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American Red Cross 活動手引き

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American Red Cross 活動手引き
海外インターンシップ
American Red Cross
活動手引き
資料作成協力:一橋大学/古野(2010 年赤十字インターンシップ参加者)
サンフランシスコでは、1906 年に M7.7 の大地震が発生し、その地震に
より、多くの建物が全壊、そしてベイブリッジが崩壊するほど大惨事を招
いてしまいました。さらに近年の科学研究により、今後 20 年以内にサン
フランシスコ市内で同規模の地震が発生すると報告されており、過去の経
験を生かし、また同じ被害を繰り返さないためにも、今後の地震対策の普
及が早急に必要となっています。
我々American Red Cross では、今後の地震に備え、対策の呼びかけ、応
急処置のトレーニング、また地震後の救援サポート等幅広い活動を行って
います。活動参加者の 95%がボランティアとして参加し、非政府組織とし
て多くの寄付金や募金等により支えられています。さらにサンフランシス
コでは中国、日本、中南米等さまざまな国籍の人が存在しています。地震
対策を普及するに当たり、全市民の安全・救援を確保しなくてはなりませ
ん。そのため皆さんには、英語・日本語をいかして、サンフランシスコに
住む日本人に対して地震対策の普及活動を行っていただき、より多くの日
本人に地震への注意を呼びかけて欲しいと思っています。皆さんの力で多
くの人を一緒に救いましょう!!!
これまでの活動例
翻訳作業
災害トレーニングの実施
プレゼンテーションの作成
新聞等への掲載
我々日本人チームは、サンフランシスコ市内に住む日本人に対して、地
震の怖さを理解してもらうと共に、事前の地震の対策や応急処置、避難
所・食料の確保、災害後の行動等幅広く活動を行っている。日本では、小
さな地震に対して対策・心構えができているため、動揺する人は少ない。
しかしサンフランシスコでは、小さな地震ですらめったに発生することは
なく、多くの市民が対策を怠り、また地震の恐ろしさを理解していない。
これは市内に住む日本人にも当てはまる。そのため我々地震先進国である
日本人として、地震の恐ろしさを理解してもらい、また地震への対策を促
していかなくてはならない。1,活動内容で説明した通り、これまでのイン
ターン生が多くの功績・成果を残し、仕事を引き継いできたが、皆さんの
アイディアと行動力で新たな活動を開拓し、そして充実した日々と結果を
残せるように、皆で協力しあってサンフランシスコ市内の地震対策の普及
に貢献しましょう。
事前の地震対策・応急処置
災害後対策・地震の恐ろしさ
これまで多くのインターン生がサンフランシスコ市内の日本人に対して
地震対策の普及を行ってきた。そして今後その活動を受け継ぎ、また新た
な活動範囲を生み出し、より多くの日本人に対策を促していく必要があ
る。以下今後求められる活動内容を列挙する。
1, パンフレット等の日本語翻訳
-これまでも行ってきたが、まだまだ日本語訳されていないパンフレットが存在する。地道な作業で
あるが、完成版を配布することにより、自分の仕事が形として残る。今後日本領事館や日系企業等に設
置してもらう予定。
2, データ入力
-多くの職員が活動する中で、得た情報・知識・活動内容等、記録として残すことはもちろん、今後
のインターン生、また他国のボランティアの方々と情報を共有することは組織として不可欠である。そ
のため PC のスキル向上はもちろん、組織の根幹を支えていく必要がある。
3, プレゼンテーション
-日系幼稚園や新渡米者支援団体等にて地震対策のプレゼンテーションを行い、地震対策の普及を行
う。過去に紙芝居やパワーポイントを使ったプレゼン等さまざまな方法で行ってきた。プレゼン作成、
そして人と接しながら地震対策の普及活動が行える。
4, ホームページ開設、リンク交渉
-新たな地震対策普及手段として Web を開設。さらに内容等をよりよくしていくことに加え、リンク
先の交渉を行う必要がある。多くのホームページにリンクさせてもらうことが可能となれば、その分多
くの日本人に認知してもらえる。企業・団体等に直接出向き許可を取りに行く活動をする。
5, フリーペーパー等への記事の掲載
-形式はさまざまであるが、地震対策の普及を目的とした掲載を行う。連載が続いているものも存在
している。これまで多くのインターン生が行ってきた連載を引き継ぐことや、新たに掲載先を見つけ、
自分達の活動を広める。この活動が形として一番残りやすい。
6, 新たな活動の開拓
-アメリカは自ら動く人間にはチャンスが訪れる国。自分のアイディアで新たに活動の範囲を開拓し
ていく。過去に日本人インターン生の提案がサンフランシスコ最高責任者の耳にまで届いたことがあ
る。日本人スタッフが最大限のサポートを行い、自らの案で地震対策の普及を進める。
※ 新たな活動の開拓
-今後考えられる、そして必要とされるであろう活動を列挙する。しかしここに挙げられていない活
動は出来ないという意味ではない。皆さんの画期的な案でより良い方向に進めていってください。
・スポンサーとの協力
-今後地震発生後の市内の復旧活動にも力を入れていく必要がある。地震発生後の最大の問題点は食
糧の確保、配布である。例えば防災グッズを販売する会社と提携し災害対策を呼びかけていく方法や、
緊急時で必要とされる食糧を販売する会社と地震発生後の食糧配布の提携を結んおけば、円滑かつ安全
に救助活動が行える。やや日本人チームの行える範囲を超えているかもしれないが、組織全体を動かす
活動であり、アメリカでしか味わえない大きな経験となるでしょう。
・緊急時での食糧配布地の確保
-上記の活動と被る箇所もあるが、地震後の食糧を配布する場所を決めておく必要がある。あらか
じめ災害後の食糧配布所を決めておけば、市民も困らずスムーズに配布が可能となる。場所の確保、
そしてその場所の公示等行う必要がある。
・地震体験者のインタビュー
-日本では震度 3 以下の地震に慣れている。しかし、サンフランシスコではほとんど地震が発生し
ないため、地震を肌で感じたことのない人も存在する。ただパンフレット等で地震対策を普及しても
市民はあまり関心も危機感も感じない。そのため地震体験者をインタビューして記事として載せてた
り、またビデオ撮影を行い少しでも危機感を持ってもらえるように工夫する必要がある。
・ポスターの作成
-パンフレットによる地震対策の普及を行っているが、市民はわざわざパンフレットを手に取り、
そして内容を読む人はかなり少ないと思われる。これではお金の無駄遣いになってしまう。ポスター
を作成することにより、ひと目で赤十字を認識してもらうことが可能となり、地震対策を完全に理解
してもらうことが難しくても、「地震発生=Red Cross」と認識してもられるだけで効果がある。費
用がかかるため、しっかり計画をする必要がある。
・地震体験車による地震体験の提供
-先述した通りサンフランシスコの市民は地震を体験したことがない人がいる。そのため小学校や
市内の場所を借りて、地震体験車を用いて地震体験を提供する。地震への関心・そして理解を促すの
にもっとも効率的なやり方である。しかし安全面や市の許可が必要なため時間がかかるが、赤十字へ
の関心を高めるためにぜひ一度挑戦してみたい。
・影響力のある方へ直接依頼
-影響力のある方、例えば赤十字へ寄付している方々や著名人、また社長等会社の重役に直接アポ
イントを取り、助言をもらったり、何らかの形で赤十字に携わってもらうことを依頼しに行く。大学
の OB,OG や知り合い等に紹介していただき、自ら話を伺いに行く。大変だが今後の人生に役立てるこ
とも可能であり、今後のインターン生に活動を提供できるようにして欲しい。
アメリカでは積極的に動く人が求められている。そこに性別、学歴、能
力は関係ない。はじめは何をしてよいのか、そして何をすべきなのかわか
らないと思うが、失敗をしても自ら動いた人には達成感と充実感がある。
これはこれまでのインターン生が物語っている。就職活動の前に社会経験
を積んでおきたい人、将来国際社会で活躍したい人、何かこの活動で達成
感を得たい人、自分に自信を持ちたい人さまざまな人が参加しているが、
全インターン生が地震対策の普及という同じ目的の下、何か自信や達成
感、そして貴重な体験を得て、今後の人生に生かして欲しい。そのための
サポートを我々は最大限努力する。考え、そしてとにかく動いてみる。そ
してみんなで協力し合い、仲良く、そして何よりも楽しかったと言えるよ
うに、スタッフと共に社会貢献をしていきましょう。
就職活動前に社会経験をしたい人
達成感を得たい人
将来国際社会で活躍したい人
自分に自信を持ちたい人
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