 33 2安全・安心を基本とした 農林水産物の生産 生産者をはじめとする関係機関・団体等の 3食に関する調査・研究・情報提供 ◎食に関する資料収集と普及啓発 食に関する意識の醸成とトレーサビリティシ 食育に関する市民の理解を深めるため、市 ステムの構築や K − GAP(かごしまの農林 民・団体等からの要望による出前講座を実施 水産物認証制度)の取得等を推進するなど、 するとともに、食育に関する資料を収集し、 安全・安心な生産システムの構築を推進する 啓発に努めます。 ことにより、消費者に信頼される農林水産物 の生産及び農林水産物・加工品等の付加価値 化を推進します。 ◎消費者の意識改革 買い物や調理等で、食品や食品表示を見る ◎トレーサビリティシステムの構築 ❹食の安全・安心確保対策 食の安全性が損なわれれば、健康に重大な 影響・被害を及ぼすおそれがあります。 食品の安全性をはじめとする食に関する知 識と理解を深め、賢い消費者の育成を図ると ◦農家による生産履歴台帳の記帳を徹底する よる減化学肥料栽培を推進します。 ◎エコファーマーの推進 ◦環境保全型農業に対する意識の形成や各種 ともに、食品の生産・加工等における食の安 情報の提供、先進地等の研修を行うなど、 全性・信頼性の確保を図ります。 堆肥等による土づくりを基本とし、化学肥 料、化学農薬の使用量を低減する生産方式 1環境に配慮した産地づくり を計画的に取り組むエコファーマーを育成 します。 土づくりを基本とした農業の推進やエコ ファーマーの推進、病害虫発生予察による適 期防除、生物農薬やフェロンモン剤、忌避剤 等の有効利用のほか、地力増進作物を組み込 食品表示に関する講座等を開催し、知識の習 得を促進します。 とともに、生産履歴情報を提供します。 ◦事業所における HACCP や ISO 取得など を支援し、消費者に安全な食品を届けるた めの流通ルートを確保します。 ◎各種認証制度の取得推進 生産から出荷までのすべての工程を管理・ 記録する K − GAP や JGAP をはじめとする ◎地域内資源の有効利用促進 各種認証制度の取得を推進し、本市農林水産 物の安全・安心を確保します。 ◦家畜排せつ物や焼酎粕などを地域資源の一 んだ合理的な輪作体系の普及・定着により、 つとして捉え、バイオマスタウン構想に基 化学合成農薬使用量の低減を図ります。 づき、バイオマスの有効活用を促進し、環 また、地域内に豊富に存在する家畜排せつ 目を養うため、食の安全・安心や、添加物・ 境にやさしい循環型農業の構築を図ります。 物などの有効活用を促進し、循環型農業を推 進します。 ◎土づくりを基本とした環境保全型農業 の推進 ◦土壌診断に基づく良質堆肥や緑肥を用いた 土づくり、局所施肥、有機質肥料の利用に 34 かのや「食」と「農」交流推進計画 35 人も作物も たくさんの愛情を注がれ、 成長していきます。 Ⅵ 目標数値 Ⅶ 推進体制 現状値 平成21年度 目標値 平成26年度 本計画を着実に推進していくためには、計 の進捗を確認し、新たな提案を含め、常に計 画の進捗状況を常にチェックし、取り組み内 画を推進していく組織が必要なことから、本 74.0% 90%以上 容を修正するなど、柔軟に対応していくこと 計画の策定時のメンバーや関係機関を中心と 朝食を欠食する市民の割合 4.2% 3%以下 が求められます。このため、定期的に本計画 した推進組織を設置します。 朝食を欠食する市内小中学生の割合 3.2% 0% 学校給食における地場産物(鹿屋産、野菜・芋類)を使 用する割合 35.0% 50%以上 「食事バランスガイド」等を参考に食生活を送っている 市民の割合 58.7% 65%以上 メタボリックシンドロームを認知している市民の割合 78.8% 90%以上 食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている市民 の割合 64.8% 75%以上 地産地消を知っている市民の割合 69.7% 80%以上 農業体験等の経験者数(高校生以上) 36.5% 50%以上 農業体験等の経験者数(未就学児・小中学生) 48.3% 60%以上 0校 10校以上 目標項目 食育に関心を持っている市民の割合 教育ファームの実施校数 ■計画の進行管理(PDCAサイクル) Plan(計画) Do(実行) Action(改善) Check(評価) 目標設定と目標実現のために 計画を決定 計画に従って 実行する 計画の継続が可能か判断し 改善措置を講じる 事業の進捗の評価と 成果の分析を行う ○かのや「食」と「農」交流推進協議会 ○かのや「食」と「農」庁内委員会 各分野、関係機関から幅広く意見や提案を 複数の課で実施する食育関連事業の情報、 求められるため、食育に関係のある有識者や 意見交換を図り、事業の連携を深め、本計画 各種団体、生産者代表、消費者代表などから の行政事務事業における総合的な推進を図り なる “ かのや「食」と「農」交流推進協議会 ” ます。 を引き続き設置し、専門的立場や市民の観点 から、本計画の点検・評価を行います。 地 域 家 庭 学校等 かのや「食」と「農」 交流推進協議会 生産者 事業者 行 政 かのや「食」と「農」庁内委員会 38 かのや「食」と「農」交流推進計画 39 Ⅷ 用語解説 食育 様々な経験を通じて「食」に関する知識と 「食」を選択する力を習得し、健全な食生活 を実践することができる人間を育てること。 平成 17 年に成立した食育基本法では、生き 消費者と生産者の距離が近いので愛着心・安 歴を確認できること。食品がどこで生産され、 心感が深まる、地域経済の活性化・地域への どのような流通経路を通ったか、どのような 愛着につながる、地域の伝統的食文化の維持 加工がされたかということを証明するもの。 と継承につながる、農水産物の輸送にかかる エネルギーを削減できるなど期待が高まって いる。 環境に配慮しつつ農地の生産力を維持・増 進するバランスのとれた農業に取り組むた 教育ファーム め、国の法律に基づいて「土づくり」「化学 孤食 家族と暮らしていながら、親や子どもがそ れぞれ違う時間に一人ひとり食事をとるこ と。また、一人暮らしの人が一人で食べる食 事のこと。 残留農薬 生産者(農林水産業者)の指導を受けなが 肥料低減」「化学農薬低減」に一体的に取り るための基本的な知識であり、知識の教育、 ら、作物を育てるところから食べるところま 組む農業者で、県知事の認定を受けたもの。 道徳教育、体育教育の基礎となるべきものと で、一貫した「本物体験」の機会を提供する 位置づけられている。単なる料理教育ではな 取り組み。体験を通して、自然の力やそれを く、食に対する心構えや栄養学、伝統的な食 生かす生産者の知恵と工夫を学び、生産者の 食品の安全の確保、品質の改善、環境保全 して減少するものの、微量ながら農作物に残 文化についての総合的な教育のこと。 大変さや喜び、食べ物の大切さを実感をもっ 等様々な目的を達成するために、生産者自らが 留することがあるが、残留基準により厳しく 食育基本法 平成 17 年7月に、国民が生涯にわたって て知ることを目的としている。 かごしまの農林水産物認証制度(K−GAP) ① 農作業の点検項目を決定し ② 点検項目に従い作業を行い、記録し 食事バランスガイド ③ 記録を点検・評価し、改善点を見出し 健全な心身を培い、豊かな人間性を育むため 1日に「何を」 「どれだけ」食べたらよい の食育を推進するため、食育に関する施策を かの目安を、分かりやすくイラストで示した 総合的かつ計画的に推進すること等を目的に もの。主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果 制定された。 物の5つのグループの組み合わせでバランス 食育推進基本計画 がとれるよう、それぞれの適量を日本の伝統 ④ 次の作付けに活用する という一連の生産工程管理を行う生産者の 取り組みを認証する制度 エコ・クッキング 出荷後も農作物に残っている農薬のこと。 農薬は散布された後、風雨により洗い流され たり、日光や土壌微生物により分解されたり 管理されている。 8020運動 80 歳になっても、自分の歯を20本以上 保とうという運動のこと。自分の歯で何でも おいしく食べて、健康でいきいきとした生活 を送ることを目的とする。 「もったいない」 的玩具であるコマの形で示している。コマ本 水を汚さないように工夫したり、これまで 平成 18 年3月に、食育の推進に関する施 体は、1日に摂取する食事の目安を、軸は水 捨てていた部分も使うなど、環境に配慮した 「もったいない」は、和製漢語「勿体(もっ 策の総合的かつ計画的な推進を図るため、食 分を、ヒモは嗜好品を表し、コマはそれらの 料理のこと。例えば、米のとぎ汁を植木の肥 たい)」を「無し」で否定した語。食育でい 育基本法に基づき、内閣府に設置される食育 エネルギーで回転し、人が運動することで、 料としたり、大根の葉や皮まですべて調理し う「もったいない」は、「そのものの本来の 推進会議において作成された計画のこと。 安定して回転し続けることを表している。 たり、コンロの火加減を調整することで、ガ 価値が生かされていないで、無駄にされて惜 スの使用量を抑制できる。エコ・クッキング しい」という意味を指し、外国語に訳するこ は環境の負荷を低減できると同時に、経済的 とが難しい言葉とされている。「もったいな な取り組みでもある。 い」の精神は、ゴミの減量をめざす3R運動、 ポジティブリスト制度 水・お茶 5~6 副菜 なかった(ネガティブリスト制度)が、農薬 つ が残留した農産物の流通を原則禁止し、残留 3~5 主菜 つ が許される場合について、作物ごとに基準値 2~3 を示すもの。 つ れた農産物や水産物をその地域で消費するこ と。旬の食べ物を新鮮なうちに食べられる、 牛乳・ 乳製品 2 果物 地産地消 地域生産地域消費の略語で、地域で生産さ 5~7 主食 つ 以前は、残留基準値のない作物には規制が 40 エコファーマー こと。 つ 厚生労働省・農林水産省決定 トレーサビリティ 対象とする物品(その原材料も)の流通履 郷土料理 ある地域で、作り、食べ、継承されてきた その土地特有の料理のこと。鹿屋市の郷土料 理として、落花生豆腐などがある。 行事食 正月や節句、お祭りなど年中行事や結婚式 などの、「ハレの日」に食べる特別な食事の リデュース(ゴミ削減)、リユース(再使用)、 リサイクル(再生利用)の精神を一言で表す 言葉として、世界中から注目されている。 メタボリックシンドローム 内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血 圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわ せもった状態で、動脈硬化を促進し、心筋梗 塞や脳梗塞を引き起こす強力な危険因子。 かのや「食」と「農」交流推進計画 41 K A N O Y A C I 鹿屋市は「食の宝庫」です。 それを作っている人もまた 同じ「宝」です。 その方々に感謝の気持ちを持って おいしくいただきましょう。 T Y ■かのや「食」と「農」交流推進計画策定協議会 協議員名簿 氏名 役職等 福司山 エツ子 かごしま県食育シニアアドバイザー、鹿児島女子短期大学名誉教授 協議員 浜 田 展 尚 PTA連絡協議会会長 協議員 出 口 正 浩 給食連絡協議会会長 協議員 今 村 紀 子 給食連絡協議会理事長 協議員 船 洋 幼稚園協会会長 協議員 下 濱 ヒサ子 公民館講座代表 協議員 吉 松 洋 子 食生活改善推進員連絡協議会会長 協議員 友 岡 善 寛 鹿屋市保育会給食部会会長 協議員 長 島 未央子 鹿屋体育大学体育学部スポーツライフスタイルマネジメント系助教 協議員 平 岡 健 一 JA鹿屋地区園芸振興会会長 協議員 小 浜 末 広 鹿児島きもつき農業協同組合企画管理部長 協議員 堀之内 節 子 消費者代表(肝属地区生活研究グループ連絡協議会会長) 協議員 立 山 昌 一 大隅地域振興局農林水産部農政普及課長 協議員 今 平 健太 郎 鹿屋市教育委員会教育次長 協議員 本白水 利 広 鹿屋市保健福祉部長 協議員 石 神 晃 二 鹿屋市農政部長 協議員 木佐 貫 祥 一 鹿屋市教育委員会学校教育課長 協議員 西久保 誠 鹿屋市保健福祉部健康増進課長 協議員 原 田 靖 鹿屋市農政部農政水産課長 協議会長 隈 康 ■ワーキンググループ委員名簿 氏名 42 役職等 委員 宮 下 恵 子 PTA連絡協議会副会長 委員 平 PTA連絡協議会副会長 委員 下 濱 ヒサ子 公民館講座代表 委員 今 村 紀 子 給食連絡協議会理事長 委員 蔵ヶ𥔎 千 代 美 在宅栄養士会代表 委員 濱 屋 薫 鹿児島県栄養士会病院協議会代表 委員 春 薗 涼 子 食生活改善推進員代表 委員 長 島 未央子 鹿屋体育大学体育学部スポーツライフスタイルマネジメント系助教 委員 山之内 智 子 歯科衛生士会鹿屋肝属支部長 委員 新屋敷 美智代 大隅地域振興局農林水産部農政普及課技術主査 委員 成 長 順 子 消費者代表(肝属地区生活研究グループ串良支部会長) 委員 堀之内 節 子 消費者代表(肝属地区生活研究グループ連絡協議会会長) 委員 喜 入 幸 子 消費者代表(肝属地区生活研究グループ鹿屋支部会長) 委員 谷 村 喜 崇 鹿屋農業青年クラブ会長 委員 有 留 隆 JA鹿屋地区園芸振興会副会長 委員 大 津 昭 人 鹿児島きもつき農業協同組合組織対策課長 委員 本 村 ヤス子 鹿児島きもつき農業協同組合女性部代表 委員 中 村 正 一 肝付吾平町農業協同組合生産販売課主任 委員 田 島 清 孝 そお鹿児島農業協同組合営農指導員 野 博 久 かのや「食」と「農」交流推進計画 43 かのや 「食」 と 「農」交流推進計画 食をめぐる現状・課題 ○ 食の外部化・簡易化の進展(外食・中食の増加) ○ 栄養バランスの崩れ ○メタボリックシンドロームなど生活習慣病の増加、過度の痩身志向 ○ 食習慣の乱れ(朝食の欠食増加) ○ 食料自給率の低下 ○ 消費者と生産現場との距離拡大 ○ 食品の安全性に対する関心の高まりや食に関する誤った知識 ○ 食べ残しや食品の廃棄 食育の必要性 ●一人ひとりが健康で豊かな人間性を育む上で健全な食生活が重要 ●健 全な食生活を実践できる人間を育てる「食育」を国民運動として 推進することが必要。 「食」は 〜生きるための心と体の「 薬」〜 つながりを大切に ふれあいを大切に 人と人、親と子、学校と地域、市民と行政、 消費者と生産者など、食にかかわるすべて の人々がつながりあう交流を推進 やってみる、作ってみる、食べてみる、話して みるなど、五感で学ぶ食と農のさまざまな 体験活動を推進 みつめ直しを大切に はぐくむことを大切に 食や農への感謝の気持ち、食材の持つ力、 ふるさとに伝わる郷土料理をみつめ直す 命をはぐくむ、安全・安心をはぐくむ、環境を はぐくむ食育を推進 (発育段階ごとの取組み) 乳幼児 小学生 ・平成17年6月 「食育基本法」制定 国 ・平成18年3月 「食育推進基本計画」策定 県 ・平成14年3月 「かごしま“食”交流推進計画」策定 ・平成16年7月 「鹿児島県食の安心・安全基本方針」策定 ・平成18年3月 「かごしま“食”交流推進計画」改訂 アンケート調査(平成21年9月) ⃝健康について ・健康だと思っている人………81% ・日頃からほとんど運動をしない人 ………55% ・メタボリックシンドロームの認知度………79% ⃝食生活について ・朝食を一人で食べている人………34% ・食事のあいさつをする人………64% ・食べ残しなどを「もったいない」と感じる人………77% ⃝食育について ・食育の認知度………51% ・「食事バランスガイド」の認知度………35% ・農林水産業体験者………37% ⃝食の安全・安心について ・食生活で不安を感じている人………55% ・食品の安全性に不安を感じている人………80% ・食材の選択基準は「安全性」 「賞味・消費期限」を重視 ⃝地産地消について ・地産地消に関心がある人………89% ・地産地消を実践したい人 ………79% ・農林水産物購入の選択基準は「鮮度」と「国内産」を重視 若い世代 (母親・父親) 高校生 中学生 青壮年 「食」の宝庫 豊かな自然 ○ 平均気温17.3℃ ○ 温暖な錦江湾と平坦な農地 ○ 豊かな高隈山系と国見山系 ○ 整備された畑地かんがい施設 全国でもトップクラス ○農業産出額は448億円で全国7位 ○カンパチ養殖は全国2位 ○さつまいもの産出額は全国7位 ○ 肉用牛及び豚は産出額全国2位 多彩な農林水産物 中高年 ○ カボチャ、ピーマン、サトイモ、キュウリ、ゴボウ ○ 冬場のブロッコリーや大根、キャベツ ○ 希少なナミクダヒゲエビ ●特に市町村は、地域住民と身近に係わっている立場から、食育を一 人ひとりに浸透させていく上で重要な役割をになっている。 国・県の食育に関する動向 ★食育実践の日★ 毎月19日 『かのや食育の日』 基本理念 市民 総 参 加 で、 食と農 をみつめ直し、 心身の健康増進、 人間形成を目指します。 【推進体制】 家 庭 「食」の〜処方箋〜 かのや「食」と「農」交流推進計画の基本方針 ■健康で豊かな食生活の普及・啓発 ■地域の食と農に対する理解促進 ○家庭における食育の推進 ○地域の伝統的な食文化の継承 ○地域における食育の推進 ○食に対する感謝の念と理解促進 ・食事マナーの理解向上やメタボリックシ ンドローム等生活習慣病予防推進など ・若 年世代への食選択指導や食生活の改 善指導など ○学校や保育所(園)、幼稚園における食 育の推進 ・食に対する体験活動や学校給食の充実 など ○食事バランスガイドの活用、 普及啓発 ■消費者と生産者との交流促進 ・生産・加工等の見学や体験を通じ、食や 農に対する感謝の心の育成など 行 政 かのや「食」と「農」庁内委員会 【目標数値】 ☆食育に関心を持っている市民の割合 74%→90%以上 ☆朝食を欠食する市民の割合 4.2%→3%以下 ■食の安全・安心確保対策 ○環境に配慮した産地づくり ・土づくりを基本とした環境保全型農業の推進 ・ポジティブリスト制度への対応強化など ○地産地消の推進 ○農林水産業体験等の推進 ○食に関する調査・研究・情報提供 ・地 域における農林水産業体験等の推進 や教育ファームの実施 かのや「食」と「農」 交流推進協議会 生産者 事業者 ・郷 土料理の掘り起こしや食生活改善推 進員による望ましい食生活の推進など ○安全・安心を基本とした農林水産物の 生産 ・消 費者に対する取り組み啓発や地元農 林水産物等の情報発信など 学校等 地 域 ・トレーサビリティシステムの構築や各 種認証制度の取得支援など ・消費者の意識改革と食育に関する資料 収集や普及啓発など 鹿屋市 ☆学校給食における地場産物利用の割合 35.0%→50%以上(野菜・芋類) ☆「食事バランスガイド」等を参考に食生活を送っている市民の割合 58.7%→65%以上 ☆メタボリックシンドロームを認知している市民の割合 78.8%→90%以上 ☆地産地消を知っている市民の割合 69.7%→80%以上 ☆農林水産業体験等の経験者数 高校生以上 36.5%→50%以上 未就学児・小中学生 48.3%→60%以上 ☆教育ファームの実施校 0校→10校以上