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市政編 - 横浜市
横浜市き章 市の花「バラ」 横浜市き章は、明治 42 年の開港 50 周年 横浜市の花「バラ」は、花と緑あふれる を記念して、市民の皆さんから募集してつ 横浜を創造するシンボルとして、平成元年 9月 23 日市民の皆さんにより定められま した。 くられたもので、ハマの2字をデザインし たものが採用されました。 公示は同年 6 月 5 日。 地質は白、き章は赤です。 西洋バラの多くは開港間もない横浜から 日本へ上陸したといわれ、その後1世紀以 上にわたって市民の皆さんに親しまれてい ます。 横浜市歌 ひ もと しまぐに わが日の本は島国よ あさ ひ うみ 朝日かがよう海に つらな しまじま 連 りそばだつ島々なれば くに ふね かよ あらゆる国より舟こそ通え みなと かず おお されば 港 の数多かれど よこはま この横浜にまさるあらめや おも や けむり むかし思えば とま屋の 煙 た ちらりほらりと立てりしところ いま ふね ち ふね 今はもも舟もも千舟 とま み 泊るところぞ見よや はて さか ゆ よ 果なく栄えて行くらんみ代を かざ たから い みなと 飾る 宝 も入りくる 港 市 長 林 文子 市会議長 佐藤 祐文 副 市 長 渡辺 巧教 市会副議長 仁田 昌寿 副 市 長 鈴木 伸哉 副 市 長 柏崎 誠 ●市政記録2014年版目次● 第1部 市勢編 ……………………………………………………………… 1 市域 ………………………………………………………………… 2 気象・地震 ………………………………………………………… 4 人口 ………………………………………………………………… 5 横浜のあゆみ ……………………………………………………… 7 横浜の経済 …………………………………………………………11 横浜港 ………………………………………………………………12 第2部 市政編 ………………………………………………………………15 第1章 横浜市基本構想(長期ビジョン)と横浜市中期 4 か年計画 …16 第2章 平成26年度予算と主要事業 ………………………………………19 第3章 市政への提言と指針 ………………………………………………31 第4章 市政の仕組み …………………………………………………………35 第5章 市政の事業案内 ……………………………………………………45 18区のプロフィール……………………………………………… 46 温暖化対策統括本部… …………………………………………… 84 政策局… …………………………………………………………… 86 総務局… …………………………………………………………… 97 財政局… …………………………………………………………… 103 市民局… …………………………………………………………… 110 文化観光局… ……………………………………………………… 123 経済局… …………………………………………………………… 130 こども青少年局… ………………………………………………… 142 健康福祉局… ……………………………………………………… 149 環境創造局… ……………………………………………………… 174 資源循環局… ……………………………………………………… 192 建築局… …………………………………………………………… 199 都市整備局… ……………………………………………………… 206 道路局… …………………………………………………………… 215 港湾局… …………………………………………………………… 227 消防局… …………………………………………………………… 236 水道局… …………………………………………………………… 244 交通局… …………………………………………………………… 249 病院経営局… ……………………………………………………… 255 教育委員会… ……………………………………………………… 257 公立大学法人横浜市立大学… …………………………………… 267 付 録 横浜市機構図 第1部 市勢編 ■市 域 ■気象・地震 ■人 口 ■横浜のあゆみ ■横浜の経済 ■横浜港 1 市域 横浜市は神奈川県の東端に位置し、 東は東京湾、北は川崎市、西は大和 市・藤沢市、南は鎌倉市・横須賀市 などに接しています。横浜市の中心 部から東京都心部までは、約 30 キ ロメートルです。日本最大の国際港 湾である横浜港を基盤として、首都 圏の中核都市としての役割を担って います。総面積は、約 435 平方キロ メートルで、これは東京 23 区の約 7割にあたります。 市の範囲 東西 23.6 キロメートル (東経 139°27′53″ 〜 139°43′31″ ) 南北 31.1 キロメートル (北緯 35°18′45″ 〜 35°35′34″ ) 2 ■市制施行後の市域拡張と行政区再編成 年 月 日 事 項 面 積 km 5.40 24.80 36.71 37.03 133.88 拡 張 地 域 2 明治22.4. 1 34.4. 1 44.4. 1 大正9.10. 1 昭和2. 4. 1 市 制 施 行 2.10. 1 10.10. 1 11.10. 1 12. 4. 1 14. 4. 1 区 制 施 行 − 第1次市域拡張 第2次市域拡張 − 第3次市域拡張 第4次市域拡張 第5次市域拡張 第6次市域拡張 〃 18.12. 1 19. 4. 1 23.5.15 25.10. 1 30.10. 1 35.10. 1 40.10. 1 44.10. 1 〃 45.10. 1 50.10. 1 55.10. 1 60.10. 1 61.10. 1 61.11. 3 62.10. 1 平成3.10. 1 区 新 設 行政区再編成 〃 〃 − − − − − 行政区再編成 − − − − − 行政区再編成 − − 61 . 1. 6 行政区再編成 26. 3. 31 − 現在 − 135.63 168.02 173.18 400.97 − − − − 408.66 405.56 405.60 412.94 417.29 − 417.63 421.46 426.72 430.75 430.80 − 431.57 433.17 − 435.21 久良岐郡戸太町、本牧村、中村、根岸村、橘樹郡神奈川町、保土ケ谷町の一部 橘樹郡保土ケ谷町の一部、子安村の一部、久良岐郡屏風浦村の一部、大岡川村の一部 第2次市域拡張の数値に千若町、守屋町の埋立てを加えた数値 橘樹郡鶴見町、旭村、大綱村、城郷村、保土ケ谷町、都筑郡西谷村、久良岐郡大岡川 村、日下村、屏風浦村 鶴見区、神奈川区、中区、保土ケ谷区、磯子区が誕生 第4回国勢調査の際、「全国市町村別面積調」による内閣統計局の公表数値 久良岐郡金沢町、六浦荘村、鎌倉郡永野村 橘樹郡日吉村の一部 都筑郡新治村、田奈村、中里村、川和町、新田村、中川村、山内村、都岡村、二俣川 村、鎌倉郡戸塚町、川上村、豊田村、大正村、中和田村、中川村、瀬谷村、本郷村 港北区、戸塚区が誕生 中区から南区が誕生 中区から西区が誕生 磯子区から金沢区が誕生 第7回国勢調査の際、「国勢調査結果報告」による総理府統計局の推定数値 第8回国勢調査の際、「国勢調査結果報告」による総理府統計局の推定数値 第9回国勢調査の際、「国勢調査結果報告」による総理府統計局の推定数値 第 10 回国勢調査の際、「国勢調査結果報告」による総理府統計局の推定数値 建設省国土地理院公表の数値 南区から港南区、保土ケ谷区から旭区、港北区から緑区、戸塚区から瀬谷区が誕生 建設省国土地理院公表の数値 〃 〃 〃 〃 戸塚区から栄区、泉区が誕生 建設省国土地理院公表の数値 横浜市区別町別面積調の数値 港北区、緑区から青葉区、都筑区が誕生 埋立てによる拡張(複数回) (注) 1 大正9年第1回国勢調査の際、内閣統計局の公表数値は 33.00km です。 2 昭和 25 年の建設省地理調査所公表の数値は 408.9km です。 3 昭和 30、35、40 年の面積は金沢区と横須賀市の境界未定のため、総理府統計局の推定数値を掲載しました。 2 2 市域の変遷 明治22年 市制施行 明治44年 第2次市域拡張 昭和12年 第5次市域拡張 3 昭和14年 第6次市域拡張 気象・地震 更新しました ( 統計開始 1896 年 )。 なお、横浜では 8 月 11 日に 37.4℃ の日最高気温を観測し、これまでの最 高 気 温 の 極 値 (37.0 ℃、1962 年 8 月 4 日 ) を更新しました。 ■降水量 平成 25 年の気象・地震概況 ■全般 1 月から 2 月は、寒気の影響を受けや 風の影響で、県内では大雨による浸水 害や強風による人の転倒事故などが発 生しました。 なお、台風の発生数は 31 個 ( 平年 値 25.6 個 ) で、接近数 ( 全国 ) は 14 個 ( 平年値 11.4 個) 、上陸数 ( 全国 ) は 2 個 ( 平年値 2.7 個 ) でした。 横浜の年降水量は、1516.5 ミリ ( 平 年比 90% ) で平年より少なくなりまし た。 すく、気温が平年を下回りました。3 月 から 9 月は、高気圧に覆われて晴れの 日が多かったため、気温と日照時間が ■地震 横浜地方気象台 ( 横浜市中区山手町 ) で震度1以上を観測した地震は、66 回 発生しました。 また、横浜市内で震度4以上を観測 した地震は、下記のとおり 1 回発生し ました(発生日、震源地、横浜市内の 最大震度 ) 。 11 月 16 日 千葉県北西部 震度4 ■日照時間 横浜の年間日照時間は、2256.7 時間 ( 平年比 115% ) で平年よりかなり多く、 年間日照時間の多い方からの順位の 2 位を更新しました ( 統計開始 1905 年 ) 。 ■台風 神奈川県に影響を及ぼした主な台風 は、9 月 16 日に愛知県に上陸後、関 東北部を通過した台風第 18 号、10 月 16 日に関東の南東海上を通過した台 風第 26 号の 2 個でした。これらの台 平年を上回り、降水量は 4 月を除き平 年を下回りました。10 月は、台風や秋 雨前線などの影響で、降水量が平年を 大きく上回りました。11 月は、冬型の 気圧配置や高気圧に覆われて晴れの日 が多く、多照・少雨となりました。 ■気温 横浜の年平均気温は、16.6℃ ( 平年 差 +0.8℃ ) で平年よりかなり高く、年 平均気温の高い方からの順位の 2 位を (横浜地方気象台まとめ) 平成 25 年 (2013 年 ) 横浜地方気象台年表 海面気圧(hPa) 平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 平均 1013.8 1013.1 1014.0 1013.9 1013.5 1012.9 1017.0 1017.2 1013.3 1010.1 1012.3 1009.5 1008.4 1007.0 1014.3 1017.1 1015.4 1013.4 平年 1013.8 1013.8 1013.8 1013.8 1013.8 1013.8 1015.8 1015.6 1015.4 1014.3 1012.0 1009.4 1008.8 1010.1 1012.9 1016.4 1018.0 1016.9 平均気温(℃) 日最高気温(℃) 日最低気温(℃) 相対湿度(%) 平均雲量 日照時間 0分比) (時間) 平均 平年 平均 平年 平均 平年 平均 平年 (1 16.1 16.3 16.5 16.3 15.8 16.6 5.4 5.8 12.0 14.8 19.1 22.0 26.3 28.4 24.5 19.4 13.2 8.2 15.8 15.8 15.8 15.8 15.8 15.8 5.9 6.2 9.1 14.2 18.3 21.3 25.0 26.7 23.3 18.0 13.0 8.5 平均風速 最多風向 降水量 (m/s) (16 方位 ) (mm) 平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 横浜地方気象台 3.2 3.4 3.4 3.6 3.6 N) N) N N) N 1919.0 1894.0 1855.5 1557.0 1997.5 3.7 3.7 4.0 4.3 4.6 3.8 3.3 3.2 3.3 3.6 4.0 3.5 3.4 N) N N N) N S N SW SSW N N N N 1516.5 73.5 56.5 26.5 281.0 75.5 183.0 80.0 79.5 192.0 394.0 21.0 54.0 20.0 20.0 20.5 20.3 19.8 20.6 9.6 10.0 16.6 19.0 23.5 25.7 30.4 32.7 28.4 22.6 17.1 12.0 19.7 19.7 19.7 19.7 19.7 19.7 9.9 10.3 13.2 18.5 22.4 24.9 28.7 30.6 26.7 21.5 16.7 12.4 13.0 13.3 13.3 13.1 12.7 13.3 1.8 2.4 8.1 10.6 15.5 19.4 23.5 25.3 21.3 16.8 9.6 4.7 12.5 12.5 12.5 12.5 12.5 12.5 2.3 2.6 5.3 10.4 15.0 18.6 22.4 24.0 20.6 15.0 9.6 4.9 65 65 67 66 67 64] 49 52 57 59 65] 83] 78 74 74 76 60 56 67 67 67 67 67 67 53 54 60 65 70 78 78 76 76 71 64 56 6.9 7.1 6.9 6.6 7.0 6.6 4.5 6.1 6.7 6.4 6.8 8.7 8.8 7.0 6.5 7.9 4.6 4.7 1957.4 1854.1 2094.0 2188.3 2125.0 2256.7 218.7 152.2 196.5 198.8 248.3 141.8 176.8 242.5 179.0 123.9 185.0 193.2 階 級 別 日 数 日最大風速 (m/s) 日降水量(mm) ≧10. 0 ≧15. 0 ≧0. 0 0 1 1 1 5 3 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 213 213 194 196 207 15 29 21 32 32 48 3 7 10 10 2 1 2 0 2 4 6 1 191 6 15 19 13 17 20 24 14 17 26 14 6 注 1 平年値は、198 1年~ 2010 年までの 30 年間の平均値である。 注 2 震度1以上の地震回数は、横浜市中区山手町で震度1以上を観測した地震の回数である。 注 3 データに付加した「 )」は、許容範囲内の欠側を含む値である(準正常値)。 注 4 データに付加した「 ]」は、許容範囲を超える欠測を含む値である(資料不足値)。 4 ≧0. 5 ≧1. 0 ≧10. 0 ≧30. 0 116 119 127 108 126 103 5 7 8 9 9 11 8 9 11 15 5 6 110 108 107 96 110 64 52 52 36 55 21 22 18 15 25 95 5 7 7 8 8 10 8 8 11 13 5 5 38 1 1 1 5 4 6 3 3 5 7 0 2 14 1 0 0 4 0 3 0 0 2 4 0 0 日照率 (%) 44 42 47 49 48 51 71 50 53 51 57 33 40 58 48 35 60 64 震度 1 以上の 地震回数 43 38 30 317 88 66 3 9 6 11 3 1 9 3 3 3 8 7 気象・地震 更新しました ( 統計開始 1896 年 )。 なお、横浜では 8 月 11 日に 37.4℃ の日最高気温を観測し、これまでの最 高 気 温 の 極 値 (37.0 ℃、1962 年 8 月 4 日 ) を更新しました。 ■降水量 平成 25 年の気象・地震概況 ■全般 1 月から 2 月は、寒気の影響を受けや 風の影響で、県内では大雨による浸水 害や強風による人の転倒事故などが発 生しました。 なお、台風の発生数は 31 個 ( 平年 値 25.6 個 ) で、接近数 ( 全国 ) は 14 個 ( 平年値 11.4 個) 、上陸数 ( 全国 ) は 2 個 ( 平年値 2.7 個 ) でした。 横浜の年降水量は、1516.5 ミリ ( 平 年比 90% ) で平年より少なくなりまし た。 すく、気温が平年を下回りました。3 月 から 9 月は、高気圧に覆われて晴れの 日が多かったため、気温と日照時間が ■地震 横浜地方気象台 ( 横浜市中区山手町 ) で震度1以上を観測した地震は、66 回 発生しました。 また、横浜市内で震度4以上を観測 した地震は、下記のとおり 1 回発生し ました(発生日、震源地、横浜市内の 最大震度 ) 。 11 月 16 日 千葉県北西部 震度4 ■日照時間 横浜の年間日照時間は、2256.7 時間 ( 平年比 115% ) で平年よりかなり多く、 年間日照時間の多い方からの順位の 2 位を更新しました ( 統計開始 1905 年 ) 。 ■台風 神奈川県に影響を及ぼした主な台風 は、9 月 16 日に愛知県に上陸後、関 東北部を通過した台風第 18 号、10 月 16 日に関東の南東海上を通過した台 風第 26 号の 2 個でした。これらの台 平年を上回り、降水量は 4 月を除き平 年を下回りました。10 月は、台風や秋 雨前線などの影響で、降水量が平年を 大きく上回りました。11 月は、冬型の 気圧配置や高気圧に覆われて晴れの日 が多く、多照・少雨となりました。 ■気温 横浜の年平均気温は、16.6℃ ( 平年 差 +0.8℃ ) で平年よりかなり高く、年 平均気温の高い方からの順位の 2 位を (横浜地方気象台まとめ) 平成 25 年 (2013 年 ) 横浜地方気象台年表 海面気圧(hPa) 平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 平均 1013.8 1013.1 1014.0 1013.9 1013.5 1012.9 1017.0 1017.2 1013.3 1010.1 1012.3 1009.5 1008.4 1007.0 1014.3 1017.1 1015.4 1013.4 平年 1013.8 1013.8 1013.8 1013.8 1013.8 1013.8 1015.8 1015.6 1015.4 1014.3 1012.0 1009.4 1008.8 1010.1 1012.9 1016.4 1018.0 1016.9 平均気温(℃) 日最高気温(℃) 日最低気温(℃) 相対湿度(%) 平均雲量 日照時間 0分比) (時間) 平均 平年 平均 平年 平均 平年 平均 平年 (1 16.1 16.3 16.5 16.3 15.8 16.6 5.4 5.8 12.0 14.8 19.1 22.0 26.3 28.4 24.5 19.4 13.2 8.2 15.8 15.8 15.8 15.8 15.8 15.8 5.9 6.2 9.1 14.2 18.3 21.3 25.0 26.7 23.3 18.0 13.0 8.5 平均風速 最多風向 降水量 (m/s) (16 方位 ) (mm) 平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 横浜地方気象台 3.2 3.4 3.4 3.6 3.6 N) N) N N) N 1919.0 1894.0 1855.5 1557.0 1997.5 3.7 3.7 4.0 4.3 4.6 3.8 3.3 3.2 3.3 3.6 4.0 3.5 3.4 N) N N N) N S N SW SSW N N N N 1516.5 73.5 56.5 26.5 281.0 75.5 183.0 80.0 79.5 192.0 394.0 21.0 54.0 20.0 20.0 20.5 20.3 19.8 20.6 9.6 10.0 16.6 19.0 23.5 25.7 30.4 32.7 28.4 22.6 17.1 12.0 19.7 19.7 19.7 19.7 19.7 19.7 9.9 10.3 13.2 18.5 22.4 24.9 28.7 30.6 26.7 21.5 16.7 12.4 13.0 13.3 13.3 13.1 12.7 13.3 1.8 2.4 8.1 10.6 15.5 19.4 23.5 25.3 21.3 16.8 9.6 4.7 12.5 12.5 12.5 12.5 12.5 12.5 2.3 2.6 5.3 10.4 15.0 18.6 22.4 24.0 20.6 15.0 9.6 4.9 65 65 67 66 67 64] 49 52 57 59 65] 83] 78 74 74 76 60 56 67 67 67 67 67 67 53 54 60 65 70 78 78 76 76 71 64 56 6.9 7.1 6.9 6.6 7.0 6.6 4.5 6.1 6.7 6.4 6.8 8.7 8.8 7.0 6.5 7.9 4.6 4.7 1957.4 1854.1 2094.0 2188.3 2125.0 2256.7 218.7 152.2 196.5 198.8 248.3 141.8 176.8 242.5 179.0 123.9 185.0 193.2 階 級 別 日 数 日最大風速 (m/s) 日降水量(mm) ≧10. 0 ≧15. 0 ≧0. 0 0 1 1 1 5 3 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 213 213 194 196 207 15 29 21 32 32 48 3 7 10 10 2 1 2 0 2 4 6 1 191 6 15 19 13 17 20 24 14 17 26 14 6 注 1 平年値は、198 1年~ 2010 年までの 30 年間の平均値である。 注 2 震度1以上の地震回数は、横浜市中区山手町で震度1以上を観測した地震の回数である。 注 3 データに付加した「 )」は、許容範囲内の欠側を含む値である(準正常値)。 注 4 データに付加した「 ]」は、許容範囲を超える欠測を含む値である(資料不足値)。 4 ≧0. 5 ≧1. 0 ≧10. 0 ≧30. 0 116 119 127 108 126 103 5 7 8 9 9 11 8 9 11 15 5 6 110 108 107 96 110 64 52 52 36 55 21 22 18 15 25 95 5 7 7 8 8 10 8 8 11 13 5 5 38 1 1 1 5 4 6 3 3 5 7 0 2 14 1 0 0 4 0 3 0 0 2 4 0 0 日照率 (%) 44 42 47 49 48 51 71 50 53 51 57 33 40 58 48 35 60 64 震度 1 以上の 地震回数 43 38 30 317 88 66 3 9 6 11 3 1 9 3 3 3 8 7 人口 ■人口の動き ■平成 25 年中の社会増加数 ■平成 25 年中の自然増加数 平成 26 年1月1日現在、横浜市の 総人口は 3,703,258 人でした。世帯数 は、1,618,734 世帯で、1世帯あたり の人員は 2.29 人です。 横浜市の人口の推移をみると、昭 和 43 年に 200 万人を突破して名古屋 市を抜き、昭和 53 年には大阪市を抜 いて東京都区部に次ぎ大都市中2位 となり、昭和 60 年には 300 万人を超 え、平成 14 年 10 月に 350 万人を突 破しました。 昭和 43 年から 46 年にかけては年 間 10 万人前後の人口増加(平均増加 率 4.89%)があり、また昭和 61 ~ 62 年には年間5万人を超える人口増加 がありました。その後人口増加数は 減少していましたが、平成8年に再 び増加に転じた後、平成 14 年から再 び減少傾向となっています。 経済の拡大期には、東京圏への人 口集中等に伴い、社会増加数(≒転 入数-転出数)が自然増加数(=出 生数-死亡数)を上回る伸びを示し ました。 その後の景気低迷のなかで社会増 加数は年々減少し、平成6年には社会 減(転出超過)となりました。しかし、 平成8年には再び社会増(転入超過) となりました。その後、社会増加数は 増加、平成 14 年からは減少、平成 19 年からは増加と推移し、平成 21 年か らは再び減少傾向となっていました が、平成 24 年は増加に転じ、平成 25 年も引き続き増加しました。 平成 25 年中の転入者数は前年より 4,295 人少ない 133,553 人、転出者数 は前年より 4,831 人少ない 132,953 人 で、その他の異動数を加えた社会増 加数は 4,688 人(転入超過)となり、 前年より 1,353 人増加しています。行 政区別の社会増加数では、鶴見区、 港北区、都筑区の順で多くなってい ます。 出生数は第2次ベビーブーム(昭 和 46 年~ 49 年)をピークにその後 減少し、昭和 61 年以降は3万人台 前半で推移しています。一方、死亡 数が前年を上回る年が多くなってい るため、自然増加数は緩やかな減少 傾向にあります。 平 成 25 年 の 出 生 数 は 30,753 人、 死亡数は 29,218 人で前年と比較す ると自然増加数は 925 人減少して 1,535 人でした。 ■行政区別の人口 平成 26 年1月1日現在の人口を 行政区別にみると、最も多いのは港 北 区 の 338,969 人 で、 以 下 青 葉 区 307,844 人、 鶴 見 区 280,234 人 と 続 いています。 人口の最も少ないのは西区の 97,251 人で、栄区 123,176 人、瀬谷 区 125,599 人の順となっています。 人口動態の推移 万人 12 10 8 6 4 2 0 −2 昭 和 平 成 4849 50 5152 53 54 55 56 57 58 59 60 6162 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 13 14 15 16 17181920 21222324 25 年 人口増加数 自然増加数 5 社会増加数 ■昼夜間人口 ■横浜市の外国人住民登録者数の推移 (平成22年国勢調査) 昼間人口とは、横浜市の常住人口 (夜間人口)に、市外に常住し市内 に通勤・通学する者の数(流入人口) を加え、市内に常住し市外に通勤・ 通学する者の数(流出人口)を減じ たものをいいます。 (買い物等の移 動は含みません。 )また、夜間人口 100 に対する昼間人口の割合を昼夜 間人口比率といい、都市の活力を示 す指標として使われています。 平成 22 年国勢調査によると、平成 22 年 10 月1日現在の横浜市の常住人 口 は 3,688,773 人、 流 入 人 口 は 410,298 人、 流出人口は 723,741 人で、 昼間人口は 3,375,330 人となり、平 成 17 年の国勢調査結果と比較する と、昼間人口が約 17 万人の増とな っています。昼夜間人口比率は 91.5 で、平成 17 年の 90.4 と比べ 1.1 ポイ ント上昇しています。 (千人) 80 75 787 , , 57 78, 0 , 61 774 , , 19 77, 2 , 53 74, ,713 74, 538 75, ,544 71, 927 70 65 60 55 50 45 40 35 30 ■行政区別昼夜間人口比率 (平成22年国勢調査) 昼夜間人口比率を行政区別にみる と、最も高いのは西区で 179.7 とな っています。次に高いのは中区で 166.6 となっており、その他の区で は 100 を下回っています。 100 を上回った西区と中区は横浜 市の中心部に位置し事業所も集中し ているため、昼間人口が夜間人口よ りも多くなっています。 一方、昼夜間人口比率が低い区を みると、青葉区が 77.2 と最も低く、 次いで栄区が 77.77、泉区が 77.84 と なっています。 ■横浜市の外国人住民登録者数 平成 25 年度末現在の横浜市の外 国人住民登録者数は、75,544 人で横 浜市の人口 3,716,502 人 (平成 26 年 4月1日現在推計) の 2.0 パーセン トに当たり 24 年度末に比べ 831 人、 1.1 パーセント増加し5年前の 20 年 度末に比べると 3,213 人、4.3 パーセ その他 25 ∼H21ペルー H22∼ベトナム 20 米 国 ブラジル 15 フィリピン 韓国・朝鮮 10 中 国 5 0 H19 H20 H21 H22 (年度末日現在) H23 H24 H25 (注)平成 23 年度までは旧外国人登録法に基づく外国人登録者数 平成 24 年度は住民基本台帳法に基づく外国人の住民登録者数 ント減少しています。 国 籍 別 に 見 る と、 中 国 が 31,373 人と最も多く、13,924 人の韓国・朝 鮮が続いています。24 年度末に比 べて、中国は 2 人減少し、韓国・朝 鮮は 196 人減と 1.4 パーセント減少 となっています。構成比では中国が 42.0 パーセントから 41.5 パーセント へ低下し、韓国・朝鮮は 18.9 パーセ 6 ントから 18.4 パーセントへ低下して います。 行政区別に見ると、中区が 14,892 人で全市の 19.7 パーセントを占め て最も多く、以下、鶴見区(9,504 人、 12.6 パーセント)、南区(7,627 人、 10.1 パーセント)の順で続き、最少 は 栄 区(938 人、1.2 パ ー セ ン ト ) となっています。 横浜のあゆみ ■開港前 文献でたどることのできる横浜の 起源は、 11 世紀まで遡ることができま す。横浜は桓武平氏の出身といわれ る、 平良文の子孫の一族、平子氏に よって支配されていました。 この支配 は、 その後 16 世紀まで続きます。 12 世紀、鎌倉時代になると、横 浜地方の開発も進み、金沢では、北 条氏により、称名寺や金沢文庫が建 てられ、また小机では、佐々木泰綱 により水田が開かれました。 その後、江戸幕府のもとでは、大 部分が旗本領、幕府直轄の天領でし たが、大名領としては、金沢の六浦 藩がありました。 1601 (慶長6) 年、神奈川、保土ケ 谷が、次いで、1604 (慶長9) 年には、 戸塚が東海道の宿駅となり、19 世 紀前期になると、人口も増え、特に 神奈川は城下町小田原と肩を並べる ほどになりました。 ■開港 1854 (安政元) 年、日本代表林大学 頭と米国代表ペリーとの間で、日米 和親条約(神奈川条約)が結ばれま した。その後、1858 (安政5) 年、米 国総領事ハリスによって日米修好通 商条約が結ばれ、続いてオランダ、 ロシア、英国、仏国とも通商条約が 締結され、横浜の開港は 1859 年7月 1日(太陰暦では安政6年6月2日) と定められました。 幕府はこの年、運上所を置き、こ れを境界として以南を外国人居留 地、 以北を日本人居住地としました。 日本人居住地を、 5区域に分割して、 横浜町と名付け、各区域に名主を置 き総年寄が町全体を統括しました。 ■市制施行 1889 ( 明治 22)年4月1日に市制 が施行されました。市域は、現在の 中区のうち本牧、根岸を除いた狭い 区域でしたが、 すでに戸数 27,209 戸、 人 口 121,985 人 に 達 し て い ま し た (1889 年末現在) 。 ■歴史年表 安政元(1854)年 日米和親条約 (神奈川条約) を締結する。 5(1858)年 日米修好通商条約を締結する。 (旧暦6月2日) される。 6(1859)年 横浜が開港 応接所跡に運上所が置かれる。 横浜町 (5か町) ができる。 文久2(1862)年 生麦事件が起きる。 明治元(1868)年 神奈川県が置かれる。 (電信のはじめ)。 2(1869)年 横浜灯明台役所・裁判所間に電線が敷かれる 吉田橋が鉄橋になる (鉄橋のはじめ) 。 (我が国最初の日刊日本語新聞) が創刊される。 3(1870)年 横浜毎日新聞 5(1872)年 新橋・横浜間に鉄道が開通する。 6(1873)年 横浜商人が生糸改会社を設立する。 (横浜市大病院の前身) ができる。 7(1874)年 十全病院 11 (1878)年 郡区町村編成法を公布する。横浜第一大区は久良岐郡から独立 して横浜区となり、横浜区長が管轄する。 (現在の横浜商工会議所) が設立される。 13 (1880)年 横浜商法会議所 横浜正金銀行が本町に設立される。 14 (1881)年 横浜連合生糸荷預所を設立する。 20 (1887)年 県営水道ができ、野毛山貯水場から市街への配水が始まる。 22 (1889)年 横浜に市制が敷かれる (4月1日) (人口 116,193 人・面積 5. 40 km )。 23 (1890)年 横浜貿易新聞が創刊される。 水道が市営になる。 横浜共同電灯会社が初めて電灯を点火する。 24 (1891)年 十全病院が市営になる。 25 (1892)年 ガス局が市営になる。 27 (1894)年 伊勢佐木・石川・山手の3消防組ができる。 横浜港鉄桟橋 (現在の大さん橋) が完成する。 28 (1895)年 生糸検査所が設立される。 横浜商業会議所 (横浜商法会議所の後身) が設立される。 32 (1899)年 条約改正で居留地が撤廃される。 (人口 299,202 人・面積 24. 80km ) 。 34 (1901)年 第1次市域拡張 (後の市電) 、神奈川・大江橋間が開通する。 37 (1904)年 横浜電気鉄道 39 (1906)年 本牧三渓園が公開される。 (現在の JR 横浜線) が全通する。 41 (1908)年 横浜鉄道、東神奈川・八王子間 42 (1909)年 開港 50 年記念祭が行われる。市章・市歌を制定する。 44 (1911)年 市役所新庁舎が完成する。 第2次市域拡張 (人口 444,039 人・面積 36. 71km ) 大正6(1917)年 開港記念横浜会館が開館する。 (埋地の大火)。 8(1919)年 千歳町から出火、8か町、3,248 戸を焼失する 主要道路を中心に都市計画を立てる。 10 (1921)年 市内電車が市営となる。 12 (1923)年 関東大震災で大きな被害を受ける。 15 (1926)年 野毛山公園が開園する。 (人口 529,300 人・面積 133. 88km ) 。 昭和2(1927)年 第3次市域拡張 区制を施行する (10 月) 。 鶴見区・神奈川区・中区・保土ケ谷区・ 磯子区が誕生。 3(1928)年 市バスが開業する (7路線・30. 2 ㎞) 。 5(1930)年 山下公園が開園する。 6(1931)年 横浜市中央卸売市場を開設する。 10 (1935)年 復興記念横浜大博覧会が開催される。 (人口 738,400 人・面積 168. 02km ) 。 11 (1936)年 第4次市域拡張 (人口 759,700 人・面積 173. 18km ) 。 12 (1937)年 第5次市域拡張 (人口 866,200 人・面積 400. 97km ) 。 14 (1939)年 第6次市域拡張 港北区・戸塚区が誕生する (4月) 。 16 (1941)年 太平洋戦争に突入する。 17 (1942)年 人口が 100 万人を超える。 (12 月) 。 18 (1943)年 中区の一部が南区になる (4月) 。 19 (1944)年 中区の一部が西区になる 市会は図書館へ、市庁舎は老松国民学校などの鉄筋コンクリー 2 2 2 2 2 2 2 7 ■近代貿易都市 開港当初、横浜からは生糸・茶・ 海産物が輸出され、絹織物・毛織物 が輸入されましたが、貿易は外国商 館の手に握られていました。横浜商 人は 1873(明治6)年に生糸改会社 を、1881 ( 明治 14)年に生糸荷預所 を設立して居留地貿易の主導権を確 立しました。 明治 20 年代に入ると、1887(明治 20)年に県営水道ができ、1890 (明 治 23)年に横浜共同電灯会社が初 めて電灯を点火し、1891 ( 明治 24) 年十全病院が、翌年ガス局・報時所 が市営に移管されるなど、横浜の都 市基盤の整備がなされました。 さらに、1895 ( 明治 28)年の生糸 検査所の設立と、商業会議所の設立 は、近代貿易都市の機能を確立する ものでした。 ■関東大震災 1923 ( 大正 12)年9月1日、関東 大震災のため、横浜市の家屋建築物 はことごとく倒壊して、火の海と化 しました。死者2万余人、全壊家屋 6万戸を出し、徹底的に打ちのめさ れましたが、市民の懸命の努力によ って、1929 (昭和4) 年には、ほぼ旧 状に復しました。 ■区の新設 1901 ( 明治 34)年、1911 ( 明治 44) 年に続いて、1927 ( 昭和2)年には、 第3次の市域拡張が行われ、 鶴見町、 保土ケ谷町などを編入、同年 10 月 には区制が敷かれ、市域を中区、磯 子区、神奈川区、保土ケ谷区、鶴見 区の5区に分けました。1936 ( 昭和 11) 年に第4次、翌 1937 (昭和 12) 年 に 第 5 次 拡 張 と 続 き、1939 (昭和 14)年の第6次拡張によって、港北 区、戸塚区を新設しました。さらに その後、区域変更を行い、1948 (昭 和 23)年までに南区、西区、金沢区 の3区が置かれ、合計 10 区となり ました。 1969 (昭和 44) 年には港南区、 ト校舎に移転する。 (5月 29 日) 、市街地の 46 パーセントが被害を受ける。 20 (1945)年 横浜大空襲 ポツダム宣言を受け、日本が降伏する (8月 15 日) 。 市の中心部、港湾を中心に土地 (918 万㎡) ・建物 (96 万㎡)が接 収される。 21 (1946)年 日本国憲法が公布される (11 月3日) 。 22 年5月3日施行。 (4月) 。 市長公選が行われる。 22 (1947)年 地方自治法が施行される (5月) 。 23 (1948)年 磯子区の一部が金沢区になる 24 (1949)年 野毛、反町で日本貿易博覧会を開催する。 25 (1950)年 横浜国際港都建設法が公布される。 市役所が貿易博反町会場跡に移転する。 26 (1951)年 横浜港の管理権が国から市へ移る。 27 (1952)年 大さん橋が接収解除となる。 28 (1953)年 第1回みなと祭が開催され、国際仮装行列が行われる。 29 (1954)年 開国百年祭が行われる。 31 (1956)年 政令指定都市となる。 33 (1958)年 開港百年祭が行われる。 34 (1959)年 現在の市庁舎が落成する。 36 (1961)年 マリンタワーが開業する。 大黒町地先埋立てが完成する。 37 (1962)年 港の見える丘公園・横浜文化体育館が完成する。 (桜木町・磯子間) が開通する。 39 (1964)年 根岸線 東海道新幹線が開通し新横浜駅ができる。 40 (1965)年 「横浜の都市づくりの将来計画の構想」を発表する。 41 (1966)年 「横浜国際港都建設総合計画」を発表する。 42 (1967)年 平潟湾の埋立てが完成する。 (上大岡・関内間) の建設に着手する。 43 (1968)年 市営地下鉄 人口が 200 万人を超える(全国第3位) 。 44 (1969)年 行政区の再編成により、南区から港南区、保土ケ谷区から旭区、 14 区となる (10 月)。 港北区から緑区、戸塚区から瀬谷区が誕生し、 本牧市民公園が誕生する。 45 (1970)年 港北ニュータウン建設事業に着手する。 根岸線 (磯子・洋光台間) が開通する。 46 (1971)年 金沢地先埋立て事業に着手する。 (上大岡・伊勢佐木長者町間) の営業を開始する。 47 (1972)年 市営地下鉄 市電、トロリーバスを全て廃止する。 48 (1973)年 「横浜市基本構想」に基づく「横浜市総合計画 1985」と第1次 5か年指標を策定する。 根岸線全線 (洋光台・大船間) 開通する。 49 (1974)年 第2回アジア卓球選手権大会が開催される。 各区で区民会議が誕生する。 人口が 250 万人を超える。 (上永谷・横浜間) が開通する。 51 (1976)年 市営地下鉄 (第2次) 5か年指標を策定する。 52 (1977)年 新 53 (1978)年 人口が 2,729,433 人に達し、全国で第2位となる。 大通り公園、横浜スタジアムが完成する。 (YCAT) が開業する。 54 (1979)年 横浜シティ・エア・ターミナル 55 (1980)年 横浜ベイブリッジ建設事業に着手する。 「よこはま 21 世紀プラ 56 (1981)年 「よこはま 21 世紀プラン」を策定する。 ン第1次実施計画 (1981 〜 1985) 」 を策定する。 横浜開港資料館がオープンする。 57 (1982)年 「国連アジア太平洋都市会議」が開催される。 58 (1983)年 「みなとみらい 21 事業」に着手する。 59 (1984)年 横浜こども科学館がオープンする。 金沢シーサイドライン建設に着手する。 」を策定 60 (1985)年 「よこはま 21 世紀プラン第2次実施計画(1986 〜 1989) する。 市営地下鉄 (舞岡・新横浜間) が開通する。 人口が 300 万人を超える。帆船「日本丸」が公開される。 (11 月) 。 61 (1986)年 戸塚区から栄区・泉区が誕生する 横浜人形の家がオープンする。関内ホールがオープンする。 8 旭区、緑区、瀬谷区が置かれて合計 14 区となり、1986 (昭和 61) 年 11 月 には、栄区と泉区が新設され合計 16 区となりました。 さらに、 1994(平 成6) 年 11 月に青葉区と都筑区が誕 生して、計 18 区となり現在に至っ ています。 ■商業貿易都市から工業都市へ 横浜は、1931 (昭和6) 年に鶴見川 河口の埋立てが完成して、以降臨海 部の埋立てが進み、京浜工業地帯と して発展しました。 開港以来、商業貿易都市として発 展してきましたが、さらに、重化学 工業都市化が急速に進みました。 ■横浜空襲 1945 ( 昭和 20)年、米軍の空襲は 激しさを増し、横浜も度重なる空襲 により、 市街地は焦土と化しました。 特に、5月 29 日の空襲では、 死傷者・ 行方不明者合わせて 14,157 名、被 災家屋 79,017 戸を出し、市街地の 46 パーセントが被害を受けました。 ■戦後復興の遅れ 1945(昭和 20)年 8 月 15 日の敗戦 により、横浜は連合軍により、港湾 施設の 90 パーセント、市街地の 27 パーセントが接収されました。この 接収により、横浜の基盤整備の回復 は、他都市に比べて、かなり遅れて しまいました。しかし、1951(昭和 26)年、対日講和条約の調印により 日本は独立を取り戻しました。 この年 6 月 1 日、横浜港の管理権 が国から市に移り、さらに 1952(昭 和 27)年には、大さん橋の接収が解 除され、これを契機として横浜の接 収解除は、市民の努力により着々と 実を結んできました。 62 (1987)年 近代水道 100 周年、水道記念館がオープンする。 市営地下鉄 (舞岡・戸塚間) が開通する。 国連「ピース・メッセンジャー」 (平和の使徒) に認定される。 63 (1988)年 各区で市政 100 周年記念事業地域イベントが開催される。 横浜女性フォーラムが開館する。 平成元(1989)年 市政 100 周年・開港 130 周年記念式典が行われる。 横浜博覧会がみなとみらい 21 地区で開催される(3月 25 日〜 。 10 月1日) 新交通金沢シーサイドライン (新杉田・金沢八景間) が開通する。 市の花として「バラ」を制定する。 横浜ベイブリッジが開通する。 「よこはま 21 世紀プラン第 3 次実施計画 (1990〜1994) 」 を策定する。 (7月)。 3(1991)年 みなとみらい 21 地区に横浜国際平和会議場が完成する 国連ピース・メッセンジャー都市会議が、横浜国際平和会議場 で開催される (8月) 。 4(1992)年 金沢自然公園の建設が完了する。 5(1993)年 「横浜業務核都市基本構想」が国の承認を得る。 市営地下鉄3号線 (新横浜・あざみ野間) が開通する。 横浜八景島がオープンする。 新総合計画「ゆめはま 2010 プラン (長期ビジョン) 」 を策定する。 6(1994)年 横浜市中央図書館が全面オープンする (4月) 。 国連防災世界会議がパシフィコ横浜で開催される (5月)。 第 10 回国際エイズ会議がパシフィコ横浜で開催される(8月)。 行政区の再編成により、港北区・緑区から青葉区・都筑区が誕 生し、18 区となる (11 月) 。 7(1995)年 「ゆめはま 2010 プラン事業計画」を策定する。 (1月) 。 8(1996)年 横浜市歴史博物館がオープンする 横浜能楽堂が開館する (6月) 。 第7回国際廃棄物会議がパシフィコ横浜で開催される (10 月)。 」 を策定する。 (1997 〜 2001) 9(1997)年 「ゆめはま 2010 プラン5か年計画 「シティネット 97 横浜−アジア太平洋都市間協力ネットワーク 会議−」がみなとみらい 21 地区で開催される (11 月) 。 10 (1998)年 横浜国際総合競技場がオープンする (3月) 。 横浜みなとみらいホールがオープンする (5月) 。 横浜国際プールがオープンする (7月) 。 (ズーラシア) が開園する (4月) 。 11 (1999)年 よこはま動物園 脳血管医療センターが開院する (8月) 。 市営地下鉄 (戸塚・湘南台間) が開通する (8月) 。 横浜ワールドポーターズがオープンする (9月) 。 12 (2000)年 市大医学部附属市民総合医療センターが開院する (1月)。 横浜情報文化センターがオープンする (10 月) 。 (9月〜 10 月) 。 13 (2001)年 「横浜トリエンナーレ 2001」が開催される (4月) 。 14 (2002)年 赤レンガ倉庫がオープンする 横浜港大さん橋国際客船ターミナルがオープンする(5月)。 2002 FIFA ワールドカップ決勝戦等が横浜国際総合競技場で開 催される (6月) 。 人口が 350 万人を超える(10 月) 。 15 (2003)年 横浜都市発展記念館、 横浜ユーラシア文化館がオープンする (3月) 。 16 (2004)年 みなとみらい線が開業する(2月) 。 。 17 (2005)年 34 年ぶりの局再編成(17・18 年度) 「横浜トリエンナーレ 2005」が開催される(9月〜 12 月)。 」を策定する(6月) 。 (2006)年 「横浜市基本構想(長期ビジョン) 18 「横浜市中期計画」を策定する(12 月) 。 20 (2008)年 市営地下鉄「グリーンライン」 (中山・日吉間)が開通する(3月)。 第 4 回アフリカ開発会議が開催される(5月) 。 「横浜トリエンナーレ 2008」が開催される(9月〜 11 月)。 21 (2009)年 開国博 Y150 が開催される(4月〜9月) 。 22 (2010)年 APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議が開催される(11 月)。 「横浜市中期 4 か年計画 2010 〜 2013」を策定する(12 月)。 23 (2011)年 「横浜トリエンナーレ 2011」が開催される(8月〜 11 月)。 が開催される (7月〜10 月)。 24 (2012)年 「Dance Dance Dance @YOKOHAMA2012」 。 25 (2013)年 人口が 370 万人を超える(5 月) 第5回 アフリカ開発会議が開催される(6月) 。 26 (2014)年 「横浜トリエンナーレ 2014」が開催される(8 月〜 11 月) 。 9 ■人口の急増 ■歴代市長 横浜の人口は、1945 ( 昭和 20)年 に は、62 万 人 に 減 少 し ま し た が、 1951(昭和 26)年に再び 100 万人台 になり、その後、1962 ( 昭 和 37)年 150 万人、 1968 (昭和 43) 年 200 万人、 1974 ( 昭和 49)年 250 万人をそれぞ れ突破し、1978 ( 昭和 53)年5月に 大阪市を抜いて、東京 23 区に次ぐ 全国第2位の大都市になり、 1985 (昭 和 60)年 12 月 に は、 つ い に 300 万 人の大台に乗りました。 順位 就任年月日 退職年月日 氏 名 初代 明治 22.06.18 明治 23.02.15 増 田 知 2代 23.03.03 29.03.02 佐藤 喜左衛門 3代 29.06.03 35.09.20 梅 田 義 信 4代 36.01.09 39.05.02 市 原 盛 宏 5代 39.09.28 43.06.25 三 橋 信 方 6代 43.09.10 大正 02.11.13 荒 川 義太郎 7代 大正 03.07.24 7.07.23 安 藤 謙 介 8代 7.08.26 11.05.27 久保田 政 周 9代 11.11.29 14.04.10 渡 辺 勝三郎 10代 14.05.07 昭和 06.02.26 有 吉 忠 一 11代 昭和 06.03.03 10.07.18 大 西 一 郎 12代 10.08.03 16.02.10 青 木 周 三 13代 16.02.10 21.11.30 半 井 清 14代 22.04.09 26.04.04 石 河 京 市 15代 26.04.25 30.04.03 平 沼 亮 三 16代 30.04.25 34.02.13 平 沼 亮 三 17代 34.04.25 38.04.22 半 井 清 18代 38.04.23 42.04.22 飛鳥田 一 雄 19代 42.04.23 46.04.22 飛鳥田 一 雄 20代 46.04.23 50.04.22 飛鳥田 一 雄 21代 50.04.23 53.03.01 飛鳥田 一 雄 22代 53.04.16 57.04.15 細 郷 道 一 23代 57.04.16 61.04.15 細 郷 道 一 24代 61.04.16 平成 02.02.15 細 郷 道 一 25代 平成 02.04.08 6.04.07 高 秀 秀 信 26代 6.04.08 10.04.07 高 秀 秀 信 27代 10.04.08 14.04.07 高 秀 秀 信 28代 14.04.08 18.04.07 中 田 宏 29代 18.04.08 21.08.17 中 田 宏 30代 21.08.30 25.08.29 林 文 子 31代 25.08.30 現 在 林 文 子 ■市制100周年を迎える 1989 (平成元)年には、市制 100 周 年を迎え、3月 25 日から 10 月1日 まで (191 日間) 「横浜博覧会」が開 催されました。また、 6月2日には、 「市政 100 周年・開港 130 周年記念 式典」が盛大に行われました。 ( 市民 と市がともに培った 100 年という意 味から、 記念事業については「市制」 ではなく「市政」としました。 ) ■計画の策定 横浜市は 1973(昭和 48) 年に、 「横 浜市基本構想」 (旧)を制定、 その後、 「市民力と創造力により新しい「横 浜らしさ」を生み出す都市」をテー マに掲げた新「横浜市基本構想(長 期ビジョン) 」を、2006(平成 18) 年に発表しました。 この間、総合計画として、 「よこ はま 21 世紀プラン」 (1981 年) 、 「ゆ めはま 2010 プラン」 (1994 年)を 策定しましたが、新基本構想策定後 は、基本構想を具体化するための実 施計画として、 「横浜市中期計画」 (2006 年) 、 「横浜市中期4か年計画」 (2010 年)を策定し、これにより施 策を推進しています。 10 横浜の経済 ■横浜の経済力 ■横浜の経済力 横浜は人口約 370 万人であり、大都市の中で東京都区部に次いで第2位の都 市です。市内での経済活動を表す「市内総生産」 (平成 22 年度横浜市の市民経 済計算)は約 12.6 兆円で東京、大阪に次いで第3位ですが、市民の生産した 付加価値を表す「市民総生産」は、約 14.9 兆円で第2位となっており、市外 からの収入が多いことがうかがえます。また、「事業所数」は東京、大阪、名 古屋に次いで第4位、「従業者数」 は東京、大阪に次いで第3位となっ ています。 (平成 24 年経済センサス) ■横浜の産業構造の推移 横浜市の産業は、京浜工業地帯の 一翼を担う製造業を中心として発展 してきましたが、産業構造のサービ ス化の進展に伴い、近年は、第3次 産業の構成比が大部分を占め、その 割合は 80%を超えています。 また、製造業と建設業で構成され る第2次産業は、平成 14 年度に 20% を下回って以降、16 から 19%台で推 移しており、そのうち製造業の割合 は 10 から 13%台で推移しています。 ■市内総生産の産業別構成比推移(平成 22 年度横浜市の市民経済計算) 100 90 80 70 60 50 40 30 (製造業) 横浜の製造業の製造品出荷額は長 期的に減少傾向にあります。製造品 出荷額を業種別にみると、輸送機械、 情報機器、はん用機器などの加工組 立型産業のシェアが高いことが横浜 の製造業の特徴となっています。ま た、事業所数及び従業者数は、近年 減少傾向が続いています。 (卸・小売業) 20 10 0 ■製造品出荷額等、付加価値額、1事業所あたりの付加価値額の推移 横浜の卸・小売業は、商店数及び 従業員数とも減少傾向にあります が、小売業については、市内の人口 の大きさを背景に、事業所数、従業 員数、年間販売額とも、政令市では 大阪市に次いで第 2 位の規模となっ ています。 一方、小売業よりも商圏が広い卸 売業については、大消費地である東 京に隣接していることから、規模は 比較的小さく、小売業と卸売業の年 間販売額を比べた場合、他の都市と 比較して卸売業の販売額の割合が少 ないのが特徴です。 (サービス業) 横浜のサービス業は、事業所数、従 業者数とも「宿泊業」及び「飲食サー ビス業」のシェアが高くなっています。 また、構成比を全国平均と比較す ると、「情報通信業」、「不動産・物品 賃貸業」及び「学術研究、専門・技 術サービス業」のシェアが高くなっ ている点が特徴となっています。 11 横浜港 横浜港は安政6 (1859) 年の開港以 来 150 年あまり、貿易立国日本の物 流及び生産の拠点として、日本経済 の発展を支えるとともに、都市横浜 の発展にも大きな役割を果たしてき ました。 また、横浜港は、賑わいのある市 民の「みなと」として愛され、多く の市民から「横浜らしさ」の象徴と して親しまれています。 ■日本を代表する国際貿易港 1 日本一の外航船の入港隻数を 誇る 横浜港の平成 25 年の入港隻数 は 37,706 隻となり、このうち外 航船は 9,970 隻で日本一となって います。外航船のフルコンテナ船 隻数は、4,789 隻 (前年比 6.0%減) で、外航船隻数の 48.1%を占めて います。 2 コンテナによる貨物輸送が主流 海上貨物取扱量は、外貿貨物量 が 7,441 万t、内貿貨物量が 4,476 万 t、総貨物量が1億 1,917 万 t (前年比 1.8%減)となっています。 貿 易 額 は 10 兆 9,217 億 円 で、 全 国シェア 7.2%、港湾では国内第 3位です。 輸出貨物量は、3,146 万 t(前年 比 5.0%減)となりました。品種別 では「完成自動車」 (構成比 34.1%) が第 1 位となっています。 輸 入 貨 物 量 は、4,295 万 t( 前 年比 4.1%減)となりました。品種 別では「LNG(液化天然ガス) 」 (構 成比 20.1%)が第 1 位、続いて「原 油」 (構成比 10.4%)となってい ます。 現在の海上輸送はコンテナによ る貨物輸送が主流となっています。 完成自動車やガス・石油等の取扱 量の多い横浜港でも、コンテナ化 が進んでいます。輸出では 55.5%、 輸入では 51.4%がコンテナ貨物で す。 外貿コンテナ貨物量は、輸出入 ともに前年を下回りました。特に 輸出が前年比で 8.8%の減少とな ったため、輸出入全体でも 3,952 万 t(前年比 5.5%減)となって います。 3 横浜港を支えるアジア諸国との 貿易 国別では、輸出入貨物、輸出入 コンテナ貨物ともに、第1位は中 国(ホンコンを含む)で平成 12 ■横浜港の入港船舶、貨物取扱実績 (平成 25 年) 主 要 指 標 単 位 入 港 隻 数 船 舶 総 ト ン 数 隻 千総トン 数 量 前年比 37,706 271,277 101.8% 99.1% 9,970 96.7% 隻 千総トン 4,789 115,908 94.0% 94.8% 隻 27,736 103.7% 千トン 119,171 98. 2% 計 出 入 千トン 千トン 千トン 74,408 31,463 42,945 95.5% 95.0% 95.9% うちコンテナ貨物 合 計 輸 出 輸 入 千トン 千トン 千トン 39,519 17,450 22,070 94.5% 91.2% 97.3% 内 貿 千トン 44,763 102.9% 合計 億 円 109,217 104.6 輸 出 輸 入 億 円 億 円 67,480 41,737 99.6% 113.9% 外 航 船 うちフルコンテナ船 隻 数 総トン数 内 航 船 海 上 貨 物 量 合 計 外 貿 貿 易 額 合 輸 輸 隻 12 年にアメリカを抜き、現在に至っ ています。また、コンテナ貨物に ついて取引相手国をみると、アジ ア諸国が輸出入貨物量全体の5割 以上を占めています。主な品目は、 輸出では自動車部品で、輸入では 市民生活に密接な関係がある衣類 や製造食品等となっています。 ■横浜市経済に貢献する横浜港 横浜港の機能としては、その中心 となる「物流機能」に加え、原材料 やエネルギーを調達しやすいなどの 立地特性を生かした「生産機能」 、 さらには港というイメージや立地を 活用した「観光文化機能」などがあ げられます。 これらに関わる各産業の地域経済 にもたらす効果は、間接効果も含め ると雇用創出効果、所得創出効果と もに、市全体の約3割に関わってい ます。 ■市民の皆さんに 親しまれている横浜港 横浜は港とともに発展してきた都 市であり、横浜港は横浜のシンボル として市民の皆さんから親しまれて います。 みなとみらい 21 地区から新港ふ 頭、大さん橋ふ頭、山下公園に至る 横浜港の最奥部では、再開発が進め られ、赤レンガ倉庫、象の鼻パーク、 大さん橋国際客船ターミナル、これ らの施設を結ぶ山下臨港線プロムナ ードなどが次々と整備され、多くの 市民・観光客で賑わっています。 また、帆船日本丸・横浜みなと博 物館や、横浜・八景島、横浜ベイサ イドマリーナ、横浜ワールドポータ ーズなど多彩な施設も充実し、横浜 港は、賑わいのある市民の皆さんの 「みなと」として、さらにその魅力 を増しています。 ■外国貿易主要品種(平成 25 年) 石油製品 1.8% LNG (液化天然ガス) 20.1% その他 16.3% 電気機械 1.8% 完成自動車 34.1% 金属くず 1.9% その他 45.6% 輸出貨物合計 3,146万2,625トン ゴム製品 3.3% 輸入貨物合計 4,294万5,312トン 原油 10.4% 衣服・身廻品・ はきもの 4.1% 再利用資材 4.0% 製造食品 4.1% 染料等 化学工業品 5.0% 鋼材 5.2% 産業機械 8.6% 自動車部品 17.8% 動植物性製造飼肥料 3.1% 完成自動車 2.4% 染料等化学工業品 2.7% 非鉄金属 2.6% 家具装備品 電気機械 2.6% 2.4% (注)品種別構成比は輸出入ともその総量を 100 としたもの ■外国貿易主要国(平成 25 年) 中国 18.7% その他 39.4% その他 24.5% カナダ 3.0% 輸出貨物合計 アメリカ合衆国 10.0% 3,146万2,625トン 韓国 3.0% タイ 5.8% 韓国 5.3% マレーシア 2.8% フィリピン 2.8% 台湾 アラブ首長国連邦 3.6% 2.9% タイ 3.3% ロシア 3.3% インドネシア 3.5% オーストラリア 4.7% メキシコ 4.1% ■横浜港の経済波及効果 (平成 24 年 6 月公表) 13 中国 18.8% 輸入貨物合計 オーストラリア 10.9% 4,294万5,312トン サウジ アメリカ アラビア 合衆国 8.2% 10.6% マレーシア 10.8% 14 第2部 市政編 ■第1章 横浜市基本構想(長期ビジョ ン) と横浜市中期 4 か年計画 ■第2章 平成26年度 予算と主要事業 ■第3章 市政への提言と指針 ■第4章 市政の仕組み ■第5章 市政の事業案内 15 第1章 横浜市基本構想(長期ビジョン) と横浜市中期4か年計画 本市では、市民生活を取り巻く環境が大きく変化する中で、平成 18 年 6 月に、横浜のこれからのおおむ ね 20 年間を展望した市政の根本となる指針として、「横浜市基本構想(長期ビジョン)」を策定しました。 また、平成 22 年 12 月には、 「横浜市基本構想(長期ビジョン)」が掲げる目指すべき都市像「市民力と創 造力により新しい『横浜らしさ』を生み出す都市」の実現に向けた政策や工程を具体化するための、平成 22 年度を初年度とした平成 25 年度までの 4 か年計画として、「横浜市中期 4 か年計画 2010 〜 2013」を策 定しました。 ○策定経過 平成 17 年 2 月から、約 1 年 5 か月間にわたり、 「横浜 国際港都建設審議会」(会長:伊波 洋之助 横浜市会議 長(当時)、起草委員長:明石 康 元国連事務次長)を 中心として、市民提案グループなど多くの市民の皆さん とともに活発な議論を重ね、最終的に横浜市会の議決を 経て策定しました。 ○これからの 20 年、横浜が目指す都市の姿〜市民力と 創造力により新しい「横浜らしさ」を生み出す都市 横浜は、平和や人権の尊重を基調として、世界との窓 口として歴史的に果たしてきた役割を常に認識しなが ら、知恵と活力を最大限に発揮し、市民の皆さんが生き 生きと暮らせる魅力あふれる都市であり続けます。 また、年齢や性別、障害の有無や国籍にとらわれるこ となく、多様な個性を尊重し、市民自らが多様な力を地 域社会で発揮します。 市民の皆さんの意識と行動が、これからの横浜を形づ くります。新しい「横浜らしさ」を生み出し世界に発信 することで、横浜は常に新たな魅力と活力を創造し続け ます。 【市民力】市民の活力と知恵の結集 横浜の最大の活力の源は、多様で豊富な人材と、 活発な市民活動です。 市民の皆さん一人ひとりが広い視野と責任感を持 って自発的に地域や社会活動に参画し、知恵と行動 を結集することにより、生き生きと暮らせる都市の 魅力と活力をつくりあげていきます。 【創造力】地域の魅力と創造性の発揮 横浜の最大の魅力は、豊かな水・緑と歴史的建造 ◆横浜市の計画の構成 ○ 基本構想 「横浜市基本構想(長期ビジョン) 」は、平成 18 年か らのおおむね 20 年間にわたり、横浜が目指すべき都市 の姿を描いたものです。 横浜の様々な計画などの最上位に位置づけられる、市 政運営の根本となるものです。 ○ 中期 4 か年計画 2010 〜 2013 「中期 4 か年計画」は、基本構想を着実に具体化して いくための、4 か年の計画です。4 か年で目指す姿や目 標などを示します。 ○ 運営方針 「運営方針」は、各年度における、本市の区・局・統 括本部の、目標や取組を明確に示したものです。 ◆横浜市基本構想(長期ビジョン) 「横浜市基本構想(長期ビジョン) 」は、平成 18 年か らのおおむね 20 年間にわたり横浜が目指すべき都市の 姿を描いています。 横浜にかかわるすべての個人や団体、 企業、行政などが課題を共有しながら取り組んでいくた めの指針であるとともに、横浜市の様々な計画などの最 上位に位置づけられる、市政運営の根本ともなる指針で す。 平成 21 年に開港 150 周年・市政 120 周年を迎えるこ とも契機に、 旧基本構想を 33 年ぶりに見直し、 人口減少・ 少子高齢化社会の到来、社会経済のグローバル化の進行 などの社会情勢を踏まえ、新しい基本構想を平成 18 年 6 月 23 日に策定しました。 16 物や先進的な都市景観に加え、多様な文化や人々を 受け入れてきた開放性と進取の気風です。国内外か ら人や企業、国際機関などが集まり、それぞれの知 恵や文化の融合により新たな魅力を創造し、世界で 活躍する人をはぐくむ、躍動する創造的都市をつく りあげていきます。 ○都市像を支える 5 つの柱 ①世界の知が集まる交流拠点都市 知的財産や活動の重要性が高まる中で、国内外の 知識や人が集まる場を豊富に提供するとともに、次 代を担う子どもたちを社会で温かく見守り、充実し た教育環境の下、世界で活躍する人々をはぐくみま す。 国際機関や研究活動の場が集まる横浜で、私たち と、世界から集まる多様な文化や技術を持つ人々が 交流し、互いに切磋琢磨することにより、新しい文 化芸術や先進的技術を生み出し、特色ある都市の創 造性を発信することで、横浜は世界の知識と知恵の 拠点を目指します。 ②新たな活躍の場を開拓する活力創造都市 社会経済のグローバル化や情報化が進み、都市間 競争が激しくなる中で、横浜から新たなビジネスチ ャンスと企業活動を生み出すことにより、国内外か ら企業の集積を進め、多くの人に活躍の場を提供し ていきます。 高度な技術や人の集積による都市の創造力と、新 しい就業の場の創出により、横浜は人も企業も躍動 する活力あふれる都市を目指します。 ③多様な働き方や暮らしができる生活快適都市 働き方が多様化し、年齢や性別による固定的な役 割が変化する中で、個人の価値観に応じて、働きな がら地域や家庭で心豊かな生活を送ることができる ような、高齢者や女性も生き生き暮らせるライフス タイルを実現していきます。 また、自然環境や都市景観など地域の特性に応じ たまちづくりを市民の皆さん自らが愛着を持って行 うことにより、横浜は豊かな生活環境のある快適で 暮らしやすい都市を目指します。 ④市民の皆さんの知恵がつくる環境行動都市 地球規模での環境問題がより深刻化する中で、身 近なところで積極的に環境を守り、質の高い環境を 創造していく行動を積み重ね、世界の一員としての 役割を果たします。 世界から環境に関する情報や技術、人が集まり、 その交流の中から新たな環境技術や取組を生み出す とともに、人と自然が共生し、環境と経済の好循環 を実現する都市の姿を世界に発信することで、横浜 は環境の港を目指します。 ⑤いつまでも安心して暮らせる安全安心都市 少子高齢社会の進行や人口の減少により、地域コ ミュニティが変化しても、そこで生活する人々が、 人と人とのつながりを大切にし、互いに支え合うこ とができれば、暮らしの安全と安心が生まれます。 横浜は、一人ひとりの知恵と行動力を結集しつつ、 セーフティネットの行き届いた社会の仕組みをつく りあげていくことにより、いつまでも心豊かに暮ら せる都市を目指します。 ①多様な文化を持つ人々と共に生きよう ②充実した学びにより豊かな人生を送ろう ③子どもを温かく見守りのびのびと育てよう ④横浜ならではの魅力を創造し都市の活力を高めよう ⑤活発な情報交流により新たな可能性を創造していこう ⑥個性を生かして働ける社会をつくろう ⑦暮らしやすい快適なまちづくりをしよう ⑧地球にやさしい都市環境を未来へ引き継ごう ⑨住み続けたいと感じられる魅力をつくろう ⑩ゆとりをもって安心して暮らそう ○実現のための基本姿勢 ・市民力の発揮〜新しい公共の創造〜 【市民主体の取組】 自らできることは自らが行うことを基本とし、世 代間で互いに助け合い、連携しながら、市民の皆さ んが主体となって自主的に知恵と行動を結集し、取 り組みます。 【協働による取組】 市民の皆さんと行政が互いに特性を生かし、地域 課題や社会的な課題に協働して取り組み、多様なニ ーズへきめ細かく対応することで、市民生活の質の 向上を目指します。 ・行政の役割〜自律と分権の地方自治を目指して〜 地方分権の流れの中で、特色ある「横浜らしさ」を発 信し、新たな魅力と活力を創造するためには、市民の皆 さんとの協働による「自治」と「経営」を進めるとともに、 行財政改革に取り組み、持続可能な行財政運営を行い、 市民満足度の高い自主的・自律的な大都市運営を目指し ます。 ◆横浜市中期 4 か年計画 2010 〜 2013 「横浜市 中期 4 か年計画 2010 ~ 2013 ~市民と歩む 『共 感と信頼』の市政~」は、「横浜市基本構想(長期ビジ ョン)」が掲げる目指すべき都市像「市民力と創造力に より新しい『横浜らしさ』を生み出す都市」の実現に向 けた政策や工程を具体化するための、平成 22 年度を初 年度とした、平成 25 年度までの 4 か年計画として、平 成 22 年 12 月に策定しました。 ○中期 4 か年計画 2010 〜 2013 の策定経過 平成 22 年 4 月に「新たな中期的計画の方向性」 、9月 に「中期 4 か年計画素案」、11 月に「中期 4 か年計画原案」 を公表しました。計画の策定にあたっては、現場からの 声をいただくことを重視し、「パブリックコメント」を はじめとして、市の職員が現場に出向きご意見をお伺い する「出前説明会」や、政策課題に対する提案を募集す る「政策提案」を実施するなど、様々な段階において、 幅広く意見を募集しました。 ○中期 4 か年計画 2010 〜 2013 の全体像 「本市の未来図」 、 「横 中期 4 か年計画 2010 〜 2013 は、 浜版成長戦略」、「基本政策」、「行財政運営」の 4 つで構 成されています。 「本市の未来図」の実現に向けた、25 年度までの計画 期間を超えた政策である「横浜版成長戦略」では、環境 最先端都市戦略など8つの戦略に取り組みました。 現在の様々な課題に対し、計画期間中に達成を目指す 「基本政策」では、子育て安心社会の実現などの4つの 基本政策、33 の施策に取り組みました。 政策を進める土台となる「行財政運営」では、市民力 ○実現の方向性と取組 17 つつ、毎年度、個々の施策や事業を柔軟かつ効果的に組 み合わせていくこととしました。 計画の推進にあたっては、社会情勢の変化などを踏ま えながら、毎年度の予算編成等において計画の具体化を 図るとともに、達成指標や取組の状況を把握し、目標達 成に向けて取り組みました。 発揮をささえる取組や、財政健全化の取組などを進めま した。 ○中期4か年計画 2010 ~ 2013 の進行管理 中期 4 か年計画では、施策や事業の「量」よりも実施 した結果発生する「成果」を重視して、計画期間中に達 成を目指す指標(達成指標)を設定しており、達成指標 の実現に向けて、社会情勢や市民ニーズの変化に対応し ○新たな中期計画の策定 この計画の次の計画となる新たな中期計画の策定に向けて、「新たな中期計画の基本的方向」をとりまとめました。 新たな中期計画の基本的方向の概要 ■ねらい 『誰もが安心と希望を実感でき、人も企業も輝く横浜』の実現を目指す ■計画の期間と構成 2025 年 ( 平成 37 年 ) を見据えた骨太なまちづくりの戦略と次の4年間での取組を示します。 計画期間は4年間。2014 年度 ( 平成 26 年度 ) ~ 2017 年度 ( 平成 29 年度 ) ●「未来のまちづくり戦略」 2025 年の目指すべき姿に向け、未来の横浜を切り拓く骨太な戦略 今回は、戦略検討における重点テーマとして、8つのテーマを設定 ・未来を担う人材づくり ・370 万人の健康づくり ・横浜経済の成長・発展 8つの ・未来への環境と都市農業の推進 ・都心臨海部の再生・機能強化 ・郊外部の再生・活性化 テーマ ・持続可能な都市インフラの構築 ・災害に強い安全・安心なまちづくり ●「基本政策」 計画期間の4年間における、主要な政策分野ごとの 36 施策の方向性・取組 施策の4つの 分類 ・女性・子ども・若者・シニアの支援 ・横浜経済の活性化 ・市民生活の安心・充実 ・都市機能・環境の充実 ●「行財政運営」 政策を進めるにあたっての土台となる持続可能な行財政運営の取組 18 第2章 平成 26 年度 予算と主要事業 豊かな未来に 元気な経済と環境を両立し市民生活を豊かにします (1)成長・発展分野の強化 iPS 細胞研究の支援等「国 際戦略総合特区の推進」、医療・介護分野等の新技術・ 新製品開発支援等「成長発展分野の育成支援」を行いま す。 (2)中小企業の支援 消費税対応資金等「中小企業への 融資」、「中小企業相談窓口でのコンシェルジュ機能の強 化」による支援、販売促進の支援等「商店街の活性化」 を行います。 (3)エネルギー循環都市の実現 エネルギー連携事業等 による「横浜スマートシティプロジェクトの推進」 、バ イオガス化等による「生ごみの減量化・資源化に向けた 取組の推進」を行います。 (4)身近な水・みどり・農の充実 みどりアップ計画の 推進による「樹林地の保全」や「緑花による魅力・賑わ いの創出」、ブランド力向上・6 次産業化等「持続でき る都市農業の推進」を行います。 魅力を創る 国内外の人や企業を惹きつけるまちへ横浜を再生します (1)都心臨海部の魅力向上 「都心臨海部の再生・機能 強化」、 「新市庁舎の整備検討」 「横浜文化体育館の再整備」 等による「関内・関外地区活性化」、 「IR(統合型リゾート) 等新たな戦略的都市づくり検討調査」を行います。 (2)国際観光 MICE 都市の推進 「新たな MICE 施設整 備」等 MICE 機能の強化、アジア地域等「国内外から の誘客推進」、新港 9 号岸壁の改修等「外国客船の誘致 強化」を行います。 (3)文化芸術創造都市の推進 「東アジア文化都市」の 文化芸術イベント開催、「ヨコハマトリエンナーレ 2014 の開催」、「文化芸術活動を通じた次世代育成推進」を行 います。 (4)郊外住宅地の再生 「持続可能な住宅地モデルプロ ジェクト」の推進、住民主体の取組支援等「団地の再生 支援」を行います。 平成 26 年度予算の概要 26 年度は新たな中期計画の初年度です。横浜の未来 に向かい、山積する課題に果敢に挑戦していきます。ま た、26 年度予算は、切れ目のない執行への配慮から、 施設等整備費を中心に、 25 年度 2 月補正予算と一体的な、 いわゆる“15 か月予算”として編成しました。 市民生活や、市内経済が厳しい状況において、取り組 むべき施策を着実に遂行するとともに、行政内部経費を 中心に見直しを実施し、経費を削減することで財源を確 保しました。併せて、一般会計が対応する借入金残高の 縮減や、中期的な視点に基づいた計画的な市債活用によ り、施策の推進と財政の健全性の維持の両立に取り組ん でいます。さらに、新たな大都市制度の実現に向けた取 組を進めていきます。 − 26 年度予算のポイント− 人を元気に あらゆる世代が力を発揮し健康づくりで横浜を元気に します (1)切れ目のない子育て支援 「保育所整備等」による 保育所待機児童解消の継続、 「親と子のつどいの広場整 備」等による交流の場の提供、 「放課後児童育成推進」 を行います。 (2)次代を担う子どもの育成 高校生の留学支援等「グ ローバル人材の育成」 、中高一貫校の検討等「特色ある 市立高校づくり」 、学校司書の配置等を行います。 (3)女性・若者・シニアの支援 「女性起業家の支援」、 「若 者の自立支援」 、 「地域貢献モデル」等シニアパワーの発 揮を支援します。 (4)活力ある横浜を創る健康づくり 「ウォーキングポ イント」 の実施等による 「よこはま健康スタイルの実施」、 「がん検診の推進」 、 「横浜マラソン 2015 の開催」等によ るスポーツ振興の充実を行います。 19 強さを備える 未来を支える都市基盤と強靭な防災力を備えます (1)強固な都市インフラの構築 「横浜環状道路等の整 備」による環状道路ネットワークの構築、 「鉄道計画検 討調査」 による高速鉄道 3 号線延伸等の検討を行います。 (2)国際競争力のある港の実現 南本牧ふ頭コンテナター ミナルの整備等「先進的な港湾施設整備」、新たな物流拠 点としての「新規ふ頭検討調査」を行います。 (3)自助・共助の推進 初期消化器具や感震ブレーカー の設置支援等「地域の初期消火能力の向上」 、地域防災 を担う人材育成等「自助・共助の推進」を行います。 (4)燃えにくいまちの実現 老朽建築物の除却・不燃化 建替の支援等「まちの不燃化推進」 、都市計画道路整備 による「延焼遮断帯の形成」を行います。 的に進めていきます。26 年度は、これまでに取り組ん できた本市保有の全ての土地・建物を対象とした「資 産たな卸し」の成果をもとに個別資産ごとの最適な有 効活用方法を検討し、売却・貸付等を積極的に進める ことで財源確保に寄与していきます。 また、民間事業者のノウハウを生かした資産活用や 市内事業者が事業提案に参画しやすい環境づくりを促 進していきます。 さらに、公有財産の管理の適正化を引き続き進めると ともに、 「貸付ガイドライン」に基づく貸付を推進します。 ■歳入について 26 年度当初予算では、歳入の中心を占める市税収入 の実収見込額(1 年間の実際の収入見込額)を、25 年 度と比べ 179 億円の増(対前年度 2.5%増)の 7,193 億 円と見込み、このうち 10 億円を年度途中の補正予算の 財源として留保しました。 市税収入の主な税目では、個人市民税は、給与所得 の納税者数の増加などにより 27 億円の増(対前年度 0.9%増)、法人市民税は、企業収益の回復傾向を受けた 法人税割の増などで 110 億円の増(対前年度 20.0%増) となる見込みです。なお、市民税均等割の超過課税で ある横浜みどり税は、21 億円を見込んでいます。 地方交付税については、普通交付税は 220 億円、特 別交付税は 10 億円、合わせて前年同額の 230 億円を計 上しました。 地方譲与税については、国の予算等を踏まえ、84 億 円(対前年度 8.3%減)を計上しました。 県税交付金については、消費税率の引上げに伴う地 方消費税交付金の増などにより 67 億円増の 582 億円(対 前年度 13.0%増)を計上しました。 国・県支出金については、国庫支出金が、街路整備 費補助金の増(25 億円)や障害者自立支援給付費等負 担金の増(16 億円)の一方で、地域の元気臨時交付金 の皆減(115 億円)により、16 億円増の 2,306 億円(対 前年度 0.7%増)を計上しました。県支出金は、国民健 康保険基盤安定負担金の増(8 億円)などにより、9 億 円増の 534 億円(対前年度 1.8%増)を計上しました。 市債については、中期的な視点に基づいた計画的な 市債活用の考え方や、26 年度当初予算と 25 年度 2 月補 正予算を一体的なものとして編成していることなどか ら、26 年度当初予算での 1,400 億円に加え、25 年度 2 月補正予算において 81 億円を発行し、合計で 1,481 億 円を発行します。 その他の収入について、前年度に比べ減となってい るのは、主に中小企業制度融資事業の預託方法の一部 見直しによる預託額の減によるものです。 ■「施策の推進」と「財政の健全性の維持」 の両立に向けた財政運営 本市は、これまでも財政の健全性を維持し、将来世代 に負担を先送りしないために、10 年近くの長期にわた り、 「一般会計が対応する借入金残高」を縮減させてき ました。中期4か年計画(22 〜 25 年度)における縮減 目標(25 年度末:3 兆 4,000 億円以下)も、達成してい ます。 今後も計画的な市債活用を進めながら、 「一般会計が 対応する借入金残高」を着実に縮減し、施策の推進と財 政の健全性の維持を両立していく必要があります。 ①一般会計が対応する借入金残高の縮減 26 年度における一般会計の市債残高及び一般会計が 対応する特別会計・公営企業会計・外郭団体の借入金残 高は、672 億円縮減し、3 兆 2,846 億円となる見込みです。 ② 26 年度予算における市債活用額 26 年度は、25 年度 2 月補正予算と 26 年度予算を一 体的に編成することや、中期的な視点に基づいた計画 的な市債活用から、横浜方式のプライマリーバランス が概ね均衡する 1,400 億円の活用に加え、25 年度 2 月 補正予算における 81 億円の計、1,481 億円を活用します。 横浜方式のプライマリーバランスの黒字額は、25 年度 19 億円、26 年度 3 億円となっています。 なお、現在策定を進めている新たな中期計画で検討 している「債務返済指数」(※)の考え方に基づき、市 債活用額を試算すると、4 か年の活用上限額は 6,000 億 円程度になります。 ※債務返済指数とは、「借入金残高等の債務」に対し、「各年度の償 還財源」(債務返済に充当可能な財源で、人件費等の経常的な経費 を引いたもの)を全て返済に充てた場合、どの程度の年数で返済可 能かを示す指数 ③未収債権の回収整理の取組 財政基盤の強化に向け、引き続き未収債権の回収整 理の取組を進めていきます。26 年度は、早期未納者等 を対象とする民間事業者を活用した電話納付案内の対 象債権を拡大するとともに、私債権等の弁護士への徴 収委任を実施するなどの取組を進めます。 ④保有資産の戦略的な有効活用 「横浜市資産活用基本方針」(平成 22 年 3 月策定)に 基づき、本市の保有する土地や建物の有効活用を総合 ■歳出について 人件費については、職員定数の削減(0.3 億円) 、最高 支給月数の引下げによる職員退職手当の減(15 億円) 、 自宅に係る住居手当の廃止(4 億円)などにより、全体 で 31 億円減の 2,038 億円(対前年度 1.5%減)を計上し 20 表1 会計別予算 26年度 特 別 会 計 13,756 7,215 (5,702) 35,153 (33,640) 26,647 (25,135) 公営企業会計 総 計 純 計 ※ 区 分 14,182 25年度 13,986 13,400 5,326 32,711 24,446 26年度 人 件 費 扶 助 費 行 政 運 営 費 行政推進経費 行政基盤経費 施設等整備費 市単独事業費 国庫補助事業費 公 繰 合 債 出 費 金 計 2,069 2,038 4,159 4,002 2,372 2,475 1,997 2,112 375 363 〈2,000〉 1,736 1,835 〈1,238〉 1,171 1,164 〈761〉 565 671 1,796 1,875 1,903 1,908 14,182 13,986 26年度 25年度 〈2,000〉 一 般 会 計 1,736 1,835 〈215〉 特 別 会 計 203 200 公 営 企 業 会 計 〈1,031〉 998 1,015 25年度 市 税 地 方 交 付 税 地 方 譲 与 税 県 税 交 付 金 国・ 県 支 出 金 市 債 うち臨時財政対策債 地方特例交付金 その他の収入 合 計 7,183 230 84 582 2,840 1,400 690 27 1,836 14,182 6,984 230 91 515 2,814 1,191 740 27 2,133 13,986 増△減 増減率 〈264〉 〈15.2〉 98 5.7 〈12〉 〈5.7〉 △3 △ 1.7 〈34〉 〈3.4〉 17 1.7 (注 1)各項目で四捨五入をしているため、合計欄と一致しない場合があります。 (注 2)26 年度上段〈 〉内は、25 年度 2 月補正予算(経済対策補正分)を含め たものです。 表4 会計別総括表 (億円、%) 区 分 一 般 会 計 特 別 会 計 国民健康保険事業費 介護保険事業費 後期高齢者医療事業費 港湾整備事業費 中央卸売市場費 中 央 と 畜 場 費 母子寡婦福祉資金 勤労者福祉共済事業費 公害被害者救済事業費 市街地開発事業費 自動車駐車場事業費 新 墓 園 事 業 費 風力発電事業費 みどり保全創造事業費 公共事業用地費 市 債 金 増減率 1.4 2.7 35.5 (7.1) 7.5 (2.8) 9.0 (2.8) 下 (億円、%) 26年度 (億円、%) 区 分 公 営 企 業 会 計 区 分 比 較 増△減 増減率 △ 31 △ 1.5 157 3.9 △ 102 △ 4.1 △ 115 △ 5.4 12 3.4 〈264〉 〈15.2〉 98 5.7 〈67〉 〈5.8〉 △7 △ 0.6 〈196〉 〈34.7〉 105 18.6 80 4.4 △5 △ 0.3 197 1.4 表3 施設等整備費の状況 ※ 会計間で相互にやりとりする重複部分を除いた額 (注 1)各項目で四捨五入をしているため、合計欄と一致しない場合があります。 (注 2)25 年度は、土地開発公社負担金 1,383 億円を除いたものです。 (注 3)公営企業会計、総計及び純計の 26 年度下段( )内は、地方公営企業会 計基準の見直しに伴う、退職給与引当金の計上等の影響額を除いたものです。 表2 一般会計予算総括表 【歳入】 25年度 (注 1)各項目で四捨五入をしているため、合計欄と一致しない場合があります。 (注 2)26 年度上段<>内は、25 年度 2 月補正予算(経済対策補正分)を含めたものです。 (注 3)25 年度は、土地開発公社負担金 1,383 億円を除いたものです。 (億円、%) 会 計 一 般 会 計 (億円、%) 【歳出】 ました。 扶助費については、障害者支援施設等自立支援給付費 の増(21 億円)や、保育所基本運営費の増(19 億円)、 生活保護費の増(19 億円)などにより、全体で 4,159 億 円(対前年度 3.9%増)を計上しました。 公債費については、25 年度に第三セクター等改革推 進債を発行したこと等により、 80 億円増の 1,875 億円(対 前年度 4.4%増) を計上しました。26 年度の内訳としては、 元金が 1,468 億円、利子等が 407 億円となっています。 行政運営費については、中小企業制度融資事業の預託 方法の一部見直しによる減(177 億円)などにより、 102 億円減の 2,372 億円(対前年度 4.1%減)を計上しま した。なお、25 年度の土地開発公社負担金 1,383 億円を 含んだベースでは、前年度に比べて 38.5%減となってい ます。 公共施設・学校・保育所の建設や道路・公園などの整 備・修繕の予算である施設等整備費については、国にお いて経済対策の補正予算が編成されたことを踏まえ、26 年度に予定していた道路の整備や市立学校の耐震対策な どの一部を 25 年度 2 月補正予算で実施しました。26 年 度予算と 25 年度 2 月補正予算を合計すると 2,000 億円 となり、前年度当初予算に比べて 15.2%増となります。 繰出金については、介護給付費の増に伴う介護保険事 業費会計への繰出金の増(24 億円)などがある一方で、 企業債利息などの減に伴う、下水道事業会計への繰出金 の減(27 億円)などにより、全体で 5 億円減の 1,903 億 円(対前年度 0.3%減)を計上しました。 比 較 増△減 増減率 199 2.8 - - △8 △ 8.3 67 13.0 26 0.9 209 17.6 △ 50 △ 6.8 0 1.7 △ 297 △ 13.9 197 1.4 水 道 事 業 埋 立 事 業 水 道 事 業 工業用水道事業 自 動 車 事 業 高 速 鉄 道 事 業 病 全 院 会 計 事 総 業 計 ( 全 会 計 純 計 ) (注 1)各項目で四捨五入をしているため、合計欄と一致しない場合があります。 (注 2)25 年度は、土地開発公社負担金 1,383 億円を除いたものです。 26年度 14,182 13,756 3,690 2,410 658 80 39 41 10 5 0.4 143 12 1 0.7 101 117 6,447 7,215 (5,702) 2,640 (2,398) 1,454 (588) 1,326 (1,190) 50 (47) 349 (247) 1,006 (867) 390 (367) 35,153 (33,640) 26,647 (25,135) 25年度 13,986 13,400 3,701 2,221 630 85 30 43 7 5 0.5 193 13 3 0.7 168 131 6,170 5,326 2,303 412 1,188 41 250 776 356 32,711 24,446 増減率 1.4 2.7 △ 0.3 8.5 4.6 △ 5.5 29.4 △ 4.2 40.5 △ 6.9 △ 20.8 △ 25.7 △ 2.5 △ 59.9 1.5 △ 39.7 △ 11.3 4.5 35.5 (7.1) 14.6 (4.1) 253.0 (42.6) 11.6 (0.2) 22.1 (13.4) 39.5 ( △ 1.5) 29.7 (11.7) 9.5 (3.3) 7.5 (2.8) 9.0 (2.8) (注 1)各項目で四捨五入をしているため、合計欄と一致しない場合があります。 (注 2)25 年度は、土地開発公社負担金 1,383 億円を除いたものです。 (注 3)公営企業会計及び総計の 26 年度下段( )内は、地方公営企業会計基準 の見直しに伴う、退職給与引当金の計上等の影響額を除いたものです。 21 平成 26 年度の主要事業 女性・子ども・若者・シニアの支援 ◇切れ目のない子育て支援 事業名 26 年度 (百万円) 説 明 局 名 保育所整備等 保育所待機児童解消を達成するため、必要な保育所や幼保連携型認定こども園 の整備等を進めます。 4,885 こども青少年局 ・認可保育所受入枠増 [25 年度 ] 1,525 人 ⇒ [26 年度 ] 3,174 人(うち定員増 3,004 人) 私立幼稚園預かり保育 等 保育所待機児童解消と多様な保育ニーズに対応するため、幼稚園の保育資源を 利用した長時間保育を実施します。また、新たに幼稚園型認定こども園への移 1,403 こども青少年局 行を目指す園に対する防災対策等の整備費及び移行した園の長時間保育に助成 します。 家庭的保育等の充実 1,603 保育人材の確保 保育士の確保を図るため、ハローワーク等と連携した就労支援講座等の開催、 保育士の給与改善のための経費の助成、保育事業者に対し保育士用借り上げ宿 1,334 こども青少年局 舎にかかる経費を一部補助します。また、保育所職員の専門性を向上するため の研修の充実や、保育士資格を有しない従事者への資格取得を支援します。 放課後児童育成推進 全ての子どもたちに豊かな放課後を過ごせる場所と機会を提供するため、全て の小学校で「はまっ子ふれあいスクール」から「放課後キッズクラブ」への転 4,913 こども青少年局 換を進めるとともに、 「放課後児童クラブ」に対する支援を行います。 ・放課後キッズクラブの増(19 か所) ・放課後児童クラブの増(10 か所) 子ども・子育て支援新 制度移行への対応 私立幼稚園の就園に 対する補助 親と子のつどいの広場 事業 3歳未満の児童を保育する「家庭保育福祉員」や NPO 法人等が運営する「家庭 こども青少年局 的保育事業」及び「小規模保育事業」を拡充し、 保育に必要な経費を助成します。 27 年度に予定されている新制度の施行に向けて、 「横浜市子ども・子育て支援 事業計画」 (仮称)の策定や、横浜保育室等の既存施設・事業の移行支援、利用 717 こども青少年局 者への支給認定事務、市民や事業者に対する周知・広報など、円滑かつ確実な 移行のための準備を進めます。 私立幼稚園に通う園児の保護者の経済的負担の軽減を図るため、私立幼稚園の 7,410 保育料の一部を補助します。26 年度は、生活保護世帯及び多子世帯について、 こども青少年局 更なる負担軽減を図ります。 NPO 法人などの市民活動団体が、マンションの一室や商店街の一角を活用し、 親子が気軽に集い交流する場の提供や 、 相談 、 情報提供を行う 「 親と子のつど 286 こども青少年局 いの広場 」 の整備を進めます。 ・新規整備 2 か所(累計 50 か所) ◇次代を担う子どもの育成 事業名 26 年度 市立学校における グローバル人材の育成 (百万円) 説 明 局 名 英語によるコミュニケーション能力を向上させるため、AET(Assistant English Teacher)を 26 年度に全中学校に常駐配置(累計 147 校)するととも に、中学校で英語の新規教材を活用します。また、小学校6年生、中学校3年生、 教育委員会事務 1,219 市立高校での英検等の外部指標の活用や、海外大学を目指す市立高校生を支援 局 するプログラム (27 年度創設 ) の準備を行います。 さらにグローバル社会に対応できる教員を育成するため、海外派遣研修を実施 します。 「世界を目指す若者応援基金」を活用し、国際社会を舞台に活躍を目指す市内在 政策局 住・在学の高校生の留学を支援します。 世界を目指す若者応援 事業 10 特色ある 市立高校づくり 26 年度春から戸塚高校に「音楽コース」 、横浜商業高校に「スポーツマネジメ ント科」を開設します。また、横浜サイエンスフロンティア高校の中高一貫教 教育委員会事務 13 育校を目指した検討を進めるなど、多様なニーズに対応する教育の実現を図り 局 ます。 学校司書の配置 市立中学校昼食の検討 特別教室への 空調設備設置 299 子どもの読書意欲の向上や情報活用能力の育成を目指して、28 年度までに全市 教育委員会事務 局 立小・中・特別支援学校に学校司書を配置することを目指します。 10 全市立中学校で、栄養バランスのとれた昼食の提供に向けて調査等を実施しま 教育委員会事務 局 す。 普通教室に続き、緊急性が高い学校の特別教室(図書室等)へ空調設備を設置 教育委員会事務 545 します。 局 ・24 校で設計及び設置工事 22 ◇いじめ・不登校・虐待等の対策強化 事業名 26 年度 学校における不登校等 の諸課題への対応強化 日本語指導が必要な 児童生徒への支援 (百万円) 説 明 局 名 いじめ・不登校への対応及び特別な支援を必要とする子どもたちへの支援等に 関し、 校内の中心的役割を担う児童支援専任教諭を 26 年度で全小学校に配置(累 教育委員会事務 1,413 計 341 校)します。また、カウンセラーの小学校への派遣回数を拡充し、各小 局 学校での相談機会を増やします。 48 日本語指導が必要な児童生徒の増加に対応し、非常勤講師・補助指導員の配置 や日本語指導が必要な児童生徒が多数在住する区における学習支援、保護者と 教育委員会事務 の進路相談等への支援を拡充します。また、編入の相談や手続きのため、入学 局 前ガイダンスを中区と連携してモデル実施します。 児童虐待防止への取組 の充実 児童虐待防止に関する広報・啓発、横浜型児童家庭支援センターの設置 ( 瀬谷 区 )、関係機関との一層の連携強化、人材育成、地域における児童虐待防止のた こども青少年局 221 めのネットワークづくりなどを推進し、児童虐待の早期発見と適切な対応に向 けた取組を行います。 産後母子ケアのモデル 実施 産後の心身ともに不安定な時期に、助産所等で母子デイサービスや母子ショー 11 トステイのサービスを提供し、育児不安の早期解消を図ります。 こども青少年局 ・市内助産所等と連携して実施 (25 年度:助産所 8 か所と連携) ◇女性・若者・シニアの支援 事業名 26 年度 「横浜で働こう!」 推進事業 (百万円) 説 明 局 名 求職者の就労支援のために、新たに市民向けの総合案内窓口を設け、市内就労 支援施設等の案内を行うとともに、個々の必要性に応じた個別相談や女性・若 35 者を対象としたインターンシップを柱とする支援プログラム等を実施します。 経済局 また、合同就職面接会等による求職者と企業の採用担当者との面談の場を引き 続き提供していきます。 働く女性応援 プログラム 企業・行政をはじめ、各界で活躍するトップリーダー等によるセミナー・イベ ントを実施し、働く女性や女子学生等のキャリア形成や企業間ネットワークづ 市民局 9 くりを支援するとともに、再就職を希望する女性のニーズ調査等を実施し、女 性の活躍推進に向けた新たな支援の基礎とします。 中小企業女性活用推進 事業 中小企業における女性の活躍を推進するため、女性が継続して働ける環境を整 えようとする中小企業に対して、事例研究会等を開催するとともに就業規則の 経済局 8 変更などの制度改革や、専門家によるコンサルティングなど具体的な取組にか かる費用を助成します。 女性起業家の支援 困難を抱える若者の 自立支援 いきいきシニア地域 貢献モデル事業 女性起業家の創業・成長・発展を支援するため、相談業務の実施やセミナー・ 女性経営者の集いを開催するほか、スタートアップオフィス「F-SUS よこはま」 に交流事業や商談のためのスペースを設置し、インキュベーション機能を強化 経済局 31 します。また、女性起業家の本格的な事業開始に先立ち、期間を限定して試験 的に販売やプロモーション活動を行うことのできるトライアルスペースを整備 します。 青少年相談センター、地域ユースプラザ及び若者サポートステーションにおい 210 て、若者の自立に向けた個別相談や居場所の提供、社会体験 ・ 就労訓練の実施 こども青少年局 等の相談支援に取り組みます。 8 地域社会で高齢者が活躍できる仕組みを作るため、市内1か所の老人福祉セン 健康福祉局 ターに「生きがい就労支援スポット(仮称) 」をモデル設置します。 23 市民生活の安心・充実 ◇自助・共助の推進と燃えにくいまち・燃え広がらないまちの実現 事業名 説 明 26 年度 (百万円) 局 名 自助・共助の推進 災害時の被害を最小限に抑えるため、自ら命を守る「自助」や、地域の防災・ 34 減災行動など「共助」の取組に対し、地域防災を担う人材の育成や家具の転倒 総務局 防止器具の設置などの支援策を実施します。 地域の初期消火能力の 向上等 21 地震被害想定による延焼被害の防止策として、初期消火器具や感震ブレーカー 消防局 総務局 の設置を支援することで、地域防災力の向上を図ります。 延焼遮断帯の形成 73 地震被害想定による延焼被害への対策として、延焼遮断帯の形成に資する都市 道路局 計画道路の整備を推進します。 まちの不燃化推進事業 住宅(木造住宅、マン ション)、特定建築物 の耐震診断・改修 津波避難施設整備事業 災害時の救急・物資輸 送を支える道路ネット ワーク等の構築 延焼の危険性が高い地域において、老朽建築物の除却・不燃化建替等を支援す 417 るとともに、狭あい道路の拡幅整備、小広場・公園・防火水槽の整備等を実施 都市整備局 します。 旧耐震基準の住宅の耐震化を促進するため、耐震診断や改修に対する支援を行 います。また、多数の方が利用する病院や商業施設等及び地震災害時に通行を 2,470 建築局 確保すべき緊急交通路等の沿道の民間建築物の耐震診断・設計・工事の支援を 行います。 210 津波の浸水が予想される地域のうち、高い建物が少なく、他の地区への迅速な 総務局 避難にも困難が想定される2地区に津波避難施設を整備します。 災害時の救急救命活動や初期消火対応、緊急物資の輸送機能確保のため、高速 道路(横浜環状北線・北西線・南線・横浜湘南道路)及び関連街路の整備を進 25,379 道路局 めます。あわせて 18 m(4車線相当)以上の幹線道路を整備することで緊急輸 送路ネットワークを構築します。 区庁舎等の耐震化 5,026 耐震補強が必要な区のうち、対策が必要な区庁舎(中区、南区、港南区、金沢区、 市民局 消防局 緑区)の再整備・耐震補強に伴う工事等を行います。 市立学校の耐震対策の 推進 2,867 耐震対策が必要な市立学校について、校舎等の耐震補強や非構造部材等の落下 教育委員会事務 局 防止対策を実施します。 災害時に地域防災拠点の受水槽を活用するため、小中学校等 59 拠点に簡易給水 総務局 栓の設置工事を実施します。 飲料水確保対策等の 実施 21 がけ地総合対策 がけ崩れ災害に対する防災対策を推進するため従来の制度に加え、専門的な市 67 民相談対応や技術的な支援等、総合的ながけ対策を進めるための新たな仕組み 建築局 づくりを進めます。 再生可能エネルギー等 導入推進基金事業 302 環境省グリーンニューディール基金を活用して、特別避難場所に太陽光発電設 温暖化対策統括 備と蓄電池を設置し、災害時のエネルギー対策と平常時の省エネを推進します。 本部 災害から子どもを守る 学校防災推進事業 170 地域防災拠点に指定されている学校へ 27 年度までに児童生徒用の防災備蓄品を 教育委員会事務 局 配備するほか、防災用ヘルメット等の配備に着手します。 ◇活力ある横浜を創る健康づくり 事業名 26 年度 よこはま健康 アクション推進事業 よこはま健康スタイル の実施 がん検診の推進 高齢者の健康づくりの 応援 横浜マラソン 2015 開催 (百万円) 説 明 局 名 市民の健康行動を誘発するプロモーションや、企業と連携し、従業員や市民の 25 健康づくりを後押しする取組、疾病の重症化予防など、全市域で健康づくりの 健康福祉局 ムーブメントを起こす取組を進めます。 歩数計を活用し歩くムーブメントを起こす「ウォーキングポイント」や、健診 230 をはじめ様々な健康行動を促す「健康スタンプラリー」などを実施し、日常生 健康福祉局 活の中で楽しみながら継続して健康づくりに取り組める仕組みをつくります。 3,770 受診率向上のため、働く世代の女性への無料クーポン券の送付等の個別通知や、 健康福祉局 内視鏡による胃がん検診のモデル実施などに取り組みます。 ロコモティブシンドローム(運動器等の障害のため日常生活に支障を来すよう 10 な歩行機能の低下やその恐れのある状態)の予防啓発キャンペーン等を展開し 健康福祉局 ます。 27 年3月の「横浜マラソン 2015」実施に向けて、市民のスポーツ振興や健康増 100 進に寄与し、経済波及効果やシティセールス効果が期待できる、市民参加型フ 市民局 ルマラソン大会となるよう準備を進めます。 24 ◇高齢者や障害児・者の支援 事業名 26 年度 (百万円) 説 明 局 名 地域づくり型介護予防 の推進 行政と活動グループのパートナーシップによる「元気づくりステーション」を 120 地域包括支援センターの圏域ごとに複数グループ展開します。また、介護予防 健康福祉局 を推進する地域の人材を育成します。 小規模多機能型居宅介 護事業所等の整備 「小規模多機能型居宅介護事業所」及び医療ニーズ(訪問看護)の高い高齢者へ 630 のサービスの充実のため「複合型サービス事業所」の整備費等の補助を行います。 健康福祉局 ・整備 22 か所(累計 150 か所) 地域ケアプラザの整備 612 養護老人ホームの整備 95 障害児施設の整備 地域の福祉保健の拠点である地域ケアプラザを整備します。 ・建設等3か所、設計等2か所、調査1か所 健康福祉局 旧野庭小学校跡地(港南区)において、 民設民営による整備工事に着手するほか、 健康福祉局 老朽化した名瀬ホーム(戸塚区)の再整備検討のための基本調査を実施します。 増加する障害児の多様な支援ニーズに対応するため、在宅支援機能を強化した 1,086 重症心身障害児施設の整備や、老朽化した横浜市なしの木学園の再整備を行い こども青少年局 ます。 障害者への後見的支援 の推進 障害のある方が地域で安心して暮らすため、成人期の本人を支える仕組みとし て、後見的支援制度の実施や日常生活の見守り等を行う後見的支援体制の構築 363 健康福祉局 を進めます。 ・新たに3区で実施(累計 14 区) 障害者への就労支援の 強化 就労支援センターの運営等により、障害者の就労支援を進めます。また、25 年 289 度施行の障害者優先調達推進法などを踏まえ、 「よこはま障害者共同受注総合セ 健康福祉局 ンター ( 仮称 )」の 27 年開設に向け、準備を進めます。 ◇医療政策の充実 事業名 (百万円) 26 年度 説 明 局 名 在宅医療連携拠点の 拡大 横浜市医師会と協働し在宅医療を担うかかりつけ医を増やし、在宅医療と介護 49 の橋渡しを行う「在宅医療連携拠点」を整備します。 健康福祉局 ・2区で新規実施(累計3区) 横浜市重度外傷 センター ( 仮称 ) の 整備 交通事故などによる、生命の危険のある重度外傷の診療拠点として、市内の2 80 病院に医療機器整備等の支援をすることにより、横浜市重度外傷センター ( 仮 健康福祉局 称 ) を整備します。 看護専門学校の再整備 不足している看護師を市内医療機関に安定的に供給していくため、横浜市医師 52 会立看護専門学校2校 ( 菊名校・保土谷校 ) を統合し、移転・再整備するための 健康福祉局 設計費を補助します。 子どもや高齢者の ための予防接種の推進 9,223 ◇生活困窮者の支援 事業名 26 年度 生活保護受給者への 就労支援 就労自立給付金による 自立支援 従来からのワクチンに加え、10 月から新たに子どもの水痘(水ぼうそう) 、高 健康福祉局 齢者の肺炎球菌ワクチンの定期予防接種を開始します。 (百万円) 説 明 局 名 「就労支援専門員」を増員し、各区で求人情報の提供や求職方法についての助言 383 などを行うとともに、ハローワークと連携した一体的な就労支援を新たに5区 健康福祉局 (累計 13 区)で実施します。 81 生活保護法の改正に伴い、仮想的に積み立てた就労収入を保護脱却時に一括支 健康福祉局 給し、受給者の自立を支援する「就労自立給付金」を創設します。 寄り添い型学習等支援 生活保護世帯及び経済的困窮状態にある家庭や、養育環境に課題があり支援を 健康福祉局 170 必要とする家庭に育つ小・中学生等に対して、学習支援等を全区で実施します。 こども青少年局 ・5区で新規実施 生活困窮者自立支援制 度に向けた取組の推進 142 ◇地域課題への取組支援 事業名 26 年度 元気な地域づくり推進 事業 協働の「地域づくり 大学校」の開設 82 27 年度から実施予定の生活困窮者自立支援制度に向け、中区でのモデル事業を 継続するとともに、若者の相談支援等を進めます。また、就労訓練事業の中間 健康福祉局 支援機関を設置し、民間事業者と連携した事業者開拓を行うなど、制度開始の こども青少年局 準備を進めます。 (百万円) 説 明 局 名 身近な地域において、自治会町内会をはじめとする様々な主体が連携して、課 市民局 題解決に取り組む地域を広げていくため、地域の連携した取組を支援します。 「協働による地域づくり」を進めるため、地域で活動する区民、区役所職員、N 9 PO法人がそれぞれの知識や経験を提供し、ともに地域の課題解決等の手法を 市民局 学び合う場を設けます。 25 ◇その他 事業名 市営住宅整備事業 (百万円) 説 明 26 年度 1,452 局 名 市営住宅入居者の高齢化の進展に伴い、外出困難な高齢者への対応として、エ レベーターの設置を行います。また、市営寿町住宅(寿町総合労働福祉会館に 建築局 併設)の耐震対策として、再整備のための基本設計を行います。 ・エレベーター設置:旭区ひかりが丘住宅(520 戸) 横浜経済の活性化 ◇中小企業の支援 事業名 (百万円) 説 明 26 年度 局 名 中小企業の相談窓口で のコンシェルジュ機能 の強化 市内中小企業のワンストップ経営相談窓口や各種専門家の派遣、創業支援など 10 を行う中小企業支援センターで、営業・広報戦略などの実践的な提案・助言を 経済局 行うビジネスコンサルティングを実施し、コンシェルジュ機能を強化します。 中小企業の新技術・新 製品開発、設備投資へ の支援 中小企業の積極的な新技術・新製品開発を後押しするため、研究や開発に取り 組むための経費への助成や、販路開拓に向けた支援を行います。また、経営改 389 経済局 善や競争力強化、省エネ・節電対策を目的とする設備投資に対し、助成を行い ます。 中小企業への融資 商店街の活性化支援 融資枠 1,800 億円(前年度同額)を確保し、消費税率引上げなどによる売上減少 などに対応した「消費税対応資金」を創設します。 また、制度融資では最長の融資期間(15 年以内)で設備投資を促進する「設備 38,636 経済局 投資資金」や、女性の起業、雇用及び就労環境向上を支援する資金を再編・強 化した「女性おうえん資金」を創設するなど、市内中小企業の資金繰り支援を 強化します。 「ガチコロ!」 、 「ガチあま!」 、 「ガチ丼!」に続く販売促進の強化や空き店舗出 113 店助成の支援の充実、将来の商店街のけん引役となるリーダーの育成と人材ネ 経済局 ットワークの構築支援などを実施します。 ◇成長 ・ 発展分野の強化 事業名 26 年度 (百万円) 説 明 局 名 成長発展分野の 育成支援 成長分野育成ビジョンで「成長・発展分野の強化戦略」に位置づけている医療・ 介護、エネルギー、植物工場などの分野において、新たな技術・製品・サービ 143 スの開発などに取り組む中小・中堅企業に対して助成を行います。 経済局 また、モデル区における新たな健康関連サービスの検討・実施や MICE 関連産 業の振興に向けた実態調査などを行います。 国際戦略総合特区推進 事業 革新的な医薬品 ・ 医療機器開発の促進、新たな健康関連産業の創出に向けて、 120 本市独自の助成や積極的な広報活動等により、iPS 細胞を活用した研究などの 経済局 先駆的なプロジェクトを支援します。 企業誘致の促進 3,437 横浜経済を支える企業の集積に向け、企業立地促進条例による支援策の活用や、 経済局 トップセミナーの開催など、積極的な企業誘致策を展開します。 中小企業の海外展開へ の支援 海外展開を検討する中小企業に対して、ビジネス相談やセミナーによる海外ビ 54 ジネス情報の提供、海外販路の開拓支援、進出計画の事業化可能性調査経費へ 経済局 の助成を行うなど、市内中小企業のビジネス機会の拡大を図ります。 多様な資金調達支援 ベンチャー企業の事業資金の調達を支援するため、資本とみなすことができる 借入金(資本性借入金)を活用する際の金利の一部を補助します。また、新た 17 経済局 な資金調達手法であるクラウドファンディングによる資金調達の支援を試行的 に実施します。 ◇市内企業の活躍の場の拡大 事業名 26 年度 公民連携による国際技 術協力事業(Y-PORT 事業) 国際貢献の推進と海外 水ビジネス展開の支援 インド拠点の機能強化 (百万円) 説 明 局 名 これまでに築いたフィリピン国セブ市、ベトナム国ダナン市、タイ国バンコク 都等の新興国諸都市との連携や、JICA・アジア開発銀行等の国際機関とのネッ 37 トワークを活用しつつ、本市の都市づくりのノウハウや民間企業の優れた技術 政策局 の連携を深め、市内企業が海外事業に参画する機会の拡大を図るなどの取組を 進めます。 長年の上下水道事業運営で培ってきた技術やノウハウを生かして、海外からの 研修生受入や国際交流を進めます。また、 横浜水ビジネス協議会の活動を通じて、 水道局 236 横浜ウォーター ( 株 ) とも協働しながら、公民連携による市内企業等の海外水ビ 環境創造局 ジネス展開を支援します。さらに、 北部下水道センターに展示室を設置するなど、 水環境ソリューションハブの整備を実施します。 新たに職員をムンバイに派遣し、活動範囲をインド及び東南アジアに拡大して 機能強化を図ります。これまで本市が築いてきた各国政府、都市、現地経済団 20 政策局 体をはじめとしたネットワークを活用し、企業誘致や市内企業の現地における ビジネス支援、観光誘客、自治体外交など本市の国際政策を推進します。 26 ◇アジアの核となる文化芸術創造都市・国際観光MICE都市の推進 事業名 説 明 26 年度 (百万円) 局 名 「東アジア文化都市」第1回国内開催都市として、多彩な文化芸術イベントを開 催し、日中韓3か国 ※ の相互理解を図るとともに、横浜の創造都市や文化芸術 文化観光局 の取組、都市の魅力を国内外に広く発信します。 ※ 2014 年東アジア文化都市 中国:泉州市、韓国:光州広域市 東アジア文化都市事業 400 ヨコハマトリエン ナーレ 2014 の開催 我が国を代表する3年に1度の現代アートの国際展、 「ヨコハマトリエンナーレ 448 2014」 (第 5 回展)を開催し、市民・NPO・企業等と連携しながら「文化芸術が 文化観光局 持つ力を生かしたまちづくり」を推進します。 文化芸術活動を通じた 次世代育成の推進 子どもたちの表現力やコミュニケーション力等を育成するため、学校において、 47 アーティストによる文化芸術を体験する機会を充実します。また、若手演奏家 文化観光局 に演奏の機会を提供するとともに、世界的演奏家によるセミナーを実施します。 新たなMICE施設整 備とMICE誘致・開 催支援 MICEの世界的な市場規模の拡大や横浜での開催需要を踏まえ、みなとみらい 21 地区における新たなMICE施設の整備に向け、必要な条件整理を行うととも に事業実施に向けた手続きを進めます。経済波及効果の高い中大型国際会議を中心 248 文化観光局 としたMICE誘致や市内事業者と連携したMICE開催支援などに取り組み、 「グ ローバルMICE戦略都市」にふさわしい、国際的なMICE拠点としての地位の 確立を目指します。 国内外からの誘客の 推進 155 国内では修学旅行の誘致や着地型観光の推進、海外ではアジア7地域 ( 中国・韓国・ 台湾・香港・タイ・シンガポール・マレーシア ) を主な対象として、各市場に即し 文化観光局 た誘客プロモーションを、民間企業等と連携しながら効果的に展開します。また、 ムスリム旅行者など多文化に対応した受入環境の整備に取り組みます。 外国客船の誘致・ 受入機能強化 146 客船ターミナルのサービス拡充や、誘致のための助成制度を継続します。また、 大さん橋客船ターミナルを補完する新港9号岸壁の耐震改修を進めるとともに、 港湾局 ベイブリッジを通過できない超大型客船の受入対応や、今後の受入計画の検討 を進めます。 よこはま動物園ズーラ シア「アフリカのサバ ンナ」全面開園準備 ズーラシアの魅力をアップし、 観光客増加や経済活性化を図るため、 27 年春の 「ア 268 フリカのサバンナ」の全面開園に向けた準備を進めます。 環境創造局 ◇その他 事業名 (百万円) 26 年度 中央卸売市場の再編・ 機能強化 説 明 局 名 中央卸売市場(本場・南部市場)の再編・機能強化に向け、品質管理の向上な どを目的とした本場水産棟の低温化改修工事に着手します。南部市場では、既 存不適格建築物の是正工事や耐震補強など跡地利用に向けた準備・手続きを進 937 経済局 めます。 また、本場及び南部市場の仲卸業者などの移転、業態転換、統合・大型化など に伴う借入や経費支出に対する支援を行います。 都市機能・環境の充実 ◇都心臨海部の魅力向上 事業名 26 年度 (百万円) 説 明 局 名 都心臨海部の再生・ 機能強化 本市の持続的な成長・発展を図るため、有識者や市民の意見等を踏まえ、都心 都市整備局 20 臨海部再生マスタープラン(仮称)を策定します。あわせて、地区内の回遊性 道路局 向上を図るための新たな交通システムの導入について検討します。 みなとみらい2050 プロジェクト みなとみらい21地区を中心に、 「世界を魅了する最もスマートな環境未来都市」 の実現に向け、エネルギー対策やBLCP ※ への対応など、新たな要素を取り 入れた、スマートなまちづくり計画を策定し、横浜の先進的な取組を国内外に 温暖化対策統括 44 本部 発信していきます。 ※ BLCP:災害や事故に対して、最低限の事業活動や生活の継続を図るための 危機管理に関する行動計画 エキサイトよこはま 22の推進 山下ふ頭土地利用検討 調査 IR( 統合型リゾート ) 等新たな戦略的都市づ くり検討調査 横浜駅周辺の将来像を見据えた取組である「エキサイトよこはま22」に基づき、 東口の民間開発の促進及び基盤整備に係る基本計画の検討を進めるとともに、 601 都市整備局 西口では、地下街の延伸・接続事業等を進め、国際競争力強化に資するまちづ くりを推進します。 山下ふ頭の持つ優れた立地特性を生かし、みなとまちとしての魅力を高め、都 15 心臨海部の新しい拠点となるよう、引き続き土地利用の具体的な検討を進めま 港湾局 す。 将来に向け、魅力的な都心臨海部を実現するための方策について検討します。 国内外からの誘客・企業誘致の促進、積極的な投資の呼び込み、経済効果の増 10 政策局 を図るため、カジノを含むIR ( 統合型リゾート ) を活用する手法や、様々な官 民パートナーシップ (PPP) 手法も含めて検討します。 27 ◇関内・関外地区の活性化 事業名 26 年度 関内・関外地区活性化 の推進 (百万円) 説 明 局 名 「関内・関外地区活性化推進計画」に基づき、関内駅北口周辺整備事業を始めと 278 する当地区の活性化に取り組むとともに、新市庁舎整備に関連し、市有地の跡 都市整備局 地利用など、関内駅周辺地区の再整備に向けた検討を行います。 新市庁舎の整備検討 24 年度に策定した「新市庁舎整備基本構想」や 25 年度に策定した「新市庁舎 97 整備基本計画」の内容に基づき、新市庁舎整備の事業化に向けて、具体的な検 総務局 討を進めます。 横浜文化体育館再整備 基本構想等調査事業 20 関内駅周辺地区のまちづくりにおけるリーディングプロジェクトとして、横浜 市民局 文化体育館再整備の基本構想の策定に向けた検討を行います。 ◇郊外住宅地の再生 事業名 26 年度 (百万円) 説 明 局 名 持続可能な住宅地 モデルプロジェクト 誰もが安心して暮らし続けることができる持続可能な魅力あるまちづくりに向 け、たまプラーザ駅北側地区等の各モデル地区において、地域、民間事業者等 40 建築局 の多様な主体と連携し、多世代交流、団地再生等の地域課題の解決に取り組み、 まちづくりのモデルを創り出します。 団地再生支援事業 老朽化や高齢化が進む集合住宅団地の再生に向けた住民主体の取組を、公募等 10 により支援します。併せて、団地の建替えを円滑に進めるための誘導手法の検 建築局 討を行います。 市街地開発の推進 地域における環境未来 都市の取組推進 3,715 15 鉄道駅周辺を中心に拠点機能の強化、防災性や利便性・快適性の向上を目的に 市街地開発を推進します。26 年度は、戸塚駅や金沢八景駅、ゆめが丘駅周辺で 都市整備局 区画整理事業、二俣川駅、大船駅周辺等4地区で再開発事業を進めるとともに、 新たに瀬谷駅周辺で事業着手します。 環境問題や超高齢化への対応等の課題解決を実現する視点から、各区からの提 各区 案をもとに、地域の特性に応じた環境未来都市・横浜にふさわしい取組を推進 (問い合わせ窓 口は温暖化対策 します。 統括本部 ) ・実施区: 7区 ( 鶴見、保土ケ谷、金沢、港北、緑、戸塚、栄 ) ◇強固な都市インフラの構築 事業名 26 年度 横浜環状道路等の整備 神奈川東部方面線の 整備 鉄道計画検討調査 先進的な港湾施設整備 新規ふ頭検討調査 局 名 横浜環状北線・北西線・南線・横浜湘南道路及び関連街路を整備し、災害時の 19,112 救援・物資等の搬送や横浜港のハブポート化及び羽田空港の国際ハブ空港化を 道路局 支える環状道路ネットワークを構築します。 3,760 本市西部及び新横浜を東京都心部と直結し、利用者の利便性と速達性を向上す るとともに、新横浜都心の機能強化を図るため、神奈川東部方面線(相鉄・J 都市整備局 R直通線(西谷~羽沢間)及び相鉄・東急直通線(羽沢~日吉間) )の整備を推 進します。 高速鉄道3号線の延伸(あざみ野~新百合ヶ丘)等について、 調査を実施します。 55 また、鶴見駅、東戸塚駅、石川町駅等について、課題の解決や改善要望の実現 都市整備局 に向けて、鉄道事業者と連携しながら検討を進め、促進を図ります。 ◇国際競争力のある港の実現 事業名 26 年度 横浜港の利用促進 (百万円) 説 明 199 (百万円) 説 明 局 名 コンテナ貨物集荷促進策や戦略的なポートセールスなどにより、横浜港への貨 港湾局 物の集中を図ります。 南本牧ふ頭高規格コンテナターミナルの整備や既存ふ頭の強化を進めるととも 16,370 に、背後圏とのアクセスを向上させるため、南本牧ふ頭連絡臨港道路などの整 港湾局 備を推進します。 120 国際コンテナ戦略港湾として国際競争力を強化するため、新たな物流拠点とし 港湾局 て大水深・高規格コンテナターミナルを有するふ頭計画の検討・調査を進めます。 28 ◇エネルギー循環都市の実現 事業名 26 年度 横浜スマートシティプ ロ ジ ェ ク ト( Y S C P) 横浜グリーンバレー (YGV) (百万円) 説 明 局 名 導入を進めてきた HEMS(家庭用エネルギー管理機器)及び BEMS(ビル用エ ネルギー管理機器)等を活用した地域エネルギーマネジメントの大規模な実証 温暖化対策統括 838 実験を行うとともにYSCPのプロモーションを国内外で展開します。 本部 また、YSCP の実証実験を踏まえ、新・南区総合庁舎と市大センター病院との 市民局 エネルギー連携を図る事業に取り組みます。 臨海部における温暖化対策を推進するため、海洋資源を用いたカーボンオフセ ット制度の社会実験を実施します。また、モデル地区である金沢区の各事業所 温暖化対策統括 25 におけるエネルギー需給状況を踏まえ、エネルギー融通に向けたモデル事業実 本部 施計画を策定します。 区における温暖化対策 関連事業 地域における温暖化対策(緩和策、適応策)を推進するため、各区で区民や企 18 区 業との協働による環境行動の普及啓発等に取り組みます。 (問い合わせ窓 51 口は温暖化対策 統括本部 ) LED防犯灯の設置 電柱共架タイプの防犯灯の新設及び鋼管ポールタイプの防犯灯の更新等を行い ます。また、ESCO事業 ※ を活用し、現在電柱に設置されている蛍光灯防犯 灯をLED防犯灯に更新(約 11.7 万灯)することで、防犯環境の整備と温暖化 対策等を進めます。 市民局 90 ※ Energy Service Company の略:設備の省エネルギー改修により生じる維 持管理費削減分(複数年)で整備コストを捻出する事業で、サービス料の支払 いは 25 年度 12 月補正予算で債務負担行為を設定し、27 年度より開始します。 家庭内エネルギーマネ ジメントの普及促進 48 住まいのエコリノベー ション推進事業 既存住宅のエコリノベーション(省エネ改修)を実践から学ぶ「アカデミー」 76 の開催などを通して、「横浜型エコリノベーションモデル」を発信し、住まいの 建築局 温暖化対策を推進します。 HEMS の導入を軸とした燃料電池、太陽光発電設備の設置補助により、家庭部 門におけるエネルギーマネジメントの普及を促進します。 ◇身近な水・みどり・農の充実 事業名 26 年度 環境創造局 (百万円) 説 明 局 名 樹林地の確実な保全 緑地保全制度の地区指定を進めるとともに、不測の事態による買取りの希望な 5,984 どに対応し、樹林地を保全します。 環境創造局 (買取見込面積 約 18ha) 緑や花による魅力・ 賑わいの創出 多くの市民や国内外からの観光客が訪れる都心臨海部において、緑や花による 214 空間演出や質の高い維持管理を集中的に展開し、街の魅力形成・賑わいづくり 環境創造局 につなげます。 ◇「ヨコハマ3R夢 ( スリム ) プラン 第2期推進計画」の推進 説 明 事業名 26 年度 (百万円) 局 名 3R行動の実践に向け た広報・啓発 市民・事業者の皆様に自ら3R行動を実践していただけるよう、取組の必要性 33 や成果等の情報を分かりやすく提供するなど、広報や啓発を工夫しながら積極 資源循環局 的に働きかけます。 生ごみの減量化・資源 化に向けた取組の推進 手つかず食品や食べ残し等の削減、排出時の生ごみの水切り徹底、土壌混合法 32 等の取組を推進します。また、生ごみ等のバイオガス化の実現可能性を検討し 資源循環局 ます。 焼却工場の長寿命化等 と最終処分場の整備・ 延命化の推進 都筑工場の長寿命化などにより、焼却工場を適切に維持管理し、安定した稼働 資源循環局 13,297 を確保します。また、南本牧ふ頭第5ブロックの新規廃棄物最終処分場の整備 港湾局 や第2ブロックの既存最終処分場の延命化を行います。 29 ◇その他 事業名 戦略的な土地利用誘導 検討調査 (百万円) 26 年度 説 明 局 名 本市を取り巻く都市基盤の整備状況も踏まえながら、関係局と連携し、新たに市 10 街化を誘導すべき地域や都市的土地利用を積極的に図るべき地域地区等の考え方 政策局 を整理するとともに、土地利用誘導の方向性や具体的な強化策などを検討します。 通学路の安全確保、 踏切の安全対策 歩道整備や路側帯のカラー化等のハード対策及び、交通安全啓発等のソフト対 策を進めるとともに、区局連携のプロジェクトにて通学路の交通安全確保のた 777 道路局 めの取組を推進します。また、25 年8月に事故のあった生見尾踏切(鶴見区) 等の安全対策を推進します。 基地の跡地利用の推進 16 年に日米政府間で返還が合意された市内米軍施設について、跡地利用の具体 化に取り組みます。このうち、旧小柴貯油施設においては、 「小柴貯油施設跡地 政策局 128 利用基本計画」に基づいた公園整備に向け、測量や環境影響評価手続等を行い 環境創造局 ます。また、深谷通信所については、跡地利用基本計画の策定に向けて検討を 進めます。 持続できる都市農業の 推進 持続できる都市農業の推進に向けて、安定的な農業経営や多様な担い手の支援、 新鮮で安心な農産物の生産供給など、これまでの取組をさらに拡充するととも 316 に、ブランド力の向上や6次産業化など農産物の付加価値を高めることや農地 環境創造局 の集約化による農業経営の向上・効率化等、時代の変化に対応した新たな取組 を進めます。 生物多様性の取組推進 「ヨコハマbプラン(生物多様性横浜行動計画) 」に基づき、身近に自然を感じ 13 られる環境を生かした生物多様性への理解を深めるため、生き物調査の実施、 環境創造局 市民や企業等への普及啓発や理解促進、環境活動への支援などを推進します。 土地利用転換に対応し た大規模な公園の整備 361 国有地など土地利用転換に対応した大規模な公園を整備します。 ・( 仮称 ) 鶴見花月園公園・( 仮称 ) 舞岡町公園・( 仮称 ) 小柴貯油施設跡地公園 30 環境創造局 第3章 市政への提言と 指 針 市民生活と行政を取り巻く社会・経済情勢の変化には著しいものがありますが、そうした変化の中で、市政 にとって新しい課題が数多く生み出され、新たな取組や施策の質的転換が求められています。 本市では、当面する課題について、懇談会・審議会を設置して市民の皆さんや学識経験者等の意見を求めた り、各種の調査研究を依頼し、また行政内部に検討のためのプロジェクトを設けて調査研究を行い、それらの 結果に基づいて行政計画の立案・策定を行っています。 ここでは、それらのさまざまな課題について、平成 25 年 4 月から平成 26 年 3 月までの間に提出された 答申等のダイジェストを収録しました。 横浜市民意識調査 政策局政策課 平成 26 年 3 月報告 の分別収集、リサイクル」、3 位「良質な水の確保や安 定供給」、要望は、1 位「地震などの災害対策」、2 位「病 院や救急医療など地域医療」、3 位「防犯対策」となり ま し た。 ま た、 市 政 全 体 へ の 満 足 度 は、『 満 足 』 が 38.7%、 『不満』14.0%でした。過去との比較では、 『満足』 は昨年度に比べ 5.3 ポイント増加し、この設問の調査を 始めた平成 18 年度以降で、最も高くなりました。 2 20 年後の社会 20 年後の社会について、『良くなっている』と答えた 人は 23.0%、『あまり変わらない』は 36.6%、『悪くなっ ている』は 38.1%でした。 平成 17 年度の調査では、『悪くなっている』が 54.1% で5割を超えていましたが、今回調査では 16.0 ポイン ト減少し、『良くなっている』は4.1 ポイント上昇しま した。 ■背景と経過 市政全般について全市を対象とする唯一の意識調査 で、昭和 47 年度から毎年継続して実施しています。市 民の皆さんの日常生活について、意識と行動の両面から とらえ、生活意識や生活構造を明らかにし、その結果を 市政運営や政策立案の基礎資料として活用することを目 的としています。 調査項目は、ほぼ毎年継続して質問する項目(現住地 居住年数、定住意向、生活満足感、心配ごと、市政への 満足度・市政への要望など)と行政課題に応じて設定す る項目により構成されます。 平成 25 年 6 月 21 日から 7 月 8 日にかけて、市内に 居住する 20 歳以上の方 3,000 人(外国人を含む)を対 象に、郵送留置・訪問回収法(調査票を郵送、後日調査 員による個別訪問回収)により実施し、回収率は 71.8% (2,153 人)でした。 ■横浜市の対応 調査結果は、庁内で周知・共有し、市政運営や政策立 案に活かしていきます。また、図書館や市民情報室で閲 覧に供し、市民情報室で販売するほか、市ホームページ でもご覧いただけます。 http://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/seisaku/ chousa/ishiki/ishiki-index.html ■調査結果の概要 1 市政への満足度と要望 満足度は、1 位「バス・地下鉄などの便」、2 位「ごみ 31 横浜市みなとみらい21地区スマートなまちづくりの方針(答申) ■答申等の概要 横浜市みなとみらい21地区スマートなまちづくり審議会 平成 26 年 4 月 1 日 会長 村上 周三 「世界を魅了する最もスマートな環境未来都市」の実 現に向け、みなとみらい21地区におけるスマートなま ちづくりの方針について、とりまとめられています。 1 スマートなまちづくりに向けた都市の将来像 ・先進性・独創性のある文化芸術創造都市 ・水と緑と歴史に囲まれた人間環境都市 ・災害に対して強靭な安全・安心都市 2 強化すべき4つの分野(エネルギー、グリーン、ア クティビティ、エコモビリティ)の取組 3 スマートなまちづくりの実現に向けて ・アクションプランの策定にあたっては、新たな公民連携 の仕組みを構築し、事業化の検討を進めることが重要。 ■機関等の概要 横浜市みなとみらい21地区スマートなまちづくり審議会 条例第2条の規定に基づき、みなとみらい21地区における 情報通信技術を活用したエネルギー対策や環境に配慮したま ちづくりに関する事項について、調査審議する機関です。エ ネルギーについては、専門的見地からの審議が必要となるこ とから、エネルギー部会を設置して審議しました。 委員は、エネルギー、都市計画・まちづくり及び環境 分野の学識経験者等によって構成されています。 ■答申等に対する行政対応 ■背景と経過 みなとみらい21地区を「世界を魅了する最もスマートな 環境未来都市」の代表的なショーケースとしていくため、次 の事項に取り組んでいきます。 1 公民連携による検討体制を構築 2 アクションプラン策定 3 環境未来都市にふさわしいまちづくりの推進 みなとみらい21地区は事業開始から約 30 年が経過し、 この間の社会情勢の変化を踏まえ、環境・エネルギー対策 や都市の魅力づくりなど、「環境未来都市・横浜」にふさ わしいまちづくりを進めていくことが求められています。 平成 25 年6月に「横浜市みなとみらい21地区にお けるスマートなまちづくりの方針について」審議会へ諮 問し、平成 26 年4月に答申をいただきました。 横浜市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の改定について ■答申等の概要 横浜市環境創造審議会 平成 25 年 12 月 25 日 会長 進士 五十八 これまでの市の取組を検証するとともに、東日本大震 災以降の温暖化対策を取り巻く状況の変化を踏まえ、幅 広い観点から次のようにとりまとめいただきました。 1 計画策定の背景・意義 2 計画の基本的事項 3 温室効果ガスの排出量の現況 4 将来推計 5 削減目標 6 取組方針と対策・施策 7 計画の推進・進捗管理 ■機関等の概要 環境基本法(平成5年法律第 91 号)第 44 条の規定に 基づき設置しており、横浜市の環境の保全及び創造に関 する事項について調査審議をしています。 また、専門的な事項の検討のため、専門部会を設置し ています。 ■背景と経過 ■答申等に対する行政対応 東日本大震災以降、わが国の温暖化対策やエネルギー 政策を取り巻く状況は大きく変化しており、エネルギー の最適利用や温室効果ガス削減目標を含め、より実効性 のある温暖化対策が求められています。さらに、気候変 動による差し迫った影響への対処として、 「適応策」も 求められています。 そこで、平成 25 年4月、 「横浜市地球温暖化対策実行 計画(区域施策編) 」の改定について、環境創造審議会 へ諮問しました。 審議会は「地球温暖化対策実行計画部会」を設置して 検討を重ね、平成 25 年 12 月に答申を行いました。 本答申が幅広い総合的な視点からまとめられた貴重な 意見であることをふまえ、「横浜市地球温暖化対策実行 計画(素案)」に反映しました。さらに計画素案につい てパブリックコメントを実施し、平成 26 年3月、 「横浜 市地球温暖化対策実行計画」を改定しました。 32 これからの環境行政のあり方について 横浜市環境創造審議会 平成 25 年 12 月 25 日 会長 進士 五十八 境管理計画」及び「ヨコハマbプラン」に基づいてこれ まで取り組んだ実績や「環境に関する市民アンケート」 に基づく市民要望について総合的に評価 ・ 検証をしてい ただくとともに、今後の本市環境行政の推進に向けた提 案をしていただきました。 ■機関等の概要 環境基本法(平成5年法律第 91 号)第 44 条の規定に 基づき設置しており、横浜市の環境の保全及び創造に関 する事項について調査審議をしています。 また、専門的な事項の検討のため、専門部会を設置しています。 ■答申等の概要 環境行政全般において重視すべき点について、次のよ うにとりまとめられています。 ① 持続可能な社会の実現に向け、「自然と人との共生」 を目指すことを横浜市の環境行政の基本的考え方と して再認識すべきである ② 「自然と人との共生」に向けては、環境のためになる 行動を楽しみながら継続して実践する“横浜エコライフ スタイル”の定着を行政が後押ししていく必要がある ③ 防災やまちづくりの施策に、環境配慮の視点を盛り 込むことによって、横浜の防災機能と環境価値の双 方を高めることが重要である ■背景と経過 横浜市は、平成 23 年4月に「新たな横浜市環境管理 計画」及び「ヨコハマbプラン(生物多様性横浜行動計 画) 」を策定しました。 平成 23 年3月に発生した東日本大震災とその後の原 子力発電所の事故は、各地に甚大な被害を引き起こし、 今もなお大きな影響と課題を残しています。 このような背景のもと、平成 23 年7月に「これから の環境行政のあり方について」審議会へ諮問しました。 これを受け、審議会は「基本政策部会」を設置して検討 し、23 年度及び 24 年度に提言をいただきました。 25 年度は、これまでの提言を含め、 「新たな横浜市環 ■答申等に対する行政対応 この答申が、委員の皆様の幅広い総合的な視点からま とめられた貴重なご意見であることを踏まえ、本市の今 後の具体的な取組について検討していきます。 保健、安全の管理及び教育について ■答申等の概要 横浜市学校保健審議会 平成 25 年 4 月 10 日 会長 新納 憲司 横浜市のこれまでの取組を検証しながら、今後、 「中 学校・高等学校における食育をさらに推進していくため の取組み」として、次のとおり提言がありました。 1 地域・保護者と連携した食育の取組みを一層推進す ること。また、そうした取組を広く情報発信していく こと。 2 食育ネットワークの中核となる栄養教諭のスキルアッ プを図ること。 3 食育に関する教職員の意識をより一層向上させるた め、初任者研修等の研修に食育の内容を盛り込むこと。 4 本答申に関する取組の進捗状況を、次回以降の審議 会において報告し、平成 28 年度を目途に見直しを図 ること。 ■機関等の概要 横浜市立学校における保健、安全の管理及び教育を適 正に行うことを目的として、学校の児童、生徒及び教職 員の保健管理や、保健教育等を調査審議していただくた め、昭和 39 年度に設置しています。 ■背景と経過 横浜市教育委員会では「食教育推進計画(平成 19 年 度) 」 「学校における食育推進計画(平成 23 年度) 」に基 づき、各学校での「食育の全体計画」の作成、横浜マリ ノスとの食育連携協定をはじめとする食育連携、食育実 践推進校の指定など、学校における食育を進めてきまし た。 推進計画当初より、給食のない中学校・高校での食育 推進が課題として挙げられていましたが、地域や企業と の食育連携、栄養教諭による近隣中学校支援等、少しず つ課題解決に取り組んできました。しかし、外部支援は 一過性にならざるを得ないことから、日常的な取組を中 心に、中学校・高等学校での取組をさらに充実させるこ とが課題となっています。 ■答申等に対する行政対応 地域・保護者との連携を進めるために、平成 25 年度 から、中学校の食育実践推進校を2校指定し、モデルと なる事例の発信を進めているほか、栄養教諭の研修方法 を一部見直し、指導力の向上を目指しています。 また、食育を教科等の学習(授業)の中で進めていく ことができるよう、家庭科、特活、生活・総合、道徳、 保健等、教科等ごとの「食育の授業づくり講座」を開講 しています。 33 学校・地域連携の課題と展望について -提言- 第 30 期横浜市社会教育委員会議 平成 25 年 11 月 議長 笹井 宏益 ■答申等の概要 これまでの議論をまとめ、学校・地域連携の意義や課題、 今後の展望、さらには学校・地域連携の充実に向けての 取組例などが示されています。 はじめに ー学校・地域連携の目指すものー 1 学校・地域の連携の意義 (1) 子どもの豊かな成長をささえる (2) 学校教育の充実を図る (3) コミュニティへの市民の参加を促す (4) 豊かな人間関係をコミュニティに広げる 2 学校・地域連携の現状と課題 (1) 学校支援ボランティア活動への参加について (2) 学校側の対応について (3) 連携の際のコーディネーションについて (4) 学校・地域コーディネーターの養成と配置につい て (5) 学校支援地域本部事業や学校運営協議会について 3 今後の展望 おわりに -学校・地域連携の充実に向けて- ■機関等の概要 社会教育法第 15 条及び第 17 条の規定に基づき、社会教 育に関する諸計画の立案や、教育委員会の諮問に対する意 見を行うことを目的に、学校教育関係者や学識経験者等か ら、教育委員会が委嘱します。 本市では、時宜にかなった社会課題をテーマとして設定 し、様々な角度、立場から議論を進めています。 ■背景と経過 平成 18 年に策定した『横浜教育ビジョン』 (おおむね 10 年間の構想)において、学校を開き、地域との連携を深め ることや、地域の教育力を高める等の方針が示されました。 この構想の実現に向けて、横浜教育ビジョン後期5か年の 目標を示した「横浜市教育振興基本計画」を策定し、さま ざまな関連事業を展開してきました。この教育振興基本計 画が、平成 26 年度に最終年度を迎えることから、事業検 証とそれを踏まえた今後の施策検討を行う必要がありまし た。 また、平成 23 年度の東日本大震災により、人々の絆や 地域の支え合いが改めて注目される中、学校と地域が一体 となって子どもを育てる「学校支援地域本部」等の取組が、 震災避難時や避難所運営、学校の復旧等に大きな役割を発 揮していたことが、宮城県内の小中学校の校長への聞き取 り等調査結果として報告されました。 そこで、第 30 期横浜市社会教育委員会議では、地域と 学校との連携を持続的かつ効果的に推進していく体制づく り等について議論を重ね、その結果をまとめた提言が教育 長あて提出されました。 ■答申等に対する行政対応 本提言は、行政、学校、保護者、地域住民といったす べての関係者に向けたものであるため、関係機関等に情 報提供を行い、今後の施策に反映していきます。 34 第4章 市政の仕組み 市政を運営するための組織は、市の意思を決定する議決機関とそれを執行する執行機関からなっています。 議決機関としての市会は、市民の皆さんから直接選挙によって選ばれた議員により構成され、議員全員によ る本会議と部門ごとに審査を行う委員会によって運営されています。 執行機関は、民主的で公平な行政運営を図るため、市長、行政委員会及び行政委員(教育委員会、選挙管理 委員会、人事委員会、監査委員、農業委員会、固定資産評価審査委員会)により構成され、その権限は分散さ れていますが、相互に連携を図りながら市政の執行に当たっています。 市長は、各執行機関を所轄し、相互の間にその権限について疑義が生じた場合は、これを調整しています。 議決機関である市会と執行機関である市長は、独立対等の地位にあり、相互にチェック・アンド・バランス の関係にあります。また、その職務権限についてもそれぞれ直接市民の皆さんに対して責任を負います。 図1 横浜市の組織 35 市会 会派別議員数(平成26年8月1日現在) 自由民主党横浜市会議員団 公明党横浜市会議員団 民主党横浜市会議員団 横浜の未来を結ぶ会 日本共産党横浜市会議員団 みんなの党横浜市会議員団 ヨコハマ会横浜市会議員団 無所属クラブ 無所属 計 ■市会の構成 議員 市会議員は、選挙権を有する住民の直接投票で、区別 (18 区)に選出されます。議員定数は、条例により 86 人 と定めています。 現議員の任期は、平成 23 年4月 30 日から 27 年4月 29 日までの4年間です。 32 人 15 人 15 人 10 人 5人 4人 2人 2人 1人 86 人 議長・副議長 議長と副議長は、議員の中から選挙によって選ばれま す。議長は、市会を代表するとともに、議事を円滑に運 営するため、議場の秩序を保ちます。また、市会の様々 な事務をとりまとめ、処理することも議長の仕事です。 また副議長は、議長が出張や病気などで職務を行えない ときなどに、議長の職務を行います。 ■市会の運営 図2 各区選出議員数(平成26年8月1日現在) 定例会と臨時会 市会には、定期的に招集される定例会と、必要がある 場合にその案件に限り招集される臨時会とがあります。 市会では、条例により定例会の回数を年4回と定め、 通例として2月、5月、9月、11 月に招集されています。 定例会も臨時会も招集をするのは市長の権限ですが、議 長が市会運営委員会の議決を経て招集を請求した場合及 び議員定数の4分の1以上の議員から請求があった場合 には、市長は臨時会を招集しなければなりません。また、 議長等の臨時会の招集請求に対して長が招集しないとき は、議長が臨時会を招集することができます。 定例会及び臨時会では、初めに会期が定められ、原則 としてその会期中に本会議や委員会を開き、議案の審議・ 審査などの議会活動を行います。 表1 付議件数一覧 平成25年4月1日〜平成26年3月31日 条例 市長提出案件 予算 決算 契約 その他 議員提出案件 条 例 意見書・決議 その他 その他の案件 選挙 請願 その他 合計 平成25年第2回定例会 22 4 0 6 15 2 0 1 7 0 8 65 第1回臨時会 1 0 0 0 3 1 0 0 0 0 1 6 第3回定例会 8 3 24 4 12 1 4 0 2 7 5 70 第4回定例会 33 3 0 1 20 0 2 0 0 18 2 79 平成26年第1回定例会 20 46 0 14 13 3 1 0 2 0 8 107 計 84 56 24 25 63 7 7 1 11 25 24 327 表2 常任委員会開催数 請願件数等 委員会名 開会回数 議案件数※ 1 請願件数※ 2 陳情件数※ 2 政策・総務・財政委員会 16 45 5 5 市民・文化観光・消防委員会 10 28 3 0 経 済 ・ 港 湾 委 員 会 7 28 0 1 こども青少年・教育委員会 15 19 8 0 健康福祉・病院経営委員会 9 41 4 7 温暖化対策・環境創造・資源循環委員会 10 25 1 1 建築・都市整備・道路委員会 8 25 3 0 水 道 ・ 交 通 委 員 会 7 19 0 0 合 計 82 230 24 14 36 平成25年4月1日〜平成26年3月31日 ※1議案の件数は、継続審査分 を除いたもの。 ※2請願と陳情の件数は、継続 審査分及び審査される前に 取り下げられた分を除いた もの。 また、陳情については付託 されない陳情(行政への要 望などの陳情)も除く。 員間の意見交換、事例視察や参考人意見聴取などを行っ ています。 また、このほかに毎年、当初予算及び決算の審査を行 うために、それぞれ予算第一・予算第二特別委員会及び 決算第一・決算第二特別委員会が設置されるのが通例で す。 ○各特別委員会の付議事件 1 大都市行財政制度特別委員会 大都市制度の早期実現を図るとともに、その実態 に対応する行財政制度の確立を目的とし、これを強 力に促進すること。 2 基地対策特別委員会 米軍施設の跡地利用及び早期全面返還の促進等を 図ること。 3 減災対策推進特別委員会 減災及び防災対策の推進に関すること。 4 孤立を防ぐ地域づくり特別委員会 身近なつながりや支え合いにより社会的孤立を防 ぐ地域づくりの推進に関すること。 5 観光・創造都市・国際戦略特別委員会 MICEの推進、国際コンテナ戦略港湾の推進、 国際戦略総合特区の推進、文化・芸術等の大規模集 客イベントの開催に関すること。 6 健康づくり・スポーツ推進特別委員会 運動による介護予防等あらゆる世代の健康づくり 及び大規模スポーツイベント開催やスポーツ関連施 設の整備等スポーツの振興に関すること。 市会本会議場 本会議 本会議は、議員全員で構成され、市会の意思を決定 する会議です。市会に提出された議案や市会としての 意見表明などは、最終的にはすべて本会議において議 決されます。 議員は招集された日に議場に参集し、原則として議 員の定数の半数以上の議員が出席したときに、議長の 宣告により会議が開かれます。 本会議では、提案された議案についての説明や質疑、 賛成・反対意見の表明、そしてその議案を認めるかど うかの採決などが行われます。 また、議員が、市政全般の施策等について、市長な どの考えを問いただす一般質問を行うのを通例として います。 常任委員会 本会議ですべての議案等をきめ細かく審議すること は効率的ではないので、市の執行機関の所管局別に8 つの常任委員会を設置し、議案や請願・陳情などの審 査を行っています。 全議員が原則いずれか1つの委員会の委員となって おり、委員の任期は 1 年で、各委員会にはそれぞれ委 員長1人と副委員長2人がいます。 常任委員会は、市会閉会中(会期以外の期間)にも、 所管する局の事業などについて、調査・研究するなど さまざまな活動を行っています。 市会運営委員会 市会運営委員会は、各会派の意見を調整する場とし て設置され、各交渉会派(所属議員 5 人以上)の代表 者によって市会運営上のさまざまな事項に関して協議 が行われています。 また、市会に関する条例などの議案や請願・陳情な どの審査も行っています。委員の任期は1年で定数は 16 人としており、委員長1人、副委員長2人のほか、 各交渉会派1人ずつの理事がいます。 特別委員会 特別委員会は、付議事件(市会の議決によって定め られた市政の特定の問題)について審査あるいは調査・ 研究するため、必要に応じて設置される委員会です。 現在、6つの特別委員会が設置されており、各特別 委員会では、付議事件の調査・研究を目的として、委 ■市民と市会 請願と陳情 市政などについての意見や要望があるときは、どなた でも請願や陳情を市会議長あてに提出することができま す。請願書を提出するときは、市会議員の紹介を必要と しますが、陳情書の場合は、その必要はありません。 請願・陳情の受付時期は、各定例会初日(当初議案を 上程する本会議日)の5日前(郵送の場合必着)ですが、 受付時期を過ぎて提出されたものは、次回定例会で取り 扱われます。提出された請願書・陳情書の審査方法は、 次の図のとおりです。 図3 請願・陳情審査の流れ 請願書の提出 議 陳情書の提出 陳情書の提出 国会や関係行政庁への意見書の 提出などを求める陳情 左以外の行政への 要望などの陳情 長 が 受 本会議で委員会付託 理 市長に回答依頼 常任委員会などで審査 審査結果を本会議に報告 本会議で議決 (採択・不採択) 請願者へ 審査結果を通知 37 陳情者へ 審査結果を通知 陳情者へ 市長の回答を通知 横浜市会ツイッター 市会日程やインターネット中継などの横浜市会ホーム ページの掲載情報及び横浜市会からのお知らせをツイッ ターで配信しています。 *横浜市会アカウント @ yokohama_shikai URL: http://twitter.com/yokohama_shikai ヨコハマ議会だより 議会広報紙「ヨコハマ議会だより」は、定例会の概要 や一般質問の質問・答弁の要旨、議案に対する賛否一覧 などを中心に編集し、定例会ごとに年4回発行していま す。自治会・町内会等を通じて各世帯へ配布するほか、 区役所や市内の PR ボックスでも配布しています。 また、点字版・録音版も作製し、図書館などで閲覧・ 視聴できるほか、希望される方にお届けしています。 市会のしおり 「 市会のしおり 」 は、議会について分かりやすく解説す るためのパンフレットで、市会の仕事、市会の構成及び 市会議員名簿などを掲載しています。 「市会のしおり」は、 市役所市民情報室、区役所広報相談係で配布しています。 市会ポスター 定例会の開催を周知し、傍聴やインターネット中継の 利用を促進するため、定例会ごとにポスターを制作し、 市内公共施設、市営交通機関、市立学校などに掲出して います。 なお、法令等又は公序良俗に反する行為を求めるもの など、陳情の内容によっては委員会での審査や市長等か らの回答を求めない取り扱いとすることがあります。 記録の閲覧 本会議の会議録及び常任委員会、市会運営委員会、特 別委員会、予算・決算特別委員会、全員協議会の記録は、 市民情報センター(市庁舎1階) 、中央図書館、各区図 書館及び市会ホームページで閲覧できます。 また、予算・決算特別委員会理事会の記録は、議会局 で閲覧できます。 ※なお、閲覧を開始する時期等は、会議によって異なり ますので、詳細については、議会局までお問い合わせ ください。 本会議等の傍聴 市会の本会議は公開されており、どなたでも本会議場 内の傍聴席で傍聴することができます。傍聴を希望され る方は、本会議当日に市役所市会議事堂1階の傍聴者受 付で傍聴券の交付を受けてください。 (本会議場傍聴席 数:116 席〈うち車いす席4席〉 ) また、小学生時代から議会に興味を持っていただき、 より一層身近で親しみやすい議会となるよう、市内小学 校の児童の皆さんを対象に本会議傍聴も実施しています。 なお、予算第一・予算第二特別委員会の局別審査及び 決算第一・決算第二特別委員会の局別審査についても一 般傍聴を実施しています。傍聴手続きは本会議の傍聴と 同様ですが、 傍聴受付開始前に傍聴希望者が定員(10 人) を超えた場合には抽選となります。 インターネット中継 市会の本会議、予算・決算特別委員会、全員協議会、 市会歓迎行事、常任・運営・特別委員会、特別委員会が 設置する理事会について、インターネットでの生中継と 録画中継を実施しています。また、各区役所のモニター テレビ等では、本会議及び予算・決算特別委員会の生中 継を実施しています。インターネット中継は、市会ホー ムページで見ることができます。 また、公開しているすべての生中継と録画中継はスマー トフォンやタブレット端末でも視聴できます。 URL:http://gikaichukei.city.yokohama.lg.jp/ ホ−ムペ−ジ 市会ホームページでは、市会のしくみ、会議日程、議 員名簿、議案一覧、委員会の活動概要、会議録、「ヨコハ マ議会だより」など、様々な市会情報を掲載しています。 URL:http://www.city.yokohama.lg.jp/shikai/ テレビ放映 市会広報番組として、各定例会の概要番組「市会ダイ ジェスト」 (年4回)をはじめ、 「正副議長新春対談」、 「各 会派新春語り初め」 「座談会 予算市会の焦点」を制作し、 、 tvk(テレビ神奈川)で放映しています。 なお、 これらの番組は、 市内に放送網を持つ CATV(10 局)で再放映するとともに、市会ホームページに掲載し ています。 市会メールマガジン 市会日程などの市会ホームページの新着情報を配信し ています。登録は市会ホームページの市会メールマガジ ン登録画面から簡単に行うことができます。 市長と補助機関 ■市長 市長は市政全般を総括し、市を代表します。市長が管 理執行する事務は、①住民の安全、健康、福祉の保持や 保育所・公園等各種施設の設置管理など市の事務(自治 事務)②国や県が本来果たすべき役割にあるが、利便性 や効率性のため、法令により市が行う事務(法定受託事 務)があります。市長は、これらの事務を処理するため、 必要な内部組織を設け、また、この権限に属する事務を 職員に委任し、または臨時に代理させることができます。 ■補助機関 市長の権限に属する事務を処理するため、市長の補助機 関として、副市長、会計管理者、統括本部長、局長、区長 のほか、事務職員、技術職員その他職員が置かれています。 副市長は、市長を補佐し、職員の担当する事務を監督 し、市長に事故があるときまたは市長が欠けたときは、 その職務を代理する最高の補助機関で、現在3人置かれ ています。 会計管理者は、市長が任命し、市の現金、物品等の出 納その他の会計事務を担当しています。 統括本部長、局長は、市長が任命し、市長と副市長の 命を受け、主管の事務を処理しています。 区長は、市長が任命し、市長と副市長の命を受け、市 長の権限に属する事務、戸籍事務など法令により直接委 38 表3 名簿登録者数 任された事務を処理しています。 なお、事務の執行機関として1つの統括本部と 18 の 局、18 の区役所、1つの室を置いています。 (単位:人) 名簿の種類 総 数 男 女 選挙人名簿 2,999,821 1,490,557 1,509,264 5,775 3,063 2,712 在外選挙人名簿 平成26年6月2日現在 2 選挙執行状況 平成 25 年7月 21 日には参議院議員通常選挙、平 成 25 年8月 25 日には横浜市長選挙、平成 26 年7月 27 日には農業委員会委員一般選挙が執行されまし た。 啓発 1 常時啓発 若年層を中心とした政治・選挙離れは依然として 続いています。そこで、25 年度から Twitter によ る選挙情報の発信に加え、啓発の対象者を同じくす る「日本赤十字社」と取組みを実施しています。ま た、市営地下鉄駅構内に掲出している啓発パネルを、 よりサイン性の高いデザインに更新しました。 その他、①新有権者向け小冊子及び中学3年生向 け副教材の配布 ②小・中学校との連携による模擬 投票の実施(今年度から市立高校においても拡大実 施) ③市区明るい選挙推進協議会の自主事業の助 成などを行っています。 2 選挙時啓発 投票日や期日前投票の周知と投票参加の呼びかけ として「投票のご案内」の郵送、駅前大看板やポス ターの掲示、ラジオスポット放送、駅前及び電車内 動画広告、スマートフォン用アプリ、また、明るい 選挙推進員の協力を得て、各区で様々な啓発事業を 行っています。また、平成 27 年執行予定の統一地 方選挙に向け、「2015 年春は『統一地方選挙』~投 票にイコット!キャンペーン~」と題し、10 ~ 11 月を選挙啓発強化月間とし、区・市一体での啓発事 業を実施します。 行政委員会と行政委員 市長以外の執行機関として、 委員会と委員が設けられ、 複雑多岐にわたる行政の中で、特に公正中立の立場を必 要とする領域、または、専門性の高い領域の事務を、公 選の長から独立した権限をもって執行しています。 地方自治法に基づき、横浜市に設置されている委員会 と委員は次の6つです。 ■教育委員会 教育委員会は、教育の中立性を保持し、学校教育・生 涯学習等の振興を図るため、設置された執行機関です。 市長が議会の同意を得て任命する6人の委員(うち1人 は教育長)で組織され、委員の任期は4年です。 毎月1回定例会を開催するほか、必要に応じて臨時会を 開催し、学校その他の教育機関の設置・管理、学校教育に 関する指導、教材等の整備、教職員の配置などに関する事 項、生涯学習等に関する事項を審議・決定しています。 教育委員会の権限に属する事務を処理するため、教育 長の統轄の下に事務局が置かれています。 ■選挙管理委員会 民主政治の基盤である選挙は、公正中立な機関によっ て、適正に行わなければなりません。そこで、市長から 独立した地位と権限を持つ執行機関として、選挙管理委 員会が設置され、その委員会は、選挙権を有する者のう ちから、市会で選挙された4人の委員で組織され、任期 は4年です。 選挙管理委員会は、各種の選挙を適法かつ適正に執行 するとともに、市民の皆さんの一人ひとりが選挙に関心 を持ち、有権者としての自覚に基づいて積極的に投票に 参加するよう、日ごろから啓発活動を行っています。な お、その事務を処理するため、事務局が置かれています。 また、 各区にも同様に選挙管理委員会が置かれています。 選挙 1 選挙人名簿 選挙権は、日本国民で満 20 歳以上のすべての人 に与えられていますが、投票するためには選挙人名 簿又は在外選挙人名簿に登録されていることが必要 です。 6月、 9月、 12 月(定 選挙人名簿の登録は、毎年3月、 時登録)と選挙の際(選挙時登録)に、住民基本台 帳の記録に基づいて区の選挙管理委員会が行い、在 外選挙人名簿の登録は、本人から在外公館を経由し て区の選挙管理委員会に申請することにより行われ ます。それぞれの名簿登録者数は表3のとおりです。 39 表4 平成25年度の実施結果 種類 職員の採 用 試 験 ・ 選 考 大学卒程度 高校卒程度 免許資格職 社会人経験者 区 分 第一次試験日 事務、社会福祉、土木、建築、環境、農業、機械、電気、 6 月 30 日 造園、情報処理、学校事務、消防 831 4 月 14 日 396 21 事務、土木、機械、電気、消防 9 月 29 日 1,024 166 衛生監視員、保健師 6 月 30 日 264 26 保育士、学校栄養職員、司書 9 月 29 日 672 70 事務、土木、機械、電気、造園、社会福祉、衛生監視員(獣医師免許所持者) 9 月 29 日 2,082 128 9月8日 36 10 係長(事務、社会福祉、土木、建築、農業、機械、電気、 8 月 31 日 造園、環境、衛生監視、保健師) 、消防司令、保育園長 1,093 164 また、勤務条件等に関して、職員からの相談を受ける 職員相談を実施しています。 職員の採用試験・選考 職員の採用は、地方公務員法に定める成績主義の原則 に基づき、競争試験又は選考により行っています。 人事委員会が実施している職員採用試験・選考を大き く分けると ①大学卒程度採用試験 ②高校卒程度採用 試験 ③資格・免許が必要な職員の採用試験 ④社会人 経験者を対象とした採用試験 ⑤身体に障害のある人を 対象とした採用選考の5種類です。 大学卒程度の採用試験は、採用年度の4月1日現在で 年齢が 22 歳から 30 歳までの人を対象(土木先行実施枠 については 22 歳から 26 歳までの人を対象)とした試験 です。該当する年齢の人は、学歴・職歴にかかわらず受 験することができます。 高校卒程度の採用試験は、採用年度の4月1日現在で 年齢が 18 歳から 21 歳までの人を対象とした試験です。 資格・免許を必要とする職員の採用試験は、それぞれ の職種に必要な国家資格や免許を有する人又は取得見込 みの人が対象です。受験することができる年齢は、各試 験区分によって異なります。 社会人経験者を対象とする採用試験は、採用年度の4 月1日現在で年齢が 31 歳から 59 歳までの人で、一定の 経験を有している人を対象とした試験です。それぞれの 区分によって必要な経験や資格は異なります。 また、身体に障害のある人を対象とした採用選考につい ては、大学卒・高校卒程度の事務区分と、大学卒程度の学 校事務区分があり、選考区分により受験資格は異なります。 このほか、各局の協力により各種の採用選考も実施しています。 職員の昇任試験・選考 職員の昇任は、採用と同様に成績主義の原則に基づき、 競争試験又は選考により行っています。 特に、係長への昇任については、情実による人事を排 し、公平な人事管理を行うために、昭和 30 年度から責 任職への選抜登用制度として係長昇任試験を実施してい ます。この試験は、意欲と能力のある人が昇任できる制 度として、自己啓発や職場における士気の高揚に役立つ など横浜市の人事行政上重要な役割を果たしています。 また、平成 21 年度より、試験に加え選考により昇任者 を選抜するという、いわゆる「試験・選考併用制度」を ■人事委員会 人事委員会は、中立的かつ専門的な人事機関として設 置され、人事給与制度に関する調査・研究や職員の採用 等の事務を処理しています。 人事委員会は、市長が議会の同意を得て任命する3人 の委員で組織され、委員の任期は4年です。また、その 事務を処理するため、事務局が置かれています。 給与に関する報告及び勧告 市職員の給与は、職務と責任に応じ、国、他の自治体 の職員や民間企業の従業員の給与等を考慮して定めるこ ととなっています。職員は全体の奉仕者として労働基本 権の制約を受けるため、その代償として、人事委員会が 毎年、 市内民間企業を対象に「職種別民間給与実態調査」 を実施し、民間給与と本市職員給与を比較した上で、市 会と市長に対し職員の給与水準等について報告し、必要 に応じて給与改定等を勧告することとなっています。 図4 給与勧告の手順 ①職種別民間給与実態調査 (市内255事業所を対象) ②市職員給与の調査 (約17,600人を対象) ③役職段階、学歴、年齢等の条件が 同一である人の給与を比較 ④民間企業の従業員と市職員の給与 較差を算出 ⑤人事委員会勧告 (給与改定について勧告) 市 会 4,950 土木選考実施枠 身体に障害のある人を 事務、学校事務 対象とした採用選考 昇任試験・選考 受験者(人) 最終合格者(人) 市 長 公平審査 人事委員会は、中立、公正な第三者機関として、地方 公務員法に基づき、 不利益処分についての不服申立て(職 員の身分を保障するための制度)や勤務条件に関する措 置の要求 (職員の経済上の諸権利を確保するための制度) の審査を行っています。 40 導入しています。 基づいて計数を確認し、予算の執行と会計処理が適正か つ効率的に行われているかを審査するものです。 健全化判断比率等の審査「地方公共団体の財政の健全化 に関する法律3①、22①」 市長から審査に付された健全化判断比率及び資金不足 比率が、地方公共団体の財政の健全化に関する法律その 他関係法令に基づいて算定され、かつ、算定の基礎とな る事項を記載した書類が適正に作成されているかを審査 するものです。 基金運用状況の審査「法241⑤」 資産活用推進基金、文化基金、都市整備基金及び都市 交通基盤整備基金について、積立ての目的にそって適正 に運用されているかについて審査するものです。 住民監査請求の監査「法242」 市民の皆さんが、市の職員等による違法又は不当な財 務会計上の行為又は怠る事実があると認めるとき、監査 委員に監査を求め、必要な措置を請求する制度です。 監査委員は、その請求に基づき監査を行い、その結果を 公表し、必要な措置を講ずるよう勧告することができます。 ■監査委員 監査委員は、地方自治行政における公正と効率の確保 という見地から地方自治法に基づいて設置されている執 行機関で、市長が議会の同意を得て選任する、人格が高 潔で行政運営に関し優れた識見を有する者3人と議員2 人からなる5人の委員によって構成されています。 なお、その事務を処理するため、事務局が設置されています。 監査委員は、市の行政が地方自治の本旨に基づいてな されているか、また最少の経費で最大の効果を発揮する ように運営されているか、という事務処理の合規性、効 率性の確保を主眼として、各種の監査を実施しています。 この監査結果は、その都度、市長と議会に報告すると ともに、市報に登載し公表しています。 監査結果に基づいて市長等が措置を講じたときは、そ の旨を監査委員に通知することとされており、監査委員 は当該通知に係る事項を市報に登載し公表しています。 また、横浜市の組織に属さない外部の専門家(弁護士、 公認会計士等)により行われる監査として、外部監査契 約に基づく監査(法 252 条の 27 以下)があります。 これには、包括外部監査と個別外部監査がありますが、 このうち、包括外部監査については、特定の事件につい て、毎会計年度、監査を行わなければならないこととさ れています。 主な監査委員監査とその内容については次のとおりです。 ■農業委員会 農業委員会は、農地等の利用関係の調整、農地の交換 分合その他農地に関する事務を執行するために設置され た執行機関です。 農業委員会は、選挙による委員と選任による委員によっ て組織され、委員の任期は3年です。 (注)1 法令名の略語は、次のとおり 「法」……………地方自治法 「公企法」………地方公営企業法 2 法令の条項等は、次のように省略して記載 (例)「199 ④」は「第 199 条第4項」を表します。 ■固定資産評価審査委員会 固定資産評価審査委員会は、固定資産税の課税の基礎 となる固定資産課税台帳に登録された価格について、納 税者の不服を審査するために設置された執行機関です。 委員は、市民の皆さんや学識経験者などの中から市長 が議会の同意を得て選任し、任期は3年です。横浜市で は、18 人の委員が選任され、審査にあたっては、3人 ずつの委員で行っています。 定期監査「法199④」 市の財務事務の執行、公営企業等の事業の管理に関し、 予算の執行、工事の施工等が適正かつ効率的に行われて いるかについて、事務監査と工事監査に分け、毎年度監 査計画を定めて定期的に監査するものです。 行政監査「法199②」 市の行政全般について、その事務の執行が、公正と能 率が確保されるよう行われているか、また、組織が合理 性のあるものとなっているか等を監査するものです。 要求監査「法199⑥」 市長から、市の事務の執行に関し監査の要求があった ときは、その要求に係る事項について行う監査です。 財政援助団体等の監査「法199⑦」 市が財政的援助を与えている団体、出資団体及び公の 施設の管理を行わせているもの(指定管理者)に対して、 監査委員が必要と認めるとき、又は市長の要求があった ときに行う監査です。 現金出納検査「法235の2①」 会計管理者等現金出納機関の現金の出納について、毎 月、例日を定めて計数を確認し、その保管状況を検査す るものです。 決算審査「法233②、公企法30②」 市長から審査に付された決算書、その他関係諸表等に 行政区 ■行政区の意義 行政区とは、大都市に関する特例の一つで、地方自治 法第 252 条の 20 では「指定都市は、市長の権限に属す る事務を分掌させるため、条例で、その区域を分けて区 を設け、区の事務所又は必要があると認めるときはその 出張所を置くものとする」とされています。 行政区は、次のような意義を持っています。 都市が発展する中で市域の拡大、人口の増加が進みま すが、それに伴い行政機構が多様化し、行政事務も専門 化していきます。その結果、市民の皆さんと行政の距離 が遠くなるなどの状況が生じます。 こうしたことを避けるために、生活圏などを考慮し、 41 ■行政区の性格と機能強化 指定都市の行政区は、特別地方公共団体として法人格 や公選制の区長を持つ東京都の特別区とは異なっていま す。 区長は市長によって任命され、取扱事務には、市長の 補助機関として執行する事務、市長からの委任を受けて 行う事務、法令によって直接区長に委任されている事務 などがあります。また、横浜市では、行政区の予算は市 (局)から配付され、事務執行については委任事務を除 き市長の指揮監督を受けています。 横浜市では、市としての一体性を確保しながらも、市 民の皆さんの要望や地域の課題に的確に対応するため、 行政区における予算の編成・執行、事業の企画・立案な どの機能や権限の強化に取り組んでいます。 主な区の機能強化のあゆみ 年度 市内の区域を分けて区を設け、市民の皆さんと密接な関 連のある事務事業を区長が行うことで、広域化した大都 市においても、市内の各地域の実情に応じたきめ細かな 行政を確保しようとするものです。 概 要 昭和 44 【一度で用の足りる区役所】 ・区長室の設置 調整機能と企画機能の整備 ・市民課の再編・強化(社会福祉係、地域振興係、社会教育係 の設置) 市民サービス向上と地域の実態に応じた施策の実現 ・総合庁舎の計画的建設 福祉事務所、保健所、消防署等を1箇所に集めた総合庁舎を 計画的に建設 52 【総合機関としての区役所の実現】 ・福祉事務所と建築事務所の編入 ※建築事務所は11年度に区役所から分離し、市内4方面 事務所に再編。18年度に「建築宅地指導センター」 として 統合 平成 6 【地域総合行政機関としての区役所の実現】 ・個性ある区づくり推進費の創設 各区の責任において執行できる予算を、1区1億円に増額 (自主企画分) ・保健所の編入 地域における福祉・保健の連携強化 ■横浜市の行政区の沿革 横浜市の市制は、明治 22 年、現在の中区及び西区の うち本牧、根岸を除いた区域と約 12 万人の人口をもっ て施行されました。 その後数次にわたる市域拡張を経て、 昭和2年に区制が施行され、鶴見区、神奈川区、中区、 保土ケ谷区及び磯子区の5区が設置されました。 14 年に、 周辺町村との合併によって、 人口は約 87 万人、 市域はほぼ現在の区域になるとともに、港北区と戸塚区 の2区が設置され、7区制となりました。また、戦時体 制下の 18 年には中区から南区が、19 年には西区が分離 誕生しました。 23 年には、磯子区から金沢区が分離誕生し、10 区制 となりました。この 10 区制はその後 20 年間続きました が、その間に市の人口は飛躍的に増加し、23 年当時 86 万人であったものが、43 年には 200 万人を超え、都市 構造も大きな変貌を遂げました。 特に、南区、保土ケ谷区、港北区及び戸塚区の郊外4 区では、田畑が広がっていた地域や緑に覆われていた丘 陵地帯の宅地化が急激に進行したため、昭和 44 年に再 編成を行い、南区から港南区、保土ケ谷区から旭区、港 北区から緑区、戸塚区から瀬谷区がそれぞれ誕生し、14 区制となりました。 その後も人口は郊外区を中心に引き続き増加したた め、特に戸塚区は、人口・面積ともに横浜市行政区中最 大となり、人口では相模原市、横須賀市に匹敵する規模 になりました。 そこで、規模増大に伴う諸問題を解消するため、昭和 61 年に戸塚区の再編成を行い、新たに栄区、泉区が誕 生して 16 区制となりました。 この結果、平成 2 年には港北区と緑区が人口・面積と もに全 16 区中1、2位を占め、人口は全政令指定都市 の中でも最大規模になりました。 また、港北ニュータウンの進展・地下鉄3号線の開通 13 【福祉・保健の連携強化】 ・福祉保健センターの設置 福祉事務所と保健所を統合し、福祉・保健に関する相談から サービス提供まで一体的に対応 16 【新時代の区の機能強化】 ・副区長の設置 ・区長による自律的な組織機構の組換え 行政区制度の中で、必要に応じて地域の実情に合わせた 独自の執行体制の編成を区長が実施 17 【新時代の区の機能強化2】 ・土木事務所の編入 道路・下水道・河川・身近な公園などの維持管理機能の移管 19 ・土曜開庁の全区展開 戸籍課・保険年金課・こども家庭支援課の一部業務について、 第2、第4土曜日に取扱い 21 【地域の多彩な活動を支える区役所】 ・地域力推進担当の設置(∼22年度) 市民主体による地域運営、協働による課題解決のため地域力 向上を推進 42 22 ・保育所待機児童の解消に向けた対応 地域特性を踏まえ、区・局一体となった効果的な施策展開を 目指し、担当係長を配置(こども青少年局兼務) 25 ・就労支援窓口「ジョブスポット」の開設 ハローワークとの連携による生活保護受給者等への 職業紹介を一体的に提供する就労支援の開始 (全区対象に順次開設) などにより、一層の人口の増加と都市機能の集積が進ん だため、平成6年、港北区及び緑区の区域を再編成し、 新たに青葉区及び都筑区が誕生しました。 以降、横浜市は 18 区制となり現在に至っています。 ■区役所が目指すこと 横浜市では、全市的に取り組む分野は局が担い、また、 市民生活に密着した区域の課題は、身近な区役所で区長 が先頭となって解決していくよう、他の指定都市に先ん じて様々な区役所機能の強化に取り組んできました。 近年の少子・高齢化の急速な進展などによる市民の皆 さんの意識やライフスタイルの変化に伴って、市民生活 の課題はますます複雑化・多様化しています。 横浜市の区役所は、市民の皆さんに最も身近な地域の 総合行政機関として、これからも多様な行政サービスを 提供し、さらにサービス向上に努めていくとともに、そ の機能をより充実させて、地域の思いに共感し、“市民 の皆さんとともに歩む区役所”を目指していきます。 43 市政記録 2014 年版 (第1分冊) 平成26年12月 発行 編集 横浜市市民局総務部市民情報室 〒231-0017 横浜市中区港町1丁目1番地 TEL (045) 671−3859 FAX(045) 664−7201 http://www.city.yokohama. lg. jp/shimin/shiminjoho/ 横浜市市民局市民情報室