第 4 回アジア・コンテンツ・ビジネス・サミット 共同声明（仮訳）

第 4 回アジア・コンテンツ・ビジネス・サミット 共同声明（仮訳）
第４回アジア・コンテンツ・ビジネス・サミット（ Asia Content Business Summit;
ACBS）は、2014 年 10 月 21 日、22 日の両日、東京にて、香港（中国）、日本、韓国、
マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイから官民コンテンツ産業関係者が一堂に会
して開催された。
参加国・地域は、アジア地域におけるコンテンツ産業の発展を目的として、以下に
ついて同意する。
1. アジア地域のコンテンツ産業の育成と経済貢献
アジア地域においてめざましい成長を遂げているコンテンツ産業を一層育成・成長
させるため、ACBS メンバー国・地域は相互に緊密に協力する。これにより、アジア地
域における経済・産業構造をより高付加価値なものとすることを目指す。
2. 各国の政府及び民間セクター間の協力・連携の拡大・深化
コンテンツ産業発展のためにメンバー国・地域が意見交換・情報共有を行う場として、
ACBS を今後も毎年継続して開催する。各メンバー国・地域は、相互協力・連携をさら
に深め、アジア地域の特性を生かすことを目指しつつ、ACBS を通じて具体的な活動
を提案・検討し、実行に移す。
3. 具体的な活動
ACBS メンバー国・地域は今後次の活動に取組んでいく。
 アジア地域における各国・地域のコンテンツ産業の市場や産業構造の比較を可
能とするデータ及び統計を継続的に集計する方法を検討する。その実現のため、




ERIA（Economic Research Institute for ASEAN and East Asia：東アジア・ア
セアン経済研究センター）のスキームを含め、あらゆる方法を活用する。
コンテンツの越境流通の重要性を認識し、その促進の障害となっている規制の
緩和を目指す。
コンテンツ市場成長の阻害要因となっている、横行する海賊版への対策につい
てメンバー国・地域が相互連携して取り組む。その中には、各国政府の支援のも
と、民間ベースでの連携スキームの構築を含む。
新たなコンテンツビジネスの促進や若いクリエーターの活躍機会の増大を可能
にする技術導入について継続的に議論を行う。
国際共同製作など国際協調を推進するための方策について検討する。

アジア域内における国境を越えたコンテンツ制作及び流通の基盤を整備・強化
するため、人材育成に関する域内での相互協力の方策について検討する。

ACBS の取組をアジア広域に拡大するため、現在未参加の ASEAN 諸国に対し、
ACBS への参加を促す。
以上