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地域から始まる 新しい時代の価値創造

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地域から始まる 新しい時代の価値創造
2016年11月5日発行/奇数月1回5日発行/通巻1066号/昭和39年2月12日第3種郵便認可
Special Topic
地域から始まる
新しい時代の価値創造
http://www.ad-zenkoren.org
http://www.ad-zenkoren.org
隔月刊 vol.1066
隔月刊
/
2 0 16
定 価四五 ○ 円 ( 購 読 料は会 費に含む)
東京都「酉の市」
二○ 十六年 十一月 五日発 行 / 奇 数 月一回 五日発 行 / 通 巻一○ 六六号 / 昭 和三十九年二月 十二日第三種 郵 便 物 認 可
発 行 / 公 益 社 団 法 人 全日本 広 告 連 盟 〒一○ 四 |○ ○六一 東 京 都 中 央 区 銀 座七丁 目四番 十七号 電 通 銀 座 ビル七F 電 話 ○ 三 |三五六九 |三五六六
11
全 広 連
広 告 の 元 気 は 、ニ ッ ポ ン の 元 気 。
2 0 16
/
広 告 の 元 気 は 、ニ ッ ポ ン の 元 気 。
11
〈東京都「酉の市」〉
CONTENTS
地域から始まる
新しい時代の価値創造
4
Special Topic
8
NEWS from 全広連
10
・・・・・・・・・・・
各地広告協会の動き
(静岡県 • 東京 • 長野県)
CLIP BOARD
全広連は、下記37広告協会の会員社の皆様にお送りしています。
どうぞご活用ください。
公益社団法人 全日本広告連盟 加盟37広告協会
全北海道広告協会
青森広告協会
岩手広告協会
仙台広告協会
秋田広告協会
山形広告協会
福島広告協会
千葉広告協会
東京広告協会
横浜広告協会
3
全広連 2016. 11
新潟広告協会
長野県広告協会
山梨広告協会
富山広告協会
金沢広告協会
福井広告協会
岐阜広告協会
静岡県広告協会
愛知広告協会
京都広告協会
大阪広告協会
神戸広告協会
島根広告協会
岡山広告協会
広島広告協会
徳島広告協会
香川広告協会
愛媛広告協会
高知広告協会
福岡広告協会
佐賀広告協会
長崎広告協会
熊本広告協会
大分広告協会
宮崎広告協会
鹿児島広告協会
沖縄広告協会
廣田 周作
7月に全国5地区で開催された平成28年度
全広連夏期広告大学の廣田講師
(電通)
に、
現地での講演内容をまとめていただきました。
地域の魅力はどこにある?
今回、
「 地 域 活 性 化 」や「 地 方 創 生 」
ビスのよ う な 形 で ブランディングで き
る も の な の で しょう か? 地 域 と は 当
然 、商 品 で も な けれ ば 、具 体 的 なサー
魅 力 や ブランドイメージは 確かにあり
ビスでもありません。地 域の持っている
ま す が 、そ れ を どのよ うに 捉 え るのか
時 、私 は 、当 たり 前 で すが 、改 めて「 地
域 の 強 み 」とは な んだ ろ う ?というこ
ということ がま ず 大 事 なアジェンダに
に 関 す る テ ーマで 講 演 依 頼 を 頂いた
とを 考 えました。多 くの人が地 域の魅
なるのではないかと 思ったのです 。
地域の魅力は、
他の地域の人たちが認めて、
初めて魅力になる
力について 語っていますし 、今 後の日 本
要 なテーマだと 思 うのですが、
「 そ もそ
の 社 会・経 済 の 発 展 にとって 非 常 に 重
も 地 域 の 魅 力 や 価 値 とは 何か? 」とい
う 素 朴 なところから考えてみようと 思
力 的 な ものがた く さんありま す 。しか
… … そ れぞ れの 地 域には 、そ れぞ れ 魅
文 化 、歴 史 、物 産 、食 、観 光 名 所
は 、その 地 域“ 以 外 ”の 人 が、その 土 地
れるかもしれませんが)「 地 域の魅 力 と
力 を 定 義 す る 時 に 、( 当 たり 前 と 思 わ
で 、私がふと 思い至ったのは 、地 域の 魅
そんなこと を あれこれ考 えていく 中
し 、そ れを「 地 域 ブランド 」という 観 点
魅 力だと 思 うこと 」なんじゃないかとい
にあ る 固 有 のモノやサービス 、体 験 を
いました。
める要 素 とは一体 何 なのでしょうか?
から 考 え た 時 、
「 強 み 」や「 魅 力 」を 決
思って も らいたいか、という ところから
つま り 、地 域 の 外 の「 誰 」に 魅 力 に
うことでした。
の 地 域にはこんなに美 味 しいものがあ
考え 始めないといけないのではないかと
ある 地 域にはこんな 見 所 がある 、他
る 、はたまた あ る 地 域 はこんなに 暮 ら
いうことです 。それは、具 体 的には物 産
でもいいし 、観 光 名 所でもいい。しかし 、
彫 りにして 、伝 えていくことが 地 方 創
生 なのでしょうか?そもそも 、何 をもっ
そのイメージや 、具 体 的 な 良 さ を 地 元
しやすい。そ ういった特 徴 を一つ一つ浮 き
て 地 域 の 魅 力 と す るのか、そ れは 誰に
です 。
力 だ と 言 え るのではないかということ
魅 力 とは 、
メーカーのプロダクトやサー
観 的な視 点で魅 力を再 定 義することを
“ 以 外 ”の 人 が 認 めて く れて 初 めて 魅
や、菜 食 主 義の人への気 遣いが抜けてい
忘れていないでしょうか?そこが地 方 創
とって 魅 力 な のか?「 地 域 の 魅 力 」は
ることで、逆に不 愉 快に思わせることも
生 を 考 えていく 上で 重 要 なポイントで
「 誰 」の も の な のか?そ も そ も 地 域 の
あるかもしれません。
い場 合が多いことや、Uber
(ウーバー)
たり、飲食店でクレジットカードが使えな
られないことを非常に残念に思う人がい
話 題 を 作 ろ う 、ご当 地アイドルが必 要
たち も 自 虐 C Mみたいな ものを 作って
C Mで話 題になった県があるから、自 分
ちの 地 元 も ゆ るキャラを 作 ろ う 、自 虐
ゆるキャラが流 行っているから自 分た
「 地 域の魅 力 を 議 論 する 時 、外 部の視
やAirbnb
(エアビーアンドビー)
があ
な らアイドルだって プロデュースしよう
にいい と こ ろ だ と 思 う こ と は あ る で
まり普 及していないことで、不 便 を 感じ
はないかと思うのです。
る 人 もいるかも し れません 。そ も そ も
…… そ うした 施 策にはも ち ろん、そ れ
一方 、公 共の交 通 機 関にペットを 乗せ
地 域 の 魅 力 とは 、
「 外 部 の 人 た ちが
Wi Fiがあまり使えないこと自 体が
ぞ れ 目 的 はあるのだと 思 うので すが、
点 を 踏まえて考えているのか?」という
魅 力だと思うこと 」だと、私は仮に定 義
おもてなしの基 準からして、不 便だなと
「 誰に来てもらいたいか」
「 何が外の人に
しょう 。それも 立 派 な 地 域の魅 力 だと
いて く れ な け れ ば 、ブランド と し て は
してみました。実 際 、今 、日 本では海 外
思われていることも多々あります。
魅 力 とは 、す な わ ち 、外 の 人 がそ の
アや 戦 略 が 議 論 され 、実 践 されていま
ンバウンド需 要 をめぐって色々なアイデ
とと、相 手が本 来 求めていることの間に
こちら側が良かれと思ってしているこ
「 他の地 域で何やらうまくいったらしい」
とって 魅 力 なのか」という 視 点 なしに、
土 地 が素 晴 らしいということに 気 がつ
になってきます 。外 部の人たちが、その
ためには 、外 部 の 人 たちの 視 点 が重 要
ド 」としてその魅 力が有 効に機 能 する
は 重 要 だ と 思いま す 。しかし 、
「 ブラン
「 地 域 の 魅 力 」に な ら ないんじゃない
からの観 光 客 をいかに呼んでくるか、イ
価 値 を 担 保してくれて 、初めて 可 視 化
もあるかと 思います 。しかし 、よく ある
し」の精 神 自 体は大 事ですが、その精 神
しいこと 」で あ るべきで す 。
「 おも て な
本 来 、サービスとは「 相 手がされて嬉
ですが、なぜそれが良い事 例になったの
ベストプラクティスを真 似るのも結 構
という 横 並 びの発 想で 同じよう なこと
話で「 日 本はおもてなしの国だから、海
ギャップがあるのだとすれば、そのギャッ
外の人にも 、日 本 式の最 高のおもてな
か、その事 例は誰にどのように受け入れ
をしても 、受け 手は全 く 魅 力 を 感じら
逆 の 視 点 に立 て ば 、
いく ら 地 元で 自
が、実 際のサービスの中で実 現されてい
られたのか、表 層だけを見るのではなく
プは解消しなければなりません。
分 た ち に は 魅 力 が あ る と 認 め ていて
しを 」といった発 想で、「 自 分たちがされ
ない場 合が多いと 思います 。そのおもて
地 域によっては、成 功しているところ
も 、外の人 も「 確かにそれは魅 力 だ 」と
て嬉しい」という視 点でのみ、海 外の人へ
こ ういう 視 点 に 立ってみる と 、地 域
外の人に認められるには、
自分がまず外に出て
何が魅力かを知ること
れないのです。
思 わ なければ 、魅 力になりません。
「こ
中で、自 分たちがされて嬉しい事をまと
ると思います。
めて「おもてなし」と言っているかでは大
て、より深いインサイトを 探る必 要があ
しかし 、もしかすると 、海 外の人はプ
きな違いがあります。
なしは、相 手が求めるサービスとして考
はない「 誰 」が言 うか、というのがポイン
レゼントを 買 う ときにそこまで 過 剰に
自 分たちが、自 分たちで 魅 力 を 定 義
えられたものなのか、自 分たちの常 識の
トです 。旅 行 をする 時 を 考 えれば簡 単
包 装して欲しいと 思っていないかもしれ
することは大 事ですが、外 部の視 点 、客
向けたサービスや 施 策 を 考 えてしまう
で す 。わ ざ わ ざ 高いお金 を 出 してで も
思っていても 、事 前に宗 教に関 すること
ないし 、美 味 しい食 事 を 振 る 舞 おう と
ことも多々あるのではないでしょうか。
行 き たい地 域 はどこか?そこに 何かの
た ち( そ の 地 域 の 内 部 に 暮 ら す 人 )で
魅 力 を 感じているから 行こうと 思 うわ
んなにいいものがある 」というのを 自 分
が絶 対に必 要です 。
で 魅 力 は 決 められない。外 の 人 の 視 点
す。
地域のことを考えるには、
地域の外に出て
考えるしかない
か、ということです 。
ことをお話ししようと 思いました。
この 考 えに 至って 、今 回 の 講 演 では
けですよね。
株式会社 電通
ビジネス・クリエーションセンター
思いま す 。郷 土 愛 や シ ヴィルプライド
たちが、自 分たちの地 域の中で 、
こんな
も ち ろん 、あ る 地 域 に 住 んでいる 人
地域から始まる
新しい時代の価値創造
されるのだ と 思いま す 。自 分 たち だけ
ー
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全広連 2016. 11
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地域から始まる新しい時代の価値創造
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TTopic
す 。そ れは 、ま ず は 自 分 たちから“ 外 ”
ブ ラン ディン グ の 課 題 が 見 え て き ま
的 な 地 域にしたいのか?という 想 定 や
は 若 者 なのか。外 部 の 誰 にとって 魅 力
リー層 なのか 、シニア 層 なのか 、あ るい
うのです 。
いうことが 抜 けているから なのだ と 思
いく のは 難 しいと 思いま す 。
( 当 然 、そ
は 、新 しいブランドやサービスを 作って
う 点 で す 。来 て も らいたけ れ ば 、ま ず
そ う 」として も 、そ の 魅 力 は 誰 に 向 け
いものを 全 部 載せして 、地 域 を 打 ち 出
戦 略 なしに、
「 今 、地 元にある ものでい
持っているように思います 。
限 ら ず 、日 本 のメーカーも 同 じ 課 題 を
苦 手 という 点 では 、地 域 という 単 位 に
実は、外 部の視 点 を 取り 入 れるのが
して 、徹 底 的に最 先 端のものを 研 究し
海 外の進んだプロダクトや技 術 を 輸 入
戦 後の日 本の企 業は、よく も 悪 く も
う やってで き たプロダクトを 広 告 の 力
にでていくことをあまりしていないとい
自 分から 出 向 く 、という よう な 当 たり
られたものなのかわからなければ意 味
持ってもらいたいかが曖 昧では、何 も 始
る わ け で す が 、そ も そ も 誰 に 興 味 を
く? 」
「 誰 と 会 う?」という 議 論が始 ま
外に出ようと 思 えば、
「 ど こに 行
す。
ア プローチ が 非 常 に 重 要 だ と 思い ま
て 、ま ず 自 分から 出 向いてみる 、という
曖 昧 なままにせず 、そこをはっきりさせ
かしい歴 史があります 。しかし 、 年 代
経 済 大 国にまで成 長してきたという 輝
だ 技 術 を 取 り 入 れ 、世 界 ナンバー2の
戦 後 、日 本 のメーカーは 海 外 の 進 ん
た 日 本 企 業 は 、次 のアイデアを どこか
のですが、すでに大 企 業 となってしまっ
ら 次へと 生 み 出せて 行ったのだ と 思 う
ていたからこそ 、革 新 的 な 製 品 を 次か
す 。)
だ け で ブ ラ ンド に す る の は 不 可 能 で
前 のことがなかなかで き な く なってい
がありません。誰に来てもらいたいかを
日本のメーカーの課題も同じ
るのが課 題だと 思います 。
まりません。
外には出 向かない」という 人がほとんど
元 には 人 が 来 て 欲 しいけれど 、自 分 は
実 際 、地 域の人に聞いてみると 、
「地
うので すが、なぜか地 域 の 魅 力 を 考 え
まれてこない
( 価 値に気づけない)と 思
を 比べてみることからしか 、価 値 は 生
他の地 域 と 、自 分たちの地 域の特 色
す。
で き な く なって き ているよ う に 思いま
なアイデアを 持った 製 品 を 作 ることが
以 降 、ある 時 期から 、
メーカーが画 期 的
の 数 も 減っている ので は ないで しょう
たように見 えます 。海 外 視 察に行 く 人
ら 出していいかわからな く なってしまっ
まらない。頑 張っていれば、
いつか誰かが
集 めて く る 」ということ を やりがちで
て「 地 元の良いところ を 、とにかくかき
てきているように感じます 。メーカーの
ションを 生 み 出 すことがで き な く なっ
強いので すが、革 新 的 な もの 、イノベー
んじゃないかと 私は考えています 。
れな く なってしまっている 弊 害 の一つな
実は 、
これも「 外 部の視 点 」を 取り入
か。
ようとすると 、まず 、自 分たちで集まっ
そ の 土 地 の 魅 力 を 偶 然 発 見 して く れ
す 。でも 本 来はそ うではな くて 、ま ず 、
既 存 技 術 の 改 善・改 良 にはめっぽ う
然 と 何かが起こるのを 待っていて も 始
です 。でも 、それじゃ、ダメですよね。漠
る だ ろ う と 信 じていて も 、なかなかそ
方たちと 話していてびっくりするのは、
のようなことを 心がければいいのでしょ
では 、外 部 の 視 点 を 持つためにはど
イノベーションは
バイフォーカルから生まれる
大 企 業 の 研 究 者 が世 界 のイノベーショ
ンの 事 例 に 全 く 疎かったり す ることが
外 を 知 ることで 、自 分 たちの 良いとこ
ま ず は 、自 分 た ち は「 誰 」に 興 味 を
「ストーリーを 再 構 成 する 」ということ
多いことです 。
ろ を「 はっきり させる 」
「 再 定 義 する 」
持ってもらいたいのか?をクリアにした
が 大 事 な んだ と 思いま す 。よ く 、地 域
んな 奇 跡は起きません。
い。それは東 京の人 なのか、大 阪の人 な
イノベーションを 、人 間の 生 活 起 点 、
うか?
デザイン起 点から 起こす 手 法 として 、
確かに技 術 的にはす ごいかもしれな
んな 価 値があるのかをきちんと 話せる
エスノ グ ラ フ ィ 調 査 とい う も の が
いけれど 、それは誰のためのもので 、ど
ているものが多い、というのはこの 辺に
方 が意 外に少 ないようで す 。他 者 が共
( ID E O な ど の 著 名 な デ ザ イン ブ
の 観 光パンフレットには あ ま りストー
人 なのか。それはアメリカの 人 なのか、
課 題があるのだと 思います 。そのパンフ
感 するヴィジョンなき 技 術 改 革 だけで
なり ま す 。
いわ ば 、旅 先 では 、地 元 のひ
リー性 がな く 、とにかく 情 報 を 羅 列 し
ヨーロッパの人 なのか、中 国や 韓 国の人
レットは誰に向けて 書いているのか?と
まれるという 発 想で 生 まれてきた考 え
離 れた 県 の 人 なのか、はたまた 海 外 の
なのか。男 性 なのか女 性 なのか、
ファミ
気づくことができるのです 。
のか、あるいは隣の県の人 なのか、遠 く
ティックが取り 入 れていること も あり )
世 界から 生 まれたもので すが、近 年 ビ
もともとこの手 法は、文 化 人 類 学の
ダメ
( 客 観 のみ )なので す 。そ うではな
ティを 外 側から 分 析 しているだけで も
し まって も ダメ( 主 観 の み )、コミュニ
といいのではないでしょうか。自 分 たち
フィや旅 、オープンイノベーションをやる
ためには 、地 域 も 、これらのエスノグラ
つまり 、地 域 の ブランド 力 を 高 める
す。
域 」が 可 視 化 されていく のだ と 思いま
う 取り 組みの中で 初めて「 魅 力 的 な 地
地 域 に 新 しい視 点 を も たら す 。そ うい
新しいつながりを 生むことが、またその
と 自 体 がPR担 当 者にも な るので す 。
ジ ネスの領 域でも 応 用 されてきていま
くて 、主 観 と 客 観 の 移 動 、
コミュニティ
の地 域に来てもらいたいのであれば、む
方で す 。
す 。具 体 的には、ある 民 族( ビジ ネスの
の内 部 と 外 部の移 動 という「 視 点の移
しろ 自ら先にその地 域 ― 海 外であれば
完 全にそのコミュニティに入りきって
場 合 、あるユーザの集 まり )
のこと を 調
動性 」
「 視 点の複 数 性 」から新しい価 値
世 界 的に注 目されています 。
べる 際 に 、調 査 員 が 外から 客 観 的かつ
海 外 、東 京 で あ れ ば 東 京 ―へ赴 き 、実
そ う して 地 元 と そ の 場 所 と の 往 復
際にそこで暮らす 人と接してみる。
発 見 す ること も あ れ ば 、アイデアが 生
運 動 をし 、複 眼 視 点 を 持つことで 、相
主 観 と 客 観 を 往 復 することで 、偶 然に
に 住 み 込 んで 、そこで 暮 ら す 人々と 関
まれて く ること も 多 く ありま す 。この
手に対して自 分の地 域の魅 力はこのよ
を 見 出 す 、ということ を 実 践 し ま す 。
係 性 を 持 ち ながら 、主 観 的に関 わって
調 査 は 、楽 しみな がらおこ な うことが
うにプレゼンテーションできるな 、といっ
科 学 的 な 手 法で 調べるのではな くて 、
いく 中 で 様々な 洞 察 を 得 る 、という 手
良い結 果 をもたらします 。
その民 族(ユーザの集 まり )
の 中に実 際
法 で す 。こうした 手 法から 生 まれてき
な 価 値 を 生み出したりするのも 、そ う
実 は 、企 業 を 転 職 し た 人 がユニーク
えてくるのだと 思います 。
ことはこういうことだ 、ということが見
たことや 、自 分 た ちの 地 元 に 足 り ない
たプロダクトで 、世 の 中 にイノベーショ
ンを 起こしたものは枚 挙に暇がありま
した「 バイフォーカル」な 視 点 を 持つこ
旅が地域の未来を作る
せん。
様 々 な 画 期 的 プロダクト が 経 営 者 が
あ る 地 域 に 魅 力 を 感 じて も ら う た
著書:
「SHARED VISION」
( 宣伝会議)
とができるからだと 思いますし 、従 来 、
「 旅 」に 出 た 時 に 偶 然 生 ま れた という
めには 、その 地 域 の 人 たちが積 極 的に
電通モダン・コミュニケーション・ラボ主宰。
この手 法で最も重 要なことの1つは、
のも 頷 けま す 。現 在 盛 んに 言 われてい
「外」
へ旅 をして 、積 極 的に外 部 とつな
グローバルのリサーチデータから様々な企業のイノ
ベーションプロジェクトをサポート。サービスデザイ
ン、コミュニティデザインなどのプランニングを担
当。
「 バイフォーカル
(2つの 焦 点 を 持つ)」
こ の 手 法 で は 、調 査 員 は 外 部 か ら
るダイバーシティ経 営 も 、様々な 視 点
放 送 局 勤 務(ディレクター)
を経て、2 0 0 9 年 電 通
入社。
なメガネ を 持つということです 。
やって き た 視 点( 客 観 性 )を 持 ち な が
思いま す 。つまり 、もっと 新 しい旅 が必
あ る 地 域 の 人 が他 の 地 域 に 行 くこ
がり を 作っていくことが必 要 なのだ と
るよ うになり 、そ れが新 しい価 値 を 生
とによって 、自 分 の 地 域 の 魅 力 を 再 発
合 うことで 、視 点の複 数 性が担 保でき
む と 信 じ ら れていま す 。オープンイノ
見 す ること もできれば 、そのひと 自 身
を 持った 人 が一つの 企 業 の 中 で 混 じり
き 合 う( 主 観 性 )という こ と を 行いま
ベーションも 本 来 はそ うした 多 様 性 に
がその地 域の魅 力 をPRすることにも
込 んで 、そこでメンバーの一員 として 付
す 。つまり 、調 査 員 は 外 部 の 視 点 と 内
開かれること 、複 眼 の 思 考 ができ る 人
ら 、同 時にあるコミュニティの 中に入り
部の視 点 を 同 時に持 ちながら 、振り 子
た ち が 集 ま るこ と で 、新 しいこ と が 生
要 なのではないでしょうか。
ミュニティの内 と 外の「 差 異 = 価 値 」に
廣田 周作 (ひろた しゅうさく)
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のように行ったり 来たりすることで 、
コ
株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター
コミュニケーション・デザイナー
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地域から始まる新しい時代の価値創造
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Topi
た、また、地方での仕 事について、「 時
1 2 0 名が参
き、会 員 など 約
フェロ ー)を 招
間、
スタッフの人数、制作費の制約が
加した。
が地 方 創 生にとって大 事 」
と強 調し
ある中で印象に残る作品を作るため
平成 年度
広告講座を開催
静 岡 県 広 告 協 会 は9月8日、静
告 講 座 を 開 催した。講 師に㈱ 電 通
摘した。
らスタートし た
1950年代か
小 林 氏 は、
九 州クリエーティブ・ディレクターの
エイティブの可 能 性について 講 演し
企業のブランディングに結びつくクリ
地 域 ブランディング。」と題し、地 域
産声と交響楽団の演奏を重ね合わせ
CMを例に示した。また、赤ちゃんの
所 広 司 さんを 起 用した 長 崎 バスの
れること」
を挙げ、運転手に俳優の役
る 統 計・確 率 的
点での主 流であ
解 きつつ、現 時
研究の歴史を紐
人工知能
( AI )
た。会 員、学 生 など140名が参 加
ルで平 成
年度第
言 語 処 理の領 域。」
と現 状の例を挙
満員の会場
小林雅一氏
(㈱KDDI総研 リサーチ
能の産業への影響~」
と題し、講師に
て講演した北原さんは、「媒体や媒体
がっている。今後期待されるのは自然
認 識の分 野においては既に成 果があ
ジオの接触時間量が多い」
と話した。
り込みチラシへの評価が高い。また、
ラ
生まれ変わる可 能 性を秘めている。
を導入することで全く新しい姿へと
野県民は企業の考えや訴えたいこと
心と技の成長を見守り続けて思うこ
一般市民と会員約 人が
「高原の風セミナー」
を聴講
一 般 社団 法 人長 野 県 広 告 協 会は
と―と題して講 演した佐 藤さんは、
日、「 第
がわかる広 告として、新 聞 広 告や折
月
ナー」
を松本市内のホテルで開いた。
講師は、株式会社 電通 電通総研・
メディアイノベーション研究部 研究主
幹の北 原 利 行さんと、学 校 法 人 聖
啓学園 佐久長聖中学・高等学校校
長の佐藤 康さん。
「広告市場のいまとこれから~地域の
そうに両講師の話を聴いた。
長した」
と語った。参加者は、興味深
たようだ。柔道も人間性も大きく成
メダルの重さの違いをしっかり認識し
を経て臨んだリオデジャネイロでの銅
の銅メダルと、膝のけがから長期離脱
さだけが募るなかで獲得した北京で
「 中 村 美 里は、金メダルを逃し、悔し
回 高 原 の 風 セミ
しているかについての説明のなかで、長 「女子柔道、中村美里との出会い」―
ごとの広告に地域住民がいかに関与
見飽きたような製品も、AI
(知性)
研 究について、 げながら示した。また、「 日 常の中で
回 特 別 講 演 会 (ディープ・ラーニング)
ディープ・ニューラル・ネットワーク
日、 展が期 待される
今 後の研 究 発
そ れ に 代 わ り、
につい て 解 説。
れている
“限界”
なAIで指摘さ
した。
平成 年度第2回特別講演会
「AIの衝撃」をテーマに開催
(公社)
東京広告協会は 月
29
を開催した。
「AIの衝撃 ~人工知 「 画 像 認 識や音 声 認 識などパターン
28
コートヤード・マリオット銀座東武ホテ
9
80
「日常を掘り下げる視点
今永氏は
AIが人間の仕事を奪うという論調
もあるが、停 滞していた産 業の再 活
2
23
性 化 を 期 待したい。」
と語った。出 席
28
た映像作品なども紹介した。
今永政雄氏を招き、「 日々の仕事が、 として
「1点だけメジャーな部分を入
作 品 作りで心 掛けているポイント
岡 市の江 﨑ホールで 平 成
には、自ら汗をかくことが必要 」
と指
28
年度広
静岡県
者は熱心に講演に耳を傾けていた。
東京
8
全広連 2016. 11
全広連 2016. 11
9
12
今永政雄氏
小林雅一氏
長野県
10
視点から何が考えられるか~」
と題し
講演する佐久長聖中学・高等学校の佐藤校長
28
全広連
from
NEWS
November 2016
各地広告協会の動き
平成29年「広告界合同年賀会」
1月6日に開催
全広連「賛助会員」の
ご案内
毎年恒例の「広告界合同年賀会」
を全広連含む関係31団体の共
全広連では、加盟37地域広告協会の「正
会員
(37)」に加えて、本連盟の事業に賛同し
催により、下記の通り開催します。
【 日 時】平成29年1月6日
(金)
午後3時30分〜5時
て特にその事業に協力する個人、法人又は団
【会 場】帝国ホテル 本館2階「孔雀の間」
東京都千代田区内幸町1-1-1
体による
「賛助会員」
( 年会費として、一口12
【会 費】9,000円
なお、
この「賛助会員」
としての全広連への
万円)
を募集しております。
第20回アジア太平洋広告祭(アドフェスト2017)
2017年3月22日~25日に開催
第20回目となるアジア太平洋広告祭(アドフェスト2017)
が、2017
年3月22日
(水)
~25日
(土)
、
タイ・パタヤで開催されます。
各カテゴリーの作品応募要項
(英文)
がアドフェスト公式HPに掲載さ
れる予定ですのでご確認ください。全広連では、応募要項の和文抄訳を
新たなご入会、会員登録の他にも、全広連の
団体運営や事業活動へのご支援のためのご
寄付や、個別の公益目的事業へのご協賛など
のご支援につきましても随時お申込みを受付
けております。全国各地の皆様からのあたたか
いご理解とご支援のほどお願い申し上げます。
【お問い合わせ】
作成し、追って全広連ホームページに掲載する予定です。
また、
ヤング・
公益社団法人 全日本広告連盟
ロータスワーク・ショップ2017国内選考会の応募要項、同広告祭への
TEL:03-3569-3566
研修ツアーのご案内も今後、掲載する予定です。
URL:http://www.ad-zenkoren.org
【アドフェスト2017会期】2017年3月22日
(水)
~25日
(土)
【アドフェスト2017公式HP】http://www.adfest.com
【全広連HP】http://www.ad-zenkoren.org
新入会員社紹介
【富山広告協会】
(2社2名)
■㈱JTB中部富山支店
支店長 古邸幸裕
【大阪広告協会】
(1社1名)
■岩谷産業㈱
執行役員広報部長 長谷川宏明
■
(一財)日本気象協会北陸支店
【広島広告協会】
(1社1名)
支店長 寺岡兄揚
■㈱ポップジャパン
代表取締役 熊本卓司
【金沢広告協会】
(1社1名)
■
(一財)日本気象協会北陸支店
【愛媛広告協会】
(1社1名)
支店長 寺岡兄揚
■ラプラスディー2
代表 宇都宮敏泰
【京都広告協会】
(1社1名)
■㈱エフエム滋賀
代表取締役社長 二反田隆治
大分広告協会
事務局移管のお知らせ
(敬称略)
平成28年10月1日より、
事務局を移管しました。
〒870-8605
大分市府内町3-9-15 大分合同新聞社内
電話
(097)
536-2121
Fax(097)
538-9681
事務局長
後藤誠
(大分合同新聞社広告管理部長兼ぶんぶん
部長)
【お願い】
人事異動などによる会員の交代や役職の変更等が生じ、機関誌「全広連」の発送先が変更になった場合は所属広告協会事務局へご連絡をお願いします。
全広連 2016. 11
10
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