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三井住友海上プライマリー生命保険株式会社 | 導入事例
三井住友海上プライマリー生命保険株式会社 セキュアなオンラインストレージサービスで タブレットPCにダウンロードできるデータを集中管理 外出先でも快適な利用が可能に 導入の狙い 管理者が持ち出しを許可した資料の みを端末にダウンロード 導入システム 『たよれーるマネージドネットワーク サービス (MNS) どこでもキャビネッ ト』 導入効果 データのある場所を意識することな く簡単に資料をダウンロード オフィスに戻らなくても必要な資料 が取得可能 他システムよりはるかにローコストで 運用 お客様の身近なパートナーとなり、一人でも多くの方が豊かで充実したセカンドライフを送ることができる社会の実現を目指す MS&ADインシュアランス グループにおいて国内生命保険事業の一翼を担う三井 住友海上プライマリー生命保険株式会社。同社は2013年1月、営業社員が持ち 歩く端末をノートPCからタブレットに切り替えると共に、仮想デスクトップを導入。 電波状態に左右されるモバイルの弱点を補うために 『たよれーるマネージドネット — U S E R P R O F I L E ——————————————————— 三井住友海上プライマリー生命保険株式会社 ワークサービス(MNS) どこでもキャビネット』を利用開始した。外出先からもダウ ンロードが可能になり、円滑な営業活動に一役買っている。 ●業種:生命保険業 ●事業内容:個人年金保険・終身保険の引 き受け、資産の運用 ●従業員数:342名 (2013年3月末現在) データを厳密に管理できる環境を整えた三井住友 海上プライマリー生命保険株式会社 2013年6月取材 「お客さま第一」の姿勢で 個人年金保険を提供 ちばん」などの意味があり、 「基本」に 忠実な会社であり、常に「お客様第一」 「 お 客 様 基 点 」という原 点に立 つ 会 三井住友海上プライマリー生命保 社でありたいとの決意が込められて 険株式会社は、世界有数の保険・金融 いる。 グループであるMS&ADインシュアラ 同社は、契約時に決めた保険金額 ンス グループの一員として、個人年金 が変わらない定額保険商品と、マー 保険分野に特化した事業を展開して ケットの状況に応じて保険金額が変動 いる保険会社だ。社名の「プライマリー する変額保険商品を事業の両輪とし (P r i m a r y)」には「原点」 「基本」 「い て、安定的・継続的に提供し、保険加 1 三井住友海上プライマリー生命保険株式会社 入者の多様なニーズに応えている。優 した営業活動によって着実に業績を伸 持ち出しデータを厳密に管理するため オンラインストレージを採用 ばし、2013年3月末時点の保有契約 同社は2013年1月、営業社員全 件数は48万件超、保有契約高は3兆 員 が 持 ち 歩く端 末 をノートP C から 6615億円に達した。 Windows 7タブレットPCに変更。同 同社は、商品を保険加入者に直接 時に仮想デスクトップを導入した。仮想 れた保険商品の開発力や、地域に密着 販売するのではなく、銀行や証券会社 デスクトップとは、サーバ上で実行され などの金融機関を代理店として販売 る仮想のPCの画面が手元の端末に転 するビジネスモデルを国内でいち早く 送され、端末側にはデータが残らない 取り入れた保険会社としても知られて 仕組みである。端末はいわばシンクラ いる。 イアント的に利用されることになる。 2002年10月の開業以来、このビ その導入経緯について、I T推進部 ジネスモデルを実践し続け、現在で 課長の増田 元治氏は次のように語る。 は都市銀行、地方銀行、信用金庫、証 「最大の狙いは、会社の重要なデー 券会社、日本郵政グループなど、全国 タの漏えいを防ぐことにあります。私 100社(行)以上の金融機関と代理店 たち保険会社は、お客様の個人情報 契約を結んでいる。それぞれの代理店 をはじめ、外部に絶対に漏らしてはな (金融機関)が全国に展開する支店は らない重要なデータを膨大に取り扱っ 1万店以上にも上り、地域に密着した ています。営業社員は外出時にタブ 形で保険加入者に商品を提案ができ レットPCを持ち歩いていますが、もし るのが同社の大きな強みだ。 も紛失したり盗まれたりしたら、そこか 代理店の営業活動をきめ細かく支 ら情報が流出する危険があります。そ 援するため、専門の営業社員が頻繁 こで、IDとパスワードを入力してサー に各代理店を訪問し、商品の説明やア バにアクセスしなければ情報を入手で ドバイスを行っているほか、代理店か きず、端末上にデータも残らない仮想 らの急な問い合わせにも対応できる デスクトップを導入することを決めた コールセンターを設けている。 のです」 また、代理店の販売担当者向けのト しかし、導入を検討するうちに、一つ レーニングも提供。同社の商品やコン の課題が浮かび上がった。 プライアンスといった業務基礎知識を 「営業社員は端末を使って代理店で 高めてもらうほか、コミュニケーション プレゼンテーションや研修などを行う スキルを向上させるためのトレーニン のですが、場所によっては通信状況が グなど、実践的なプログラムも提供し 悪いケースがあります。仮想デスクトッ ている。 プの場合、常にサーバと通信をしてい このように、きめ細かなフォローアッ なければならないため、通信状況が悪 プを通じて代理店との連携を深め、代 いと動作が鈍くなったり、全く使えな 理店と一体になって、地域の人々によ くなったりしてしまうのです。そうかと り良い個人年金保険などを提供して 言って、営業社員が自由にサーバにア いる。 クセスしてデータをダウンロードでき 2 IT推進部 課長 増田 元治氏 「『どこでもキャビネット』 は、必要なファイル だけを端末にダウンロードできるので、情 報漏えいリスクの軽減にも役立つと思いま す。ログ管理など、機能も豊富なのでさらに 活用していきたいですね」 営業本部 営業推進部 課長 齋藤 晃一氏 「通信回線経由で文書を呼び出すのと違 い、いったんダウンロードするので、ページを めくるのに時間がかかったり、動かなくなっ たりする不具合はありません。Windowsエ クスプローラ同様に使えるので、操作も簡 単です」 持ち歩ける半面、紛失リスクがつきまとうタブレットPC。同 社では仮想デスクトップと 『どこでもキャビネット』の併用で データを厳密に管理 るようにしてしまうと、情報管理上問 スを提供している。 題があります。そこで、代理店への開 同社では、最も容量が大きい1T B 示を目的としている、管理者側が持ち (テラバイト)サービスを契約。営業社 出しを許可したファイルについてのみ 員と、代理店向けのトレーニングを担 自由にダウンロードできる仕組みも同 当する教育センター部の社員が持ち歩 時に導入しようということになったの くタブレットPCに『どこでもキャビネッ です」 と増田氏は振り返る。 ト』のアプリをインストールした。 また、資料を確実に管理する仕組み 端 末にこのアプリを搭 載 すると、 作りも必要だった。金融商品という性 Windowsエクスプローラ上に『どこ 質上、正確な情報が記載された資料を でもキャビネット』のフォルダが表示さ 説明に用いなければならないためだ。 れ、フォルダ内には大塚商会のデータ また、必ず最新の資料を使うようにし センターにあるファイルが一覧表示さ なければならない。 れる。 セキュリティの高さやダウンロード 通常、 ファイルは仮想ファイルとなっ ログ管理機能など、必要な条件を設定 ており、利用のつどダウンロードされ、 したうえでいくつかのソリューション 通信環境がないと利用できない。オフ を検討。その結果、選定したのは、大 ラインで利用したいファイルは、利用 塚商会の『たよれーるマネージドネット 者が “自動ダウンロード” に設定すれば ワークサービス(M NS) どこでもキャ 端末内にダウンロードされる。ダウン ビネット』だった。 ロードされたデータも一定間隔でデー 『どこでもキャビネット』は、大塚商 タセンターと同期し更新されるので、 会が運営・管理するオンラインストレー 常に最新のデータが利用できる。 ジサービスだ。インターネットを介し データのアップロード方法につい てファイルをデータセンターに保管 て、増田氏は「所定の持ち出し可能な し、PCやスマートデバイスからいつで ファイルが、会社のファイルサーバか もどこでもダウンロードできるサービ ら毎晩自動で『どこでもキャビネット』 に同期される仕組みを構築しました」 システム利用のイメージ と説明する。 機密情報にも アクセス可能な デスクトップ環境 画面転送 (端末にデータは残らない。 オフライン時利用不可) タブレットPC 仮想デスクトップ 簡単な操作と柔軟性、安全性、 コストパフォーマンスが決め手に 同社が数あるオンラインストレージ サービスの中から 『どこでもキャビネッ 自動ダウンロード設定したファイル (端末にデータがダウンロードされる。 オフライン時も利用可能) 管理者に持ち出しを 許可された資料 毎晩自動的に同期 ファイルサーバ どこでもキャビネット ト』を選んだのには、四つのポイント があった。そのポイントについて、増 最新版への同期 どこでもキャビネット フォルダ 仮想ファイル (端末にデータは残らない。 オフライン時利用不可) 3 田氏は次のように説明する。 「 第 1に “操作性” です。 『どこでも キャビネット』は通常のW i n d o w sエ クスプローラ上でも利用できて、使い 三井住友海上プライマリー生命保険株式会社 勝手が良いのです。ダウンロードも、 らわなければなりませんでした。その 右クリックからメニューを選ぶだけで 点『どこでもキャビネット』なら、通信 す。わざわざほかのフォルダに移動す 環境さえあればどこからでも自分でダ る必要がないのも分かりやすくて良 ウンロードできるので、非常に便利に いですね」 なりました」 利用者はデータセンターと連動し また、以前は動画などのデータサイ た『 どこでもキャビネット 』を利 用し ズが大きいコンテンツは外付けハード て い るという意 識 は ほとんどなく、 ディスクに格納し、各営業社員が携行 Windowsエクスプローラのフォルダ していた。しかし今は外付けハードディ の一つといったイメージで利用してい スクを持ち歩く必要がなくなり、 『どこ るという。 でもキャビネット』に格納されたこれ 「二つ目のポイントは、W i n d o w s らのコンテンツを、必要なファイルだ 端末だけでなく、iPadやMacBook、 け社外からダウンロードできるように A n d r o i d端末など、さまざまな機種 なった。 に対応できる “柔軟性” です。今回は 当初の導入目的であった通信状況 Windows 7タブレットPCを採用しま に左右されない資料の参照という面 したが、今後を考えると、なるべく柔 でも、実際に効果が表れている。 軟で拡張性の高いサービスのほうが 「動画を再生するときに、仮想デスク ありがたいですからね。そして三つ目 トップの画面転送だとコマ送りが粗く は “セキュリティ” です。アクセスログが なり、カクカクした動きになってしまい 残るなど、情報管理の安全性に配慮さ ます。しかし 『どこでもキャビネット』で れています。最後に “コスト” です。私 端末にダウンロードすれば、スムーズ たちの求める要件を満たしたサービ にデータを利用できるのです。 『どこ スの中で、最も導入コストや運用コス でもキャビネット』はさまざまな機能が トがリーズナブルだったのです。当社 あるので、活用が浸透してきたら、新 の利用形態においては、他社のサービ たな利用方法も検討したいですね」と スに比べて年間コストは1/2程度では 齋藤氏は語る。 ないでしょうか」 外出先でも簡単にデータのダウンロードが可能 ちなみに、社内のファイルサーバと 『どこでもキャビネット』を同期させる 仕組みは同社が独自に開発したが、そ 外出先からも簡単に 欲しい資料が入手できる まざまなアドバイスを受けることがで 『どこでもキャビネット』の 導 入に きたという。 よって、営業社員たちの資料入手の手 増田氏は「導入時のレクチャーから 間は大幅に軽減されたようだ。営業本 その後のサポートにいたるまで、大塚 部 営業推進部 課長の齋藤 晃一氏は 商会さんの丁寧な対応には満足して 次のように語る。 います。I Tソリューションの導入で大 「従来は、外出先で欲しい資料を入 塚商会さんと関わったのは今回が初 手するには、そのつど会社に戻るか、 めてですが、これからも良いサービス 社内の誰かに頼んでメールで送っても を期待したいですね」 と語った。 の開発工程において、大塚商会からさ 三井住友海上プライマリー生命保険株式会社 のホームページ http://www.ms-primary.com/ ・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。 ・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。 ・この記事は2013年7月に作成されました。 Copyright©2013 OTSUKA CORPORATION All Rights Reserved. 4