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29P-am052
29P-am052 m-CPBA によるエリスロフラノイドグリカールのタンデム型エポキシ化/ m- ク ロロベンゾイルオキシ化反応:psicofuranose 誘導体の新規合成法の開発と糖供与 体としての利用 1 1 紺野 奇重 1, ◯原口 一広 1 , 田中 博道( 昭和大薬) 【目的】我々は既に、1 位に炭素置換基を有する 3,5-O-(di-t-ブチルシリレン)エリスロフラノイドグリカール(1)と核酸塩基との求電子的なグリコシル化と引 き続くラジカル還元により、アノマー位に炭素鎖の分岐した 2’-デオキシヌクレオ シドのβ-アノマー(2)を選択的に合成する方法を報告した。本研究は 1 をタン デム型エポキシ化/m-クロロベンゾイルオキシ化により、psicofuranose 誘導体 3 へ変換し、得られた 3 と核酸塩基との縮合反応により 1’-C-炭素置換リボヌクレ オシド(4)を合成することを目的とする。 【実験・結果】ヒドロキシメチルグリカール(1:R = CH2OH)を塩化メチレン中、 m-CPBA と氷冷下で反応させたところαг面選択的なエポキシ化とそれに引き続 く m-クロロ安息香酸のアノマー位への求核的な付加反応が進行し、アセチル化の 後、psicofuranose 誘導体 3 が得られることが判った。現在、3 を糖供与体として 用い、シリル化したウラシルとの Vorbrüggen 法による縮合を行い、ウリジンのア ノマー位にヒドロキシメチル基の分岐した 4 の合成を検討している。