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子育て家庭への支援の充実
(2)子育て家庭への支援の充実 ア 多様な保育サービスの充実 ○ 現状・第2期実施計画の評価 ●低年齢児(3歳未満児)の保育所の受入数については、平成17年4月1日現在で 13,458人であり、目標に向け引き続き取組を進める必要があります。 ●延長保育については、平成17年度末で224か所の保育所が実施しており、第2期 実施計画のとおり順調に推進しています。 ●休日保育については、平成17年度末で8か所の保育所が実施しており、第2期実施 計画のとおり順調に推進しています。 ●一時保育については、平成17年度末で105か所の保育所が実施しており、第2期 実施計画のとおり順調に推進しています。 ●乳幼児健康支援一時預かり事業については、平成17年度末で7か所(うち派遣型1 か所)が実施しており、概ね第2期実施計画のとおり推進しています。 ●地域子育て支援センターについては、平成17年度末で66か所の保育所が実施して おり、目標に向け引き続き拡充を図る必要があります。 ●保育所の待機児童は、施設整備の推進により、減少の方向に進んでいますが、都市部 を中心に待機児童が発生するため、引き続き施設の拡充を図る必要があります。 ○ 基本方針 ●核家族化や保護者の就労形態の変化などに伴い、多様化する保育需要に柔軟に対応し た保育サービスの提供を支援し、仕事をはじめとする社会活動と子育ての両立を支援 していきます。 ●都市部など一部の市町村の保育所入所の待機児童については、それぞれの市町村の実 情を踏まえた効果的な解消対策が図られるよう、市町村を援助していきます。 ●休日保育、夜間保育など、保護者の働き方に応じた多様な保育サービスの充実を支援 していくとともに、一時保育・特定保育については、地域のニーズに応じて実施され るよう取組を進めていきます。 ●現任の保育士や幼稚園教員に対する研修を引き続き行い、保育に係る様々な知識・技 術に加え、地域の子育て支援や多様な保育ニーズに対応できる専門性や実践力といっ た資質の向上を図っていきます。 ●保育所のサービス内容を評価する第三者評価制度の定着を促進し、保育サービスの質 の向上を図っていきます。 ●平成18年度に制度化される就学前の教育・保育を一体として捉えた一貫した総合施 設については、市町村の意向を踏まえ、その設置に向けた技術的な支援をしていきま す。 ●地域子育て支援センターについては、原則として、すべての市町村において設置され、 - 45 - 子育て支援NPO等との連携により事業を効果的に実施できるよう各市町村の取組を 支援していきます。 ●保育所における保育については、 「保育所保育指針」に基づき実施されることはもちろ んのこと、その運営に際し、特に次の点について重点的に指導していきます。 ・児童の安全対策、地震等災害対策、虐待防止対策などに必要な地域との連携の推進 ・地域の乳幼児などの子育てに関する相談に応じ、助言するなど、保育所の持つ専門的 機能の地域への提供の推進 ・「人権を大切にする心を育てる」保育の一層の推進 ・「食育」の推進 ・保育サービスの評価など保育の質の向上のための取組の推進 ●市町村が行動計画に定め、地域の特性や創意工夫を活かしつつ重点的に実施する、次 世代育成支援対策交付金の対象事業については、円滑に実施されるよう情報提供、相 談、助言などの支援を行っていきます。 ○ 平成21年度までの目標 ●待機児童の約8割が低年齢児(3歳未満児)であることから、その受入れ拡大を引き 続き促進していくため、県が独自に助成している1歳児保育実施事業を継続していき ます。 ●現任の保育士・幼稚園教員に対する研修を、引き続き実施していきます。 ●休日保育事業、夜間保育事業、特定保育事業、一時保育事業及び地域子育て支援セン ター事業については、市町村が設定した目標の達成に向けて、補助事業などの支援を 行っていきます。 ●保育所のサービスに対する第三者評価制度の導入について、市町村及び民間保育所に 対して引き続き助言等を行っていきます。 ●次世代育成支援対策交付金の対象事業については、市町村が設定した目標の達成に向 け、情報提供、相談、技術的助言などの支援を行っていきます。 ○ 主要施策・事業 項 目 実施主体 現 状 地域の実情に応じ た保育所定員の確 保(保育所定員) 市町村 (平成 17 年 4 月 1 日現在) 89,872 人 地域の実情に応じ た保育所定員の確 保(低年齢児保育実 施児童数) 市町村 (平成 17 年 4 月 1 日現在) 13,458 人 休日保育の促進 市町村 夜間保育の促進 市町村 平成 21 年度 ま で の 目 標 89,000 人 事 業 内 容 市町村の次世代育成支援対策行 動計画に基づく保育所定員を確 保する。 17,400 人 0歳児から2歳児までの低年齢 児の受入れ拡大を促進する。 8 か所 35 か所 日曜日や祝日の保育を実施する 保育所の拡充を促進する。 − 1 か所 夜間の保育を実施する保育所の 増加を図る。 - 46 - 項 目 実施主体 現 状 平成 21 年度 ま で の 目 標 事 業 内 容 特定保育の促進 市町村 5 か所 21 か所 保護者の断続的な就労等に対応 した一時預かりを実施する保育 所の拡充を促進する。 一時保育の促進 市町村 99 か所 197 か所 保護者の急病や育児疲れ解消等 に対応した一時預かりを実施す る保育所の拡充を促進する。 地域子育て支援セ ンターの設置の促 進 市町村 66 か所 107 か所 地域全体で子育て家庭を支援す る中核的施設として、保育所等に 設置され、育児相談や子育てサー クルの支援等を行うセンターの 設置を促進する。 ○ 用語説明 【第三者評価】 事業者が提供するサービスの質を当事者(事業者及び利用者)以外の公正・中立な第三者機関が専門的 かつ客観的な立場から評価すること。 【次世代育成支援対策交付金】 次世代育成支援対策推進法に規定する市町村行動計画に定められている、地域の特性や創意工夫を生か した子育て支援事業、その他次世代育成支援対策に資する事業実施の支援を目的として、従来の国庫補 助金に替えて平成17年度から創設された交付金で、国から市町村へ直接交付される。 市町村が策定した行動計画に基づく毎年度の事業計画を総合的に評価して交付額が決定され、いずれの 事業に充てるかは、市町村の裁量により、交付額の範囲内で自由に決定することができる。 <交付金の対象となる主な事業> ・つどいの広場事業 乳幼児を養育する親とその子が気軽に集える場所を提供し、育児相談や子育て関連情報の提供を行う。 ・子育て短期支援事業 親の病気、残業などの場合に児童養護施設等において一時的に預かるショートステイ、トワイライト ステイを実施する。 ・乳幼児健康支援一時預かり事業 保育所に通所中の児童が病気の回復期にあり集団保育が困難な時期に、児童の保育所、病院等におけ る一時預かり等の事業を行う。 ・ファミリー・サポート・センター事業 子育て中の労働者や主婦等を会員として、地域における育児の相互援助活動を行う。 ・延長保育促進事業 保育所の基本的な開所時間である11時間を超えて保育を実施する。 ・育児支援家庭訪問事業 出産後間もない時期や養育が困難な家庭に対して、育児・家事の援助や、技術指導等を行うことによ り、個々の家庭の抱える養育上の諸問題の解決、軽減を図る。 ・総合施設モデル事業(平成17年度限り) 就学前の教育・保育を一体として捉えた一貫した総合施設について、平成18年度の本格実施に向け て、教育・保育の内容や職員配置、施設設備のあり方に関する検討を行うためのモデル事業。 - 47 - イ ○ 仕事と子育ての両立のための雇用環境の整備 現状・第2期実施計画の評価 ●男女雇用機会均等法や育児・介護休業法など関係法について、企業に対して周知徹底 を図るとともに、男女の固定的な性別役割分業意識の是正のため、男女雇用機会均等 フォーラムの開催や冊子の作成・配布などによる普及啓発を図っています。 ●ファミリー・フレンドリー企業の概念の普及については、ファミリー・フレンドリー 企業推進大会の開催や仕事と家庭の両立に積極的に取り組む企業の表彰・認証などに より、普及啓発を図っています。 ●ファミリー・サポート・センターは、平成16年度末までに29の市町で設置され、 概ね第2期実施計画のとおり事業が進捗しています。 ○ 基本方針 ●男女がともに仕事と家庭を両立させながら、充実した職業生活を営み、その能力や経 験を活かすことができるような環境づくりを推進します。 ●職場や家庭、地域における男女の固定的な性別役割分業意識を見直すとともに、職場 優先の企業風土を是正し、男女がともに育児・介護休業を取得しやすいなど働きなが ら安心して子どもを生み育てることができる雇用環境づくりを推進します。 ○ 平成21年度までの目標 ●企業や労働者に対し、男女雇用機会均等法や育児・介護休業法など関係法の周知徹底 を図るとともに、次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画の策定の促 進を図るため、市町村や事業主団体、労働団体と連携し、制度導入策を働きかけてい きます。 ●男女の固定的な性別役割分業意識を是正していくため、セミナー等を開催し、男女が ともに仕事と家庭を両立しやすい環境づくりを進めます。 ●仕事と子育て、家事などを両立させながら、働きやすい環境づくりを推進するため、 ファミリー・フレンドリー企業の認証などを通じて、ファミリー・フレンドリー企業 の概念を普及します。 ●ファミリー・サポート・センターの設置促進を図るとともに、センターを設置した市 町村に対する支援を行います。 ○ 主要施策・事業 項 目 実施主体 ファミリー・フレン ドリー企業の概念 の普及 県 ファミリー・フレン ドリー企業の認証 県 現 状 平成 21 年度 ま で の 目 標 概念の普及啓発 概念の普及啓発 事 業 内 容 ファミリー・フレンド リー企業の概念や必要 性の普及促進を図る。 59 企業 175 企業 ファミリー・フレンド (名古屋市、中核 (名古屋市、中核 リー企業の概念や必要 性の普及促進を図る。 市を含む) 市を含む) - 48 - 項 目 実施主体 現 状 平成 21 年度 ま で の 目 標 事 業 内 容 育児休業制度の導 入 県 事業主 55.1% 90% 育児休業制度の普及促 (10 人以上の事 進を図る。 業所) (名古屋市、中核 (名古屋市、中核 市を含む) 市を含む) 一般事業主行動計 画を策定した 300 人 以下の労働者を雇 用する企業の割合 県 事業主 0.05% 25% 次世代育成支援対策推 (名古屋市、中核 (名古屋市、中核 進法に基づく一般事業 主行動計画策定の促進 市を含む) 市を含む) を図る。 ○ 用語説明 【ファミリー・フレンドリー企業】 仕事と子育てとを両立させることができる様々な制度をもち、労働者が多様で柔軟な働き方を選択でき るような取組を行う企業。 【ファミリー・サポート・センター】 育児の援助を受けたい人と行いたい人が会員となって、地域において相互援助活動を行う会員制の組織。 【一般事業主行動計画】 次世代育成支援対策推進法において、301人以上の労働者を雇用する事業主に策定、届出が義務付け られている、仕事と家庭の両立を図るために必要な雇用環境の整備等を進めるための行動計画。 なお、300人以下の労働者を雇用する事業主については努力義務となっている。 - 49 - ウ ○ 子育て支援の推進 現状・第2期実施計画の評価 ●平成13年度から情報提供を開始した、県のホームページ「あいち子育て支援情報」 は、平成16年度から「あいち子育てネット」として内容の充実を図り、第2期実施 計画のとおり事業が推進しています。 ●7地区において開催している「家庭教育の相談活動等についての連絡会議」を通じ、 いじめ・不登校・非行・児童虐待など、そのつど直面する課題をテーマに情報交換・ 研究協議を実施し、相談機関等との連携を図っています。 ●子育てや家庭教育について気軽に相談に応じたり、求めに応じてアドバイスしたりで きるよう、子育てネットワーカーを中心として「子育て親育ちのつどい」を開催して います。 ●県内55市町村において子育てネット会議を設置するなど、市町村での子育てグルー プ等の整備や連携が進められたこと及び県独自の取組として地域の子育て支援の核と なる子育てネットワーカーを養成してきたことなど、市町村での基盤整備が進められ てきました。 今後は、市町村での子育てグループ交流やネットワーク構築を推進していきます。 ●親が家庭教育について、家庭にいながら学ぶことができるよう、乳幼児から小学校低 学年までの子どもを持つ親を対象に、家庭教育テレビ番組を制作・放送しています。 ●乳幼児期の子どもを持つ親の子育ての不安や悩みを解消するために、乳幼児期家庭教 育手引書の配布をしています。 ●仕事を持っているために家庭教育に関する研修会、学校行事等に参加できない親を対 象に学習機会を提供するため、各企業が開催する研修会等に講師を派遣する事業を実 施しています。 ●「子どもに語ろう」地区推進大会を県内8地区で引き続き実施し、父親の家庭教育へ の参加促進と、社会全体で子どもの心を育む気運を高めています。 ●放課後児童健全育成事業は、平成16年度までに、第2期実施計画の目標を大幅に上 回る実績となっており、市町村において事業の充実が図られています。 ●乳幼児医療費支給制度について、平成14年10月から支給対象年齢を1歳拡大し、 4歳未満の乳幼児を対象として、医療保険の自己負担額を公費で助成しています。 ○ 基本方針 ●子育てや家庭教育に関する相談に、身近なところで応じることができるよう、それぞ れの相談機関が連携し、地域における相談体制の充実を図っていきます。 ●身近な地域において子育て中の親の相談相手になったり、子育てサークル等の活動支 援、行政の行う家庭教育支援事業に参画できるような資質を持ち、子育て支援の核と して活動するボランティア指導者の養成・活用を促進します。 ●行政とNPO、ボランティアなどが協力、協働し、子育て中の親の交流や親子のふれ - 50 - あいを促進するとともに、地域の子育て支援ネットワークの充実を図っていきます。 ●地域で孤立しがちな家庭を視野に入れた子育てや家庭教育に関する学習機会の提供や 指導者の養成を促進するとともに、親子が一緒になってふれあうことができる様々な 活動を展開していきます。 ●父親の子育てや家庭教育参加、地域活動参加をなお一層促進します。 ●放課後児童健全育成事業については、小学校区に1か所程度の実施が望まれますが、 地域の実情に応じ、待機児童が生じないようにクラブの充足を図るなど引き続き働き かけます。 ●養育支援を必要とする家庭の情報を早期に把握し支援できるよう、関係機関との連携 等体制の整備を推進し、必要な家庭に対し家庭訪問等が実施できるよう市町村に対し 技術的支援をしていきます。 ●地域における子育て支援の充実を図るため、広報・啓発の取組に子育て支援NPO等 の参加を促進していきます。 ●乳幼児医療費支給制度などの子育てに伴う経済的負担の軽減のための取組を進めてい きます。 ○ 平成21年度までの目標 ●家庭相談員や家庭教育相談員が積極的に地域の相談機関と連携を図るとともに、メン タルフレンド、ホームフレンドなど子どもたちに近い年齢の大学生等の家庭訪問活動 など、地域における子育てや家庭教育に関する相談体制を充実します。 ●子育てや家庭教育について気軽に相談に応じたり、求めに応じてアドバイスしたり、 地域の親たちのグループ、サークルを組織し、自主的な活動が展開できるような子育 て支援ネットワークの充実を図ります。 ●地域子育て支援センターや保育所、幼稚園、学校、公民館、社会教育施設などにおけ る子育てサークル、子育てグループを始め親同士の交流、親子のふれあいを促進しま す。 ●乳幼児期から小学校低学年の子どもを持つ親に対する家庭教育テレビ番組の放送を充 実していきます。 ●家庭教育啓発資料を作成・配布したり、 「家庭教育フォーラム」地区推進活動を実施し、 父親の子育てや家庭教育参加、地域活動参加をなお一層促す啓発活動を行います。 ●仕事を持っているために家庭教育に関する研修会、学校行事等に参加できない親を対 象に学習機会を提供するため、各企業が開催する研修会等に講師を派遣する事業を実 施していきます。 ●私立幼稚園に対する補助制度を通じて、引き続き幼稚園における養育支援の充実に努 めていきます。 ●放課後児童健全育成事業について、各市町村が設定した目標の達成に向け、引き続き - 51 - 市町村を支援していきます。 ●地域における子育て支援に関する広報・啓発の取組に、引き続きNPO等の参加を促 進していきます。 ●児童手当制度の充実や子育て家庭を支援する税制上の優遇措置など、出産や子育てに 伴う経済的負担の軽減を国に要望します。 ●乳幼児医療費支給制度を、引き続き実施していきます。 ○ 主要施策・事業 項 目 放課後児童健全育 成事業の促進 実施主体 市町村 現 状 (平成 18 年 2 月現在) 418 か所 - 52 - 平成 21 年度 までの目標 496 か所 事 業 内 容 就労などにより昼間保 護者のいない小学校低 学年の子どもたちが、 放課後に安全な場所で 遊びを通じて自主性や 社会性を養うことがで きるように、児童クラ ブの普及を図る。 エ ○ ひとり親家庭の自立支援 現状・第2期実施計画の評価 ●平成15年の愛知県内における離婚件数は14,934件、人口千人当たりの離婚率 は2.12となっています。 ●母子自立支援員を各福祉事務所に配置し、資質の向上のための研修を実施しています。 ●ひとり親家庭の生活支援策として、身の回りの世話や児童の保育などを行う母子家庭 等日常生活支援事業や、育児・しつけに関する相談、ひとり親家庭の相互扶助活動の 支援を行う、ひとり親家庭生活支援事業を実施している市町村に対して助成していま す。 なお、第2期実施計画上の介護人派遣事業は、ひとり親家庭生活支援事業として、実 施主体も市町村に変更されました。 ●母子家庭の母の就業支援策として、母子家庭の母を対象とした就業支援講習会、就職 準備・離転職セミナーなどの母子家庭等就業支援センター事業を、財団法人愛知県母 子寡婦福祉連合会に委託実施するとともに、自立支援給付金を給付するほか県事務所 に就業相談員を配置して、個別の就業相談に応じています。 また、弁護士による法律相談を、母子家庭等就業支援センターで行っています。 ●児童扶養手当については、平成14年8月に県から市へ認定事務を委譲しましたが、 円滑な運営を図るため、市職員に対する研修を実施しています。 ●母子・寡婦福祉資金の貸付けについては、必要な時期に的確に貸付けができるよう、 平成17年度から貸付時期を変更しました。 また、償還金の納入促進にも引き続き努めています。 ○ 基本方針 ●子どものしあわせを第一に考えて、ひとり親家庭に対する「きめ細やかな福祉サービ スの展開」と母子家庭の母に対する「自立の支援」に主眼を置きながら、次の施策を 総合的、計画的に展開していきます。 ①子育てや生活支援策 ②就労支援策 ③養育費の確保策 ④経済的支援策 ●本県として、広域的な観点から、市町村が実施する就業支援や生活支援が円滑に進む よう、各種施策の取組状況などについて、情報提供を行うなど、市町村に対する支援 を行っていきます。 ○ 平成21年度までの目標 ●市町村が社会福祉協議会やNPOへの委託等により実施する母子家庭等日常生活支援 事業を、引き続き支援していきます。 ●市町村が社会福祉協議会やNPOへの委託等により実施するひとり親家庭生活支援事 業を、引き続き支援していきます。 ●母子自立支援員による母子家庭等が自立するための相談、情報提供、計画作成などを 行い、母子家庭等が自立できるように、相談業務を引き続き充実、強化します。 ●母子家庭の母が就業するために、その情報提供、相談を行うとともに、就業支援講習 - 53 - 会を、引き続き実施していきます。 また、母子生活支援施設においても就業支援を行い、入所者の自立を支援していきま す。 ●母子家庭の母親の携帯電話へ求人情報をメール配信するなど、就職活動の支援を実施 します。 ●母子家庭の母の資格取得を支援するために、母子自立支援給付金等の給付を、引き続 き促進していきます。 ●児童扶養手当を、引き続き支給していきます。 ●知識技能の習得等のために、母子寡婦福祉資金の貸付けを、引き続き行っていきます。 ○ 主要施策・事業 項 目 実施主体 母子自立支援員に よる相談業務の実 施 県 市 現 状 ○ 県 市 事 業 内 容 (平成 16 年度実績) 母子家庭等が自立 できるための相談 相談件数 26,000 件 業務を実施する。 21,798 件 (名古屋市、中核市 (名古屋市、中核市 を含む) を含む) 開催数 就業支援講習会の 県 8回 開催 名古屋市 中核市 参加人数 288 人 (名古屋市、中核市 を含む) 母子自立支援給付 金の給付状況(高等 技能訓練促進費) 平 成 2 1 年 度 ま で の 目 標 開催数 13 回 参加人数 260 人 (名古屋市、中核市 を含む) 母子家庭の母が就 業するための就業 支援講習会を開催 する。 (平成 16 年度実績) 母子家庭の母の資 52 人 格取得を支援する 17 人 (名古屋市、中核市 (名古屋市、中核市 ための給付金を支 給する。 を含む) を含む) 用語説明 【母子自立支援員】 配偶者のない女子で現に児童を扶養しているもの及び寡婦に対し、相談に応じ、その自立に必要な情報 提供及び指導を行うとともに、職業能力の向上及び就職活動に関する支援を行う者をいう。 【就業相談員】 母子家庭の母等の就業を促進するため、母子家庭の母等に対し、就業相談に応じ、家庭の状況、職業能 力の適性、職業訓練の必要性、就業への意欲形成、求人等情報の提供や事業を経営するうえでの問題な ど、適切な助言を行う者をいう。 - 54 -