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12 板ガラスと熱割れ

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12 板ガラスと熱割れ
12 板ガラスと熱割れ
外壁に用いられた板ガラスは太陽の直射により破損
2 網入・線入板ガラス
蘋使用状態
することがあります。これは一般に熱割れと呼ばれ
網入・線入板ガラスは金網や金属線が含まれているた
次のような使用状態の場合、ガラス温度が非常に高
る現象です。
めクリアーカットしにくく、また熱膨張率も異なるため
くなり、熱割れを起こす可能性が大きくなります。
エッジ強度は一般ガラスの半分程度しかありません。
1 ガラスの内側にカーテンやブラインド、その他遮蔽
12-1 板ガラスの熱割れ現象とその特徴
さらに雨水・結露水のサッシ内への浸入により、錆が
物があると、ガラスが吸収した熱が放熱されにくくな
発生すると、強度低下することがあるので、ガラス建
るので、特にこれらのものを密着させることは避けて
蘋熱割れ現象
材総合カタログ「商品編」の網入・線入板ガラス/標
ください。
窓ガラスに日光の直射を受けると、照射された部分
準施工法に示す水密施工や防錆処理をします。特
2 冷暖房用の吹出しエアーが直接ガラスに当ったり、
は吸熱のため高温となり膨張します。一方、周辺の
に熱線吸収網入・線入板ガラスは熱割れ上最も条件
強力なライトを照射すると、ガラスのその部分の温度
サッシにのみ込まれた部分や、影の部分はあまり温
が厳しいので注意します。
が高くなるので避けてください。
度上昇せず低温のままとなります。この低温部は、
蘋サッシ・カーテンウォールの取り付け、構造
3 ガラス面に紙をはったり、ペンキを塗ると吸収率が
高温部の熱膨張を拘束し、結果としてガラス周辺部
1 ガラスとサッシのクリアランスは4mm以上確保し、
極度に大きくなり、その部分の温度が高くなるので避
に引張応力が発生します。この熱応力は被照射部と
ガラスとサッシをできるだけ断熱します。
けてください。
周辺部との温度差、すなわち板内温度差に比例し、
2 サッシが熱容量の大きなコンクリートに直付けの場
4 ガラスの内面に反射膜などがあると、一度透過した
ガラスのエッジ強度をこえる引張応力が発生すると
合、日射を受けてもサッシ温度、つまりガラス周辺部
日射が再度ガラスに吸収され、ガラス温度が高くな
熱割れとなります。
が低温のままとなるので、板内温度差が大きくなり、
るので、注意してください。
蘋熱割れの特徴
熱割れ上条件が厳しくなります。
蘋ガラス施工状態
1 熱割れは一般に冬期の晴れた日の午前中に発生し
蘋シール材
1 ガラスエッジ
やすくなります。これは冬期は大気が澄んでいる日
パテは断熱性が悪く、水密性も良くないので、弾性シ
ガラスの切口はクリアーカットされ、周辺にキズなど
が多く、日射量が特に南面において最大となり、しか
ーリング材(ポリサルファイド系・シリコーン系)
を用い
ない状態で施工してください。
もサッシ周辺が冷えているためです。
ます。
2 ガラスの位置決め
2 通常、熱割れはサッシの取付・構造や影の状態、
ガラスは直接サッシに接触することを避け、十分クリ
さらに使用状態などが厳しい条件で複合し発生する
アランスをとった状態ではめてください。
ことが多くなります。
3 一般に、熱割れはガラスのエッジを始発とし、まず
エッジ辺に直角に走り、それから蛇行する点が特徴
です。
12-2 熱割れの防止方法
高 温 部
熱割れを防止するためには、ガラス板内温度差を大
被照射
でガラスのエッジ強度を低下させないことが最も重
高 温 部
要です。
1 熱線吸収板ガラス
その特性上、太陽放射熱を多量に吸収し、被照射部
は高温となり、熱応力が大きくなりやすいので、
熱伝導
膨張
;
;;
;
;;;
蘋ガラス品種
圧
縮
応
力
の良い金属サッシとは十分に断熱することが必要です。
拘束
サッシ周辺
低 温 部
引
張
応
力
熱
;
;
;;;
きくしない使用状態とすることと、良好な切断と施工
低 温 部
47
エッジ温度係数
蘋熱割れの判定
12-3 熱割れ計算とその判定
熱割れの原因となる熱応力は、使用窓の方位・ガラ
f
左式で求めた発生熱応力σと板ガラスの許容熱応
熱応力はガラス中央部とエッジの板内温度差に比例
力σaと比較します。
しますが、エッジ温度teはガラスの施工状態やサッシ
ス品種や使用構成の他、日影の状態、カーテンの影
σ≦σa の場合 熱割れ計算上安全
熱容量によって異なってくるため複雑です。
響、施工条件など複雑な影響を受けます。この発生
σ>σa の場合 熱割れの可能性があるので、
そこでガラスの板内温度差〈t g−t e〉を〈t g−t s〉に置
熱応力を以下に示す計算式で推定し、許容熱応力と
比較することで熱割れの危険性があるかどうか判定
したり、必要な対策を検討することができます。
施工法、その他の検討を要
きかえて、tg−te=f(tg−ts)つまり、
します。
f=
(tg−te)
(t
/ g−ts)
となり、これがエッジ温度係数で、
影係数 K1
実験により求めたものです。
蘋板ガラスの発生熱応力 σ
ガラス面への日射が均一ではなく、部分的に日影が
次に示す計算式によって発生する熱応力を推定
できると、ガラス板内の温度分布が変わり、影のな
します。
い場合に比べて発生熱応力が大きくなります。
σ=K0・K1・K2・K3・f・(tg−ts)
この応力増を影のない場合を1.0として比で表わし
たものが影係数です。
σ :ガラスに発生する熱応力
kg/cm2(※1)
K0 :基本応力係数 シングルシャドー クロスシャドー パラレルシャドー そ の 他
4.8kg/cm2℃
K1 :影係数(影による応力増比)
K2 :カーテン係数 (カーテン・ブラインドによる応力増比)
K3 :面積係数 (ガラス面積による応力増比)
影
の
形
状
係
数
f :エッジ温度係数 tg :ガラス中央部温度 ℃
ts :サッシ温度 ℃
※1:SI単位系(MPa)へは㎏/㎝2で算出された値に0.0980665
を乗じて換算します。
●使い方
シャープ影
1.3
1.6
1.7
1.7
●方立だけ ●方立、無目 ●方立ありで、樹木、看板な
周辺建物の どガラス面に
実 ●無目だけ あり
●ガラス四辺 影など複合 シャープな影
など
に突出あり
が生じる場合
条
件 ガラス面からの方立、無目などの突出が
100mm以上の場合は必ず適用
まず次頁計算式によって、ガラス中央部温度tgとサッ
シ温度t sを求め、その温度差に基本応力係数と右に
カーテン係数
K2
示す各種係数を乗じて発生熱応力を推定します。
ガラス面の室内側にカーテンやブラインドがあると、
複層ガラス・合わせガラスは外面・内面側ガラスとも
これらによる日射の反射・再放射の影響を受けます。
それぞれ計算してください。
このためガラス中央部の昇温度が大きくなるので、
蘋板ガラスの許容熱応力 σa
この増加割合をカーテンなどのない場合を1.0として
熱割れはガラスのエッジを始発とするので、各種板
比率で表わしたものがカーテン係数です。
ガラスのエッジ部の許容熱応力を次の通り定めてい
ます。
ガラス面からの
距離
係 数
各種板ガラスの許容熱応力
ガラス品種
フロート板ガラス
呼び厚さ
(ミリ)
許容熱応力 a
kg/cm2
MPa
1.3
1.1
1.5
1.3
面積係数 K3
3∼12
180
18
ガラス面積が大きくなると、ガラス板内温度差が同
150
15
じであっても、拘束条件などの影響によって熱応力
−
100
9.8
構成するガラス品種に同じ
注:
1. ガラスエッジは全てカッターによるクリアーカットとします。
2. ガラス周辺を加工する場合は、
研磨120番以上の仕上げと
します。
3. SI単位の数値は㎏/㎝2 で表示された値に0.0980665を乗
有効数字2桁として表示しています。
じて3桁目を四捨五入し、
48
厚手カーテン、
薄手カーテン
ブラインド
(レース)
100mm 100mm 100mm 100mm
未満
以上
未満
以上
15・19
網入・線入板ガラス 6.8・10
複層ガラス・
合わせガラス
カーテンなど種類
が大きくなります。この応力増加をガラス面積1.0m2
を基準にして、比率で表わしたものが面積係数です。
サッシ・カーテンウォールの取付、
構造
ガラス施工の
種 類
PC部材に打込
み又は直付けサ
ッシ
金属カーテンウ
ォール又は可動
サッシ
パテ・塩ビビード
0.95
0.75
ゴム・ポリサルフ
ァイド施工
0.80
0.65
標準施工
0.65
0.50
ガスケット
0.55
0.48
注:エッジ温度係数
1. サッシの色が濃色の場合は、サッシの熱吸収を
考慮して上表値に0.9を乗じることができます。
2. 複層ガラスの場合、室内側ガラスは上表値から
0.1を減じることができます。
熱線吸収板ガラスの使用時など熱割れのおそれ
のある場合、弊社ではコンピュータによる計算
を実施しています。下記の条件を支店へご明示
ください。
●計算上必要な条件
〈ガラス中央部温度〉
・建設地域
・各窓面方位
・使用予定ガラスの品種、厚さ又は品種構成
・その他
複層ガラスは中空層の厚さ
スパンドレルの場合はパネル構成の概要(ボード
の材質、厚さ、仕上げの色)
〈影係数〉
・ガラス面から外壁の突出状況
・看板や周辺建物の影響
〈カーテン係数〉
・カーテン、ブラインド設置予定の有無とガラス面
までの距離
・カーテンの種類
〈面積係数〉
・ガラス寸法(面積)
〈エッジ温度係数〉
・サッシ、カーテンウォールの構造
・ガラス施工法の種類
ガラス面積m2 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 4.0 5.0 6.0
係 数
0.95 1.00 1.04 1.06 1.08 1.10 1.13 1.15 1.16
・各種板ガラスの
「熱割れ判定」
計算は、
弊社ホームページからご利用いただけます。
http://www.nsg.co.jp/archi/
ガラス中央部温度 tg
日射吸収などによるガラス中央部の温度は、ガラス
A
窓部単板ガラス
求めます。
tg=
I0 :日射量 kcal/m2h
I0・a+
0・t0+ i・ti
0+
t0 :室外温度 ℃
i
ti :室内温度 ℃
注:実用式は表中の記号の説明に示します一般的な条件値
を基本式に代入して求めたものです。
▲ ▲ ▲
●基本式
品種や使用方法によって次の計算式から選定のうえ
0:室外側熱伝達係数 13kcal/m
●実用式
i :室内側熱伝達係数 表2
表2
2h℃
7kcal/m2h℃
▲
表3
▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲
a :ガラスの吸収率
tg=0.05I0・a+0.65t0+0.35ti
表1
表4
B
窓部複層ガラス
●基本式
〔(
tg1=
〔
tg2=
A1+ a・A2〕I0+ (
t0+
a+ i)
0
a+ i)
a・ i・ti
0・ a+ 0・ i+ a・ i
(
a・A1+
A2〕I0+ a・ 0・t0+ (i 0+ a)
a+
tg1:室外側ガラス中央部温度 ℃
tg2:室内側ガラス中央部温度 ℃
A1:室外側ガラス総合吸収率 ti
0)
0・ a+ 0・ i+ a・ i
A2:室内側ガラス総合吸収率 I0 :日射量 kcal/m2h
t0 :室外温度 ℃
●実用式
ti :室内温度 ℃
1
中空層 6ミリ tg1= 〔(14A1+ 7A2)I0+182t0+ 49ti〕
231
1
〔( 7A1+20A2)I0+ 91t0+140ti〕
tg2= 231
1
中空層 12ミリ tg1= 〔(12A1+ 5A2)I0+156t0+ 35ti〕
191
1
tg2= 〔( 5A1+18A2)I0+ 65t0+126ti〕
191
但し A1=a1 1+
1・ 2
1− 1・ 2
A2=
a2・ 1
1− 1・ 2
0 :室外側熱伝達係数 13kcal/m
i
表4
表1
表2
表2
2h℃
:室内側熱伝達係数 7kcal/m2h℃
a :中空層の熱伝達係数
複層ガラス中空層
6ミリ 7kcal/m2h℃
12ミリ 5kcal/m2h℃
a1・ 1・ 1:順に室外側ガラスの吸収率、
透過率、反射率
表3
a2・ 2:順に室内側ガラスの吸収率、
反射率
表3
C
窓部合わせガラス
●基本式
ti−tk
1
tg1= +t
1 1 d
k
+ +
0
0 i
tk−ti
1
tg2= +t
1 1 d
i
i + +
0 i
tg1:室外側ガラス中央部温度 ℃
tg2:室内側ガラス中央部温度 ℃
tk :相当外気温度 ℃
A :合わせガラス総合吸収率
d
:合わせガラスの熱伝導抵抗 m2h℃/kcal
●実用式
tk−ti
tg2= +ti
20
d
+7
13
t0 :室外温度 ℃
ti :室内温度 ℃
0:室外側熱伝達係数 13kcal/m
i :室内側熱伝達係数 I0・A
I0・A
+t0= +t0
但し tk= 13
0
a1,
表1
表2
表2
2h℃
7kcal/m2h℃
1:順に室外側ガラスの吸収率、
透過率
a2 :室内側ガラスの吸収率
A=a1+ 1・af+ 1・ f・a2=a1+0.05 1+0.95 1・a2
▲ ▲ ▲ ▲ ▲
I 0 :日射量 kcal/m2h
ti−tk
tg1= +tk
20
d
+13
7 表3
表3
af, f:順に中間膜の吸収率0.05、
透過率0.95
dg1, dg2:順に室外側、室内側のガラス厚さm
d dg1 df dg2 dg1+dg2
0.00038
= + + = +
0.65
0.156
g
g
f
g :ガラスの熱伝導率 0.65kcal/mh℃
f :中間膜の熱伝導率 0.156kcal/mh℃
df :中間膜の膜厚さ 0.00038m
49
5ガラス中央部温度 t裼
D
スパンドレル部単板ガラス
●基本式
2
1
a
Ag・I0+
db
b
+
0
1
i
(Ag+Ab)I0+
1
0
+
2
a
+
db
b
0・t0
+
1
1
i
db 2
+ti
+ +
b
a
▲▲▲▲
tg=
i
●実用式
tg=
1 0.29Ag・I0+
13
db
b
db
+0.14 (Ag+Ab)I0+13t0 0.43+ +ti
b
0.5+
db
b
▲
但し Ag=a(1+ ・ b)
ab, b:順にスパンドレルボードの吸収率、
表6
反射率
サッシ温度 ts
●基本式
ts=
0・t0+ i・ti
▲ ▲
スおよびスパンドレルの場合のいずれも次の
▲
Ab= ・ab(1+ ・ b)
サッシ温度は窓部の単板・複層・合わせガラ
Ag :ガラスの総合吸収率
Ab :ボードの総合吸収率
db :スパンドレルボードの厚さ m
b :スパンドレルボードの熱伝導率
表5
kcal/mh℃
表1
I0 :日射量 kcal/m2h
表2
t0 :室外温度 ℃
表2
ti :室内温度 ℃
2
0 :室外側熱伝達係数 13kcal/m h℃
2
i :室内側熱伝達係数 7kcal/m h℃
a :中空層の熱伝達係数
スパンドレル部中空層 7kcal/m2h℃
a, , :順にガラスの吸収率、
表3
透過率、反射率
t0 :室外温度 ℃
0+ i
ti :室内温度 ℃
計算式を用いて求めます。
0:室外側熱伝達係数 13kcal/m
●実用式
i :室内側熱伝達係数 表2
表2
2h℃
7kcal/m2h℃
ts=0.65t0+0.35ti
単位:kcal/m2h
■表1 日射量I0
窓方位
東 面
南東面
南 面
南西面
西 面
冬 期
500
700
700
700
500
夏 期
700
700
300
700
700
季節
注:
●日射量
1. 北面、北東面、北西面については日射量が小さいの
で熱割れ計算は実施しません。
2. 各方位での窓面日射量は垂直ガラス面について示し
ます。
●計算用参考温度
単位:℃
季節
東
南東
南
南西
西
北海道中央部
冬期
−20
−10
−10
−10
−15
旭川、帯広付近
夏期
20
23
25
25
25
上記以外の北海道
冬期
−15
−5
−5
−5
−10
全域
夏期
20
23
25
25
25
室外
東北、関東北部、
冬期
−10
0
0
0
−5
温度
甲斐・信濃・飛 騨
襌
の山岳地方
夏期
25
28
30
30
30
関東南部、北陸、
冬期
−5
5
5
5
0
夏期
30
33
35
35
35
冬期
5
15
15
15
10
夏期
30
33
35
35
35
地 域 名
t0
東海、近畿、中国
■表2 室外温度t0・室内温度ti
室外温度
to
室内温度
ti
50
四国、九州
●理科年表による各地の最低気温あるいはTAC温度(設備設
計用温度)などを参考に各地の気象条件に応じて求めた値と
する。
●一般に当該ビルの空調設定温度とする。
●東面については、日射を受ける時間が暖房していない場合も
考慮して、ti=t0とする。
沖 縄
室内
温度
ti
冬期
20
夏期
25
国内全域
■表3 単板ガラスの日射特性値a, ,
品 種
略 号
■表4 代表的複層ガラス
(ペアマルチ)の日射総合特性値A. T. R
構 成 品 種
総合吸収率A
吸収率
a
透過率
FL3
0.072
0.849
0.079
FL5
0.115
0.809
0.076
FL6
0.136
0.790
0.074
FL8
0.175
0.753
0.072
FL10
0.212
0.719
0.069
FL12
0.245
0.688
0.067
FL15
0.292
0.644
0.064
FL19
0.347
0.592
0.061
PWC, PWN
0.170
0.758
0.072
PW10N
0.228
0.704
0.068
線 入 板 ガ ラ ス
PWU
0.160
0.767
0.073
ユ ニ ワ イ ヤ ー
PW10U
0.219
0.712
0.069
BZFL3
0.190
0.739
0.071
BZFL5
0.294
0.642
0.064
BZFL6
0.340
0.599
0.061
BZFL8
0.422
0.521
0.057
BZFL10
0.492
0.454
0.054
BZFL12
0.551
0.397
0.052
BZFL15
0.614
0.336
0.050
GRFL5
0.297
0.639
0.064
GRFL6
0.344
0.595
0.061
熱線吸収板ガラス
GRFL8
0.426
0.517
0.057
グ レ ー ペ ー ン
GRFL10
0.497
0.449
0.054
GRFL12
0.557
0.391
0.052
GRFL15
0.628
0.323
0.049
MFL5
0.444
0.500
0.056
MFL6
0.493
0.453
0.054
MFL8
0.570
0.379
0.051
MFL10
0.628
0.323
0.049
MFL12
0.672
0.280
0.048
HFL5
0.348
0.591
0.061
熱線吸収板ガラス
HFL6
0.399
0.543
0.058
ブ ル ー ペ ー ン
HFL8
0.490
0.456
0.054
HFL12
0.628
0.323
0.049
CFL6S
0.116
0.645
0.239
アルミニウム板
熱線反射ガラス
CFL8S
0.145
0.617
0.238
炭素鋼
レ フ ラ イ ト S
CFL10S
0.174
0.590
0.236
コンクリート
CFL12S
0.200
0.565
0.235
各 種
気泡コンクリート
RSBZFL6CS
0.391
0.472
0.137
材 料
合 板
0.13
RSBZFL8CS
0.477
0.410
0.113
エアレックス
0.04
RSBZFL10CS
0.548
0.356
0.096
ポリスチレンホーム
RSBZFL12CS
0.608
0.309
0.083
吹付石綿
RSBZFL15CS
RSGRFL6CS
0.680
0.385
0.251
0.474
0.069
0.141
仕 上
平板パネル
RSGRFL8CS
0.471
0.412
0.117
パネル
石綿セメント珪酸カルシュウム板
0.085∼0.09
RSGRFL10CS
0.544
0.357
0.099
石綿珪酸カルシュウム板
0.085∼0.3
RSGRFL12CS
0.604
0.310
0.086
石綿セメント珪酸カルシュウム板
RSGRFL15CS
0.252
0.341
0.071
0.131
石綿珪酸カルシュウム板
ガラス品種
フロート板ガラス
網 入 板 ガ ラ ス
熱線吸収板ガラス
ブロンズペーン
熱線吸収板ガラス
グリーンペーン
熱線反射ガラス
レフイックCSブロンズ
熱線反射ガラス
レフイックCSグレー
反射率
室外側ガラス
RSMFL6CS
0.677
0.528
熱線反射ガラス
RSMFL8CS
0.606
0.279
0.115
レフイックCSグリーン
RSMFL10CS
0.664
0.234
RSMFL12CS
0.707
0.200
RSHFL6CS
0.398
0.445
0.157
RSHFL8CS
0.479
0.383
0.138
RSHFL12CS
0.597
0.292
0.111
熱線反射ガラス
レフイックCSブルー
室内側ガラス
BZFL5
ブ
ロ
ン
ズ
ペ
ー
ン
BZFL6
BZFL8
GRFL5
グ
レ
ー
ペ
ー
ン
GRFL6
GRFL8
MFL5
グ
リ
ー
ン
ペ
ー
ン
MFL6
MFL8
HFL5
ブ
ル
ー
ペ
ー
ン
HFL6
HFL8
総合透過率 総合反射率
T
R
室外側A1
室内側A2
FL5
0.308
0.074
0.522
0.096
FL6
0.355
0.082
0.475
0.088
PWC, PWN
0.355
0.102
0.456
0.087
PWU
0.355
0.096
0.461
0.088
FL8
0.438
0.092
0.394
0.076
PWC, PWN
0.438
0.089
0.397
0.076
PWU
0.438
0.084
0.401
0.077
FL5
0.311
0.074
0.519
0.096
FL6
0.359
0.081
0.472
0.088
PWC, PWN
0.359
0.102
0.453
0.086
PWU
0.359
0.096
0.458
0.087
FL8
0.442
0.091
0.391
0.076
PWC, PWN
0.442
0.088
0.394
0.076
PWU
0.442
0.083
0.398
0.077
FL5
0.461
0.058
0.406
0.075
FL6
0.510
0.062
0.359
0.069
PWC, PWN
0.509
0.077
0.345
0.069
PWU
0.509
0.073
0.349
0.069
FL8
0.586
0.067
0.286
0.061
PWC, PWN
0.586
0.065
0.288
0.061
PWU
0.586
0.061
0.292
0.062
FL5
0.364
0.068
0.480
0.088
FL6
0.415
0.074
0.431
0.080
PWC,PWN
0.415
0.093
0.413
0.079
PWU
0.415
0.087
0.418
0.080
FL8
0.506
0.080
0.345
0.069
PWC,PWN
0.506
0.078
0.347
0.069
PWU
0.506
0.073
0.351
0.070
注:
●複層ガラスの日射総合特性値
1. 全般条件 ガラス面に30゜
入射の場合の数値を示します。 2. その他品種 記載外の構成品種については、計算によって求めます。
■表5 スパンドレルボードの熱伝導率
単位:kcal/mh℃
b
材 料 名
熱伝導率
46
1.3∼1.4
0.072∼0.15
0.03
0.03∼0.045
フレキシブル板
耐 火
b
175
0.3∼0.35
0.3
0.110
0.05∼0.085
ALC板
0.10∼0.13
両面フレキシブル板張り木毛セメント板
0.104∼0.108
0.102
両面フレキシブル板張り気泡コンクリート
0.102∼0.108
0.093
両面フレキシブル板張り石綿珪酸
カルシュウム板
0.113∼0.122
パネル
■表6 スパンドレルボードの吸収率ab・反射率
b
ボードの仕上
注:
●単板ガラスの日射特性値
1. 全般条件 ガラス面に30゜
入射の場合の数値を示します。
色
2. 熱線反射ガラス条件 レフライトは反射膜面を室外側とした場合の数値を示します。
反射膜面を室内側とすると吸収率は表値より高くなります。
レフイックの反射膜面は室内側です。
素 材
吸収率ab
反射率
b
黒色ペイント・黒い紙
0.85∼0.95
0.05∼0.15
暗色ペイント(赤・褐・緑など)
0.65∼0.80
0.20∼0.35
白または淡黄色ペイント
0.30∼0.50
0.50∼0.70
光ったアルミペイント
0.30∼0.50
0.50∼0.70
光沢のない銅、アルミ、鉄
0.40∼0.65
0.35∼0.60
みがいた銅、黄銅
0.30∼0.50
0.50∼0.70
よくみがいたアルミ、ニッケル、クロム
0.10∼0.40
0.60∼0.90
注:
ボードの吸収率・反射率の差は、
スパンドレルの計算上あまり大きくは影響しません。
51
①
品
種
(ミリ)
FL15
GR5・BZ5
ガラス中央部とサッシの温度差
tg−ts
③=(①×②)
ガ
ラ
ス
の
昇
エッジ温度係数
温
25
(℃)
⑤=(③×④)
板
内
温
度
差
基本応力係数と影係数
(℃)
f
⑦=(⑤×⑥)
単
位
面
積
2)
(m
面積係数
当
り
K3
の
200
発
生
応
力
K0×K1
④
エ
ッ
ジ
温
度 0.2
係
数
GR6・BZ6
FL19・H5
⑨=(⑦×⑧)
発
生
応
力
(kg/cm2)
カーテン係数
K2
⑪=(⑨×⑩)
発
生
応
力
(kg/cm2) 使
使
用
用
不
不
可
可
使
用
不
可
50
(kg/cm2)
200
5
0.3
GRW・BZW
20
0.4
H6
②
日
射
量
GR8・BZ8
0.5
10
M5
0.6
全窓面
100
1.5
0.95(0.
15
600
ル
パラレ
ー
シャド
ス
ロ
ク
ー
シャド
0.9
GR10・BZ10
M6
1.0
15
500
1.7
4.8×
1.6
4.8×
150
1.3
5)
1.04(1.
5)
1.10(3.
0)
1.15(5.
0)
0.8
H8
カ
ー
テ
ン
係
数
面
積
係
数
150
0.7
700
基準
⑩
⑧
⑥
基
本
応
力
係
数
と
影
係
数
1.00(1.
0)
1.06(2.
0)
1.13(4.
0)
1.16(6.
0)
1.1
1.0
使
用
可
使
用
可
100
1.3
4.8×
ル
シング
ー
シャド
( )内はガラス
面積 m2
150
1.0
影なし
4.8×
100
BZ12
GR12
M8
BZ15
M10
400
注:
FL=フロート板ガラス
BZ=ブロンズペーン
GR=グレーペーン
M=グリーンペーン
H=ブルーペーン
W=網入・線入6.8ミリ
20
10
50
200
H12・GR15
●影係数 K1
I
●日射量
季節
M12
窓方位
東 面
冬期
500
O
kcal/m2h
●エッジ温度係数 f
サッシ
取付け
夏期
PC部
材打込
み・直
付けサ
ッシ 金属カ
ーテン
ウォール
・可動
サッシ
700
ガラス
施工法
0.95
0.75
0.80
0.65
南 東 面
700
700
パ テ ・
塩ビビード
南 面
700
300
ゴム・ポリサル
ファイド施工
影
1.3
シングル
シャドー
700
700
標 準 施 工
0.65
0.50
西 面
500
700
ガスケット
0.55
0.48
使い方
左から右へ軸の先端に記載された番号順に進みます。
まずガラス品種を①軸上にプロットし、それと②軸上
の日射量を結び、その延長線と③の交点を求めます。
③線上の交点と④線上のエッジ温度係数を結び、⑤線
上に交点を求めます。
以下このような手順を繰り返し、最終結果が⑪線上に
求められます。そこで⑪線右側の判定軸により判定しま
な
し
25
1.6
南 西 面
●面積係数 K3
1.0
1.7
52
使
用
可
ク ロ ス
シャドー
パラレル
シャドー・
シャープ影
●カーテン係数 K2
ガラス
面積m2
係 数
0.5
0.95
1.0
1.00
1.5
1.04
2.0
1.06
2.5
1.08
3.0
1.10
4.0
1.13
5.0
1.15
6.0
1.16
す。(ガラス品種により判定軸が異なるので注意してく
ださい。)
判定例
●ガラス品種 :GR12(グレーペーン12ミリ)
●南窓
:日射量700kcal/㎡h
●施工条件 :標準施工
金属カーテンウォールエッジ温度係数:0.50
カーテ
ン
種 類
なし
薄 手
カーテ
ン 厚手カ
ーテン
・ブラ
インド
50
ガラス面
か ら の 係数
距 離
−
100mm
未 満
100mm
以 上
100mm
未 満
100mm
以 上
1.0
1.3
フ
ロ
ー
ト
板
ガ
ラ
ス
12
ミリ
以
下
フ
ロ
ー
ト
板
ガ
ラ
ス
15
ミリ
以
上
1.1
1.5
1.3
●影の状態 :クロスシャドー影係数 1.6
●ガラス面積 :1.5m2
面積係数1.04
●カーテンの状態:厚手カーテン10cm未満
カーテン係数 1.5
以上から判定の結果“使用可”となります。
網
入
・
線
入
板
ガ
ラ
ス
Fly UP