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沖縄県人口増加計画 (概要)
沖縄県人口増加計画 ~沖縄21世紀ビジョンゆがふしまづくり~ (概要) 平 成 2 6 年 4 月 沖 縄 県 計画策定の意義・目的等(第1、2章) ○平成37年(2025年)年前後にピーク(144.3万人)を迎え、減少に転じることが見込まれている。 ○増加基調にある現段階から、積極的な人口増加施策を展開し、地域の活力と成長力を維持・発 展させる必要がある。 ○計画期間:平成26~33年度の8年間(21世紀ビジョン基本計画の終了年度) なお、長期的な展望も同時に行っている。 人口減少につながる要因 沖縄県人口推移と予測(年齢3区分別) ① 合計特殊出生率の低下 (未婚化・晩婚化の進行) ② 子育て環境の課題 (子育て費用、待機児童など) ③ 死亡者数の増加及び平均寿命の伸び悩み (高齢化の進行及び壮年期の生活習慣) ④社会増の伸び悩み (本土の景気依存、定着しない移住者) S50 55 H2 12 17 22 27 32 37 42 47 52 57 62 総人口(千人) 1,043 1,107 1,222 1,318 1,362 1,393 1,425 1,439 1,443 1,441 1,433 1,422 1,405 1,384 0~14歳(%) 31.4 29.4 24.7 20.2 18.7 17.8 17.3 16.7 16.1 15.5 15.2 15.2 15.2 15.1 15~64歳(%) 61.7 62.8 65.3 65.9 65.2 64.8 63.1 60.9 59.6 59.0 58.1 56.4 55.5 55.2 65歳以上(%) 7.0 7.8 10.0 13.9 16.1 17.4 19.6 22.4 24.3 25.5 26.6 28.4 29.4 29.7 (資料)H22以前は「国勢調査(総務省)」、H27以降は「社会経済展望値関連資料(県企画調整課)」 ⑤離島の人口減少 (石垣、竹富以外はほとんどの離島で減少) 1 沖縄が目指すべき社会の姿と取組の方向性(第3章) 取組の方向性 沖縄が目指すべき社会 安心して結婚し出産・子育てができる社会 自然増 ○家庭・地域社会での生活から職場での働き方に至るまで、社会の あらゆる面で、結婚や出産・子育てを歓迎し、応援する気運の高 い社会を目指す ○子どものいる幸せ、兄弟姉妹のいる幸せが実感できる社会を目 指す 世界に開かれた活力ある社会 社会増 ○国内外からさらに多くの移住者等を受け入れ、世界に開かれた 活力ある社会を目指す ○増加する人口を支えていく雇用の場として、リーディング産業及 び域内のあらゆる産業がともに発展する社会を目指す ○経済が活性化し、社会保障システムが維持できる社会を目指す バランスのとれた持続的な人口増加社会 離島・過疎 地域 ○中南部地域の人口が増えるだけではなく、すでに減少が始まっ ている離島・過疎地域を含む県全域でバランスのとれた人口の 維持・増加ができる社会を目指す ○世代のバランスがとれ、地域社会の維持・発展ができる社会を目 指す 県民気運 の醸成 家庭、地域社会、各職場で活動する 多くの県民への働きかけ (シンポジウム等の情報発信) 社会全体 での協力・ 応援 ・家庭や地域社 会で支える (身近な相談・支 援体制づくり) ・職場で支える 行政の支 援体制 ・新たな取り組みに よる姿勢の明示 (結婚に対する支援、U JIターンの環境整備) ・体制の整備、予算 の重点的配分 (働き方の見直し) (重点テーマ、予算編成 方針への位置づけ) ・事業者との連 携で支える ・市町村の主体的な 取組へ支援、連携 (子育て世帯応援 サービス、就業の 場の創出) (一括交付金や基金の 活用、移住受入協議会 の立ち上げ) 2 施策の展開(第4,5章) 1 自然増を拡大する ための取組 2 社会増を拡大す るための取組 (1)婚姻率・出生率の向上 • 若者同士の交流や出会いの機会 の提供 • 非正規労働者や新規学卒者への 支援 • 地域で妊産婦を支える体制の整備 3 離島・過疎地域の振興 に関する取組 (1)雇用創出と多様な人材の 確保 • 地場産業やリーディング産業の 育成 • 雇用情勢の改善 • 多様な人材の確保 (1)定住条件の整備 • 交通・生活コストの低減、生活環境 基盤の整備 • 教育に係る負担の軽減 • 安定した医療サービスの提供 (2)子育てセーフティネットの充実 (2)UJIターンの環境整備 (2)特色を生かした産業振興 • 市町村との連携強化 • 事前情報の発信 • 多文化共生型社会の構築 • 観光・リゾート産業の振興 • 農林水産業の振興 • 地域特産の開発支援等 (3)交流人口の拡大 (3)Uターン・移住者の増加 (4)健康長寿おきなわの推進 • 観光振興 • 多様な住まいニーズへの対応 • 農山漁村と都市住民との交流 • 事前情報の発信 • 体験交流の促進 • 定住促進住宅の整備 • 生活習慣病の予防対策 • 受動喫煙防止に向けた取組 • 高齢者の社会参加促進 地域の人口規模や産業構造、地理的環境等によって、施策の効果に違い があるため、県内を5つの地域(北部、中南部、南部離島、宮古、八重山) に分け、各地域ごとに概況と施策展開を整理(第5章) • 待機児童の解消等 • 青少年の健全育成等 • ひとり親家庭への支援 (3)女性の活躍推進 • ワーク・ライフ・バランスの推進 • 事業所内保育施設の整備 • 女性の職業能力開発 3 理想的な展開及び推計(第6章) ○理想とするシナリオ 合計特殊出生率 1.90(2012年) 2.30(2035年までに) 2.50(2035年以降に) 死亡率(生残率) 将来人口推計で採用されている死亡率低位の将来仮定値に10年早く(2050年)到達 (例:100歳の男性が1年後に101歳として生き残っている率は2010年には0.68であるが、2050までには0.77に改善する) 移住者 年800人(2010年) 年1,600人(2035年までに) 年2,800人(2035年以降に) ○目指すべき社会が実現した場合の人口推計 139万人(2010年・国調) 約150万人(2035年) 約160万人(2050年) 約200万人(2100年) ※決して達成不可能な数字ではない 1年当たり増加数は 2050年まで 約5,300人 2050年以降 約8,300人 (1990~2000年にかけての年間 9,600人を下回る) (単位:万人) 実績値 推計値 1990年 2000年 2010年 2035年 2050年 2100年 122 132 139 154 162 203 総人口 0.96 0.75 0.58 0.53 0.83 1年当たり増加数 4