Comments
Transcript
Title 06 オーストラリアとロシア語 −在豪ロシア系移民のロ シア語・ロシア
\n Title 06 オーストラリアとロシア語 −在豪ロシア系移民のロ シア語・ロシア文化の保持に関する一考察− Author(s) 臼山, 利信, Usuyama, Toshinobu Citation ロシア語学と言語教育, 3: 49-63 Date 2011-03-31 Type Research Paper Rights publisher KANAGAWA University Repository オーストラリアとロシア語 一一在豪ロシア系移民のロシア語・ロシア文化の保持に関する一考察一一1 臼山利信 キーワード・オーストラリア,ロシア語,移民,船主語 1 .研究動機 「なぜあなた(=臼山)はロシア語・ロシア文化に関するこの国際会議において英語で発表したのですか. わたしはシドニーのロシア民族学校のロシア語の教師ですが,英語ではなく,ロシア語の発表を期待してい 0 0 7年 1 0月にシドニーのマツコーリ一大学てオ子われた国際会議「ロシ ました 非常に残念です. Jこれは, 2 アの言語,文学,文化および歴史に関する会議j (組織責任者: NonnaRYAN博士)で,わたしが「カザフ スタン共和国アスタナ市,アノレマトイ市における社会言語学的調査の実施報告」の題目で口頭発表した際の 出来事である.発表内容に対する質問を期待していたわたしにとって,全く思いがけない発言であったし, 彼女の意思表明の意味がわからなかった.彼女の発言を受け,その後のわたしの発表内容に関する議論は英 語ではなく,ロシア語でて行われた. 2日間に及ぶ会議終了後の懇親会で,例の発言をした年配のロシア語教官市である彼女と知り合い,彼女の 同僚たちとも知り合いになったそこでわかったことは,彼女たちの多くは高齢であったが,皆 1950年代に 政治的な理由でソ連・ロシアに戻ることがで、きなかったオーストラリアに亡命した,中国(ハノレビン)出身 の白系ロシア人だった.また皆ソ連時代はロシアを訪れたことはなく,つまり,彼女たちがオーストラリア 知具 で生きた半世紀はロシアに行った経験はなく,ソ連崩壊後に初めてロシアを訪れたという事実を知り, i した.というのも,約 50年間も祖国から断絶した生活を強いられていたにも関わらず,彼女たちは,英語の 詑りのまったくない,しかも非常に美しい完壁なロシア語を話していたからである.それを可能にするほど, ロシア語・ロシア文化に対して強い恩いを持って生きてきたということだ,そして,ロシア語,ロシア文学, ロシア文化について会議などで本気で議論する場合,ロシア語でなければ本当の意味ではできないという彼 あり,ロシア系移民の子供たちがロ 女の主張を理解した2. またシト、ニー市内には, 7校のロシア民族制凱5 シア語で教育を受けていることを知り,さらに驚いた.そこでは,白系ロシア人たちの第三世代,つまり孫 の世代やソ連崩壊後にオーストラリアに移民したロシア人の子供たちが学んでいること,移民と言っても 様々な移民の波があることを知った'・ 撃であったが,母語と母文化の源流である祖国から切り離されながら, とれらの事実はわたしにとっては街I ロシア系移民たちがどのようにしてロシア語を守り,ロシア文化を代々伝えてきたのか,またオーストラリ アというイギリス系ヨーロッパ文化の影響の強い英語圏国家で,ロシア人としてのアイデ‘ンティティーをど 1筑波大学般言語学研究会月例会(人文社会学系棟 A 6 0 2 ,2 0 0 9年 6月 3 0日)の発表において臨布した報告資料を一部 訂正したものである. 2 これはよく理解できる心理的態度であるー例えば,日本語,日本文学,日本文化について日本語以外の言語,例えば, かっ大切なニュアンスがすでに損なわれている,あるいは失われている気 英語で議論する場合,日本語でのみ伝わる錦繍H がするのと同じである. 3 ロシア系移民の波は,研究者によって区分けが異なる 堤正典・小林潔編『ロシア語学とロシア語教育E』神奈川げて学ユーラシア研究センター, 2011年 , p p .4 9 6 3 . M出 血o r iTSUT,UMIa n dK i y o s h iKOBAYASHIJeds)R u s s i a nL i n g u i s t i c sandLan 伊 a geE d u c a t i o nI I I . Yokohama:TheE u r a s i aR e s e a r c hC e n t r eKanagawaU n i v e r s i t y ,2 0 1 1 ,p p .4 9 6 3 . 49 のように形成しているのか,あるいはオーストラリア人としてのアイデンティティーとロシア人としてのア イデンティティーをどのように両立させているのかという学問的問題に興味を持った 2 . 筑波大学国際連携プロジェクト プロジェクトの目的 本学の教育研究活動等における国際連携及び本学職員の国際化を図ること プロジェクトの程類: ¢筑波大学国際連携プロジェクト(招へい) c g筑波大学国際連携プロジェクト(長期ぼ曜) i : r G筑波大学国際連携プロジェクト(短期派遣) q :筑波大学国際連携プロジェクト(イベント・フォーラム形成) 調査研究題目. 「オーストラリアにおけるロシア系移民のロシア語教育とアイデンティティーに関する調査研究J 派遣国及び派遣先機関 オーストラリア連邦マツコ一日一大学(シドニー) 派遣期間: 2 0 0 8年 7月 I日∼2 脚 年 l月 7日(計 1 9 1日間) 研究経費 2 5 0万円 派遣先機関での立場・ マツコーリ一大学教養学部(ヨーロッパ学科ロシア専攻)客員准教授 研究の背景: 露豪関係、の歴史はすでに 2 0 0年以上に及ぶ( 1 8 0 7年以来) 西洋人入植初期の 19世紀前半にはロシア系 移民の記録が残されている ロシア系移民の波は一様ではなく,少なくとも大きく 4つの時期,すなわち, ①植民地時代,~帝政ロシア時代,③ソヴィエト時代,④ポスト・ソヴィエト時代,に分けられる.各時期 をさらに細分化することもできる. 帝政ロシア末期及びソヴィエト時代のロシア系移民(ロシア語話者移民)は,多くの場合,戦争と政治の 荒波の中で,オーストラリアに入組したという社会的背景を持っており,それぞれの思想・信条(「白系」, 左翼系など)や宗教(ロシアE教,ユダPヤ教など)を基盤とするロシア・コミュニティーをつくり,支え助 け合い,相対的に強固な人間関係を築いてきたー一方,ポスト・ソヴィエト時代以降のロシア系移民は,そ 50 うした強い恩怨的な共通基盤を持っておらず,その大半がより条件の良い仕事を求め,富を築きたいという 願望に基づく経済的な理由で入構している.現在, 8万人を超えるロシア系移民(及ひその子孫)全体に占 めるべレストロイカ期以降のロシア系移民の割合が大きく高まり( 1 9 9 1年の旧ソ連出身の移民数は 1 7 \粉人, 1 9 9 3年は 2 1蜘人),オーストラリアにおけるロシア系移民コミュニティーは多様で複雑な様相を示してい る 研究の目的. 研究プロジェクトでは,特にペレストロイカ期,ポスト・ソヴィエト期のロシア系移民の既存のロシア系 移民コミュニティーに対する影響に焦点、を当てて,新旧ロシア系移民の第二,三(あるいは四)世代の若者 たちへの言語教育・文化教育の現状・歴史・課題について,社会言語学的観点から事例研究を行うものであ る.具{相拘には,シドニー市内にある,ロシア系移民(および一時的評柄生者)の子供たちのための 7つのロ シア語学校(ロシア正教系の教会などが運営)において,教師,児童・生徒およびその両親などに対するイ ンタヴュー調査やアンケート調査を行い,移民世代繍)と次世代(子)の言語意識とアイデ、ンティティー の実態の端を究明する. 研究の意義ー 最近 20年間の世界の移民動態の中心的位置を占めるのは,ソ連崩壊後に激流となって始まった旧ソ連邦 0 0万人),アメリカ( 1 3 0万人),イ 出身のロシア系移民である.オーストラリアへの移民数は, ドイツ(3 スラエノレ( l l O万人)への移民数と比べると格段に少ない しかし,ロシア系移民の言語とアイデンティテ ィーに関する研究という側面から考えると,民族的マイノリティーとの積線的共存政策である多文化主義政 策の中で生きるオーストラリアのロシア系移民の言語教育とアイデンティティーの問題は,民族的マジョリ ティーの強力な同化政策の中で生きるドイツやイスラエノレのロシア系移民とは大きく異なり,独自の学術的 価値を持っている また旧ソ連邦出身のロシア系移民のロシア語教育とアイデ、ンティティーに関する社会言語学的研究は世界 的に開始されたばかりであり,特にペレストロイカ期及びポスト・ソヴィエト期以降のオーストラリアのロ シア系住民に関する詳細な調査研究は,発表者の知る限り,行われていないその意味でも当該研究プロジ ェクトは,学術上,非常に先駆的な意義を有している研究である 当該研究の成果は,世界の他の地域におけるロシア系移民の言語とアイデンティティーに関する研究成果 とを有機的に結びつけた比較研究へと発展・昇華させていける可能性を持っており,移民研究全体への寄与 も期待されるものである.また広い意味で,言語学,社会学,民族学への一定の学術的貢献も見込まれる. さらに本格的な少子高齢化社会の時代を迎えた日本社会が,外国人労似J 者人口の安定的な確保という課題 の中で,将来的に外国人の移民問題に直面するという予測もなされているので,当該研究プロジェクトの成 果をこうした日本の近い将来の政策課題に何らかの形で役に立つ貴重な生きたデータのーっとして蓄積する ことができる 5 1 研究の概要 オーストラリア連邦は現在 4人に 1人の国民が外国生まれという移民大国である 報告者は 8万人を超え る在豪ロシア系移民(仰P人 , 2揃 α四 回 ofF叩 岨 叩 副 Ho山田島A醐 l i a )の存在に着目し,そのエスニツ ク言語であるロシア語の教育事情と民族的・文化的アイデンティティーの保持に関する現状と課題等を明ら かにする目的で,ロシア系移民コミュ二ティーを通じて,社会言語学的なフィーノレドワーク調査を行った E また,在豪ロシア系移民に関する様々な文献も幅広く収集した. ロシア系移民と一口に言っても決して単純ではなく,様々な時代(帝政ロシア時代,ソヴィエト時代,ロ シア連邦時代)に様々な背景(出身地,イデオロギー,民族,宗教,経済,世代)を背負って来豪した移民 が存在する.調査では,シドニー市,メノレボノレン市,ブリスベン市,アデレード市において, 194ι50年代に ヨーロツノ効ミら移民した第一世代, 1 9 5 ι 6 0年代に中国(満州,上海など)から移民した第一世代及び第二世 代 , 1 9 ワ 0年代にソヴィエト連邦から移民した第一世代,そして 1 9 9 1年のソ連崩猿後に旧ソ速から移民した第 一世代の被験者 3 0人以上を対象に聴き取りインタウ、ューを実施した.質問項目は 3 5で,移民の経緯,言語 教育,アイデンティティーに関するものである(一人につき,平均して 1 2時間) さらに,ロシア語教育を訪苗している以下のロシア民族学校(基本的に土曜日ないし日曜日に開校)を訪 問し,校長先生をはじめとする関係者にロシア語教育の歴史・現状・課題に関するインタヴューを行うとと もに,実際、の授業を参観した 部の学校では,教員,児童,父兄を主換にアンケート調査も動画した. 1 . ホムアマツシュ聖アレナザントγレ・ネフスキーロシア学校(シド、ニー市) 2 . シドニ一望エコライロシア学校(シドニー市) 3 . シドニー東部地区ロシア学校(シドニー市) 4. 7 ノレーブラロシア学校(シト、ニー市) 5 . 古儀式派ロシア正教会付属ロシア学校(シド、ニー市) 6 . 翠ヨハネロシア正教会付属ロシア学校(キャンベラ市) 7 . ロシア学校「プーシキンリツェイ」 (メノレポノレン市) 日 聖セラフィームロシア正教会付属ロシア学校(ブリスベン市) 9 . 聖ニコライロシア正教教会付属ロシア学校(アデレード市) 1 0 . rLet's凶k J ロシア学校(アデレード市) また,オーストラリアにおいて専門的にロシア語教育やロシア研究を行っている以下の大学を訪問し,ロ シア語教育の歴史・現状・課題などについて詳細な聞き取り調査を行った. l.M 叫 田r i eU n i v e r s i l y ,NSW:D r .M a n ' k aK物ugβ(H 田dof ぬ 出 血S w d i e s ,E m u 1 醐 凶 伊 弔 問I 制 s i o n o f H i 町 田 組 問F a c u l l y o f Ar 匂 : ) ,D r .NonnaR y a n( H o n 四百yA 盟 国i a ) 担 2 .百1 eUn 閥 均 ofNewSo油 Wal田 D r . L a r 悶 K o r o l e v a ( H 剖 ofR 臨 i 田S w d i e s ,S c h 凹 'l o f L a n 伊a g e s田 d i . i n 伊i s t i c s ,F a e 耐 o f A出 血dS 四凶S c 江田悶) 3 .官官 U n i ' 田 i l yo fQu 田町1 田d ,QLD:D r .J o h nM c N a i r ,D r .L戸也1Mo 取 n侭皿s i 血 釦1 d i e 尾S c h o o lo fL a n 伊a 呂田田d Compa 岡 田C u l 回ョI 釦J d i 田 ) 4 .T h eUn 附田町o f Mel 凶 凹e ,V I C :D r .R obe 沈L arg 町 凶g ( H ' 由dofR 阻 1 皿 臨t i o n ,G聞 a n , R 岡 田 皿d S w e d i s h由也e s ,S c h o o l o f L a n g u a 呂田田d i . i n 伊 凶c s ,F a e 凶l y o f A r お ) 5 .百 eA 田 凶1 皿 N拍 o n a lU n i '田町, A口 :D r .K e v i nWmdleσranl 由o nandR ' 阻i a n , 紬o o l o f L a n 伊a g eE 血d i e s , F : 配 叫l y o f A r 匂 ) 3 研寛成果 3 . 1 オーストラリアの移民と言語 52 』'"且,.‘'"且.』且屯 m d困-ム司、,且且·~ 且且司』’‘’‘且且且‘且且司u 弘’‘』..v. . . 私且且且F u ・且且且:z:::_PJ>J ・M‘司」E ‘ . ,. Co 田 町o fB 抽 一、、、、、 I n d i a α 1 i n a ( e x c l u d 田S ARsandT :皿咽1 ) P h il i n o i n 由 S o 叫1A 出国 V i e tNam M a l a ・刊 i a S r iL a n k a S u 也n 2 3 4 5 6 7 8 9 J r a a A f i 油田区阻n Ko 四 1 2 官官i 加d n d o n 田i a 1 3 J E回 目 1 4 Sm 1 5 B田ma白骨 i j i 1 6 F a k i 抱n 1 7 P 品 目o n 1 8 L 1 9 I 田n f α i n a ) 2 0 HongKong(SARo 匝l To 出町 N ESBco 皿出回(回目。丸1 A l l o 岡田(叩p r o : ぇ ) T o t a lNESBc o u o l ! : C o 田町田(a p p r o x . ) E n ! ! l i s hh 沼凶l To 包l A n i 咽l I O I I , | \ 2 3 4 5 6 7 8 T a b l e Z :I C a p 1 凶 C i t y E叫 1 e v 回目前 M e l t B r i s b a n e A d e l a i d e 町出 P 耳 !r t Ho Darwm e r r a C皿 b \ 2 3 4 5 6 7 8 9 ,“ eu 血 町T b a n ι I l l ! l l s b: S Dl renatHome,仁 an i t a l ι面 白 1 現賂−Z I X 胎 α1 I S 耳 J 6 血田 2 ぼl 6 % % ’ 剖J O 2 6 . 4 2 9 . 3 2 2 3 . 1 2 5 . 7 2 6 . 3 1 3 3 . 7 92 1 0 . 7 5 3 . 9 1 4 . 9 1 5 2 1 1 . 8 1 3 . 5 1 3 . 9 3 3 . 0 4 . 9 5 . 1 0 . 9 1 5 . 7 1 2 . 5 0 . 9 1 4 . 6 1 3 . 7 6 . 3 旬 開 閉6 C e n s 唱 &2 蹴 C 間四> ( A i 防法' 1 J J 1 B 宙開 q ( S 嗣: s t i . 田2 0 0 7 ] " : ' 1 l l l b l e.):且OD1 l a n g u a g e E n g l i s h 凶1 血 I k G陀 e Can 旬 ' " " ' 珂 A r 油i c M叩也血1 V I 噛r a m 田e 匝 田i s h S G e n n a n I O H i n d i 店t l i n i a n I I Ma 1 2 1 3 1 4 1 5 .n 且 且 且 且 曹 4畢 』Ed園、, u、,-~屯,屯,, T由 IM. ! ! r a t i o n田 dHuman 加i a n 134% 1 2 0 0 9 5 5 6 1 3 9 9 6 3 1 3 5 2 8 9 9 2刀 l 2 5 1 3 2 2 1 3 2 1 8 6 2 αi ' 2 1 9 8 9 1 7 0 4 1 6 5 8 1 6 2 9 1 4 9 ヨ 1 4 4 6 1 3 9 0 1 0 7 7 9 9 5 2 0 1 2 1 1 4 8 宮7 3 4 9 5 2 7 9 9 1 4 0 1 4 8 お 官 田D 群 o f l m m i g r a t i . 倒 置u iG 泌 四 品I p2007 C r o a f a n K四 国n h T町恒s P o l i s h 目 白D Ol<ella tHome.A Iヲヲか4 明則b 2 α l 6 ' 叫1 ( ] 傍 証 } −2 α陥 G r o ‘ 住 由 ' 0 0 0 % 1 4 5 6 4 . 9 1 5 5 8 1 . 3 7 . 0 3 7 5 . 8 3 1 6 . 9 ー 1 5 7 2 6 9 . 8 2522 6 . 5 2 0 2 . 5 2 4 4 . 6 2 0 . 8 2 4 3 . 7 1 7 7 . 6 372 9 宮4 2 2 0 . 6 1 3 8 . 9 1 4 6 . 3 1 9 4 . 9 332 9 1 . 3 9 8 . 0 7 . 4 7 5 . 6 必 5 9 8 . 8 3 4 . 0 7 0 . 0 1 0 6 . 0 7 1 . 3 6 7 . 8 4 . 9 6 3 . 6 692 8 . 0 2 9 . 9 5 4 . 6 8 2 . 6 462 5 3 . 9 1 6 . 6 6 2 . 8 5 3 . 4 ー 1 4 . 9 め師団J 9 9 6 C . 間 四 品2 醐 C 例 即 伽t r a l i a n B 出 師J q ( S t . 抑 食 店2 仰 万 ゆ% 5 3 a u 1 e骨2・ Anc 田町 ell'JaJillt.!IUUJtXS. c : s w n a t . e Sm iXK克 ICUJも11ι~U"VI且..al.Q!Uot忠信 ~ruup:s L a n 伊母;e m a i n 回1 冊白 S 戸刻,. l 田 忠r a g e 証 L a n 伊 砲. e m a i n 蜘回国 \ \ \ home %A 山 田l i a %NSW 8 1 1 5 4 0 7 5 , 6 2 5 93 1 1 2 G e i m a n 3 6 , 1 7 9 1 1 . 7 3 1 0 , 0 8 9 1 2 . 0 D u c h 5 3 , 3 8 3 3 2 . 6 P o l i 血 1 6 3 , 8 0 2 332 8 5 2 , 4 1 8 3 1 6 , 8 9 4 372 3 7 . 8 凶1 a n I 7 3 , 8 5 6 2 9 , 0 5 9 S h i n h a 田 3 9 . 3 3 1 . 6 5 2 , 5 3 8 S e i b i a n 9 5 , 3 6 5 5 5 . 1 6 2 . 3 1 6 0 , 3 7 4 9 2 , 3 3 8 5 7 . 6 6 2 . 9 F i l i p i n o * 2 5 2 , 2 1 6 3 6 5 , 1 4 7 6 旦I 7 0 . 1 G r e e k h 5 9 3 9 3 5 3 , 8 6 3 9 0 . 7 9 0 . 3 T団組s 位田m田 d 1 7 3 , 6 5 8 1 9 4 , 8 6 3 1 1 2 2 1 1 3 2 V i e め w官 2 0 0 6 C . 問 問 * i n c l u d e sF i l i 中間o a n d T 1 健 担l o g 由 加 国e ded 師 団h間 加 臨 むy #ManyV i 且 :白m m 凹 i t y L a n g u a g 田 S ch 曲,1 suppo 市 域 防 白eNSWCommunityL angua 伊 Table5 目 ・−−−−−・ a 4 ~ L a n g u a g e A r 油 i c S加d 四 't s 6 5 7 7 r m e 1 i a n 2 A 2 6 7 2 6 5 1 8 6 3 必s y r i 血 e n g a l i 4 B o s n i a n 5 B C h i n 旺 氾 6 ’ − − ’ ー ’ F 『目唱.- −−−目,唱−− i o n s 1 ρ伺 t 5 6 干 『 . , −一一一−−’・・ーー−】 T証 油 田 L a n g u 屯e 且吋血 3 2 5 2 4 I ’ 司 − T 【 開F 屯一・ーー・ 加d 叩t s S 1 7 2 7 4 3 3 5 9 3 6 2 1 3 8 2 8 2 1 5 1 4 6 9 5 1 1 7 S a n s k r i t 2 8 2 5 9 1 6 1 6 5 3 S e i b i a n S i n h a l a 3 3 9 1 8 0 7 3 8 2 I O 2 2 S 炉問i s h s 、日姐凶1 1 6 1 1 3 4 T a m i l 8 1 1 1 6 7 9 1 1 2 2 1 2 3 3 2 2 8 5 2 4 8 6 1 7 9 2 5 6 5 6 2 5 6 8 4 2 2 3 0 P o l i s h 1 2 3 4 8 0 4 1 2 8 3 1 4 8 3 2 7 3 3 3 4 3 3 5 日 3 6 1 1 3 3 7 Po 由 相 暗C P u n j a b i R田 s i 田 お 四 国n 8 3 8 4 4 3 9 3 40 6 4 1 3 4 4 2 3 5 5 4 1 8 0 T a e c h 田 4 3 6 2 店 ヨ ゴo n i 鑑1 5 Ma M a l a y 3 7 2 6 7 M 2 5 2 a l t e s e 田n 9 2 8 Manda 師 包n 2 8 1 2 9 P 4 4 L e 四 t i o n s 9 1 (印刷間) 田C 7 Chm 小4 節 也r i n ) r o a t i a n 8 C 9 D創f i n k a I O D 1 1 F i l i p i n o i n n i s h 1 2 F e i m a n 1 3 G G r 吋 三 1 4 問 W 1 5 H e ! 1 6 H i n d i a n 1 7 H凹 伊i 1 8 l n d o n 田i a n 1 9 I 凶1 a n 2 0 J a 問 問 2 1 阻 wer 2 2 K四 国n 2 3 L a o 54 I I 1 2 1 6 9 1 5 2 8 4 6 8 7 1 2 5 3 9 3 4 3 2 3 2 7 5 2 6 5 6 0 5 1 6 7 1 6 5 8 6 7 2 2 1 7 2 1 8 T e l t 思1 百m i T u r 恒s h k r a i n i 田 1 5 4 4 U 1 4 4 4 5 V i 由i a m 田e To 旧I 6 9 4 5 9 4 72 4 3 1 7 3 4 4 4 9 3 1 2 1 1 8 3 2 I O 3 8 2 1 3 2 1 3 2 , 2 4 9 2 3 4 3 S o u r 官 :C om r m 訓r i ! J !L o r . 想 喝 事>M副 町・ ( 2 ぼJ 8 ) 32 ロシア語母語話者と民族 表6 ロシア語母語話者の分類 ロシア語母語話者 ロシア系ロシア語母語話者 ロシア国籍のロシア系ロシア語母語話者 (ロシア人) 外国籍のロシア系ロシア語母語話者 非ロシア系ロシア語母語話者 ロシア国籍の非ロシア系ロシア語母語話者 (非ロシア人) 外国籍の非ロシア系ロシア語母語話者 作成:臼山利信 o世界のロシア語母語詐者・・・約I 樹 脚 万 人 (E n 田租 E n c y c l o 戸也 I 卿) oロシア連邦のロシア語母語話者・・・約l 億4 1 8 0 万人(国連人口基金 2 0 0 8),全人口の8 割以上がロシア人 oロシア連邦以外のロシア語母語話者・・・約2 8 2 0 万人 Oオーストラリアのロシア誇話者・・・包,4 0 9 人(2 蜘 白 幽o f P o p 雌 o n皿 dHo 田i n 品A凹也) oロシア生まれの在豪ロシア語(母語)話者・・・ 1 5 , 3 5 4 人(2 (脱 Q町田 o f P o p 叫a t i o n皿 dHo 田m 品A u s 阻i l i a ) Oオーストラリア生まれの在豪ロシア語話者・・・ 6 7 , 0 5 5 人(2 (脱 Ce 国 国o f P o p 凶油田副dHo 出1 略 A 田凶旧) 図 I 世界のロシア語母語話者 ロシア人(ロシア国籍・外国籍) 作成.臼山利信 5 5 33 ロシア文化・ロシア世界・ロシア性 図 2 ロシア文化 非ロシア系ロシア語母語話者 によって創られたロシア的価値 ......... ・ ・ ・ ・ ・ ・ ..』 μ / / ( 、 、 、 ロシア系ロシア語母語話者 \\ によって創られたロシア的価値 / ’ 一 句 、 ∼ ∼ 〆ド ω 作成白山利信 oロシア語母語話者,特にロシア人にとって, 「ロシア性」とは何かワ o 「ロシア性j とは,ロシア語母語話者とロシア語を基盤とする,広い意味での「ロシア文化j である o 「ロシア文化J とは,ロシア語母語話者によって創り出されたロシア的価値の総体である 図 3 ロシア世界 ロシア文化 ロシア性の認識・自覚 ロシア語母語話者 56 。ロシア語母語話者,特にロシア人にとって, 。「ロシア世界Jとは, 「ロシア世界Jとは何か? 「ロシア文化Jと「ロシア語母語話者」が存在し,彼ら自身が「ロシア性」を強く 認識・自覚する場所である. 3 . 4 在豪ロシア系移民の同化のプロセス O移民たちの異言語・文化環境における同化は,彼らがその社会に適応し,恒常的に暮らし,かっその国民 にならなければならない以上,基本的に不可避であるー移民先の社会の言語・文化の知識と理解なくしては, 支障のない日常生活を送ることはできない o 移民たちの同化過程は,その社会の言語と文化を習得・獲得し,その社会に適した人格を形成していくプ ロセスに他ならない. 移民たちの母語と母文化の保持の程度は,移民した時の年齢とその後の母語と母文化を保持するための努 O 力にかかっている. O移民の年齢は,その母語と母文化を保持するための,非常に重要な要素である.なぜならば,それは移民 先の新しい言請と文化を受容するのに必要な柔軟性と深く結び付いているからである. O以上の事実を踏まると,次の三つの移民に関する定式を導き出すことができる. C I移民は,移民した時¢年齢が高ければ高いほど,移民先の社会の人聞に同化する力は弱い逆にその年齢 が低ければ低いほど,その社会の人聞に同化する力が強い.したがって,オーストラリアに移民したロシア 人は,移民時の年齢が高ければ高いほど,オーストラリア系英語話者に同化する力は弱く,その年怖が低け れば低いほど,同化する力が強い ( 図 4を参照) ②移民は,移民した時¢年齢が高ければ高いほど,移民先の社会の言語(公用語)を習得する力は弱いー逆 にその年齢が低ければ低いほと\その言語を習得する力が強い したがって,オーストラリアに移民したロ シア人は,移民時の年齢が高ければ高いほど,英語を習得する力が弱く,その年齢が低ければ低いほど,習 得する力が手品、 ( 図 5を参照) ③移民は,移民した時¢年齢が高ければ高いほど,母語と母文化を保持するカが大きい.逆にその年齢が低 ければ低いほど,保持する力が弱い.したがって,オーストラリアに移民したロシア人は,移民時の年齢が 高ければ高いほど,母語と母文化を保持する力が強く,その年齢が低ければ低いほど,保持する力が弱い. ( 図 6を参照) 5 7 国5 図4 年齢 間6 ~~I~輔 英軍富者への同也の強さ→ / ロシア語ーロシア文化 英霊の習得度→ の保存度→ 作成・白山利信 。このように移民した時のロシア人の年齢が低ければ低いほど,その人はオーストラリアの生活に適応しや すく,年齢が高けれは高いほど,適応しにくいということが言える (成人時の)在豪ロシア系移民の同化プロセスをモデル化すると表 7のよう 0上記の三つの定式に基づき, になる 表7 第 1世代* 移民時の ロシア語と英 年齢 語の習得度* * 6 0 R皿@ 年齢層 Ij 冒 2層 4 0 5 9 3層 4層 在豪ロシア系移民の同化過程モデル 第 2世代 ロシア語・ロシア ロシア語と英 ロシア語・ロシア 文化の保持率 語の習得度 文化の保持率 I 臼)% E n ! L X R皿@ E n ! L . 6 8ι100% 2 1 1 3 9 ぬ ! & 。 6 0 8 0 ' } 。 1 2 1 9 E n ! L D Rus.@ 4 ι(JJ 。 予 白1包 O 5層 ιl1 2ι40% Rus.6 白血@ 対応する第一世代の移 民 年齢層 年齢 1 1 冒 2層 6 0 4 0 5 9 3層 2 0 3 9 R皿 × Ene;@ Rw 込〉〈 1 2 1 9 白鳥。 ぬJ & X 4層 5局 ι11 Ene;@ R u s . x E n e ; 。 ω品約も R u s . o E n ! L 。 R皿 6 En 氏。 R u s . × 政ig@ R u s .× Ene;@ 第 4世代 ロシア語と英 語の習得度 第 3世代 ロシア語と英 ロシア諮・ロシア 語の習得度. 文化の保持率 4 0 0 ( 再 も 2 ι 4 f f i も ι 2 1 似 ぬ1&6 第 5世代 ロシア語・ロシア 文化の保持率 2040% ι20% 。 ロシア語と英 語の習得度 R u s . x Ene;@ R砿 × 0% 。 R皿 × En 氏。 R u s . x Ene;@ 2 0 4 0 % f ト苫)% 日 始 第 6世代 ロシア語・ロシ ア文化の保持率 : ト (2 0 ' ) も 官泊 画1 氏。 日 ゲ 。 4 0 6 0 " / o Ene;@ R国X En 氏。 R皿 × En 氏。 R u s . x En 氏。 官拍 明 ゐ * 在豪ロシア系移民の出発点となる世代 ** 。ネイティヴレベノレ, o 上級レベノレ,ム中級レベノレ,×初級ないしゼロレヘノレ ロシア語と英 語の習得度 R国 × Eng@ R阻 × Eng 。 R皿 × En 氏 。 R u s . x Eno@ ロシア語・ロシア 文化の保持率 世見 0% 日 弘 0% 。 作成:臼山手IJ{~言 5 8 。表 7は,ロシア系移民がオーストラリア系英語話者に同化していく具体的なプロセスを示している 。第 1世代は,実際にオーストラリアに移民したロシア系住民である.第 2 , 3 , 4, 5, 6世代は,彼ら の子孫、である o第 1世代の年齢は, 5つの年齢層(臼0歳以上,②4 0∼5 9歳 , む0 ∼3 9歳,④1 2 ∼1 9歳 , 伽 ∼1 1歳)に分 けられる. o第 1世代の第 1-4年齢層のロシア系移民にとって,ロシア語は第一言語であり,英語は第二言語である 彼らは,ロシア語母語百者である o 第 1世代の第 5年齢層だけは状況が異なる.彼らにとってロシア語は第一言語ではなく,第二言語である 彼らは英語を第一言語とする英語母語話者である. 。第 1世代のロシア語およびロシア文化の保持率は,移民時の年齢に大きく依存している.その保持率は, 次世代以降,相対的に,また漸次的に低下していく o第 2世代以降,ロシア系住民にとっては,英語が第言語で彼らの母語となる.したがって,第 2世代以 降の同化のプロセスは,加速し,かっ深化していく. 。我々のモデルによる予測では,第 4, 5世代以降,ロシア語およびロシア文化の保持率は最低水準に達し, 第 6世代では,オーストラリア系英語話者への同化過程が完全に終了する. 3 . 5 在豪ロシア系移民のロシア語・ロシア文化の保持に寄与している要因 oロシア系移民の同化過程に歯止めをかけることはできないのか? 在豪ロシア系移民がロシア語とロシア 文化を保持することは不可能なのか。 o非常に困難ではあるが,可能である.実際に在豪ロシア系系移民(住民)コミュニティーでは,一定の程 度,ロシア語とロシア文化が保持されている. 。現地調査の結果,在豪ロシア系移民(住民)のロシア語運用能力の保持・伸長の成否,民族的・文化的ア イデンティティーの保持の成否に少なくとも 28のファクターが関わっていることが判明した o具体的には, l オーストラリアの移民政策, 2オーストラリアの言語政策, 3 .移民の動機(政治難民,経済 移民) '4 .ロシア・ロシア語・ロシア文化に対する愛情と関心, 5 ロシア系移民コミュニティーの相互扶助 力・連借感, 6ロシア本国からオーストラリアへの継続的な移民, 7両親の努力, B祖父母の支援, 9 .ロシア 系移民同士の結婚, I O .民族としてのロシア人, 1 1 .在豪ロシア系移民同士の家放レベノレでの私的行事, 1 2 .テ レビ・ラジオのロシア語放送, 1 3 .インターネット, 1 4 .在豪ロシア語新聞・雑誌の刊行, 1 5 .ロシア正教会, 1 6 .ロシア民族学校, 1 7 .在豪ロシア系移民のための組織・団体, 1 8 .大使館などのロシア連邦所管の在豪公的 機関, 1 9 .ロシア研究やロシア語教育を笑胞しているオーストラリア園内の大学, 2 0 .在豪ロシア系移民のた 59 めの図書館, 2 1 .ロシア系移民が働いてしも職場の専門性・多様性, 2 2 .在豪ロシア語専門書店, 2 3 .ロシア料 理レストラン, 2 4 . 地理的距離, 2 5 . 文化的同質性, 2 6 .在豪ロシア系移民による民族的・文化的行事の恒常的開 催 , 2 7 .ロシア旅行, 2 8 .オーストラリア人のロシアに対する肯定的なイメージ,である. 3 . 6 調査研究のまとめ 1 . 在豪ロシア系移民のオーストラリア系英語話者への同化のプロセスは,全体として第二世代以降,確実 に進行している. 2 . 在豪ロシア系移民の中には,第三世代に入ってもロシア語とロシア民放的・文化的アイデンティティー を非常に高い水準で保持している家庭が相主する. 3 . 在豪ロシア系移民のロシア語運用能力の保持・伸長の成否,民放的・文化的アイデンティティーの保持 の成否に 28のファクターが関わっている. 4 . 現在のオーストラリアには,上記の 28のファクターが存在し,相対的には一定の均衡の下で肯定的に 機能しているので,在豪ロシア系移民のロシア語とロシア民放的・文化的アイデンティティーが保持され 得る環境は辛うじて確保されているー 5 . 近年,ロシア・旧ソ連諸国からオーストラリアへの車断涜的な移民の流れが急池に縮小しているので(例 えば,旧ソ連出身の移民では, 1 9 9 3年は約 2 1 側人であったが, 2 叩年は約 l 脚人),人口学的銑点か ら在豪ロシア系移民の言語と民放的・文化的アイデンティティーの保持を可能にする力が留時的に弱まっ ていく可能性が非常に高い 6 . オーストラリアの大学におけるロシア語教育およびロシア研究の状況は,ペレストロイカ期,ソ連崩壊 宛いていくものと 直後の時期をピークに悪化の一途を辿っており,今後も非常に厳しい教育・研究環境か1 恩止コれる E なお,在外研究中,以下の 2件の特別講演会を実施した. I .USUY AMAy 田 ,h i n めu , C e n 回J A s 沼 田dR 四 阻L a n g u 得 ト 官1 e C 田e 釦J d y o n K ・戸g y z聡 司p u b l i c S p 配i a lL e 凪r r e , R 臨 1 血 S 加d田 , D畑 町 田t o f E 凹 可 四n Lan 伊a g e s , M 配 中 田e U n i v 田 i t y ,Bui!也1gW6A,~田町 206,四y也1ey, 1 7 . 件 1 8 : 3 0 , 2 9 . 1 0 2 0 0 8 . 2 .USUY AMAT 1 四: h i n o b u , A 山 田J i a a n d R J 出s i a n L a n g t 時P ベ )nl . ' f f i 氾刊a t i o no f L a n g u a 伊 加dC 叶回eofR 出s i 皿s inA 田 岡l i a ー 町 田i a ! L e 油 田o nR 四 凶1 S 加d 田 i nA山 田J i a ,R J 凶 i a n E 出n icComm 田 町ω 即日 iofNSWI n c . ,L e , e ]2 ,2 9 3 1B e l m 師 甜e e t 仏1 7 : 0 0 ,2 2 . 1 2 2 0 0 8 . BURWOOD,N S W , 1 5 : 0 また,在豪ロシア系コミュニティーと在豪ロシア語新聞の取材を受け,以下の記事が掲蔵された. I .≪ B e e 国 田 町 山 :o r oヨ 百 四 間o r oT i i 戸 畑 田 町 田 町 四 四 百 四 回O Y≫(Ne 明 k 伽 o fR 脚 i a n E 帥 c C o m m u n i t yC o u n c i lo f NSWI n c . ) ,N o . 4 2 ,p . 4 ,D田 emb 町2 0 0 8 . 6 0 2 . ≪ E 朋 H e H 目 。 ボJ n i f i 岨 o n ),門店棚田間H e / ( e J l b H 割 問 問 侭 国s i 血 W e e k l yNews 問p e ri nA田 回l i a ),明阻e l I 田宮P 出回 ω却 町 四 日epy四 回 町 田b l阻/ H e o 6 b l ' 唱 曲6 e c c e . 団l ( ’Ourln 旧対e w / P r 田町、倒o no f ぬ 出 回1 L a n 思想), N o 3 ( 3 0 5l ) ,p J , 2 3 . 0 1 2 α J 9 . 在外研究中に収集した主な資料 H司l)"U也1 e町 田 団 施< y ] ) H a J I O BHK H H r : I M e l l x 加 r eS f 印 ,刷'icStudt 四, N o . 1 ( 1 % 7 ) ,百i e U J 山 田 町o f M e l 凶 m 民M el 凶 町e 2A 山t r a i t 即 S l a v o n i c四 dEastE 甘o r e < 制 御d田, V o h n n e! , N i 凹 1 b e r1 ( 1 9 8 7 ) ,J o 岡 山f 1 h e A u s 回i l 血 血d NewZ< 刻 回d S l a v i 由 ・ 'A盟 国i a t i o n田 do f 1 h e A 田 岡l i a n A 盟国立a t i o nf o r1 h e釦 吟 o f 1 h eS o c i a l i s t C o l i l ! 凶且 3及 m H a n i 凶 叩d NonnaR 戸 凡 α由o d o x y af u 即 r i ns h a p i n gぬ 出 血 S o c i e l y , 乃 叩 削m J K a ,No29 ,百1 ej o u r n a l白r 回 油 田 田d l 庄町田, U K , p p . 1 2 1 8 , 2 0 0 4 . h eF 1 戸hC o n 1 1 脚 営 内p 醐 q f l l i 出 脚A岬 a 1 ,;田1R e l a ! i a 崎j ,国 b yJ o h nM c N a i r副 官1 0 m 描 P o o l e , 4伽 吉 田 即dt 田 i t y o f Q u 開 国1 四d P r e s 邑1 9 9 2 . U n i v 伊 国T 阻 旧s , S / f f i o n i c l 明伊叫宮田 i nA i 岬 ・ a l i a s i n . 田1 9 5 8 , S y出町y U n i v 出 防 町 田s ,1 9 7 7 . 5Mar 中仲間 MOHO 1HoHHaM 阻, P c 刷 R X 呼 伽 A問 中 四a( C . 吻叩出田 u ym. 戸 田 抑 制K GH Gl1fll山•epe p)即 日" ° '臨 m p b l , P 仰 !'Cl 醐 e i i X X B e KB i l e批 判 , 胎 丸 め 山 由< II J Y i b > > ,M,2 0 0 5 . 2 E l e n a G o 叫 A u s t r a l i ai nt h eI i i 山 間M i r r o r ( O ル 噸1 g P e r . α" ] J l i o m1 7 7 0 1 9 1 9 ) ,M e l b o u r n eU n i ¥ 田i l yP r e s s ,1 9 9 7 . 醐 四m d聞か・ a l i a ,N o . 1 ( 1 9 6 砂, M o n o g t 油問国 u n d e r1 h eI ' ! 悶 悶I e d i t o 田h i po fNinaα凶 蜘 町 U n i v e r s i l yo f 3R 1 Me I b o 目前 M匝 E也. 1 e p 戸 田 町e t t ロo p 問 民 団e > K ) ' J J H 即 H阿問日間・ lABcm 抑 制 。 の 間 四J i e m a 即日北 N o .1 ( 1 労4 )−,叫町中田岡凪≫, C 叩 C括 2[ J , 印 刷 酬 同 侃 国 朋H e H闘 師 自 由H e p c B ,0岡 田 園 田 阻 四p 6 H H C 問" "印国国間四国間 HM H 町 田y r ,N o . 7 ,C M , ! ¥ H e 見 1 9 7 5 3U 口n 伊 l f l [ l f r : C I α ≪eAocmp 側 同T OMl , 叫 町 市 町l l a l l l l > > ,C岨 1 1 e l l , 2 叩4 4& 即 即 白 S t r .祈e l d( , 4Comm 即 砂P r o f i l e1 9 4 9 1 9 9 9 ) ,官官 R 阻 1 田 E 伽t i cC o m m u n i t yCotm 目lofNSWI n c .a n d 田 岡 山n 田I S o c i e t yi nA山 田l i a ,S y . 出問y ,I 9 . R阻 i 5Tu 抽 出( R 四 i 田 R e 白呂田 C a m p ,P h i l i p p i n e s1 9 4 9 1 9 5 1),胞団i a n H i 血d 田l S o c i e t y i n A 出 回l i a ,S y 血e y ,1 9 切 6町 田 間e泊 p6 皿l ゐr nAEc 明 m m,No.l , 叫B C i p r u m a 凪≫, C M , ! ¥ H e l l ,1 9 9 8 . 四e x 柄凶Hl恥JBABC 明 朋M , N o . 2 , < ・ 仇l 3 C l p a J l l l i l ! l i > ,0叩 e >印刷 7ηcc ” M町 田b l e p y c c 阻e J J 町 甲 田y p H b l e> K ) ' J J H 卸 b lH I 耳目困問団田明 1A e c m p a w l i . 町 四 M田 a i o < a内d悶 臨 棚 制 時 間' H C l 6 G l / 1 . 師 1 1 b 1 u即 附 閣 制 , N o . 1 ( 2 0 0 1 ) ,P e . 卿 I O pM国 周 回b " 阿阿国ヲ C 円四e w . T回 国 間 To l u: J I C ) ' p H w l } ,N o . I( 2 側 1 ) ,< O K 1 加可盟問〉, 2)[(,印刷f四国仰附司附lJ'Pll•明。田町間印刷d 吻 田 部 間 四 出b l i p H c 6 e H . 町 田 国M H J J J 1 c ,.me 制 , 問b l f b i e刷 'l l U ,B b 町田1 ,MypongaS A ,2 0 0 8 . 3H a , E e 3T < i 玩P出迎。五〈仇E ヰ田岡国≫, CH 即 e l l ,1 明 訓6 4BM.日 戸 田e 5CeM•四月四日間1ea,Hanep押印nKe31四,ぬ畑出醐皿中町民 G叩ell, 2 0 0 1 . 6T.H.M回目民団広均四e出回, h民間b~fu)いほe阿世間的, lipmf元H,2(胤 7Ce仲間a刀町四国,乃。刷KH•α叩rjJemKem戸αP脚10.,開店臨blHilO臨rn,O咽iell,2008. 8O J J e r K 田 町I I o . 江 田 国lb 間 取x : r o M J . b 6 p a m 品 田 町 田 町B O ] ' . 氾H H H , A 且田制凧 1 9 9 3 . 9B江田剛叩 Be田可ヨOB,肱paC)司副6h~POM出斗6b凹h C M , ! ¥ H e l もl 卯9 . i e p 戸C 阻 e 即 日1 M町 田b 即 E開 門 印 刷 開 閉 明 白lb 醐 四 国B , A B 口 開J J I B ! . 1ED 2 I ' o p m . 日1 m ,E l K e H e l l <印刷師団耳国, A店中町田沼 Y H H 町田町田. 1 3 5 wI 0 6 1 m e l l ,WK 叩 a C a . A l i e 阻 澗 耳i a H e 国K O I O B X O M f r 戸n , 2 α J 6 . a l i o nB o o k l e tρ 醐 F 問 問d 01 伽 舶 用1 a l i o . , 砂 R臨 i a nL a n 伊a g eS c h 曲I ・≪ P u s l 耐 nL 戸e u n m ,M e l b o u r n e , 2付 加1 2 0 0 8 . 6 r 町n o : 悶 T O 回 TbB凹 K 印耳f , 町 叫 臨 凹 剛a 町 6 a“津田昌 n o r o 問 削 ' ' , A且同国叩, l 蜘. 3瓦o 4R u s s i a nル .backgro削 dsp伺 k e r s ,S 白 呂 :e6HSCc o 田町 M o d u l e5凶 時 臨HHR 戸 蜘 捌b lM田 幡 町 L e a m i n g M蹴 r i a l sR凶 u 岨onσ岡 町kofO阿 Hi出紬田•I), O p e nT阻 n i n g田 d回 u 田t i o nN e l w m i < ,NSWD叩 削 叩to f E d u訓 o n , 2 α l 2 . KHH四 HM田明皿l(B 酬明即日刊e6Hble 日開伽i)pycc皿 3THWI•配隅凹KMH 6 1 5M.Karno 団 乃 四u U 捌 / ({ 1 1 z p b l ,, ]臨 拍 叫 Ynp 畑 出 即 時 b蜘 nS 油 田 士 時 四 即 刻1 田l 6 U n d e r g r a d 田 島 G凶d e2 0 0 7 ,S c h o o lo f L a n 伊需主浴田d L i n 伊i 姐C 邑F 配u l l yo f A r t s ,官1 eU n i v 田 i l y o f M e l b o 田 e 7H朗d四'kofP•田lgI昭如eStudt町 M叫国巾 Universily, S y d n e y ,2 0 0 7 . M田中羽田日珂回田町 o p r a 四 国 国i l l : IB削 叩 同 H問 中 2 0 ( 2 0 0 1) ー , Ne 明 l e 蜘 o fR 四 1 皿 E耐 c C o m m u n i l yCo 叩c i l o f N S W . ! l o m o i i K 茄U l e Uρ 9 2 4 1 9 7 < り,町民間誼町1 ) ' 6 ,c 明日e i i ,1 9 7 4 . 2宜l 3』 脚l l l i R 停泊'r t 2 0 0 7 / 8 . ,百1 eE t h n i cS c i 四'l sA盟 国i a t i o no fSAI n c . ,回目i c S c h o o l s回 u 国t i o n C 田町 4Am 叩, ,JR,宇田r t2 0 0 7 1 8 ,S B S . 5M . H .qyp 四H , p店 ,四 面 倒m C臨 1ecmBei1ub1ul j 剖 mpezA o 町a u i J eI O .A . ,1 1 3) J . O 即a 皿 MH 可 印 刷 岡 田 np 田 朋 D田皿四 3 0刀町田町 J061U1,朗氏】日Bl 卯9 r . 6B 団 凶zC a r d o n a ,G r 砲 Nめ l e , B n m oDiB 凶e , C o 即 出 制t yL e u 習 叩g eMaa , 町 ( C h a l l e n g 出 ,店u i o p J 問 団 側 四f a , 印型?t h e C o m m u n i t y L 叫伊国g eProgr=i nN日 , v S o u t hW a l e s ) ,百i e U J 凶 田s i l y o f W 町恒msy , 血e y , 2 0 0 8 . , 町m 1mK,2 8 ,Cs冊 目 町 田 田 配 臨 時 四 四 口 問 皿 周Bl醐 I . ¥ e p 回 , I ] J 0 H M I 1 e i i ,A ) ] . 問 問M JiHBapb-M 叩r 2 0 0 5 . 7s ' ' 為 . 阻I 】 b l : )JpymeMmep ICm 明 。 師l U M U p ,「田町四1 四 国 田C : 岨y r 四: o mM i l J J "1r n q : 畑 町 田 , NoJ( 3 8 ) ,M a i i H K J H b2 0 0 7 ,Moc 回a K Z 岬1 a e , N o . 5 5 ,間四百, M旧 協 2 0 0 8 , E 臨時日凶' y p r . 2乃Z町 田 B 3f うU前 四 A町I 即,ml< う 仏B ,勾宇田r r , 2 伎な可間見6 1 1 田に ' Y c r n b i e M 田宮P 阻 旧 日 間 宮p b B 旧 町 田K O : 田 四 回B C>WI 田 , M田 b 6 y p t t , K a H 旬 pa,Epmx 元t t , A 且町田向。 -Eom, 凹e 30可即O 田K p a : m o r o匝司耳目丸田町田H 釦1 b 日l C 1 l lHBOJIHH M M H r p a 刷凶 L 局幹K T O p o BHl P ・P Y 聞 をX凹 剛 ) W K Q l l a C s .加 e 醐 岬a He醐:OffiB~酬6y田 (HA. 羽田剛OB,Jl.C. M皿 戸O 田1 ) , N S W 凶四 h U p : / ! w w w . r u s s i a : o s c h o o l . n a r C B .H四 四J a e B C 岡 田 叩a py 田 町 町 四 回B C>WJ 骨 骨 戸B . < t 抑 制 , NSW h U p 治NWW.甜1 i c h o l a s s c h o o l o f h 皿i a n . 田 m阻 ー 時 国 間 凹 剛a o o c 剛 H b 民同OHOBr.C. 四 醐 但 町 田 回K ornK),NSW 一 町 田 醐 凹 剛a BMapy 古 関(H :回開冊 A C 田 制O 国), NSW h世p仇N W W . I U S S i 田 副o o l . c o m 加 丹 叫 醐 凹K O 刀a 叩 HL\epKOBHOM 叩山O)J.eC田roroYI曲四Ilp明開σ削叩 B.M出盟国),~口 h 祉p : / / w w w . s t j o h n 血ぬ叩也t o 宅。叫/r n d e x . m h t m l ー 丹 田 醐 凹 阻n a ≪ I l y 山 間H C 田1 i 1 1 I H 1 1 e i b >仰a p 田辺 I I . M 蹴 駒 田 川p 凹a E . C y o o p o 田1 ) , V I C 生k i n 跡友田n 田喜加 h U p : / l w w w . p u P y '印刷皿剛 O npHC 回 附 明 中 剛O B C 酬 明 回 目 ( 刀 叩 四 C M四 四1 ) , Q L D h 世p : / 1 加w w . r u 皿i a : o s c h o o l . o r g . 副 /c l 尚 北e n g . h 町 並 円 印 刷 凹 叩a 酬 明 回 目C 田 町mHH 剛 師 。 日 田e 岡 田H自国.), SA P y ' 印 刷 山 剛 a A叩 凹 班 朝 日 A且 町 四 四 〈 偽 副 日o r o 回p 回 目 。f 田四国 B . M回田町田), h 旬以帆N W . l e 踊 H 由訴えh e r . c o 皿副 。J r 問 。 畑 町 田e i i p y 民 間m I D h l 阻 SA Y H H B e p C 町四吟 -M 匹q u a r i eU n i v e r s i l y ,NSW:D r .M a r i k aK a l y u g a( H 1 田do fR凶 l 血 加d i e s ,E問 問nM明 徳 田 , D i 吋s i o no f H町田耐田, F a c u l l y o f A 由 : ) ,D r .NonnaR : 抑 制o n o 阻 yAs 蹴.由) h U p : / , 加w w . e u r o l 副島m q . e d 比a u l r u 坦i 血 T h eU n i v ' 出i l y o f Q r n 悶 s l 田d ,QLD:D r .J o h nMel 柚,D r .L y n d a l lMo 伊 n (R 凶 i a nS t u d i e s ,S c h 田, J o f L a n 伊 徳 田 田d C o m p a i 油 田C u l 回a l釦池田) h 世p : / 1 加 WW.al町 q . e d u . a u / s l 店 内 航 加 印 司g e = ' l 9 5 9 6 匂i d1 8 0 0 1 ー 百eU n i v e r s i l yo fMel 加町広 V I C :D r .R o b e r tL a r g e r ! 耳r g(H 剖 o fRt 四i a : o阻 t i o n ,G田 n a n ,R阻 聞 田ds ,叫・s h 由 也 同 紬o o l o f L a n 割a 呂田四d L i n 伊凶同F a c u l i y o f A r 包 ) h U p : / i w w w . ' f ! f l 3 . u n i m e l b . e d u . a u / 制 改y _m 田 山 田i a n . h 回l − 百1 eA回 凶1 阻 N a t i o n a lU n i v 町 i l y ,A口, D r .Ke 吋nW i n d l e( T r a n l a t i o na : o dR四 四 , S c h o o lo f凶 1 g u 砲 eS 抽出ヲ F a e 叫l y o f A 由) h U p : / , 加d y a t 肌 e d 札 制/ p r o 伊m s / 3 ! 0 0 田・ A R T S ; o v 聞 e w . h t m l 二 6 2 オーストラリアとロシア語 一一在豪ロシア系移民のロシア語・ロシア文化の保持に関する一考察一一 臼山利信 オーストラリアでのロシア系移民は 8万人を越え、シドニー市内には 7校のロシア民族学校があり,ロシ ア系移民の子供たちがロシア語で教育を受けている そこでは,白系ロシア人たちの第三世代,つまり孫の 世代やソ連崩壊後にオーストラリアに移民したロシア人の子供たちが学んでいる そもそも移民と言っても 機々な移民の波がある.ロシア系移民たちがどのようにしてロシア語を守り,ロシア文化を代々伝えてきた のか,またオーストラリアというイギリス系ヨーロッパ文化の影響の強い英語圏国家で,ロシア人としての アイデンティティーをどのように形成しているのか,あるいはオーストラリア人としてのアイデンティティ ーとロシア人としてのアイデ‘ンティティーをどのように両立させているのか、筑波大学国際連携プロジェク トの一貫として「オーストラリアにおけるロシア系移民のロシア語教育とアイデンティティーに関する調査 研究」を 2 0 0 8年 7月 1日∼2 0 0 9年 1月 7日(計 1 9 1日間)行ったその結果によれば,英語話者への同化プ ロセスが確かに進行しているものの,ロシアのアイデンティティーを高い水準で維持している家庭は存在し, 8ファクター)も碓保されている 一方で,大学に於けるロシア語教育およびロシア語 保持・継承の環境(2 研究の状況は悪化している 6 3