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かわちまち まちづくりカタログ

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かわちまち まちづくりカタログ
かわちまち
まちづくりカタログ
あなたもまちづくりへ参加しませんか
茨城県河内町
2016 年 3 月
河内町よいとこマップ
すい
いつも見ている青い空、どこまでも広がる穂平線、生垣の上に浮
かぶ瓦屋根。見慣れている風景かもしれませんが、河内町の外に出
ると、その「よいとこ」を改めて感じることができます。
まちづくりを考えるにあたって、河内町の良いところを、みんな
で考えてみましょう。まずは、地図の上で河内町の「よいとこ」を
見てみましょう。
1
2
河内町の良いところは?
今度は、河内町の良いところを皆さんに聞いてみました。いろい
ろな意見がありましたが、大きくまとめると以下のようになりまし
た。
東京という大都会から車で1時間半の場所なの
に、利根川の川辺りをはじめとして、水田風景
など自然がとても豊かです。町のどこを歩いて
いても緑が目に入ってきます。
ご近所同士が古くから住んでいて、付き合いが
良いです。親子も一つ屋根の下や、近所に住ん
でいます。みなさんのお人柄がとても明るく、
お互いが顔見知りで、犯罪が少ないことも良い
事です。
昔から米どころで、食料には困りませんでした。
気候は温暖で、米の他、れんこん、野菜、果物
など、いろいろなものが採れます。仕事の他、
自宅で農業をやっている人がとても多い土地で
す。
河内町は便利とはいえませんが、落ち着いてい
て住みやすい町です。だから、都会から河内町
に帰ってくると、とてものんびりとした豊かな
気持ちになれます。
集落の中を歩いていると、生垣とその上に浮か
ぶ瓦屋根が、日本の伝統的な景観を思わせます。
空っ風を防ぐ生垣、日射から部屋を涼しく保つ
瓦屋根など、この河内の風土に合っています。
3
何もしないと、どうなってしまうの?
にも書いてあるように、河内町はとても豊かでのんびりとした
左にも書いてあるように、河内町はとても豊かでのんびりとした
い町です。しかし、高齢化による自然減と、都会や周辺の
い町です。しかし、高齢化による自然減と、都会や周辺の都市へ
良い町です。しかし、高齢化による自然減と、都会や周辺の
の流出が原因で、毎年 200 人ずつ河内町の人口は減っています。
グラフに示す通り、このまま何もしなければ、河内町の人口は減
り続け、2040 年には現在
り続け、
年には現在の半分近く、
の半分近く、2060
の半分近く、
年
年には1/3
/3 以下になって
しまいます。町民みんなが、この町について考えるべき時期に差し
掛かってきているのです。
掛かってきているのです
<知っていますか?>
2004 年、日本の人口は 1 億 2763 万人をピークに減り始めまし
た。今後急速に高齢化、人口減少が進み、とくに地方での人口流
出、高齢化、少子化が顕著になっています。わが河内町も例外で
なく、上記のグラフは、河内町が何も対策を打たない場合と、人
なく、上記のグラフは、河内町が何も対策を
何も対策を打たない場合と、人
口減少に対してさまざまな施策を打った場合の人口減少の具合の
違いを表現したグラフです。
では、これからの河内町はどうあるべきか?これからの河内町の
まちづくりについて、町長の
まちづくりについて、
町長の考え
考えをフリーアナウンサーの宮田はる
フリーアナウンサーの宮田はる
なさんに聞いてもらいました
なさんに聞いて
もらいました。
。
4
「まちづくりカタログ」発刊にあたって、雜賀正光町長インタビュー
はるな:河内町について、どう感じていますか?
町長:河内町は、県内44市町村で人口は下から
二番目ですが町民が一つになれるのがいいと
ころです。昨年の4月から一つになった高齢
者のクラブや来年4月に一緒になる小中一貫
校も5年後10年後にはもっと絆が強くなり
ますよ。子どもを一緒に親たちが育てる、地
域が育てるという事で、河内が本当の意味で
の一つになれるはずです。大事なことは、い
かに町の人が充実感や幸せを感じるかにあり
ます。
雜賀正光 町⻑
はるな:町が抱える課題はなんですか?
町長:人口減少とかですが、この課題はどこの市町村でもあります。それはあんまり
気にする事ない。それよりも将来を考えた政策が必要です。
はるな:なるほど、将来を見据えた戦略が今回の総合戦略ですね。その目的は何です
か?
町長:一例をあげると、総合戦略には「米ゲル」という新しいお米の加工方法の取組
みを載せています。これを元の給食センターの施設を活用した「6次産業化」に
よって農家の所得を上げる起爆剤にする施策(アクションプラン)を考えていま
す。
はるな:この総合戦略の目玉は、その「6次産業化」の他に何がありますか?
町長:小中一貫校ですね。学校に町の皆さんにも加わってもらい、『かわち科』とい
うものも考えています。例えば、自校給食という形で、地元の農家も子どもたち
も一緒に作り、給食で食べる。直売所に集まった地元の農産物を外部販売する他、
給食にも回すことでムダがなくなります。また、残した残飯はEM菌で発酵させ
て畑に入れると、作物がすごくよく育つ。子どもたちに畑でそれを実践させて循
環させることを教えるといった農業体験のプログラムなどです。河内にせっかく
いるんだから、そういう事も教えたいですね。
はるな:それなら、子どもたちが将来Uターンで戻って来そうですね。
町長:もう一つは、道徳落語の元ネタを全国に募集して、52件が集まり、大利根寄席
をやりました。これからも続けたいです。道徳教育は、落語から入っても面白い
んじゃないかと・・。また、英語教育にも力を入れようと、ハワイの提携校を訪
問する語学研修を始めました。
はるな:これからのまちづくりにあたって町の皆さんにどんな事を期待しています
か?
町長:『かわち科』をやるにはどうしても町の皆さん
の力が必要です。あと、お掃除ボランティアを年
5
2回やっていますが、それ以外にもいろんなボラ
ンティア団体がみんなで自分の町をきれいにし
ようと自主的に動き始めており、そういった町の
皆さんの参加がありがたいです。一つになったシ
ニアクラブのスポーツ大会の参加も昨年の倍ぐ
らいに増えています。言われなくても自分たちが
動き始めるのは大事ですね。
はるな:町が主導でなく、ですね。町の皆さんが自発的
に動き始めているんですね。他に考えている取
組みはありますか?
町長:先日、鬼怒川の洪水があり、うちにも利根川が
ありますから、全町民を挙げて避難をする訓練を
フリーアナウンサー 宮田はるな
考えています。積極的に参加してほしいですね。
はるな:この『まちづくりカタログ』はどのように活用して欲しいですか?
町長:まちづくりは、町がやるものと、町の皆さんと一緒にやるものとがあります。
町の皆さんができる事はお願いして、一緒にいいまちづくりをしたいですね。
はるな:町外の皆さんに何かメッセージがありますか?
町長:河内町はスローライフっていうか、ゆっくり時間が流れている所なんです。河
内って豊かなんですよ。野菜から味噌まで殆ど自分で作っている。だから、皆さ
んおっとりしていますね。
はるな:そういうところを感じてもらって、遊びに来てもらいたいですね。
町長:町に寄付された古民家長竿邸等を利用して情報発信し外国の人も呼びたいです
ね。また、モンゴル相撲をやります。モンゴルの人って、ハングリー精神があっ
て河内町に通じるものがあります。日本人が忘れかけているものを河内町の人っ
て持っているんです。「関東のガラパゴス」っていうか。そういうものって本当
は残すべきものなんです。
はるな:それを前面に打ち出しながらの総合戦略という事ですね。
町長:そうですね。
はるな:最後に皆さんにお願いします。
町長:このカタログを、家の中のタン
スの肥やしにせず、これを目標に
して未来への一つの架け橋にし
てほしいです。町と町の皆さんが
一緒になってまちづくりをして
いきましょう。
はるな:今日は、ありがとうございまし
た。
2016年3月10日
6
町長室にて
このカタログの使い方
このカタログは、皆さんが町のことを考えるための手引きとして
活用できるように作成しました。本年度策定された「河内町総合戦
略」をもとに、町のためにできることのヒントが書かれています。
河内町役場は、
「河内町総合戦略」という形で、町長統括のもとに、
有識者や町民の皆さんの意見を聞きながらさまざまな施策を検討し
策定しました。しかし、まちづくりは役場だけでできることではあ
りません。国の予算も限られており、かつてのような交付金のバラ
マキも期待できません。これからは、役場だけでなく町民も共に町
のことを考え、行動していく必要があります。
河内町を良くするために、町民、町内の事業所、役場が一体とな
り、まちづくりを盛り上げていく必要があります。みんなで手を結
んで、まちづくりについて考え、取り組んでいきましょう。
7
わたしたちにできるまちづくり
河内町を考える上での 15 のヒント
8
まちづくりカタログリスト
ここから、河内町のまちづくりを考えるためのカタログが始まりま
す。これは、そのリストです。あなたは、どれに興味がありますか?
NO
ページ
9
項目
みんなで企画から運営まで、
町の外からひとが集まるイベントをやろう!
河内町フィルムコミッションを盛り上げよう!
まちの
おそうじボランティアに参加しよう!
にぎわいづくり
特産品をつくってみよう!
「学校から学校へ~」廃校になった学校を生かそ
う!
里帰り転入制度をつくって、
まちに帰ってくるひとを増やそう!
姉妹都市交流に参加しよう!
まちへの
いざない 空き家を生かして、越してきたひとと仲良くしよ
う!
まちづくりボランティアに参加しよう!
10
男女の出会いの場をつくろう!
19
11
12
13
これからの
教育ボランティアをやろう!(大人編)
ひとたちを育む 教育ボランティアをやろう!(学生編)
職業教育をやろう!
何かあったときのために、
まちが
災害に対して普段から備えよう!
好きになる
「かわち科」町についてもっと知ろう!
20
21
22
1
2
3
4
5
6
7
8
14
15
分類
どのまちづくりをやってみたいですか?
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
23
24
まちのにぎわいづくり その1
みんなで企画から運営まで、
町の外からひとが集まるイベントをやろう!
町の外から人が集まるイベントをみんなでつくってみましょう。
農業体験ツアーや川辺りを生かしたマラソンなどのスポーツイベン
ト、ふるさと祭りなどが考えられます。イベントの企画づくりから
当日の運営スタッフ、様々な仕事があります。みんなで集まってイ
ベントをやってみませんか?
こんなことができるかも
「ちょこっと田舎暮らし体験イベント」穂平線の見える大型機械農
業体験ツアー
「川辺を生かしたレジャーとスポーツイベント」
〇レガッタ大会などの水上スポーツ
○河内町川辺りマラソン
〇河内の端から端まで利根川堤防ウォーキング へら鮒釣り大会
〇堤防ウォーキング後のバーベキュ-
〇町内ゴルフ場を使ったイベント
〇夏休み小中学生ウォークラリー大会
〇河内町内史跡等めぐり「歩け歩け会」
「新生かわちイナカ祭り(手作りひな、みこし、盆踊り、河内料理)」
「かわち丸の着ぐるみと遊ぶ」
10
まちのにぎわいづくり その 2
河内町フィルムコミッションを盛り上げよう!
「河内町フィルムコミッション」は、平成 25 年度に企画、26 年度
に開設され、CM や番組のロケの誘致、撮影隊へのサービス提供等を
行うことで、CM撮影など実績を挙げています。また、フィルムコ
ミッションが設立される前にも、川辺りがロケで使われるなど、東
京から近く、自然が豊かで、田園地帯を有する河内町は、ロケ地と
して大いに魅力がある場所です。
こんなことができるかも
「エキストラ参加」 撮影のエキストラ参加
「撮影ボランティア」 撮影のお手伝い参加
「ロケ地探し」
「河内町フォトコンテスト」と連携したロケ地のピッ
クアップ、紹介など
11
まちのにぎわいづくり その 3
おそうじボランティアに参加しよう!
住民アンケートからも、皆さんのまちづくり意識のなかで、町内
清掃への意識が高いという結果が出ています。
まちをきれいにすることで、気分が良くなり、町外からの人々を
迎え入れる環境づくりができます。また、犯罪の抑制にもつながり
ます。皆さんの力をあわせて、まちをきれいにしましょう。
こんなことができるかも
「ご近所の定期的なおそうじボランティア」
「川辺り、公園など、人の集まる場所のおそうじボランティア」な
ど
12
まちのにぎわいづくり その 4
特産品をつくってみよう!
米、レンコン、いちじく等、河内町の特産品を利用して、何か食
べ物などの特産品をつくってみませんか?新しいものとは限りませ
ん。かわち米がおいしく食べられる工夫や、つけあわせを見つける、
などもアイディアです。普段捨てているものを生かすというのもあ
ります。ヒントは身近なところにたくさんあります。
難しいことではありません。家のキッチンでつくってみて、面白
いものができたら、町役場や商工会にご相談ください。もしかした
らそこから何か面白いものが生まれるかもしれません。皆さんのア
イディアをお待ちしています。
こんなことができるかも
「ごはんのお供づくり」 河内産米をおいしく食べさせる工夫。ご
はんのお供を考えてみる。
「地元の食材を生かす」 手巻き寿司など、地元の食材を生かそう。
「普段捨てているものを生かそう」 普段捨てているもの(根や葉な
ど) を生かして、お茶などをつくる。それで大成功しているまち
があります。
13
まちのにぎわいづくり その 5
「学校から学校へ~」廃校になった学校を生かそ
う!
平成 30 年度に小中一貫校が開校すると町には計6校の空き校舎が
できます。学校はそれぞれの地域の中心にあるので、その生かし方
を皆さんで考えていかなければなりません。空き校舎を、こんな風
に使いたいというアイディア、自分で何かやってみたい、と手を挙
げるひとを募集しています。
こんなことができるかも
「職業訓練学校」 製造や建設の技能や資格を身に付ける。
「農業園芸学校」 これから農業をやりたい人のための、農業を学
ぶ場所をつくる。「図工室や、家庭科室を利用したスクール」
「その他教室を利用した、人の集まる場所づくり」
「地域ビジネスなどのオフィスとして利用」
「まちかど図書館、まちかどカフェなどの運営」
「校庭、体育館を利用した町民スポーツ組織の運営」
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まちへのいざない その1
里帰り転入制度をつくって、
まちに帰ってくるひとを増やそう!
河内町への転入者アンケートの結果、町に生まれた又は町に親族
がいる人の転入比率が高いことがわかりました。また、その多くが、
未就学児と一緒に帰ってきています。親と一緒の子育ての環境とし
て、ふるさとに帰ってくることがうかがえます。この結果を踏まえ、
里帰り転入制度をつくって、まちに帰ってくるひとを増やすよう、
町役場も努力します。住民の方と力をあわせて、かわちへの里帰り
転入を支援しましょう。
こんなことができるかも
「子どもたちへの『里帰り転入助成制度』の伝達」 お子さんが結
婚した、お孫さんができたタイミングで、町外に暮らすお子さん
たちに河内町の助成制度についてお伝えください。
「みんなで、里帰り助成制度を考える」 役場だけでなく、町のみ
んなで、町から出た子どもたちが帰ってきやすい環境づくりを考
えましょう。
「郷土愛教育」 普段から親としても河内の魅力を子どもたちに伝
え、郷土愛を育みましょう。
15
まちへのいざない その2
姉妹都市交流に参加しよう!
町として、これから姉妹都市を、首都圏や、遠隔地、海外などに
積極的につくって、交流を深め、町の活性化につなげていきたいと
考えています。あなたも姉妹都市との交流使節になってみませんか。
こんなことができるかも
「姉妹都市交流使節」 姉妹都市訪問などに、使節として参加しま
せんか。交流会などのイベントを通じて、新しい友達を増やしま
しょう。
「姉妹都市との商品づくり」 河内町の産品と、姉妹都市の産品を
あわせて、何か新しい商品をつくってみませんか。
「このまち、この都市を紹介します」 自分たちとゆかりのあるま
ちや都市をご紹介ください。それがきっかけになって交流を深め
られる可能性があります。
16
まちへのいざない その3
空き家を生かして、越してきたひとと仲良くしよ
う!
全国的に、空き家が増えています。それは河内町も例外ではあり
ません。
「空き家」の増加は、火災などの危険性を高め、時間が経つ
につれて改修費や解体費もかさみます。これらを解消するために、
町は「空き家バンク」を設置します。皆さんからも、これら空き家
情報を役場に提供して頂き、少しでも空き家を減らす努力を一緒に
していきましょう。
こんなことができるかも
「空き家の申請、空き家バンクへの登録」 誰かに貸したい・売り
たいと考えている場合、空き家バンクへの登録をお願いします。
「越してきた人と仲良くすること」
「借り手・買い手の紹介」など
17
まちへのいざない その4
まちづくりボランティアに参加しよう!
大学生インターン、近隣の中学生・高校生・その他若者・高齢者
の皆さん、あなたもまちづくりに参加してみませんか。やれること
はいろいろあります。まちづくりの仕事を通じて学べること、人と
のつながりは、あなたの財産になることでしょう。まちのイベント
や、まちづくりの仕事に、まちづくりボランティアとして参加、一
緒に河内町について考えてみましょう。
こんなことができるかも
「各種イベントの企画、運営ボランティア」
「役場でのまちづくりインターン体験」
「まちづくりへのアイディア出し」
「町内清掃、町内パトロール」
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これからのひとたちを育む
その1
男女の出会いの場をつくろう!
全国と同じように、河内町も結婚適齢期の年代でも独身率、未婚
率は高い状況にあります。町内の独身者にヒアリングした所、結婚
に向けて「自分を磨く」「都会で出会い、(自分の魅力で惹きつけ)
河内に連れてくる」といったポジティブな意見もありました。しか
し、
『地元で出会い、地元で結ばれる』という流れは、決して多くは
ありません。
そこで、河内町商工会や町役場などが中心となって、男女の出会
いの場を作っていきたいと思います。出会いの場に、あなたも参加
しませんか。
こんなことができるかも
「農業体験収穫ツアー&バーベキュー」
「男女の出会いイベント運営ボランティア」
「おせっかいおばちゃん」参加
「イベント場所の提供(農園など)」
19
これからのひとたちを育む
その2
教育ボランティアをやろう!(大人編)
河内町は、小中一貫校を開校することを契機に、より教育に力を
入れたいと考えています。そこで、住民アンケートでも要望の多か
った項目を中心に、皆さんの力を借りて、町全体で子どもたちへの
様々な教育を行っていきたいと考えています。アンケートで多かっ
たのは、ICT 教育や英語教育、スポーツ教育、職業教育などです。こ
れらは学校で教えるだけでなく、特にスポーツや職業教育などは、
専門知識や技術をもった町民の皆さんの参加が不可欠です。あなた
も教育ボランティアとして、子どもたちの教育に参加しませんか。
こんなことができるかも
「スポーツコーチ支援」スポーツに自信のある人、一芸に秀でた人
(全国大会出場経験など)、子どもたちにコーチとして教えてみま
せんか。
「IT教育支援」 今ビジネスをやっている人から、エクセル、ワ
ード、パワーポイントなどの実践的な使い方を教えてみませんか。
「英語教育支援」 英語のスキルのある人、町内に住む外国の方か
ら、直接生きた英語を教えてみませんか。
20
これからのひとたちを育む
その3
教育ボランティアをやろう!(学生編)
河内町の学生にアンケートをとった結果、地域の子どもたちに何
か教えたい、という意識が高いことがわかりました。高校生になる
と皆さん町外に出ることになるので、町との関係が薄れます。後輩
との関係を深めるためにも、町の中学生、高校生の皆さん、あなた
の後輩である地元の子どもたちに児童クラブなどで勉強を教えてみ
ませんか。
こんなことができるかも
「学校の宿題をみてあげる」
「スポーツの相手として参加」
「こども園のボランティア」など
21
これからのひとたちを育む
その4
職業教育をやろう!
職業教育、農育などに、あなたも参加しませんか。例えば、河内
町の主産業である農業の体験学習として、町の小学生や中学生に、
水田や畑での種まき作業、収穫作業に参加してもらう、食育として
出来上がった作物を子どもたちと一緒に調理するなど、自分の仕事
の一部を子どもたちに手伝ってもらうことで、仕事の面白さや、働
く事の大切さを伝えることができるでしょう。
こんなことができるかも
「農育」 農業体験を通して、米や野菜を作ることの大切さ・あり
がたさを知る。
「花育」 花壇に花を植え、育て方を指導する。
「食育」 河内町で採れた食材を一緒に調理する。
「工場見学・実習」 町にある工場、研究所などの見学、体験学習
など
22
まちが好きになる その1
何かあったときのために、
災害に対して普段から備えよう!
2011 年 3 月 11 日の東日本大震災や、2015 年 9 月 9 日から 10 日に
起きた鬼怒川決壊の被害も踏まえ、大規模な水害をはじめとする災
害に対する不安感が、皆さんのなかにもおありだと思います。
震災だけでなく、河川の決壊を考慮し、行政や消防団、自治会な
ど普段から防災意識を高め、地域ごとの総合防災訓練につなげてい
く必要があります。あなたも河内町の防災ボランティアに参加しま
せんか。
こんなことができるかも
「住民の安否確認参加」
「高齢者の緊急時搬送訓練参加」 河川決壊を想定し、高齢者を車
に乗せて避難する訓練を行う。
「地区の防災マニュアル策定参加」など
23
まちが好きになる その2
「かわち科」で町についてもっと知ろう!
町は、小中一貫校を中心に地域の歴史教育としての「かわち科」
教育に力を入れ、ふるさとの歴史を勉強することで、子どもたちの
河内町への郷土愛を高めていきたいと考えています。その中で、河
内町のHPに「いばらきっ子郷土検定」のリンクを貼るなど、親子
で河内町について学んでもらえるような環境づくりをします。また、
教育委員会などと協力して郷土史の掘り起こしなどに町民の協力を
得られるような場づくりを行います。皆さんも「かわち科」に参加
し、郷土についてもっと考えてみませんか。
こんなことができるかも
「『かわち科」検定』への参加」 町のホームページから「いばらき
っ子郷土検定」のサイトへリンクします。
「郷土史掘り起こし協力、研究参加」など
24
思いをかたちにするために~まちづくりのやり方
まちづくりはそんなに難しいことではありません。誰にでもでき
まちづくりのやり方を、ステップごとにまとめてみました。
る
まちづくりカタログは、あくまで皆さんが
まちづくりを考える手引きです。このカタ
ログを見て、河内町のなかで今取り組みた
いことを選んで是非参加して下さい。
まちづくりは大きな話ばかりではありま
せん。自分の家の前の清掃といった身近な
ことも、まちづくりになるのです。
自分のしたいまちづくりがあったら、親し
い人を誘ってみませんか?「なんのために
参加するの?」と言われることを恐れては
いけません。一緒に参加する人がいれば、
大きな力になります。仲間を作ってまちづ
くりにみんなで参加しましょう。
どのまちづくりに参加するかを決めたら、
具体的な行動に移してみましょう。そし
て、自分の「まちづくり」への思いを紙に
まとめてみましょう。まとめ方に決まりは
ありません。まずは率直な自分の思いを伝
えることが重要なのです。
25
何人かの賛同を得たり、反響があったら、
町役場や商工会に相談してみましょう。町
のためになることなら、必ず、さまざまな
形で力を貸してくれることでしょう。
仲間の力を得てまちづくりに参加すること
で、思わぬ人との出会いがあったり、これ
までにない視野が広がったりします。河内
町を 50 年後も残すために、具体的な【何か】
をしていきましょう。
26
すい
〜都会に意外と近いイナカ 穂平線の⾒える町『かわち』〜
文
企画/制作 河内町役場
Vコンサルまちづくりチーム
野澤 周永/古宇田 卓
絵 岸 大武郎
27
Fly UP