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金 世奈さんによる東京慈恵医科大学の傾向と対策 ーpart1ー 英語

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金 世奈さんによる東京慈恵医科大学の傾向と対策 ーpart1ー 英語
卒業生の勉強法 4
●金 世奈さんによる東京慈恵会医科大学の傾向と対策
̶Part1̶
■英語
東京慈恵会医科大学3年 金 世奈さん
English
2010年以降、発音の問題が消え、慈恵の英語は『文法・語法、長文、英作文』の三つが重要となりました。この三
つは英語の問題を解くにあたっては当たり前の三条件ではありますが、慈恵の英語では特に、どれを落としても合
格ラインへはおよびません。とくに、慈恵の英語では、たまにマニアックな、ほとんどだれも知らないような語法
問題を出してきます。この問題は解ける必要がありません。しかし、それ以外の問題は冷静によく見ると基本的な
問題が多く、この問題を落とさず、しっかりと、解けることが大切です。つまり、慈恵の英語は『文法・語法、長文、
英作文』のどれにおいても、基本問題で点差は開き、それ以外では開きません。では、基本問題で落とさないため
にどうしたかを書きたいと思います。
《文法・語法》
基本的に、授業のテキストの長文を読んで、さらっと文法が理解できるようにしました。授業中に、石井先生は大
事な文法事項をホワイトボードに書くので、その文法事項は完璧に理解するようにするのはもちろんのこと、石井
先生の言葉を一語一句、テキストをコピーしたプリントに書き込み、覚えてしまうくらい復習しました。また、自
習に関しては、【NEXT STAGE(桐原書店)】を、まず一週間から二週間で一周終わらせました。一周終わらせたあ
とすぐに、今度は解説をじっくり読みながら二周目をやりました。最初はあまり理解できなくても、理解できなかっ
たところを置いておかずに、先生に質問しまくり、全ての問題を消化するようにしました。次に、【頻出英文法・語
法問題1000(桐原書店)】を、ひとつひとつの問題を頭の中で解説できるくらいやりました。この問題集の解説は、
問題だけで学べること以上にたくさんの知識が含まれているので、解説を熟読しました。しかし、この問題集は単
元ごとにわかれているので、単元ごとの復習はもう大丈夫、というときや、ランダムな問題を解きたい場合は【英語
頻出問題総演習(桐原書店)】を解きました。これは、やりこむというよりも、テスト形式でやり、できなかったとこ
ろを自分の苦手分野だと認識しました。また、石井先生におすすめされて、東邦の過去問の、英文の中の誤ってい
る箇所を含んだ番号をマークする問題をやりました。これは、英文法を最終確認する上でとても役に立ちました。
《長文》
慈恵の長文は、ぱっと見でとっつきにくいものが多く、私は過去問を解く際に、長文のテーマを読み取るのに苦労
しました。しかし、テーマさえ読み取れてしまえば、さらっと読めてしまうものも多いです。特に、生物選択の人
にとっては、知っている内容が多いのではないかと思います。しかし、物理選択の人にとっても、授業のテキスト
で取り扱われている内容の類似問題が出たりします。慈恵の長文は、早く、正確に読むことが大事です。そのため
には、私はどんなに忙しくても、石井先生に言われた通り、一日一個長文を読みました。また、一回読んだ長文を
くりかえし読み、一回目は文法的に後ろから読んだひとつの英文も、二回目からは頭から読めるようにしました。
これは、授業の書き込みがされているテキストをまず読んだあと、なにも書かれていないテキストを読むと効果的
です。私は単語力に自信がなかったわりに、単語帳を完璧に覚える時間があったら、それを文法・語法をやるほう
に回してしまっていました。もちろん、単語帳は Duo3.0を使って最低一回はやりましたが、完璧ではありません
でした。代わりに、長文の中で分からない単語があったら、石井先生の授業でよく教えて下さるように、単語のパ
ラフレーズから分からない単語と分かる単語を結びつける、ということをやっていました。そうすることで、分か
らない単語があったときに、切り抜ける方法を身に付けられたと思っています。
《英作文》
英作文は、石井先生につきっきりでやっていただきました。過去問をといては石井先生に見せて、添削していただき、
もう一度やる、の繰り返しでした。難しい日本語を英訳させる問題が多いですが、難しい日本語をまず簡単な日本
語に変換し、ニュアンスを変えないで英作しやすい日本語に、そして英文を作っていく。その一連の作業を、石井
先生の授業を頭でリピートするかのように、ときました。英語はとにかく、石井先生の授業を復習しまくり、頭の
中で先生の授業をリピートできるくらいやりこんでください。そうすれば、自分のできないところも見えてきて、
自習もしやすくなります。過去問への取り組み方は、石井先生に言われた通り、大問ごとに解いていきました。た
とえば、長文問題だけを数年分、というように。そして、5年分くらいは、まるまる一番から最終問題まで時間を
はかって解きました。そうすることで、慈恵の傾向が分かるようになりました。
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