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実力がつく基礎問題( ×式)
26 第2章 基礎演習・学科問題 1 実力がつく基礎問題( ×式) 点数算定にかかわる基礎知識と理解度を確認していきましょう。 次の各文につき、正しいものには○、誤っているものには×をつけて ください。各項目の右欄に解答欄があります。 (解答と解説は本書の34頁 以降に掲載してあります。 ) 〔初診料〕 a 自他覚的症状がなく健康診断を目的とする受診により疾患が発見され 解 答 た場合であって、当該保険医が、特に治療の必要性を認め治療を開始 した場合には、初診料は算定できない。 s 同一日に2つの診療科を受診した場合、1つ目と2つ目の診療科の医 師が同一のときは、2つ目の診療科で同一日複数科初診料135点は算定 できない。 d 土曜日を休診日としている保険医療機関において、土曜日の午前11時 に10歳の急患に初診を行った場合、初診料として520点を算定する。 f 歯科診療と医科診療を併せて行う保険医療機関においては、同一の傷 病又は互いに関連のある傷病により、医科と歯科を併せて受診した場 合であっても、それぞれ別に初診料を算定する。 g 日曜日の午後4時∼午後9時を診療時間として標榜している小児科標 榜医療機関において、午後8時に5歳の患者を診療した場合、小児科 の特例として、休日加算の365点が算定できる。 h 初診料について、乳幼児加算と乳幼児時間外加算、乳幼児休日加算又 は乳幼児深夜加算は併せて算定できる。 j やむを得ない事情を除き医療機関の都合で時間外に診療が開始された 場合、初診料の時間外加算は算定できない。 k 休日の深夜に受診した6歳の初診患者については、初診料の所定点数 に480点を加算する。 l 時間外特例保険医療機関において、日曜日の午後11時に30歳の急患の 初診料を算定する場合、初診料及び時間外特例加算として500点を算定 する。 ¡0 初診料の時間外加算は、保険医療機関が表示する診療時間以外の時間 においても、急患等やむを得ない患者以外の患者について、常態とし て診療応需の態勢をとっているときは算定できない。 〔再診料〕 a 再診料は、診療所又は一般病床数が200床未満の病院において、再診の 都度算定できる。 s 検査の結果のみを聞きに来た場合、再診料又は外来診療料は算定でき ないが実日数として数える。 解 答 x 試験対策問題 43 〔初診料〕 問13 次の文章のうち正しいものはどれですか。 a 患者又はその看護に当たっている者から急病等の理由により、電話で相談された場合についても初 診料は算定できる。 s 夜間・早朝等加算の施設基準適合届出診療所が、診療時間内の午後7時に往診・初診を行い、往診 料を算定した場合にも、初診料に加えて当該加算を算定できる。 d 日曜日を診療日とする診療所において、診療時間以外の午前8時に急病の患者の診療を行った場合 は、休日加算を算定できる。 f 同一日に他の傷病で3つの診療科を初診として受診した場合、2つ目及び3つ目の診療科において、 それぞれ135点の初診料を算定できる。 a 問14 a、s b s、d c a、d、f d a∼fのすべて e fのみ 次の文章のうち正しいものはどれですか。 a 夜間・早朝等加算届出診療所(時間外特例保険医療機関以外・耳鼻科)において、標榜時間内であ る土曜日の午後3時に15歳の患者に初診を行った場合の初診料は320点である。 s 土曜日の午後1時の時間外に、混雑のため診療応需の態勢をとり外来診療を行っている保険医療機 関では、時間外加算の時間帯であっても時間外加算を算定できない。 d 4歳の乳幼児に2つ目の診療科の初診料を算定した場合は、135点に乳幼児加算の75点を加算する。 f 前回の受診から3か月以上経過して受診した患者については、慢性疾患等明らかに同一の傷病と推 定される場合でも、初診料を算定できる。 a 問15 a、s b s、d c a、d、f d a∼fのすべて e fのみ 次の文章のうち正しいものはどれですか。 a 小児科を標榜する診療所において、診療時間内の午後7時に3歳の幼児の初診を行った場合は、夜 間・早朝等加算として、初診料の所定点数に50点を加算できる。 s 2診療所を開設している保険医が、本院で患者を初診し、同日に容態悪化のため分院で往診依頼を 受けて往診した場合は、それぞれ初診料を算定できる。 d 初診料の夜間・早朝等加算は要件を満たせば病院でも算定できる。 f 初診料算定における夜間・早朝等加算は、多数の患者の来院による混雑により、当該加算対象とな る時間に診療が開始された場合は算定できない。 a a、s b s、d c a、d、f d a∼fのすべて e fのみ 演 習 ・ 学 科 72 第3章 基礎演習・実技問題 カルテ例1 ■施設の概要等 無床診療所 標榜診療科:内科、胃腸科 ■外来関係届け出等の状況 明細書発行体制等加算 ■職員の状況等 ・薬剤師が常時1名勤務している ■診療時間 月∼土曜:9時∼17時 日曜・祝日:休診 診 療 録 01110014 公費負担者番号 保 険 者 番 号 公費負担医療の 受 給 者 番 号 被被 保保 記 号 ・ 番 号 険険 者 者手 証帳 有 効 期 限 酒 田 次 郎 氏 名 受 診 者 生年月日 明 大 昭 平 39年 10月 1日 有 電話 局 番 職 業 会社員 被保険者 との続柄 傷 病 名 職務 名 称 所者 ︶ 保 険 者 本人 開 始 所 在 地 名 称 終 了 (1)感染性胃腸炎(主) 上 ・ 外 年 25 年 (2)脱水症 上 ・ 外 年 25 年 (3) 上 ・ 外 年 年 上 ・ 外 年 上 ・ 外 4 月 5 日 月 日 4 月 5 日 月 日 月 日 月 日 年 月 日 月 日 年 年 月 日 月 日 ※カルテ1号紙以下省略 (注)この診療録は、試験問題用に作成したものである。 平成 年 月 日 酒 田 次 郎 被保険者氏名 男・女 資 格 取 得 ︵ 事船 舶 所 在 地 業所 住 所 24567831・347620 昭和 平成 63 年 4 月 1 日 電話 局 番 (省 略) (省 略) 電話 局 番 全国健康保険協会○○支部 転 帰 治ゆ・死亡・中止 治ゆ・死亡・中止 治ゆ・死亡・中止 治ゆ・死亡・中止 治ゆ・死亡・中止 期間満了予定日 年 月 日 年 月 日 年 月 日 年 月 日 年 月 日 74 第3章 基礎演習・実技問題 外来カルテ例1(酒田次郎)の解説 まず、施設の概要等をしっかりとチェックしてから算定にはいりましょう! 4月5日(金) 初診料 時間内の初診患者です。初診料270点を算定します。 腹部X−P アナログ撮影(大角2枚)を行っています。 画像診断 撮影料 60点+60点/2=90点 カルテ表紙の傷病名欄の開始 日を確認しましょう。 エ ッ ク ス 線 撮 影 は 、「 撮 影 診断料 85点+85点/2=127.5点(小数以下四捨五入)→ 128点 料+診断料+フィルム料+加算 フィルム料 114円/10×2=22.8点(小数以下四捨五入)→ 23点 (電画、写画1、緊画等) 」が基本 合計 241点 注 射 構成です。 点滴注射を行っています。注射量が500mL以上なので、注射実 施料としてG004点滴注射の「2」95点と、薬剤料を算定します。 〔薬剤料〕ソルデム1輸液(136×1)=136円 136円÷10=13.6点(小数以下五捨五超入) 6歳以上の点滴注射の手技料 は、1日の注射量が500mL未満 と500mL以上の場合で異なりま → 14点 検 査 (糞便)S−MはD017排泄物、滲出物又は分泌物の細菌顕微鏡検 す。 検体検査は、「検査料+検体 査「3」50点を算定します。S−同定はD018細菌培養同定検査「2」 採取料+判断料+加算(外迅検、 160点を算定します。合わせて210点です。D026「6」微生物学的検査 検管Ⅰ∼Ⅳ、緊検) 」が基本構成 判断料150点(月1回限り)を算定します。 です。 投 薬 内服薬1剤を処方しています。 〔薬剤料〕1剤1日分(3種類各1日分)の合計価格をだしてから点数 にかえます。 内用薬を定期的に服用(分 セフゾンカプセル(65.7×3)+セルベックスカプセル(11.0×3) 3×3T)とあるので内服薬の +ビオフェルミンR散(6.2×3)=248.7円 算定です。 248.7円÷10=24.87点(小数以下五捨五超入) → 25点 ※1日分の薬剤料(25点)×日数(3日)=75点 〔調剤料〕内服の調剤料 9点 〔処方料〕内服薬6種類以下なので42点 〔調剤技術基本料〕薬剤師が常勤の診療所なので、8点(月1回限り)を 算定します。 医学管理等 処方した薬剤の情報を文書で提供しているので、B011-3薬 剤情報提供料10点を算定します。 レセ 薬剤情報提供料の略号: 薬情 4月8日(月) 再診料 時間内の再診患者です。再診料69点と、明細書発行体制等加算 の施設基準適合届出診療所なので当該加算1点を算定し、合わせて70点 です。診療内容が医学管理等、投薬なので、外来管理加算52点を算定し ます。 投 薬 内服薬1剤を処方しています。 〔薬剤料〕ビオフェルミンR散(6.2×3)=18.6円 18.6円÷10=1.86点→2点 ※1日分の薬剤料(2点)×日数(3日)=6点 レセ 明細書発行体制等加算の 略号: 明 カルテ例1 75 〔調剤料〕内服の調剤料 9点 〔処方料〕内服薬6種類以下なので 42点 薬剤情報提供料は原則月1回の算定ですが、処方内容に変 医学管理等 更があった場合はその都度算定できるため、10点を算定します。 4月10日(水) 4/8と同じです。70点を算定します。診療内容が診察のみなの 再診料 で、外来管理加算52点を算定します。 (カルテ例1) 診 療 の 点 数 等 種 (10) (13) (21) 調 剤 別 月 日 4/5 270 4/8 44/10 70 52 70 52 計 514 10 25×3 9 42 10 2×3 9 42 点合 数計 調 (33) (60) 判 (70) 基 断 料 95 210 150 241 8 14 処 方 1,124 189 122 20 18 81 84 109 8 150 210 241 1,435 ポイントレッスン1−レセプトの上書き 2 診療報酬明細書 都道府 県番号 1 (医科入院外) 平成 年 月分 25 4 − − 公費負 担者番 号 q 公費負 担者番 号 w 公費負担 医療の受 給者番号q 公費負担 医療の受 給者番号w 5 6 氏 7 名 1 男 2 女 1 明 2 大 3 昭 4 平 ・ ・ 生 39 10 1 特 記 事 項 酒 田 次 郎 初 診 時 外 休 被保険者証・被保険者 手帳等の記号・番号 給 付 割 合 24567831・347620 □□ 診療所 地及び 10 名 称 12 ( 床) 100 13 保 診(1) 年 月 日 転 治ゆ 死亡 中止 診 険 25 4 5 療 (2) 年 月 日 25 4 5 開 (3) 年 月 日 始 帰 日 2 0 費 10 9 8 7 ( ) 保険医 の所在 11 夜 4 01110014 療機関 職務上の事由 1 職務上 2 下船後3月以内 3 通勤災害 8 9 傷 (1)感染性胃腸炎(主) (2)脱水症 病 (3) 名 保険者 番 号 3 1 1 社・国 3 後期 1 単独 2 本外 8高外− 2 2併 4 六外 医 科 2 公費 4 退職 3 3併 6 家外 0高外7 医療機関コード 療 実 日 数 公 費 q 公 費 w 3 日 14 日 日 点数 ★レセプトの上書きはとても重要です。正しく書けるようにしましょう! 記載箇所チェックリスト(レセプト記載が終わったらチェックしてみましょう) ⑧性別 ①請求年月 ⑨生年月日 ②保険種別1(社・国の選択等) ⑩病床数(※1) ③保険種別2(単独の選択等) ⑪傷病名(※2) ④本人・家族欄 ⑫診療開始日 ⑤保険者番号 ⑬転帰(転帰ありの場合記載) ⑥記号・番号 ⑭実日数 ⑦患者氏名 ※1 外来診療料を算定する場合は許可病床数のうちの一般病床数を、また、病院で特定疾患療養管理料を算定する 場合に記載します。 ※2 主傷病名を最初に記載します。 演 習 ・ 実 技 218 第5章 受験対策用資料 主要点数早見表 1 【1】 初・再診料 コード!1!2 ●初診料 時間内 時間外 休日 深夜 特例 初診料 270 355 520 750 500 乳幼児(6歳未満) 345 470 635 965 615 ○同一日に別の診療科を初診として受診した場合2つ目の診療科のみ135点 ○小児科標榜医療機関で時間内かつ厚生労働大臣が定める時間に6歳未満の患者を診療…時間外、休日、深夜の 加算点数算定可 ○夜間・早朝等加算(要届出、診療所に限る)…時間内かつ厚生労働大臣の定める時間に診療 50点 ○休日…日曜、祝日、振替休日、12月29日、30日、31日、1月2日、3日 ●再診料 一 般 区 分 時間内 (+38) ※1を算定 する場合 外来管理加算 69 107 69 +52 70 108 70 再診料 外来診療料 ※1 病院(200床以上) 時間外等の加算 時間外加算 乳幼児(6歳未満) 時間内及び※1を 算定する場合 休日加算 深夜加算 時間外特例加算 一般 + 65 +190 +420 +180 乳幼児(6歳未満) +135 +260 +590 +250 ○同一日に別の診療科を再診として受診した場合2つ目の診療科のみ34点(再診料・外来診療料ともに) ○小児科標榜医療機関で時間内かつ厚生労働大臣が定める時間に6歳未満の患者を診療…時間外、休日、深夜の 加算点数算定可 ○夜間・早朝等加算(要届出、診療所に限る)…時間内かつ厚生労働大臣の定める時間に診療 50点 ○時間外対応加算(要届出、診療所に限る) 時間外対応加算15点、時間外対応加算23点、時間外対応加算31点 ○明細書発行体制等加算(要届出、診療所に限る) 1点 ○電話等再診の場合は、外来管理加算は算定できない ○外来管理加算を算定できないもの 慢性疼痛疾患管理・厚生労働大臣が定める検査(※2)・リハビリテーション・精神科専門療法・処置・手 術・麻酔・放射線治療 ※2 厚生労働大臣が定める検査 超音波検査等、脳波検査等、神経・筋検査、耳鼻咽喉科学的検査、 眼科学的検査、負荷試験等、ラジオアイソトープを用いた検査、内視鏡検査 ○外来診療料は、電話等再診料、外来管理加算は算定できない ※外来診療料に含まれる検査(包括されている検査項目に係る判断料は別に算定できる) D000、D001、D002の尿検査、D003の糞便検査、D005の血液形態・機能検査のうち次のもの、ESR、網赤血球数、 血液浸透圧、好酸球(鼻汁・喀痰) 、末梢血液像(自動機械法) 、好酸球数、末梢血液一般、末梢血液像(鏡検法) 、 血中微生物検査、赤血球抵抗試験、自己溶血試験、血液粘稠度、ヘモグロビンF ※外来診療料に含まれる処置(包括されている処置に係る薬剤料、特定保険医療材料料は別に算定できる) 、皮膚科軟膏処置(500cm2未満) 、膀胱洗浄、 洗浄、眼処置、睫毛抜去、耳処置、耳管 創傷処置(500cm2未満) 処置、鼻処置、口腔・咽頭処置、間接喉頭鏡下喉頭処置、ネブライザー、超音波ネブライザー、介達牽引、消炎 鎮痛等処置、爪甲除去(麻酔を要しないもの) 、穿刺排膿後薬液注入、後部尿道洗浄(ウルツマン) 、義眼処置、矯 正固定、変形機械矯正術、腰部又は胸部固定帯固定、低出力レーザー照射、肛門処置