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大容量・低価格のオンラインストレージで カタログ制作における取引先へ

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大容量・低価格のオンラインストレージで カタログ制作における取引先へ
株式会社ファンケル
大容量・低価格のオンラインストレージで
カタログ制作における取引先への
安全でスムーズなデータ送信を実現
導入の狙い
データ容量やアカウント数に余裕の
ある、扱いやすいサービスの導入
導入や運用にかかるコストの低減
よりセキュアなオンラインストレージ
とファイル転送の実現
導入システム
『たよれーる マネージドネットワー
クサービス
(MNS) どこでもキャビ
ネット』
導入効果
従来と同等のコストで、データ容量お
よびアカウント数が増加
管理の手間の緩和
無添加化粧品や栄養補助食品のパイオニア。
“世の中の不安や不便などの「不」
を解消したい”
という想いに根ざした事業を展開している
無添加にこだわった化粧品やサプリメントなどの通信販売におけるパイオニアとし
て、株式会社ファンケルは消費者に広く親しまれている。競合他社との厳しいシェ
ア争いを勝ち抜くため、同社ではIT基盤を強化しながら、各種販売チャネルの拡充
を図っている。そんな中でも、原点である通販カタログは今でも利用者が多く、最
— U S E R P R O F I L E ———————————————————
株式会社ファンケル
新の商品を、より美しいかたちで、いち早く紹介していく必要がある。制作会社との
タイムリーなデータのやり取りを行うため、同社はオンラインストレージをリプレー
●業種:化学工業メーカー
ス。コストを増やすことなく、従来よりも安全で扱いやすい環境づくりに成功した。
●事業内容:無添加化粧品および健康食
品・サプリメントの研究開発、生産、販売
●従業員数:721名
(2012年3月末現在)
『どこでもキャビネット』
で他社とのデータの受
け渡しを円滑化させた
株式会社ファンケル
2012年10月取材
無添加化粧品の開発で築いた
ブランド力をさらに高める
香料といった添加物を一切使わない
「徹底無添加」で好評を博している。
通常は、商品を流通させるために
株式会社ファンケル(以下、ファン
添加物を入れざるを得ない。ところ
ケル)は、化粧品および健康食品の通
がファンケルの創業者・池森 賢二氏
販ビジネス界において、よく知られる
は、化粧品を小分け・小口化し通信販
存在だ。
売をするなどの工夫で無添加商品の
特に化粧品については1980年4
流通に成功。肌トラブルに悩む女性
月の創業以来、肌にストレスを与える
たちに大評判となり、事業が拡大して
防腐剤、殺菌剤、石油系界面活性剤、
いった。
1
株式会社ファンケル
また、1994年からは栄養補助食
ム・ブランド”
の地位確立を目指して
品の通信販売を開始した。その当時、
いる。
栄養補助食品は非常に高価で、一部
「まずはお客様とどのように接して、
の消費者が利用するだけというごくご
どんな提案をしていくかが重要になり
く狭い市場だった。ファンケルは大量
ます。最近はインターネットを利用し
生産することで栄養補助食品の低価
た通信販売や、全国約200店舗での
格化に成功。一般の消費者に流通さ
店頭販売も伸びており、フロントでの
せると共に、
「サプリメント」という言
I T基盤強化を図っています。直営店
葉を浸透させた。今日、誰もが気軽に
舗ではタブレットP Cを利用したパー
サプリメントを摂取できるようになっ
ソナルなスキンケアカウンセリングシ
ているのは、ファンケルの功績による
ステムも導入しています。ですが、や
ところが非常に大きい。
はり今でも欠かせない重要なチャネ
そ の 後 も 発 芽 米・青 汁 事 業 など
ルなのが、カタログ通販です」と井上
業務を拡大しながら、エンドユーザに
氏。
“美”
と
“健康”
を提供し続けている同
カタログの制作にあたり、近年ネッ
社。
「業界でもいち早く、無添加商品
クになっていたのが、商品画像やプレ
を通信販売で安価に提供するビジネ
ゼンテーション資料といったデータの
スモデルを展開してきました。おかげ
大容量化だった。
管理本部 情報システム部
コーポレートシステムグループ 井上 彰氏
「大塚商会さんには、
『どこでもキャビネット』
のほかにIT教育やソフトのライセンス管理、
PCの調達などもお願いしています。システ
ムにおいても、開発・改善のプランをどんど
ん提案していただきたいですね」
さまで、
“ファンケル=無添加”
という
イメージで広く親しんでいただいてお
コーポレートシステムグループの井上
余計なコストをかけず安全に
大容量データをやり取りしたい
彰氏は語る。
カタログ制作時には制作会社とファ
こうした徹底した無添加商品の取
ンケルとの間でデータのやり取りをす
り扱いは、技術面や流通システム面
る必要があるが、大きなサイズのデー
から、他 社にはなかなかまねができ
タはe-mailへの添付が不可能だ。別
ない。
の方法を使う必要があるが、DVD-R
ります」と、管理本部 情報システム部
しかし、技術の進歩により、大手メー
などの実媒体は送付に時間がかかり、
カーも続々と競合市場に参入してき
フリーのオンラインストレージではセ
ている。また、百貨店やドラッグストア
キュリティ面に不安が残る。
の化粧品売り場に足を運べば分かる
これまでは契約業者のストレージ
ように、各社が工夫を凝らした製品開
サ ービスを利 用して
発を進め膨大な種類の化粧品が販売
いたのだが、I Dを増
されており、市場の競争は非常に激し
やすたびにコストがか
いものとなっている。
かってしまうというデ
同社では無添加化粧品のパイオニ
メリットがあった。ま
アとしての知名度を活かしながら、ブ
た、データ容 量 の 上
ランドイメージ、販売戦略、商品開発
限にも課題があった。
力を洗練させてきた。顧客の信頼を
そのためサービス
高めると共に
“グローバル・プレミア
を社 内に広く開 放す
2
ファンケル本社ビル1階
にあるコミュニケーショ
ンス ペ ース「 F A N C L
VOICE」。ショップやカ
フェが併設され、気軽に
商品を試したり情報を得
たりできる
ファンケルが市場開拓し、今ではすっかり一般的になった
栄養補助食品。
“美”
と
“健康”
をトータルでサポートする
ることはできず、必
ファイル 転 送は、送 信ファイルを
要に迫られたスタッ
アップロード後、先方にU R Lとパス
フに相談されたとき
ワードをメール送信するだけで完了。
のみ展開する、とい
受信側は『どこでもキャビネット』アカ
う使 い 方 に せ ざる
ウントを所有している必要はなく、指
を得なかった。
定の個別サイトでワンタイムパスワー
「 あまりコストを
ドを入力すれば、大容量のファイルを
かけたくな い 一 方
手軽にダウンロードできる。
で 、社 内 ユ ー ザ の
社内全体に展開するに当たって、操
要 望 も 集 まって お
作の分かりやすさも重要なポイント
り、対応を検討して
だった。
「簡単なマニュアルを読んで
いました。そこに、
もらうだけで、ユーザに説明しなくて
Microsoft関連製品のライセンス更
も直感的に使ってもらえると感じまし
新をお願いしていた大塚商会さんか
た」と井上氏は説明する。
ら、タイミング良く新しいプランの提
アカウントの発行もしやすく、移行
案があったのです」と井上氏は経緯を
はスムーズに完了。以前と比べて、情
説明する。
報システム部の工数は減ったという。
提案があったのは『たよれーる マ
また、導入により、取引先とのデータ
ネージドネットワークサービス
(MNS) のやり取りが活発化している。
どこで も キャビ ネット 』の 法 人 向 け
一方で、アカウント有効期間の設定
1TBコース。社内外との円滑なファイ
や、転送時のインターフェースなど、
ル共有や、既存の社内ファイルサーバ
いくつか課題もあると感じているとい
との連携も行えるサービスだが、同社
う。2012年4月にスタートしたばか
ではファイル転送機能に焦点を絞り活
りの『どこでもキャビネット』は、定期
用を検討。2012年6月、1週間のト
的にバージョンアップを行い、そのた
ライアル運用を行い、操作性の良さを
びにサービス内容を向上させている。
確認。導入を決定した。
同社のこうした指摘も、今後の改善に
活かされていくだろう。
『どこでもキャビネット』の活用で
データの受け渡しを円滑化
井上氏は「これから、取引先とのセ
キュアなファイル共有や、既に導入済
み のモバイル端 末とオンラインスト
『どこでもキャビネット』に移行した
レージの連携といったニーズも出て
ことで、従来のサ ービスと同等のコ
くるでしょう。それらの整備も大塚商
ストでありながら、扱えるデータ容量
会さんにしていただきながら、社内利
が大幅に増加した。基本料金で利用
用を促進し、業務の円滑化を進めて
可能なアカウント数は1,000I D。現
いきたいと考えています」と、今後の
在 、社 内で登 録が必 要なアカウント
展望について語った。
は100I D程度なので、アカウント数
株式会社ファンケルのホームページ
http://www.fancl.co.jp/
を気にすることなく扱えるようになっ
た。
・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。
・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
・この記載内容は2012年11月現在のものです。
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