...

続・創まり - 北九州市立学校

by user

on
Category: Documents
59

views

Report

Comments

Transcript

続・創まり - 北九州市立学校
北九州市立尾倉中学校
校長通信
№145
【ホームページアドレス】
www.kita9.ed.jp/ogura-j
【携帯用連絡ページ】
平成22年
www.kita9.ed.jp/ogura-j/mobile
6月11日
はじ
「続・創まり 」
校長
そうかつ
江
口
満
は
修学旅行最終日、小倉駅での解散式。定村学年主任の総 括を聞きながら、平城京に思いを馳せた。710年、広
せんと
だいり
大な奈良盆地に遷都された当初は、大極殿と内裏(天皇の私的な在所)
、その他の官舎が整備された程度だったと考
えられいる。その後、寺院や邸宅が段階的に造営され、人口10万人の国際都市へと発展していったのである。復
だいごくでん
すざくもん
つち
元された大 極 殿や朱雀門を見ていた時、当時の人々の息づかいや槌の根が聞こえたような気がした。私たちは、今
回の修学旅行で、奈良時代の国造り
に対するエネルギーを肌で感じてき
た。解散式で3年生の皆さんは、定
村学年主任に真っ直ぐに視線を向け
た。君たちの眼差しの中にも力強い
エネルギーを感じた。今から君たち
は、体育大会や文化活動発表会、進
路などに挑戦する。私は、その時、
「創まり」を確信したのだ。
平城宮跡のシンボル朱雀門【左】解散式で定村学年主任に視線を向ける3年生【右】
「思い出の修学旅行」
3年2組
古賀
靖乃
中学校生活で一度しかない修学旅行。何事もなく安全に過ごせた。これが一番よかったと思う。一日目は、ずっと歩いて京都
の町を巡った。清水寺まで行く途中の道のりで、今までに見たことのない町並みだった。田舎とも都会とも言えないと思う。で
もすごく落ち着く場所だった。昔はこういう町並みが都会だったんだろうな。よくテレビで見る明治時代くらいの時代劇の町並
みみたいだった。清水寺に着くと、たくさんの観光客がいた。清水寺
には有名な飲んだら願いが叶うと言われる「音羽の滝」がある。あま
り人が並んでいなかったけど、そこには行かなかった。でも、遠くか
ら見るとなんとなく、
「あ、願いが叶いそうだなー。」と思った。少し
行きたかったが、「おみくじを引いて大吉だったから良いかー。
」と開
き直った。一日目はずっと歩きっぱなしで疲れた。一日目でこんなに
疲れるとは思わなかった。疲れたけど楽しく過ごせたと思う。
二日目は、「金閣寺や東大寺、平城宮跡、法隆寺で、お寺さんめぐ
りだなー。」と思った。お寺の大仏様は、写真で見て想像していた以
上に大きかった。特に東大寺の南大門にある“阿・吽”の像は大きか
った。本当に“阿・吽”の顔をしていた。つい見とれてしまった。大
仏様を見ていると、とても不思議な感じがした。何となく大仏様が生
きているような気がした。たぶん、それはいろんな人が心を込めて作
ったからだと思う。お寺めぐりは結構楽しいというより感動した。
東 大 寺 大 仏 殿 前 で 奈 良 ガ イ ド 協 会 のチ ー フ
ガ イ ド 鈴 木 行 雄 さ ん の 丁 寧 で 分 か り やす い
説明を聞く3年生の皆さん。鈴木さんは、
事 前 に ホ ー ム ペ ー ジ を ご 覧 に な り 、本 校 の
様 子 を 大 変 よ く ご 存 じ で し た 。 プ ロ 意識 を
学ばさせていただきました【上】3日目の
す が す が し い 朝 、 緑 が 鮮 や か な 兵 庫県 「 ホ
テル 東条 湖」 前 での 学年 写真 【左 】
三日目は、神戸のポートタワー。船に乗った。船の中では、友だちと写真を撮った。途中、船酔いしてしまった。船から下り
て、ポートタワーに行った。ポートタワーから見た神戸の景色は、ビルがたくさんある都会だった。そこでお土産を買って3日
間の修学旅行が終わった。3日間があっという間だったけど、楽しかった。班別行動は慣れない活動だったけど、いい経験にな
った。そして、旅館やホテルで同室の人と仲良くなれて良かった。この修学旅行は、とても楽しい中学の思い出になった。
「船上のデスマッチ」
3年1組
米良
伸義
「ヤバイ…、酔った…。
」押し寄せる吐き気は、電光の速さで体内を加速し、拡大の一途をたどる。僕の中をかっ歩しじゅうり
んする吐き気は、戦闘開始早々、ギヤフルオープンで暴れまくる。なぜこんなことになってしまったのだろう。発端は5分前だ
った。神戸でクルージングなどという何だか楽しそうな名目のもと、僕は船へとライ
ドオンしたのだった。…速攻酔った。そういうわけで現在に至る。これから小一時間、
この吐き気と戦い続けなければならない。何だか勝てそうもない。いや!あきらめて
はダメだ!勝てる!…多分。恐らく、メイビー。「くっ…。」くそぉ、また波がきてし
まった。何だこの大きさは!まるで現代社会の流行の波のようなビッグウェーブだっ
た。…第一次吐き気戦争の開始だった。
腹に手をあてる。腰を曲げる。呼吸をゆっくりと大きくする。よし!これならいけ
そうだ!「…お前、何やってんだよ…。
」友だちが言う。白い目線で。「…え?」友人
の言葉も無理はないだろう。なぜなら腹を押さえて腰を曲げながら「ハァハァ」と言
っている変態がそこにいたからだ。…作戦変更。友人に何でもないと告げ、体勢を立
て直す。その瞬間「ドカァーン!」と。僕には確かに聞こえた。ビッグバンを引き起
こし、全てを無に変えようとする吐き気の爆発音が!ヤバイ!このままでは全てが無
に帰せる!…いや、胃袋の中だけだけど、早急に手を打たなければならない。このま
までは船の中に汚物をまき散らすことになる。どうすればいい?僕はどうすれば?「…
お前、何やってんだよ。
」友人が言う。雲のような真っ白なめで。
「フフフフ…ハハハハハ!」もう笑うしかない。そこには、腹
を両手でだきしめて、足をくねくねさせながら腰をよじって「ハ
ァハァ」言いながら気味悪く笑う変態がいた。遠くに陸が見え
る。第一次吐き気戦争の終焉だった。
港に着く。いくせんものデスマッチを繰り広げた船から出る。
吐き気との戦い。それによって僕は勝利を得た。ただ何だか人 班別研修で歩き回り、お腹もペコペコ。祇園「佐の」での夕
食「牛しゃぶしゃぶ」に気合いを入れて挑む3年生【上】大
として大切な物を失ってしまった気がする。雪のように白く冷 盛りごはんをつぐN君とペロリと食べたS君【左】2日目の
たくなり、僕の体を電光石火で射抜く友人の目が、それを告げ バイキング。思ったより食べる量が少ないと思いきや、これ
は単なる序章に過ぎなかった。すさまじい食欲を目撃!【右】
ていた。
雨の法隆寺【左】班別自主研
修で昔懐かしい京の町並みが
残る産寧坂【中】3日目の朝
練習。ホテルから国宝朝光寺
へ。有川カメラマンも挑戦!
大混雑の金閣寺。今村先生と貴重なワンショット
【左】神戸港とポートタワーからの眺望【中下】
平城宮跡の広大さが分かる一枚【中上】バイキン
グで絶好調!【右上】夜のミーティング【右下】
Fly UP