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石英のマイクロクラックを利用した粘土質耐熱陶器素地

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石英のマイクロクラックを利用した粘土質耐熱陶器素地
石英のマイクロクラックを利用した粘土質耐熱陶器素地
粘土―石英―長石系耐熱陶器素地の製造技術
技術分野分類
4803:無機工業材料
技術キーワード
C:セラミックス
産 業 分 類
E-21:窯業・土石製品製造業
これは、原料として粘土、石英及び長石を用い、熱膨張などの安定した性状を
有する粘土質(粘土―石英―長石系)耐熱陶器素地を製造できる技術である。
水簸処理をした粘土、粒度調整した石英及び純度の高い長石を用い、調合割合
概
内
を制御することで安定した性状の耐熱陶器素地を作製することに成功した。一
定の粒子径以上の石英を用いることで、石英粒近傍にマイクロクラックを確実
に発生させ、安定した低熱膨張化を図ることができた。
容
従来技術・
従来の粘土質耐熱陶器素地は、石英の粒度などにばらつきが多く、熱膨張など
競合技術
の性状が不安定であったが、この技術により安定化することができた。また、
との比較
最近多く販売されているペタライト質の耐熱陶器と異なり、リチウム鉱物を使
(優位性)
わないため、釉薬の選択幅が広く、原料の供給不安も少ない。
本技術の
有用性
粘土鉱山の減少に伴い、従来、粘土質耐熱陶器素地に適した蛙目粘土が入手困
難になっているが、この技術を用いることで、安定した性状の耐熱陶器素地を
継続的に製造できるようになった。
線熱膨張係数(×10 -6/℃)
三
重
県
工
業
研
究
所
要
関連情報
(図・表・写真等)
8
図
7
粘土 50%、
石英 35%、長石 15%
の素地における石英粒度と線熱膨張
6
5
係数
4
石英粒度(μm):M2(500~1000)、
3
M2
M3
M4
M5
素地名
M6
M7
M3(250~500)、M4(125~250)、
M5(63 ~ 125),M6(32 ~ 63) 、
M7(32 以下)
蛙目粘土のみを用いて製造されている伝統的な土鍋などの耐熱食器素地とし
適用可能製品
て利用できる。また、安価な耐熱陶器素地として、ある程度の耐熱衝撃性を要
求される各種部材への利用も可能である。
技術
氏名
シーズ
所属・役職
保有者
技術
窓口
シーズ
TEL/FAX
照会先
e-mail
伊藤 隆
三重県工業研究所窯業研究室
総括研究員兼室長
三重県工業研究所 企画調整課
059-234-4036 / 059-234-3982
k[email protected]
■知 的 財 産
無
■試作品状況
有
提示可
提供可
作成日 2012 年 1 月 16 日
中部イノベ―ション創出共同体
産業技術の芽
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