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3月 - 川口市
閉校式 3.5 芝東小 第517号 目 次 信頼 指 導の 手 引 き 川口 市 立 安行東 中 学 校 校 長 尾 潟 健 一 郎・・・(2) 理 科 で 児童 生 徒 に 予想 を 立 て させ る 際 の 指導 の ポ イ ント 川 口市 教 育 局 学校 教 育 部 指導 課 指 導主 事 伊 藤 正 雄 ・ ・・ (3) 私 の教 育 実 践 新 学 習 指導 要 領 を 踏ま え た 総 合的 な 学 習 の時 間 の 実 践 川 口 市立青 木 北 小 学校 教 諭 内 田 明 夫・・・ ( 4) 研 究委 嘱 発 表 校・研 究 の 概要 前 川東 小・新 郷小・戸 塚 南 小・・・・・・・・・・・・ ( 5) 研 究委 嘱 発 表 校・研究 の 概要 柳 崎小・元 郷 小・根岸 小・・・・・・・・・・・・・・(6) 研 究委 嘱 発 表 校・研 究 の 概要 戸 塚北 小・桜 町小・・・・・・・・・・・・・・・・( 7) 教 育ル ポ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・( 7) 平 成2 3 年 度 川口 市 体 育 賞授 与 式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・( 8) 3 編集・発 行 川 口 市 教 育 委 員 会 月 − 平成 2 4年 − 信 頼 川口市立安行東中学校 はじめに 校長 尾潟 健一郎 2 中学校時代 東日本大震災から1年が 教員生活を続けている中で、自分自身の中学校時 経ちます。被災されました 代を振り返ることがあります。自分が生徒の時、ど 皆様方へのお見舞と被災地 のような先生を信頼していたか。信頼している先生 の一日も早い復旧・復興を の授業は、成績は別として真剣に受けていたように 心よりお祈り申し上げます 記憶しています。その先生の指導は素直な気持ちで とともに、被災地の子どもたちが、希望を持ち元気 聴くことができていました。今でもその先生の顔や に生活できることをお祈りいたします。 名前はすぐに思い浮かべることができます。 さて、教諭時代を他市での経験しかなかった者が、 信頼されていた先生について、なぜみんなから信 教員生活の最後を川口市で務め、その終止符を打つ 頼されているのか、どうすればこのような信頼を得 時期を迎えることができました。これまで関わって ることができるのか、このようなことは中学校時代 いただき、ご指導・ご支援をいただきました先生方、 に考えたことはもちろんありません。ただただその 保護者・地域の皆様方のおかげと深く感謝している 先生の前では素直な気持ちになれました。このこと ところでございます。ありがとうございました。 は中学校時代の思い出の一つとして心に刻まれて この時を迎えた今、これまでの教員生活を振り返る います。 ことがあります。 おそらくその先生方は、生徒からの信頼を得るた めだけに何かを意識していたのではなく、生徒一人 1 生徒はよく見ている 「教育は人なり」 。 これは私の教育信条の一つです。 このことがこれまでの教員生活の中で、生徒たちに ひとりを愛し、教師として生徒のよりよい成長を願 い、一生懸命にお仕事をされていたことが信頼につ ながっていたのではないかと思います。 どれほどの影響を与えることができただろうかと 振り返るとき、それはわかりません。自分自身のこ 3 教諭時代の一コマ とについてはわかりませんが、生徒がどのような教 自分が正しいのだと得意げになって生徒を指導し 師に影響を受けて育っているかは多少なりとも見 ていた時代もあったように記憶しています。そのこ ることができていたように思えます。生徒が何かを とが生徒の眼にどのように映っていたのかと思う 成し遂げたとき、それを知った教師の喜び方一つと とき、不安を感じることもありました。指導に対し、 ってみても、その教師の喜びが真に心から思わず出 納得しているかどうかはその表情で感じ取るこ たものか、形だけのものなのかを生徒は感じ取って ともできました。その表情に関係なく指導できたと しまう、ということを幾度となく体験させられた覚 思い込んでいた時代から、この指導でよかったのか えがあります。 「あの先生の喜び方は本当に自分のこと と思い悩むことが多くなった時代もありました。 を思って、心から喜んでくれていると感じた。と子 どもが言っていました。 」 。これは教諭時代に保護者 から聞いた言葉です。 「生徒は、教師の取り繕う姿 おわりに これまでの教員生活の中で関わってきた生徒の中 勢を察することができるのか。教師の心の中を見る に、小学校・中学校・高等学校の教員になっている ことができるのか。うわべだけでは生徒たちに心か 人が数名います。かつて生徒として学校生活を送っ ら信頼されることはないんだろうな。 」と、自分自身 てきたことを思い浮かべ、子どもの時に信頼してい を振り返ることが多くあります。 た先生の姿を思い出しながら経験を積み上げ、教育 生徒への指導の一つに、 「人間の心は外からは見え 者として信念を持って子どもたちと向き合うこと ないが、心の様子は服装や言動などの外見に現れ ができる教員生活を続けていただきたいと願う今 る。 」と言ってきたことを思い出すことがあります。 日この頃です。 指導の手引き 理科で児童生徒に予想を立てさせる際の指導のポイント 川口市教育局学校教育部指導課 指導主事 伊藤 正雄 はじめに 理科の授業において予 想を立てることは、見通し をもって観察、実験の方法 を考えることの出発点で ある。 予想を立てることは、児 童生徒にとって、 「やっぱ りそうだ」 、 「本当はこうなんだ」と新しい事実を発見する ことにつながる重要な活動である。 1 予想はなぜ立てるとよいか 国立教育政策研究所が行った「特定の課題に関する調査 (理科) 」によると、 「予想」を立てて実験を行うことによ り児童生徒は、その後行う実験への興味・関心が高まり、 問題意識が高まることがわかる。また、 「予想」を行うこと により、理科が「以前より好きになった」という意識の変 容がみられる。このことからも、実験を行うときに予想を 立ててから行うことは必要不可欠であると言える。 2 「予想を立てさせる際の指導」のポイント ① 実験の際に、問題を正確に把握させて予想させる 内容 ・十字形を立ててクルックス管をつなぐと、どのように なるか予想しよう。(陰極線(電子の流れ)に ついての学習) <中2電流とそのはたらき> 教師の支援 ・実物を示したり、演じたりすることで、本時の実験の 内容や課題を正確に伝える。 (実物で体感させる) ・自分の予想に根拠(理由づけ)も書かせる。 児童生徒の変容 ・課題に正対した予想を立てることができるようになる。 ② 今までの学習や生活体験をもとにして予想させる 内容 ・磁石の性質→「磁石ってどのようなところに使われて いるのかな」モーター、スピーカー、リニアモーター カー、黒板のマグネット→いろいろなところに磁石が 役立っている。 <小3磁石の性質> 教師の支援 ・理科で既習の内容や他分野で学習した内容を確認する。 ・日常生活の中で起こる様々な事象を、視点を限定した り、単純化して経験させ観察、実験を行う。 ・常に考えるヒントが身近にあることを伝える。 児童生徒の変容 ・日常生活の中で起こる現象を、科学的に考えるように なる 。 ・理科の学習が自分の生活を豊かにすることにつながる ことを実感することができる。 ③ 色々な表現方法を生かして予想させる 内容 ・自分の考えや実験計画等を、図やモデル、 グラフで表すことを積極的に行う。 教師の支援 ・児童生徒に配布するプリントやワークにたよらず、板書 で教師も図やモデル、グラフを描くようにする。 ・机間指導において、児童生徒の表現を生かす支援を行う。 児童生徒の変容 ・ノートに描いた図や絵を示しながら説明することできる ようになる。 ・多様な表現方法を活用することで、表現力が向上し、 「予 想」する楽しさを感じることができる。 ④ 定型に当てはめて予想させる 内容 ・自分の中でなんとなく予想できても、どのように表現し てよいのか、迷っている児童生徒が多い。そこで、相手 に伝えるためには「○○と考えます。その理由は○○だ からです。 」 「○○だから、○○と思います。 」等のパタ ーンを示して予想させる。 教師の支援 ・ 「予想」のパターンを示し、繰り返し支援する。 ・自分で予想できない生徒には班での話し合い の場面を設定して予想を交換・確認させる。 児童生徒の変容 ・ 「予想」のパターンを使って、自分の考えを表現するこ とができる。 ・自分の考えに自信を持てるようになる。 ・しっかり予想することが、観察、実験の結果を解釈して 深く考察できることにつながる。 終わりに 教師が「なんでそうなるんだろう」 「どうなるのかな、 やってみよう」 「不思議だね」など、児童生徒の知的好奇 心を揺さぶることで、児童生徒は発見者やヒーロー、ヒ ロインになることができる。また、児童生徒一人一人の 様子を思い浮かべ、実態にあった工夫を行うことも大切 である。 参考文献 「特定の課題に関する調査(理科) 」国立教育政 策研究所H18 私の教育実践 新学習指導要領を踏まえた総合的な学習の時間の実践 川口市立青木北小学校 もう少し課題をしぼっ たほうが活動しやすい のでは?・・・ そうか、「アジアの世界遺 産」から「中国の文化遺産」 に課題を修正しよう! ファイル会議の様子 (2)学習ノートの工夫 *単元ごとにクリアファイルを1人1冊用意する。 *調べたことや手に入れた資料を時系列に入れる。 *活動ごとに目標を持ち、活動後はそれに対する自 己評価を行う。 1時間の学習の流れを次のようにした。 目標を個人やグループで考える。 (①【課題の設定】 ) →パソコンや本で情報を収集する。 (②【情報の収集】 ) →資料を人数分コピーし、必要な情報と不必要な情報 を分けて学習ノートに整理する。 (③【整理・分析】 ) →今日ゲットしたこと(考えの変化や心の動きなど) を記入する。 (④【まとめ・表現】 ) 1時間の中にも4つの学習過程を意識させること により、児童の中にも「情報を集めたら、整理・分析 してまとめるんだ」といった気持ちを芽生えさせ、た だ調べたままの活動にならないようにさせた。 整理・分析 まとめ・表現 課題の 16 ・自分のテーマを持とう 設定 情報の 14 ・自分たちのテーマを追究しよう 収集 課題の修正・見直し ↓ ↑ 課題の ≪ファイル会議≫ 設定 整理・ 8 ・プレゼンテーションの準備をしよう 分析 まとめ 7 ・表現 ・プレゼンテーションをしよう ・活動をまとめよう ・活動を振り返ろう 内田 明夫 課題の設定 1 はじめに 今回の改訂では、総合的な 学習の時間の目標が設定され、 「横断的・総合的な学習」に 加えて「探究的な学習」とす ること、 「協同的」に取り組む 態度を育てることの文言が加 わった。 そこで、 新学習指導要領改訂の趣旨を踏まえ、 実践してきたことの一部を紹介したいと思う。 2 実践例〈第6学年 アジアから日本を見つめよう〉 教師が探究な活動 の4つの学習過程、 ①【課題の設定】 ②【情報の収集】 ③【整理・分析】 ④【まとめ・表現】 のイメージをしっか りと持ち、その1つ1 つの過程を充実させ ることで、探究的な学 習が深まっていくと 考えた。 (1)4つの学習過程の工夫 ②【情報の収集】の中でファイル会議( 『小グル ープ同士で意見交換をしたり、経過報告をしてアド バイスを求めたりして課題の見直しや新たな課題 を設定させる』時間)を設け、はじめに設定した課 題が仮に広がりのないものであっても、②【情報の 収集】で集めた情報をもとに課題の修正や見直しが できるようにした。つまり、4つの学習過程を順番 通り①→②→③→④と進むだけでなく、①→②→① とすることで課題をよりよいものにする工夫をした。 【単元の展開(45時間扱い) 】 段階 時 学習活動 教諭 ノートの記入例 3 おわりに 今後も、子どもたち一人一人が、4つの学習過程に おいて課題意識を持続できるように学習ノートへの丁 寧なコメント等、教師の支援のあり方について深めて いきたい。さらに、探究的な学習が発展的に進められ るよう単元の開発を含めた年間指導計画の見直し・改 善を図り、本校の総合的な学習の時間の目標や児童像 の具現化に向けて実践をしていきたい。 研究委嘱発表校・研究の概要 前川東小学校 平成22・23年度 川口市教育委員会研究委嘱「新学習指導要領を踏まえた教育」に関する研究 1 研究主題 「確かな学力の向上を目指した指導の工夫」 算数科研究主題 「筋道を立てて考え、表現力を育てる指導の工夫 ∼算数科における言語活動の充実∼」 2 研究仮説 【仮説1】基礎的・基本的な知識や技能を明確にし、既習事項や経験を活かした指導の 工夫をすれば、筋道を立てて考える力を育てることができるであろう。 【仮説2】算数科における多様な言語を活用して考える指導の工夫をすれば、表現する 力を育てることができるであろう。 3 研究の成果 ノート指導を徹底したことによって、自分の考えをノートに表現し、課題を解決していく楽しさを味わっ たり、友だちの考えから進んで学びとろうとする姿勢を育てたりすることができた。また、課題解決のため に必要な既習事項を明確に示したことで、課題解決するための見通しが立ちやすくなった。 →「考える力」としての表現力に向上が見られた。 話合い活動の時間を確保し、お互いの発表を見合う機会が増えたことで、より深く様々な方法で考え、 図・式・言葉を用いて自分なりにわかりやすく伝えようとする姿が見られた。 →「伝える力」としての表現力に向上が見られた。 新郷小学校 平成22・23年度 川口市教育委員会研究委嘱「新学習指導要領を踏まえた教育」に関する研究 1 研究主題 「自分の思いや考えを豊かに表現できる児童の育成 ∼言語活動の充実を通して∼」 2 研究内容 「言語環境を整え、指導方法を工夫し、表現する場を多く設定することで、自分の思いや考えを豊かに表現 できる児童が育つであろう」という仮説を立て研究を進めた。具体的な取組は以下の通りである。 (1)①言語環境の工夫 ②指導方法の工夫 ③表現する場の工夫 を意識して指導を行うことにより言語活動の充実を図る (2)学習規律、聞き方・話し方・話合いの仕方の共通指導 (3) 「言語活動全体計画」の作成・活用 (4) 「すくすく新郷っ子」だよりでの家庭への啓発 (5)教室、廊下、階段等の言語環境の整備 3 研究の成果と課題 研究の成果として、児童に思いや考えを伝えようという心が育ってきたこと、教員の指導力が向上したこと が児童の表現力向上につながったこと、児童相互の豊かな人間関係を醸成させたことが挙げられる。課題とし ては、豊かな表現力を支える言語力の向上と、 「言語活動全体計画」の実践を通した検証と見直しが挙げられる。 戸塚南小学校 平成22・23年度川口市教育委員会研究委嘱「新学習指導要領を踏まえた教育」に関する研究 1 研究主題 「豊かな心をはぐくみ、いきいきと表現できる児童の育成 ∼交流・発信 言語活動の充実∼」 2 研究内容 「自分の考えを、自分の言葉で発信することのできる力強い児童の育成」をめざした国語科を中 心とする授業改善と、日常的に意識して言葉の力を鍛え、言語活動の充実を図る。 ○1つの単元で「導入」 「文章構成」 「交流」 「発信」の4つを重点に置いた授業の構想 ・ 「導入」…学習計画表、講師、視聴覚機器の活用による授業の創造 ・ 「文章構成」…思考をまとめるためのワークシートの工夫等書く活動の充実 ・ 「交流」…交流の場の意図的設定による説明力の育成 ・ 「発信」…自分の学びを発信し、自信をつけるための地域人材の活用 ○全教科等での言語活動の充実 ・視写、読み聞かせ、漢字検定、詩の暗唱等、全校で取り組む言語活動の工夫改善 3 成果と課題 交流を通して互いを認め合う温かい雰囲気が生まれ、自分の考えを確立させる手立てを理解させることが できた。教師、児童共、観点を常に意識した結果、交流・発信の仕方が定着し、ぶれない交流・発信が実現 した。今後は交流・発信を系統立て、言語活動の充実が全教科等で計画的な実践ができるよう研究を深める。 研究委嘱発表校・研究の概要 柳崎小学校 平成22・23年度 埼玉県教育委員会・川口市教育委員会研究委嘱「体力向上」に関する研究 1 研究主題 「すこやかな心と体をもち、自ら進んで運動に取り組む児童の育成」 2 研究の仮説と手立て 【仮説1】基礎基本の技能(知識)を身につけ、運動の魅力や楽しさに触れることができれば、自ら進んで運動(学 習活動)に取り組むようになるだろう。 ⇒【手立て】学習内容の明確化、指導と評価の一体化 【仮説2】体力を高める大切さを知り、充実した学習環境に触れることができれば、自ら進んで運動(学習活動) に取り組むようになるだろう。 ⇒【手立て】学習環境の整備、体力を高めるための運動や場づくりの工夫 【仮説3】仲間と豊かに関わり合いながら学習することができれば、自ら進んで運動(学習活動)に取り組むよう になるだろう。 ⇒【手立て】言語活動の充実、学習形態の工夫、学習規律の確立 3 成果と課題 (○成果 ◆課題) ○体育授業が充実し、運動好きな児童が増えた。 ・運動好きな児童の割合 88%(H22.5)⇒92%(H23.11) ○体育授業を支える活動も充実させたことで、児童の体力の向上が見られた。 ・新体力テスト総合評価A+B+C 89%(H22.11)⇒93%(H23.11) ◆仲間と豊かに関わり合うための手立てを工夫すること。 ◆学校と家庭・地域が一体となって児童の体力向上に努めること 元郷小学校 平成22・23年度 川口市教育委員会研究委嘱「新学習指導要領を踏まえた教育」に関する研究(算数科) 1 研究主題「確かな学力を育てる指導法の研究」 ∼算数的活動を通して基礎・基本の定着と思考力・表現力を育成する∼ 2 研究内容 算数の領域ごとの系統性を踏まえ、領域相互の関連を図りながら、基礎基本の定着と思考力・表現力を育 成する指導法の工夫改善に取り組んだ。 (1)指導法の工夫改善 …少人数指導教員の活用と少人数指導や習熟度別、課題選択など指導形態の工夫 単元の特性の分析 (2)授業の工夫改善 …板書・ノート指導 1時間の流れの明確化 言語活動の充実 ICT の有効活用 (3)算数的環境作り …既習事項の活用(算数教室の掲示や各教室の「学習コーナー」の設置) 階段を利用した位や角度の掲示、身長を測る壁の作成など日常生活の中で量感を育て る環境を整備 (4)家庭との連携 …「家庭学習の手引」の作成と家庭学習での3分間視写の実施 サポートデーの実施(保護者・地域の方の教育力の活用) 3 研究の成果 ○算数的活動の充実を図ったことで児童の学習意欲が向上し、基礎・基本の定着が確実になり、思考力・表 現力の向上につなげることができた。 ○既習事項をもとに授業を展開することで、見通しをもって学習し、根拠をもって考える児童が増えてきた。 根岸小学校 平成22・23年度 川口市教育委員会委嘱「教育に関する3つの達成目標」を踏まえた研究(国語科) 1 研究主題 「基礎・基本の「読む力」の定着を目指して」 ∼主体的に「読む力」を確かなものとし、表現力やコミュニケーション能力を育てる∼ 2 研究の仮説と内容 国語科の説明文を読み取る力を確かなものとすることは、他の教材や様々な教科における読解力の向上に結 びつくと考え、研究仮説を次のように設定した。①学習活動に作問を取り入れることで、どの子も主体的に文 章を読み取ろうとし、 「読む力」を育てるきっかけとなるであろう② ペアやグループで「話合い」 「教え合い」 の場を取り入れることにより、表現力やコミュニケーション能力の育成につながるだろう。 この仮説を検証するために、低学年では授業の終わり等に作問し、児童相互で交流し合 い学習内容のまとめとした。中学年では教材文の「中」の部分、高学年では単元の初め等 に作問させた。児童の作った問題を課題として取り上げて全体で話し合ったり、グループ で交流したりすることで、内容を正確に読み取ったり要点をつかんだりすることにつなげた。 3 研究の成果 授業に作問を取り入れたことにより、意欲的に文章を読み取ろうとする姿勢が見られるようになった。また、 話合いの仕方を示したカードを活用することにより、交流の手順や留意点が明確になり積極的に発言する児童 が増えてきた。 研究委嘱発表校・研究の概要 戸塚北小学校 平成22・23年度 川口市教育委員会研究委嘱「教育に関する 3 つの達成目標」を踏まえた研究 1 研究主題「基礎的・基本的な知識・技能を習得し活用して、課題を解決する能力の育成」 2 研究の内容 確かな学力、豊かな心、健やかな体等生きる力をもった児童の育成をめざし、研究教科等を国語・算数・ 体育・道徳とした。児童が各教科等における基礎・基本の定着を身に付け、思考・判断したり自分なりに 表現したりする力を育むために、言語活動の充実に視点を当てた授業の研究を行った。 3 研究の成果と課題 国語・算数の学習指導においては、身につけたい力一覧表作成し、どの単元でどんな力を身につけさせ るかを明らかにした。特に、算数の学習では、問題解決的な学習を進めるために児童の自己評価マーク(ぐ んぐんマーク)を開発し研究を深めた。また、基礎的・基本的事項と活用力を身に付ける問題や伝統的な 言語文化(詩・俳句・論語など)に触れさせるための暗誦教材を収録した戸北っ子プリントを作成した。 さらに、朝読書や読み聞かせ、図書室電算化などの読書指導の充実を図った。規律ある態度の育成につい ては、あいさつに重点を置き、あいさつ検定に取り組んだ。全員が合格し、挨拶バッジ(AKE バッジと )を胸に付けた。 名付け、 「A:相手を見て、K:気持ちを込めて、E:笑顔で」をキャッチフレーズとした。 このような取組の結果、教育に関する3つの達成目標の「学力」は、全学年で正答率95%を達成し、 「規律ある態度」も「よくできる」 「だいたいできる」と答えた児童が全体の80%を超えた。 「体力」は、 新体力テストの総合評価におけるABC評価の割合は全体の 80.4%となり目標を達成したが、全国平均値 との比較については達成率が 60.4%となり、ボール投げ、立ち幅跳び、50m走が今後の課題となった。 桜町小学校 平成22・23年度 川口市教育委員会研究委嘱「新学習指導要領を踏まえた教育」に関する研究 1 研究主題 「よりよい人間関係を築くことができる児童の育成 ∼伝え合う力を高め、望ましい集団活動を展開するための指導法の研究∼」 2 研究主題について 児童の実態から、適切な言葉で考えを伝え合う力が十分身についていないため、認め合いや意思の疎通が上手 にできないという課題が見えてきた。この解決に迫るべく、国語科と特別活動を中心に「人の意見を聞き、自分 の考えを伝える」「様々な場面での話合いの仕方」など、よりよい人間関係を築くためのスキルの向上を目指し研 究を推進した。 3 研究仮説 特別活動 「学級活動において、話合い活動の充実を図ることにより、 よりよい人間関係を築くことができる児童を育成できるであろう。」 国語科 「国語科において、自分の思いや考えを伝え合う活動の充実を図ること により、よりよい人間関係を築くことができる児童を育成できるであろう。 」 4 成果と今後の方向性 様々な場面で、適切な言語を用いた話合いの経験を重ねたことにより、お互いの考えを伝え合う機会が増え、 児童同士の人間関係が良好になってきた。この話合いのスキルを、全ての教科において活用し、学力の向上を目 指したい。 川口市立小・中学校教職員メン タルヘルス研修会 (2.16 教育研究所芝園分室) 平成23年度川口市児童・生徒 学力向上支援事業 社会科マ ップコンテスト (2.26 舟戸小) 第56回川口市少年少女ふれあい なわとび大会 (3.3 川口市立芝スポーツセンター) 平成23年度川口市体育賞授与式 表彰一覧 平成24年1月27日 リリア音楽ホール 【 川 口 市 体 育 賞 】 ★ スポーツ優秀賞 競技種目 陸 氏 名 上 近 藤 学 校 名 廉 川口総合高等学校 【 川口市中学校体育大会優秀校表彰 】 第1位 第2位 第3位 青木中学校 戸塚西中学校 上青木中学校 【 学校体育部活動優秀指導者顕彰 】 競技種目 野 球 氏 名 学校名 上 村 雄 一 金 子 直 之 ソフトボール 仲 西 寛 樹 新体操 大 石 賢 治 芝西中学校 藤 山 戸塚中学校 柔 道 酒 井 敦 飯 田 昭 一 飯 田 美 穂 暁 野 中 浩 信 在家中学校 剣 道 穂谷野陽一 海 北 綾 子 芝東中学校 大 江 明 行 卓 球 学校名 木 幡 清 治 池 田 貴 洋 バレーボール 氏 名 青木中学校 安 江 千 佐 子 榛松中学校 ソフトテニス 競技種目 芝西中学校 青木中学校 中学校体育大会優秀校表彰 (青木中・戸塚西中・上青木中) 水 泳 テニス 近 藤 卓 子 齋藤恵里佳 奥 村 悟 司 松 田 裕 介 西中学校 青木中学校 青木中学校 青木中学校 押田記念体育賞 (榛松中学校男子ソフトテニス部)