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3 MB - Sigma
Sigma® 研究分野別製品ガイド
血管新生・がん微小環境 特集
目次
特集記事 研究者インタビュー
2
樋田 京子 特任准教授
北海道大学 遺伝子病制御研究所
フロンティア研究ユニット 血管生物学研究室
「腫瘍血管内皮細胞の異常性と特異性を探る」
南 敬 教授
熊本大学 生命資源研究 ・ 支援センター 表現型解析分野
「血管内皮細胞の恒常性を維持するアクセル/
ブレーキ機構を探る」
血管新生・がん微小環境研究特集
概説
4
血管新生と腫瘍微小環境
研究用試薬ガイド
血管新生阻害剤
血管新生因子
血管成長調節因子
抗体
参考資料と関連製品
16
癌転移の模式図
細胞アッセイキット
3D 培養マトリックス
SAJ2032
特集記事 研究者インタビュー | 腫瘍血管内皮細胞の異常性と特異性を探る
樋田 京子 特任准教授
研究内容のより詳細なインタビューは
こちらのサイトでご覧いただけます。
北海道大学 遺伝子病制御研究所
フロンティア研究ユニット 血管生物学研究室
http://goo.gl/JpjMGL
シグマの HBSS は品質が良く血管内皮細胞の洗浄に安心して使用しています
血管新生を抑制するがん治療
また、過剰な抗 VEGF 剤はがんの虚血につながり、がんの
湿潤や転移といった悪性化を引き起こす場合もあります。
がんの進展には血管新生が欠かせません。小児外科医の
抗 VEGF 剤は広く使われている薬剤ですが、問題は少なか
Folkman 博士は、がんでは低酸素や栄養不足を解決するため
らず存在します。やはり、標的分子は複数候補あるべきなので
に新たな血管網が豊富に形成されていること、その血管を標的
す。そこで、VEGF 以外の標的分子を探索し、創薬に向けた研
にすることでがんを治療できるのではないかと 1971 年に提唱
究が血管新生研究のフィールドで進んでいます。
しました。これが、がんの血管新生阻害療法です。
血管新生に関与する糖タンパク質のひとつが、血管内皮細
胞増殖因子(VEGF)です。がんでは VEGF が過剰分泌されて
おり、異常な血管新生が誘導されます。
腫瘍血管内皮細胞の特異性を解明する
われわれが注目しているのは、がん組織の中にある血管内
また、VEGF は血管の透過性を亢進させる分子としても知ら
皮細胞「腫瘍血管内皮細胞」です。かつては、がんの血管と正
れています。そのため、血管から血しょうが漏れ、がん組織の
常血管に違いはないと考えられていましたが、腫瘍血管内皮細
間質圧が高まります。すると、血管が押しつぶされた状態にな
胞の分離培養の成功をきっかけに、腫瘍血管内皮細胞と正常血
り、投与された抗がん剤ががんに届きにくくなります。
管内皮細胞の違いに焦点をあてて研究しています。驚くべきこ
そこで抗 VEGF 剤を使うことによって、次の効果が期待で
とに、腫瘍血管内皮細胞では染色体本数の異常や転座があるの
きます。まず、血管新生を抑制してがんへの酸素・栄養供給が
です 1。この現象を、2004 年にマウスで発見した後、2009 年
阻害されることでがんの成長を抑える、すなわち「がんの兵糧
にはヒトでも発見しました 2。
攻め」が可能です。さらに、血管透過性を軽減させて間質圧を
ま た、 が ん 幹 細 胞 で 発 現 が 高 い リ ン 酸 化 タ ン パ ク 質
正常化させることで、併用する抗がん剤ががんに送達しやすく
P-glycoprotein の発現が、腫瘍血管内皮細胞で亢進している
ことも明らかにしました 3。P-glycoprotein は、パクリタキセ
なります。
現在、血管新生阻害療法で広く使われている抗 VEGF 剤は、
ルという抗がん剤の耐性と関連することがわかっており、薬剤
ベバシツマブ(商品名アバスチン)という中和抗体です。欧米
耐性の機序を明らかにする上で重要な分子であると考えられま
では 2004 年から 2005 年にかけて転移性大腸がんの治療薬と
す。他にも、腫瘍血管内皮細胞は骨分化能をもつなど 4、正常
して承認され、今では非小細胞肺がんの治療でも使用されてい
血管内皮細胞とは特徴が大きく異なることを明らかにしてきま
ます。日本においても 2007 年に、治癒切除不能な進行・再発
の結腸・直腸がんの治療薬として承認され、2013 年からは悪
した。これらの研究は、初期ではマウスの血管内皮細胞を in
vitro で扱っていましたが、今ではヒトのがん患者でも同様の
性神経膠腫にも使用されています。アバスチンは、抗がん剤の
現象が起きていることがわかってきました。臨床現場の研究者
売上で世界トップクラスに位置するブロックバスターとなりま
とも共同研究を実施しており、マウスで示されたモデルがヒト
した。がん治療の世界ではパラダイムシフトのひとつと言える
の腫瘍血管にも当てはまるということを多く報告しています。
でしょう。
これら腫瘍血管内皮細胞に特異的な特徴、およびそれらを
引き起こす機序を明らかにすることで、がんの標的薬や診断薬
他の標的分子の探索が行われている
当初は夢の薬だと思われた抗 VEGF 剤ですが、いくつかの
の開発など、より効果の高い血管新生阻害療法の開発につなげ
たいと考えています。一部のマーカー分子については特許を取
得しており、臨床応用の実際を想定しながら取り組んでいます。
副作用が明らかになりました。VEGF は正常血管内皮細胞にお
また、ドラッグデリバリーシステムをテーマとする薬学研究者
いても重要な増殖因子であるため、全身で VEGF シグナルが遮
との共同研究も進めており、がん治療の新しいアプローチにも
断されることによる副作用(高血圧、消化管穿孔など)が潜ん
取り組んでいます。
でいます。一般的な抗がん剤と同様、薬剤耐性をもつ症例も知
られています。
参考文献
1. Hida K, Hida Y, Amin D, Flint A, Panigrahy D, Morton C, Klagsbrun M.: Tumor-associated endothelial cells with cytogenetic abnormalities. Cancer Research 64 (22),
8249 − 8255, 2004
2. Akino T, Hida K, Hida Y, Tsuchiya K, Freedman D, Muraki C, Ohga N, Matsuda K, Akiyama K, Harabayashi T, Shinohara N, Nonomura K, Klagsbrun M, Shindoh M.:
Cytogenetic Abnormalities of Tumor-Associated Endothelial Cells in Human Malignant Tumor. The American Journal of Pathology 175 (6), 2657 − 2667, 2009
3. Akiyama K, Ohga N, Hida Y, Kawamoto T, Sadamoto Y, Ishikawa S, Maishi N, Akino T, Kondoh M, Matsuda A, Inoue N, Shindoh M and Hida K.: Tumor endothelial cells
acquire drug resistance by MDR1 upregulation via VEGF signaling in tumor microenvironment. The American Journal of Pathology 180 (3), 1283 − 1293, 2012
4. Ohga N, Ishikawa S, Maishi N, Akiyama K, Hida Y, Kawamoto T, Sadamoto Y, Osawa T,Yamamoto K, Kondoh M, Ohmura H, Shinohara N, Nonomura K, Shindoh M,
Hida K.:Heterogeneity of Tumor Endothelial Cells: Comparison between Tumor Endothelial Cells Isolated from Highly Metastatic and Low Metastatic Tumors. The
American Journal of Pathology 180 (3), 1294 − 1307, 2012
2
特集記事 研究者インタビュー | 血管内皮細胞の恒常性を維持するアクセル/ブレーキ機構を探る
南 敬 教授
熊本大学 生命資源研究 ・ 支援センター 表現型解析分野
研究内容のより詳細なインタビューは
こちらのサイトでご覧いただけます。
http://goo.gl/nVhLqM
シグマの抗α SMA 抗体は品質が良く、血管細胞壁の免疫染色で頻繁に使用しています。
異なる血管の性質が生じるしくみを解明する
血管は全身に存在しますが、その性質は臓器や組織によっ
きるかもしれません。
heterogeneity やがん転移をエピゲノム制御から探る
て異なります(heterogeneity)。がんを始めとする多くの疾
臓器や組織の血管で性質が異なる heterogeneity が生じる
患には血管が関与しており、血管の性質を知ることは医学的な
原因のひとつに、エピゲノム制御が考えられます。われわれ
アプローチを試みる上で欠かせません。特にがんの悪性化に伴
は in vitro 条件下のヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)におい
う再発・転移を考えるときには、血管新生を始めとする血管動
て、VEGF 刺激によるエピゲノム変化を全ゲノムにわたって解
態、さらには微小環境(ニッチ)の研究が不可欠です。
析しました。その結果、VEGF 刺激からわずか 5 分以内にクロ
われわれは、異常な血管新生がなぜ起きるのか、それをいか
マチン構造が変化し、急性期応答転写因子群が一過的に発現し、
に抑制するかに興味をもっています。血管新生に大きく関与す
NFAT の核内移行などによって血管新生が促進されることがわ
る因子は、
血管内皮細胞増殖因子(VEGF)です。しかしながら、
かりました 3。これは、急激な環境要因の変化にも対応できる
VEGF シグナルの下流で何が起きているのか、細胞内の分子的
ように普段はアイドリング状態を維持しており、VEGF 刺激に
振る舞いが血管動態にどのような影響を与えているのか、その
よって瞬時に活性化できることを示唆しています。さらに詳細
知見は不十分です。現在は血管内皮細胞におけるフィードバッ
なエピゲノム変化を解析したところ、興味深い結果が得られて
ク機序やエピゲノム制御に注目して研究を続けています。
います。現在は論文作成に向けて準備しているところです。
最近は、DSCR-1 の観点から肺へのがん転移のしくみを報
内皮細胞を安定化するアクセルとブレーキ
告しました 4。DSCR-1 ノックアウトマウスでは、原発腫瘍の
大きさに関係なく、野生型よりも肺転移が早期に起こりやす
血管内皮細胞では、VEGF シグナルによって Nuclear Factor
い結果が得られました。これは、DSCR-1 が肺転移に関与し
for Activated T cells(NFAT)が核内に移行し、血管内皮細胞
の増殖、炎症、血管新生が促されます。NFAT は、いわばアク
セル因子として機能します。しかし NFAT による恒常的な炎症
ていることを示唆します。また、肺は、血管の密度と VEGF
や血管新生誘導は、血管内皮を不安定化させます。アクセル因
現抑制される因子を網羅的に探索したところ、分泌タンパク
子を適切に制御するブレーキ因子があると考え、ダウン症因子
質 Angiopoietin-2(ANG-2) を 発 見 し ま し た。 ヒ ト の 原 発
DSCR-1 を発見しました 1。DSCR-1 は、NFAT の上流に位置す
るカルシニューリン活性を阻害することで、NFAT の核内移行
肺がんや非がん部に比べて、転移肺がんの血管内皮細胞では
を抑制します。この負のフィードバック機構があることで、通
害することで肺へのがん転移を抑制できることもわかりまし
常の血管内皮細胞では NFAT 活性が適切にコントロールされて
た。すなわち、ANG-2 は転移肺がんの微小環境に寄与してい
います。
る可能性があります。
DSCR-1 は、ヒトでは 21 番染色体にコードされています。
興味深いことに、ヒトの 21 番染色体トリソミーのダウン症患
DSCR-1 によるブレーキシステムが破綻し、血管やリンパ管
者では、固形がんにかかりにくいという疫学的知見があります。
においてがんが転移しやすい環境が作られていると考えら
われわれは、ダウン症のモデルマウスにおける血管の発育不全
れます。ANG-2 の存在やエピゲノム変化、または、がん微
の発現量が最も高い臓器です。われわれは、肺血管内皮細
胞において、VEGF によって誘導され、DSCR-1 によって発
ANG-2 が有意に高発現すること、マウスで ANG-2 発現を阻
また、がんの転移そのものについても、何らかの理由で
や分岐異常、さらにダウン症患者の iPS 細胞由来のテラトーマ
小環境下で血管内皮細胞が間葉系細胞様に変化する EndMT
における微小血管の密度低下を発見しました。これらダウン症
(Endothelial cell-mesenchymal transition)という事象が生
と血管新生やがんの関係を示した論文が 2009 年の『nature』
じる可能性など、いくつかの仮説のもと、がん転移が起きる背
に掲載されました 2。
景を検証しています。これらの研究から得られる知見によって、
DSCR-1 というブレーキ因子の発現量をうまく調節できれ
ば、がんの悪性化というアクセルが踏まれるのを防ぐことがで
今後の新たな抗血管新生阻害薬や転移阻害薬の開発につながる
と期待しています。
参考文献
1. Minami T, Murakami T, Horiuchi K, Miura M, Noguchi T, Miyazaki J, Hamakubo T, Aird WC, Kodama T.: Interaction between hex and GATA transcription factors in
vascular endothelial cells inhibits flk-1/KDR-mediated vascular endothelial growth factor signaling. The Journal of Biological Chemistry 279, 20626 − 20635, 2004
2. Baek KH, Zaslavsky A, Lynch RC, Britt C, Okada Y, Siarey RJ, Lensch MW, Park IH, Yoon SS, Minami T, Korenberg JR, Folkman J, Daley GQ, Aird WC, Galdzicki Z, Ryeom S.:
Down's syndrome suppression of tumour growth and the role of the calcineurin inhibitor DSCR1. Nature 459 (7250), 1126 − 1130, 2009
3. Suehiro J, Hamakubo T, Kodama T, Aird WC, Minami T.: Vascular endothelial growth factor activation of endothelial cells is mediated by early growth response-3.
Blood 115 (12), 2520 − 2532, 2010
4. Minami T, Jiang S, Schadler K, Suehiro J, Osawa T, Oike Y, Miura M, Naito M, Kodama T, Ryeom S.: The calcineurin-NFAT-angiopoietin-2 signaling axis in lung
endothelium is critical for the establishment of lung metastases. Cell Reports 4 (4), 709 − 723, 2013
3
» 概説
» 血管新生と腫瘍微小環境
はじめに
血管新生ががん発症に重要な過程であるということ
は 100 年以上前から認識されていましたが、血管系の
異常な増殖を悪性腫瘍の標的として活用できる可能性が
Judah Folkman により示唆されたのは 1970 年代になっ
てからでした 1。現在では、血管新生を停止させることで
腫瘍を抑制するため、血管新生因子に対する抗体や阻害
剤を活用した抗血管新生療法の開発が製薬企業などで行
われています。
固形腫瘍の成長に必要な酸素と栄養は近傍の循環毛細
血管から得ています。しかし酸素の拡散距離は 100 ∼
200 μ m であるため、毛細血管からの距離がこれより遠
い位置にある腫瘍は、低酸素(酸素不足)状態に陥ります。
この低酸素状態が血管内皮増殖因子(VEGF)などの因子
の発現を誘導し、血管新生が開始されます。
一般的に腫瘍血管系は正常血管系より無秩序です。正
常組織では新しい血管は体系的に構築され、血液循環を
通じて酸素と栄養の輸送と老廃物の除去が行われます。
一方、腫瘍血管系はループや行き止まりが無秩序に形
成されているように見え、基底膜の構造が不完全で毛細
血管の構造にも一貫性がありません。その結果、毛細血
管が漏れやすく、リンパ液除去率が低くなります。
血管新生は腫瘍を休眠状態(良性)から悪性状態に進
展する重要な役割を果たしています。腫瘍微小環境が血
管増殖を促進することで腫瘍は悪性となり、増殖速度と
転 移 能 が 増 大 し ま す。 こ れ を Hanahan と Folkman は
「angiogenic switch」と呼び、血管新生誘導因子と血管
新生阻害のバランスが、阻害優勢から活性化優勢へと転
じる仮説を立てました 2。
血管系の発達におけるもうひとつの重要な要素は腫瘍
微小環境です。Folkman は腫瘍微小環境に腫瘍細胞と血
管内皮細胞の両方が必要であるとする、血管系形成の 2
コンパートメントシステムを提唱しました。この理論か
ら固形腫瘍そのものを標的とした戦法ではなく、内皮細
胞と微小環境を対象とした毛細血管新生抑制を目指した
新たな治療法開発の道が開けました。
悪性の血管新生
正常な組織では血管新生促進性因子と抗血管新生性因
子のバランスによって血管新生が阻害され、新しい毛細
血管が必要とされる場合は血管増殖を誘導する状態へと
調節されます。血管新生の活性化因子として血管内皮増
殖因子(VEGF)の他に塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)、
マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)、トランス
フォーミング増殖因子 - α(TGF- α)、血小板由来増殖
因子(PDGF)
、胎盤増殖因子(PlGF)、アンジオポエチ
ン -1(Ang-1)
、アンジオポエチン -2(Ang-2)、肝細胞
増殖因子(HGF)などが関与しています。内因性の血管
新生阻害剤としてエンドスタチン、アンジオスタチン、
トロンボスポンジン -1(Tsp-1)、タムスタチン、血小板
因子 4、IL-12 などが知られています。
腫瘍微小環境内の低酸素状態は、VEGF、PDGF、PlGF、
HGF などの血管新生増殖因子の多くを上方制御します
3
。このような低酸素環境により活性化される反応は、低
酸素誘導因子 1 α(HIF-1 α)によるものと考えられて
います 3-5。低酸素状態では HIF-1 αがユビキチン化され
ず、p300 および cAMP 応答配列結合タンパク質(CREB)
に結合します。この HIF-1 α複合タンパク質が核に移行
し、HIF- βによりヘテロ 2 量体化され、直後にそのヘテ
ロダイマーが標的遺伝子の転写を開始すると考えられて
います 6-8。HIF-1 αは VEGFA、PDGF、TGFA の低酸素応
答配列(HRE)に結合してタンパク発現を誘導し VEGF、
PDGF、TGF- αが生成されます。
HIF-1 α活性化のほかに、低酸素により開始される 2
つの代替的シグナル伝達経路として小胞体(ER)のスト
4
レスにより開始される小胞体ストレス応答(UPR)シグ
ナル伝達経路とラパマイシン標的タンパク質(mTOR)
が開始するシグナル伝達も低酸素に関連することが示さ
れています 9,10。正常な環境条件で起こる哺乳類ラパマイ
シン標的複合体 1(mTORC1)による細胞増殖とタンパ
ク質合成に関わるシグナル伝達は、特定の低酸素条件下
で阻害されます。このような条件下では低酸素状態が初
期腫瘍形成における腫瘍の成長を抑制しています。一方、
進行悪性腫瘍では、低酸素状態により腫瘍成長促進因子
の遺伝子発現が増加します。
ま た、 低 酸 素 条 件 は ア ポ ト ー シ ス 促 進 因 子 で あ る
BH-interacting domaindeath agonist( BID )、 Bcl2 associated X protein(BAD)、Bcl-2 associated X
図 1 angiogenic switch およびバランス仮説
血管新生促進因子(赤い球で示す)と血管新生インヒビター(灰
色の球で示す)のバランスとして示しています。血管新生インヒ
ビターが多い場合(左側のイメージ)、微小環境は血管新生抑制
状態にあり、腫瘍は休眠しています。血管新生促進因子が増加し、
血管新生インヒビターの効果を超えると(右側のイメージ)
、新し
い血管系の構築プロセスが開始されます。
» 概説
protein(BAX)の発現を下方制御することも明らかに
なっています。
これらの代替的シグナル伝達経路と低酸素の関連が解
明されたことにより、mTOR および UPR シグナル伝達
経路に関与する因子を標的とするがん治療の開発が進ん
でいます。異常な mTOR シグナル伝達を示す腫瘍は血管
新生も著しく促進されていることから、mTOR は代替的
シグナル伝達を担うとともに HIF 依存性転写にも直接的
影響を及ぼすことが示されています。mTOR の活性化と
ラパマイシンの添加による mTOR 活性阻害による実験か
ら、低酸素条件下で mTOR 活性化により HIF-1 αおよび
VEFG の転写活性が増大することが示されています 10。
VEGF お よ び そ の 受 容 体 で あ る VEGFR-1 と VEGFR-2
は血管新生を引き起こす主な因子として知られ、治療的
阻害剤の開発に多大な関心が寄せられています。VEGF は
内皮細胞による毛細血管様構造体形成誘導や、細胞外マ
トリックスタンパク質分解酵素の分泌調節などの多様な
機能を通じて血管新生を誘導します。VEGF は抗アポトー
シスタンパク質 Bcl-2 およびそのホモログ A1 の発現を誘
導することにより、細胞生存率を改善します 11。
VEGF 受容体(VEGFR)は受容体型チロシンキナーゼで、
VEGFR の 2 量体化によりチロシンキナーゼが活性化さ
れ、チロシン残基のリン酸化により下流のシグナル伝達
分子が活性化されます(図 2 参照)。腫瘍成長の初期は主
に VEGF が血管新生シグナル伝達を促進しますが、進行
した腫瘍では線維芽細胞増殖因子 -1(FGF-1)、TGF- β 1、
12
5
。複
PlGF などの増殖因子が血管新生を誘導しています
数の経路を標的とするインヒビターカクテルを用いれば、
VEGF 阻害剤単独より効率的に血管新生を阻害できる可
能性があると示唆されています 13。
低酸素状態および HIF-1 αシグナル伝達以外として、
がん遺伝子 ras は、VEGF 発現を上方制御し、Tsp-1 など
の内因性血管新生インヒビターの発現を下方制御します。
これとは逆に、腫瘍抑制遺伝子 p53、PTEN、Smad4 が
活性化すると、トロンボスポンジン -1 発現が増加して、
血管新生抑制状態にシフトします。p53 はこれ以外の阻
害剤の調節により血管新生を阻害することが報告されて
います 6。
微小管細胞骨格も血管新生阻害の標的となる可能性が
あると言われています。2- メトキシエストラジオール
などの微小管を標的とする薬剤は、血管新生を阻害し、
HIF-1 αシグナル伝達を遮断することが示されています。
アルベンダゾールは in vitro およびマウスモデルの両方
で、VEGF をダウンレギュレーションすることが示され
ました 14。低酸素誘導後の microRNA による遺伝子のサ
イレンシングが複数の遺伝子の調節に関与することも知
られています。
VEGF
VEGF-R2
PLC-γ
SHP-1
Shc
SHP-2
p85
Grb2
Sos
p110
PI3K
Ras
PIP2
Raf
PKB
MEK
DAG
IP3
Ca2+
MAPK
PKC
細胞生存
NOS
遺伝子発現 細胞増殖
細胞増殖 血管透過性
NO
血管新生
内皮細胞
図 2 VEGF により活性化されたシグナル伝達経路
VEGF は、増殖、分化、透過性、血管緊張、血管作用性分子の生成など数種類の内皮細胞機能を調節します。 VEGF が VEGF 受容体に結合する
と VEGF 受容体が活性化され、ホスファチジルイノシトール 3- キナーゼ(Pl3K)、Shc、Grb2、ホスファターゼ SHP-1 および SHP-2 などの広範
なシグナル伝達分子をリン酸化し、遺伝子発現および細胞増殖をもたらす MAPK カスケードの Raf 刺激による活性化、PKB 活性化と細胞生存を
もたらす Pl3K 活性化、細胞増殖、血管透過性、血管新生をもたらす PLC- γ 活性化が誘導されます。
5
» 概説
腫瘍微小環境
腫瘍成長ついて微小環境の寄与が注目され 13,15-18、
腫瘍微小環境を治療標的の主眼とするがん治療が検
討されるようになっています。腫瘍微小環境ではそ
の内部に生じる様々な修飾により細胞増殖が相乗作
用的に促進されます。腫瘍微小環境は細胞動員と血
管構築に必要なシグナル伝達経路を干渉することに
より、血管新生に影響を及ぼします。低酸素条件下
で血管新生のために動員される内皮前駆細胞(EPC)
は転移にも関連しています。
腫瘍の代謝は血管系の欠損とそれに続く酸素不足
により直接影響を受けます。微小環境の低酸素状態
により嫌気的解糖による乳酸が蓄積するため、アシ
ドーシスが発生します。こうした酸性環境はアルカ
リ性の強い化学治療薬の効果を抑制します。腫瘍微
小環境からリンパ液や老廃物が効率的に排出されな
いことから高間質液圧が生じ、薬物送達が困難にな
ります。
さらに、腫瘍と微小環境の不均一性が問題をより
困難にしています。腫瘍内部では血管新生の異常に
より不均一な低酸素状態や酸性状態が生じています。
細胞外マトリックスも正常な環境条件とは異なりま
す。また固形腫瘍は細胞の三次元構造も物理的に薬
物送達を制限している可能性があります。低酸素条
件もゲノム不安定性を引き起こし、細胞表現型の変
化が進むため、腫瘍の生存や成長を促進すると考え
られます 2,16。
ルでは、ヘッジホッグシグナル伝達経路阻害剤によ
り、腫瘍関連間質の量が減少し、ゲムシタビンの血
管送達が改善されました 19。しかし、発がん物質誘
導性腫瘍における間質の役割に関していくつかの理
論が提案されている一方で、実際の関連については
まだ証明されていません。また、発がん物質が新た
ながんや転移性増殖を誘導するための標的が間質細
胞である可能性も示唆されています 15。
がん関連線維芽細胞(CAF)および筋線維芽細胞
は、異常ではあるが悪性ではない間質細胞であり、
血管新生と増殖を促進します。CAF が正常線維芽細
胞より腫瘍化する能力が高いことを示され 21、活性
化した線維芽細胞は間質細胞由来因子 -1(SDF-1 ま
たは CXCL12)の発現により血管新生を促進しまし
た。SDF-1 は循環血中の内皮前駆細胞(EPC)を動
員することにより、腫瘍に内分泌作用を及ぼします。
動員された EPC は、腫瘍関連血管内皮細胞への分化
能を持つため、新たな毛細血管を構築するために用
いられます 21。循環血中の EPC は別の細胞へと移動
し、循環血中の腫瘍細胞の転移に必要な「転移前ニッ
チ(premetastatic niche)」を形成します 20。
腫瘍から分泌される増殖因子も微小環境を制御し
ています。トランスフォーミング増殖因子 - β(TGFβ)は EPC を微小環境に動員し、線維芽細胞を活性
化して CAF に変化させることに関与します。一方、
血小板由来増殖因子(PDGF)は線維芽細胞を動員し、
その増殖を誘導します。VEGF は線維芽細胞を直接的
に動員するわけではありませんが、血漿の漏れを引
間質細胞や他の非悪性細胞は腫瘍成長、血管新生、 き起こす機能不全性血管を形成することにより微小
転移を維持するのに有利な微小環境を形成します 15。 環境の変化を間接的に支持します。この血漿の漏れ
腫瘍は内皮細胞、線維芽細胞、炎症細胞、血管周囲 が線維芽細胞やその他の細胞を引き寄せます 20。微
細胞を動員し、これらの細胞と分泌される細胞外マ 小環境は DNA メチル化およびクロマチンリモデリ
トリックスの構成成分が微小環境の構成に寄与して ングなどのエピジェネティックな変化により、動員
います。間質細胞は腫瘍亢進シグナルと腫瘍抑制シ された間質細胞をがん関連細胞に転換すると考えら
グナルの両方を発生します。膵臓がんのマウスモデ れます。
6
» 概説
微小環境の変化による血管新生抑制
微小管合成とチューブリンを標的とした化合物も
抗血管新生療法は血管新生の進行を防ぐ治療法と
7
して位置づけられています。これは血行を阻害する 抗血管新生反応を引き起こします。微小管構造の崩
ために新しい血管を迅速に遮断する抗血管療法とは 壊と低酸素誘導性 HIF-1 α経路の破壊の関連性が示
23,24
。2- メトキシエストラジオール 30
対照的です。いずれのアプローチも、腫瘍の進行を されています
悪性の血管新生促進状態から休眠(非血管新生)状 (製品番号 M6383)およびアルベンダゾール 31(製
品番号 A4673)などの微小管をターゲットとした薬
態へと逆転させることが目的です 22。
剤は抗血管新生活性を示しますが、その作用機序は
13
血管新生シグナルの直接的阻害剤は血管内皮細胞 異なっている可能性があります 。
が増殖または腫瘍に移行するのを抑制します。VEGF
その他に腫瘍遺伝子を調節するタンパク質をター
に対するモノクローナル抗体であるベバシズマブ
ゲットとしたアプローチや微小環境の血管系正常化
(Avastin®)は 2004 年米国 FDA により結腸直腸が
ん治療用途の臨床使用を承認され、化学療法薬と併 によるドラッグデリバリーの改善、DNA メチル化阻
用により結腸直腸がん以外のがんについても有効性 害や NF- κ B による血管新生の調節、抗酸化剤や抗
を示しています。低分子薬としてソラフェニブ、ス 炎症剤による血管新生の予防など様々な方法が研究
ニチニブ、SU6668 などの受容体チロシンキナーゼ されています。
阻害剤は、VEGF 受容体を阻害することにより血管新
生を抑制します。
リファレンス
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7
» 研究用試薬ガイド
» 血管新生阻害剤
製品名
CAT. NO.
容量
価格
SU 4312
S8567-5MG
5mg
¥19,900
Sulochrin は VEGF 阻害剤および抗血管新生剤です。
S4570-1MG
1mg
¥57,400
TNP-470 はメチオニンアミノペプチダーゼ -2(MetAP-2) インヒビターで
あり、MetAP11 よりも MetAP-2 に対して選択的です。
T1455-5MG
5mg
¥44,800
(-)- サリドマイドは TNF-αの生合成を選択的に阻害します。抗血管新生剤
です。
T150-10MG
10mg
¥21,800
( ± )- サリドマイド
( ± )- サリドマイドは TNF-αの生合成を選択的に阻害します。抗血管新生
剤です。
(±)-Thalidomide
T144-100MG
100mg
¥15,400
ドキソルビシン
ドキソルビシンは自然蛍光性アントラサイクリン系抗生物質で抗癌剤です。
Doxorubicin
hydrochloride
D1515-10MG
10mg
¥36,800
H4914-10MG
10mg
¥31,400
CAT. NO.
容量
価格
ST638
ST638 はタンパク質チロシンキナーゼ阻害剤で、HGF 誘導 MAP キナー
ゼ活性やホスポリパーゼ D も阻害します。
S1195-5MG
5mg
¥43,500
SU 5416
SU 5416 は VEGF 受容体チロシンキナーゼの阻害剤です。
S8442-5MG
SU 5416
5mg
CAT. NO.
容量
価格
¥16,400
10mg
¥32,800
トラニラスト
Tranilast
T0318-10MG
ハービマイシン A
ハービマイシン A はチロシンキナーゼの阻害剤で血管形成の強力な阻害
剤です。
Herbimycin A from
Streptomyces
hygroscopicus
H6649-.1MG
0.1mg
¥56,300
酸化防止および細胞保護
製品名
CAT. NO.
容量
価格
L- アスコルビン酸
A7506-25G
25g
¥6,100
N- アセチル -L- システイン
N- アセチル -L- システインは抗酸化物質であり、粘液溶解薬です。
A7250-5G
5g
¥3,200
ジフルオロメチルオルニチン
ジフルオロメチルオルニチン ( エフロルニチン ) はオルニチンデカルボキ
シラーゼ (ODC) を選択的かつ不可逆的に阻害してポリアミンの生合成を
阻害します。血管新生を阻害する化学的予防薬です。
DL-α
-Difluoromethylornithine
hydrochloride hydrate
D193-25MG
25mg
¥38,500
セラストロールは強力な抗酸化剤であり、抗炎症物質です。
C0869-10MG
10mg
¥41,300
抗血管新生タンパク質およびペプチド
CAT. NO.
容量
価格
Lactoferricin B fragment 4-14
粘膜表面での細菌感染から保護する初乳および乳中のペプチドです。
D5943-5MG
5mg
¥46,300
JNJ-10198409
JNJ-10198409 は PDGF-RTK の ATP 競合的阻害剤です。
8
¥8,700
5mg
製品名
Flt-3 (fms-related tyrosine kinase 3) の阻害剤です。
JNJ-10198409
5mg
G6776-5MG
Celastrol
Flt-3 inhibitor
2-(3,4-Dimethoxybenzoylamino)-4,5,6,7tetrahydrobenzo[b]
thio-phene-3carboxylic acid amide
(Flt-3 inhibitor)
G6649-5MG
Genistein, ダイズ由来
セラストロール
¥27,700
PDGFR 阻害剤
製品名
価格
Genistein, 合成
N-Acetyl-L-cysteine
VEGFR 阻害剤
ST638
容量
CAT. NO.
ゲニステインはチロシンキナーゼの阻害剤で抗血管新生剤です。血管新
生の調節に関与する遺伝子の転写を下方制御します。
L-Ascorbic acid
ホノキオールは抗血管新生剤、抗腫瘍剤、抗不安剤です。
製品名
チロシンキナーゼ阻害剤
L- アスコルビン酸はビタミン C として知られている抗酸化剤です。
ホノキオール
Honokiol
¥21,200
抗喘息薬。 VEGF 誘導性の血管新生を阻害します。
(-)- サリドマイド
(-)-Thalidomide
5mg
ゲニステイン
TNP-470
TNP-470
T182-5MG
製品名
Sulochrin
Sulochrin
チルホスチン A9 は PDGF 受容体チロシンキナーゼの阻害剤でがん細胞
のアポトーシスを誘導します。
Tyrphostin A9
SU 4312 は VEGF 受容体および PDGF 受容体の阻害剤です。
SU 4312
価格
チルホスチン A9
VEGF 阻害剤
製品名
容量
CAT. NO.
J4649-1MG
1mg
¥42,300
Lactoferricin B,
fragment 4-14
trifluoroacetate salt
L1290-1MG
1mg
¥58,600
» 研究用試薬ガイド
製品名
CAT. NO.
容量
価格
TIMP-1 は腫瘍浸潤において極めて重要な段階である血管新生を阻害し
ます。
T8947-5UG
5μg
¥124,400
TIMP-2 は MMP-2 に対する阻害剤ですが、活性化に低濃度の MMP-2 を
必要とします。
T1077-10UG
10μg
¥127,800
10μg
¥126,100
T7154-1MG
1mg
¥22,100
I1645-10UG
10μg
¥47,400
容量
価格
5HPP-33 はサリドマイド誘導体で微小管重合阻害剤です。
H9415-5MG
5mg
¥25,600
100mg
¥4,800
微小管を解重合し、中期で有糸分裂をブロックします。
Demecolcine
D7385-5MG
5mg
¥19,900
M1404-2MG
2mg
¥7,000
2- メトキシエストラジオール (2-ME)
2-Methoxyestradiol
M6383-5MG
5mg
¥16,800
転写制御因子
製品名
CAT. NO.
容量
価格
DMOG
DMOG は細胞透過性のプロリル -4- ヒドロキシラーゼ阻害剤で、HIF ( 低
酸素誘導因子 ) を上方制御します。
D3695-10MG
10mg
¥18,000
キサントフモールは癌細胞株において抗増殖および細胞障害性作用を示
します。
Xanthohumol from
hop
X0379-5MG
5mg
¥59,400
ケトミン
CIL-102
CIL-102 は微小管重合阻害剤で、アポトーシス誘導剤です。
C5492-10MG
10mg
¥49,100
1mg
¥71,900
Dolastatin 15
D5566-1MG
ケトミンは天然の代謝物で HIF1αと HIF1βの相互作用をブロックして HIF
( 低酸素誘導因子 ) パスウェイを破壊します。
Chetomin
C9623-1MG
1mg
¥46,100
DNA メチルトランスフェラーゼ (DNMT) 阻害剤
Dolastatin 15 は抗腫瘍性偽ペプチドです。
HMBA
製品名
CAT. NO.
容量
価格
5- アザ -2'- デオキシシチジン ( デシタビン )
HMBA は微小管重合阻害剤で、アポトーシス誘導剤です。
H4663-10MG
10mg
5'- アザデオキシシチジンは DNA の脱メチル化、ヘミ脱メチル化を引き
¥19,700
起こします。
5-Aza-2'-deoxycytidine
Myoseverin B
M3316-1MG
A3656-5MG
5mg
¥19,300
5- アザシチジン
Myoseverin B は微小管に結合します。
Myoseverin B
C9754-100MG
キサントフモール
CAT. NO.
5HPP-33
HMBA
Colchicine
DMOG
微小管重合阻害剤
Dolastatin 15
¥83,300
害剤です。
IL-8 は単球由来好中球走化性因子と呼ばれ、ケモカインαまたは C-X-C
ファミリ- に属します。
CIL-102
1mg
2- メトキシエストラジオールは内皮細胞増殖および血管新生の強力な阻
インターロイキン -8 (IL-8)
5HPP-33
A2836-1MG
チューブリンの結合およびその重合の阻害により微小管を破壊する有糸
分裂阻害剤です。
Nocodazole
T1327-10UG
Tyr-Ile-Gly-Ser-Arg はラミニン B1 のドメイン III のフラグメントです。
M3316-1MG
Ansamitocin P-3
from Actinosynnema
pretiosum
ノコダゾールはβ チューブリンに結合することで微小管を破壊し、G2/M
期で細胞周期を停止させます。
Tyr-Ile-Gly-Ser-Arg (YIGSR)
Interleukin-8, ヒト (E.coli
発現組換え体 )
アンサミトシン P-3 は抗腫瘍活性、抗分裂活性を有する真菌代謝物です。
ノコダゾール
TIMP-3 は ADAM-17 (TACE) をナノモル濃度で阻害します。
Tyr-Ile-Gly-Ser-Arg
価格
デメコルシン
TIMP-3
Tissue Inhibitor of
Metalloproteinase-3, ヒ
ト (NSO 発現細胞組換え
体)
容量
コルヒチン
TIMP-2
Tissue Inhibitor of
Metalloproteinase-2, ヒ
ト (CHO 発現細胞組換え
体)
CAT. NO.
アンサミトシン P-3
TIMP-1
Tissue Inhibitor of
Metalloproteinase-1, ヒ
ト (CHO 発現細胞組換え
体)
製品名
1mg
¥14,600
5- アザシチジンは強力な成長抑制物質かつ細胞毒性物質です。
5-Azacytidine
アルベンダゾール
A2385-100MG
100mg
¥11,000
チューブリンに結合して、微小管重合を阻害します。
Albendazole
A4673-10G
10g
¥11,400
9
» 研究用試薬ガイド
ヒストン脱アセチル化酵素 (HDAC) 阻害剤
製品名
容量
CAT. NO.
製品名
価格
CI-994
CI-994 は白血病細胞と正常幹細胞に対して顕著な特異的活性を示す細
胞分裂阻害薬です。
C0621-5MG
CI-994
5mg
¥22,400
アピシジン
アピシジンは様々な癌細胞株および HeLa 細胞に抗増殖活性を示します。
A8851-1MG
Apicidin
1mg
¥25,700
スクリプタイド
スクリプタイドは、G0/G1 や G2/M 期停止を誘導することにより卵巣癌細
胞の細胞周期進行を阻害します。
Scriptaid
S7817-1MG
1mg
¥26,100
トリコスタチン A
トリコスタチン A は G 期および G/M 期で細胞増殖を停止させます。
Trichostatin A
T8552-1MG
1mg
¥36,000
製品名
容量
CAT. NO.
価格
DMXAA
DMXAA
D5817-5MG
5mg
¥45,300
Endostatin, ヒト (E.coli
発現組換え体 )
FK-506 は強力な免疫抑制剤、神経保護剤かつ神経再生剤で、in vitro
における T 細胞増殖ブロッカーです。
F4679-5MG
5mg
¥51,200
IMS2186 は抗増殖および抗血管新生剤です。
I7160-5MG
5mg
¥22,400
Neridronate は骨吸収阻害剤です。
N6037-10MG
10mg
¥20,400
RRD-251
ジクロロメチレンジホスホン酸
ジクロロメチレンジホスホン酸は特に骨転移および乳癌など癌の研究に用
いられています。
Dichloromethylenediphosphonic
acid disodium salt
R7532-5MG
5mg
¥7,300
SB 220025
です。
S9070-500UG
500μg
¥36,600
L- アゼチジン -2- カルボン酸はコラーゲン合成の阻害剤です。
ウィサフェリン A
¥45,800
1g
¥5,900
シリビニンはシリマリンの主要な成分です。
Silibinin
S0417-1G
シリマリン
シリマリンはオオアザミ ( マリアアザミ ) の果実に由来する、抗肝毒性フラ
ボノリグナンの混合物です。
S0292-10G
10g
¥7,700
スタウロスポリン
プロテインキナーゼ C に対する強力な細胞浸透性の阻害剤です。
S6942-200UL
200μL
¥51,600
L- スルホラファン
病化合物です。
L-Sulforaphane
S6317-5MG
5mg
¥49,100
テトラチオモリブデン酸アンモニウム
Ammonium
tetrathiomolybdate
323446-1G
1g
¥6,600
テモゾロミドは DNA メチル化剤、薬剤耐性修飾剤で抗腫瘍および抗血管
新生作用があります。
Temozolomide
A0760-50MG
50mg
T2577-25MG
25mg
¥23,200
バイカレインは 12-LOX 経路を阻害することによって癌細胞の増殖を阻害
し、アポトーシスを誘導します。
465119-100MG
100mg
¥7,400
フマギリン
フマギリンは MetAP-2 の阻害剤で、内皮細胞増殖と血管新生を阻害しま
す。
Fumagillin from
Aspergillus fumigatus
L- アゼチジン -2- カルボン酸
L -Azetidine-2carboxylic acid
1g
シリビニン
Baicalein
SB 220025 はヒト p38 MAP キナーゼに対する強力かつ特異的な阻害剤
SB 220025
trihydrochloride
D4434-1G
バイカレイン
RRD-251 は Rb 依存的に血管形成と腫瘍増殖を阻害します。
RRD-251 hydrochloride
¥43,000
テモゾロミド
Neridronate
Neridronate
100μg
テトラチオモリブデン酸は血管形成を妨げ、腫瘍の成長を遅くします。
IMS2186
IMS2186
SRP3031-100UG
L- スルホラファンはアブラナ科野菜に見られる抗癌、抗菌および抗糖尿
FK-506 ( タクロリムス )
FK-506 monohydrate
価格
エンドスタチンは血管新生・腫瘍増殖の強力な阻害剤です。内皮細胞増
殖を特異的に阻害します。
Staurosporine solution,
1 mM in DMSO
DMXAA はアポトーシス誘導剤で、抗血管剤です。
容量
エンドスタチン
Silymarin
その他
CAT. NO.
F6771-1MG
1mg
¥52,100
ミノサイクリン
¥13,200
ミノサイクリンは内皮細胞増殖と血管形成を阻害します。
Minocycline
hydrochloride
M9511-25MG
25mg
¥7,300
ウィサフェリン A は腫瘍細胞に細胞毒性を示すステロイドラクトンです。
ロキシトロマイシン
抗脂質過酸化作用、抗酸化作用、解毒作用に寄与する保護効果があります。
ロキシトロマイシンは NADPH オキシダーゼの活性化を妨げ、細胞質成
W4394-5MG
Withaferin A
5mg
¥84,000
分の好中球膜への転位を変化させます。
Roxithromycin
10
R4393-1G
1g
¥7,200
» 研究用試薬ガイド
» 血管新生因子
製品名
製品名
CAT. NO.
容量
価格
価格
血管内皮細胞増殖因子受容体 1 (VEGF R1, Flt-1)
化因子の活性を制御します。
EG-VEGF は分泌型血管新生マイトジェンです。
SRP3029-20UG
容量
VEGF R1 は VEGF-B と結合し、内皮細胞におけるプラスミノーゲン活性
EG-VEGF
EG-VEGF, ヒト (E.coli 発
現組換え体 )
CAT. NO.
20μg
¥43,000
FGF1 (aFGF, FGF-acidic)
FGF1 は多様な中胚葉由来細胞に対する強力な分裂促進剤です。
FGF-Acidic, ヒト (E.coli
発現組換え体 )
F5542-25UG
25μg
¥55,800
FGF-Acidic, ヒト (E.coli
発現組換え体 )
SRP3041-50UG
50μg
¥43,000
FGF-Acidic, ヒト ,
Animal-component
free (E.coli 発現組換え
体)
SRP3042-50UG
50μg
¥43,000
FGF-Acidic, マウス
(E.coli 発現組換え体 )
SRP3197-50UG
50μg
¥43,000
FGF-Acidic, ラット (E.coli
発現組換え体 )
SRP3303-50UG
50μg
¥43,000
VEGF Receptor-1 (Flt1)/Fc Chimera, ヒト
(Sf21 細胞発現組換え体 )
V1385-50UG
50μg
¥143,100
VEGF Receptor-1 (Flt1)/Fc Chimera, マウス
(NSO 細胞発現組換え体 )
V6137-100UG
100μg
¥101,300
血管内皮細胞増殖因子受容体 2 (VEGF R2, Flk-1, KDR))
VEGF R2 は強力な VEGF アンタゴニストで、主に内皮細胞で発現されます。
VEGF Receptor-2(Flk-1,
KDR)/Fc Chimera, ヒト
(NSO 細胞発現組換え体 )
V6758-50UG
50μg
¥95,000
血管内皮増殖因子 (VEGF)
VEGF は内皮細胞の増殖、血管新生、毛細血管透過性を刺激します。
VEGF, ヒト , Animalcomponent free (E.coli
発現組換え体 )
SRP3182-10UG
10μg
¥43,000
FGF2 は基底膜や内皮下細胞外マトリクスに見られる強力な分裂促進剤で
Vascular Endothelial
Growth Factor, マウス
(E.coli 発現組換え体 )
V4512-10UG
10μg
¥75,500
FGF-Basic, ヒト (E.coli 発
現組換え体 )
F0291-25UG
25μg
¥53,900
Vascular Endothelial
Growth Factor, ヒト
(E.coli 発現組換え体 )
V7259-10UG
10μg
¥106,000
FGF-Basic, ヒト , Animalcomponent free (E.coli
発現組換え体 )
SRP3043-50UG
50μg
¥43,000
FGF2 (bFGF, FGF-basic)
す。
FGF-9 は FGF ファミリーに属するヘパリン結合性増殖因子です。
SRP3040-20UG
20μg
¥43,000
VEGF-B, ヒト (E.coli 発現
組換え体 )
20μg
¥43,000
血管内皮増殖因子 C (VEGF-C)
です。
FGF-16 は FGF ファミリーに属するヘパリン結合増殖因子です。
SRP3038-25UG
25μg
¥43,000
FGF-23
VEGF-C, ヒト (HEK 293
細胞発現組換え体 )
SRP3184-20UG
20μg
¥43,000
血管内皮増殖因子 D (VEGF-D, FIGF)
VEGF-D は VEGF/PDGF ファミリーに属し、強力な血管新生サイトカイン
FGF-23、FGF-21、FGF-19 は非定型 FGF サブファミリーを構成しています。
です。
FGF-23, ヒト (E.coli 発現
組換え体 )
VEGF-D, ヒト (HEK 293
細胞発現組換え体 )
SRP3039-20UG
20μg
¥43,000
10μg
¥43,000
PDGF-AA は PDGF の A 鎖からなるホモ二量体です。
アンジオゲニンは肝臓由来の血管新生因子です。
A6955-50UG
SRP3185-10UG
血小板由来成長因子 -AA (PDGF-AA)
アンジオゲニン (Angiogenin)
Angiogenin, ヒト (E.coli
発現組換え体 )
SRP3183-20UG
VEGF-C は VEGF/PDGF ファミリーに属し、強力な血管新生サイトカイン
FGF-16
FGF-16, ヒト (E.coli 発現
組換え体 )
VEGF-B は VEGF ファミリーのサイトカインであり、強力な増殖と血管新
生作用を発揮します。
FGF-9
FGF-9, ヒト (E.coli 発現組
換え体 )
血管内皮増殖因子 B (VEGF-B)
50μg
¥96,600
クロトー (Klotho)
Platelet-Derived
Growth Factor-AA, マウ
ス (E.coli 発現組換え体 )
SRP3228-10UG
10μg
¥43,000
クロトーはリン酸およびカルシウムのホメオスタシスの調節において重要
な役割を果たす糖化タンパク質です。
Klotho, ヒト (CHO 細胞
発現組換え体 )
SRP3102-20UG
20μg
¥43,000
11
» 研究用試薬ガイド
製品名
CAT. NO.
容量
価格
» 血管成長調節因子
血小板由来成長因子 -BB (PDGF-BB)
製品名
PDGF-BB は PDGF の B 鎖からなるホモ二量体です。
P3201-10UG
Platelet-Derived
Growth Factor-BB, ラッ
ト (E.coli 発現組換え体 )
P4056-50UG
50μg
¥85,900
Platelet-Derived
Growth Factor-BB, ヒト
(E.coli 発現組換え体 )
P4306-10UG
10μg
¥88,600
Platelet-Derived
Growth Factor-BB, ヒト
(E.coli 発現組換え体 )
SRP3229-10UG
¥66,100
10μg
¥43,000
P5208-10UG
10μg
¥79,200
SRP3100-10UG
¥75,300
Tie-2 は血管新生、血管形成および造血において重要な役割を果たして
Tie-2/Fc Chimera, マウ
ス (NSO 細胞発現組換え
体)
T3448-100UG
100μg
¥136,900
Angiopoietin-1, ヒト
(NSO 細胞発現組換え体 )
Angiopoietin-1, ヒト
(HeLa細胞発現組換え体)
¥43,000
1mg
¥56,400
SRP3007-5UG
5μg
¥14,400
25μg
¥167,200
A9847-25UG
エフリン -A1 は分化に重要な役割を果たし、神経系における軸索および
細胞遊走に関与しています。
Ephrin-A1/Fc Chimera,
PlGF は VEGF ファミリーのメンバーです。胎盤で発現し、少量ではある
ものの心臓、肺、甲状腺でも発現します。
Placenta Growth
Factor, ヒト (E.coli 発現組
換え体 )
P1588-10UG
10μg
¥63,400
PLGF-1, ヒト (E.coli 発現
組換え体 )
SRP4739-25UG
25μg
¥42,700
PLGF, マウス (E.coli 発現
組換え体 )
SRP4743-10UG
10μg
¥42,700
マウス (NSO 細胞発現組
換え体 )
E9902-200UG
200μg
¥75,300
エフリン B1 (Ephrin-B1)
エフリン B1 はインテグリンを介した内皮細胞の遊走および接着に関与し
ています。
Ephrin-B1/Fc Chimera,
マウス (NSO 細胞発現組
換え体 )
E0653-200UG
200μg
¥75,300
エフリン B2 (Ephrin-B2)
胎盤増殖因子 -2 (PGF-2, PlGF-2)
エフリン B2 は EPH 受容体 B に結合するリガンドです。
PGF-2 は VEGF ファミリーの血管新生因子です。
Ephrin-B2/Fc Chimera,
Placenta Growth
Factor-2, マウス (Sf21 細
胞発現組換え体 )
P5739-10UG
10μg
¥108,800
PLGF-2, ヒト (E.coli 発現
組換え体 )
SRP4741-10UG
10μg
¥42,700
トロンボモジュリン (TM, CD141, THBD)
トロンボモジュリンは内皮細胞で発現する膜貫通型糖タンパク質で、凝固
因子のトロンビンと複合体を形成できます。
10μg
¥43,000
プロキネチシン (PK2)
プロキネチシン -2 はシステイン豊富な分泌型タンパク質で、精巣で発現
されるほか小腸でも低濃度で発現されます。
SRP3146-20UG
¥118,700
エフリン A1 (Ephrin-A1)
胎盤成長因子 (PlGF)
SRP3172-10UG
25μg
Ang-2 は Ang-1 および Tie-2 を阻害します。
Angiopoietin-2, ヒト
(NSO 細胞発現組換え体 )
S9666-1MG
A5226-25UG
アンジオポエチン -2 (Ang-2)
10μg
スフィンゴシン 1- リン酸は血管新生を誘導します。
12
200μg
の造血細胞や内皮細胞で発現しています。
スフィンゴシン 1- リン酸
Prokineticin-2, ヒト
(E.coli 発現組換え体 )
E9402-200UG
Ang-1 は Tie-2 受容体チロシンキナーゼに親和性のあるリガンドで、初期
KGF/FGF-7 は FGF ファミリーのメンバーです。
Thrombomodulin, ヒト
(HEK 293 細胞発現組換
え体 )
容体との相互作用に関与しています。
EphB2/Fc Chimera, マ
ウス (NSO 細胞発現組換
え体 )
アンジオポエチン -1 (Ang-1)
ケラチノサイト増殖因子 (KGF, FGF-7)
Sphingosine
1-phosphate
EPH 受容体 B2 はグルタミン酸作動性シナプスの可塑性および NMDA 受
います。
PD-ECGF は内皮細胞マイトジェンです。
KGF, ヒト (E.coli 発現組換
え体 )
価格
Tie-2
血小板由来内皮細胞増殖因子 (PD-ECGF)
Platelet-Derived
Endothelial Cell Growth
Factor, ヒト (Sf21 細胞発
現組換え体 )
容量
EphB2 (EPH 受容体 B2)
Platelet-Derived
Growth Factor-BB, ヒト
(E.coli 発現組換え体 )
10μg
CAT. NO.
20μg
¥43,000
マウス (NSO 細胞発現組
換え体 )
E0778-200UG
200μg
¥72,300
» 研究用試薬ガイド
» 抗体
血管新生阻害物質抗体
製品名
製品情報
CAT. NO.
容量
価格
アンギオスタチン (Angiostatin)
アンギオスタチンはプラスミノーゲンが分解されたフラグメントで内在性の血管新生阻害剤として機能し、内皮細胞増殖をブロックします。
抗 Angiostatin 抗体、マウスモノクロー
ナル
交差性 : ヒト ( マウス非交差 )。適用 : WB
A0976-500UG
500μg
¥101,100
抗 Angiostatin 抗体、ヤギ産生
交差性 : ヒト。適用 : ELISA、WB
A1101-100UG
100μg
¥119,900
抗 Endostatin 抗体、ヤギ産生
交差性 : マウス。適用 : 免疫染色、ELISA、WB
E3779-100UG
100μg
¥122,400
HIF-1 抗体および関連抗体
製品名
製品情報
CAT. NO.
容量
価格
Falkor (PHD1)
Falkor は様々な組織において異なるレベルで発現している成長制御因子です。
抗 Falkor/PHD1 抗体、マウスモノクロー
ナル
交差性 : マウス。適用 : マイクロアレイ、WB
F5303-200UL
200μL
¥87,100
抗低酸素誘導因子 1 α (HIF-1 α )
HIF-1αは PAS スーパーファミリーに属する HIF-1 のαサブユニットです。低酸素誘導性遺伝子の転写活性に重要な役割を示します。
抗 HIF-1α抗体、マウスモノクローナル
交差性 : ヒト。適用 : 免疫沈降、免疫染色
H6411-100UG
100μg
¥83,800
抗 HIF-1α抗体 マウス宿主抗体、マウス
モノクローナル
交差性 : ヒト、ヒツジ、マウス、フェレット、ラット。
適用 : 免疫染色、免疫沈降、WB
H6536-100UG
100μg
¥81,500
抗低酸素誘導因子 1 β (HIF-1 β )
HIF-1βは PAS スーパーファミリーに属する HIF-1 のβサブユニットです。低酸素誘導性遺伝子の転写活性に重要な役割を示します。
抗 HIF-1β抗体、マウスモノクローナル
交差性 : ウシ、ヒト、ヒツジ、フェレット、ラット、マ
ウス。適用 : 免疫染色、WB
H6661-100UG
100μg
¥84,800
血管新生因子抗体
製品名
製品情報
CAT. NO.
容量
価格
FGF2 (bFGF, FGF-basic)
FGF2 は基底膜や内皮下細胞外マトリクスに見られる強力な分裂促進剤です。
抗 Fibroblast Growth Factor-Basic (124) 抗体、ウサギ産生
交差性 : ウシ、ヒト、ラット。適用 : 免疫染色、
ELISA、WB
F3393-.1ML
0.1mL
¥30,400
抗 Fibroblast Growth Factor-Basic 抗体、
交差性 : ヒト、ウシ。適用 : 免疫染色、中和、WB
ヤギ産生
F5180-100UG
100μg
¥87,000
抗 Fibroblast Growth Factor-Basic 抗体、
交差性 : ヒト。適用 : 中和、WB
ウサギ産生
F5537-.5ML
0.5mL
¥125,700
抗 Fibroblast Growth Factor-Basic 抗体、 交差性 : ヒト、ウシ。適用 :ドットブロット、ELISA、
マウスモノクローナル
中和、WB
F6162-.2ML
0.2mL
¥62,200
A9850-500UG
500μg
¥100,100
100μg
¥115,200
V4262-.2ML
0.2mL
¥101,700
V4762-.5ML
0.5mL
¥98,400
アンジオゲニン (Angiogenin)
アンジオゲニンは肝臓由来の血管新生因子です。
抗 Angiogenin 抗体、マウスモノクロー
ナル
交差性 : ヒト。適用 : ELISA、WB
血管内皮細胞増殖因子受容体 1 (VEGF R1, Flt-1)
VEGF R1 は VEGF-B と結合し、内皮細胞におけるプラスミノーゲン活性化因子の活性を制御します。
抗 Vascular Endothelial Growth Factor
Receptor 1 抗体、ヤギ産生
交差性 : マウス。適用 : ELISA、
フローサイトメトリー、
V1139-100UG
中和、WB
抗 Vascular Endothelial Growth Factor
Receptor-1 抗体、マウスモノクローナル
交差性 : ヒト。適用 : 免疫染色、免疫沈降、ELISA、
抗 Vascular Endothelial Growth Factor
Receptor-1 抗体、マウスモノクローナル
WB
交差性 : ヒト。適用 : 免疫染色、免疫沈降、ELISA
13
» 研究用試薬ガイド
製品名
製品情報
CAT. NO.
容量
価格
血管内皮増殖因子 (VEGF)
VEGF は内皮細胞の増殖、血管新生、毛細血管透過性を刺激します。
抗 Vascular Endothelial Growth Factor
抗体、ヤギ産生
交差性 : マウス。適用 : ELISA、免疫染色、中和、
抗 Vascular Endothelial Growth Factor
抗体、マウスモノクローナル
交差性 : ヒト。適用 : ELISA、免疫染色、中和、
抗 Vascular Endothelial Growth Factor
抗体、ヤギ産生
WB
WB
交差性 : ヒト。適用 : 免疫染色、中和、WB
V1253-.1MG
0.1mg
¥117,500
V4758-.5MG
0.5mg
¥98,100
V6627-1MG
1mg
¥114,800
V1010-.1MG
0.1mg
¥126,100
HPA027342-100UL
100μL
¥62,000
血管内皮増殖因子 B (VEGF-B)
VEGF-B は VEGF ファミリーのサイトカインであり、強力な増殖と血管新生作用を発揮します。
抗 Vascular Endothelial Growth Factor
B 167/186 抗体、ヤギ産生
交差性 : ヒト。適用 : ELISA、WB
血管内皮増殖因子 D (VEGF-D, FIGF)
VEGF-D は VEGF/PDGF ファミリーに属し、強力な血管新生サイトカインです。
抗 FIGF 抗体、ウサギ産生
交差性 : ヒト。適用 : 免疫染色
血管内皮増殖因子受容体 2 (VEGFR-2, KDR)
VEGF R2 は KDR または Flk-1 と呼ばれるタンパク質キナーゼスーパーファミリーのメンバーで、VEGF-A と高い親和性を示し、VEGF-A からの内皮増殖
および生存シグナルを調節します。
抗 Vascular Endothelial Growth Factor
Receptor 2 抗体、ヤギ産生
交差性 : マウス。適用 : フローサイトメトリー、免
疫染色、中和、WB
V1014-100UG
100μg
¥119,900
抗 Vascular Endothelial Growth Factor
Receptor-2 (KDR) 抗体、マウスモノク
交差性 : ヒト。適用 : 免疫染色、ELISA、WB
V3003-.2ML
0.2mL
¥104,300
交差性 : ヒト。適用 : 免疫染色、ELISA
V9134-.2ML
0.2mL
¥104,300
P6101-1MG
1mg
¥91,500
P5976-.1MG
0.1mg
¥118,700
HPA011972-100UL
100μL
¥62,000
P2110-.1MG
0.1mg
¥118,700
P3868-500UG
500μg
¥94,900
P3493-500UG
500μg
¥101,100
ローナル
抗 Vascular Endothelial Growth Factor
Receptor-2 抗体、マウスモノクローナル
血小板由来成長因子 (PDGF)
PDGF は分裂促進因子で、結合組織および膠細胞、生存、分化、走化性、および創傷治癒の細胞の増殖を刺激します。
抗 Platelet-Derived Growth Factor 抗体、
交差性 : ヒト。適用 : ELISA、中和、WB
ヤギ産生
血小板由来成長因子 -BB (PDGF-BB)
PDGF-BB は PDGF の B 鎖からなるホモ二量体です。
抗 Platelet-Derived Growth Factor-BB
抗体、ヤギ産生
交差性 : ヒト。適用 : 中和、WB
血小板由来成長因子 -B 鎖 (PDGFB)
PDGFB は PDGF ファミリーのメンバーです。
抗 PDGFB 抗体、ウサギ産生
交差性 : ヒト。適用 : 免疫染色、WB
血小板由来増殖因子受容体α (PDGFR- α )
PDGFR-αは受容体型チロシンキナーゼ (RTK) のクラス III サブファミリーのメンバーです。
抗 Platelet-Derived Growth Factor
Receptor α抗体、ヤギ産生
交差性 : ヒト。適用 : ELISA、免疫染色、中和、
WB
胎盤成長因子 (PlGF)
PlGF は VEGF ファミリーのメンバーです。胎盤で発現し、少量ではあるものの心臓、肺、甲状腺でも発現します。
抗 Placenta Growth Factor 抗体、マウ
スモノクローナル
交差性 : ヒト。適用 : ELISA、WB
胎盤増殖因子 -2 (PGF-2, PlGF-2)
PGF-2 は VEGF ファミリーの血管新生因子です。
抗 Placenta Growth Factor-2 抗体、ラッ
トモノクローナル
14
交差性 : マウス。適用 : ELISA、中和、WB
» 研究用試薬ガイド
血管成長調節因子抗体
製品名
製品情報
CAT. NO.
容量
価格
EphA2 (EPH 受容体 A2)
EPH 受容体 A2 はユーイング肉腫細胞の血管新生などに関与しています。
抗 EphA2 (Eck, Sek-2) 抗体、マウスモノ
クローナル
交差性 : ラット、ウシ、ヒト、イヌ、マウス。適用 :
免疫染色、免疫沈降、WB
E1026-.2MG
0.2mg
¥117,700
0.1mg
¥126,100
E4654-100UG
100μg
¥122,400
E4779-100UG
100μg
¥128,500
E5029-100UG
100μg
¥122,400
T3192-.1MG
0.1mg
¥126,100
V1514-200UL
200μL
¥75,500
A0851-100UG
100μg
¥121,200
I3783-100UG
100μg
¥62,100
E5404-100UG
100μg
¥122,400
E7525-.1MG
0.1mg
¥118,700
EphA4 (EPH 受容体 A4)
EphA4 は自己免疫性脳脊髄炎における軸索成長、アストロサイト反応および神経炎症を調節します。
抗 EphA4 抗体、ヤギ産生
交差性 : マウス。適用 : ELISA、WB
E6900-.1MG
EphB2 (EPH 受容体 B2)
EPH 受容体 B2 はグルタミン酸作動性シナプスの可塑性および NMDA 受容体との相互作用に関与しています。
抗 EphB2 抗体、ヤギ産生
交差性 : マウス。適用 : ELISA、WB
EphB4 (EPH 受容体 B4)
EPH 受容体 B4 は胚発生中の細胞接着および細胞運動の調節において役割を果たしています。
抗 EphB4 抗体、ヤギ産生
交差性 : マウス。適用 : フローサイトメトリー、免
疫染色、WB
EphB6 (EPH 受容体 B6)
EPH 受容体 B6 は Eph 受容体ファミリーのメンバーで Ephrin リガンドファミリーに結合します。
抗 EphB6 抗体、ヤギ産生
交差性 : マウス。適用 : WB
Tie-2
Tie-2 は血管新生、血管形成および造血において重要な役割を果たしています。
抗 Tie 2 抗体、ヤギ産生
交差性 : ヒト。適用 : ELISA、中和、WB
VE- カドヘリン (CD144, カドヘリン -5)
VE- カドヘリンは血管やリンパ管の内皮細胞上で発現される細胞間接着結合タンパク質です。
抗 VE-Cadherin (CD144) 抗体、ウサギ
産生
交差性 : ヒト。適用 : 免疫染色、WB
アンジオポエチン -2 (Ang-2)
Ang-2 は Ang-1 および Tie-2 を阻害します。
抗 Angiopoietin-2 抗体、ヤギ産生
交差性 : ヒト。適用 : ELISA、免疫染色、WB
インテグリンα V
インテグリンα V は血管新生および癌の進行に関与していると考えられています。
抗 Integrin αV 抗体、マウスモノクロー
ナル
交差性 : ヒト。適用 : フローサイトメトリー
エフリン B1 (Ephrin-B1)
エフリン B1 はインテグリンを介した内皮細胞の遊走および接着に関与しています。
抗 Ephrin-B1 抗体、ヤギ産生
交差性 : マウス。適用 : 免疫染色、ELISA、WB
エフリン B2 (Ephrin-B2)
エフリン B2 は EPH 受容体 B に結合するリガンドです。
抗 Ephrin-B2 抗体、ヤギ産生
交差性 : マウス。適用 : フローサイトメトリー、免
疫染色、WB
15
» 参考資料と関連製品
癌転移の模式図
浸潤
1
Invasion
A
B
C
Tumor-associated
Macrophages
2
D
AFAP110
P
a
odi
dop
Inva
TKS5
PKC
PI3K
ROS
TKS5
PKC
P
ERK
SRC
Actin
Cortactin
P
Fascin
PAK
P
Cofilin
NKC1.2
TKS5
PIP2
P
P
Primary Tumor
Dynamin
N-WASP
WIP
ECM
3
ECM
GRB2
4
TKS4
MMP2
MMP9
MT1 MMP
MT1 MMP
MMP9
MMP2
5
侵入
Invadopodia formation and tissue invasion
Intravasation
A
B
D
C
6
循環
Circulation
ECM
溢出
Extravasation
A
B
D
C
VEGF signaling in angiogenesis
7
Tumor Mass
8
Hypoxia
HIF-1
9
VEGF
10
Tumor-associated
Macrophages
11
D
16
E
PI3K
Cox-2
PIP2
e-NOS
Akt
PGI2
DAG+IP3
•NO
mTOR
ECM
12
血管新生
Angiogenesis
KDR/Flt-1
l
se
Bl
d
oo
s
Ve
PKC Activation
p70S6K
Survival, Vascular Permeability, Migration, Proliferation
ENDOTHELIAL CELL
Secondary
Growth
PLCγ
» 参考資料と関連製品
アッセイ法
癌転移の主なステップ
A. ボイデンチャンバー ( 細胞浸潤の測定 )
Boyden Chamber システムは、孔のある膜に細胞外マトリックスを
浸潤
1. 原発腫瘍塊から腫瘍細胞が離脱
2. 腫瘍細胞が周辺組織に侵入
3. 血管に向かって移動
コートしたインサート上で細胞を培養し、浸潤した細胞が孔を通り移
動することを染色または計測する方法です。
侵入
4. 血管に侵入した腫瘍細胞が血小板活性化因子によって
活性化
5. P- セレクチン発現増加と腫瘍細胞と血小板の凝集塊形成
循環
6. 血管を循環し腫瘍細胞が異なる部位に到達
溢出
7. 血管壁に活性化腫瘍細胞が付着し、血管から溢出
8. 腫瘍細胞の成長
血管新生
9. 腫瘍関連マクロファージによる成長因子分泌
10. 腫瘍塊における低酸素環境が引き起こす HIF 産生により、
成長因子およびタンパク質分解酵素の産生と放出
11. 上皮細胞の増殖と腫瘍塊に向けた移動開始
12. 新たな血管による血液供給の完成
B. スクラッチアッセイ ( 細胞遊走・創傷治癒の測定 )
単層に培養した細胞上に物理的な傷をつけ、細胞遊走を観察する方法
です。
C. ECM Degradation ( 細胞浸潤の測定 )
蛍光物質で標識したマトリックスでコーティングしたプレート上で細
胞を培養し、蛍光の消失によって細胞がマトリックスを分解した領域
を可視化する方法です。
D. 血管透過性測定
コンフルエントに単層培養した上皮細胞を半透過性膜または透明な
チャンバースライド上で培養し、in
法です。
E. 血管形成測定
血管上皮細胞の血管新生活性を in
vitro で血管透過性を測定する方
vitro で観察する方法です。血管細
胞、腫瘍細胞や他の細胞の血管形成能をスクリーニングすることがで
きます。
F. 細胞遊走測定 (Millicell® µ-Migration)
スライドチャンバー内に濃度勾配を作り、細胞遊走をモニタリングす
る方法です。
» 細胞アッセイキット ( メルク バイオサイエンス製品 )
図
A
目的
細胞浸潤
製品名
製品情報
ECM をベースとしたマトリックスで覆われた微小
QCM ECMatrix Cell
Invasion Assay Kit
孔を通り抜ける細胞数を染色し、顕微鏡を用いて
計測するか細胞を溶解して OD560 で測定。
使用回数
CAT. NO.
24 ウェルプレート ( 測
定用 12 ウェル )
ECM550
High Sensitivity Noncross-linked Collagen
Invasion Assay
マトリックスに非架橋型アテロコラーゲンを利用
した高感度の浸潤アッセイ。
24 ウェルプレート ( 測
定用 24 ウェル )
ECM1401
B
細胞遊走・創傷治癒
Cell Comb™ Scratch
Assay
プレート上に培養した細胞を削り、培養して細胞
の変化を観察するためのキット。
6 回分
17-10191
C
細胞浸潤
QCM Gelatin Invadopodia
Assay (Green)
蛍光色素を含むゼラチンなどでコーティングした
スライド上で細胞を培養し、ゼラチンの分解を蛍
光(励起 492nm、発光 518nm)によって測定・
観察するキット。
8 ウェルチャンバース
ライド 4 回分(チャン
バースライドは別売)
ECM670
QCM Gelatin Invadopodia
Assay (Red)
蛍光色素を含むゼラチンなどでコーティングした
スライド上で細胞を培養し、ゼラチンの分解を蛍
光(励起 550nm、発光 570nm)によって測定・
観察するキット。
8 ウェルチャンバース
ライド 4 回分(チャン
バースライドは別売)
ECM671
In Vitro Vascular
Permeability Assay
微小孔のあるインサート上で細胞を培養し、FITC
標識デキストランの透過性を蛍光(励起 485nm、
発光 535nm)によって測定するキット。
96 ウェルプレート 1 枚
ECM642
24 ウェルプレート 1 枚
ECM644
D
E
F
血管透過性
血管形成
細胞遊走
マトリックスゲル溶液と希釈液のセット。プレート
(別売)にマトリックスゲル溶液を入れ、細胞を
培養して血管形成を観察。
In Vitro Angiogenesis
Assay Kit
96 ウェルプレート約 2
枚分
ECM625
Fibrin Gel In Vitro
Angiogenesis Assay Kit
フィブリノーゲンとスロンビン溶液のセット。
プレー
ト(別売)に混合溶液を入れ、内皮細胞の血管
形成を観察(HUVEC に最適化)
。
Millicell µ-Angiogenesis
Inhibition Assay Kit
HUVEC などの内皮細胞の血管形成阻害を測定
するためのキット。
15 ウェルチャンバー
スライド 5 枚
MMA125
Millicell µ-Angiogenesis
Activation Assay Kit
HUVEC などの内皮細胞の血管形成活性化を測
定するためのキット。
15 ウェルチャンバー
スライド 5 枚
MMA130
Millicell µ-Migration Assay
kit
濃度勾配を作ったチャンバー内で細胞遊走の顕
微鏡によるモニタリングや定量が可能です。
3 ウェルチャンバース
ライド 4 回分
MMA205
96 ウェルプレート約 3
枚分
ECM630
キットの詳細はメルク バイオサイエンスの Tech Focus 2015 Vol. 1 をご覧下さい
お問い合わせ先はテクニカルサポート On-Line:[email protected]
17
MEMO
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MEMO
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» 参考資料と関連製品
生体組織の細胞環境に近い状態を再現して細胞アッセイを行うことの重要性が増し
ています。
Sigma は 3D 培養環境を作り出すマトリックス ECM MaxGelTM および
HydroMatrixTM を販売しています。これらのマトリックスにより in vivo で見られ
るような細胞構造を模倣することが可能になります。
» 3D 培養マトリックス
MaxGel
in vitro で作製された MaxGel ヒト ECM マトリックスは、豊かな三次元環境を提
供し、細胞の増殖を促します。
MaxGel ECM マトリックスには、コラーゲン、ラミニン、フィブロネクチン、テネイ
シン、エラスチン、種々のプロテオグリカンやグリコサミノグリカンをはじめとする細
胞外マトリックス成分が含まれています。培養細胞由来の BME によって、増殖時や
皮膚の器官型培養時に上皮と間充織との協同的相互作用が効果的に再現されます。
製品名
容量
MaxGel ECM ( 溶液 )
1mL
CAT. NO.
E0282-1ML
MaxGel 96 ウェルプレート
1枚
M1073-1EA
価格
¥15,200
¥91,600
HaCaT cells (derived from human adult skin
keratinocytes) were grown for 24 hours after plating
on tissue culture plastic (A) and on 1% MaxGel
human ECM (B), which demonstrate that HaCaT cells
proliferate better on MaxGel human ECM (B).
HydroMatrix
HydroMatrix は合成されたペプチドでナノファイバーの 3 次元足場を形成します。
HydroMatrix 溶液の濃度を調節することで 3 次元構造のフレキシビリティをコント
ロールすることができるため、実験に合った構造を作り上げることが可能になります。
MaxGel ECM および HydroMatrix は細胞の増殖や移動を促し、 神経幹細胞、
ニューロン、グリア、アストロサイト、線維芽細胞、肝細胞、ケラチノサイトをはじ
めとする様々な細胞型の増殖をサポートすることが示されています。
製品名
容量
価格
HydroMatrix ( 溶液 )
1mL
CAT. NO.
A6982-1ML
¥16,000
HydroMatrix ( 溶液 )
5mL
A6982-5ML
¥56,800
HydroMatrix ( 溶液 )
¥101,400
10mL
A6982-10ML
HydroMatrix 24 ウェルプレート
1枚
H4040-1EA
¥58,200
HydroMatrix 6 ウェルプレート
1枚
H3915-1EA
¥69,800
Rat neural stem cells (NSC’s) cultured on three
surfaces. NSC’s grew poorly on tissue culture plastic
(A) and slightly better in poly-L-lysine/laminin-coated
plates (B). NSC’s demonstrated excellent growth on
HydroMatrix peptide hydrogel 05% (w/v) (C).
©2016 Sigma-Aldrich Co. LLC. All rights reserved. SIGMA, SAFC and SIGMA-ALDRICH are trademarks of Sigma-Aldrich Co. LLC, registered in the US and other countries. FLUKA is a trademark of Honeywell Specialty Chemicals
Seelze GmbH. Sigma-Aldrich, Sigma and SAFC brand products are sold by affiliated Sigma-Aldrich distributors. Purchaser must determine the suitability of the product(s) for their particular use. Additional terms and
conditions may apply. Please see product information on the Sigma-Aldrich website at www.sigmaaldrich.com. Avastin is a registered trademark of Genentech, Inc. Millicell is a resistered trademark of Merck KGaA, Darmstadt,
Germany. Cell Comb is a trademark of Merck KGaA, Darmstadt, Germany. HydroMatrix and MaxGel are trademarks of Sigma-Aldrich Co. LLC.
本記載の製品および情報は2016年8月1日現在の情報であり、収載の品目、製品情報、価格等は予告なく変更される場合がございます。 /最新の情報は、弊社Webサイト(sigma-aldrich.com/
japan)をご覧ください。/掲載価格は希望納入価格(税別)です。詳細は販売代理店様へご確認ください。/弊社の試薬は試験研究用のみを目的として販売しております。医薬品原料並びに工業用
原料等としてご購入の際は、こちらのWebサイト(sigma.com/safc-jp)をご覧ください。
シグマ アルドリッチ ジャパン
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製品に関するお問い合わせは、弊社テクニカルサポートへ
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SAJ2032 2016.8
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