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企業コード統一の課題と実現シナリオ(ビジネスオンライン株式会社提出

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企業コード統一の課題と実現シナリオ(ビジネスオンライン株式会社提出
第3回電子行政に関するタスクフォース
資料2-2
企業コード統一の課題と実現シナリオ
~企業コードの統一は社会システムの全体最適化を実現する~
2010年11月9日
ビジネスオンライン株式会社
藤井 博之
企業コードの現状
コード名称
行
政
発行機関
主な用途
登録数
会社法人等番号
法務局
企業(法人)の登記管理
約300万
全省庁統一業者コード
各省庁
政府調達先の登録、管理
非公開
健康保険事業所記号
厚労省/社会保険事務所
健康保険の発行、料金徴収、他
非公開
労働保険事業者番号
労働基準監督署
企業の労務監督、保険料徴収、他
約100万
納税者番号(税務署+整理番号)
税務署
国税徴収管理、他
296万社(法人)
TDBコード
帝国データバンク
企業の格付け、信用調査、他
約335万社
JAN企業コード
財)流通システム開発センター
JAN商品コードのメーカ識別、他
約11万社
DUNSナンバー
D&B社(米国)
(相手先)取引企業の登録
13200万社
(国内30万社)
TSRコード
東京商工リサーチ
企業の格付け、信用調査、他
非公表
企業各社
取引先企業の登録、管理
:
民
間
:
各社が管理する取引先コード
◆共通企業コードに関する経団連の提言
2009.5.12 新IT戦略の策定に向けて
~(前略)行政機関内の各システムが発出している既存の企業コードと統一的な企業コードを紐つけし、相互運用
可能な仕組み「共通企業コード」を構築し、(後略)~
2009.11.17 ICT利活用による新たな政府の構築に向けて
~(前略)企業コードについても、現在、国、地方を含め行政機関ごとに異なっており、政府内部での一元化により
情報連携を図るべきである、(後略)~
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Business On Line Inc.
Business On Line Copyright 2010
企業コード不統一による問題の本質
企業情報管理の多重化 <InB,InG>
各企業や団体が、それぞれで取引相手である企業を管理し、企業属性情報(例えば、
電話番号や住所等)をメンテナンスしている。その労力・コストは、社会全体で積算す
ると、膨大であり、社会活動全体としての生産性を低下させている。
企業間取引における情報の非同期性 <BtoB,BtoG>
企業間で、異なる企業コードが存在すると、その間で情報交換をする場合、企業コード
の読み替えが必要となる。しかし、すべての企業間取引について読み替え処理を組み
入れるのは非現実的であり、結果として、企業それぞれが同一の情報を登録、更新す
る作業やシステムが存在している。
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Business On Line Inc.
Business On Line Copyright 2010
【問題例1】企業内における取引先企業情報の多重運用<InB>
12345
A社名、住
所、TEL・・・
与信情報
自社情報
A社の基本情報
・社名
・住所
・TEL
・・・
A社
B社
取引先情報
多重運用
・A社の住所が変
わったらB、C、D
各社で情報修正
・与信情報も定期
的にクリーニング
与信情報の調査
ABCDE
A社名、住
所、TEL・・・
与信情報
取引先情報
123ABC
A社名、住所、TEL・・
与信情報
信用調査会社
企業調査情報
abcde
A社名、住
所、TEL・・・
与信情報
C社
D社
取引先情報
取引先の件数分存在する
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Business On Line Inc.
Business On Line Copyright 2010
【問題例2】企業間取引システム(EDI)における情報の非同期性<B2B>
<受注企業>
<発注企業>
受注情報
発注情報
・B社からの受注内容
A社
・C社からの受注内容
・D社からの受注内容
A社のコード=123
・社名、住所、TEL
・発注内容
B社
非同期
A社のコードが個
別に採番されて
いるので、情報連
携(マージ)する
にはコードの読み
替えが必要
発注情報
A社のコード=999
・社名、住所、TEL
・発注内容
C社
受注情報が取引先分存在する
発注情報
A社のコード=ABC
・社名、住所、TEL
・発注内容
企業間取引すべての
読み替えシステム(EDI)を
構築するのは非現実的
4
D社
Business On Line Inc.
Business On Line Copyright 2010
企業コード統一の目的は「企業情報の多重管理を失くし、同期化を図る」
得意先
金融機関 取引先情報
発注先情報
決済システム
発注システム
企業
企業情報
企業コード
所在地、TEL、など
取引条件、など
社内管理システム
購買先
行政
受注先情報
電子行政システム 納税者情報
受注システム
発生源で登録更新された企業情報が、関係先(取引先、金融機関、行政機
関など)の企業情報データベースにリアルタイムに反映し、社会全体として
統合化された合理的なシステムを実現する
5
Business On Line Inc.
Business On Line Copyright 2010
【BtoGにおける具体例】中小企業等の融資手続き <before>
11111
A社名、住
所、TEL・・・
財務情報
与信情報
登記情報
納税情報
12345
A社名、住
所、TEL・・・
与信情報
金融機関は
与信情報を独自に入手
金融機関
融資審査情報
与信情報
信用調査会社
融資申込書類
各種書類を各企業が別々に収集、
まとめて銀行へ提出
財務諸表
信用調査情報
法務局
登記簿謄本
33333
A社名、住
所、代表者
登記情報
法人登記情報
印鑑証明
国税納付証明書
税務署(国税庁)
A社
ABCDE
A社名、住所、
TEL・・・
国税徴収情報
国税情報
地方税納付証明書
企業情報が別々に管理されている
ため、別々に収集する羽目に合う
自治体
abcde
A社名、住
所、TEL・・・
徴収情報
地方税情報
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Business On Line Inc.
Business On Line Copyright 2010
【BtoGにおける具体例】中小企業等の融資手続き <after>
金融機関
11111
与信情報
融資審査情報
信用調査会社
信用調査情報
審査担当
データ送信
法務局
11111
財務情報
A社
会計ソフト
11111
A社名、住
所、代表者
登記情報
法人登記情報
バックオフィス連携
企業コード=11111で
審査情報を収集する
11111
A社名、住
所、TEL・・・
財務情報
与信情報
登記情報
納税情報
11111
国税徴収情報
税務署(国税庁)
財務諸表
国税情報
11111
金融機関、又は企業がワンストップ
で融資に必要な情報を収集する
徴収情報
自治体
地方税情報
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Business On Line Inc.
Business On Line Copyright 2010
企業コード統一に向けた課題と方向性①
カバレッジや網羅性
・個人事業主、諸団体等、どこまでのビジネスをカバーするか
・既存コードを使用する場合、そのコードの網羅性、使用目的に親和性があるか
企業コードはすべての事業(納税)者を対象とする。
新規採番するが、法人番号や納税者コード等公的コードと紐ついている。
信頼性
・情報を継続的に担保(監査)する仕組みがある
・問題が生じた場合の法的整備
情報自体の格付け化を図り、公的機関・監査機関等が担保した情報には
格付けレベルを付与する。情報の虚偽登録に対しては、法律で罰する。
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Business On Line Inc.
Business On Line Copyright 2010
企業コード統一に向けた課題と方向性②
管理コスト
・運用や保守管理の負担コストが小さい
・公的事業か、民間モデル(ビジネスベース)か?
システムは公的機関(例えば、企業登録局等)が運営する。
企業コードはシステムが自動採番するが、企業属性情報の登録、更新、
或いはアクセス権限の設定は、当該企業が自主的に行う。
企業情報の参照・活用等による収益モデルを構築する。
訴求力、伝搬性
・中小企業等への利用促進環境や利用の動機付けがある
・既存コード体系、システムやインフラとのコンフリクトがない、既存システムへの組み
入れコストが最小限である
企業が自主的に登録、更新、公的情報との連携を行うことで、格付け
されていく仕組みを確立する。既存システムは情報連携することで、
取引先情報の管理コストを削減できるようにする。
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Business On Line Inc.
Business On Line Copyright 2010
企業コード統一に向けた基盤構築シナリオ(案)
②公的機関等との連携
①企業情報流通基盤の構築(企業登録局※仮称)
印鑑登録証
電子印鑑
証明書
(電子印鑑)
企業ディレクトリ
法人登記
情報
企業登録サイト
(企業CD/
照合
登録(自己申告)
(ビジネスサーチ)
基本情報)
会社案内
法務省
登録企業
電子決算公告
レファレンサ
企業信用
情報
情報格付け
監査法人、
信用調査会社等
企業公開情報
電子公告API
データ連携
参照用エリア
決算申告
情報
会計ソフト
他システム連携API
Link
電子申告
電子公告サイト(法務省)
決算申告
情報
認証、アクセス制御
国税庁
③ビジネスシステムとの連携(クラウド連携)
10
金融サービス
行政サービス
電子取引
企業内システム
(決済、融資・電子債権)
(電子申請・申告)
(EC/WebPOS)
(取引先管理等)
Business On Line Inc.
・・・・・・・
Business On Line Copyright 2010
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