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第4章挑戦1(PDF:1847KB)
挑戦1 本物を実感できる観光地の形成 挑戦1 本物を実感できる観光地の形成 本物を実感できる観光地の形成 挑戦1 ❶ カルデラの恵みを活かした観光地づくり ① カルデラの恵みを活かした観光地づくり カルデラの恵みを活かした観光地づくり ① 将来の姶良・・伊佐地域は 伊佐地域は 将来の姶良・伊佐地域は 将来の姶良 ○ カルデラの恵みを実感できる「ジオツーリズム」 カルデラの恵みを実感できる「ジオツーリズム」11が展開され,国内外から多くの観光客 が展開され,国内外から多くの観光客 ○ で賑わい,活気に満ちあふれる地域が形成されています。 で賑わい,活気に満ちあふれる地域が形成されています。 ○ 豊かな自然,歴史的・文化的な街並みと機能的な街並みの調和,曽木発電所遺構や肥薩 豊かな自然,歴史的・文化的な街並みと機能的な街並みの調和,曽木発電所遺構や肥薩 ○ 線を中心とする近代化産業遺産群,田畑や水辺の風景などそれぞれの特色ある自然景観が 線を中心とする近代化産業遺産群,田畑や水辺の風景などそれぞれの特色ある自然景観が 保全され,心癒される観光地が形成されています。 保全され,心癒される観光地が形成されています。 ○ 旅人とのふれあいを大切にし,心のこもったおもてなしで, 旅人とのふれあいを大切にし,心のこもったおもてなしで, 「再び訪れたい」と満足でき ○ 「再び訪れたい」と満足でき る観光地となっています。 る観光地となっています。 現現状と課題 状と と課 課題 題 現 状 ○ 世界最大級の姶良カルデラや加久藤カルデラにより形成された地域で,火山活動によりも 世界最大級の姶良カルデラや加久藤カルデラにより形成された地域で,火山活動によりも ○ たらされた雄大な自然,変化に富んだ景観,温泉や地下水などの地質遺産に恵まれており, たらされた雄大な自然,変化に富んだ景観,温泉や地下水などの地質遺産に恵まれており, 「霧島ジオパーク」としての取組など,これらを適切に保全しながら,観光に生かした取組 「霧島ジオパーク」としての取組など,これらを適切に保全しながら,観光に生かした取組 を推進する必要があります。 を推進する必要があります。 ○ 団体型から個人型への旅行形態の変化や体験型観光などの観光ニーズの多様化に対応した 団体型から個人型への旅行形態の変化や体験型観光などの観光ニーズの多様化に対応した ○ 取組が必要です。 取組が必要です。 ○ みやまコンセール,霧島アートの森,上野原縄文の森などの特色ある文化芸術施設や多様 みやまコンセール,霧島アートの森,上野原縄文の森などの特色ある文化芸術施設や多様 ○ なスポーツに親しめる体育施設,貴重な史跡,曽木発電所遺構や肥薩線を中心とする近代化 なスポーツに親しめる体育施設,貴重な史跡,曽木発電所遺構や肥薩線を中心とする近代化 産業遺産群や伝統芸能などに恵まれており,これらの活用・連携による観光への取組も必要 産業遺産群や伝統芸能などに恵まれており,これらの活用・連携による観光への取組も必要 です。 です。 ○ 観光ボランティアガイドの育成や外国語表記の案内板の設置などの取組が行われており, 観光ボランティアガイドの育成や外国語表記の案内板の設置などの取組が行われており, ○ 観光地づくりには,来訪者をもてなす意識の醸成,誰もが安心して旅行できる社会環境の整 観光地づくりには,来訪者をもてなす意識の醸成,誰もが安心して旅行できる社会環境の整 備が不可欠です。 備が不可欠です。 図-1 観光客数の推移 観光客数の推移 図-1 千人 人 )) ((千 ,00000 22,0 霧島 島地 地区 区宿 宿泊 泊観 観光 光客 客数 数 霧 ち外 外国 国人 人 ::千 千人 人 )) ((ううち ,00000 11,0 00 県外 外客 客 県 県 内 客 県内客 う ち 外 国人 人宿 宿泊 泊客 客 うち外国 22000044 1 ,06644 1 ,0 2 2 4411 2211 22000055 997788 223322 2244 22000066 1 ,00022 1 ,0 2 2 2200 3388 22000077 1 ,03355 1 ,0 2 2 2277 4444 22000088 1 ,07733 1 ,0 2 2 2200 4422 110000 8800 664000 40 2200 00 (年 ) (年 ) 資料 料 ::県 県観 観光 光統 統計 計 資 10 --- 10 10 日 帰 り観 光 客 数 (千 人 ) 4 5 ,0 0 0 4 0 ,0 0 0 3 5 ,0 0 0 3 0 ,0 0 0 2 5 ,0 0 0 霧 島 地 区 県 全 体 2 0 ,0 0 0 1 5 ,0 0 0 1 0 ,0 0 0 5 ,0 0 0 0 2004 2005 2006 2007 (年 ) 2008 資料:県観光統計 取組の方向性 取組の方向性 ア カルデラの恵みを実感できる仕組みづくり ・火山に関連したさまざまな地質遺産をはじめ豊かな自然を適切に保護し,地球環境に関す る教育・普及活動を実施します。 ・地質遺産を活用した観光「ジオツーリズム」1を推進します。 ・鹿児島湾奧に位置する港湾・漁港を活用したイベントなどを推進します。 イ 恵まれた自然環境を生かした体験型観光の推進 ・自然とふれあい学ぶ体験型観光(エコツーリズム) ,農林水産業と連携した体験型観光(グ リーン・ツーリズム,ブルー・ツーリズム)の推進,教育旅行の受入体制の整備を推進し ます。 ~カルデラの恵み~ 雄大な霧島連山 雄大な霧島連山 霧島連山トレッキング 霧島連山トレッキング ウ 「癒しの旅」の提供 ・霧島などの山岳を活用したトレッキングの普及・展開や, 「森林セラピー」2を推進します。 ・多種多様な泉質を有する多彩な温泉を積極的にアピールし,その利用を推進します。 ・トレッキング,「森林セラピー」,多彩な温泉の様々な効用などを活用して,癒しや健康の 増進,美容,療養などを提供するヘルスツーリズムを推進します。 11 - 11 - エ 「食」を生かした魅力ある旅の創出 ・地元産品を使った風土・伝統を感じられる「食」の提供,「食」にまつわる物語の展開を 推進します。 ・農産物直売所や観光農園との連携による本物を実感する「食の体験」メニューを提供しま す。 オ 着地型観光メニューの提供 ・地域の歴史・文化に触れ,商店街も取り入れた多彩なまち歩き観光コースを提供します。 ・地域の伝統的な行事・祭りへ参加できる観光メニューの提供や,陶芸,パン作り,手打ち そば,すしなど,職人が教える体験型メニューを創出します。 ・まちの駅など地域の観光交流拠点施設との連携を推進し,情報提供を行います。 カ 文化・芸術・体育施設を生かした観光地づくり ・「みやまコンセール」では,霧島国際音楽祭などによる交流・人材育成,ミニコンサート の開催などを推進します。 ・「霧島アートの森」では,野外常設展・特別企画展の開催,創作体験,園内ツアー,ギャ ラリートークの実施,アーティスト交流などを推進します。 ・「上野原縄文の森」では,上野原遺跡の紹介,古代体験などの体験学習,イベントの開催 などを推進します。 ・天孫降臨神話に彩られた「霧島神宮」や「鹿児島神宮」へ,ツアー企画により県外,国外 観光客を招致します。 ・体育施設を活用して,プロ・アマチュアスポーツチームの合宿地としての受入れや合宿チ ームとの交流・連携に取り組み,県内外から人を呼び込みます。 キ 観光地にふさわしい景観の整備 ・地域住民が一体となった美化活動の取組,街並みや沿道修景に配慮した道路や河川などの 整備を推進します。 ・地域の歴史・文化を生かした良好な景観形成,曽木発電所遺構や肥薩線を中心とする近代 化産業遺産群の保存,農山村の癒される美しい風景づくりを推進します。 曽木の滝 曽木の滝 曽木発電所遺構 曽木発電所遺構 - 12 - 12 SL(吉松駅) SL(吉松駅) 大隅横川駅 大隅横川駅 ク すべての人にやさしい受入体制の整備推進 ・まち歩き観光への対応として観光ボランティアガイドの育成,観光案内所や交流拠点施設 での観光・交通情報の提供を推進します。 ・高齢者などに配慮した身軽な旅のサポート体制,外国人観光客にやさしいボランティア通 訳,外国語表記の案内板設置や交通・宿泊施設での外国語対応を推進します。 ・安心・安全に配慮したわかりやすい観光案内板・標識の整備,交通施設や観光施設のバリ アフリー化,トイレ・休憩施設などの整備を推進します。 具体的な取組例 具体的な取組例 霧島神話ぼっけ鍋 霧島神話ぼっけ鍋 13 霧島神話太刀鉾蒸 霧 島神話太刀鉾蒸 <食を生かした魅力ある旅の創出:霧島市> <食を生かした魅力ある旅の創出:霧島市> 冬の名物料理の霧島神話ぼっけ鍋は,希少な「霧 冬の名物料理の霧島神話ぼっけ鍋は,希少な「霧 島熟成神話豚」を中心に,霧島熟成黒豚・霧島熟成 島熟成神話豚」を中心に,霧島熟成黒豚・霧島熟成 白豚を使い,地産地消の旬の野菜をたっぷり入れて 白豚を使い,地産地消の旬の野菜をたっぷり入れて 豚味噌・豆乳・しょうゆの3種類の味で楽しめます。 豚味噌・豆乳・しょうゆの3種類の味で楽しめます。 (2009かごしまの新特産品コンクールで奨励賞を (2009かごしまの新特産品コンクールで奨励賞を 受賞) 受賞) また,夏の名物料理「霧島神話太刀鉾蒸」も誕生 また,夏の名物料理「霧島神話太刀鉾蒸」も誕生 しています。 しています。 - 13 - <着地型観光メニューの提供「カモコレ」> <着地型観光メニューの提供「カモコレ」> 人や自然とのふれあいなどをとおして, 「小さくてもキラ 人や自然とのふれあいなどをとおして, 「小さくてもキラリと リと光る町・蒲生」を楽しめる参加型のイベントを,NPO 光る町・蒲生」を楽しめる参加型のイベントを,NPO法人Lab 法人 Lab 蒲生郷が企画しました。 蒲生郷が企画しました。 お寺でジャズ お寺でジャズ 国際交流フェスタ 国際交流フェスタ <観光ボランティアガイドの育成> <観光ボランティアガイドの育成> 「霧島しっちょいどん」 ,「あいらカリスマ・ボ 「霧島しっちょいどん」 ,「あいらカリスマ・ボ ランティア観光ガイド」 ,「加っ歩倶楽部」の皆さ ランティア観光ガイド」 ,「加っ歩倶楽部」の皆さ んは,心のこもったおもてなしで,地域を訪れる んは,心のこもったおもてなしで,地域を訪れる 人々に喜んでいただけることを糧に,日頃から地 人々に喜んでいただけることを糧に,日頃から地 域を知る努力や新たな知識の習得に努め,日々活 域を知る努力や新たな知識の習得に努め,日々活 動に取り組んでいます。 動に取り組んでいます。 加っ歩倶楽部の案内 加っ歩倶楽部の案内 1 ジオツーリズム:単なる美的な鑑賞眼のレベルを超えて,ある場所の地球科学的な現象に対して興味や関心 を持ち,知識と理解の獲得を目指す観光。 2 森林セラピー:森の自然があやなす風景や香り,音色や肌触りなど,森の命や力を実感することによって, 私たちの心身に元気を取り戻させようとするもの。 - 14 - 14 ② 国内外に拡がる観光・交通・情報ネットワークの形成 ❷ 国内外に拡がる観光・交通・情報ネットワークの形成 将来の姶良・伊佐地域は 将来の姶良・伊佐地域は ○ 「陸・海・空」の交通ネットワークが充実し,国内外からの観光客で賑わう観光地 “KIRISHIMA”の姿が見られます。 ○ 観光やビジネスなどで鹿児島空港を利用する多くの人々が,気軽に安心して立ち寄れる 環境が整い,交流人口の増加が図られています。 ○ 鹿児島空港や高速道路,港湾などを活用した効率的な物流ネットワークが形成されるな ど,経済活動が活発化しています。 現現状と課題 状と課題 ○ 鹿児島空港の利用者を,地域への誘客に繋げる仕組みづくりが必要です。 ○ 東アジア地域からのアクセスが容易であることから,東アジアを初めとする海外との国際 交流の展開や外国人観光客の誘客を推進する取組が必要です。 ○ 九州新幹線の全線開業効果を最大限に引き出すため, 交流人口の増加や地域の活性化に生かすための取組が必 要です。 ○ 「霧島」の知名度は全国的に高いとは言えないことか ら,地域の魅力を積極的に情報発信することが必要です。 ○ 鹿児島空港,高速道路,港湾など,交通基盤が充実し ていることから,これらを活用して地域経済の発展に資 する必要があります。 鹿児島空港 鹿児島空港 図-1 九州自動車道・加治木ジャンクション 九州自動車道・加治木ジャンクション 鹿児島空港利用客数の推移 国 内 線:千 人 国 際線 :千人 7 ,0 0 0 6 ,0 0 0 5 ,0 0 0 4 ,0 0 0 3 ,0 0 0 2 ,0 0 0 1 ,0 0 0 0 1975 1980 1985 1989 1993 1998 2003 2004 2005 2006 2007 2008 国 内 線 2 ,4 1 2 11 国際線 3 ,9 8 3 45 3 ,8 5 9 38 4 ,8 8 1 50 5 ,2 4 3 74 6 ,0 4 0 85 6 ,0 0 6 57 5 ,6 6 0 79 5 ,6 4 6 70 5 ,6 3 0 85 5 ,4 7 8 92 5 ,3 4 8 79 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 (年 度 ) 資 料 :国 土 交 通 省 航 空 局 「空 港 管 理 状 況 調 書 」 15 - 15 - 取組の方向性 取組の方向性 ア 鹿児島空港を活用した交流人口の拡大 ・県内外の空港利用者が気軽に立ち寄れるように,鹿児島空港での地域の情報発信などを推 進します。 ・地元進出の先端技術企業などとの連携により,アジア地域との人的ネットワークを活用し た国際交流や文化・芸術・スポーツなどによる国際交流を推進します。 ・海外旅行エージェントなど観光関連事業者と連携し,海外からの誘客を推進します。 イ 鹿児島空港や九州新幹線からの2次・3次アクセスの向上 ・鹿児島空港や九州新幹線停車駅と管内各地を結ぶ在来線鉄道網や広域的・幹線的バスネッ トワークの充実や,地域路線バスの活用,タクシー・レンタカーなどの交通事業者との連 携によるアクセスの向上を推進します。 ・利用者の利便を図るため,これらの交通アクセス情報の提供を推進します。 ウ 広域観光ルートの形成 ・南九州三県周遊観光ルートの観光情報の発信を推進します。 ・新幹線,肥薩線,日豊本線,吉都線などを活用して県内の主要観光地や南九州三県の観光 地を結ぶ交通アクセス網の整備を推進します。 エ 観光PR・情報の提供 ・日帰りコースなど多様な観光ルート・メニュー,各地域の「まち歩き・まちなかマップ」 の作成・提供を推進します。 ・四季折々の観光地,イベント等の見所情報,ビューポイント情報など,旬の旅情報を発信 します。 肥薩線百年の旅 肥薩線百年の旅 オ 隼人~日当山まち歩きマップ 隼人~日当山まち歩きマップ 物流ネットワークの活用推進 ・鹿児島空港や高速道路,港湾などを活用した効率的な物流体制の整備を推進します。 ・「かごしま海外ビジネス支援センター」と連携しながら,商工業者への情報提供を行いま す。 ・農林水産物や焼酎,黒酢などの地域特産品の輸出を推進します。 - 16 - 16 具体的な取組例 具体的な取組例 <国際交流:姶良市(蒲生町)> <国際交流:姶良市(蒲生町)> 姶良市蒲生町では,蒲生町国際交流協会を中心に行 姶良市蒲生町では,蒲生町国際交流協会を中心に 政,教育機関や各種団体と連携し,韓国との交流を行 行政,教育機関や各種団体と連携し,韓国との交流 っています。 を行っています。 (主なものは次のとおり) (主なものは次のとおり) ・ 「ふれあう旅韓国」(町内の小・中・高校生が韓 ・ 「ふれあう旅韓国」 (町内の小・中・高校生が韓国の 国の家庭にホームステイし交流) 家庭にホームステイし交流) ・ 「日本一大楠どんと秋まつり」(国立伝統芸術高 ・ 「日本一大楠どんと秋まつり」 (国立伝統芸術高等学 等学校生による韓国の伝統芸能の披露,蒲生の家 校生による韓国の伝統芸能の披露,蒲生の家庭への 庭へのホームステイによる交流) ホームステイによる交流) <観光地を結ぶ交通アクセスの向上:霧島市> <観光地を結ぶ交通アクセスの向上:霧島市> ○温泉バス ○温泉バス 霧島地域への誘客のために,妙見温泉振興会が霧島市の 霧島地域への誘客のために,妙見温泉振興会が霧島市 助成を得て運営し,鹿児島空港~嘉例川駅~妙見温泉~隼 の助成を得て運営し,鹿児島空港~嘉例川駅~妙見温泉 人駅を結ぶ温泉パスポート付きのバスです。 ~隼人駅を結ぶ温泉パスポート付きのバスです。 ○霧島連山周遊バス ○霧島連山周遊バス 平日に町内を運行している「ふれあい循環バス」を使用 平日に町内を運行している「ふれあい循環バス」を使 し,土日限定で,霧島神宮駅~霧島神宮~えびの高原を運 用し,土日限定で,霧島神宮駅~霧島神宮~えびの高原 行しており,霧島連山トレッキングがぐ~んと便利になり を運行しており,霧島連山トレッキングがぐ~んと便利 ました。 になりました。 <焼酎の海外輸出の取組> <焼酎の海外輸出の取組> 大口酒造株式会社(1970年に大口市,菱刈町の酒造会 大口酒造株式会社(1970 年に大口市,菱刈町の酒造会 社11事業所により,酒質の向上などをテーマに製造から販 社 11 事業所により,酒質の向上などをテーマに製造から 販売までを一貫して行う協業組合として発足,2007 年に 売までを一貫して行う協業組合として発足,2007年に組 組織変更を行い現在に至っています。 )では,2007 年から 織変更を行い現在に至っています。)では,2007年からは は本格的に海外への焼酎輸出を始め,中国をはじめ 10 カ 本格的に海外への焼酎輸出を始め,中国をはじめ10カ国ほ 国ほどに年間1升瓶換算で 15,000 本程を輸出しています。 どに年間1升瓶換算で15,000本程を輸出しています。 今後とも,急速な経済発展を続ける東アジアを中心に, 今後とも,急速な経済発展を続ける東アジアを中心に, 更なる輸出の拡大に取り組む計画です。 更なる輸出の拡大に取り組む計画です。 17 - 17 - 香港シティスーパーの黒酢コーナー 香港シティスーパーの黒酢コーナー <「黒酢」の海外輸出の取組> <「黒酢」の海外輸出の取組> 近年「黒酢」は,その味わいだけでなく,健康食品とし 近年「黒酢」は,その味わいだけでなく,健康食品として ての側面も注目され海外から引き合い,問い合わせ等も増 の側面も注目され海外から引き合い,問い合わせ等も増加し 加しており,坂元醸造 ( 株 ) では,米国をはじめ台湾,香港, ており,坂元醸造(株)では,米国をはじめ台湾,香港,シン シンガポール,韓国への輸出にも取り組んでいます。 ガポール,韓国への輸出にも取り組んでいます。また,海外 また,海外の展示会・見本市等へも毎年精力的に参加し, の展示会・見本市等へも毎年精力的に参加し,国内のみなら 国内のみならず,世界の人々へ発信しています。 ず,世界の人々へ発信しています。 <養殖ブリの北米への輸出> <養殖ブリの北米への輸出> 霧島市の福山養殖では,温暖で静穏な海域を利用し 霧島市の福山養殖では,温暖で静穏な海域を利用して て生産されるブリ年間生産 3 万尾のうち約 7 割が寿司, 生産されるブリ年間生産3万尾のうち約7割が寿司,刺 刺身商材としてアメリカ・カナダへ輸出されています。 身商材としてアメリカ・カナダへ輸出されています。 脂がのった肉質を好む欧米人の嗜好に合うよう 7kg 脂がのった肉質を好む欧米人の嗜好に合うよう7kg以 以上まで大きく育てられ,無投薬,国産生餌の使用, 上まで大きく育てられ,無投薬,国産生餌の使用,黒酢を 黒酢を餌に加えることなどにより肉質の向上が図られ 餌に加えることなどにより肉質の向上が図られており,県 ており,県や水産関係団体等で構成される「かごしま や水産関係団体等で構成される「かごしまのさかなづくり のさかなづくり推進協議会」から「かごしまのさかな」 推進協議会」から「かごしまのさかな」ブランドとして ブランドとして 2004 年に県内第1号として認定され 2004年に県内第1号として認定されています。 ています。 <かごしま材の韓国への輸出> <かごしま材の韓国への輸出> 2003年に管内の産直住宅に取り組む木材関係業者が 2003 年に管内の産直住宅に取り組む木材関係業者 「日本木造住宅輸出協会」を設立し,韓国へのかごしま が「日本木造住宅輸出協会」を設立し,韓国へのかご 材の輸出を開始しました。これまでに,20棟の木造住宅 しま材の輸出を開始しました。これまでに,20 棟の 木造住宅が建設されました。また,韓国の建設会社と が建設されました。また,韓国の建設会社と提携し, 提携し,2005 年に内装材にヒノキや竹炭ボードを使っ 2005年に内装材にヒノキや竹炭ボードを使った,マン た,マンション用のモデルルームを開設し,内装材で ション用のモデルルームを開設し,内装材での木材利用 の木材利用拡大にも取り組んでいます。 拡大にも取り組んでいます。 <「かごしま黒豚」の海外輸出の取組> <「かごしま黒豚」の海外輸出の取組> ㈲霧島高原ロイヤルポークは,1988年に設立され, ㈲霧島高原ロイヤルポークは,1988 年に設立され, 2008 年には, 「農事組合法人霧島高原純粋黒豚牧場」 2008年には, 「農事組合法人霧島高原純粋黒豚牧場」を を設立し, 「農商工連携 88 選」に認定されました。また, 設立し, 「農商工連携88選」に認定されました。また, 2008 年 12 月から香港へ「かごしま黒豚」の輸出を 2008年12月から香港へ「かごしま黒豚」の輸出を開始 開始し,2009 年には約 500kg を輸出しました。 し,2009年には約500kgを輸出しました。 今後とも,ブランドとしての地産地消を基本にしな 今後とも,ブランドとしての地産地消を基本にしなが がら,海外も視野にいれた活動を行う計画です。 ら,海外も視野にいれた活動を行う計画です。 - 18 - 18