Z80丸見えコンピュータ学習

Z80 40 周年特別企画 昔のチップだったらビギナにも分かりやすい
こち
亀
同い と
年!
伝説名機のラスト・サムライ
Z80 丸見えコンピュータ学習
第 3 回　Z80 マイコンの動作を見る
ご購入はこちら
永原 柊
ロジック・アナライザなどを接続するヘッダ
周辺機能を提供する
Arduino Uno
Z80 CPU…本当にCPUだけなんです
Arduinoシールドとして製作
写真1　伝説の名CPU Z80を使ったマイコン・システム学習ボード
周辺回路は Arduino で模擬して PC で丸見えにする．Z80 は Arduino のシールドに搭載した．ロジック・アナライザや今回
使わなかった信号をつなぐヘッダなども実装している
Z80 を動作させるプログラム
今回使用する Z80 学習ボード（写真 1）では，使用可
能なアドレス空間はプログラムとデータを合わせてわ
ずか 16 バイトしかありません．その制約の中で，な
るべく Z80 CPU の内部で処理が完結せず，バスの動
きがあるプログラムを作成しました．
作成したプログラムをリスト 1 に示します．わずか
7 命令からなるプログラムです．データ領域を合わせ
てちょうど 16 バイトです．メモリが足りないので，
トリッキーですが，初期値のデータ領域をスタック領
域として再利用しています．
76
● メモリの内容をインクリメントするプログラム
プログラムの動作としては，メモリの 000FH 番地
にあるカウンタ領域の値を 1 ずつ増やすものです．
Z80 CPU の動きを確認することを目的としているた
め，メモリに対するデータの読み書きの他，分岐命
令，サブルーチン・コール命令をわざわざ使用してい
ます．
各命令の処理の概要と，命令コード読み出し後のバ
スの動きについて説明します．番号は何番目の命令か
を表します．
▶① 0000H 番地 LD HL,(000DH)
HL レジスタがカウンタ領域を指すようにします．
メモリ（アドレス 000DH）に書いてある値を HL レ
ジスタに設定します．つまり，000DH 番地の内容，
第 1 回　Z80 マイコン学習ボードの製作（2016 年 11 月号）
第 2 回　Z80 周辺回路エミュレータの Arduino プログラム（2016 年 12 月号）
2017 年 1 月号