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プログラム - 近畿大学薬学部
〈ご挨拶〉 〈プログラム〉 ■第1回・国際“カンカ”シンポジウムを開催するにあたり このたび、砂漠人参"カンカ"に関する学術研究のさらなる進展および会員相互の交流を目 的として、「第1回国際"カンカ"シンポジウム」を開催する運びとなりました。 補完代替医療の重要性が唱えられている昨今、中国において長年の食経験を有し、すでに 臨床にも応用されているカンカは、アンチエイジングを指向した食品の素材のみならず、優 良な補完代替医療の素材として注目を集めております。伝承される多くの機能について科学 的に検討を加え、その成果を共有する機会を設けることは極めて重要と考え、本シンポジウ ムを開催するに至りました。 一方、カンカが寄生する植物「紅柳」(タマリクス)は防砂化に適した植物であるため、 ホータン政府は砂漠緑化と地域産業振興につながるカンカの人工栽培を推奨しております。 本シンポジウムでの一連の学術研究と交流活動が、人々の健康維持・増進と、地球環境保護 に寄与することを願うところです。 平成19年3月15日 国際カンカ研究会 会長 村岡 修 ●13:30∼13:45 会長挨拶/ホータン政府祝辞/近畿大学祝辞 ●13:50∼14:20 基調講演「カンカニクジュヨウの成分と血管拡張作用」 近畿大学薬学総合研究所/村岡 修 座長:大阪大学大学院薬学研究科/小林 資正 ●14:20∼14:40 「カンカニクジュヨウの化学成分の研究」 新疆中薬民族薬研究所/賈 暁光 座長:京都薬科大学/吉川 雅之 ●14:40∼15:00 「ニクジュヨウの品質評価:8-epiloganic acidのHPLC定量法」 新疆医科大学薬学院/レナ・カスム 座長:岐阜薬科大学/飯沼 宗和 〈国際カンカ研究会設立趣意書〉 ●15:00∼15:20 「カンカニクジュヨウの人工栽培について」 カンカニクジュウヨウ ( (Schrenk) R. Wight.その肉質茎をカンカと称す る)は、タクラマカン砂漠等の砂漠地方に自生する紅柳の根部に寄生する多年生植物で、漢 方調剤用の生薬ニクジュウヨウ ( G. Beck) と同じハマウツボ科ニクジュウヨ ウ属に属する植物です。 蓉 從 ニクジュウヨウの肉質茎は「神農本草経」の上品に「肉 蓉」の名称で収載され、中 国では歴代の補腎・滋養強壮の処方薬の中でも特に使用頻度の高い強壮薬として、臨床で 広く応用されてきました。 平成16年の厚生労働省の食薬区分の改正によりカンカが食品として区分されるに至り、 優れた薬効を有するニクジュウヨウと同等の効果が期待でき、さらには強い抗酸化作用を 有するポリフェノール類を高濃度で含有するカンカに、高齢化社会を迎える日本における 優れた健康食品の素材として注目が集まっております。カンカエキスは既に中国では認知 症改善薬として認可されており、また国内では血管拡張作用を示す新規成分も見出されて おります。一方、カンカには優れた効能が認められるだけではなく、その宿主の紅柳は砂 漠地区における防風固砂対策に極めて適した樹種で、カンカの主産地である新彊ウイグル 自治区ホータン政府は、砂漠化抑止と地域経済の振興策として紅柳の植林とカンカの人工 栽培を奨励しております。 本研究会は、カンカの学術研究および会員相互の交流と、研究成果の積極的な利用によ る① 天然物化学研究の発展、② 国際学術交流の進展、およびカンカの普及を通して ③ 人 々の健康の維持・増進と、④ 地球環境保護に寄与することを目的としております。できる だけ多くの有志に本趣旨にご賛同いただき、本研究会に参加していただきますよう宜しく お願い申し上げます。 2007年3月15日 【発 起 人】 飯沼宗和 (岐阜薬科大学 教授) 張洪泉(楊州大学医薬研究所 教授) 小林資正 (大阪大学大学院・薬学研究科 教授) レナ・カスム(新疆医科大学薬学院 教授) 新谷卓弘 (近畿大学東洋医学研究所 教授) 賈暁光(新疆中薬民族薬研究所所長) 服部征雄 (富山大学和漢医薬総合研究所 教授) 黄利興(和田帝辰沙生薬物開発有限公司 総監) 馬場きみ江(大阪薬科大学 教授) 李 征(株式会社栄進商事 代表取締役) 松田秀秋 (近畿大学・薬学部 教授) 楊軍波(和田帝辰沙生薬物開発有限公司 董事長) ◎村岡 修 (近畿大学薬学部・薬学総合研究所 教授) 吉川雅之 (京都薬科大学 教授) ◎発起人代表 新疆ウイグル自治区ホータン地区科学技術局/馮 堅氷 座長:近畿大学薬学総合研究所/角谷 晃司 ●15:20∼15:40 休憩 ●15:40∼16:10 特別講演「鎖陽成分とその誘導体のエイズウイルスプロテアーゼ阻害活性について」 富山大学和漢医薬総合研究所/服部 征雄 座長:近畿大学薬学総合研究所/村岡 修 ●16:10∼16:30 「カンカニクジュヨウ含有成分アクテオシドのラット性機能増強作用に関する研究」 揚州大学医薬研究所/張 洪泉 座長:近畿大学薬学部/松田 秀秋 ●16:30∼16:40 「カンカニクジュヨウを含む健康食品の女性更年期障害の改善効果」 森下仁丹株式会社バイオファーマ研究所/浅田 雅宣 座長:近畿大学薬学部/松田 秀秋 ●16:40∼16:50 「カンカニクジュヨウを含む健康補助食品の抗疲労作用」 養命酒製造株式会社中央研究所/鈴木 和重 座長:富山大学和漢医薬総合研究所/服部 征雄 ●16:50∼17:10 「カンカニクジュヨウの成分と薬理」 主 催 北京大学薬学院/屠 鵬飛 座長:富山大学和漢医薬総合研究所/服部 征雄