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当社グループは - EPSホールディングス株式会社
社長メッセージ 当社グループは、 アジアでのビジネス基盤を固め、 臨床試験支援サービスの 強化・拡大を推進していきます。 アジアにおける国際開発をサポート イーピーエス株式会社 代表取締役社長 厳浩 中国・シンガポールにビジネス拠点を確立 当社グループは、1999年に日系CROとして初 1962年生まれ、中国江蘇省出身。1979年、天津大 学工学部入学。1981年、中国国費留学生として山梨大 めて中国に子会社を設立し、 アジアを中心とする臨 学に留学。卒業後、東京大学大学院博士課程で医学統 床試験の企画、薬事申請、 プロジェクトマネジメント 計を専攻し、臨床試験に関わる研究・実務に従事した。 1991年5月にイーピーエス株式会社の前身である を開始しました。以降、 アジア地域における臨床試 EPS東京を起業。創立10周年にあたる2001年に 験支援サービスを拡大するため、事業体制の整備・ JASDAQに株式を上場。2004年に東証2部、2006 年に東証1部に上場。 2 強化に取り組んできました。 海外における拠点展開としては、 2001年7月に、 CROであるADM Korea Inc.(以下、 ADM社)に出 中国に現地法人「上海日新医薬発展有限公司」 (上 資。専属契約を締結し、 韓国における業務を開始しま 海、北京、広州)を設立し、臨床試験を開始。現在、 した。 同社は、中国市場においてトップシェアを誇る企業 ADM社は新薬開発を主幹業務とする新進のCRO に成長しています。さらに、2003年4月にはシン で、欧米製薬会社の多国間臨床試験の実施や、韓国 ガポールに現地法人「EPSシンガポール」を設立し における新薬承認につながった臨床研究の実績もあ ました。これら中国、 シンガポールにある現地法人や、 ります。当社はこのADM社の第三者割り当て増資を その提携会社を通じて、現地での新薬申請や日本 引き受け、 ADM社を持分法適用関連会社としました。 への申請に向けた臨床研究、 およびEBM※1のため ADM社との業務提携により、 日本・中国・シンガポー の臨床研究などを行っています。 ル・韓国を拠点とした事業体制が確立し、 アジアにお その一方で、近年、課題としてあがっている日本 ける臨床試験支援サービス体制がより一層拡大・強 と欧米との新薬承認に要する時間差によるドラッグ・ 化されました。 ラグ※2を縮めるために、 これらの拠点において、多 国間臨床試験業務を継続的に推進・展開しています。 臨床試験のさらなる効率化をめざす 当社グループでは、欧米・南アフリカを拠点とする 韓国にも進出、アジア地域を広範にカバー 世界有数のCROとの業務提携により、国内外の製薬 2006年には中国で培ってきた実績を活かしつつ、 会社のグローバルな事業展開もサポートしています。 アジア地域をより広範にカバーするため、韓国の さらに今後は、 CROとして培ってきた臨床開発のノウ 3 社長メッセージ ハウや経験をもとに、ラインセンシング、販売戦略 こうしたアジアにおけるビジネスをさらに強化す を含めたコンサルティングを強化し、 アジアの製薬 るため、2007年4月、EPSインターナショナル株 会社やバイオベンチャー企業に対してもCRO事業 式会社を設立しました。EPSインターナショナルは を展開していきます。とくに中国については、市場 当社の国際事業を、 会社分割によって分社化したも 特性を活かした製品開発型の新たなビジネス展開 のです。今後、当社グループの国際事業は、EPSイ も視野に入れ、 さらなるサービスの充実を図ってい ンターナショナルを中心に展開していきます。 きます。 当社グループの従業員数は、 現地法人スタッフを ドイツ 欧州営業代理店 北京 韓国 日本 上海 広州 台湾 シンガポール 南アフリカ共和国 提携CRO 4 The Clinical Service Provider アメリカ合衆国 イーピーエス株式会社 提携CRO 併せると総勢100名以上に上ります。医学・薬学に 従事してきたスタッフ、データマネジメント業務お よび統計解析業務の経験を積んだスタッフが多数 在職しており、海外で活躍するスタッフは語学にも Topics 韓国に進出、現地CROに資本参加 (2006年12月) 堪能で、 クライアントの要望にもきめ細かに対応し アジア地域での臨床試験支援サービスの拡大 ています。 をめざし、中国、 シンガポールに続き、韓国にお 当社グループは、 こうした有能な人材をフルに活 用しつつ、 現地の行政や医療施設との太いパイプと いても新たな拠 点を整 備するため、現 地の CROであるADM Korea Inc.に出資しました。 ネットワークを活かしながら、臨床試験のさらなる EPSインターナショナル株式会社設立 効率化をめざしていきます。 平成19年6月 ※1EBM: Evidence-based Medicineの略。医療行 為の選択において、 理論や経験から判断するのではなく、 科学的根拠から判断しようとする姿勢。 ※2ドラッグ・ラグ: 海外で開発・発売された新薬が、 治験 (2007年4月) 国内外の製薬会社から委託を受け、海外(とく にアジア)における臨床試験に対応するため、 EPSインターナショナル株式会社を設立しました。 同時に同社の傘下に、CRO事業を担う海外子 会社を移行させました。 や審査などを経て日本で承認・発売されるまでには、非 常に長い時間を要し、欧米との発売時間差は約4年とも 言われている。こうした日本と欧米との新薬承認の時間 差を「ドラッグ・ラグ」と呼ぶ。 5