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固定資産税・都市計画税

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固定資産税・都市計画税
特例措置の対象となる住宅用地の面積は、家屋の敷地面積に下表の住宅用地の率を乗じたも
のです。
固定資産税・都市計画税
固定資産税は、土地・家屋・償却資産の評価額(価格)に応じてかかる税金です。
都市計画税は都市計画事業や土地区画整理事業に要する費用に充てるために設けられた目的
税で、都市計画法に定める市街化区域に所在する土地・家屋に課税されます。
●土地・家屋●
納税はだれが
毎年1月1日(賦課期日)現在における土地・家屋の所有者です。
すなわち、1月1日現在において、登記簿に所有者(質権又は100年以上の地上権がある
場合は、その質権者又は地上権者)として登記されている人や、土地補充課税台帳又は家屋補
充課税台帳に登録されている人が納税義務者となります。
したがって、売買等により年の途中で所有者の変更があった場合でも、その年度の納税義務
者は変わりません。
評価額とは
総務大臣の定めた「固定資産評価基準」に基づいて市が固定資産を評価し、決定した価格を
評価額といいます。この評価額は原則として3年ごとに見直すこととされており、本年度は評
価額を見直す評価替えの年度に該当します。
税額の計算方法
固定資産税額:固定資産税課税標準額×税率1.4%
都市計画税額:都市計画税課税標準額×税率0.3%
◆土地◆
土地の課税のしくみ
土地の課税標準額(税率を乗じて税額を算出する額)は原則として評価額が課税標準額とな
りますが、住宅用地のように特例措置を受ける土地や、税負担の調整を行っている土地の課税
標準額は評価額より低く算定されます。
(1)住宅用地に対する特例措置
住宅用地とは、その住宅を維持し、又はその効用を果たすために使用されている敷地をいい
ます。このため、賦課期日現在において新たに住宅の建築が予定されている場合や、住宅を建
築中の土地は住宅用地になりません。ただし、住宅を建替中の土地で一定の要件を満たす場合
は住宅用地として取り扱います。
-8-
A
家
専用住宅
屋
居住部分の割合
全部
4分の1以上2分の1未満
2分の1以上
4分の1以上2分の1未満
B
C以外の併用住宅
C
地上5階以上の耐火建
2分の1以上4分の3未満
築物である併用住宅
4分の3以上
住宅用地の率
1.0
0.5
1.0
0.5
0.75
1.0
(2)課税標準額の求め方
●住宅用地…次の「ア」または「イ」のいずれか小さい額が今年度の課税標準額となります。
ア.評価額に住宅用地の特例率(以下、特例率)を乗じた額(住宅用地の特例)
区
分
固定資産税
都市計画税
小規模住宅用地(住宅用地のうち 200 ㎡までの部分)
評価額×1/6 評価額×1/3
一般住宅用地(居住用家屋の延床面積の 10 倍までの部分)
評価額×1/3 評価額×2/3
※同一敷地内に住宅が複数戸あるときは、
「200 ㎡×戸数」までが小規模住宅用地となります。
イ.次の方法で求めた額
前年度の課税標準額が、今年度の評価額に特例率を乗じた額より小さい場合は、今年度の評
価額に特例率を乗じた額の5%相当額を前年度の課税標準額に加えた額とします。
(ただし、そ
れにより計算した課税標準額が、今年度の評価額に特例率を乗じた額を上回る場合は、今年度
の評価額に特例率を乗じた額とし、20%を下回る場合は20%とします。
)
●商業地等の宅地(非住宅用地)…次の「ア」または「イ」のいずれか小さい額が今年度の課
税標準額となります。
ア.評価額×70%
イ.次の方法で求めた額
①前年度の課税標準額が今年度の評価額の60%以上の場合は、前年度の課税標準額を据え置
きます。
②前年度の課税標準額が今年度の評価額の60%未満の場合は、今年度評価額の5%相当額を
前年度の課税標準額に加えた額とします。
(ただし、それにより計算した課税標準額が今年度評
価額の60%を上回る場合は、今年度評価額の60%とし、20%を下回る場合は20%とし
ます。
)
●特定市街化区域農地…一般住宅用地と同様の措置を行います。
●農地(特定市街化区域農地以外の農地)及び山林等
…原則として評価額が課税標準額となります。
-9-
◆家屋◆
改修工事を行った住宅の減額措置について
家屋の課税のしくみ
対象の改修工事を行った場合、家屋の固定資産税が減額されます。
都市計画税や土地の固定資産税については適用されません。
家屋の課税標準額は固定資産課税台帳に登録された評価額となります。
評価額の算出方法
評価額=①再建築価格×②経年減点補正率
①再建築価格…評価の対象家屋を現時点で建築した場合に必要とされる建築費
②経年減点補正率…建築後の経過年数に応じて決められた減価率
新築以外の家屋については、3年ごとの基準年度において評価額を見直し、基準年度以降3
年度の間は評価額を据え置きます。ただし、一定の割合まで減価した家屋や、上記計算式で算
出された額が前年度の評価額(評価替え前の評価額)を超える場合は、原則として前年度の評
価額に据え置かれます。
分譲マンション等の区分所有家屋の床面積について
分譲マンション等の区分所有家屋の課税上の床面積は「専有部分の床面積+建物一棟に占め
る専有部分の床面積の割合により按分した共用部分の床面積」で算出します。このため、登記
された家屋の床面積と課税上の床面積は一致しません。
新築された住宅の減額措置について
(1)新築住宅に対する減額措置(申告不要)
次の要件をすべて満たす住宅については新築後3年間※1戸あたり居住面積120㎡相当分
の税額の2分の1が減額されます。
固定資産税に対してのみ適用され、都市計画税については適用されません。
● 平成28年3月31日までに新築された住宅
● 専用住宅または併用住宅(居住部分の割合が2分の1以上のもの)
● 住宅部分の床面積が50㎡以上280㎡以下
(一戸建て以外の賃貸住宅の場合は40㎡以上280㎡以下)
※マンション等の3階建以上の中高層耐火建築物は減額期間が5年間となります。
(2)認定長期優良住宅に対する減額措置(新築された翌年の1月31日までに要申告)
上記(1)の新築家屋が認定長期優良住宅である場合、申告をすることにより減額期間が2
年間延長されます。
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(1)住宅耐震改修に伴う減額措置(改修完了後3ヶ月以内に要申告)
対象となる改修工事を行った翌年度1年間、1戸あたり居住面積120㎡相当分の税額の
2分の1が減額されます。この減額措置は1戸につき一度しか適用できません。
また、バリアフリー、省エネ改修と同じ年度での適用はできません。
● 現行の耐震基準に適合する耐震改修を行い、建築士事務所に所属する建築士等に耐震基準
について適合する旨の証明を受けたもの(評点1.0以上)
● 耐震改修に係る費用の額が50万円超(税込)であること
● 平成27年1月1日~平成27年12月31日の期間内に耐震改修工事を完了したもの
● 昭和57年1月1日以前から現存している住宅
● 専用住宅または併用住宅(居住部分の割合が2分の1以上のもの)
(2)バリアフリー改修に伴う減額措置(改修完了後3ヶ月以内に要申告)
対象となる改修工事を行った翌年度1年間、1戸あたり居住面積100㎡相当分の税額の
3分の1が減額されます。この減額措置は1戸につき一度しか適用できません。
また、この減額措置は省エネ改修との併用が可能です。
● 次の①~⑧のいずれかに該当するバリアフリー改修工事を行うこと
①廊下の拡幅 ②階段の勾配の緩和 ③浴室の改良 ④トイレの改良 ⑤手すりの取付け
⑥床の段差の解消 ⑦出入口の戸の改良 ⑧滑りにくい床材料への取替え
● 減額対象となるバリアフリー改修工事費用から補助金等を控除した額が50万円超(税込)
であること
● 平成27年1月1日~平成28年3月31日の期間内に改修工事を完了したもの
● 平成19年1月1日以前から現存している住宅(賃貸住宅は除く)
● 専用住宅または併用住宅(居住部分の割合が2分の1以上のもの)
● 次の①~③のいずれかの方が居住していること
①65歳以上の方 ②要介護、要支援認定を受けている方 ③障がい者の方
(3)省エネ改修に伴う減額措置(改修完了後3ヶ月以内に要申告)
対象となる改修工事を行った翌年度1年間、1戸あたり居住面積120㎡相当分の税額の
3分の1が減額されます。この減額措置は1戸につき一度しか適用できません。
また、この減額措置はバリアフリー改修との併用が可能です。
● 改修部位がいずれも現行の省エネ基準相当に新たに適合していると、建築士事務所に所属
する建築士等から証明を受けたもの
● 次の①の工事、又は①と併せて行う②~④の改修工事を行うこと
①窓の断熱改修(複層ガラス化など)の工事【必須工事】
②床の断熱改修工事 ③天井の断熱改修工事 ④壁の断熱改修工事
● 減額対象となる省エネ改修工事費用の額が50万円超(税込)であること
● 平成27年1月1日~平成28年3月31日の期間内に改修工事を完了したもの
● 平成20年1月1日以前から現存している住宅(賃貸住宅は除く)
● 専用住宅または併用住宅(居住部分の割合が2分の1以上のもの)
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●償却資産●
固定資産課税台帳の縦覧・閲覧
償却資産とは
会社や個人で工場や商店などを経営されている方が、その事業のために用いている構築物・
機械・器具・備品等の固定資産をいいます。
課税対象となるものの具体例
資産の種類
具
体
例
1 構 築 物
舗装路面、立体駐車場、門、塀、庭園、テナント店舗の内装費など
2 機械及び装置
製造加工機械、土木建設機械、印刷機械、医療用機器、運搬設備など
3
船
4
航
5
6
空
舶
はしけ、ボート、漁船、客船など
機
飛行機、ヘリコプター、グライダーなど
車両及び運搬
具
工具・器具及
び備品
構内運搬車、大型特殊自動車など(自動車税や軽自動車税が課せられ
る物は除く)
看板、机、椅子、レジスター、パソコン、応接セット、陳列ケース、
理・美容器具、自動販売機など
税額の計算は
取得年月、取得価額、耐用年数から一品ごとに「評価額」を算出します。
一品ごとの評価額を合算し、合算された評価額がそのまま課税標準額となりますので、評価
額(=課税標準額)×税率1.4%で算出します(特例等除く)
。
申告
償却資産をお持ちの方は、毎年1月1日現在、高槻市内に所有している償却資産について、
その年の1月31日までに申告していただく必要があります。
●縦覧
納税者が、自己所有の土地または家屋の価格(評価額)と他の土地または家屋の評価額を比較
することにより、
所有する固定資産の評価が適正かどうかを判断していただくための制度です。
①期間:毎年4月1日から第1期の納期限の日
②内容:町名地番順に評価額等が記載された土地・家屋価格等縦覧帳簿を縦覧します。
③対象:納税者及びその代理人
●閲覧
課税台帳の写しを交付する制度で、1年を通じて交付申請ができます。
①名 寄 帳 所有されている全物件の明細が記載された台帳で、納税義務者が交付申請する
ことができます。
②課税台帳 物件ごとに評価額、課税標準額が記載された台帳で、納税義務者または利害関
係人が交付申請することができます。
固定資産課税台帳に登録された価格(評価額)に不服のある場合
固定資産の価格等を登録した旨の公示の日から納税通知書の交付を受けた日後60日までに、
固定資産評価審査委員会に対し審査申出をすることができます。また地方税法第434条第2
項の規定により、前記の審査申出に対する決定に対してのみ取消しの訴えを提起することがで
きます。
審査の申出は原則として評価替え年度(基準年度)のみできます。ただし、次のような場合
には評価替え年度以外でも審査の申出をすることができます。
○新たに決定された価格(前年度の価格が変更されたものを含む。
)に不服がある場合
○土地の地目の変換、家屋の改築又は損壊その他これらに類する特別の事情があるため、価格
を修正すべきことを申し立てる場合
○地価の下落に伴い価格を修正すべきことを申し立てる場合
納税義務者が死亡された場合
●その他●
納税義務者が死亡された場合は、速やかに相続登記(名義変更)をされることが望ましいの
ですが、それまでの間、納税通知書は相続人の方にお送りしますので、必ず資産税課までご連
絡ください。
(なお、相続人が二人以上ある場合は、代表者の方にのみお送りします。
)
免税点
高槻市内で所有するそれぞれの固定資産(土地・家屋・償却資産)の課税標準額の合計額が、
次の場合は課税されません。
土地………30万円未満
家屋………20万円未満
償却資産………150万円未満
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こんなときは、資産税課までご連絡ください
○家屋の新築・増築・取壊しなどをされた場合で、その登記をされないとき。
○併用住宅などで、居住部分の割合を変更されたとき。
○前年度から引き続き宅地を所有されている場合で、住宅用地から住宅用地以外へ、または住
宅用地以外から住宅用地への土地に変更されたとき。
○登記されていない家屋で、所有者の変更をされたとき。
(未登記物件は、市への申告が必要に
なります。
)
○高槻市外にお住まいの方が、住所を変更されたとき、またはその予定があるとき。
○納税義務者が海外に転出される場合は、納税管理人を定めて市長に申告してください。変更
されたときも同様です。
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