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np管理図解説

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np管理図解説
■ np 管理図の作り方 解説
np 管理図はサンプルの大きさが一定で,工程を不適合品数(不良個数)np で管理する場合に用いる.
手順 1 データのとり方
① 大きさ一定のサンプルを約 20~25 群とり,各群の中の不適合品数(不良個数)np を調べる.
② サンプルの大きさは工程の不適合品率(不良率)を予測して,平均としてサンプル中に 1~5 個くら
いの不適合品数(不良個数)が含まれるようにする.
1 5
~ となる.
p p
1
5
p=5%くらいと予測されるならば, n 
~
 20~100 とする.
0.05 0.05
1 5
[注意] p=5%なので n  ~  0.2~1 とうっかり間違わないこと.
p p
すなわち,np=1~5 だから n 
p=5%=0.05 としてから計算しよう.
手順 2 管理線の計算
中心線
np 
 np
k
ここに,
np :各群の不適合品数(不良個数)
 np :不適合品数(不良個数)の総和
k:群の数
有効けた数:小数点以下 1 けたまで求める.
管理限界は次式によって計算する.
上方管理限界:UCL= np  3 np(1  p)
下方管理限界:LCL= np  3 np(1  p)
有効けた数:小数点以下 2 けたまで求める.
工程平均不適合品率(不良率)
( p )は次式によって求める.
p
 np   np
 n kn
ここに,n は群の大きさ(ロットサイズ)
Σn は検査個数の総和
備考 計算の結果,LCL がマイナスになることがあるが,この場合は LCL は考えない.
手順 3 管理図用紙に記入
ⅰ) 管理図用紙の縦軸に不適合品数(不良個数)(np),横軸に群(k)番号を目盛る.
ⅱ) 各群の不適合品数(不良個数)を打点記入する.
ⅲ) 管理線を記入する.
① 中心線 np は実線とし,数値を付記する.
② UCL,LCL は破線とし,数値を付記する.
③ nの値を記入する.
手順 4 管理状態にあるかの確認
-1-
【例題】
コイルブロックの電気特性検査にて、下表の検査結果を得た。この管理図を作成し,管理状態の確認
をせよ.
なお,この検査は自動測定機で全数検査(ロットサイズ n=2000))している。
n=2000
k=40
Σnp=91
Σn=n*k=2000×40=80000
np   np / k  91/ 40  2.275 → 2.3
p   np /  n   np /( N * k ) 91/( 40  2000)  0.00113
→
0.11%
3 np(1  p)  4.5223
UCL= np  3 np(1  p) =2.275+4.522=6.797
→
6.8
LCL= np  3 np(1  p) =2.275-4.522=-2.247<0 →
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
不良
6
2
5
0
0
1
1
2
7
1
No. 不良
11
0
12
1
13
3
14
3
15
2
16
1
17
4
18
1
19
3
20
0
表
No. 不良
21
9
22
0
23
10
24
1
25
3
26
0
27
0
28
1
29
4
30
0
考えない
No. 不良
31
2
32
1
33
1
34
0
35
8
36
3
37
1
38
0
39
4
40
0
91
計
群番号9,21,23,35がUCLを超えていて管理アウト,この工程は管理状態にない(下図).
原因の究明が必要である.
図
-2-
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