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1. 背景と現況 1.1 交通バリアフリー法の趣旨

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1. 背景と現況 1.1 交通バリアフリー法の趣旨
岸和田市交通バリアフリー基本構想
1. 背景と現況
1.1 交通バリアフリー法の趣旨
我が国の高齢化率は、平成 12 年の国勢調査では 17.3%となっていますが、総務省の推計
では、2015 年には国民の 4 人に1人が 65 歳以上の高齢者となり本格的な高齢社会を迎えよ
うとしています。また、障害者が障害のない者と同等に生活し活動できる社会を目指すノー
マライゼーションの理念の浸透により、誰もが自立した社会生活を営むことができるまちづ
くりを進めることが求められています。
このような背景の中で、誰もが公共交通機関を利用して移動しやすくすることを目的とし
て、平成 12 年 11 月に「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促
進に関する法律(通称:交通バリアフリー法)
」が施行されました。
また、平成 15 年 4 月には、
「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築
の促進に関する法律(通称:ハートビル法)」の一部が改正施行され、努力義務であったバ
リアフリー対応が床面積 2,000m2を越える建築物の新築、増改築及び用途変更の際には、高
齢者、身体障害者等が利用する特定の用途の建築物については、義務付けられています。
交通バリアフリー法では、1 日あたりの乗降客数が 5,000 人以上である鉄道駅(特定旅客
施設)を中心とした徒歩圏域に存する公共公益施設と特定旅客施設を結ぶ道路、駅前広場、
信号機等のバリアフリー化を重点的且つ、一体的に推進するための基本構想を市町村は、策
定できることとなっています。
基本方針(主務大臣)
・移動円滑化の意義及び目標
・移動円滑化のために公共交通事業者が講ずべき措置に関する基本的事項
・市町村が作成する基本構想指針 等
重点整備地区におけるバリアフリー化の重点的・一体的な推進
公共交通事
業者が講ず
べき措置
基本構想(市町村)
・駅等の旅客施設及びその周辺の地区を重点的に整備すべき地区として指定
・旅客施設、道路、駅前広場等について、移動円滑化のための事業に関する基本的事項
公共交通特定事業
道路特定事業
交通安全特定事業
公共交通事業者が基
本構想に沿って事業計
画を作成し、事業を実
施
道路管理者が基本構
想に沿って事業計画を
作成し、事業を実施
都道府県公安委員会
が基本構想に沿って事
業計画を作成し、事業
を実施
例)特定旅客施設内に
おいて、エレベータ
ー、エスカレーター
の整備
例)歩道・案内標識の
設置、歩道の改善
例)身体障害者等のた
めの信号機、道路標
識、道路表示
一般交通用施設又は公
共用施設の整備等
国、地方公共団体は基本
構想に沿って一般交通用
施設や公共用施設の整備、
土地区画整理事業、市街地
再開発事業の施行、その他
必要な措置を講ずるよう
努める
図 1-1 交通バリアフリー法の仕組み
1
等
新設の旅客施
設、車両につい
ての公共交通事
業者の義務
・旅客施設を新設
する際の基準
適合義務
・車両を導入する
際の基準適合
義務
既設の旅客施
設、車両につい
ての公共交通事
業者の努力義務
岸和田市交通バリアフリー基本構想
1.2 岸和田市のこれまでの取組み
岸和田市では、
「第 3 次岸和田市総合計画」の基本理念である『人間尊重と環境保全』
、
「岸
和田市都市計画マスタープラン」の目指すまちの姿である『地域個性豊かな都市魅力にあふ
れたまち』の形成に向け、まちづくりを推進してきました。(表 1-1)
平成 11 年には、南海岸和田駅周辺の市街地部に「岸和田市中心市街地活性化基本計画」
を策定し、歩行者等の交通ネットワークの充実を含む市街地の整備改善と商業等の活性化を
推進してきました。(図 1-2)
また、昭和 53 年には「岸和田市福祉のまちづくり環境整備要綱」を制定し、その後施行
された「大阪府福祉のまちづくり条例」
・
「ハートビル法」と整合を図りながら、不特定かつ
多数の者が利用する一定規模以上の建築物、道路及び公園などのバリアフリー化に取り組ん
できました。
平成 14 年には「安全通行エリアに関する調査」を実施し、
「あんしん歩行エリア」として
地区の設定を行い、各関係機関との連携によりエリア内の信号機の設置・改良、自発光式交
差点鋲の設置、通行禁止、一方通行等各種新規制を進めるべく検討しております。
なお、本市では平成 12 年 6 月より、南海岸和田駅を起・終点に市内の主要な公共公益施
設を循環するコミュニティーバス(ローズバス)を運行し、高齢者、身体障害者等の方でも
スムーズに乗降ができる低床バスを導入して、都市交通の充実を図っています。
平成 16 年 5 月には、高架化事業が進められている JR 阪和線東岸和田駅周辺地区の交通バ
リアフリー基本構想を策定し、各事業者によりバリアフリー化事業が順次進められておりま
す。
平成 16 年 11 月には、高齢者、身体障害者等の当事者の方々と南海岸和田駅周辺において
タウンウォッチングを実施し、実際にまちを歩き、問題点、改善すべき箇所等の確認、意見
交換等を行いました。
【タウンウォッチング参加者】
※平成 16 年 11 月 11 日実施
(南海岸和田駅周辺)
項 目
高齢者
視覚障害者
聴覚障害者
車椅子使用者
養護学校生徒
ふれあい大宮
地元代表者
介助者
人数
2人
2人
1人
3人
3人
1人
3人
11人
項 目
策定協議会委員
学生(和歌山大学)
道路占有者
市議会議員
事務局他
合計
《関連法令》
※ 岸和田市福祉のまちづくり環境整備要綱:昭和 53 年 5 月施行/平成 15 年 4 月改正
※ 大阪府福祉のまちづくり条例:平成 5 年 4 月施行/平成 15 年 4 月改正
※ 高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律
(ハートビル法):平成 6 年 6 月施行/平成 15 年 4 月改正
2
人数
11人
8人
6人
3人
39人
93人
岸和田市交通バリアフリー基本構想
表 1-1 上位・関連計画一覧
名称
年度
概
要
第3次岸和田市総合計画
○基本理念
『人間尊重と環境保全』
○将来都市像
『人がいき、地域が輝くまち・岸和田』
H12
○5 つのまちづくり目標
・人間を尊重する教育・文化のまち
・ともに築く健康と福祉のまち
・地球と人にやさしい環境のまち
・安全で快適な都市的魅力のあるまち
・活力ある産業振興のまち
交通バリアフリー関連計画
目標
年度
○地域福祉
・すべての市民が地域社会のなかで生涯くらすこ
とができるまち全体のバリアフリー化を図る。
○交通体系
・環境や人にやさしい交通システムの構築を図る。
○重点プラン
⇒都市の再生
①南海岸和田駅及び JR 東岸和田駅周辺整備
②中心市街地活性化、プロムナード整備
⇒地域別まちづくり
・コミュニティ施策の推進
H22
☆公民協働によるまちづくり
○目指すまちの姿
・地域個性豊かな都市魅力にあふれたまち
岸和田市都市計画マスタープラン
○まちづくりの目標
・利便性の高い活力のあるまち
・豊かな自然に恵まれた心やすらぐまち
・歴史的資源を活かした趣のあるまち
・防災に配慮した安全性の高いまち
H9
○まちづくりの方法
・民と公が、十分に話合い役割分担を明確
にし、協働で進める
○面的なまちづくり
・拠点開発関連
⇒市街地再開発事業
○都市計画道路(市街地のみ抜粋)
◆平成 22 年度までの着手予定区間
⇒岸和田港塔原線・岸和田港福田線・大宮常盤線・
田治米畑町線・東岸和田停車場線・JR 阪和線高
架及び附属街路・南海本線連立及び附属街路
◆面整備と連動して着手予定の区間
⇒久米田駅西停車場北線・春木久米田線・春木駅
西停車場北線・忠岡野田線
○都市計画公園
◆事業中の公園
⇒蜻蛉池公園・中央公園・久米田公園・上松公園・
包近公園
◆平成 22 年度までの着手予定の公園
⇒大路公園・近隣公園・今池公園・宮の池公園・
光陽公園・大門公園
H22
超長期
H42
○中心市街地活性化エリア
・南海岸和田駅周辺、岸和田城周辺、旧港
再開発地区を含む地区(約 148ha)
H11
3
−
岸和田市中心市街地活性化基本計画
○歩行者系交通ネットワーク
◆歩行者軸
⇒わかりやすい移動経路の設定と安全で快適な歩
行空間の整備
◆補助歩行車軸
○事業の概要と経緯
・市街地の整備改善と商業等の活性化を中 ⇒リピーター、地元住民を対象としたルート設定
と有機的な歩行者ネットワークの形成
心の事業とした中心市街地活性化事業
・岸和田市、岸和田商工会議所、地元商店 ◆サイクリングルート
街、地元住民、市民団体等が協働で平成 ⇒車両・歩行者と共存できる回遊ルートの設定
○車両交通系ネットワーク
11 年度に「活性化基本計画」を策定
・平成 12 年度には「商業タウン・マネー ◆幹線道路
⇒阪神高速湾岸線・大阪臨海線・岸和田港福田線・
ジメント構想」を策定
・平成 13 年度には岸和田TMOが発足し、 岸和田土生郷修斉線・国道 26 号を幹線道路として
市民参加型の商店街イベントや地域資源 位置付け、通過交通の処理とアクセス向上を図る
マップの作成など、地域の活性化・まちづ ◆地区内幹線道路
⇒岸和田駅西停車場両線、岸和田駅西停車場北線、
くりの観点を取り入れた取り組みを推進
船津橋蛸地蔵線、忠岡野田線、岸和田駅東停車場
線を地区内幹線道路と位置づけ、街区と幹線道路
間の交通を円滑に処理する
近未来
岸和田市交通バリアフリー基本構想
名称
年度
歩行者の安全通行圏計画
H15
第2次岸和田城周辺整備計画
H13
概
要
交通バリアフリー関連計画
○あんしん歩行エリア
・南海岸和田駅周辺地区(180ha)
・エリア内の施設:
東光小学校、岸城中学校、光陽中学校、
和泉高校、産業高校
泉南府民センター、
福祉総合センター,産業会館、
中央体育館、保健センター.
岸和田警察署
○対策
・信号機の新設・改良及び LED 化
・歩行者用灯器の増設
・自発光式交差点鋲の設置
・通行禁止、一方通行等各種新規制の実施
計画対象区域
岸和田城周辺の約 40ha
○観光・散策ルートの整備
・城周辺にふさわしい観光用の案内板・説明板の設
置についての検討を行うとともに、散策マップを
作成する
「総合的な歴史・文化の拠点」の創出
「住環境との調和」
「本物志向」
「市民憩いの場」の創出
「すべての人にやさしい城下町」の創出
目標
年度
H20
○すべての人にやさしい城下町の創出
・本市の基本理念である「人間尊重と環境保全」に
基づき、対象区域内の段差解消などのバリアフリ
ー化に向けた調査を緊急に実施し、事業化を図る
4
H22
岸和田市交通バリアフリー基本構想
和泉大宮駅
岸和田駅
【凡
例】
中心市街地活性化エリア
蛸地蔵駅
あんしん歩行エリア
第2次岸和田城周辺
整備計画エリア
図 1-2 関連事業区域図
5
岸和田市交通バリアフリー基本構想
1.3 岸和田市の現況
(1) 人口
①人口、世帯数
岸和田市の人口及び世帯数は、昭和 60 年度から平成 12 年度までの推移をみると、いずれ
も増加の傾向にあり、平成 12 年度には人口は 20 万人を超え、世帯数は約 68,000 世帯とな
っています。
68,073
205,000
63,160
200,000
57,257
総
195,000
人
口
190,000
60,000 世
帯
55,000 数
50,000
世
45,000
帯
40,000
194,818
53,742
70,000
65,000
︵
188,563
185,731
︶
(
︶
人 185,000
200,104
180,000
35,000
30,000
175,000
S60
H2
H7
総人口(人)
H12
世帯数(世帯)
図 1-3 人口、世帯数
資料:国勢調査
②高齢者人口
岸和田市の高齢者人口(65 歳以上人口)は年々増加しており、平成 12 年度では、30,000
人を超え、岸和田市人口の 15.5%を占めています。また、昭和 60 年度の全人口に占める割
合、9.3%と比較すると約 1.7 倍となっており、大阪府全体と同様に岸和田市の高齢化率の
伸びは著しい結果となっています。
33,000
1,047,875
29,000
27,000
25,000
843,024
25,119
717,000
23,000
21,000
19,895
19,000
17,000
1,200,000 大
阪
1,000,000 府
高
800,000 齢
者
600,000 人
口
400,000
人
200,000
17,321
15,000
︶
︶
人
31,038
31,000
1,400,000
︵
︵
岸
和
田
市
高
齢
者
人
口
1,315,213
0
S60
H2
大阪府
H7
H12
岸和田市
図 1-4 高齢者人口の推移
6
資料:国勢調査
岸和田市交通バリアフリー基本構想
③身体障害者等の数
岸和田 市の身体障害者等の人数は、平成 12 年度から平成 16 年度までの身体障害者手帳・
療育手帳所持者数の推移をみると全体的に若干ではあるが増加傾向にあります。
5,000
4,500
4,000
3,500
4,087
4,326
4,429
視覚
4,651
4,499
聴覚
(人)
3,000
言語
2,500
2,000
1,500
1,000
1,418
855
1,601
1,685
912
962
986
561
500
0
1,507
47
467
H12
584
53
510
H13
62
1,791
559
559
531
545
547
H14
H15
内部
1,033
571
59
肢体
66
知的
H16
岸和田市身体・知的・精神障害手帳所持者数推移
年度
1級
2級
3級
4級
5級
12
158
156
64
40
66
13
166
163
71
48
60
視覚
14
161
164
69
49
56
15
152
160
69
52
60
16
156
151
72
52
63
12
2
193
74
117
0
13
2
187
75
126
0
聴覚
14
2
190
72
131
0
15
2
188
71
134
0
16
2
189
75
130
2
12
0
0
28
19
0
13
0
0
31
22
0
言語
14
0
0
33
29
0
15
0
0
31
28
0
16
0
0
32
34
0
12
737
873
822 1,064
419
13
784
923
869 1,140
426
肢体
14
798
951
900 1,153
440
15
811
960
923 1,183
434
16
853
992
940 1,226
447
12
781
1
352
284
0
13
835
0
370
301
1
内部
14
898
1
373
329
0
15
962
0
391
332
0
16 1,027
1
392
371
0
12 1,678 1,223 1,340 1,524
485
13 1,787 1,273 1,416 1,637
487
計
14 1,859 1,306 1,447 1,691
496
15 1,927 1,308 1,485 1,729
494
16 2,038 1,333 1,511 1,813
512
6級
77
76
72
66
55
111
120
136
150
149
0
0
0
0
0
172
184
187
188
193
0
0
0
0
0
360
380
395
404
407
7級
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
合計
561
584
571
559
559
467
510
531
545
547
47
53
62
59
66
4,087
4,326
4,429
4,499
4,651
1,418
1,507
1,601
1,685
1,791
6,610
6,980
7,194
7,347
7,614
岸和田市療育手帳所持者数推移
障害児
年度
A
B1
B2
12
133
53
57
13
148
60
59
知的
14
169
63
65
15
165
69
70
16
162
74
77
障害者
B1
B2
169
84
171
96
168
104
169
114
183
121
計
612
645
665
682
720
計
243
267
297
304
313
A
359
378
393
399
416
前年度比
23
△ 13
△ 12
0
13
21
14
2
6
9
△ 3
7
239
103
70
152
89
94
84
106
370
214
153
267
合計
855
912
962
986
1,033
資料:岸和田市(H16.4.1)
図 1-5 身体障害者手帳・療育手帳所持者の推移
7
岸和田市交通バリアフリー基本構想
(2) アンケート調査結果にみる外出時の活動実態
平成 15 年 11 月に実施した「岸和田市バリアフリーに関するアンケート」
(以下、
「バリア
フリーアンケート」)結果では、現在、出かけることの多い施設は、スーパーマーケット等
の商業施設、病院・診療所等の医療施設、銀行・郵便局等の金融施設が上位を占めています
が、将来外出を増やしたいと施設としては金融施設への外出希望は減り、公園への外出要望
が高くなっています。
一方、現在、移動しづらいと感じている駅は、JR阪和線「東岸和田駅」、「久米田駅」、
「下松駅」の順となっています。
質問:あなたは主にどのような施設に
出かけることが多いですか。
(3 つまで回答)
261
スーパーマーケット等の商業施設
188
病院、診療所等の医療施設
120
銀行、郵便局等の金融施設
74
飲食店
理髪店、美容院等の衛生施設
68
公園
63
49
図書館等の文化施設
43
官公庁舎
37
映画館、レジャー施設等の娯楽施設
34
体育館、プールなどのスポーツ施設
23
デイ ケア等の福祉施設
小中高校等の学校教育施設
13
ホテル、旅館等の宿泊施設 5
その他
56
0
質問:
50
100
150
将来、どのような施設へ外出を増やした
医療施設
公園
31
娯楽施設
30
128
JR東岸和田駅
84
JR久米田駅
25
49
JR下松駅
25
その他
21
スポーツ施設
16
官公庁舎
15
42
南海春木駅
南海和泉大宮駅
24
南海岸和田駅
22
12
飲食店
11
衛生施設
10
福祉施設
10
金融施設
0
と感じる駅はどこですか。
(複数回答)
65
33
学校教育施設
300
217
無回答
商業施設
宿泊施設
250
質問:鉄道駅の中で利用する際に、移動しづらい
いとお考えですか。
(単数回答)
文化施設
200
南海蛸地蔵駅
12
3
50
100
150
200
0
250
20
40
60
図 1-6 バリアフリーアンケート結果(抜粋)
8
80
100
120
140
岸和田市交通バリアフリー基本構想
(3) 駅及び駅周辺の現況
岸和田市は大阪府の南側に位置し、大阪から和歌山までを縦貫する国道 26 号を挟んで海
側(北側)に南海本線が、山側(南側)をJR阪和線の 2 路線が通っています。鉄道駅は、
南海本線の「春木」
「和泉大宮」
「岸和田」
「蛸地蔵」の 4 駅及びJR阪和線の「久米田」
「下
松」「東岸和田」の 3 駅、計 7 駅があります。
N
W
E
S
南海本線
JR 阪和線
春木駅
和泉大宮駅
久米田駅
岸和田駅
下松駅
蛸地蔵駅
東岸和田駅
図 1-7 岸和田市の鉄道駅舎の設置状況
9
岸和田市交通バリアフリー基本構想
①駅の乗降客数
岸和田市の平成 15 年度における鉄道駅乗降客数をみると、南海本線「岸和田駅」
(24 千
人)、JR阪和線「東岸和田駅」(20 千人)、 南海本線「春木駅」
(16 千人)の順で利用が多
い結果となっています。
「バリアフリーアンケート」結果では、よく利用する鉄道駅として、南海本線「岸和田駅」、
南海本線「春木駅」、JR阪和線「久米田駅」が挙げられています。
表 1-2 岸和田市内鉄道駅一日平均乗降客数の推移
年度
南海線
春木
平成11年度
54,952
17,922
5,972
25,756
5,302
平成12年度
53,388
17,338
5,706
25,256
5,088
平成13年度
51,910
16,190
5,962
24,846
4,912
平成14年度
51,476
16,260
5,850
24,678
4,688
平成15年度
50,545
16,140
5,725
24,139
4,541
年度
和泉大宮
30,000
総数
岸和田
JR阪和線
総数
久米田
下松
東岸和田
蛸地蔵
南海岸和田
25,000
JR東岸和田
20,000
南海春木
15,000
JR久米田
合計
10,000
平成11年度
42,626
14,836
7,576
20,214
97,578
平成12年度
42,708
14,674
7,528
20,506
96,096
平成13年度
42,490
14,514
7,294
20,682
94,400
平成14年度
42,168
14,258
7,270
20,640
93,644
平成15年度
41,946
14,228
6,892
20,826
92,491
JR下松
5,000
南海和泉大宮
0
平成11年度
平成12年度
平成13年度
平成14年度
平成15年度
南海蛸地蔵
資料:岸和田市
外出する際によく利用する最寄の鉄道駅及び
バス停留所
126
南海岸和田
109
南海春木
73
JR久米田
62
JR東岸和田
南海和泉大宮
37
JR下松
37
南海蛸地蔵
0
21
20
40
60
80
100
120
140
図 1-8 バリアフリーアンケート結果(抜粋) (複数回答)
10
岸和田市交通バリアフリー基本構想
②駅施設の概要
表 1-3
駅
JR
久米田駅
JR
下松駅
JR
東岸和田駅
名
駅舎・改札・出入口等
駅施設の概要
改札・券売機の場所
○
駅舎の形式は地上駅
○
1階
○
駅舎は1箇所
○
1箇所
○
駅の出入口・改札は直近にあり、1 箇所に集
約されている
○
駅舎の形式は橋上駅
○
2階
○
駅舎は1箇所
○
1箇所
○
改札は 1 箇所であるが、改札外にある駅の出
入口は、2 箇所に分かれている(西出口・東
出口)
○
市内のJR駅の中で、最も規模の大きい駅
○
駅舎の形式は地上駅
○
1階
○
駅舎は1箇所
○
1箇所
○
駅の出入口・改札は直近にあり、1 箇所に集
約されている
出入口∼改札・券売機
○
○
直近
出入口∼改札の間は、
階段を経由。
ホームの場所
○
1階
○
2 箇所
改札∼ホーム
○
(和歌山方面行き、大阪
方面行き)
和歌山方面行きホームヘ
は、通路(スロープ)のみ
を経由
○
大阪方面行きホームヘは、
さらに階段をともなう2
階・跨線橋を経由
○
1階
○
○
2 箇所
何れのホームヘも、階段を
経由。
その他
○
(和歌山方面行き、大阪
方面行き)
※比較的新しい駅舎で
あり、ある程度のバリ
アフリーへの配慮がな
されているように見受
けられる
(昭和 59 年完成)
○
直近
○
1階
○
2 箇所
○
何れのホームヘも、階段を
ともなう2階・跨線橋を経
由
○
何れの方面の駅も、改札と
ホームは通路(一部に、
段・スロープあり)を隔て
て近距離にある
○
何れの方面の駅も、改札と
ホームは通路(一部に、
段・スロープあり)を隔て
て近距離にある
○
何れのホームヘも、階段・ ○ ※ 市 内 の 鉄 道 駅 の 中
エレベータ−・エスカレー
で、最も集客性が高く、
タ−による昇降が可能
バリアフリー対応も充
実しているように見受
けられる
(和歌山方面行き、大阪
方面行き)
(JR 阪和線東岸和田駅付近高架化事業により駅
舎を改築する)
南海
春木駅
南海
和泉大宮駅
南海
岸和田駅
南海
蛸地蔵駅
○
和歌山方面行き、なんば方面行きとで、駅舎
が別となっている
○
何れも1階
○
方面別に各1箇所
○
駅舎の形式は地上駅
○
出入口・改札は各々1箇所(出入口・改札は
直近)
(なんば方面行きには、臨
時の改札あり)
○
和歌山方面行き、なんば方面行きとで、駅舎
が別となっている
○
駅舎の形式は地上駅
○
出入口・改札は各々1箇所(出入口・改札は
直近)
○
駅舎の形式は高架駅
○
何れも 1 階
○
駅舎は 1 箇所
○
○
駅の出入口は、中央口、南口の2箇所(自由
通路を経由して西・東へ出入可能)
中央口、南口に、各1
箇所ずつ
○
改札は、中央口、南口に、各々1 箇所ずつ
○
市内で、最も大規模な駅
○
和歌山方面行き、なんば方面行きとで、駅舎
が別となっている
○
駅舎の形式は地上駅
○
出入口・改札は各々1箇所(出入口・改札は
直近)
○
何れも1階
○
方面別に各1箇所
○
直近
○
1階
○
2 箇所
(和歌山方面行き、なん
ば方面行き)
○
直近
○
1階
○
2 箇所
(和歌山方面行き、なん
ば方面行き)
○
出入口∼改札の間は、
自由通路。
○
2階
○
2 箇所
(和歌山方面行き、なん
ば方面行き)
(平成6年完成)
○
何れも1階
○
方面別に各1箇所
○
直近
○
1階
○
2 箇所
(和歌山方面行き、なん
ば方面行き)
○
何れの方面の駅も、改札と
ホームは通路(一部に、
段・スロープあり)を隔て
て近距離にある
○
※平成13年より1日
平均乗降客数が 5000
人以下となった
11
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