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シンプルさこそが ベストプラクティス
SPOTLIGHT ARTICLE SAP Rapid Deployment Solutions （http://sapinsider.wispubs.com）2012 年 4 月・5 月・6 月号 © 2012 SAPinsider. 本記事は『SAPinsider』 の記事を出版元の WIS Publishing の許可のもと再録し、SAP が翻訳したものです。WIS Publishing は、 記事の内容または翻訳関連の一切の誤りに関していかなる責任も負わないものとします。 シンプルさこそが ベストプラクティス 執筆： スティーブン・バードゥソル（Steven Birdsall） 、SAP スティーブン・バードゥソル （Steven Birdsall） （[email protected]） は、 SAP Global Sales 組織の SAP Rapid Deployment Solutions 担当 シニア・バイス・プレジデント兼 ゼネラルマネジャーであり、 拡充が進む全ての RDS パッケージ ソリューションに関するセールス、 サービス、 ソリューション管理、 および広範なパートナーエコシステムを 担当。現職に先立っては、 SAP 南米・カリブ海地域担当 COO や SAP アジア太平洋地域・日本担当 COO を はじめ、 セールスおよび業務分野の 上級職を歴任。ブリアムヤング大学 マリオット・スクール・オブ・ マネジメントで MBA、 ユタ大学で 経済学士号を取得。 シンプルさとソフトウェア導入は車の両輪といえます。 SAP ソフトウェア、無駄を省き効率化された導入方法 今日、シンプルさこそが、あらゆる企業からソフトウェ 論、ステップ・バイ・ステップの導入手順、迅速な定着 アプロバイダーに寄せられる期待の核心をなしていま を 促 進 す る 活 用 支 援 コン テ ン ツ 、さら に は S A P す。エンタープライズソフトウェアは事実上、ビジネス Consulting またはパートナーによる固定価格のサービ のあらゆる領域で重要な原動力となっており、ユー 1 スになります。 ザーは各自の業務にすぐに活用できるシンプルなソ その結果、顧客視点に立った一貫性が徹底され、ま リューションを求めています。ただし、豊富な選択肢が たその導入はかつてのどのソフトウェアよりも迅速で 用意され、統合性に優れ、導入効果を短期間で発揮で かつより予見性の高いものとなっています。お客様は きることが大前提となります。SAP のお客様も、市場 ソフトウェアを導入して特定のビジネスニーズにすば の変化に機敏に対応しなければならない点は同じで やく対応できるだけでなく、将来的にもビジネスの成 あり、最新のイノベーションをすみやかに導入して競 長に応じて機能を拡張していくことができます。しか 争優位性を確立したいとお考えです。ここで期待され も、導入される機能の範囲、要する期間とコストに関し ているのは、段階的な IT 投資を通じて既存の SAP シ ては、導入の各段階で完全な透明性が得られます。こ ステムと完全に統合できる拡張性と、プライベートクラ れが今後すべての SAPソリューションに適用される提 ウド、パブリッククラウド、オンプレミス（自社運用）型 供モデルです。 など、どのような形態でもソフトウェアを導入できる柔 軟性です。 SAP の共同 CEO は、お客様に対してこの迅速さと いう価値と特定範囲のビジネス成果を提供することに たとえば、セールスパイプラインに対する可視性を 特に重点を置いており、この革新的な提供モデルの実 高める必要があるとします。SAPとそのエコシステム 効性を強く確信しています。今後は、お客様に対する によって、すでに数千社とは言わないまでも数百社の あらゆるソリューション提供がなんらかの SAP Rapid お客様において、この可視性が実現されているとすれ Deployment solutions から始まることになります。そ ば、わざわざ「車輪を再発明」するような手間をかけ、 の理由は、IT に関連したあらゆる物事に関して、人々 一から全体計画（ブループリント）を立てて従来型の の個人的な認識やビジネス上の認識が急速に進化し 導入を行う必要があるでしょうか。また、あなたの直 つつあるからです。モバイルアプリケーション、クラウ 面している課題に対してすぐに利用できるように事前 ド、業務別ソリューション、ソーシャルソフトウェアが に組み合わされた実績あるベストプラクティスを適用 私たちの日常生活に浸透してきた結果、特定のビジ でき、標準のソフトウェアを活用するだけで既存の IT ネス成果をすばやく効率的に実現できるエンタープ 環境と確実に連携して動作させることができ、さらに ライズソフトウェアをシンプルに使いこなしたいと、 は将来のニーズに向けた柔軟な拡張戦略も取れると 誰もが期待するようになっているのです。SAP Rapid したら、どうでしょう？ Deployment solutions を活用すると、企業は最新の まさにそのために用意されているのが SAP Rapid イノベーションを月単位ではなく週単位という短期間 Deployment solutions です。このパッケージソリュー で、かつ事前に約束されたとおりの価格で導入し、容 ションは、ソフトウェアソリューションを短期間で導入 易に活用を開始することができます。 展開して 基幹系 の 業務を 効率化した い 、あるい は SAP の最新のイノベーションで競争優位性を一気に 強化したいという、お客様のニーズに直接お応えする ために開発されました。SAP は 40 年に及ぶお客様志 向の経験と専門知識を一つの革新的な提供モデルに まとめ上げました、そこに含まれるものは、標準の 1 SAP Rapid Deployment solutions は既存のソフトウェア品目 コードをそのまま使用することにご注意ください。 ご購読は今すぐ。sapinsider.wispubs.com へアクセスしてください。 シンプルさと柔軟性 operational reporting with SAP HANA と、SAP SAP Rapid Deployment solutions は IT のシンプル ERP rapid-deployment solution for profitability さを新たな次元に高めますが、それに関して重要な要 analysis with SAP HANA を 3 週間足らずで導入し 因となっているのが、ベストプラクティスの適用範囲 ました。その結果、同社では1,000万件以上ものデータ に関する柔軟性です。一般的にエンタープライズソフ レコードをわずか 2 秒で分析し、注意を要するビジネ トウェアの必要性は業務部門に端を発するものであ ス領域について即時に見通しを得られるようになって り、多くの企業は特定のビジネス要件に対応できる専 います。驚くべき高速化ですが、例外的な成果ではあ 門的なソリューションを求めがちです。しかしそれらの りません。これほどの成果をわずか数週間で実現でき ソリューションはきちんと統合・連携されるものでなく るだけでなく、このようなビジネスに関する見通しを てはならず、つまり柔軟である必要があります。こう 最大 10 万倍も高速に導き出すことができるのです。 した傾向への対応として、SAP Rapid Deployment SAP Rapid Deployment solutionsはきちんと定義 solutions では、標準の SAP エンタープライズソフト されたビジネスニーズをターゲットにしているため、業 ウェアに加え、その特定のビジネスニーズに対して実 務部門のユーザーにとっても大変魅力的です。例えば 効性が実証済のベストプラクティス、さらにそのベス セールスパイプラインの管理の有効性を高めたり、計 トプラクティスに関する SAPとパートナーの幅広い経 画から倉庫管理、輸送までをカバーする物流チェーン 験を組み合わせてご提供します。つまり、これらの経 の効率を押し上げたり、人事や財務のような本社間接 験値にもとづき、お客様の基本的な要件を満たすよう 部門の業務改善の推進など、企業のあらゆる領域に対 に、事前設定を施した状態でソフトウェアをお届けす して、SAP Rapid Deployment solutions は、利用し ることになります。 やすく組み合わせ済みの解決策を提供します。 SAP Rapid Deployment solutions は、自転車や人 製品マネジャーが、担当する製品ラインについてグ 形の家など、組み立てが必要な他のものと何ら変わり ローバル市場における業績を把握したり、社内のほか ません。適切なパーツを揃えることに加え、適切な組 の部門と業績を比較したいと考えている状況を想像 み立て手順と工具が必要です。しかし一度でも組み立 してみてください。あるいは、新たに展開した製品ラ てた経験があれば、次からはとても簡単です。SAP インの定着具合を、自部門、社内、同等規模の会社、さ Rapid Deployment solutions による短期導入を実現 らには競合他社のベンチマークに基づいて比較検討 するため、SAP はパートナーやお客様と共同で豊富な したい場合もあるでしょう。こうした分析には統合アナ コンテンツを収集し、それをステップ毎の詳細ガイド リティクス機能と大量のデータが必要であり、従来で ( ステップ・バイ・ステップ ガイド ) に集約していま あれば大規模な IT 投資が必要となるところです。し す。また、それ以外の関連情報や活用支援手段も蓄積 かし、SAP ERP rapid-deployment solution for operational reporting with SAP HANA なら、セー しています。 モビリティを例に取ってご説明しましょう。企業に ルス、財務、物流といった分野のさまざまな定義済み とっては、新しいモバイルアプリケーションはもち レポートを、わずか数週間で導入できます。このソ ろん、そのほかの最新イノベーションについても、導 リューションを導入すれば、先ほどの製品マネジャー 入に何カ月もかけている余裕はありません。ですか は、グラフィカルなインターフェースを使って ERPト ら、SAP Rapid Deployment solution for mobile ランザクションの履歴データ全体を掘り下げて調べた apps and infrastructure は、モバイルプラットフォー り、モバイル端末から最新のデータにリアルタイムで ムの構築に必要なすべての要素を提供するように設 アクセスしたりできるようになります。また、Google 計されています。この人気が高い短期導入パッケージ Maps の技術を利用して、特定の収益性レベルを上 に は 、Sybase Unwired Platform 、Afaria 、SAP 回っている地域や下回っている地域をリアルタイムで NetWeaver Gateway に加え、3種類の SAP モバイル 図示することもできます。 アプリが含まれています。これらすべてを 4 ～ 6 週間 機能範囲を 事前 に 選択 できる SAP Rapid という短期間で、安価かつ定額価格で導入することが Deployment solutions には、ソフトウェアの保守に必 可能です。 要となるサービスを大幅に軽減することで、コストとリ またこの短期導入方法は、お SAP Rapid Deployment solutions により、 スクを全体的に引き下げます。多くの CFO にとって、 客様における導入効果の実現も ソフトウェアの導入を財務の観点から検討する際、ソ スピードアップします。この点は、 フトウェアとサービスのコスト比率が重要な要素となり ソフトウェアを導入して SAP HANA のような新しいイン ます。ある会社の CFO が最近話してくれたのですが、 特定のビジネスニーズにすばやく メモリーテクノロジーを導入する 検討していたソリューションは業務ニーズを満たして 際には最優先事項です。たとえ いたものの、ソフトウェアに対するサービスのコスト比 ば最近、ある消費財業界の企業 率が同社にとっては高すぎるため、契約に至らなかっ が 既存 の SAP 投資を 最大限に たそうです。そこで、機能的には同等ながら、機能範 活用した いと考え 、SAP ERP 囲と価格を事前に把握できるソリューションを SAP rapid-deployment solution for Rapid Deployment solutionsの形で提案したところ、 対応できるだけでなく、将来的にも ビジネスの成長に応じた機能拡張を していくことができます。 ご購読は今すぐ。sapinsider.wispubs.com へアクセスしてください。 ソフトウェアに対するサービスのコスト比率がはるか こうしたパッケージは既存のお客様だけに提供さ に低いことが決め手となり、SAP はこの CFO から契 れるわけではなく、新規のお客様も同じようにご活用 約を勝ち取ることができました。実際、この会社は いただけます。最近の例では、ある企業が 5 種類の SAP Rapid Deployment solutions のほかにも必須 SAP Rapid Deployment solutions のパッケージを購 の統合サービスを追加で契約しましたが、それでも、 入し、競合製品で構成されていた環境を SAPソリュー 問題のコスト比率は同社が受け入れ可能なレベルに ションで完全に入れ替え、プロジェクトの資金は SAP 収まりました。こうした「柔軟な発想」は重要です。 Financing を通じて調達しました。既存の SAP 投資 の価値を最大限に高めたい場合は、以前に購入した シンプルさと選択肢 ものの未使用のソフトウェアを有効化するために、 SAP Rapid Deployment solutions の長期戦略にとっ SAP Rapid Deployment solutions を活用することも てはパートナーが極めて重要であり、すでに SAP では 可能です。 このソリューションを提供するために、多くのパート SAP Rapid Deployment solutions の需要が着実 ナーを認定しています。認定済み短期導入ソリュー に高まりつつあるため、SAP では今後、ビジネスのあ ションパートナーには、コンテンツ、活用支援手段、ア らゆるコア領域を対象とした短期導入ソリューション クセラレーター（短期導入支援ツール） 、さらには SAP のラインナップの継続的な拡充と、SAP の最新のイノ が蓄積した導入ベストプラクティスなど、必要なもの ベーションをすばやく容易に導入するための短期導入 がすべて提供されます。パート ソリューションの開発という両面に集中し、これらの SAP も年末までに 100 種類以上の 短期導入ソリューションを発売することを 計画しています。 ナー各社は、これに独自の知的財 パッケージソリューションをお客様にすみやかに提供 産を追加してパッケージ化したソ していきます。たとえば、SAP HANA の「試用と購入 リューションを、それぞれの顧客 （Try and Buy） 」は最初に南米で試験的に導入され に導入します。SAP のパートナー ましたが、現在ではその他の地域でも展開していま コミュニティは追加パッケージの す。これは、お客様が自社のトランザクションデータを 開発を通じて、今後も多大な貢献 クラウド経由で“SAP HANA を基盤とする短期導入 をしてくれるでしょう。すでに多くのソリューションが ソリューション”にアップロードすると、30日間にわた 開発途上にあります。SAPも年末までに 100 種類以上 り、SAP BusinessObjects Explorerとタブレット端末 の短期導入ソリューションを発売することを計画して を使ってデータを表示 / 分析できるという企画です。 います。 試用にあたってはデスクトップかモバイル端末（また もちろん、こうしたソリューションをお客様が利用 はその両方）を選択可能ですが、どちらの場合も、記 する方法についても、SAP は引き続き豊富な選択肢 録されたデモを見るのではなく、自社のデータをその をご提供します。短期導入ソリューションは、オンプレ まま使ってソリューションを体験していただくことがで ミス（自社運用）型に加えて、 （HP、IBM、Amazon きます。 Web Services をはじめとする多くのパートナーを通じ て）クラウド型でも導入できます。その目標は、お客様 さらに詳しい情報は のソリューション購買体験（事前テストからデリバリー、 SAP Rapid Deployment solutions をご利用になる ホスティング、最終的な導入まで）をエンド・ツー・ お客様が増えるにつれ、その他の多種多様なビジネ エンドで簡素化しながら、短期間で導入効果を発揮さ ス成果、ビジネスインサイト、最新のイノベーション せ、すみやかな投資回収を実現することです。 （モバイルテクノロジー、SAP HANA などのインメモ リーテクノロジー）も、この方法で導入可能という認識 が広がっています。それを受けて、すみやかに導入効 果を発揮する短期導入ソリューションが SAP の新たな 関連資料 標準となりつつあるのです。 SAP Rapid Deployment solutions の詳細と試用 ■「次のソフトウェア導入時に期待できるスピードと予見性：予見性に優れた迅速な導 入を固定価格で提供する SAP Rapid Deployment Solutions」 （英語） 、 ロバート・ については、以下の Web サイトをご覧ください。 www.sap.com/rapid-deployment ■ ヴィーマン（ Robert Viehmann ）著 （『 SAPinsider 』、2011 年 1 - 3 月号、 sapinsider.wispubs.com） ■「SAP Rapid Deployment Solutions は本当にビジネス価値の実現をスピード アップするか」 （ 英 語） デ ービス・ベネット（ Davis Bennett ）との一 問 一 答、 （『insiderPROFILES』 、2012 年 1-3 月号、insiderPROFILES.wispubs.com） ■「固定価格で導入可能な SAP CRM ソリューション：SAP 短期導入ソリューションに 関する 3 つのポイント」 （ SAP による邦訳 PDF あり）、ランディ・タムリン（ Randi Tumlin）著（『SAPinsider』, 2011 年 1-3 月号、sapinsider.wispubs.com） ご購読は今すぐ。sapinsider.wispubs.com へアクセスしてください。