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ノルトロックXシリーズワッシャー製品カタログ - Nord-Lock

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ノルトロックXシリーズワッシャー製品カタログ - Nord-Lock
JAPANESE・METRIC
Nord-Lock X-series washers
ノルトロック X シリーズワッシャー 製品カタログ
ボルト締結の新たなる進化
はじめに
今までのボルト締結には、大きく分けて2つの問題点がありました。1つは、ボルトの回転緩み。そしてもう1つが、非回転緩みです。これ
までの技 術設 計では影 響が大きい方の問題にしか対応できませんでした。それゆえ、どちらの問題も同時に起きる状 況下では、確実な
解決策は存在しませんでした。さらに、これまでの技術設計では錆への対策の為に塗装を厚くすることや、複数の被締結材を一度に固定
する困難さなど、様々な問題に頭を悩ませてきました。
これからのボルト締結はあらゆる分野における問題に応える必要があるのです。
1. 回転緩み[自発的に緩み回転を起こす]
主な原因
2
■ 振動
■ 変動荷重
2. 非回転緩み[戻り回転を起こさないが、締結力が落ちる]
主な原因
■ 金属などのなじみ
■ 被締結材のリラクゼーション
回転緩み
非回転緩み
振動や変動荷重は、締結されたボルトに絶えず外的な負荷をかけます。
やがてボルトは戻り回転を引き起こし、軸力を低下させてしまいます。
これは重工業界などにとっては、深刻な問題となっています。
例 えば 耐 腐 食 性の 複 合 材 など 新しい 素 材や 技 術 で は 金 属 などの
なじ みやリラクゼーション が 頻 繁 に 起きてしまい 、非 回 転 緩 みが
生じます。
金属などの「なじみ」とは
被締結材の「リラクゼーション」とは
ボルトを締結し始めてから最初の数時間内で、材料同士が接触
し圧力をかけあいます。通常どのような材料にも、表面に凸凹が
存在します。
それらがお互いに馴染むことで軸力を低下させます。
柔らかい金属やコンポジット・ポリマーなどの特定材料は締結
すると、時間が経つことで反発力を失い、軸力を低下させるこ
とがあります。
ボルト締結における
数々の問題に対する解決策とは
新しい技術開発と新たな需要があるからこそ、類まれなる独自の
設計への挑みが生まれ、新たなる進化へと繋がります。
それが、ノルトロック Xシリーズワッシャーです。ノルトロック Xシ
リーズワッシャーこそが、これまでのボルト締結における多くの問
安全性の新次 元
これまで 30 年間、ノルトロック社は世界で 最も安 全な緩み止め
システムを提供することに特化してきました。従 来のノルトロック
ワッシャーでは、世界中のあらゆる振動や変動荷重の問題を解決
できると認識しています。しかし、ノルトロック Xシリーズは、次世
代つまり、さらに高い次元での安全性を組み込みました。
題を一度に解決することができます。もう数々の悩みを妥協する
必要はありません。
ユニークで多機能な設計のノルトロック Xシリーズワッシャーは
ボルトの戻り回転を始め、なじみやリラクゼーションといった非
回転緩みからも最高のセキュリティをお約束します。
元来のノルトロック独自のウェッジロッキング機能(戻り回転への
対策)に加え、スプリング効果(非回転緩みへの対策)をデザイン
に取り入れたことにより今まで妥協していたボルト締結の設計に
なぜノルトロック X シリーズなのか?
新製 品のノルトロック X シリーズは、卓 越した パフォーマンスと
安全性を提供することが出来る商品です。さらにそれだけでなく、
不適切なソリューションを選択してしまい、事故が起きるリスクを
軽減する事ができます。
ノルトロック X シリーズはボルト締結の設計がより優れた結果を
出す為に、新しいアイデアをボルト締結にもたらしたのです。
も妥協する必要はもうありません。
新世代のワッシャー
■ ウェッジロッキングの技術で戻り回転を防止
■ 被締結材の収縮等による軸力低下を防止
■ 一般的な工具で素早く簡単に締結・取り外しが可能
3
真のマルチソリューション
ノルトロック Xシリーズワッシャーの構造
世界で最も安全な緩み止めウェッジロッキングワッシャーがスプリング
効果を追加して、更にボルトの安全性を高めました。
2枚1組のワッシャーのどちら側にも片側にはカム面があり、反対側
には歯(リブ)が切られています。摩擦力には依存せずボルトのテン
ションを使った緩み止めシステムです。円錐上になっている部分が
非回転緩みにおけるボルト軸力の低下を補います。
■ノルトロック X シリーズの仕組み・働き
1
2
α
3
Fs
Fs
Fs
Fs
ΔL
β
ワッシャー内側のカム角度(α)は
さらに、ボルトは締結完了後すぐになじみがはじ
ボルトピッチの 角度( β )よりも
まり、ボルト/ナットは被締結材の表面に沈んだ
ワッシャーが押しつぶされ、フラッ
大きく設計されている為、ウェッジ
りしますが、ノルトロック Xシリーズのワッシャー
ト状 態になり被 締結材に表面が
ロッキング 機 能 によりボ ルトの
はすぐにスプリング効果
(Fs)
を発揮させ、
被締結
着座します。
戻り回転を許しません。
材の陥没量
(ΔL)
を補い、
軸力の低下を防ぎます。
ボルト/ナットを締めつけていくと
これらの働きにより、
戻り回転と非戻り回転の両方の問題が解決することができます。
つまりノルトロック Xシリーズ
は、振動、変動荷重、なじみ、リラクゼーション、陥没が起きる箇所でも安全なボルト締結を実現できるのです。
4
振動対策における多数の実証
非回転緩みと回転緩み対策における証明
世界中の数万社ものお客様が現在ノルトロックワッシャーを使用
今日存在するボルト締結のソリューションは、回転緩み、もしくは非
しています。この 採 用 実 績の 数 だけ安 全 性 への課 題を解 決して
回転緩みのどちらかの緩みにしか対応できませんでした。しかし、
いることを証明しています。
ノルトロック Xシリーズワッシャーがいかに両方に対応すること
さらにノルトロックワッシャー の 振 動に対 する安 全 性は 様々な
が出来たかを以下のテスト結果が証明しています。
研究機関で証明されています。
下図のグラフは、ボルト締結の軸力を時間経過で表したテスト結果
世界で 最 も過 酷な 振 動 試 験とされてい るユンカー 式 振 動 試 験
です。
対象は、
被締結材としてコンポジット・ポリマーを使用し、
異なる
(ドイツ工業 規 格 DIN65151 )。この試 験は ボルトに対して垂直
数種類の製品によりボルト締結しています。
本テストは、
締結完了後の
横振幅を継続して与え、ボルトの軸力を測定します。
■ 振動テスト
図1
すぐの
「なじみ」
が始まる時間
(本テストでは4時間)
と、
戻り回転が起こ
る状況を作り出した時間
(30秒間)
の2つのパートに分かれています。
■ 時間経過による軸力の変位と振動テスト
固定段階(振動前)
図2
動作段階(振動後)
軸力(kN)
塑性変形
遊離
ノルトロック
Xシリーズワッシャー
従来のノルトロック
ワッシャー
接着剤
セレーション付き座金
時間(秒)
図 1 ユンカー式振動試験ではノルトロックワッシャーが安全にボル
トを固定していることが確認でき、ノルトロック Xシリーズが一番軸力
を高く残しています。また解除の際に軸力があがりウェッジロッキング
機能の効果も確認済みです。
TÜV(テュフ)による
証明と認定
図 2 テストはノルトロック Xシリーズワッシャーが非回転緩みによる軸力低下
を防ぎ、
また振動による回転緩みを一切許さず、
他の製品よりも優れた結果と
一番高い軸力をキープして
なっています。
ノルトロック Xシリーズワッシャーは、
おり、2種類の緩みの原因に対応していることがわかります。多くのボルトの
事故原因は図の青い部分以外において起こります。
もし軸力が高すぎるとボル
トが塑性域に入ってしまい、
また、
軸力を維持できずに低下すると被締結材の
パーツは遊離し、
ボルト締結の効果が得られません。
このことから、ノルトロッ
ク Xシリーズだけが最大の安全性の維持が可能であることが証明されます。
ノルトロック X シリーズワッシャーは国 際 安 全 証 明 機 関 T ÜV の
厳しい査定に合格し、高い安 全性と確かな品質を証明しています。
また、二段階の立会検査で商品そのものだけでなく、ノルトロック
社の生産工程、設備においても合格しています。
5
あらゆる課題を解決するための
オールインワンソリューション
ノルトロック Xシリーズが様々な課題を解決
1. 振動と変動荷重
ボルト締結の安全性において最も要求の多い、振動と変動荷重への対策。
この課題に30年間向き合ってきた経験と実績をもつノルトロック社の
Xシリーズワッシャーは、ウェッジロッキング機能で戻り回転の緩みをしっ
かりと防止します。
2. 塗装面
様々なボルト締結の局面において錆への対策として、金属表面を塗装や
コーティングすることが多々あります。特に厚い塗装面では締結後に表面が
陥没し非回転緩みが発生します。薄い塗装面も例外ではなく同様のリスクを
伴います。しかし、ノルトロック Xシリーズのスプリング効果が軸力の低下
分を補います。
3. 柔らかい金属
銅、アルミ等の柔らかい金属は通電性をあげる役割や錆に対応する等、様々な
産業で使われています。もちろん振動や変動荷重が掛かる箇所もあり(例え
ばケーブルを固定するシューなど)ノルトロック Xシリーズはこういった箇所
で2つの問題を同時に解決します。
4. コンポジット・ポリマー
金属よりも柔らかいコンポジット・ポリマー等におけるボルト締結でもノルトロックXシ
リーズは活躍します。コンポジット・ポリマー等の材料は重量の軽さに比べ強度は高く、
錆びる心配もありません。近年、製品の強度は高くかつ重量は軽くすることが要求され
ており、あらゆる産業で活躍する材料です。しかし一方で、金属よりも柔らかいことでボル
トの非回転緩みが生じ、製品の安全性に関わる大きな問題となります。さらに振動や変
動荷重が掛かる状況においては回転緩みも防止する必要があり、ノルトロックXシリー
ズのウェッジロッキング機能とスプリング効果の技術がその両方の問題を解決します。
6
5. 複数材の締結
複数の被締結材を挟んで固定するボルト締結は、非回転緩みのリスクが
大きくなります。なじみが発生する箇所が増え、さらに複数の材料の表面
でリラクゼーションが発生し、温度の変化や振動によってボルト締結は
危険にさらされます。ノルトロック Xシリーズはそんな複数の要因を一度に
解決します。
6. ガスケットの締結
ガスケットを挟んだ締結部分は締結完了後、初期の段階でリラクゼーション
が始まります。このような締結部分では温度変化や材料の柔らかさ、振動に
よって軸力が低下し、オイル等の漏れの原因になり、危険な状況へ悪化
させます。ノルトロック Xシリーズはガスケットのリラクゼーションだけでは
なく、振動等の他の要因にも対応します。
7. 温度変化
ほとんどの材料は高い温度により膨張します。よってボルトも被締結材も、
温度が上がったり下がったりするとガスケットのように非回転緩みが発生
します。ノルトロック X シリーズのスプリング効果は温度変化による軸力
低下も補うことが可能です。
8. 短いボルト締結
ボルト締結の長さが短いと、高い軸力を維持することが難しくなります。なじ
みが材料表面のミクロンレベルで起こり、短いボルトにとっては大きな軸力
の低下となってしまいます。ウェッジロッキング機能とスプリング効果を持ち
合わせたノルトロック Xシリーズなら設計者が必要とする短いボルト締結
でも信頼性の高い締結を提供します。
7
ノルトロック Xシリーズワッシャー [鉄材/サイズ表]
寸法表
ワッシャー
サイズ
NLX6
NLX6sp
NLX1/4”
NLX8
NLX8sp
NLX3/8”
NLX3/8”sp
NLX10
NLX10sp
NLX12
NLX12sp
NLX1/2”
NLX1/2”sp
NLX14
NLX16
NLX16sp
NLX20
NLX20sp
■許容公差
ボルトサイズ
Metric
M6
M6
M8
M8
M10
M10
M12
M12
M14
M16
M16
M20
M20
UNC
1/4”
5/16”
5/16”
3/8”
3/8”
1/2”
1/2”
9/16”
5/8”
5/8”
Øi (mm)
Øo (mm)
T(mm)
(セット)
入数
重さkg / 100セット
6,3
6,3
6,7
8,4
8,4
10,0
10,0
10,5
10,5
12,5
12,5
13,2
13,2
14,6
16,6
16,6
20,7
20,7
10,8
13,5
11,5
13,5
16,6
16,6
21,0
16,6
21,0
19,5
25,4
19,5
25,4
23,0
25,4
30,7
30,7
39,0
1,8
2,2
1,8
2,3
2,3
2,7
3,5
3,0
3,5
3,5
4,2
3,6
4,2
4,1
4,8
4,8
6,1
6,1
20 0
20 0
20 0
20 0
20 0
20 0
20 0
20 0
20 0
20 0
10 0
20 0
10 0
10 0
10 0
10 0
10 0
50
0,08
0,17
0,08
0,14
0,27
0,27
0,68
0,28
0,66
0,45
1,17
0,42
0,99
0,72
1,01
1,84
1,75
3,81
フラットの状態
厚さ
(約)
その他のサイズ、推奨トルクはノルトロックジャパンにお問い合わせください。
Øi
T
Øo
ノルトロック Xシリーズワッシャー[鉄材]材質表
鋼材種類
対象使用箇所
EN 1.7225
一般的な鉄材の
(または相当品) アプリケーション
ワッシャータイプ
標準タイプ
(NLX3-NLX42)
幅広タイプ
(NLX3.5sp - NLX36sp)
表面塗装
ワッシャー
硬度*
≥ 485HV1
浸炭焼入れ
デルタプロテクト®
ベースコート
(KL100)
トップコート
(VH302GZ)
耐腐食性
塩水噴霧テスト600時間
以上(IS09227 準拠)
ボルトグレード
対応温度**
8.8 ~12.9※
-40°
C ~ 150°
C
※スプリング効果を
確実に確保するため
にハイグレードボル
ト8.8~12.9をご使
用ください。
* ノルトロックX シリーズワッシャー独自の締結機能を確実に得るため、被締結材にはX シリーズワッシャーよりも表面硬度が柔らかい素材を用いて頂く必要が
あります。X シリーズワッシャーの硬度については上図をご参照ください。
** 対応温度は製品素材の提供元からの情報に基づいています。対応温度範囲内でのご使用であれば、締結機能自体に影響はありません。
8
ノルトロック Xシリーズワッシャー [鉄材/トルクガイドライン]
トルクガイドライン[ボルトグレード 8.8]
ワッシャー
サイズ
ボルト
サイズ
NLX6
NLX8
NLX10
NLX12
NLX14
NLX16
NLX20
M6
M8
M10
M12
M14
M16
M20
Cu/C paste, GF=75%
µth=0,11, µ b=0,16
潤滑油 , GF=75%
µth=0,10, µ b=0,16
潤滑油 , GF=62%
µth=0,15, µ b=0,18
ピッチ
[mm]
トルク
[Nm]
軸力
[kN]
トルク
[Nm]
軸力
[kN]
トルク
[Nm]
軸力
[kN]
1,0
1,25
1,5
1,75
2,0
2,0
2,5
10,5
25
49
85
135
205
402
9,7
18
28
40
55
75
118
13,2
30
49
83
131
197
382
9,7
18
28
40
55
75
118
10,5
25
50
85
136
208
408
8,0
15
23
33
46
62
97
トルクガイドライン[ボルトグレード 10.9]
潤滑油 , GF=71%
µth=0,13, µ b=0,14
Cu/c = 銅とグラファイトを含む潤滑油(モリコート 1000 ® )
G F = 降伏比率
µth = ねじ部の摩擦
µb = ワッシャーの摩擦
1N(ニュートン)= 0.225 ポンド
1Nm(ニュートンメートル)= 0.738 フィート・ポンド
トルクガイドライン[ボルトグレード 12.9]
Cu/C paste, GF=75%
µth=0,11, µ b=0,15
潤滑油 , GF=71%
µth=0,13, µ b=0,12
Cu/C paste, GF=75%
µth=0,11, µ b=0,15
ワッシャー
サイズ
ボルト
サイズ
ピッチ
[mm]
トルク
[Nm]
軸力
[kN]
トルク
[Nm]
軸力
[kN]
ワッシャー
サイズ
ボルト
サイズ
ピッチ
[mm]
トルク
[Nm]
軸力
[kN]
トルク
[Nm]
軸力
[kN]
NLX6
NLX8
NLX10
NLX12
NLX14
NLX16
NLX20
M6
M8
M10
M12
M14
M16
M20
1,0
1,25
1,5
1,75
2,0
2,0
2,5
14,1
34
67
115
183
279
547
12,9
23
37
54
74
100
156
20,1
44
73
121
188
281
534
13,6
25
39
57
78
106
165
NLX6
NLX8
NLX10
NLX12
NLX14
NLX16
NLX20
M6
M8
M10
M12
M14
M16
M20
1,0
1,25
1,5
1,75
2,0
2,0
2,5
15,8
38
75
128
204
311
610
15,4
28
44
65
89
120
188
21,8
47
93
151
232
342
638
16,3
30
47
68
94
127
198
■ノルトロック X シリーズワッシャー 幅広タイプ
ノルトロック Xシリーズワッシャーは外径の広い幅広タイプ SPワッシャーを
用意しております。
SPワッシャーは大きな穴、長穴、塗装面や柔らかい材料を締結する際に面圧を
分散する為に使用されることを推奨します。
またフランジタイプのボルト/ナット
と組み合わせると、
より確実に面圧を確保できます。
標準タイプ 内径 = 幅広タイプ 内径
標準タイプ 外径 < 幅広タイプ 外径
9
製品のライフサイクル全てにおけるメリット
ノルトロック Xシリーズワッシャーは、設計段階から組立作業、メンテナンスに至るまで
製品のライフサイクル全てにおいてボルト締結の問題を解決します。
設計
製造・組立
ノルトロック Xシリーズワッシャーは設計段階で時間
を短縮しコスト削減に繋げます。
ノルトロック Xシリーズワッシャーは最高の安全を
組立作業の段階からご提供できます。
P OINT
P OINT
10
回転緩みと非回転緩みの両方を一つのソリューションで解決
でき、製品の選定に悩みません。
一般的な工具で締結できるので、素早く、簡単に作業が行える為、
作業費の削減に繋がります。
一つのソリューションで様々なボルト締結に対応できる為、
コスト削減に繋がります。
摩擦に影響しない構造の為、潤滑油を使用することが可能。
ノルトロック社の「パフォーマンスサービス」をご利用頂ければ、お客様
にとって一番効果的で経済的なボルト締結をご提案させて頂きます。
部品点数を減らすことで調達や在庫数量においてコストを削減する
ことが可能。
表面の摩擦をコントロールしている為、軸力のコントロールが可能。
オペレーション
ノルトロック Xシリーズワッシャーはお客様の製品や
機器の稼働時における安全性をより一層向上させます。
P OINT
機器稼働時の安全性を向上させることで予期せぬ生産ラインの
ストップ、事故、クレーム等が軽減します。
増し締め作業にかかっていた時間とコストを削減することが可能。
メンテナンス
どのような局面においても、メンテナンスにおいてお客様の
生産ライン、運用を停止させることは生産量を減らし、人件
費も含めコストが発生しています。ノルトロック Xシリーズ
ワッシャーはメンテナンスにかかるコストを削減します。
P OINT
取り外しが簡単なため、メンテナンス時間を削減します。
振動、変動荷重、なじみ、へたり対策をする部品点数を減らします。
再利用可能な為、作業性の悪い場所では時間とコストを削減
できます。
11
ノルトロック
X シリーズワッシャーの
使 用方法
1. ワッシャーの挿入
ワッシャーは大きな凹凸のあるカム面同士で、2枚1組になって
おり、糊で軽く接着固定されています。
※使用面を右図のとおりになるよう必ずご確認ください。
2. 締結時(取り付け)
P.9のトルクガイドラインに沿って、一般的な工具を使ってワッシャー
を締結してください。
※推奨トルクに載っていないグレードの締結については、ノルト
ロックジャパンまで問い合わせください。
3. 解除時(取り外し)
ノルトロック Xシリーズの解除は、締結と同様簡単に取り外しできます。
摩擦に頼らないロック方式をとっている為、解除時のトルクは通常、
シンプルで扱いやすいノルトロック Xシリーズワッシャー
締結トルクより低くなります。その為、緩めトルクでの緩み止め効果
の確認は出来ません。
4. ワッシャーの再利用
ノルトロック Xシリーズワッシャーは再利用可能です。全てのボルト/
ナットに大きな損傷がないか、ワッシャーの使用方向に間違いがない
かを必ずご確認のうえ、再利用してください。
※使用方向は、上記1.をご参照ください。
また、摩擦状態を安定させ、ねじりストレスを軽減させる為にも再使
■トレーサビリティー
ノルトロック社の製品は品質保持の為、全ての生産工程で
厳粛な検査を行なっています。また全ての製品にはコントロール
番号をつけており、お客様が使用する時まで、完全にトレース
可能なトレーサビリティーを確保しております。製品一つ一つ
に‘ NORD-LOCK X ’と製品のコントロール番号、製品材料
コードをレーザーマークで記載しております。
用前にボルト/ナットに潤滑油を塗布することをお勧めします。
ノルトロック Xシリーズのレーザーマーク・タイプコード
12
ワッシャータイプ
コード
鉄材ワッシャー(デルタプロテクト® 品)
flZn
ノルトロック
X シリーズワッシャーの
使 用例
通常のタップボルト穴
ノルトロック Xシリーズワッシャーは被締結材に対しボルトを安全に固定します。
※左図は塗装面での使用例です。
貫通穴
貫通穴には、ボルト側・ナット側の両方にノルトロック Xシリーズワッシャーが必要になります。
(1組はボルト固定用、もう1組はナット固定用) ※左図は可塑物の使用例です。
スタッドボルト
ノルトロック Xシリーズワッシャーはスタッドボルトにもナットを安全に固定します。接着材等を使う必要はありません。
※左図は錆止め塗装での使用例です。
座繰り穴
標準タイプの外径は、座繰り穴に合わせて設計されているため、ワッシャーが標準ボルトの頭部の下にぴったり
収まります。
(但しクリアランスをご確認ください) ※左図はコンポジット材の使用例です。
下穴の大きい場合や長穴の場合
下穴の大きい場合、長穴の場合は荷重分散が最適になるように、外径が幅広のノルトロック Xシリーズ SP ワッシャーと
一緒にフランジボルト・ナットをお使いください。 ※左図は塗装面での使用例です。
以下のような設計でのご使用はお避けください
●
●
●
●
相手材が定位置で固定されていない場合(左図参照)
相手材の硬度がノルトロック Xシリーズワッシャーの硬度より高い場合
木材への使用
軸力のない締結方法(中間止め等)
ご使用場所が、上記基準のうち1つ以上当てはまる場合は、ノルトロックジャパンまでお問い合わせください。代替策をご提案いたします。
13
あらゆる課題を解決する
ウェッジロッキングワッシャーへ
もし、お客様の抱える問題が、回転緩みと非回転緩みのどちらが重大な問題に繋がるか判断が
つかない場合、またどちらの問題も同等に安全を確保する必要のある場合、シンプルに完璧な
ボルト締結を目指したい場合、どんなシーンにおいてもノルトロック Xシリーズワッシャーは
一挙に解決し、お客様のボルト締結に最高の安全性をもたらします。
■ノルトロック オリジナルワッシャー
ノルトロックオリジナルワッシャーは振動や変動荷重が
掛かる部位でボルト締結の安全を守る製品です。厳粛な
テストを 受け 、ボ ルトの戻り回 転を確 実 に 止 め るワッ
シャーとして30年間お客様の製品に対して安全を守り
■ノルトロック Xシリーズワッシャー
続けてきました。
ボルト締結の安全を損なう、振動や変動荷重により起こる回転緩み。そし
て、なじみやリラクゼーションから起こる非回転緩み。この大きな2つの
原因を同時に解決することが出来る究極の製品がノルトロックXシリーズ
ワッシャーです。ノルトロックXシリーズワッシャーは一つのソリューショ
ンで全ての問題を同時解決する、妥協を許さない画期的な製品です。
14
信頼できるボルト締結の
パートナーとして
ノルトロック社のサポートサービス
もっと安全に、
もっと効率の良いボルト締結を
ノルトロック社のワッシャーを貴社のボルト締結に選んで頂くということは、
単純にワッシャーの供給先を選んだだけではありません。
ボルト締結のエキスパート達が貴社の抱える困難な問題を解決し、さらに改善に
繋がる提案や設計のお手伝いさせて頂きます。
■パフォーマンスサービス
ノルトロック社ではご契約のお客様に対して運用に
おけるサービスを行なっています。
本サービスにより、コスト削減、増益へとつなが
るように、ボルト締結における安全や効率化(設
ノルトロック社では、長年培った経験と知識をもとに設計段階、試験・テスト、
使用方法のレクチャー、メンテンスに至るまでのアドバイス等のサポートサー
ビスも充実しています。
ボルト締結におけるパートナー企業として、お客様の安全をサポート致します。
計、製造、メンテナンス等)を図り、設計や緩み止
めに関するアドバイスをさせて頂いております。
また、お客様ごとに異なる様々な問題点に対して
も真摯に取り組み、既存導入機器・設備への対
応策、また新たに導入される機器・設備への設計
おける改善策などもご提案致します。
■ノルトロック グローバルサービス
コスト比較調査
設計/生産
Design
/ Production
製品寿命までのロングスパンで
コスト比較
技術センター完備・
エリア担当エンジニア
Nord-Lock
Technical
Verification Center
が常設・各プロジェクトごとの設計
メンテナンス等導入後の
Aftermarket
アフターサービス
On-site and remote
product training
ウェブ上での製品トレーニングサービス
生産性の向上
合理化の向上
信頼性の向上
利益の向上
安全なボルト締結からコスト削減を
生み出します。
ボルト締結の解析やシュミレーション、
現場と同条件でのテスト評価、
設計等を行います。
エンジニアや組立作業者に対しての
使用方法のレクチャーを行います。
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あらゆる部品を組み合わせて確実に固定する。
そして、ノルトロック社のパフォーマンスサービスは、安全なボルト締
それは良質な製品を作り出す上で最も重要な工程ではないでしょうか。
結を実現させ、お客様が利益を生み出して頂ける価値を提供します。
ノルトロックグループはどんなに厳しい環境下でのボルト締結も
お客様の使用状況に合わせたシュミレーションやテスト等を行い、
解決してきました。これまで、ウェッジロッキング技術やスーパー
確実に安全なボルト締結を実現する為に、作業者向けに製品使用の
ボルトテンショナー等の様々な製品と専門知識をお客様に提供し、
レクチャーを行ったり、ウェブ上でのトレーニングも実施しています。
交通輸送、鉄道、ガス油田、電力、掘削産業等様々な産業で成功を
これからもノルトロックグループは、幅広い産業のお客様に最先
遂げてきました。
端の技 術・製品・サービスをご提 供し、世界で 最も安 全なボルト
また、生産システムでは、生産工程ごとの厳しい検査を行い、トレ
締結システムでお客様に貢献します。最適なボルト締結を目指すこと
ーサビリティーを確立し、権 威のある独 立した機関( AbP, ABS,
が出来るパートナーとしてこれからもお客様をサポートいたします。
DIBt, DNV and TÜV )の認定証明を受けています。
取り扱い代理店
株式会社ノルトロックジャパン
本社|〒550 - 0011 大阪市西区阿波座1丁目15 番19 号
TEL:06 - 6535 -1069 FAX:06 - 6535 - 4461
東京|〒140 - 0013 東京都品川区南大井 3丁目22番7号-2F
TEL:03 - 6423 -1069 FAX:03 - 6423 -1072
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※カタログの内容は、予告なく変更することがあります。 ※製品のデザイン・仕様などは改良のため予告なく変更することがあります。
Japanese・Printed in Japan・2014-08・70195JP1
真の安全性が必要なとき
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