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第4回専門部会資料(PDF形式:11330KB)

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第4回専門部会資料(PDF形式:11330KB)
第4回
神戸市防災会議
南海トラフ地震・津波対策専門部会
次 第
日時 :平成25年12月9日(月)13:30~
場所 :神戸市役所1号館14階 大会議室
1. 開 会
2. 議 事
(1)
(2)
(3)
(4)
第2回 南海トラフ地震・津波対策専門部会の議事概要について
地域ごとの防災対策に資する災害想定シナリオの作成について
検討テーマ1+3 広域連携、物資の調達・供給(支援物資)
検討テーマ2+3 避難所運営、物資の調達・供給(備蓄)
資料1 地域ごとの防災対策に資する災害想定シナリオの作成について
資料2 検討テーマ 1+3 【広域連携、物資の調達・供給(支援物資)
】について
資料3 検討テーマ 2+3 【避難所運営、物資の調達・供給(備蓄)
】について
資料4 第3回 南海トラフ地震・津波対策専門部会 議事概要
地域ごとの防災対策に資する災害想定シナリオの作成について
シナリオ作成に係る委員からの意見
・神戸市の海側の工場地帯とそうでない地域、三宮の街の中、あるいは揺れだけに影響がある地域
など、地域に着目し、どのような地域分けで考えていくか、共有する必要があるのではないか。
・災害対策基本法の改正により、地区で防災計画を作っていくことが盛り込まれたこともあるため、今
後、地区で自分たちの被害シナリオをイメージ化するための情報を、防災会議が地区に提供していく
ことを考えなくてはいけない。
・今後の兵庫県の結果を神戸市がどう理解(解釈)するのかということが重要で、その前提条件を分
かりやすく示してもらうことが必要である。
地域ごとの防災対策に資する被災想定シナリオを作成し、テーマごとに検討
住宅地
テーマ④ 避難システムとして検討
(対象:東灘区)
テーマ①②③ 避難所運営、物資の調達・供給として検討
(対象:兵庫区)
都心部
テーマ⑤ 都心部の津波避難・帰宅困難者対策として検討
(対象:中央区)
時間
発災
津波からの
一時避難完了
発災から2~
日
発災から ~3日
被災シナリオ案【兵庫区:南海トラフL2】
発災直後~津波到達(約 83~110 分)
地震動
津波
建築物
ライフ
ライン
沿岸部及び六甲山麓周辺域で震度6弱の揺れ。
長時間の揺れの継続、長周期の揺れを観測。
地震発生後ただちに津波警報が発令。
耐震性の低い木造住宅を中心に全壊・半壊が発生。
長周期地震動により高層建物に被害の可能性。
全域で断水。半日程度で応急給水開始。
電気・通信はほぼ 9 割停止。
携帯電話はほとんど通じない。
~津波警報等解除(5、6 時間)
~1 日
震度 4~5 強の余震が継続。
~3日
~1週間
余震継続
~1ケ月
徐々に余震減少。
約 90 分後に津波が到達。
津波警報の解除。
2 号線より海側の広い範囲で浸水し、繰り返し津波 長期浸水が一部発生。
来襲。
津波により沿岸部の浸水域で床上・床下浸水、ある 余震に伴い、建物被害が拡大。
いは一部流出発生。
避難所等に特設公衆電話や移動中継局が配備され出す。
長期浸水の解消。
電気・通信は 1 週間程度で 水道施設の応急復旧が
ほぼ正常化。
ほぼ完了。
交通機関 公共交通機関は全て停止。
情報
避難者
避難所
物資
緊急車両の通行が多くなり、渋滞が発生。
道路啓開により、不通区間減少。
沿岸部は津波・液状化の影響により、道路不通区間多数
鉄道が徐々に運転再開。
発生。
停電により信号機が機能せずに混乱が発生。
(主要動到達前):緊急地震速報(テレビ・エリアメール、 津波警報・注意報(解除)
被害状況、収容避難所及び帰宅困難者用一時滞在施設の開 ライフラインの被害状況、交通
防災行政無線等)
避難勧告・指示(解除)
設情報、交通機関の運転状況等の広報
機関の復旧代替状況
約 3 分後:津波警報・注意報(第 1 報)
(例)L1 浸水想定区域(東灘・兵庫・長田区沿岸部)
に対し避難勧告・指示
L2 浸水想定区域(灘・中央・須磨・垂水区沿
岸部)に対し避難準備情報
約 15 分後:津波警報・注意報(更新報)
(例)L2 浸水想定区域に対し避難勧告・指示
浸水想定区域内の 32.6 千人へ避難勧告発令。
津波からの最終避難場所である湊川公園に集結。そ 被害のなかった避難者は自宅へ戻る。
食糧、入浴、生活用水確保等の
避難場所や公園、津波緊急待避所等に避難者が集まる。 の後一部は順次開設された収容避難所へ移動。
下記理由により自宅に戻れない避難者が収容避難所への ニーズ拡大。
高齢者等を中心に体調不良を
入江・明親地区の住民が大開通り以北へ避難開始。
ノエビアスタジアム神戸及び津波緊急待避所の避難 移動、あるいは知人宅等へ疎開。
和田岬地区及び浜山地区のほとんどの住民がノエビア 者は待避継続。
・自宅等の倒壊
訴えるものの増加。
スタジアム神戸へ避難開始。
一部の避難ビル(緊急待避所)で火災の接近により、 ・ライフラインの途絶
車道の交通渋滞により国道2号横断部等で、避難者が滞 待避していた避難者が二次避難。
・生活物資の不足
留してしまう場所が発生。
・復旧や被災者支援に係る情報入手
負傷者・要援護者など、自力避難が不可能なものの発生。
・介護等ケアが必要
消火・救助活動等に従事するものなど即時避難が不可能
収容避難所へ収容できない避難者が、指定外公共施設等で
なものが発生。
避難生活開始。
帰宅困難者は会社、学校等で待機。
被害の少ない大開通~山手幹線間に被災者が集中。
一部の避難者が避難ビル(緊急待避所)へ待避。
徒歩帰宅者の帰宅支援開始。
震度 6 弱に位置する数箇所の避難所で軽微な被害。
湊川公園(一時避難場所)の受入準備開始(トイレ、 避難者が殺到し、避難所の収容能力を超え、指定避難所内 市内や近隣市町村のボランテ
地震・津波による火災が発生し、一部の避難ビル(緊急 救急、情報の提供)
の屋外空間や指定外施設で避難生活が開始。
ィア団体や NPO 等の支援が開
待避所)の使用不可となる。
浸水想定区域外の避難所(17 箇所)を順次開設。
救護所の開設、仮設トイレの設置が進む。
始。
津波により 5 箇所の避難所が浸水被害。
各種情報が不足し、安否確認や食料調達等に混乱。
避難者が集まるが、職員等が間に合わない箇所が発 ノエビアスタジアム神戸・一部の津波避難ビルが浸水によ
生。
り孤立。
避難所運営組織の立上げが開始されるが、複数の地 物資供給を受けるため、自宅・知人宅等での在宅避難者が、
域からの避難者が集まるため混乱。
避難所へ集中(夜間は帰宅)
。
負傷者や物資の不足や精神的ショックによる体調不 災害時要援護者の安否確認。
災害時要援護者の実態調査
良者などへの医療供給体制の不足。
福祉避難所の開設・搬送
水・毛布・トイレ等の不足により混乱。
総合備蓄拠点(ノエビアスタジアム神戸)周辺が浸 避難所(地域備蓄拠点)の物資のみでは食料品等が行き届 救援物資が到達。
水被害。
かず、不足する。総合備蓄拠点から避難所の輸送開始。 広域防災拠点から避難所への
地域備蓄拠点4箇所が浸水被害
ノエビアスタジアム神戸分は、空輸、道路啓開等の輸送路 輸送開始。
通信手段が十分なく、状況把握が遅れ、備蓄物資の の確保を優先。
配分が遅延。
主要道路の浸水により、国道2号以南との物資搬出
入が困難。
ライフラインの復旧状況
仮設住宅等生活再建に
向けた情報提供
ラ イ フ ラ イ ン の 復 旧 に 伴 受入を開始した一時使
い、避難所から自宅等へ移 用住宅・仮設住宅等へ移
動する避難者発生。
動する避難者発生。
避難者による自主運営
に切替。避難所の統廃合
が開始。
外部委託による調達が本格
化。
【参考】阪神・淡路大震災における神戸市内の対応状況
平成 7 年 1 月 17 日午前5時46分~
【被害状況】神戸市内
人的 死亡者:4,571 人、負傷者:14,678 人
物的 全壊:67,421 棟 半壊:55,145 棟
全焼:6,945 棟 半焼:80 棟 火災件数 175 件
市役所・病院等の重要公共施設の破損
交通 鉄道の寸断
ライフライン
電気:市内全域停止 電話:約 25%停止
水道市内ほぼ全域停止 ガス:約 80%停止
避難所の状況
1 日後 :就寝者数が市内で最大(222,127 人)
7 日後 :食事提供者が市内で最大 (236,899 人)
9 日後:避難所が市内で最大(599 か所)
約 7 か月後(8 月 20 日):避難所解消
:待機所 12 か所
ライフライン・交通の復旧状況
【ライフライン】
・応急復旧完了:電気(発災後 7 日)
電話( 〃 15 日)
ガス( 〃 85 日)
水道( 〃 91 日)
【鉄道】
・全線復旧:北神急行(発災後 2 日)
神戸市営地下鉄(発災後 31 日)
JR 東海道・山陽本線(発災後 75 日)
阪急・阪神・神戸・山陽電鉄(発災後 5 か月程度)
物資の供給に係る状況
【配送拠点】
当日 :市役所 3 号館及び区役所
3 日後:市内4か所(摩耶埠頭・新神戸倉庫・シルバーカレッジ・
グリーンアリーナ神戸)
約 2 週間後(2 月 1 日):食事の業者直送開始
約 2 か月後(3 月 10 日)
:配食 1 日 2 食から 3 食へ
約 2 か月後(3 月 26 日):在宅避難者への食事提供打切り
約 7 か月後(8 月 20 日):配食停止
■南海トラフ地震・津波対策専門部会における検討テーマ:①広域連携 + ③物資の調達・供給(支援物資)について
■専門部会でのポイント
テーマ①広域連携
(1)連携強化の方向性
●地方公共団体や関係機関、企業、NPO等それ
ぞれのノウハウを最大限に活用した連携のあり
方について
(2)広域避難受入れのあり方
●他市町村が被災し、広域的な避難による被災者
の受入れが生じた場合の避難所運営等収容に
係るあり方について
■委員からの主な意見
・国、市町村、広域連合、全国市長会など、色々な
連携の枠組みがある中、普段からの関係づくりを
含めた検討や協定の有効性について整理が必要
である。
南海トラフの地震では、阪神大震災の神戸市周辺で発生し
た地震動(震度7から6)が、太平洋沿岸部を広域に襲う。加
えて同様の地域に大津波が来襲する。
→神戸市は、被災の中心ではない。
阪神大震災
南海トラフL1
陸側ケース
南海トラフL2
神戸市
全体
神戸市
全体※1
神戸市
全体※2
震度
震度7
一部震度6
震度6弱
震度7多数
震度6弱
震度7多数
死者
4,571
6,434
約0.1千
17,400
323,000
建物全壊
67,421
104,906
約3千
328,600
兵庫県算
定中
2,386,000
(気象庁より抜粋)
※1 中央防災会議事務局公表資料(H15.9.17)より
※2 中央防災会議南海地震巨大地震対策検討ワーキング公表資料(H24.8.31)より
①-2.神戸市災害受援計画の現状について
想定する協力先
再分類
経常業務
各所属で対応可能な業務
支援を要する業務
(118
118業務
118業務)
業務
継続する業務
(418
418業務
418業務)
業務
受援対応計画
130業務
130業務
支援を要する業務
(12
12業務
12業務)
業務
○企業への業務委託を含めた連携
災害時に迅速な連携を可能とするため、協定締結等の連携が必要な業務
要援護者対策
給物資の供
備蓄物資の搬出運搬
救助・救急医療
救護所設置・助産関
係
避難者・避難所対応
避難所運営
1
要援護者対応
福祉施設対応業務
6
健康管理
健康診断・防疫活動
市民相談
消費生活相談
広報対応
広報誌・プレス対応
被害状況調査
被害調査・災害査定
遺体対応
遺体処置等
ボランティア調整
ボランティア連絡調整
海外との調整
海外支援受入
生活再建
義捐金の受入
企業
NPO・
NGO
住宅建設
応急仮設住宅建設
応援要請の連絡調整
8
5
10
10
1
1
2
1
1
5
1
1
担当局
行政
神戸市医師会
都市計画総局・交通
局・みなと総局
神戸市建設協力会・
電気設備協力会
1
各区
1
各区
2
産業振興局
1
各区
1
各区
10
保健福祉局・こども家
庭局・各区
しあわせの村指定管
理者
神戸市薬剤師会
4
4
保健福祉局
2
3
市民参画推進局・こど
も家庭局・各区
5
市民参画推進局
9
4
12
主な協定例
保健福祉局
建設局・都市計画総
局・みなと総局・各区
2
保健福祉局・各区
1
各区社会福祉協議会
3
市長室
2
会計室・各区
神戸市建設協力会・
都市再生機構・応急
危険度判定協議会
3
1
)
【広報対応、遺体対応、生活再建】
週間
【例:被害状況調査、物資の供給、住宅建設】
3
1
4
2
6
神戸国際協力交流セ
ンター
神戸市建設協力会
具体的な運用の検討
①-1.阪神・淡路大震災と南海トラフ地震の相違
■南海トラフ地震における応援・受援のあり方
避難所の収容
要援護者対応
4
○他都市との連携
21大都市(政令市)や広域連合の枠組み等を活用した連携業務
■南海トラフ地震における神戸市のスタンス
避難者・避難所対応
日から
■検討結果
【例:救助・救急医療、避難者・避難所対応、要援護者対応、救護活動、健康管理、市民相談、ボランティ
ア調整、海外との調整】
①-2.災害受援計画の現状について
建築物被災状況確認
各所属で対応可能な業務
専門ホ
゙ランティ
ア
5
被害状況調査
中止する業務
○業務分類:緊急業務13分類(118業務) + 経常業務(12業務)
○本検討における対応時期対象期間
受援計画の対象期間が、発災時から1か月を目安としていることを踏まえ、
初動対応(概ね初動72時間を中心)、応急対応(概ね発災後4日から3週間)を本検討の対
象期間とした。
一般ホ
゙ランティ
ア
救助・救急医療
72
○一般・専門ボランティアとの連携
情報提供や情報交換の場への参画、合同の訓練など緩やかな連携が効果を発する業務
■具体的な検討事項
業務の例
※なお、消防局については、「神戸市消防受援計画」、水道局については「神戸市水道局 危機管理
対策マニュアル」により別途受援に関する計画が定められており、本受援計画には含まれていない。
災害時特有の
緊急業務
(410
410業務
410業務)
業務
(中央防災会議資料より抜粋)
<災害受援業務の対応時期と協力先>
<災害受援業務>
東日本大震災における教訓を踏まえ、受援体制の整備のため地域防災計
画を参考に『
『直下型地震(阪神淡路大震災の被害)』
直下型地震(阪神淡路大震災の被害)』を想定して作成。
応急対応 概(ね発災後
・災害受援計画に示されている対策・計画の整理を
もう少し進めていく必要がある。それにより神戸市
の中で調達できないものが出てくれば、外から支
援をお願いすることとなり、応援協定にも結びつい
てくる。どこからどのようなサポートをもらうのか、い
つの段階なのか等について整理するとよいのでは
ないか。
南海トラフ地震の震度階分布(L2)
)
・連携の形には、物、サービス、人、情報があり、そ
れらは、分けて考えることが必要である。
阪神大震災の震度階分布
初動対応
概(ね初動 時 間
・広域連携での神戸市の立場は、頼られる側である
可能性が高い。南海トラフなどの大災害では、被
災した市民に対する体制と、外への応援体制とを
きっちり分けて考える必要がある。
①-1.阪神・淡路大震災と南海トラフ地震の相違
資料2【1/2】
■今後の方向性① 南海トラフ地震における神戸市のスタンス
・被災地支援に限られた資源を最大限に活用するためにも、神戸市の防災・減災及び素早
い回復(レジリエント)対策を推進する。
⇒防災事業計画の見直し
・受け入れる支援者の優先順位を設定し、可能な限り市内完結の自立型体制を検討する。
例)①市の担当部署で対応
②市の他部局の応援を受けて対応
③(地元)企業との連携
④NPO・NGO(ボランティア)との連携
⑤他都市からの応援
■今後の方向性② 南海トラフ地震における応援・受援のあり方
・事前に発災後の経緯時間ごとに人員体制と業務量を把握する。応援・受援の役割
を明確にするため、市内緊急業務を最優先にしつつ、震災を経験した神戸ならで
はの貢献に取り組むため、経常業務の絞り込みを行う。
⇒業務継続計画(BCP
業務継続計画(BCP)の作成
BCP)の作成
■南海トラフ地震・津波対策専門部会における検討テーマ:①広域連携 + ③物資の調達・供給(支援物資)について
■専門部会でのポイント
テーマ③物資の調達・供給
(1)物資の調達・供給のあり方
●災害の規模及び発災からの経過により大
きく変化する物流状況に応じた、被災者
・避難所への物資の調達・供給のあり方(
方法及び体制)について
■委員からの主な意見
・巨大災害時の流通備蓄については、直下型
と違って助けは来ない状況など、ある程度の
想定をしておかないと、絵に描いた餅になり
かねない。なお、広域応援をしてもらう中で、
資器材の手配など、どこに、どういった方法で
、何をしてもらうのか、計画の中で決まってい
るなら現状を教えていただきたい。
・市全体を一括管理することはなかなか難しい
状況にあり、区役所レベルでの物資供給シス
テムや意思決定など、短時間で、迅速な判断
ができる体制作りが必要である。
・物資の供給にはプッシュとプルのシステムが
ある。プッシュのシステムは最初の3日のみで
、プルのシステムが大切である。神戸市は、
初日からプルを維持する体制をつくるべき。
③-2.南海トラフ地震における支援物資に係る既存計画
③-1.物資配送の現状
●国からの支援
●本市では備蓄物資の配送体制を構築するとともに、交通アクセス可能な広域防災拠点
を指定している。
市役所等
広域防災拠点
総合備蓄拠点等
備蓄物資の流れ
地域備蓄拠点(
地域備蓄拠点(避難所)
避難所)
支援物資の
流れ
(※内閣府:東南海・南海地震応急対策活動要領による)
○広域物資拠点の指定:しあわせの村
○上記に輸送される物資の種類と量
・食料:約20.3万食(発災後3日程度まで)
・食料:約114.8万食(発災後4日程度から1週間まで)
①備蓄品:総合備蓄拠点(12箇所:66,000人分) →地域備蓄拠点(避難所)(288箇所:71,000人分)
②支援物資:広域防災拠点 →地域備蓄拠点(避難所)
【広域防災拠点】
区役所
消防署等
資料2【2/2】
海の防災拠点 :海上アクセスを活用して広域な災害活動を展開
する拠点
・ポートアイランド
・救援物資・救援部隊の受け入れ機能
・六甲アイランド
・救援物資の集積・配送・保管機能
・摩耶埠頭、兵庫埠頭 ・医療機能
空の防災拠点 :航空アクセスを活用して広域な災害活動を展開
する拠点
・神戸空港
・救援物資・救援部隊の受け入れ機能
・神戸ヘリポート等
・緊急医療の後方支援機能
陸の防災拠点 :陸上アクセスを活用して広域な災害活動を展開
する拠点
・王子公園周辺
・救援物資・救援部隊の受け入れ機能
・御崎公園周辺
・救援物資の集積・配送・保管機能
・総合運動公園周辺
・救援部隊の活動支援機能
・舞子海岸周辺
・備蓄機能
・ 北 神 戸 田 園 ス ポ ー ツ ・広域避難スペース
公園周辺
・しあわせの村周辺
輸送内容
輸送区間
調達調整主体
輸送調整主体
発災後
3日程度まで
調理不要食品
簡易調理食品
新潟県→しあわせの村
新潟県→しあわせの村
農林水産省
農林水産省
国土交通省
国土交通省
発災後4日程度
から1週間まで
調理不要食品
簡易調理食品
精米
なし
神奈川県→しあわせの村
福岡県→しあわせの村
なし
農林水産省
農林水産省
なし
国土交通省
国土交通省
■レベル1浸水区域:南海地震浸水想定区域兵庫県津波災害研究会)
③-3.南海トラフ巨大地震の物資供給拠点等に係る検証
●南海トラフ地震の特徴を踏まえた物資供給拠点の検証を行うため、浸水区域と物資の供給拠点をプロットした。
南海トラフの特徴
①被害は海岸部に集中
②全国の自治体等の目は太平洋側に向いており、支
援は国の計画及び県備蓄物資の一部のみ
浸水により影響が予想される物資供給拠点(L1)
×東水環境センター
(約8千食)
・広域防災拠点:兵庫埠頭
御崎公園周辺
×兵庫埠頭地区
・総合備蓄拠点:東水環境センター(8,000人分)
物資供給拠点の分布
×御崎公園周辺
×ノエビアスタジアム神戸(約2万食)
ノエビアスタジアム(20,000人分)
×神戸震災復興記念公園(約2千食)
■レベル2浸水区域:南海トラフの巨大地震による
浸水想定区域(内閣府)
■具体的な検討事項
浸水により影響が予想される物資供給拠点(L2)
③-1.物資配送の現状
③-2.南海トラフ地震における支援物資に
係る既存計画
×六甲アイランド
×東水環境センター
(約8千食)
③-3.南海トラフ巨大地震の物資供給拠点等
×神戸学院大学
(約2千食)
に係る検証
支援物資の配給ルールの確立
■今後の方向性① プッシュ型とプル型の物資供給体制の構築
発災後~4日間 プッシュ型
【プッシュ型(発災後~4日程度)の体制構築】
・L1、L2クラスの津波想定に基づき、人的・物的資源の分散を防ぐため、備蓄品と救援物資を一体とした
配送フローの見直し。
支援物資の流れ
総合
オペレーションセンター
総合
オペレーションセンター
広域防災拠点
(陸・海・空)
・津波浸水想定区域内にある広域防災拠点の早期機能回復への対策(道路・航路の啓開等)を検討。
・可能な限り早期にプル型の体制に移行するための民間事業者との連携(オペレーションセンターへの人員派遣等)
【プル型(発災後5日以降)の体制構築】
・避難者のニーズに対応するため、外部委託を主体とした体制への切り替えについて検討。
・広域災害発生時には、車両・運転手・燃料の確保が困難となることを考慮する。
・被災者ニーズの吸い上げ、配送情報の伝達等、情報共有のためのルール化が必要。
発災後5日後以降 プル
民間事業者【協定】
・搬送体制構築支援等
例)外部からの支援物資 → ①広域防災拠点 → ②総合備蓄拠点 → ③地域備蓄拠点(避難所)→ 被災者
■今後の方向性② 備蓄品・支援物資配送におけるその他の課題
×ポートアイランド
×御崎公園周辺
×ノエビアスタジアム神戸(約2万食)
■プッシュ型とプル型の物資供給体制の構築
■備蓄品・支援物資配送におけるその他の課題
・広域防災拠点:ポートアイランド
六甲アイランド
摩耶埠頭、兵庫埠頭
御崎公園周辺
・総合備蓄拠点:東水環境センター(8,000人分)
神戸震災復興記念公園(2,000人分)
神戸学院大学(2,000人分)
ノエビアスタジアム(20,000人分)
×摩耶埠頭
情報の流れ
役割例)・調達先との調整
役割例)・搬送体制
・輸送手段の確保
・輸送経路の確保
民間の倉庫・ターミナル等
も活用した物資の調達・
供給の拠点
総合備蓄拠点
備蓄・支援
物資の流れ
備蓄品・支援物資
の配送イメージ
地域備蓄拠点
(避難所)
情報の流れ
地域備蓄拠点
(避難所)
区役所
役割例)・配分決定
・避難所の食糧把握
・物資の配送・在庫管理
・搬送体制
・倉庫の活用など
調達
物資の流れ
備蓄品・支援物資
の配送イメージ
民間事業者【協定】
区役所
地域備蓄拠点
(避難所)
地域備蓄拠点
(避難所)
例)・避難所の食糧把握
■南海トラフ地震・津波対策専門部会における検討テーマ:②避難所運営+③物資の調達・供給(備蓄)について
■専門部会でのポイント
②-1.避難所の選択と避難所運営に関する現状について
テーマ②避難所運営
(1)避難所のあり方
■住民の避難所選択の考え方(発生直後~安定期)
●被災者の生活の場及び地域支援の拠点としてのあり方について
●発災直後から生活再建までを視野に入れた避難所のあり方につ
いて
●良好な生活環境確保のための避難所設備のあり方について
初期(発生直後~3日程度)
原則
水平移動
(一時的)
垂直移動
自宅の2階、居住
建物の高層階
待機
自宅等
(在宅避難)
切迫した状況
移動困難者
■避難所への避難理由
①自宅等建物の倒壊・余震が怖い
・電気、電話、水道、ガス等の確保
③物資がほしい
・情報提供、交換、収集
・介護ケアの提供
・トイレなど衛生的環境の提供
・心のケア
・コミュニティの維持、形成
■標準的な避難所運営の流れと神戸市の現状
■標準的な避難所運営の流れと神戸市の現状
●在宅避難者に対する公平サービス
地震発生
・在宅避難者にも提供するサービス
③物資の提供
(水、食料、生活物資等)
④情報の提供
(安否情報、復旧情報等)
⑤ケア(保健・医療等)の提供
(介護ケア、心のケア等)
避難所の運営は、将来的に防災福
祉コミュニティの自主運営を基本
1避難所の整備
2開設方針
自主防災組織の
初動体制の構築
に向けたあり方を
検討中。※
3時間
初動期
~3日程度
~1週間
程度
●長期化した場合の避難所機能
・生活再建・復興への支援としての機能
安定期
●避難者自身による避難所運営への参加
・男女共同参画の視点
1初期対応
2運営組織の設置
3活動班運営業務
避難所運営フロー
はあるものの、防
災福祉コミュニティ
主体の運営を支援
するマニュアルに
は至っていない
4運営留意事項
1週間
程度~
閉鎖
・神戸市としては、避難者の居住戸数を確保する量的な対策と
より質の高いサービスの提供が必要。
■避難生活に係る留意すべき事項
自宅等
展開期
⑤ケア(保健、医療等)が必要
■避難所への避難理由
■避難生活に係る留意すべき事項
④情報がほしい
・避難所開設期間の短縮に取り組むべき。
■住民の避難所選択の考え方
自宅等
避難所の運営
・水、食料、生活物資等の提供
②-1.避難所の選択と避難所運営に係る現状について
仮設住宅
みなし仮設
避難所の開設
・公営住宅・みなし仮設の提供
・避難所運営を考えるために、今後、被害想定に基づいて、避
難所をどう開設してやっていくのか、シミュレーションを
してもらいたい。
■具体的な検討事項
自然発生した避難所
(公民館など)
待避先
②ライフラインの途絶
・避難所は小学校区よりコミュニティー単位にブレイクダウン
して、より身近なものとする必要がある。
避難所
(集約・閉鎖)
応急住宅
地震発生
・東日本大震災の仮設の過半数がみなし仮設であり、今後の大
災害では、みなし仮設がメインストリームとなると考えら
れる。どのように必要な戸数を確保・提供するのか等を踏
まえ、避難所のあり方・計画を考えるべきである。
・発災から生活再建までを視野に入れた避難所運営が必要。
指定避難所【拠点】
(小学校など)
公的施設の屋外空間
知人宅など
■委員からの主な意見
・避難所に行く理由は、阪神大震災での調査より大きく、ライ
フラインが途絶するから、ケアが必要な人がいるから、余
震が怖いから、情報が欲しいからの4つに分けられる。今
後、東日本大震災での経験も踏まえ、もう少し細かく避難
所に行く理由等を考えていく必要がある。
展開期~安定期~長期化
避難場所
(2)避難所運営体制のあり方
●行政、防災福祉コミュニティ等自主防災組織、ボランティア等関
係団体、民間業者など避難所に係る団体の連携を活用した避難
所運営のあり方について
●男女双方の視点及び要援護者に配慮した避難所運営のあり方
について
資料3【1/2】
■閉鎖に向けた動き
・災害時要援護者への配慮
■今後の方向性① 多様な避難生活への支援の検討
・避難所での長期の避難は、避難者に健康上の問題、人間関係の
悩み、将来への不安等、大きな苦痛を与える。したがって、「可能
な限り、避難所での生活の短縮に努める」ため支援策を検討。
例)煩雑な行政手続きの一元化・円滑化
⇒被災者生活再建支援システムの導入
速やかな恒久住宅の提供
⇒公営住宅・民間住宅の空き情報の把握
・また避難所での避難者のみならず、在宅避難者等に対しても、必
要に応じて公平にサービスが受けられるための検討が必要。
※「防災福祉コミュニティ事業の推進に関する検討会」
■今後の方向性② 避難所運営マニュアルの作成
神戸市役所
在宅
避難者
在宅
避難者
指定以外
避難所
在宅
避難者
指定以外
避難所
指定以外
避難所
指定避難所
【拠点】
在宅
避難者
在宅
避難者
指定以外
避難所
連携体制のイメージ
・超広域災害では、行政の支援が行き届かないこと
から、防災福祉コミュニティによる避難所の自主運
営に向けた取り組みを推進する必要がある。
⇒避難所運営マニュアル及びその手引書となる
ガイドラインの作成。
併せて福祉避難所運営マニュアルも作成。
■南海トラフ地震・津波対策専門部会における検討テーマ:②避難所運営+③物資の調達・供給(備蓄)について
■専門部会でのポイント
テーマ③物資の調達・供給
(2)多様な備蓄のあり方
●様々な災害の状況に対応すべ
く、市民による『個人備蓄(
市民備蓄)』、協定先業者等
による『流通備蓄』、市で避
難所等に備蓄する『現物備蓄
(公的備蓄)』、国等からの
『救援物資』等それぞれの備
蓄のあり方について
■委員からの主な意見
・市は阪神・淡路大震災を踏まえ、
約20万人の避難者に対する備蓄
計画を推進している。
(第2次10ヵ年計画(H18~27年度))
③-2.備蓄品の追加について
食糧・物資の調達及び供給量
1日目
2日目
3日目
市民による備蓄
災害発生後
5万人分
5万人分
5万人分
指定業者による流通備蓄
5万人分
10 万人分
5万人分
10 万人分
5万人分
国・他の自治体からの救援物資
各防災拠点における現物備蓄
備蓄量
東灘区
灘区
中央区
兵庫区
長田区
須磨区
垂水区
北区
西区
計
ご飯
クラッ
(食)
カー(食)
8,550
9,940
2,000
2,800
6,950
7,840
12,500
13,510
3,850
4,900
4,300
6,020
6,650
8,330
14,000
19,040
10,250
12,390
69,050
84,770
主食
(食)
18,490
4,800
14,790
26,010
8,750
10,320
14,980
33,040
22,640
153,820
L1浸水域以外の備蓄
項目
飲料水
(本)
27,576
4,296
10,824
25,344
8,040
9,072
13,824
30,360
21,288
150,624
毛布
サバイバル 生理用品 幼児用お 成人用お
(枚)
シート(枚)
(枚)
むつ(枚) むつ(枚)
17,100
17,100
29,266
24,122
2,463
4,000
4,000
11,874
16,049
864
9,110
9,700
20,842
21,508
1,713
25,000
25,000
42,926
29,673
3,549
7,700
7,700
16,850
22,251
1,381
8,600
8,600
14,438
22,455
1,288
11,300
13,300
19,684
24,366
1,906
28,000
35,200
44,470
45,859
3,948
20,800
22,400
24,610
26,837
2,675
131,610 143,000 224,960 233,120
19,787
●ライフスポット機能の確保
阪神淡路大震災を踏まえ、神戸市復
興計画において、地域防災拠点に対し
、災害時に道路・水・エネルギーなど
のライフラインが寸断された場合にお
いても、速やかに支援物資が届き、ラ
イフラインが復旧するまでの間、最低
限の自立した生活が送れるように支援
するライフスポット機能の確保を位置
づけている。
L2
L1
L2
L1
L2
L1
L2
L1
L2
L1
L2
L1
L1
L2
浸水な し
東灘区
灘区
中央区
兵庫区
長田区
須磨区
垂水区
北区
西区
計
人口
L2浸水
(人)
40,800
4,700
20,500
32,600
6,200
800
700
0
0
106,300
主食
(食)
9,710
4,800
6,360
4,800
8,750
10,320
14,980
33,040
22,640
115,400
備蓄
飲料水
(本)
8,904
4,296
5,688
4,272
8,040
9,072
13,824
30,360
21,288
105,744
ライフスポットの提供するサービス
電力
停電時の自立電源の確保
都市ガス
都市ガス供給停止時の維持燃料の確保
情報・通信 非常時情報伝達手段の確保
上水道
最低限の飲料水・生活用水の確保
防火水槽等その他の多様な水利による消火用水の
確保
下水道
緊急時の排水機能確保
生活物資 備蓄、地域分担
交通
緊急車両燃料備蓄、緊急車両通行路確保
○本検討における現物備蓄の考え方
毛布
(枚)
8,500
4,000
9,110
4,500
7,700
8,600
11,300
28,000
20,800
102,510
L2浸水域以外の備蓄
項目
種別
浸水による避難者数と計画現物備蓄量(災害1日目換算)の比較(※)
浸水な し
主食
(食)
9,710
4,800
14,790
5,394
8,750
10,320
14,980
33,040
22,640
124,424
備蓄
飲料水
(本)
8,904
4,296
10,824
4,800
8,040
9,072
13,824
30,360
21,288
111,408
(緑:下記検証品目)
粉ミルク
(本)
432
120
272
568
238
300
388
750
560
3,628
浸水な し
東灘区
灘区
中央区
兵庫区
長田区
須磨区
垂水区
北区
西区
計
人口
L1浸水
(人)
33,100
0
0
13,200
1,900
0
0
0
0
48,200
缶詰
(個)
17,544
4,296
10,704
25,344
8,040
9,192
13,824
28,824
21,288
139,056
○阪神淡路大震災の教訓
10 万人分
○神戸市内各区ごとの現物備蓄の現状
浸水な し
・備蓄品について、是非リヤカー
も考えて欲しい。例えば、荷物
や要援護者を運ぶこともできる
し、全国的にも導入を始めたと
ころも多い。
・東日本大震災の経験からも、被
災者のニーズは刻々と変わって
いくので、備蓄の単なる量では
なく、ニーズに応じた活用の仕
方等を考え、計画することで、
実際の運用もしやすくなると思
う。
・今後の南海トラフの巨大地震を
考えると、全国で備蓄品・食料
が不足することも考えられるこ
とから、長い目で、自分たちで
調達する(産み出す)ことも考
えておくとよい。
③-1.備蓄量・備蓄計画について
資料3【2/2】
毛布
(枚)
8,500
4,000
5,100
4,000
7,700
8,600
11,300
28,000
20,800
98,000
備蓄については、緊急性、代替性、輸送性などを考慮し、
【緊急性】災害後の需要が緊急を要し、一日でも欠けると困る物質
【代替性】エネルギー等で輸送に適さず、かつ緊急を要するもの
【要援護者支援】高齢者や障碍者などの生活弱者に対する支援となる
必要物資のサービス(食べ物・スペース)
に絞り、出来るだけ地域の支援施設や、市および外部からの支援物資から調
達するものとした。
代替性 低
【計画現物備蓄量(災害1日目換算)不足区】
L1 東灘区:6,840 兵庫区:1,206
L2 東灘区:10,690 中央区:3,890 兵庫区:11,500
【浸水影響の少ない区の総合備蓄拠点】
フルーツフラワーパーク:10,000人分
しあわせの村:5,000人分
神戸ワイナリー(農業公園):5,000人分
神戸学院大学(有施キャンパス):5,000人分
燃料
(※浸水による避難者のみ
を対象と仮定の場合)
応急用具
(ブルーシート)
ブルーシート)
間仕切り
品目個別協定
電化製品
(赤字:浸水による影響あり)
し尿凝固剤
日用品
食料・水・
電源 粉ミルク
照明
衛生用品
現物備蓄
仮設トイレ 毛布・敷物
運搬用具
防災用具
(工具)
工具) 情報収集
器具
緊急性 大
■具体的な検討事項
調理用具
③-1.備蓄量・備蓄計画について
③-2.備蓄品の追加について
■L1およびL2クラスの津波浸水を想定
した備蓄計画の見直し
■備蓄品目の追加と備蓄対策の整理
×東水環境センター
流通備蓄
衣類
包括協定
(約8千食)
×神戸震災復興記念公園
備蓄拠点の分布と南海トラ
フ地震の浸水区域
(約2千食)
×神戸学院大学(約2千食)
×ノエビアスタジアム神戸(約2万食)
■今後の方向性① L1およびL2クラスの津波浸水を想定した備蓄計画の見直し
・L1およびL2クラスの津波浸水を想定した備蓄計画の見直しの検討が必要。
浸水域内地域備蓄拠点:L1クラスで4か所、L2クラスで8か所
総合備蓄拠点:L1クラスで東水環境センター(東灘区)、ノエビアスタジアム(兵庫区)
L2クラスで東水環境センター(東灘区)、神戸震災復興記念公園、神戸学院大学(中央区)、ノエビアスタジアム(兵庫区)
→対策例)浸水想定区域の備蓄拠点の早期機能回復等
・南海トラフ巨大地震対策について(中央防災会議)を踏まえた備蓄計画の想定期間及び役割分担についての再整理が必要。
→対策例)流通在庫備蓄方式の導入、個人用備蓄シェア(例:たすきプロジェクト)について
:L1浸水区域
:L2浸水区域
図
現物備蓄の考え方のイメージ
■今後の方向性② 備蓄品目の追加と備蓄対策の整理
・他都市の備蓄品や東日本大震災の教訓を参考に、緊急性・代替性・要援護者支援の観点も踏まえ、
以下の品目を追加検討。
発電機・・・停電時対応、燃料も備蓄
投光機・・・夜間避難時に活用
リヤカー・・・災害時要援護者(避難行動要支援者を含む)の移動、物資・機材の運搬
ブルーシート・・・屋根の応急復旧や多様活用
間仕切り・・・プライバシー確保
おかゆ・・・要援護者用食料
ダンボールベッド・・・要援護者用介助用品
資料4
神戸市防災会議
第3回 南海トラフ地震・津波対策専門部会 議事概要(案)
議事概要(案)
1.第3回専門部会の概要
日時 :平成25年10月28日 13:30~16:30
場所 :神戸市危機管理センター 会議室
出席者(委員)
:林部会長、磯辺委員、神埼委員、鍬田委員、小池委員、近藤委員、坂本
委員、立木委員、野崎委員、山本委員
(神戸市)
:危機管理室、市民参画推進局、保健福祉局、建設局、都市計画総局、み
なと総局、教育委員会事務局、消防局、東灘区、中央区、
2.委員意見要約
避難システム
・避難困難地域の分布図は、脆弱な部分とハザードを重ね合わせることで、防災対策を考
えられるものとなり、非常に意味がある。今後、地域の防災計画を考えるためには、ポイ
ントで表現するなど、より具体的に見ていくことが必要になる。
(立木)
・情報が重要であり、どのような災害がどのように来るのか、想定にリアリティがないと
地域も行動ができないため、本日非公開の被害様相のようなものを早く公表してもらうこ
とを希望する。
(野崎)
・ポイント①の津波に備える範囲については、現在、県の浸水想定が実施中であることに
より、警戒区域と国の浸水想定区域の2つが存在する、移行期間と考えるべきであり、今
後、県の結果がでてくれば、その結果の範囲とすればよい。
(林)
・ポイント②について、自己決定できない人についても考えておくことが必要であり、自
己決定できる人は、できない人のこと、あるいはその後の状況についても含めて自己決定
をすることが必要であることを啓発していくことが重要と思う。
(磯辺)
・津波浸水はいつ引くのか、津波の威力は東日本大震災と同じようなものなのか、などの
いろいろな想定の具体的な情報がないと、自己決定や地域防災を行うことは難しい。(野
崎)
資料4
・垂直避難をした人について、市として、その後の救出・救助を行うことを踏まえて考え
ておく必要がある。
(林)
・特養などの施設については、事業継続計画を作成する必要があり、その中で自己決定を
考えていくことが重要である。
(立木)
・南海トラフで地震が起こったら、ほぼ確実に浸水すると考えるべきであるのは、兵庫区
と東灘区となり、兵庫区はかなり広域に、東灘区は一部の地域が浸水する。また、もっと
大きな地震が起こった場合には、中央区も広域に浸水が想定されており、事業所が多いな
ど兵庫区とはまた異なることから、それぞれの地域で具体的な検討が必要になる。
(林)
・停電や余震のことも考えると、エレベータは使えないと考えられ、要援護者の方が垂直
方向にどこまで上がれるのかということも押さえておく必要があるのではないか。
(鍬田)
・自己決定のための判断の仕方についても示すことが大事であり、水平・垂直避難という
だけでなく、何が安全に繋がるかということの判断をできるかが重要である。
(林)
・要援護者の避難困難図をどう見るか、考えるかが重要であり、例えば、地域でもっと支
援者を動員しなくてはいけないなどの対策の判断材料として見てもらう等、その見方につ
いて教えていくことが必要である。
(立木)
・ポイント③について、避難した人に対して情報を提供すること、地域のみではなく、誰
でも避難場所を使えるように掲示・周知をすること、などが考えられる。
(林)
・ポイント④につて、阪神大震災の経験として、事後的にできた避難所に物資が届かず、
問題となったこともあるため、事前から定めて、対策とセットになっていることが必要で
ある。
(立木)
・避難は長丁場になるということを周知しておくこと、また、避難所への避難は、命への
危険が高い人を優先することが大事であり、優先度を考えて欲しい。
(磯辺)
・施設の要援護者の場合、法人としてどのように避難するか、事業継続計画で予め定めて
おくことが大事である。
(立木)
・東灘区では、津波対策について、防コミが連携して取り組んでおり、そのような仕組を
行政からも推進して欲しい。
(山本)
資料4
・今後、複合災害についてどこまで盛り込んでいくのか、という観点も重要ではないか。
(野
崎)
・新たなポイントとして、事業者や施設などが津波を考慮した事業継続のために、市とし
てどのような支援ができるのか、という観点もあるのではないか。
(林)
・市からの声かけにより、近隣企業との合同訓練が可能となり、また、市の援助により、
備蓄や訓練も実施できていることから、そのような取り組みを、良い事例として進めて欲
しい。
(坂本)
資料4
都心部の津波避難・帰宅困難者対策
・ポイント①について、南海トラフの地震の場合、高いビルへの長周期地震動の影響があ
るため、垂直避難については、もう少し長周期の影響を考えておく必要があるのではない
か。
(磯辺)
・都心部では多くの高層ビルがあるため、垂直避難が可能なビルについて、誰でも分かる
ような表示等をして欲しい。
(神崎)
・以前より居留地では防災計画の取り組みを進めており、企業でも避難者や帰宅困難者を
受け入れる想定で取り組んでいる。地域の安心を与えることが事業者にもメリットになる
ような仕組みも含め、そのような取り組みをエリアで受け入れる体制を作っていくことが
よいのではないか。
(野崎)
・地域に応じた適切な避難を推奨していくことが必要ではないか。例えば、三宮は垂直避
難あるいは市役所へ、元町は北へ、ハーバーランドは垂直避難、など。
(林)
・地域で地区防災計画を作ってもらい、市としてそれらの情報を提示していくことが重要
である。
(立木)
・ポイント②について、レベル 1 とレベル 2 で津波警報と大津波警報に分かれる訳ではな
い。感覚として、例えば、地震動が 1 分以上続いたら津波が来ると考えて避難行動を始め
るなど、経験的感覚により行動することも大事だと考える。
(林)
・人は駅など情報が取れる場所へ向かおうとすると考えられるため、避難路は人によって
閉塞することも予想され、それらの人を他へ誘導することを考えておく必要がある。また、
情報の提供場所・方法についても考えておくことが必要である。
(鍬田)
・水平・垂直避難を併用することに意義はなく、地区に応じて適切な避難行動をとるよう
な取り組みが望ましい。
(林)
・帰宅困難者については、東日本大震災の際に、首都圏での対応のばらつきが問題となっ
たようなことが無いように取り組んで欲しい。
(林)
・東日本大震災での対応事例等を調べて、使えるものがあれば活用したらよいのではない
か。
(野崎)
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