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「希望と安心のふくい 実現」
私のビジョン 「希望と安心のふくい 実現」 -全国に誇れる「ふくい」に - 東 村 新 一 私は、平成19年から、歴史と伝統のある県都「ふくい」の市長として、市政運営 に心血を注いでまいりました。その結果、『希望と安心のふくい創造』の中でお約束 しました施策は、おおむね順調に進んでいるところです。これは市民の皆様の深いご 理解と温かいご支援のおかげと、心から感謝を申し上げます。 しかし、私たちのまち「ふくい」も、急激な人口減少と超高齢社会に突入しようと しています。この時代の大きな転換期には、現実を直視し、将来を的確に予測しなが ら、戦略的に市政運営を行わなければなりません。また、強い決意と情熱、行動力を 持ち、時には大胆な政策によって、時代に果敢に挑戦することも必要です。 福井国体が3年後に迫り、北陸新幹線福井開業もみえてきました。今こそ「ふくい」 の皆さんの力を結集し、未来を担う子供たちが希望を持ち、誰もが安心して暮らせる 全国に誇れる「ふくい」の実現に向けて取り組みましょう。 私は、 「ふくい」に生まれ、 「ふくい」とともに生きて 60余年。 「ふくい」に対する 愛情は誰にも負けません。これまでの8年間の確かな実績の上に立ち、これからの「ふ くい」の舵取りを、誠実に、粘り強く全力で取り組んでまいります。 1 私のビジョン 4 つの柱 1 安全で魅力あるまち 《 より質の高いまちを 》 人口減少に歯止めをかけ、「ふくい」創生を進めるためには、人が働き、生活す る場であるまちが、安全で魅力的でなければなりません。 身近な地域を人々の顔が見えるまちに、整備が進む「まちなか」をより魅力的に、 安全でより質の高い都市基盤に、全力で取り組みます 2 安心して暮らせる社会 《 人がいきいき輝く社会を 》 安心して暮らし続けられる社会の実現には、人口減少対策に徹底して取り組む とともに、市民一人ひとりの生活にきめ細やかに対応することが必要です。 女性、若者、高齢者、障がいをお持ちの方、UIターン者などそれぞれの立場に 寄り添った施策に、全力で取り組みます。 3 未来に拡がる元気な産業 《 世界に羽ばたく産業を 》 魅力的な働く場の創出は、「ふくい」のこれからに不可欠です。 県外に出た多くの若者がかえりたいと思えるような、未来に拡がる元気な産業の 育成に、全力で取り組みます。 4 希望と誇りに満ちた教育 《 次代につながる教育を 》 歴史と伝統ある県都「ふくい」が発展しつづけるためには、次代を担う人材の育 成が必要です。 全国トップクラスの教育環境のさらなる充実に、「ふくい」が誇る歴史、伝統、 文化の磨き上げに、全力で取り組みます。 市政運営にあたっての基本姿勢 ○ ○ ○ 「ふくい」がたくさん持っている「強み」や「よいところ」を、最大限活 かしながら市政運営を進めます。 身近な地域の課題解決に向けて、市民のみなさんと共に取り組み、地域力 アップに努めます。 スピード感のある戦略的な市政運営を進めるとともに、 「ふくい」創生に向 けて積極的な政策提案を行い、国や県を動かします。 2 1 安全で魅力あるまち 《 より質の高いまちを 》 ① 次代に向けた県都の顔づくり ・福井駅西口再開発ビル「ハピリン」を拠点として、「ふくい」の観光、自然、文 化、市民活動などのさまざまな情報発信を行い、賑わい創出を図ります。 ・足羽山・足羽川周辺の整備を行うなど、県都にふさわしい歴史と風格のあるまち づくりを進めます。特に、中央公園やお堀周辺道路については、福井国体までに 整備します。 ・リノベーションなどの民間主体のまちづくり活動を応援し、まちなかを新たなビ ジネスチャンスの場として再生します。 ② 個性豊かで笑顔あふれる地域づくり ・地域住民の日常生活を支えるため、商店街や行政サービス施設、病院等が集積し、 主要な鉄道駅、バス停と連携する地域拠点づくりを進めます。 ・農山漁村における生活環境の保全に努めるとともに、地域資源を活かした地域の 取り組みを応援します。 ・地域コミュニティの保持や活性化のため、公民館の計画的な整備や自治会組織の 基盤強化を図るとともに、中山間地域において、集落支援員や地域おこし協力隊 の配置をさらに進めます。 ・地域の実情に応じた助言などを行う地域担当職員制度を導入し、地域の方々との 連携を図りながら、地域の課題解決にあたります。 ・増え続ける空き家を、UIターン者の居住施設とするなど、有効活用を図ります。 ・地域課題に対する市民の解決能力向上や、共助による安心な地域づくりにつなげ るため、総合ボランティアセンターが中心となって、ボランティア活動に対する 意識の啓発や体験機会の充実を図ります。 ・「ふくい」の「強み」や「よいところ」を伸ばし、さらに新たな掘り起こしを 市民とともに進めます。 ③ 新幹線、全域交通ネットワークの整備 ・北陸新幹線福井開業に向けて、県と用地買収に全力で取り組むなど、県、沿線市 町、経済界と一体となって一日も早い実現を目指します。また、新幹線利活用の ためのアクションプランを作成します。 3 ・鉄道やバスなどの公共交通幹線軸の強化や乗り継ぎの利便性を高めるとともに、 地域に応じた交通サービスの確保に努めるなど、人にやさしい全域交通ネットワ ークの整備をさらに進めます。 ・田原町駅の整備に取り組み、えちぜん鉄道と福井鉄道の相互乗り入れの拠点とし ての機能強化を図るほか、コンベンション機能を有するフェニックスプラザとの 連携を図ります。 ④ 持続可能な都市基盤の維持・整備 ・道路、河川、上下水道などの都市基盤について、安全性や信頼性を確保しつつ、 効率的な整備や維持管理に努めます。 ・地域間交流・連携強化のため、国や県と連携しながら各種幹線道路の整備を進め、 道路交通ネットワークの充実を図ります。 ・安全で快適な歩行者空間づくりのため、歩道のバリアフリー化を進めます。また、 自転車道など自転車が安全に走行できる空間づくりを進めます。 ・近年多発しているゲリラ豪雨に対応するため、河川改修や浸水常襲地区の雨水対 策に引き続き取り組みます。 ・その他、下水ポンプ場の計画的な整備や簡易水道について検討を進めます。 ⑤ 災害に打ち克つ強靭な街づくり ・大規模自然災害の発生に対し、市民生活や社会経済における被害を最小限に抑え、 早期の復旧を可能にするため、事前に備えるべき目標を定める「国土強靭化地域 計画」を策定し、取り組みを進めます。 最近 4 年間の主な実績 ・福井駅西口再開発ビルと西口交通広場の整備 ・中央公園再整備着手とグリフィス記念館整備 ・地域の誇り事業推進、防犯灯のLED化推進 ・北陸新幹線金沢-敦賀間認可・着工、早期開業推進 ・福井鉄道駅前線延伸と電停整備 ・地域コミュニティバス運行支援(6 地域) ・浸水対策基本計画策定、浸水対策事業推進(底喰川、寄場川など) ・市営住宅の環境改善、東安居団地整備(A・B・C棟) など 4 2 安心して暮らせる社会 《 人がいきいき輝く社会を 》 ① 「まち・ひと・しごと」総合戦略に基づく人口減少対策の推進 ・女性に対し、個性と能力を発揮して希望する活躍が実現できるよう、女性を取り 巻く環境改善に取り組みます。また、キャリアなどを活かした女性起業家を積極 的に応援するとともに、企業に対し女性の幹部登用を働きかけます。 ・若者に対し、将来に希望を持って「ふくい」で働き、楽しみ、交流ができるよう、 若者の意見を聞きながら様々な施策に取り組みます。また、「縁活(えんかつ)」 イベントなどを開催し、結婚に対する意識向上と出会いの機会の提供も行います。 ・県外に進学した女性や若者などに対し、就職活動時に効果的に「ふくい」企業の PRをするなど、Uターン施策の充実を図ります。 ・UIターン希望者に対し、県などと連携しながら、きめ細かな相談と居住などに 対する支援を行います。また、「ふくい」の住みよさをアピールするとともに、 移住希望者の志向にあった生活プランを提案することで、移住を促進します。 ・さらに、働く場の創出のための産業振興、子育てや教育環境の充実、まちづくり の推進など総合的かつ戦略的に人口減少対策に取り組みます。 ② 子育て環境の充実 ・待機児童0(ゼロ)を維持するとともに、地域の子育て支援ネットワークづくり を進めます。 ・子育て世帯の負担軽減のため、中学3年までの子ども医療費助成を継続します。 ・小学校全学年を対象とする放課後児童クラブについて、希望するすべての児童が 入れるよう小学校の余裕教室などを活用して整備を進めます。 ・子育てに対する企業の理解を促し、定時勤務や休日休暇の徹底、育児休業や短時 間勤務制度の導入などを進め、子育て世帯における仕事と生活の調和「ワーク・ ライフ・バランス」の実現に向けて取り組みます。 ・孫とのコミュニケーションのとり方や孫育児の楽しみ・メリットを知ってもらう ことで、祖父母の育児参加を進めます。 ③ 健康づくり、生きがいづくり ・「健康ふくい21」に基づき、関係団体と連携しながら市民に正しい生活習慣を 身につけてもらうなど、市民のライフステージに応じた健康づくりを応援します。 ・がん検診受診率向上と胃がん早期発見への取り組みを進めるとともに、糖尿病や 5 高血圧症などの生活習慣病の発症予防に努めます。 ・高齢者の就業やボランティアなどの活躍の機会づくり、また、障がい者の就労支 援など、全員参加の社会に向けた取り組みを進めます。 ・要介護状態になっても、できる限り住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らし 続けることができるよう、地域包括支援センターを市内 13 箇所に増設するなど 充実を図り、同センターを中心とした地域包括ケアの推進に努めます。 ④ 環境にやさしい社会づくり ・地球環境に対する高い意識を持った人材を育成するため、環境教育の充実を図り ます。 ・ごみの発生抑制と資源としての活用に引き続き取り組みます。また、今後再整備 が必要となるごみ処理施設について検討を進めます。 ・「ふくい」のまちをきれいに、特に公園や街路樹の管理を徹底するとともに、福 井国体に向け花いっぱい運動を展開します。 ⑤ 防災・消防体制の充実 ・地域の防災力を強化するため、消防署や分署の整備を計画的に進めます。また、 消防団の充実強化や自主防災組織の育成、指導に努めます。 ・市民や関係機関と連携して地震、豪雨などによる災害を想定した実践的な防災訓 練を実施するとともに、原子力防災のあり方について検討を進め、被害の軽減に 努めます。 ・老朽化して危険な空家に対し、適正な管理を促すとともに、特に危険なものにつ いては、速やかに修繕または除却するよう助言、指導します。 最近 4 年間の主な実績 ・待機児童0(ゼロ)の維持、保育園の耐震補強、改修 ・3 人っ子世帯保育料等無料化 ・がん検診無料クーポン発行 ・中学 3 年までの医療費助成 ・障がい者就労施設への発注促進、セルプフェア開催 ・中消防署整備、消防団詰所・軽デッキバン整備 ・地区備蓄倉庫整備、津波ハザードマップ作成 ・空き家等の適正化に関する条例制定 6 3 未来に拡がる元気な産業 《 世界に羽ばたく産業を 》 ① ものづくり「ふくい」企業の飛躍 ・魅力ある雇用の場の創出と地域経済の活性化を図るため、繊維産業などの基幹産 業や中核企業に対し、研究開発機能の強化や事業規模の拡大を促し、積極的に支 援します。 ・「福井ファッショングランプリ」の充実を図るなど、繊維のまち「ふくい」をア ピールします。 ・「ふくい」の産品(地場製品、食品、地酒など)のPRに積極的に取り組むとと もに、新たな逸品づくりを応援します。 ・中小企業者や小規模事業者に対し、高付加価値の製品開発への支援を行うととも に、販路開拓では、市もコーディネーター役となって積極的に売り込みます。 ・優秀な人材を確保するため、学生や社会人に対し、「ふくい」企業のよさをPR するなど就職促進に向けた取組みを積極的に行います。 ・若年者正規雇用奨励金の充実や長時間勤務の是正に向けた取り組みなど、安定し た雇用機会の確保と就労環境の改善に取り組みます。 ② 「ふくい」で起業、新ビジネスを積極的に応援 ・「福井市企業立地戦略」に基づき、市外企業の誘致だけでなく、市内企業の事業 拡大などに対応した効果的な企業立地施策に取り組みます。地方創生特区の活用 などにより産業用地の確保に努めます。 ・ 「ふくい」から世界に羽ばたく意欲のある起業家、 「ふくい」の伝統や特長を活か した新ビジネスを積極的に応援します。 ・さらに起業家、創業者を増やすため、「ふくい発ビジネスプランコンテスト」で の有望なビジネスアイデアの発掘、UIターン起業家への住宅支援の充実、コワ ーキングスペースなどの創業拠点整備を進めます。 ③ 農林水産業の新たな展開 ・「福井市農業活性化プラン」に基づき農業所得の向上を目指し、稲作と園芸を組 み合わせた複合経営への転換を進め、福井産の野菜や果樹をもっと市場に提供し ます。 ・消費者に選ばれるおいしい米づくりのため、福井産米の高付加価値化、ブランド 化を進めます。 ・「ふくい」の農林水産物や加工品について、西口再開発ビル「ハピリン」や道の 駅などでの販売、首都圏をはじめとする国内各所での販売、さらには台湾など国 外での販路開拓に取り組みます。 ・女性農業者の起業化への支援など、農林水産業に取り組む意欲のある担い手づく りを進めます。 7 ・侵入防止柵の設置や捕獲隊の活動に対する支援を行うなど、引き続き有害鳥獣対 策に取り組みます。 ・健全な森林づくりを進めるため、林道などの整備を進めるとともに、間伐材の有 効利用を支援します。また、自然と歴史にふれあえる「(仮称)自然公園 おば やまの森」の整備に取り組みます。 ・トラウトサーモンの養殖など、つくり育てる漁業を推進することにより経営の安 定化を図ります。 ④ 総力を挙げた「ふくい」のイメージアップ,観光の推進 ・平成30年の福井国体や北陸新幹線福井開業を見据えた「新・観光ビジョン」に 基づき、観光地の磨き上げや新たな観光資源の発掘など総力を挙げてさまざまな 施策を展開します。 ・世界を意識して、台湾などをターゲットにインバウンド観光の推進を図ります。 ・さらに、ヨーロッパにも「ふくい」を売り込むため、市民団体や経済界なども巻 き込んで新たに都市間交流をはじめます。 ・一乗谷朝倉氏遺跡を別格の観光地として、環境整備やトップクリエーターによる 情報発信を行うとともに、日本一の戦国城下町のフィールドミュージアムを目指 し、ソフト・ハード両面で強力な取り組みを推進します。また、県とともに同遺 跡を日本遺産、さらに世界文化遺産への登録に向けた取り組みを展開します。 ・まちなか観光ルートの充実のため、県とともに新たな観光拠点の整備に向けて検 討を進めます。 ・ガラガラ山総合公園の再整備をはじめ、越前海岸への観光誘客拡大を図るための 取り組みを、地元の方々とともに行います。 ・旅行会社や旅行マスコミに対する継続的なアプローチ、大河ドラマやCMの誘致 など、さまざまなツールによる情報発信を行い、 「ふくい」の知名度やイメージの 向上に努めます。 ・ 「観光まごころ市民運動」を引き続き市民総ぐるみで進め、 「ふくい」を訪れた方々 に、つるつるいっぱいのおもてなしを行います。 最近 4 年間の主な実績 ・企業立地促進に向けての戦略づくり ・マーケット開発支援、ふくいブランド開発支援、起業家支援 ・中央卸売市場「ふくい鮮いちば」一般開放、金福すいか振興 ・一乗谷あさくら水の駅を道の駅にリニューアルオープン ・東郷・朝倉氏遺跡プロジェクト推進、越前海岸体験・体感キャンペーン ・映画製作協力「旅の贈りもの明日へ」「サクラサク」、朝倉ゆめまるの活用 ・つるつるいっぱいのおもてなし など 8 4 希望と誇りに満ちた教育 《 次代につながる教育を 》 ① 全国に誇れる教育環境の充実 ・新たな教育委員会制度として設置された「福井市総合教育会議」において、教育 委員会と協議、調整を行い、教育行政を推進します。また、教職員の多忙化の解 消にも取り組みます。 ・全国トップクラスの小中学生の学力がさらに向上するように、きめ細かな指導を 通して学ぶ意欲を引き出し、思考力、判断力、表現力を育み確かな学力の育成を 図ります。 ・より充実した学校教育を行うため、地域と連携した学校づくりを進めます。 ・グローバル人材育成のため、引き続き、すべての小学校の5・6年生の学級に ALTを派遣します。また、小学校3・4年生に対しては、福井市文化交流大使 (FCA)を派遣し、国際理解教育の推進を図ります。 ・ICT機器を活用した授業を実施するなど、情報教育の充実を図ります。 ・子どもたちに「いきる力」を身につけてもらうため、 「ふくい」企業の見学や職場 体験を実施するなど、キャリア教育の推進を図ります。 ・「ふくい」の食を取り入れるなど、楽しくおいしい学校給食の実施に努めます。 ・さらなる暑さ対策のため音楽教室にエアコンを設置します。また、老朽化が進む 学校施設の長寿命化や適切な維持管理に努めるとともに、通学路の安全対策など 環境整備に取り組みます。 ② 福井国体開催と生涯スポーツの推進 ・福井国体・全国障害者スポーツ大会の開催に向けて、競技会場などの整備を着実 に実施するとともに、県および競技団体などと緊密な連携をとりながら準備を進 め、全国に誇れる大会とします。 ・市民が地域で気軽にスポーツに親しめるよう、 「(仮称)川西体育館」の整備など 体育施設の充実に努めます。 ・福井国体を契機とした「するスポーツ」、「みるスポーツ」、「ささえるスポー ツ」といったスポーツへの多様な関わりを通じて、市民の豊かなスポーツライフ の実現を目指します。 9 ・東京オリンピックでの地場産品の採用やキャンプ地誘致などを目指し、県や全国 の自治体とも連携しながら、積極的な取り組みを進めます。 ③ 身近な文化活動推進と歴史文化遺産の保存・活用 ・文化会館について、利用者の利便性や満足度向上のため、整備内容の検討を進め ます。 ・市民の生涯を通じた自主的な学習に取り組めるよう、身近な公民館や情報拠点で ある図書館の充実を図ります。 ・一乗谷朝倉氏遺跡をはじめとする歴史遺産や伝統芸能、今日に大きな功績を残し た偉人など、歴史文化資源に「みて・きいて・ふれる」機会を提供し、ふるさと 「ふくい」に対する誇りと愛着を醸成します。 ・西口再開発ビル「ハピリン」にある自然史博物館分館を活用し、天文分野のほか、 ミクロの世界や海中の世界、生命や科学、歴史の映像体験など、市民が幅広い分 野で科学・文化に触れる機会を提供します。 ・ 「不死鳥のまち福井」の誇りと精神を、これからの「ふくい」のバックボーンとし て再認識し、後世にもしっかりと伝えていきます。 最近 4 年間の主な実績 ・校舎、体育館の耐震補強、新中藤小学校建設、明道中学校改築 ・エアコン設置(全小中学校および幼稚園、保育園) ・特別支援教育コーディネーターおよびいきいきサポーター配置 ・学校図書支援員配置(全小中学校) ・小中学校専属 ALT および FCA 活用事業 ・老朽公民館改築、体育施設改修及びバリアフリー化 ・JAXA と宇宙教育などに関する協定締結 など 10 ビジョン実現のために 私のビジョンは、第 7 次福井市総合計画(平成 29 年から 5 年間)をはじめ各種 計画に反映させるとともに、以下の取り組みを着実に行うことで、実現を図ります。 ○ 地方分権の推進による行政サービス向上 ・さらなる市民サービスの向上と活力ある地域づくりを進めるため、 平成 31 年 4 月を目標に中核市へ移行します。 *中核市制度は、地方分権を進めるための都市制度の 1 つです。 政令指定都市に次ぐ人口 20万人以上の規模の都市に都道府県の事務や権限の一部を移譲し、住民により身近な市 が事務を行うことにより、住民サービスの向上を図ることを目的としています。 ・本市と同じ生活圏を形成する周辺の市町に働きかけ、産業や観光振興、移住・定 住、地域交通などの共通課題に効果的・効率的に対応していくため、連携中枢都 市圏を形成し、広域連携を推進します。 ・「ふくい」における地域課題解決のため、地方分権改革提案制度や地方創生特区 制度などを活用して、権限の移譲や法的規制の緩和を強く国に働きかけます。 ○ 時代の変化に対応できる行政組織の構築 ・複雑で多岐にわたる行政課題に対し、的確な状況判断を行い、スピード感を持 って施策展開ができるよう組織体制の強化を図ります。また、文化施設を「ふ くい」の観光に活かすなど、ビジョン実現に向けた組織づくりや組織の効率化 を目指し、部局の再編強化を図ります。 ・実地調査やアンケート調査などの効果的な実施、各種統計調査やビックデータ ―の有効活用など、行政課題の解決に向けて調査・分析能力を高めます。 ・職員の能力アップのために、さらなる国、県、民間などとの人事交流や研修の 強化を図ります。 ・女性活躍推進法に基づき、女性の採用比率や管理職比率などの目標を掲げ、さ らなる女性が活躍しやすい職場づくりに努めます。 11 ・ 「あじさいトーク」などで、私が直接、市民のみなさんの声をお聞きするととも に、職員による出前講座を行い、市の取り組みについて理解を深めていただく とともに、意見交換を通じて職員の意識改革を図ります。 ・ 「福井市オープンデータパーク」の充実を図るなど、積極的に行政情報の提供を 行います。 ○ 行政財政改革のさらなる推進 ・「福井市行財政改革指針」に基づき、スリムで効率的な行政運営を進めます。 ・最小の経費で最大の成果が発揮することを念頭に事業執行に努め、将来にわたり 持続可能で健全な財政運営を行います。 ・ふるさと納税、クラウドファンディング、ネーミングライツなどを積極的に活用 して、収入の確保に向けた取り組みを進めます。 ・市庁舎別館の大規模改修など施設の長寿命化を図るとともに、公共施設の多くが 更新時期を迎え維持管理費用が増大することから、施設の今後のあり方を検討し ながら、総合的かつ計画的な管理に取り組みます。 12