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アプリーレNo.
秋田大学広報誌〈アプリーレ〉第30号 平成22年11月発行 秋田大学 アル。 リニュー 秋田大学広報誌〈アプリーレ〉 ﹀ リーレ 紙︿アプ 学広報 秋田大 。 の秋大 私たち す。 伝えま 特集 大学生の学力 No. 大学生の学力 大学生の学力が低下しているという。AO入試、推薦入試など、選抜方 法も多様化。事実上、全入学時代に突入した。高校時代に身につけるべ の 問 題 で も な く、学 生 の モ チ ベ ー シ ョ ン( や る 気 )が 落ちてきたことにもよりま す。教員としては、教え方・ しゃべり方などを工夫もす る わ け で す が、こ の 現 象 を 止めることはなかなかでき ません。 大 学 と し て も、多 様 な 入 試制度で入学してきた学生 に 対 応 す る た め、平 成 年 の 改 革 で、入 門 科 目 を 開 講 す る こ と に し、高 校 で の 未 履修の学生に対応してきま し た。こ の 入 門 科 目 は、か なり効果をあげていると思 い ま す が、そ の 上 を 行 く ス ピ ー ド で、格 差 が 広 が っ て います。 そ こ で、今 回 の プ ロ ジ ェ ク ト で は、高 校 で 未 履 修 の 学 生 だ け で な く、履 修 は し たものの内容を理解できて いない未修得の学生に焦 点 を 当 て ま し た。大 学 生 が、 高校で教わったことや高校 の教科書に書いてあること と大学のレベルの内容がど のように関係しているのか がわかるような高大接続テ キスト(補助教材)を、大学 の教員に高校の現場教師も 加 え て 各 科 目 で 作 成 し、学 生の理解を助けるようにし 大学と高校の学習の 違いと接続性について ――大学での学びは高校 き学力をもたないまま大学に進学し、結果として授業についていけな の学習とどんなふうに異な い学生の存在。多くの大学が、学生の基礎学力の担保、入学者の学習へ るのですか? のモチベーションアップのために頭を悩ます。秋田大学はどうする? ――「 大 学 で の 学 び 」と 言 っ て も、学 部 に よ っ て 内 秋田大学が立ち上げた 「高大接続教育の実践的プロジェクト」 とは。 容がずいぶん違ってきます か ら、答 え 難 い の で、こ こ では文系の学びに関連した ていければと思っています。 ことを述べてみましょう。 高大接続の必要性 ま た、こ の テ キ ス ト は、高 唐 突 で す が、腎 不 全 と い 校 生 に も 配 布 し、高 校 へ の う 病 気 を 知 っ て い ま す ね。 出前講義などで大学ではこ 腎臓には様々な機能があり の よ う な こ と を 学 ぶ の で、 ま す が、特 に 重 要 な の は 尿 高 校 生 の と き に は、何 が ど を 作 る 働 き で す。腎 臓 は 尿 れくらいわかっていないと を 作 り な が ら、体 に た ま っ いけないかを伝えたいと思 た 老 廃 物 を 排 出 し、必 要 な い ま す。こ れ に よ り、県 内 物質は外に出さないように の高校生のモチベーション し て い ま す。こ の 働 き が な が 上 が り、進 学 率 の 向 上 や いと人間は生きていけない。 秋田大学の受験生のレベル そこで腎不全が進行する アップにつながればと思っ と 透 析 が な さ れ ま す。患 者 ています。 の 血 液 を 体 外 に 取 り 出 し、 老廃物を取り除いてからも 教育推進主管 小川 信明 どしてやるのですね。 と こ ろ で、慢 性 の 腎 臓 病 患者用の透析器はいつ頃 開 発 さ れ た と 思 い ま す か。 1960 年 の 頃 で す。ワ シ ントン州立大学のスクリブ ナーという医師が開発し ま し た。そ れ ま で は 腎 不 全 の末期になると有効な治療 法 が な か っ た の で す が、こ れによって患者が救われる よ う に な り ま し た。ス ク リ ブナーは 年から大学内に 人工腎臓センターを開設し、 本格的な治療を開始します。 と こ ろ が、こ こ に 重 大 な 問 題 が 姿 を 現 し ま し た。こ こ か ら が「 大 学 で の 学 び 」 に 関 連 し て き ま す。当 時、 特集 私はこのプロジェクトに 関 し て、責 任 あ る 立 場 に は あ り ま す が、一 方 で、 年 以 上 に わ た っ て、基 礎 教 育 科目(主に物理、化学、生物、 数学などの理科系の専門の 基 礎 を な す 科 目 で、こ れ が わかっていないと専門科目 が 理 解 で き な い )の、基 礎 化学の授業や実験を担当し て き ま し た。入 試 制 度 の 多 様化・ゆとり教育・少子化 な ど は、教 育 に と っ て、良 い面もいくつもあるので す が、そ の 悪 い 面 と し て 出 て い る の が、入 学 生 の 学 力、 特に理系の基礎学力に上下 の開きが大きくなってきて いることです。 定量的なデータはないの で す が、 年 以 上 前 は、従 来の講義内容で成績が悪く は な か っ た の で す が、 年 前くらいから授業について こられない学生が徐々に増 え て き て お り、特 に 数 年 く ら い 前 か ら、答 案 を 白 紙 で 出す学生も多くなってきて お り ま す。授 業 内 容 は、化 学 の 大 学 レ ベ ル で す の で、 昔から変わらないわけです。 も ち ろ ん、こ れ は 学 力 だ け 62 25 15 10 2 0 1 0 . 1 1 A p r i r e 20 特 集 大学生の学力 教育推進総合センター 教授 銭谷 秋生 開発されたばかりの透析器 は 台しかありませんでし た。し か し も ち ろ ん 患 者 数 はこれをはるかに超えてい ま す。お 分 か り だ と 思 う の で す が、医 療 者 側 は、治 療 する患者を選抜しなくては な ら な か っ た の で す ね。彼 ら は、誰 が 生 き、誰 が 死 ぬ のかを決定せざるを得な か っ た わ け で す。で も、そ んなことをする権利がある の で し ょ う か。仮 に あ る と し て も、ど ん な 選 抜 規 準 が ありうるでしょう。 ――そう言われても・・・ ―― そ う で す ね。一 義 的 な 解 が あ る の か ど う か、そ もそも解がありうるのかど う か さ え、す ぐ に は 分 か ら な い 難 し い 問 題 で す ね。で も 大 学 で の 学 び は、こ ん な ふうにまだ誰も答えを知ら ない問いと格闘するところ に一つの特徴があるのです。 い ま 紹 介 し た 例 は、生 命 倫理と呼ばれる学問で現在 でも論議されている問題で す が、大 学 で 研 究 を 続 け て い る 人 た ち は み ん な、こ ん なふうな未解決の課題に取 り 組 ん で い ま す。大 学 生 に な る と い う こ と は、こ の よ うな知的探究の共同体の一 員になるということですね。 も ち ろ ん そ の た め に は、既 知 の 事 柄 を、そ れ は 想 像 以 上 に 広 く 深 い も の で す が、 しっかりと身につけてい る 必 要 が あ り ま す。高 校 で の 学 び は、そ し て 大 学 前 半 の 学 び も、こ の た め の も の で す ね。こ う し た 足 固 め が あってこそ新しい知の姿が 立ちあがってくるわけです。 だ か ら、大 学 で の 学 び の 中 身はどんどん高度化してい き ま す が、し か し 高 校 で の 学びと深くつながっている ことになりますね。 3 特 集 大学生の学力 A p r i r e 2 0 1 0 . 1 1 平成 22 年度「大学教育・学生支援推進事業 大学教育推進プログラム」選定取組 取組名称:高大接続教育の実践的プロジェクト −カリキュラム・トランジッション・センターの構築と活用− このプロジェクトは、学内に構築する「カリキュラム・トランジッション・センター」を中心に、高校と 大学の教育課程の接続性を高めるための教育実践研究を、高校教員と大学教員の協働により展開していき ます。特に学生・生徒の「未修得」状況に焦点を当て、教員間の情報交換や新たなテキストやテストの開発 を通じ、初年次生が着実に大学での学習に取り組めるよう支援することを目的としています。 高校教員 学びへの 動機づけ カリキュラム・トランジッション・センター(CTC) 教育実践研究資料・ データの集積 大学教員 未修得科目の 克服 カリキュラム・トランジッション・ センター(CTC) 高大接続確認 テストの作成と実施 ●県内高校と大学双方の情報や教育実践の資料を収集・集約 ●相互の授業を参観することによる生徒・学生の現状把握 ●入試問題の質の検討 ● e ラーニング、オフィスアワー活用による学習支援 高大接続テキスト 大学生 高校生 高大接続テキストの 作成と活用 高校教員と大学教員の連携の場として活用 ●高校での学習内容と大学で展開される学問がどのように つながっているか俯瞰できる ●未修得の科目や内容を自ら覚知できる ●自らのレベルを向上できる ●高校への出張講義の際、活用できる ●物理、化学を優先し、 順次数学、情報、英語に着手する 学習の連続性 成果・波及効果 高大接続確認テスト ●大学の授業を理解するために必要な基礎知識を備えているか どうかを問う ●テストは前期授業開始時と終了時に行う ●学生自身がその結果を基に未修得科目の学習をする ●併行して個別学生への学習支援を行う ●テスト前にはリメディアル学習教材による演習問題への取組を促す ●大学における学びの足固め ●教育課程の質の向上 - てしまえばそれまでですが、 かつての学生より優れてい る点ではないかと思います。 その他にもいろいろと優 れ た 点 が あ り ま す。し か し、 最近の大学生はいいね!と いう声はなかなか聞こえ て き ま せ ん。 年 も 前 の 本 (※)ですが、大学生に対す る大学内外からの評価・語 られ方は、戦後一貫して「大 学 生 は ダ メ だ 」と い う「 ダ メ 論 」だ っ た と い う 指 摘 が あ り ま す。大 学 生 と い う 立 場 の 人 は、い つ の 時 代 も 厳 しい評価を受けてきたので す。お そ ら く、そ れ は こ れ からも続くでしょう。 特 に 今 の 大 学 生 は「 ゆ と り 世 代 」な ど と く く ら れ る こ と に よ っ て、自 己 評 価 が 低い学生が多いと言われま す。そ う い う 一 面 的 な 評 価 に 振 り 回 さ れ ず、キ ャ ン パ ス内外をウロウロしていろ んな発見をし、そこから(役 に 立 ち そ う な こ と か ら、立 たなさそうなものも含め て )様 々 な こ と を 学 ん で ほ しいと期待しています。 ※ 新 堀 通 也 編﹃ 大 学 生 ダ メ 論 を こ え て ﹄ (現代のエスプリ�No.213 )1985 年�至文堂 和仁 教育推進総合センター 准教授 細川 - 捨てたもんじゃない 当世学生気質 私が高校を卒業したのが 1992 年 で す の で、今 年 の新入生とは 年の埋めが た い 距 離 が あ り ま す。そ の た め か、自 分 た ち が 学 生 の 頃 と 比 べ る と、最 近 の 大 学 生は……と感じる点がいく つかあります。 一 つ は と て も「 真 面 目 」 で あ る こ と で す。サ ボ る こ と な く 授 業 に 出 席 し、授 業 後、積 極 的 に 教 師 に 質 問 す る 学 生 の 姿 も 見 か け ま す。 ま た、学 生 た ち は「 大 学 に 進 学 す る こ と 」に 対 し て 真 面目に考えてきたふしがあ り ま す。大 学 進 学 率 が 上 が り、大学「全入」の時代を迎 えて、大した目的もなく「な ん と な く 」大 学 に 進 学 し た 学 生 が 増 え た、な ど と 言 わ れ る こ と が あ り ま す が、む し ろ か れ ら は、大 学 で ど の よ う な こ と を 学 び た い か、 学んだことを卒業後どのよ う な 職 業 に 活 か し た い か、 といったことを真剣に考え てきたように見えます。 も う 一 つ は、授 業 の 中 で 感 じ る こ と で す。学 生 た ちは学習成果をまとめた り、そ れ を 人 前 で 発 表 す る といったことを器用にこな し ま す。ま た そ の 際、P C などの機器操作もパパパっ と 出 来 ま す。慣 れ、と い っ 18 25 秋田大学で基礎教育の授業を担当している3人の先生から化学、物理、 英語の問題を出題します。どうです、この問題解けますか? 岩田 吉弘 出題: 教授(教育文化学部自然環境講座) 出題: 固体の塩化ナトリウムと塩化銀は同じ結晶構造をもち、その原子間距離もほ ぼ等しいことが知られています。しかし塩化ナトリウムは水に比較的よく溶 けるにもかかわらず塩化銀は難溶性です。この現象はナトリウムと銀のどの ような性質の違いから起こるのか、説明しなさい。 左近 拓男 出題: 准教授(大学院工学資源学研究科 機械工学専攻) 長さL = 0.600 m のギターの弦があり、弦を伝わる音波の速さはV = 600 m/s である。弦をはじくと、弦の両端が固定端となり、定常波の音波 (音) が発生す る。以下の問いに答えよ。 (1) 腹が1つの基本振動 ( m = 1、ただし m は腹の数) の波長 λ 1と、固有振動数 f 1を求めよ。 (2) 腹が3つの3倍振動 (m=3) の波長λ 3 と、固有振動数 f 3 を求めよ。 (3) 腹が3つの3倍振動 (m=3) で、腹の部分の振幅が最大のとき、弦の振動の様子の図を描きなさい。 ただし、振動していないときは、弦は水平方向に一直線である。図では弦の長さを 0.150 m(つまり 15.0 cm) として描きなさい。定規を使って丁寧に書くこと。 佐々木 雅子 教授(教育文化学部 教科教育学講座) 寒くなると暖かい食べ物がありがたいですね。豚汁も秋 から冬にかけておいしい日本の家庭料理のひとつです。 下記の英文の( ) 内のどちらの語が適切でしょうか。 豚汁を思い浮かべながら、解いてみてください。 Ton-jiru “Ton” refers ( in / to ) pork in Japanese. This ton-jiru is a kind of miso soup with pork and vegetables. It is a good idea to make a large ( number / amount ) of ton-jiru with your ( favorite / favorites ) vegetables so ( far / that ) you can enjoy it the next day, because ton-jiru seems to only get better after ( repeating / repeated ) heatings. (英文の出典:講談社インターナショナル『英語で楽しむ日本の家庭料理』p. 143 ) ※解答は大学HP(http://www.akita-u.ac.jp/honbu/info/in_press.aprire.html)で 教 育 文 化 学 部 実 務 家 教 員 を 配 置 し、学 生 に 対 す る 教 員 養 成 教 育 と現 職 教 員に対 する研 修 を行っ ています。 月 の 中 頃 に は、来 年 4 月から教 壇に立つ学 生を対 象 に、実 際 に 働 き 始 めて 直 ちに 必 要 とさ れる 教 育 実 践 11 ろ う と 全 国の 教 育 関 係 者 か ら 秋 田 に、熱 い 視 線 が 送 ら れ てい ま す。要 因 が 家 庭 学 習にあるという 意見 もあり ま す が、そ れ で も や は り 現 場で教 えている秋田の教 師 への期待は大きいのです。 その一方で、秋田は大きな 課 題 を 抱 え てい ま す。教 師 の 平 均 年 歴の 高 さ と、県 内 での教員採用枠の狭さです。 若 手 教 員 不 足 は、地 方 に 共 通 し てい る 問 題 で す が、と り わけ 秋 田 は 少 子 化 が 全 国 で 最 も 進 ん だ 結 果、教 員 試 験 は 全 国で最 も 最 難 関の一 つとなってしまいました。ベ テラン教 師から 若 手 教 師へ の 指 導 技 術の 伝 承 が 危 ぶ ま れています。 で す が、少 子 化 は 避 け ら れ な いこ と で す。少 な く と も 今、子 供 た ち の 前 に 立っ てい る 教 師 た ち と、こ れ か ら 教 師 に な る 者 た ち が、そ の 力 を 信 じて 実 践 を 続 け て いくしかありません。 秋 田 で 良 き 教 師 を 育 てる ことは、秋田の子ども、そし て 秋 田の 未 来 を 作 る こ と に つな が り ま す。秋 田 の 教 師 力 を よ り 高 め、そ れ を 確 実 に伝承する。 「まなびの総合 エリ ア 」の 取 組 が 果 た す 役 割は大きいのです。 かつて「でもしか先生」と い う 言 葉 が あ り ま し た。教 師の採用枠が激増した結 果、 「先生にでもなる」 「先生 に し か な れ な い 」と いっ た 動 機から教職についた無気 力な教員に対する蔑称です。 時 代 は 変 わ り、社 会 も 変 化 し ま す。学 力 低 下、学 級 崩 壊、様 々 な 問 題 に 揺 れ る 教 育 の 場 で は、教 師 に 求 め ら れ る 役 割 が こ れ ま で に ない ほど高まっています。 「で も し か 先 生 」は 必 要 あ り ま せ ん。今、教 師 力 が 問 わ れ て いるのです。 講 師 S a t o Ta k e s h i 教育文化学部欧米文化講座/専門は中世・近世フランス史(国家および法制) 佐藤 猛 ー過去を振り返り、再び現代へー 中世ヨーロッパの世界 14 は 、中世ヨーロッパの時 主体的に生きていたと感 代。その終 り 頃には 、3 じられます」 大発明といわれる火薬 、 グローバリズムという 羅針盤 、印刷の技術を生 言葉がよく使われるよう み出し 、レオナルド・ダ・ になった現 代。インター ヴィンチ 、ミケランジェ ネットの普及 、外国語の ロといった天才たちが数 習得率の向上 、ましてや 多く登場する。そして国 交通のインフラは 、お金 を治めた王や貴族の存在 と時間さえあれば 、地球 の裏側であろうと短時間 も忘れてはならない。 「 王や 貴 族 は 、自 分 の で行き来できるまでに発 「人間らしく生きたい」 領地における争いごとの 達した。このよ うに 、国 近頃 、様々なところで聞 解決のために裁判制度を の枠組みが薄まっている く台詞だ。これは小さな 作り上げました。と同時 からこそ 、改めて国家と 囁きにすぎないが 、その に言語の統一を図ろうと いう言葉の意義 、そして 想いが国レベルで集まれ し 、また国を治めるため “~ ~ 人 ”であるという ば 、国そして時代をも動 の費用を国民から集める 国民としての意識が問わ 税金の制度も作りだしま れているのだという。 かす。 した。それらは 、現 代 社 世紀は 、中世ヨーロッパ 世紀から 世紀にか けてヨーロッパで起きた 会における制度の原型と に比べれば 、便利で快適 ルネサンスは 、まさにそ もなっています」 な時代と言えるだろう。 う だった。神がすべての 中 世 ヨ ー ロ ッ パ は 、 だが誰しも 、少なからず 中心とされてきたこれま 500年ほど前の時 代。 何かしらの喪失感を抱え での世界において 、人々 だが 、現代を生きる我々 ている。 は封建的な秩序によって をなぜか惹きつける。 歴史から学ぶ。現代を 「 現 代 に 生 きる 我々に 生きる人々が 、過去を振 ゆがめられていた人間性 は 、不便としか思えない り返り 、改めて現代の問 の回復を図ろうとした。 「当時のヨーロッパは 、 時 代です。法 律や 保 険 、 題と向き合うこと。国々 私たちが今 、当たり前と 教育 、交通網など国の制 が ど の よ う な 経 緯 で 生 考えている国家の枠組み 度がまだ十分ではなかっ まれ 、王や貴族はどのよ が徐々に固まっていく時 た。しかし 、それらが発 うにして 、国々を治めた 代。そしてその中で 、人々 達していなくても人々は のか。国家が生まれつつ がある共同体の中に属す 政治や裁判 、交易をしな あ っ た 5 0 0 年 ほ ど 過 る一人であるということ 、 ければなりませんでした。 去 の 歴 史 、し か も 日 本 すなわち国民であるとい また自らがそうした制度 か ら み て 地 球 の 裏 側 に う意識が芽生え始めた時 を作り出していかなくて あった世界が 、我々に何 はならなかった時代だか か を 教 え て く れ る の か 代でもあります」 らこそ 、人々は今よりも もしれない。 佐藤猛講師の研究分野 16 大学と教育現場をつなぐ まなびの総合エリア 秋 田 大 学 は、教 育 文 化 学 部附属教育実践研究支援 センターが 中 心 となるプロ ジェクト「まなびの総合エリ ア」を今年度からスタートさ せました。これは、大学と学 校 をより 密 接 にし た 取 組で す。同センター内に、複数の 演 習 プログラムを開 講しま す。また、大学教員が教育現 場でのニーズを 把 握 す るた め、各 地 で 開 催 さ れ る 共 同 研 修 会 への 参 画 や、小・ 中 学校での出前授業も行 う予 定です。 「まなびの総合エリアは教 員 の 養 成 は 大 学 で、研 修 は 採用側でという 垣根を低く し た 場 で す。大 学 と 教 育 現 場 が一体 と なって 秋 田の 教 師力を高めていきたい」と同 センター 長の石 黒 純一教 授 は語ります。 より効果を高めるために、 ITも活用。プロジェクト開 始 と 同 時 に、ポ ー タ ル サ イ ト「あきた教職 .net 」を開 設 しました。 「まなびの総合エ リ ア 」に 集 まった 各 種 情 報 をデータベース化し、学生や 県内外の教師が、ネットワー クを 介 してアクセス出 来る よ う に し てい ま す。こ こ か ら教育相談を受け 付けるこ と も 可 能で す。ま た、 「あき 」は学生の学習履 た教職 .net 歴を 蓄 積 するポートフォリ オ と し て 使 い、在 学 時 の 指 導や卒 後ケアにも活用する 準備も進んでいます。 石 黒 教 授 は「 変 化 す る 子 ど も に 対 応 す る に は、教 師 自 身 が 常 に 学 び 続 け な くて は な り ま せ ん。ま な びの 総 合エリアは、これまで秋田が 培ってきた教 育 手 法 を伝 承 させる場でもあるのです」と 話します。 文部科学省の全国学力調 査 に お いて、秋 田 の 子 ど も たちは3年 連続で好 成績を 収 め ま し た。そ の 秘 訣 を 探 21 2 0 1 0 . 1 1 A p r i r e 大学院医学系研究科・医学部 地 で 開 か れ る よ う に な り、 秋田 大 学 も2007年 から スタートさせました。 秋 田 大 学 の 場 合 は、単 な るサイエンスではなく、テー マはメディカル・サイエンス。 医 学・ 医 療 に 絞 り、身 近 な 病気や健康を話題とします。 サイエンスカフェマスターで あ る 本 橋 豊 教 授( 秋 田 大 学 医学系研究科長・医学部長) は、 「秋田大学に医学部や附 属 病 院 があることは 知って いても、研究室の中でどのよ う な研 究が 行 われているの か を 知っている 人 は 少 ない と 思い ま す。そ れ ら の 研 究 成 果は我々の生活にどんな 関 係 が あ り、健 康 に ど う 関 わって く るのか という 疑 問 に 少 し で も 答 え たい 」と 話 します。 参 加 者 は 3、4 人 ぐ ら い の少人数でテーブルを囲み、 話題提供者の講演を 分間 聴きます。テーブルごとに、 講 演 内 容についての疑 問や 率直な討論を交わした後に、 話 題 提 供 者への質 問タイム へと 移 り ま す。進 行 役 の 学 生 や 教 員 ら が、そ れ ぞ れ の テーブルに座っているので、 彼 らが う ま く 話 題 を 引 き 出 し て く れ ま す。専 門 用 語 の 質問や個人的な治療の相談、 時には新しい実 験 方 法の提 案 ま で 飛 び 出 し ま す。研 究 者にとってもここは、研究室 に 閉 じこもっては 聴 け ない 市 民からの生の声 が聴 ける 場となります。 カフェで は、話 題 提 供 者 と 参 加 者、そ し て テ ー ブ ル を 囲 ん だ もの同 士のコミュ ニケ ーションが 大 切 に さ れ ま す。そ こが 従 来 の 講 演 会 やシンポ ジウムとは 異 なっ てい る と こ ろ。講 演 よ り も 近い距 離で気 軽に意見 交 換 で き、大 学 の 研 究 者 を 身 近 な存在に感じられます。 学 ぶ とい う よ り は 医 学・ 医療を話題にして「知」のコ ミュニケ ーション を 楽 し む 場という感じでしょうか。 この 秋 田メディカル・サ イエンスカフェは、 月には 「 脂 質 の 医 学 研 究 ― 最 新 状況とこれから」をテーマに 開 催 し ま す。ま た 今 年 は 特 日 別 企 画 と して、横 手 市 で 月に開 催 することが 決 まっ てい ま す( ※1) 。会 場 に 足 を 運 ぶ こ と が 出 来 ない 方 で も、秋田メディカル・サイエ ンスカフェの 取 組 を ま とめ た本を出版していますので、 是 非そちらをご覧 く ださい (※2) 。 難 し く 思 う 必 要 はあ り ま せん。ここは「喫茶店」です。 コーヒーでも 飲み なが ら 気 軽 な 気 持 ち で、秋 田 大 学 の 最 新 医 学 研 究 を覗いてみて ください。 ※ 詳細はイベント情報一覧を参照 ※ 秋田 医学 叢書 № ﹁ 秋田メ デ �カ ル・ サイエンスカフ�へようこそ ︱最新の医学 研究への招待﹂ 【︿ 発 行 日 ﹀2 0 0 9 年 月 日︿ 定 価 ﹀本 体 �5 0 0 円 + 税︿ 編 集 ﹀本 橋 豊(秋田大学医学系研究科長・医学部長) ︿発 行﹀秋田魁新報社】 11 厨房� SPD センターが改修・移転 中央材料部�臨床工学センター等が 改修・移転 第一病棟の改修工事に伴い�仮設病床� カンフ�ランス室等を移転 外来棟�中央診療棟及び第一病棟の 改修を予定しています� 27 コーヒー片手に最新の医学の扉を か ら 飛 び 出 し て、最 新 の 研 究 成 果 を 解 説 し ま す。そ れ を高校生、社会人、年配の方 ま で 老 若 男 女 問 わ ず、コー ヒー片手に耳を傾けます。 このよ う にカフェのよ う な 雰 囲 気の 中 で 科 学 を 語 り 合う場、いわゆる「サイエン ス カ フ ェ」 (Science Café) は、 も と も と 1 9 9 7 年 ごろ か ら 英 国 と フランスで 始 まった とさ れ ています。日本においても、 2005 年 ごろから 全国 各 12 附属病院の再開発 工事等が進んでいます 年 月 日 日 年度 2 秋田メディカル・サイエンスカフェ 医 学・医 療の専門 家と市 民 が 語 り 合 う「 秋 田 メ デ ィ カル・サイエンスカフェ」が 秋 田 駅 の 隣、秋 田 拠 点 セン ターアルヴェで年に3回、開 か れ てい ま す。6 月 に は 回 目 を 迎 え、リ ピー タ ー 参 加 も 増 え てい ま す。そ の 魅 力は何でしょうか。 「メディカル・サイエンス カフェ」は秋田大学医学系研 究 科の 研 究 者 と 市 民 が 意 見 交換をする場。一つの話題に ついて専 門の研 究 者 が 大 学 「死因不明社会」からの脱却を目指して Mimasaka Sotaro � 年 月 年 月 29 1 再開発後の附属病院のイメージ 教 授 めにも、社会全体として死 因 究 明の 重 要 性 を 理 解 し て欲しいと訴える。 法 医 学 は 主に 亡 く なっ た人 を相 手にする学 問 と いうイメージが強い。だが、 その研究成果は、疾病の予 防 や 事 故 死の 発 生 防 止 な どに活かされる。法医学は 死 を 直 視 し な が ら、生 を 考える分野と言える。 秋田大学法医科学講座、 そ して日 本の 法 医 学 全 体 が目 指 す 死因不 明 社 会か らの脱却。まずは、社会全 体 が 法 医 学の現 状に 目 を 向け、理解を深めることが、 解 決への 大 き な 第一歩 と なる。 大学院医学系研究科医学専攻 法医科学講座/専門分野は法医学 に対しては、残念ながら充 実 し てい る と は 言 え ま せ ん」 秋 田 に は、法 医 解 剖 を 行 う 施 設は秋田大 学 法 医 科学講座のみで、同講座の 専門医は美 作教 授を含め て僅か二人。財源に余裕が ある一部を除き、他の地域 においても、専門医は極端 に少ない。中には、不在の 地域もあるらしい。専門医 やサポートスタッフのマン パワー不足、後継者育成の 課題も抱えている。日本の 法 医 学 の 状 況 は 厳 しい も のがある。 美 作 教 授 は、監 察 医 制 度の拡大をはじめ、法医学 ス タ ッフ の 待 遇 改 善 の た 25 30 美作 宗太郎 入された。遺体専用のCT 事を明らかにする。 「亡くなった人を解剖す を導入するのは、全国的に るということは一見むごい みても先駆的なことで、死 こ と と 思 わ れ る か も し れ 因 究 明 精 度の 向 上が 期 待 ません。しかし、それは死 されている。また、解剖率 者の人権を守ると同時に、 においても秋田は、行政が 公 衆 衛 生の 向 上 や 社 会 の 解 剖 を 行 う 監 察 医 制 度 が 治 安 を 維 持 す ることに 繋 あ る 地 域 に 匹 敵 す る ほ ど の実績を誇っている。 がるのです」 日本では現在、十人に一 異 状 死 体( 自 殺 や 他 殺 など、病気や老衰でない全 人 が 異 状 死 を 迎 える と 言 ての死体)は、検案だけで われている。ところが、そ 診断がつかない場合は、解 の 解 剖 率 は一割 に も 満 た 剖により死因を究明し、そ な い。先 進 国 の 解 剖 率 が の 死 に まつ わ る 不 審 と 不 軒 並 み 五 割 以 上 で あ る 中 安 を 取 り 除 く。つ ま り 異 で、日本は明らかに最低レ 状 死 を 迎 え た 人 間 が どの ベル。海外の研究者からは、 よ う に し て 亡 く なった の 日 本 の 死 因 統 計 は あ て に か を 法 医 学 の 立 場 か ら 代 な ら ない との 指 摘 ま で 受 弁 す る。そ れ が 法 医 学 者 けている。 「 日 本 は 生 きている 患 に課された使命である。 者 さ ん に 対 し ての ケ ア は トップレベルの充実度。し か し 亡 く なっ た 患 者 さ ん 秋田大 学 法 医 科 学 講 座 には今年、コンピューター 断層撮影装置(CT)が導 6 7 【お問い合わせ先】 秋田大学医学部創立40 周年記念会事務局 ☎018-884-6006 HP:http://www.med.akita-u.ac.jp/aniv40/ 8 22 2 1 秋田大学医学部は 、戦後初めて設置された国立 医学部として1970 年に創立され 、今年は創立40 周年を迎えました。そこで 、 「秋田大学医学部 創 立40 周年記念事業」を立ち上げ 、40 周年記念会館 の建設と学内の快適環境性を主要事業とする記念 募金を行っています。皆様のご支援・ご協力よろし くお願いいたします。 9 22 10 「遺体から真実の声を聞 き出すのです」と美作宗太 郎教授は語る。 検察や警察から依頼 を 受 けて法 医 学 者 は 法 医 解 剖 を 行 う。遺 体 を 解 剖 す ることに よ り な ぜ 死 に 至ったのか、もの言わぬ遺 体が語りかける。そして一 つ一つ死にまつわる様々な 40 周年記念会館完成予想図 11 22 25 秋田大学医学部 創立40周年記念事業 ご支援のお願い 2 0 1 0 . 1 1 A p r i r e 大学院 工学資源学研究科・工学資源学部 助 教 N a k a g a w a To k i k o ことは、さびを防ぐ方法を 探ること。鉄をさびなくす る方法は種々開発されてい るが、学術的にどんな要因 がさびを防いでいるのかは 詳細には解明できていない のだという。金属製品の腐 食による破損。それが重大 な事故を招くこともある。 中川助教の研究は、私た ちの将 来にどんな「 夢 」を つないでいるのか。 仮 に どん な 環 境 で も さ びない鉄製品が作れたら。 どん な に 潮 風の 吹 く 海 岸 線でも、メンテナンスの必 要 の ない 鉄 橋 が 架 け ら れ る。いつまでたっても新車 のような、さびない乗用車。 キャンパスで、さびだらけ の 自 転 車 を 見 ること も な 〒010−0976 秋田県秋田市八橋南一丁目 3 番 10 号 ℡ 018-866-3455 http://www.eco-line.co.jp 「昨日は夢、今日は可能性、明日は現実に」― 秋田から日本へ、世界に飛躍 ― エコラインは「節水」で秋田から日本、世界へ飛躍する省エネ企業の創造という夢を抱き、平成 14 年起業。 秋田という日本の一地方から世界を覗う商材を獲得するため、夢を可能性に、現実にすべく歩んできました。 そして節水装置「エコタッチ」ブランドの独自開発。節水業界に相応の地歩を占め、「節水と言えばエコライン、 エコラインといえばエコタッチ」と認知されるまでに至りました。 す 24 あ 中川 時子 タンやブリキを例に考えて みる。 トタンとは、亜鉛をメッ キした薄い鋼板。亜鉛で覆 われることにより、鋼板が さびることが避けられる。 いわゆるトタン屋根などは、 こう した 特 性 を 生かした ものだ。 あ らゆ る 金 属 製 品 に は 腐 食(さび)を防ぐ対策が 施されている。金属にとっ てはさびている方が楽な状 態( 安 定な状態)であるた め、放っておくとさびるの が自然なのである。 大学院工学資源学研究科材料工学専攻/専門分野は表面工学 カットは「非現実的」となっ てし ま う 時 代 が く るか も しれない。中川助教の研究 テーマは「腐食防食」 。金属 がさびる現象を探り、さび を防ぐことを目指している。 せっかくの機 会なので、 専門領域をのぞいてみる。 研 究テーマの一つが、ガ ルバニ腐食。異なる金属製 品 同 士 を 接 して 使 用 す る と、片方の金属が集中して 激しくさび、もう一方はさ びない。これがガルバニ腐 食(異種金属接触腐食)と よばれる現象なのだという。 さ び を 研 究 す る という くなる。様々な暮らしの場 面で「安 全な生活」の要素 が加わる。 中 川 助 教 は ちょっと 意 外な経歴を持つ。秋田大学 教 育 学 部 中・高 課 程 理 科 を卒業後、秋田県警に就職。 婦人補導員として2年間、 非 行 少 年・ 少 女の 更 生に かかわっていた。この時は 金属ではなく若者の「腐食 防止」 。その後、塾の講師を 経て、工学資源学部の教務 職 員( 当 時 )に。教 育 学 部 の恩師の元に出入りするう ちに、母校が職場となった。 助教になって 年。さび ない 材 料 の 開 発 に は あ と 何年かかるだろう。安全な 生 活の 実 現 に 向 け て 今 日 もさびと戦っている。 の方々に環 境に関 する情 報 広がります」と話します。 受講生の大塚幸絵さん(Ⅱ や 知 識 を 伝 えていく 立場 と 期生)は「製錬所や家電リサ して、秋田の産業と環境の両 イクルを行う企業へのフィー 面を満たすような仕 事 をし ルド研修が思い出深いです。 ていきたい」と意欲をふくら 鉱石から金属を取り 出す 過 ませています。 程や電化 製 品が解 体されて 私 たちにもできることが ける環 境リサイクル産 業の いく 様 子は机 上で知 り 得る あ り ま す。使 わ な く なった 中 核を担 う 人材の創出を目 こととはまた違ったリアルな 携 帯 電 話・家 電 製 品は適切 指 し、平 成 年 月 文 部 科 感 動 が あ り、貴 重 な 経 験 に にリサイクル。個人の小さな 学省の採択事業として「あき なりました」と話しています。 「鉱山」が集まれば、都市鉱山 たアーバンマイン開発アカデ の採掘量は増えていきます。 かつては 多 くの鉱 山が 稼 ミー」を開設させました。 業し、活況を呈していた秋田 アカデミーの受 講 生は企 県。舞台は山から都市へと移 業や自治体、NPO法人等で り、都市に埋もれる資源の採 環 境やリサイクルに 係 わる 掘と運用が始まっています。 仕事をしている方が中心。講 アカデミーの事 業 年 度 は平 師を務める進藤 隆世志准教 成 年 度 まで。大 塚 さ んは 授は「アカデミーの生徒さん 「実社会で産業の発展と環境 は年齢も幅広く、フィールド 保 全の乖 離は未 だあるよう も様々です。私の専門は有機 に感じますが、アカデミーで 資源ですが、いろいろな目か は『 資源 』というテーマを軸 ら見たときの有 機 資 源は自 として、それらのつながりを 分が思っている以上に多様で 作る方 法や考 え方 を教 えて あると実感し、自分の視野も もらっています。企業や県民 秋田の未来を担う人材の創出 キーワードは『都市鉱山』 あきたアーバンマイン開発アカデミー の資源大国といえます。この 都 市 に 埋 もれた 資 源 を 掘 り 出し、活用することで秋田の 活性化につなげる。これを担 う人材育成が「あきたアーバ ンマイン開発アカデミー」開 設のねらいです。 来 年 創 立一〇〇周 年 を 迎 える秋田大学工学 資源学部 は、天然資源や都市鉱山から 有用な 資 源 を回 収 するため の研 究 開 発 を 続 け て き ま し た。その工学資源学部と環境 リサイクル産 業で振 興 を図 る秋田県が連携。秋田県にお 10 身 近 な と ころ に あ る ト 特許取得、平成 20 年度省エネ大賞受賞 節水は経費削減をもたらす経済的効用のみならず、地球環境にやさしい社会的貢献をもたらします。 『エコタッチシリーズ』 エコラインは温室効果ガスの削減に「節水」の切り口からアプローチ。 【鉱 山 】資 源 と し て 有 用 な 鉱 物 を採掘する事業場 あなたも「鉱山」を持って います。身の回りにある携帯 電話・パソコン・デジタルカ メラ…。こういった品々には 貴 重な金属 資 源が使われて いて、役割を終えた後に適切 な回収と処理をすれば、再び 「 資源 」として活用できるの です。知っていましたか? この都 市に蓄 積された資 源 を「 都 市 鉱山 」と言い、そ う 考 えれば日本は世界 有 数 20 さびと戦う「安全な生活」の実現へ 映画のシーンを思い出し た。刑務所からの脱走。囚 人 が 牢 屋の 鉄 格 子 に 味 噌 汁などをかけて腐食させて 壊し、外に逃げる場面。工 学 資 源 学 研 究 科 材 料 工学 専 攻 の 中 川 時 子 助 教の 研 究が進むと、映画でこんな 12 2 0 1 0 . 1 1 A p r i r e 国際交流・社会貢献活動 Ioan Panzaru 学長㊨と榎本国際交流センター長 4 7 20 10 10 能楽講座 ︱鑑賞と体験を通して能に親しむ︱ 舞 台 を 見 たことが ある 方 も、初 めて 接 す る 方 も、 能の世 界 を 身 近に 感 じら れるよ う な 公開 講 座を 月から 月の期間、全 回 にわたって開 催 し ました。 講 師の教 育 文 化 学 部の武 内 准 教 授が、能の歴史、出 演者、舞台・装束・面・音 楽などの解説に加え、観世 流の謡・仕舞・囃子を披露。 受 講 生は 講 師の動 き を なぞりながら、能舞台に見 立てた講義室で、能の仕舞 と囃子を実際に体験し、能 の世界を味わいました。 学生に対して教えています が 、アカデミーでは自分よ りも年配の方に講義をする ことになります。私よりも 物知りの方がいるかもしれ ないと思うと 、とても気が 抜けません」 教 鞭を執る立場の教 員 が 、学習熱心な参加者から 刺激を受けることも 、この アカデミーの 特 徴 と 言 え ます。 学ぶことは楽しいことで す。独学という言葉がある ように1人で学ぶことも決 して悪くはありません。で すが 、みんなで学ぶことは 、 もっと楽しいはずです。ア カデミー終了後 、共に学ん だ同窓生同士で連絡を取り 合うことも良いでしょうし 、 秋田についてもっと学びた いということであれば 、自 ら掘り下げて学ぶのも良い でしょう。いずれにせよ 、ア カデミー参加者の方々には 、 5日 間 を 共 に 学 ん だ 「 同窓 生」の思い出 、そして秋田 の魅力が深く刻まれたに違 いありません。 北都銀行主催のビジネス商談会にも参加した 今年も 、やってます。秋大がっこづくり 昨年度、横手分校開設を 機に、学生たちが取り組ん だ「 秋田 大 学オフィシャル いぶりがっこ製造プロジェ クト」 。種蒔きから始めたい ぶり がっこ作 り は「いぶり ばでぃ」という 製品を完 成 させました。昨年度の中心 メンバーの学生は既に卒業。 今 年 引き継いだ 年 生が、 先輩たちが残したがっこを 更に広めるために、マーケ ティングの視点をより強め た活動を始めています。 月は、9月に播いた大 根の収穫、燻し・漬込み作 業をします。 20 4 のか。大学が提供できる講 義は豊富にありますが 、そ こからテーマを絞る時 、客 観的な目が必要です。毎年 いくつもの案をたて 、秋田 の魅力を最大限に伝えられ るようなスケジュールを組 み立てていきます」と運営 に関わるスタッフ。 年齢制限を設けてはいな いものの 、 アカデミー参加者 はやはりシニア世代が中心。 「いつもは 、 代・ 代の 10 11 9 秋田の美を学ぶ 57 カ国 名の新留学生が 秋田大学へ ルーマニアのブカレスト大学と協定締結 22 10 秋田大学の留学生(2010 年10 月1 日現在) 〈学部生〉91 名 〈大学院生〉35 名 〈交換留学生・研究生等〉39 名【計:165 名】 秋田大学は9 月28 日 、ルーマニアのブカレスト大 学と日本語学分野 、鉱物学分野での交流推進を目的 として 、協定を締結しました。 ブカレスト大学文学部は 、言語教育水準が非常に 高く 、またヨーロッパの中央に位置するという地理 条件からも 、本学学生が英語による授業を受講し 、 様々な文化に触れる機会を持つことが期待されます。 これにより 、秋田大学が協定を締結している大学 は16 カ国・地域33 大学となりました。 5 秋田大学地域アカデミー 77 7 フィ 様子。 せていることでしょう。 アメリカ、韓国 、中国 、 ンランド 、ケニア 、台湾 、イ 秋田大学では現在 、 の国 見 慣 れぬ日 本の秋田の地 ンドネシア。 カ国・地域計 で不安がいっぱいの新留学生 と 地 域 か ら165 名の 留 学 20名の留 学 生が 月から たちが 、大学スタッフに加え 生が学んでいます。 年前と 新たに秋田大学に入学し 、 秋田 東 警 察 署 、秋田 県 国 際 比較し 、その数は約2倍。数 月 日に新 留 学 生を迎える 交流協会の方から 、秋田で実 年 後 に は その 数 を200 名 オリエンテーションに参加し 際に生 活 を送る う えでのア まで増やすことが ました。 目標です。 ドバイスをもらいます。 「 ジ ャ ン ボ! ニ イ ハ オ! 「 秋田は冬が本当に寒い」と 秋 田 大 学 には 、 Hello.」 いうセンター長の言葉に 、一 彼らと同じように 他国から学びに来 榎 本 国 際 交 流センター長 同が頷きます。 が 、各国の言葉を用いて挨拶。 附属図 書 館の見学 時には 、 た留 学 生 、そして 留 学 生 と 国 際 交 流 担 当 ス 「マンガはあり ますか?」の 約5千人の日本人 タッフたち も日 本 語や 英 語 問いが。彼らにとって 、秋田 学 生がいま す。秋 な どを 使い互いに 紹 介 し 合 大学で初めて見るものは 、お 田で最も若者が集 います。留学生も緊張気味で そ らく 日 本で初めてみるも ま る 秋 田 大 学 で 、 すが 、スタッフも同様 、交わ の。不安もありますが 、同じ 彼 らの生 活 が 、こ す挨拶が 、どこかぎこちない く らいの好 奇 心も 持 ち 合わ れから始まります。 オリエンテーションに引き続き行われた歓迎会の様子 10 黄金色に輝く稲穂が田園 成分分析の実験を目にし 、 いっぱいに広がる秋。秋田 地球資源を観察する面白さ の季節の中で最も美しいこ に興奮を隠せません。その の時 季 に 「 秋田大 学 地域ア 後も角館の歴史・鉱床・リサ カデミー」は開催されます。 イクル・秋田の自然と講義 年 目 を 迎 え た 今 年 の 参 は続きました。 加者は 、最年少が 歳 、最 第1回目の開催から一貫 高齢が 歳。全国津々浦々 、 してアカデミーのテーマは そして県内各地からも 、学 「秋田の美」としています。 ぶ こ と の 楽 し さ を 求 め て 秋田の資源や自然環境の美 やってきた人たちの顔がそ しさを伝える事に 、強いこ こにはありました。 だわりを持っているのです。 週間滞在しながら毎日 温泉や食文化といった目に 大学に通い 、講義を受けま 見えるものと 、それを生み す。秋田のことば 、食文化 、 出す豊かな大地。題材は沢 地震 、火山 、温泉・・・。多彩 山あるものの 、5日間とい なテーマの講義が続き 、秋 う短い期間で全てを講義の 田大学に慣れ始めたころ 、 中に詰め込むのは不可能で 受講生は玉川温泉へ向かい す。ですからカリキュラム ました。日本一の湧 出量を 作りには毎年 、苦労します。 誇り 、その強酸性の泉質で 「 地域アカデミーに 参 加 も有名な玉川温泉。野外観 する方が求めているものは 察路を歩きながら 、温泉の 何か 、秋田の何を学びたい 3 1 2 0 1 0 . 1 1 A p r i r e 大学施設・センター等 7 勝康 本 発 明は 、炭 素 還元 と塩 化 揮 発による希土類 磁石か らのレアメタルの選択的回収 技術です。従来の乾式法及び 湿 式 法 と比 較し 、塩 化 揮 発 法を用いることにより 、プロ セスの簡素化 、低コスト化が 可能です。これにより 、希土 類 磁石 製 造に発 生する工程 内スクラップ及 び電 気 自 動 車や電 化 製 品からの希土類 元 素のリサ イクルな どの用 途が考えられます。本プロセ スの実用化・製品化共同で目 指 すパートナーを 希 望して います。 新規温度応答性吸着剤の開発 【環境物質工学専攻】村上 賢治 従来の分子篩は空隙サイズ の緻 密 な 制 御 が 困 難である ため用 途 が限 定 されていま した。一方 、感温性高分子を 4 2 3 メソポーラスシリカに被覆し て合成した本発明品は 、水温 の 制 御 だけで 緻 密 な 細 孔 入 口径の制御が可能です。分子 篩 効 果 を 利 用 した 選 択 的 高 速分離吸着 、温度勾配カラム 充填剤への応用 、薬物送達シ ステムな どの用 途 が 考 え ら れます。今回開発した 、新し い温度 応答 性吸 着 剤を利用 した 新 規 分 離システムの開 発に 関 す る 共 同 研 究 先 を 募 集しています。 太陽電池効率向上と長寿命化 を実現する紫外可視変換材料 【材料工学専攻】 辻内 裕 従 来 、希 少 金属 類を無 機 ガ ラ ス に 入 れ て UVvis 変 換 を 行 う 方 法 があ り ま す が 、資 源に限 り があ り 大 変 高 価 で す。そ れ に 比べ本 技 術は豊 富で超 低コストな 資 って、どんなところ? 源で成 立ち 、理 論 的に 最 高 度 に 近い UVvis 変 換 技 術 で す。既 存の 太 陽 電 池の モジュールカバー 、新規太陽 電池モジュール 、窓ガラスな ど 、紫 外 線 可 視 光 変 換 が生 かされる製 品 全 般への用 途 が考えられます。企業には 、 ひろく 製 品 化の試みを期 待 します。 発酵食品由来健康サプリメ ント及び抗癌作用剤の開発 【生命化学科】 伊藤 英晃 発 酵 食 品から活 性ペプチ ドを単 離 することに成 功し ました。これは 、健康維持や 疲 労 回 復 と関 係 が あ る 分 子 シャペロン誘導剤や 、制がん 剤 として 期 待できるもので す。制癌効果が得られ 、将来 の抗 癌 剤 として期 待 されま す。また 、分子シャペロン誘 神谷 修 センター長 導 サ プリメントの開 発 が可 能です。現在 、分子シャペロ ン誘 導 物 質 、及 び抗 癌 作 用 物質として 、培養細胞レベル まで開 発 済 みであ り 、動 物 実 験による安 全性を確 認中。 健康食品や抗癌剤製造・販売 の技術を持つ 、企業との共同 研究を希望します。 O s a m u 秋田大学の企業 等との共同研究の 交渉 窓口は 、産 学 連携推進機構が 行っています。イノ ベーション・ジャパン 2010 に 出 展 し た研 究 技 術や 、秋 田大学のその他の 研究技術に興味を もたれた方は 、産 学連携推進機構ま でご連絡ください。 K a m i y a 【秋田大学産学連携推進機構】☎018-889-2712 E-mail:[email protected] URL:http://www1.crc.akita-u.ac.jp/ 大学発の最先端シーズを産業界へ 【環境物質工学専攻】 菅原 希土類磁石に含まれるレア メタルの分離精製技術 29 イノベーション・ジャパン2010に本学教員 人が参加 大学 発の最 先 端 技 術シー ズを 、広 く 産 業 界に紹 介 す る国 内 最 大 級 規 模の産 学 マッ チ ン グ イ ベン ト 「 イノ ベーション・ジャパン2010 ‐大学見本市」が 月 日か ら 月 日までの 日間 、東 京 有 楽 町の東 京 国 際フォー ラムで開催されました。 イノベーション・ジャパン 2010 には 、秋田大学から は 、大 学 院工学 資 源 学 研 究 科の村上賢治 准教授 、辻内 裕 講師 、伊藤英晃 教授 、菅 原勝康 教授の 人が参加。 ”展示 各自が研究シーズを ブース “ な ら びに ” 新技術説 明会 “で研究成果を発表しま した。 3 9 4 4 ものづくり創造工学センター 3 4 「 腸 元 気 、秋田 大 学ヨー イベント」を開 催し 、これ グルト開発プロジェクト」 までに全国から1500 名 「 秋田杉プロジェクト」 「 発 以上の学生が人工衛星やロ 電 プロジェク ト 」 「 日 本 酒 ケット実験を実施していま BIJIN」 「 秋田大 学 す。今では能代市の町おこ D化 プロジェクト 」。タイ しともなっています。また 、 トルを聞いただけでもワク 県内の各地から要請を受け ワクするでしょう。ある時 て 、「モデルロケット教室」 は失敗しながら 、世の中に などのものづくり教室を行 無いものをチームワークで い 、「発電プロジェクト」で 作ろうとすることは創造的 は 、秋田大学横手分校との 当センターでは 、皆様に 活動です。2008 年度と 連携事業として貢献してい 親しみやすく 、より役に立 2009 年度の全国学生パ ます。さらに 、オープンキャ つ事を目指して日常的に活 テントコンテストへの連続 ンパスや各種見学会を通じ 動しております。今後 、も 入賞は成果の一つです。 て 、地域への科学技術に対 のづくり活動を少しずつ紹 介していきますので楽しみ 地 域 貢 献 と し て は 、 するアウトリーチ活動を積 にしていてください。 2005 年 より 「 能 代 宇 宙 極的に展開しています。 株式会社五洋電子は、 「ハイテクノロジーで未来を拓く」 をモットーに通信、 エレクトロ ニクス分野において、 この秋田の地で着実な実績を積み重ねてきました。 「人をつなぐ」 「 、世界をつなぐ」 「 、未来をつなぐ」 をコンセプトに自主開発したハンズフ リー製品 「FOMA接続アダプタ」 は、 そのアイディアと機能を実現する技術が認められ、 アウディ社、 メルセデス・ベンツ社等で採用され、 車内での多種多様化したユーザーの 通信を支えています。 当社は、 これからも確かな実績をバックボーンに、 開発から量産まで首尾一環した技 術力で、 高性能・高品質で安全・安心・環境にも配慮したサービスを提供していきます。 1 ものづくり創造工学セン や 各 界 の 外 部 講 師 を 招 い ターは 、 ての 「テクノキャリアゼミ」 ●ものづくり実践教育の推進 が多くの学生に支持されて ●創造的なエンジニアの育成 き ま し た。 年 生では 「プ ●科学技術を通じた ロジェクトゼミ」、 年生の 「 創 造 工房 実 習 」とつなが 地域社会への貢献 という つの目的を柱にし り 年生の 「卒業課題研究」 て 、2004 年 月に設立 への連続したものづくり教 されました。 育が行えるようになってい 先 ず は 実 践 教 育 の 観 点 ます。 から。本センターでは学部 次 に 創 造 性 の 涵 養 に 関 年生から 年生まできめ しては 、センター設立直後 細かく連続して行えるもの から 行っている 「 秋田大 学 づくり教育とキャリア教育 学生宇宙プロジェクト」や を開発し 、実践しています。 今 年 か ら 学 生 自 身 が 立 ち 年 生 で は 研 究 科 に 特 色 上げた多くの学生自主プロ ある 「ものづくり基礎実践」 ジェクトが関係します。 3 10 1 1 2 0 1 0 . 1 1 A p r i r e 報 情 生 学 「秋田大美人 秋大祭恒例の 2010」が 日 ( 土)メイ ンステージで開 催 され まし た。今 年 は 女 子 学 生4 人 が 出 場。審 査 員 や 観 客 な どの 投 票 に よ り グ ランプ リ に は 教 育 文 化 学 部4年のナラン ゲレル・ホスエルデネさんが 選ばれました。ホスエルデネ 23 を開催 23 24 【 何 を 伝 え た い の か? 伝える相手は誰なのか?】 さんはモンゴル出身。受賞の 瞬間は涙し 、 「応援してくれ た 人 に 感 謝 し たい。こ れ か ら も 秋 田 とモンゴルの友 好 のため頑張っていきたい」と 話 し ま し た。ホスエルデ ネ さんは、 今後秋田大学の 「顔」 と して 大 学 の 活 動など を行っていきます。 P R 力】→便利な言葉ですね。 今 回はこのことを少し でも 、どんな能力かまるで だけ考えてみましょう。 わからない。こういう便利 エントリーシートの場 合 、最初の 「 読者」は企業 な言葉を使ってしまうと 、 「想像力」が生ま の採 用 担 当 者です。1 枚 試験官に のシートを元に 、受験生の れません。あなたはどんな 「可能性」を探ります。新 人だろう?試験 官が興 味 入社員が数十年 勤めると を引くためには例 えば→ したら 、企業にとっては億 「私は祖母の話を聞くのが 単 位の 「 買い物 」です。採 好きでした。しばしば繰り 用してから 「 しまった」と 返しになるし 、耳が悪いの 思っても 、返品するのは難 で私の質 問はほとんど聞 しい。文章に書かれている こえない。でも 、祖母の楽 わずかな情 報から 、受 験 しそうな表 情が好きでし 者の可能性を想像します。 た。人の話をしっかり聞け 「あ るのが私の良 さかもしれ どの種のシートにも なたの性格」や 「長所や短 ません」。こんな回答を思 所 」を問 う 設 問があるで い出 し ま し た。簡 単 な 言 しょう。ど う 回 答 し ま す 葉を使っていますが 、魅力 があった。面接で話を聞い か? 【 私 は 持 ち 前 の コ ミ ュ ニ てみたいと感じました。 ケーション能力を活かして さて 、今回のまとめです。 ……】 エントリーシートは 、あ なたをまるで知 らない人 実際の試験で 、こんな回 答 をしばしば目にしまし に 、興味を持ってもらうた た。どこが問題かわかりま めに書きます。あなたの全 てを書き尽 くすことは無 すか? 理です。試 験 官 が 部 下に 【 持 ち 前 】→試験官はあ なたを知りません。だから したいな 、共に仕事をして 「持ち前」を前提にされる みたいな 、と感じるものが と 話 は 終 わってし まいま あればOKです。 す。試 験 官の気 持 ち とし 難 しいで す ね。だか ら ては 「あなたを全然知らな 「差」がでるのです。 いから尋ねているんだ」と 秋田大学企画広報課長 (元朝日新聞記者) なります。 【 コミュニケーション能 高橋 康弘 秋 田 大 学 生 協 の 受験生・新入生サポート TEL:0120-327-141 秋大祭恒例ミスコン ミス秋大にモンゴル出身のホスエルデネさん 時 間 を 利 用 して配ったので すが 、4日間かかりました」。 ま た 大 学 祭 の 準 備 を 進 める なかで驚いたのが 、学生の中 に大 学 祭の開 催 を知 らない 人がいたこと。 「 学生のみな さんにはもっと 自 分の大 学 に興味を持ってほしい。大学 祭やいろんな 行 事に積 極 的 に 参 加 して 、大 学 を 盛 り 上 げていきたい。それが秋田へ の 貢 献 に もつ な が る と 思 い ます」と話しています。 企画書の作成から業者と のやりとり 、スケジュール調 整 まで をこな し 、大 学 祭の 開催にこぎつけた彼ら。 大 学 祭 当 日 は天 候 に も 恵 まれ 、成 功の う ちに 終 える ことができました。 秋田で一番 若 者 が 集 まる 場所・秋田大学。大学を拠点 に秋田を盛り 上げていくた めに 、今 後の学 生の 活 躍 に 期待しましょう。 23 レポートや 論 文。大 学 に入学してから 、文章を書 く 頻 度が急に増 えたので はないでしょうか。試験に しても選 択 問 題より 、自 分の分析や考 えを書く問 題 が 増 えたは ずです。文 章を書くこと。これは卒業 してどの道に 進んでも 減 ることはありません。文章 力をつけることは必ず 、あ なたの 「武器」になります。 私自身は秋田大学に勤 める4月までの 年間 、人 の話を聞き 、様々な現場で 起きている事象を見て 、そ こで考 えたことを活 字に する仕事をしていました。 その間 に 感 じていたこと をこれから 「APRIRE」 を通じてお 伝 えしたいと 思っています。当面のテー マは 就 職 時のエントリ ー シートを 「 自分の言葉」で 書くことです。 文章力up 第47 回 「 秋田 大 学の大 学 祭 Ahead 〜 明 日 に 向 かっ て〜」が 月 、 日の 日 間 、秋 田 大 学の 手 形 キャン パスで 開 催 さ れ ま し た。恒 例 と なったミスコンの 開 催 や模擬店・フリーマーケット の出 店 など多 彩 なイベント が行われ 、キャンパス内は大 勢の人で賑わいました。 大 学 祭の開 催にあたって 中 心 と なったのが 、学 生で 組 織 する秋田 大 学 祭 実 行 委 員 会。大 学 に よって は 実 行 委 員 だけで一〇〇 名 以 上 も いるよ う で す が 、今 年の 秋 田 大 学 祭 実 行 委 員 は なん と 1 年 生5 人。実 行 委 員の 有 持 貴 博 さん と 村 上 翔 さんは 「去年の先輩が作ってくれた 土 台 は あったが 、自 分 達 は 何 も 分 か ら ない と ころ か ら のスタートだったので 、正直 心細かった」と振り返ります。 「 例 えば模 擬 店の出 店にあ たっては 保 健 所 等で定 めて いる様々な決 まりがあり ま す。そ れ を 各 店 舗の担 当 者 へ説 明 す る た め テ ン ト の 設 営 や 食 材の 使い方 な ど一か ら 勉 強 を し ま し た。他 に も 多 くの 方 に 大 学 に 足 を 運 ん で も ら え る よ う 大 学 祭 のチ ラ シ 千 枚 を 手 形 地 区の 住 宅 へポ ス ト イ ン し ま し た。実 行 委 員 を 中 心 に 授 業の 空 き Column 秋田大学祭 10 秋にはスポーツ大会 オープンキャンパスの協力 サークル紹介するステージショー 新入生の友達の輪を広げる企画 http:/ / w w w. a k i t a .u - c o o p .o r.jp / 秋田大学の学生生活を日常的にサポートするのが大学生協です G o 2 検索 秋田大学生協 大学生を応援します 今すぐアクセス! 秋田大学生協は 2 0 1 0 . 1 1 A p r i r e アパート下宿紹介・新生活用品・パソコン・インターネット・自動車学校・教科書教材等 大学生協は こんなことも やってます 学 A p r i r e 内 情 報 2 0 1 0 . 1 1 ■ 教育研究プログラム等採択状況(平成22年6月15日~10月13日採択分) 制度名 プロジェクト名 事業期間 (年度) 交付金額等 (千円) 制度名 所属・事業代表者 A 短距離無線技術を活用した フレキシブル 公共交通システムの研究開発 22年度~ 23年度 22年度 9,401 B アケビの機能性食品素材及び 化粧品素材としての研究開発 22年度~ 23年度 22年度 5,219 准教授 池本 敦 C フェライトモーション コントロールによる余剰汚泥の 減容化システムの開発 22年度 1,300 大学院工学資源学研究科 助教 C 発酵食品中の 分子シャペロン誘導因子及び 癌細胞増殖抑制因子の特定 22年度 1,300 C 液晶光学デバイスを用いた 全焦点位置 画像処理システムの開発 22年度 1,300 C 周期構造を組み込んだ 新規広帯域分散遅延 デバイスの開発 22年度 1,300 C 微小コイルを用いた 磁気マイクロアクチュエータの開発 22年度 1,300 C スフェロイドーコラーゲンゲル内 3次元培養による歯胚形成技術 22年度 1,300 講師 小代田 C 交通弱者に対する低騒音車の 安全技術の実用化 22年度 1,300 准教授 水戸部 C 回転円すいの外表面を上昇する 液膜流を用いた 浮体ミスト式水質浄化装置の開発 22年度 1,300 D 高大接続教育の 実践的プロジェクト 22年度~ 24年度 E 就業力の育成に重点を置いた 大学教育改革 22年度~ 26年度 大学院工学資源学研究科 教授 行松 教育文化学部 留野 泉 教授 浜井 三洋 教授 H 神宮寺・天体観察の夕べ 22年度 402 川村 教一 准教授 I レッツ エンジョイ!サイエンス 22年度 490 川村 教一 准教授 J 秋田の農家民泊 in 西木町 −持続的交流の展開− 22年度 973 英晃 希典 化学教材の開発 秋田大学国際交流体験プログラム 大学院工学資源学研究科 K 良樹 Akita University Experiential Program 22年度~ 23年度 教育文化学部 教育文化学部 教育文化学部 秋田地域留学生等交流推進 会議議長 秋田大学長 吉村 昇 秋田大学長 8,640 吉村 昇 大学院工学資源学研究科 准教授 左近 拓男 A 総務省東北総合通信局 戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE) B 経済産業省 地域イノベーション創出研究開発事業 再委託 大学院医学系研究科 宗一 C (独)科学技術振興機構(JST)研究成果最適展開支援事業(A-STEP【探索タイプ】) D 文部科学省 大学教育推進プログラム 大学院工学資源学研究科 制度名一覧 一孝 大学院工学資源学研究科 准教授 足立 22年度 15,762 高弘 H (独)科学技術振興機構(JST)地域の科学舎推進事業 地域活動支援 教育推進主管 22年度 20,000 I 国立青少年教育振興機構 子どもゆめ募金 J (財)中島記念国際交流財団助成 平成22年度留学生地域交流事業 教育文化学部 中村 裕 教授 予定 F 北東北国立3大学連携推進会議 平成22年度北東北国立3大学連携推進研究プロジェクト G (財)日本化学研究会 化学研究連絡助成金 小川 信明 予定 E 文部科学省 大学生の就業力育成支援事業 K 平成22年度留学生交流支援制度(短期受入れ)<プログラム枠> ■ 人事異動情報(平成22年6月2日~10月1日) 発令 年月日 教育文化学部 22年度~ 22年度 23年度 3,100 374 大学院工学資源学研究科 助教 萱野 所属・事業代表者 22年度~ 23年度 大学院工学資源学研究科 助教 河村 交付金額等 (千円) ITを活用したWeb上の G カビール・ムハムドゥル 教授 伊藤 省エネルギーを目指した エネルギー変換材料・ 超伝導材料の探求 F 健一 事業期間 (年度) プロジェクト名 ■ 海外渡航 旧配置 氏 名 所属・職名・氏名 教育文化学部 教授 志立 正知 工学資源学研究科 新配置 【教職員の外国出張・海外研修】 (一ヶ月以上) 渡航目的 渡航先国 渡航期間 アメリカ 23.3.23~ 23.9.11 教職員[部局長等兼務] 6月15日 [新任] 学長補佐(評価担当) 7月15日 バイオサイエンス教育・研究センター長[新任] 大学院医学系研究科 教授 尾野 恭一 7月15日 バイオサイエンス教育・研究センター長[兼務解除] 大学院医学系研究科 教授 茆原 順一 採用・昇任 大学院工学資源学研究科 教授 九州大学 准教授 今井 亮 9月 1日 国際資源学教育研究センター 教授 東京大学 准教授 安達 毅 9月16日 大学院医学系研究科 教授 東北大学 准教授 寺田 幸弘 教育文化学部 准教授 上田 晴彦 採 用 高橋 嘉行 教育文化学部 教授 10月 1日 国際交流推進役 隆昌 国際資源学 教育研究センター 准教授 高崎 7月 1日 10月 1日 助教 和嶋 康志 平成22年度秋田大学研究者 海外派遣事業による出張 (マイアミ大学地質学部) 平成22年度秋田大学研究者 海外派遣事業による出張 アメリカ (モンタナ大学モンタナテック) 22.6.7~ 22.9.17 ※掲載対象は、部局長・教授以上(学長特別補佐も含む) ■ 平成22年度科学研究費補助金採択決定一覧(平成22年6月15日~10月13日採択分) 研究種目 研究代表者 交付金額(単位:千円) 直接経費 間接経費 研究課題名 計 文部科学省 研究活動スタート支援 研究活動スタート支援 教育推進総合センター 助教 濱田 陽 医学部 助教 守時 由起 640 192 832 1,230 369 1,599 英語学習動機減退の詳細分析と実践的提案について 原発性胆汁性肝硬変モデルマウスにおける抑制性B細胞の同定と臨床応用への基礎検討 厚生労働省 難治性疾患克服研究事業 難治性疾患克服研究事業 大学院医学系研究科 教授 塩谷 隆信 大学院医学系研究科 教授 高橋 勉 15,000 4,500 19,500 遺伝性出血性末梢血管拡張症(オスラー病)に関する遺伝疫学的検討と 診療ガイドラインの作成(※平成22年4月1日採択分) 15,000 4,500 19,500 リジン尿性蛋白不耐症の最終診断への診断プロトコールと治療指針の作成に関する研究 環境省 循環型社会形成推進科学 研究費補助金 大学院工学資源学研究科 教授 柴山 敦 10,661 3,198 13,859 塩化揮発と湿式処理を利用した廃基板等レアメタルの 高効率・低エネルギー回収プロセスの開発 まもなく創立 100 周年/ニュース &トピックス (昭和 )年に鉱 山学部は 、鉱専の一期生が入 学してから 周 年を迎えま し た。この 周 年 を 祝 う 記 念 事 業 が 企 画 され 、実 現に 向 けて 積 極 的 な 活 動 が 展 開 されました。事業の一環で建 立された記念碑 ( 写 真 参照 ) には 、鳥海山の安山岩 ( 高さ m 、幅 m 、奥行 m 、重 量約 トン)に北上山地の閃 緑岩 (石材名は青御影石)が 嵌 め込 まれ 、山口 青 邨 先 生 揮毫の句が刻まれています。 標柱 「創立 周年記念」の片 面には山口先 生の略 歴も 刻 まれています。今回は 、記念 事 業の主目 的 「 国際交流基 金」設立の経緯とその後の活 用を簡単に紹介しましょう。 国 際 交 流 制 度 が 発 足 した 年 以降 、学 部 学 生の外 国 派 遣が恒 常 的に行われてき ま し た。外 国 人 学 生の 受 入 れ も 、 年 代 前 半 までは イ ンドネシアからの賠 償 留 学 生が多かったのですが 、 年 代 後 半 から 、中 国や 台 湾 な どからの国費・私費留学生が 増 加 し ま し た。当 時 は 大 学 に 留 学 生 会 館 がな く 、彼 ら の宿舎 (下宿か間借り)を斡 旋する学部の教務・厚生関係 者の苦 労は大 変 なものでし た (留学生会館は 周年記念 事業展開中の 年に文部省 予算で設立)。 一方 、 年以降 、学部の多 くの研 究 者 が 、文 部 省の長 期・短期在外研究員として派 遣 されたり 、外 国で開 催 さ れる国 際 学 会での研 究 発 表 を 行 う よ うになり 、学 部 を 訪 れ た 外 国の 研 究 者 に よる 研 究 討 論や 講 演 会 も 学 部 内 で 活 発 に 開 催 さ れるよ う に なりました。これらの経費捻 出に当たって 、関係教官は常 に頭を悩ましたものです。 7 '85 61 75 1.6 環境に優しい ヤマビル 駆除剤を開発 学研究科と秋田県立大学の 大学院システム科学技術研 究 科 を 母 体 と し ま す�定 員 は 名 程 度 と し�学 位( 修 士 )は 両 大 学 の 連 名 で 授 与� 2012 年 月の設置を予 定 し て い ま す�実 現 す れ ば� 国立大学と県立大学による 共同の大学院設置は初とな ります� 女優の浅利香津代さん(� 写真)が�秋田で過ごした幼 少期の思い出や�女優として の こ れ ま で の 活 動�そ し て 故郷の秋田への思いについ て 語 る 講 演 を 月 日�秋 田大学 周年記念ホールで 女優 浅利香津代さんが 秋田大学で講演 17 開 催 し ま し た�学 内 外 の 約 150 人が浅利さんの話に 耳を傾けました� このほど�完成した秋田大 学PVではナレーターを務 め�味 の あ る 秋 田 弁 を 披 露� 東京に進出してからもなお� 故郷の秋田弁で話す浅利さ んには�秋田への思いが感じ られます�平成 年 月から 秋田大学の客員教授を務め ており�秋田大学では今回が 初の講演会でした� 秋田大学国際資源学 教育研究センタ� シンポジウムを開催 ボ ツ ワ ナ 共 和 国のパン デ��・スケレマニ外務国際 協 力 大 臣( � 写 真 )の 秋 田 大 学訪問に併せて�国際資源を テーマとするシンポジウム を 月 日�秋田大学 周年 記念ホールで開催しました� シンポジウムでは�吉村昇 学長が﹁秋田大学の資源学に おける教育研究資源を活か して�平和な国際資源外交に 寄 与 し て い き た い ﹂と 挨 拶� 引き続きスケレマニ大臣が 講演し� ﹁ボツワナ共和国は� ダイヤモンド�ニ�ケルなど の豊富な地下資源を持つが� 技術力不足により未開発の ままにな�ている�秋田大学 の協力を得て�ボツワナ共和 国の資源開発の技術ととも に�それを担う人材養成に取 り組んでいきたい﹂と話しま した� その後�水田敏夫国際資源 学教育研究センター長�東京 大学の山冨二郎教授�JOG MECの森脇久光理事がそ れぞれ講演し�国際資源にお ける両国の連携の在り方に ついて探りました� 60 吉岡尚文理事が 平成 年度秋田県 文化功労者に選出 10 大学生の 就業力を育成 大学生の就業力向上のた めの取組を支援する平成 年度文部科学省﹁大学生の就 業力育成支援事業﹂に�秋田 大学が申請した﹁就業力の育 成に重点を置いた大学教育 改革﹂プログラムが採択され ま し た�今 回 は4 4 1 大 学 等からの申請があり�選定さ れ た の は1 8 0 大 学( 国 立 大学: 件申請/選定 件) でした� 22 工学資源学研究センター の村上英樹講師(�写真)が� 県内で被害が広が�ている ヤマビル対策として�新たな 駆除剤と忌避剤を開発しま した� 従来のものよりも�環境に 優しく持続的な効果を持ち ま す�既 に 特 許 の 申 請 を し� 関連会社と商品化に向けた 検討をしています� 秋田県立大と 共同大学院を設置 12 5 28 秋田大学は秋田県立大学 との共同大学院設置に向け て準備を進めています� 設置を計画しているのは� 資 源 採 掘 か ら リ サ イ ク ル・ 廃棄までを体系的に学び�循 環型社会の役割等について 研究する 年間の修士課程� 名称は﹁共同ライフサイク ルデザイン工学専攻﹂ ( 仮 )� 秋田大学の大学院工学資源 4 10 22 75 75 2 75 20 吉岡尚文理事(教育・社会 貢献担当) ・副学長(�写真) が平成 年秋田県文化功労 者( 保 健 衛 生 )に 選 出 さ れ ま した� 吉岡理事は�秋田県の法医 学および自殺予防の分野で 先駆的役割を果たすと同時 に�保健衛生や社会福祉領域 においても指導的活動を継 続してきた功績が認められ ました� 22 22 60 '88 45 22 17 '93 1 91 49 2 80 が、 ( International Conference on Materials Eng ineer ing for R e s o u r c e) s を共催する ための費用です。 その後 、基 金 規 則 は部 分 的に 改 正され まし たが 、現 在 施 行されている規 則で定 められている事業は 、国際研 究 集 会出席に要する経 費の 援助を含めて 事 業から構 成されており 、これらの具体 的な事 業の詳 細は実施要項 で規定されています。 利率が %以下の低 金利 となった 年 以 降 、果 実 だ けでは 種々の事 業の達 成が 難 し く な り 、2000 年 度 か らは 基 金 を 取 り 崩 さ ざる を 得 な く な り ま し た。最 近 年間の基金援助実績で件 数の 多い項 目 は 、国 際 研 究 集 会 派 遣 費 件 、外 国人 留 学 生への奨 学 資 金援 助 件 、 学 生の海 外 渡 航 費 件 、姉 妹 校研 究 者への接 遇 費 件 、 国 外 共同研 究 者 来 学 経 費 件。支 出 項 目の中 で 比 較 的 多 額 な 学 部 企画 国 際 会 議 経 費 積 立 金は 減 額 傾 向 に あ り 、 年以降 はそれま での 年 毎開催から 年 毎 開催となっています。 (以下次号に続く) 3 '86 1 '86 12 '60 50 2 の 月に目 標 額 を突 破し 、 記 念 会 から鉱 山 学 部 国 際 交 流 基 金 億 千 万 円 が国 庫 納 金され 、記 念 会は 年 月に解散しました。 国際交流基金設立が話題 になった頃の定 期 預 金利 率 は % 前 後 でし たが 、 年 以 降 % 以下 とな り 、基 金 からの多 くの果 実は望めま せんで し た。そ れで も 年 間 約600 万 円の果 実 は 、教 授 会で 決 めた 国 際 交 流 基 金 規 則に 基 づき 、 年 度 から 種々の事 業に使 用されまし た。この 年 度の 募 集 要 項 に '88 '90 27 4 1 4 75 鉱山学部創立 75 周年記念碑。当初は鉱山学部 1 号館前庭に設置 されていたが、その後の大学整備計画で1号館館裏の中庭に移転。 撮影:千田恵吾学芸員・技術専門職員。 '88 I C M R I C M R 4 1 合 理 化 が 行 われ ま し た。そ 掲げられた項目別事業 ( 年 こうした状況を踏まえて 、 鉱山学部は創立 周年記念 の上 、同窓生にとって 、創立 発 行の北 光 号 から引 用 ) 周年記念の鉱業博物館建 は 、①国際研究集会経費 、② 事 業の一環 に 海 外の大 学 と の交流を円滑に遂 行 する目 設とは違い 、基金設立は形の 国 際 共 同 研 究 者 等 来 学 経 的で国 際 交流 基 金の設 立を ないものだけに 、同窓生の出 費 、③ 外 国人研 究 者 招 聘 経 企画し 、 年 月に神戸 市 だしが芳しく あ り ませんで 費 、④ 学 部 教 職 員 海 外 派 遣 で開かれた北 光 会 総 会で同 した。これらの要因が響いて 、 経 費 、⑤ 学 生の海 外 渡 航 経 年間で目標額を突破出来 費 、⑥ その他 国 際 交 流 事 業 窓会 「北光会」はこの事業達 成に向けて全面的な援 助を ませんでしたが 、 周 年 記 経 費 、⑦ 学 部 企画 国 際 会 議 (記念碑除幕式 、記念 積 立 金でし た。最 後の 積 立 議決しました。総会終了後 、 念行事 創 立 周 年 記 念 事 業 海 外 式 典 、記 念 講 演 、記 念 祝 賀 金は 、鉱山 学 部 と学 部 教 職 交流基金設立準備委員会を 会)は 、当初の予定通り 年 員 が中 心となって 年に設 月 日に挙 行されました。 立した日本 素 材 物性学 会と 中心に事 業の具 体 化を検討 し 、鉱工業に関 す る国 際 交 募 金期間を 年間延長して 流の事 業 概 要 、募 金目 標 額 募 金 活 動 が 続 け られ 、翌 年 10 10 8 7 5 10 '05 丸山 孝彦 '84 北 光 会 元事務局長 25 名誉教授、学芸員(鉱業博物館元館長) 億 千 万円 、募 金期間 を 年 月から 年間などを 盛 り 込んだ記 念 事 業 が 、 年 月に発足した記念会 (会 長/村井弓三郎北光会会長) で承認され 、学部から 名 、 北光会から 名の募 金委員 会を核とした募 金活動が 月から展開されました。 ところが急 激な円 高や貿 易 摩 擦などの荒波が学 部と 関連が深い業界 (特に非鉄金 属 鉱山や石 炭 産 業 )を 直 撃 し 、多くの鉱山が閉山・廃止 に追い込まれました。鉄鋼業 界でもかつてない大 規 模 な 9 1.8 '72 75 6 周年 '82 まもなく 創立 2 75 秋田鉱山専門学校 10 5 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -〈 連 載 〉- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - '84 1 9 1 9 8 6 '62 2 0 1 0 . 1 1 A p r i r e '60 イベント&講座・講習会 〈催 し 物 〉 第30号 平成22年11月発行 秋田大学広報誌〈アプリーレ〉 平成22年度鉱業博物館後期企画展 「情報をつなぐ、情報でつなぐ。」 ~未来へと繋げる技術のカタチ~ ●11月3日(水)~12月12日(日)9:00~16:00 ●秋田大学大学院工学資源学研究科附属鉱業博物 館 ●入館料/大人 250 円(団体 30 名様以上 190 円)高校生以下無料。 ☎ 018・889・2461 ------------------------------------------------------------ 北秋田分校開設記念・ 秋田大学マタギ展 北秋田市の阿仁地区のマタ ギ 文化や生活を紹介。生活 用具や珍しい採集用具等を 展示する。 ●11月8日(月) ~19 (金)10:30~17:00 ● 秋 田 大 学インフ ォメ ー ションセンター ●参加無 料。 ☎ 018・889・2931 -----------------------------------------------------------[企画・発行]秋田大学 あ き た 産 学 官 連 携フ ォ ー ラム 2010 /第4回北東北地域 イノベーションフォーラム ●11月13日(土) [第1部]13:00~17:30 [第2 部]17:30~19:00 ●秋田大学手形キャンパス。 ●参加無料。 ☎ 018・889・3011 ------------------------------------------------------------ 企画広報課 | 第12回秋田肝臓大学 秋田市手形学園町1番1号 〒010-8502 TEL018-889-3019FAX018-889-2219 E-mail : [email protected] 秋田大学消火器内科の伊藤亘准教授と道免孝洋医 員がそれぞれ「肝癌治療の最前線」、 「肝硬変患者の 栄養管理」について講演する。 ●11月13日(土)10:00 ~(1時間程度) ●秋田大学医学部医学系研究棟4階6講義室 ●参加無料、予約不要。 ☎ 018・884・6297 ------------------------------------------------------------ 第4回グローバルCOE 若手研究者シンポジウム ●11月16日 (火) 10:00~18:00/ 17日(水)9:00 ~12:00 ●秋田キャッスルホテル放光の間 ●参加無料。 ☎ 018・884・6467 ------------------------------------------------------------ 北秋田分校開設記念講演会 秋田大学北秋田分校開設に伴う、 記念講演会を開催。秋田大学客員 教授の西木正明氏が「わたしの小 説の書き方」をテーマに講演する。 ●11月17日(水)15:00~16:30 ●北秋田市交流センター ●参加無料、要申込。 ☎ 018・889・2270 ------------------------------------------------------------ 大学改革シンポジウム 「地域に開いた大学の 『コンシェルジュ・デスク』 秋田大学横手分校からの発信」 昨年 8 月に横手市に開設した秋田大学横手分校の 活動を紹介。また、県内他大学で地域連携事業に 携わる教員、横手市職員、銀行員、報道関係者が一 堂に会してパネルディスカッションを行う。 ●11 月 19 日 (金)14:30 ~ 15:25 (横手分校事例 紹介)/ 15:35 ~ 17:00(パネルディスカッショ ン)●横手セントラルホテル ラ・ポート翔光の間 ●参加無料、要申込。 ☎ 0182・38・8304 〈講座・講習会〉 メディカル・サイエンスカフェ in 横手 長谷川仁志氏(秋田大学医学 部総合地域医療推進学講座寄 附講座教授)が『動脈硬化発症 のメカニズムと予防・治療の ポイント』について話す。 ●11月24日(水)18:00~19: 30 ● 横 手 市 ふ れ あ い セン ターかまくら館 ●参加無料、 要申込。 ☎ 0182・38・8304 ------------------------------------------------------------ 鉱業博物館市民向け講演会 大力修氏(新日鉄ソリューションズ 株式会社フェ ロー /秋田大学客員教授)が「情報の世紀を生きる」 をテーマに講演する。 ●11 月 27 日 ( 土 )14:00 ~ ●秋田大学大学院工学 資源学研究科附属鉱業博物館 ●入館料/大人250 円(団体30名様以上190円)高校生以下無料。 ☎ 018・889・2461 ------------------------------------------------------------ 第12回 秋田メディカル・サイエンスカフェ 石井聡教授 (秋田大学大学院医学系研究科医学専攻 病態制御医学系 生体防御学講座)が「脂質の医学研 究 ―最新状況とこれから」 について話す。 ●12月6日(月)18:00~19:30 ●秋田市民交流プ ラザ・アルヴェきらめき広場 ●参加無料、申込不 要。☎ 018・884・6008 ------------------------------------------------------------ 秋大憩いのコンサート ●11 月 27 日(土) 「秋田の作曲家たち ~先人の音 の遺産を辿る」 ●12 月 25 日(土) 「学生によるク リスマス・コンサート」 ●23 年 1 月 30 日(日) 「歌 のこころ 愛の歌曲」 ●2 月 27 日(日) 「ピアノ 連 弾のよろこび」 ●3 月 19 日(土) 「管楽アンサンブ ルの魅力~フルート 4 重奏&トロンボーン 4 重奏」 ●秋田大学インフォメーションセンター ●参加無料。 ☎ 018・889・2647 ------------------------------------------------------------ 秋田大学医学部 創立40周年記念講演会 秋田大学医学部創立 40 周年を 記念し講演会を開催。第 1 部 の講師は、寺島俊雄氏(神戸大 学教授:秋田大学医学部第 1 期 生)、安川正貴氏(愛媛大学教 授:秋田大学医学部第 2 期生)、 清水孝雄氏(東京大学大学院医学系研究科長・医学 部長)。第 2 部は内館牧子氏が「秋田大学医学部に望 むもの」をテーマに講演。引き続き須田精一氏(秋 田県電子工業振興協議会会長)と茆原順一教授(秋 田大学医学部附属病院長)が「これからの秋田と秋 田大学医学部の発展を」をテーマに対談を行う。 ●11月28日(日)13:15~17:00 ●秋田ビューホ テル ●参加無料。 ☎ 018・884・6006 患者さん、市民向け勉強会 「もっと知りたい緩和ケア」 がん患者さんが経験する苦痛(つらさ)に焦点を当 て、秋田大学医学部附属病院緩和ケアセンター主 催で、緩和ケアについての勉強会を開催する。 「社会的なつらさとは」、23 年 1 月予 11 月 17 日(水) 定「身体的なつらさとは」 ●14:00~15:00 ●秋田大学医学部附属病院外来 ホール ●参加無料。 ☎ 018・834・1111 ------------------------------------------------------------ 公開講座 「ドイツ 歌曲の学習法と演奏法― ハイドン・モーツァルト・ベートー ヴェンの歌曲―」 古典派の作曲家であるハイドン、モーツァルト、 ベートーヴェンの歌曲作品を取り上げ、講義とレ クチャーコンサートを行う。講師は、爲我井壽一 准教授(教育文化学部)。 ●11月23日(火)14:00 ~ 16:10、 ●11 月 30 日、12 月 7 日、14 日、21 日(いずれも火 曜) 18:00 ~ 20:00 ●秋田大学教育文化学部 2 号 館音楽ホール ●受講料2,500円、要申込。 ☎ 018・889・2270 ------------------------------------------------------------ がんの痛みの治療教室 がんの痛みとは?痛いときはどうすればいいの? など、秋田大学医学部附属病院緩和ケアセンター 主催で、がんの痛みついての勉強会を開催する。 ●11 月 24 日(水)、12 月 22 日(水)、23 年 1 月 20 日 (木) 【1 回/月で開催】●14:00 ~ ●秋田大学医 学部附属病院外来ホール ●参加無料。 ☎ 018・834・1111 ------------------------------------------------------------ 小学校教員のための英語音声研修 平成 23 年度から小学校 5 年生と 6 年生を対象に外 国語活動が本格導入される。その前に、英語音声 のコツをつかみ、小学校英語活動を、自信を持っ て指導できる基礎と音声スキルの習得を目指す。 講師は幸野稔氏(秋田大学名誉教授)。 ●12月4日(土)、11日(土)13:30~16:40 ●北秋田市中央公民館 ●参加無料、要申込。 ☎ 018・889・2270 ------------------------------------------------------------ 公開講座 「もっと知ろう、緩和ケア」 医師・薬剤師・緩和ケア 認定看護師・ソーシャル ワーカーが講師となり、症例を呈示しながら緩和 ケアについて分かりやすく解説する。 ●23年1月11日(火)、2月8日(火)18:30~20:00 ●カレッジプラザ ●受講料1,000円、要申込。 ☎ 018・889・2270 ------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------ 天文台のイベント 星空や宇宙の楽しみ方を教えてくれる「星空案内 人Ⓡ(星のソムリエ Ⓡ)の資格認定講座」、「市民の ための夜間天体観察会」を秋田大学手形キャンパ スで、第1土曜日に毎月開催。 ☎ 018・889・2655 秋田大学広報誌〈アプリーレ〉 リニューアル。 2000 年 に創刊した秋 田大学広報 誌アプリーレ が こ の 度、リ ニュー ア ル し ま し た。冊 子 版 か ら タ ブロ イドへ。一部を除きますが、 原稿を執 筆していただく従 来 のス タ イ ル か ら 広 報 担 当 者が取材し執筆するという ス タ イ ル へ 変 更。リ ニュ ー ア ル 前 と 比 較 し、だ い ぶコ ンテンツが充 実したよ うに 思います。ですが、いくら面 白いコンテンツだとしても、 手に取ってもらわなければ 意味がありません。そこで、 大学広報誌らしからぬデザ インに一新。表紙の写真は、 プ ロの カ メ ラ マ ン に よ る も のです。 「これが大学の広報誌?」 手に取ってそ う 思われたな らば、我々の想いはとりあえ ず成功したことになります。 ア プ リ ー レ は、主 役 は 秋 田 大 学の 学 生 と 教 職 員 で す が、秋 田 大 学 を 支 え て く れ る方々のための広報誌です。 リ ニュー ア ル を 機 に、秋 田 大学の事 を更に伝 えていけ ればと思います。 最 後 に、取 材 に 協 力 し て い た だ い た 先 生 方、そ し て 表 紙を飾ってくれた教育 文 化 学 部 の 学 生 さ ん に は、本 当 に 感 謝 し てい ま す。次 号 は、来 年 の1 月 末 に 発 行 予 定。秋 田 大 学 の キ ャ ン パス が ち ょ う ど イ ル ミ ネ ー ショ ンで 彩 ら れ る 時 期 で す。ご 期待下さい。(企画広報課) ●アプリーレの由来 ﹁アプリ ー レ﹂と は�イタリア 語 で� ﹁開く�開ける﹂ という意味です� ﹁積 極的に秋田大学の窓を開放する﹂こ とを意識して名付けられました� 編集 後記