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持続可能な未来社会の 実現に向けたアプローチ

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持続可能な未来社会の 実現に向けたアプローチ
1/42
持続可能な未来社会の
実現に向けたアプローチ
~スマートエネルギーと明電舎~
2010年9月13日
株式会社
明 電 舎
代表取締役副社長
杉山 博司
2010年 台日科学技術フォーラム
目次
2/42
1.社会と共に進化する技術の歩み
2.地球温暖化問題
3.今後の成長事業
(1) 再生可能エネルギー分野
3ー1.太陽光発電システム
3ー2.風力発電システム
3ー3.スマートグリッド
(2) 次世代交通分野(自動車・鉄道)
3ー4.鉄道向け製品
3ー5.最新自動車用試験設備
3ー6.電気自動車向けモータ&インバータ
4.おわりに
3/42
1.社会と共に進化する技術の歩み
(1) 会社概要
(2) 沿革
(1) 会社概要
商号
株式会社
明電舎
4/42
明電グループの事業所・グループ会社
MEIDENSHA CORPORATION
設立年月日 1917年(創業1897年)
代表者
取締役社長 稲村純三
本社所在地 東京都品川区大崎2-1-1
ThinkPark Tower
資本金
売上高
従業員数
主要製品
170億7,000万円
(10年3月末現在)
◆国内事業所・会社
太田事業所
(群馬県)
1,731億円(09年度)
7,144名(連結)
(10年3月末現在)
発電機、電力変換装置、
コンピュータ製品、監視制御
システム、電動機、動力計応用
製品、電動力応用製品ほか
㈱甲府明電舎
(山梨県)
名古屋
事業所
(愛知県)
本社
事務所
沼津事業所
(静岡県)
◆海外グループ会社
14社
【アジアを中心に展開】
シンガポール、タイ、インドネシア
中国(上海、杭州、鄭州他)
マレーシア、韓国、インド、
UAE(ドバイ)、米国(デトロイト)
英国他
支社・支店・営業所
支社支店13ヶ所(関西、中部、
北海道、九州他)営業所28ヶ所
国内グループ
会社25社
※会社数は連結子会社数
(2) 沿革 【再生可能エネルギー分野】
1897
1920 1930
1940 1950
1960 1970
1980
交流電力の昼間供給、
一般需要化向けに開始
(1906)
コンピュータ
製品
大崎工場 【現本社ビル】(1915)
発電機
電力変換
装置
三相交流発電機
(1901)
国内記録品
瞬時電圧低下
補償装置
電気二重層
キャパシタ
M-CAP
太陽光発電用
変換装置(PCS)
電力需要は
増大の一途
(1965~)
電力分野向け
コンピュータ(1971)
1号機、変電所運転保守
の合理化・効率化に対応
5/42
1990
2000
「京都議定書」 採択
(1997)
2010
需給制御システム
コンピュータによる上水道用
監視制御システム(1972)
当社初
工業用コンピュータ
μPORT-Ⅰ(1983)
当社1号機
産業用コンピュータ
μPIBOCシリーズ
ファンレス・ディスクレス
で現場環境に強い
水車発電機(1913)
電力需要拡大に対応
水車発電機(1913)
電力貯蔵用変換装置
風力発電機(PMG)
風力発電システム
太陽光発電システム
スマートグリッド(次世代電力系統網)
(2) 沿革 【次世代交通分野 (自動車)】
1897
1920 1930
1940 1950
1960 1970
1980
自動車工業の活況
交流電力の昼間供給、
一般需要化向けに開始
(1906)
(1955)
1HP誘導電動機
(1901)
ダイナモメータ(1958)
(自動車用試験設備)
自動車技術の発展に貢献
汎用インバータT80S(1980)
当社初のマイコンによる
オールデジタル制御
汎用インバータ
VT240S(2007)
環境調和グローバル対応の
次世代インバータ
汎用電動機
リトルキングシリーズ
(1906)
「明電舎モートル」
生産台数日本第1位
新世代電気自動車用
モータ・インバータ
(2009)
小形、軽量、高効率PMモータ
と高精度インバータ
PMモータ(1969)
当社1号機
ダイナモメータ
(自動車用試験設備)
電気自動車用
インホイールモータ
(2003)
電気自動車の世界最高
速度(370km/h)を実現
EV&HEV試験装置
2010
サイリスタインバータ(1963)
世界に先がけて開発に成功
電動機
動力計
応用製品
2000
「京都議定書」 採択
(1997)
電動力
応用製品
大崎工場 【現本社ビル】 (1915)
1990
6/42
7/42
2.地球温暖化問題
(1) 世界のエネルギー消費
(2) 各国の温室効果ガス排出削減目標
(3) 世界の発電電力量
(1) 世界のエネルギー消費
8/42
世界のエネルギー消費は、新興国の伸びが牽引し、
2030年には2007年比で約1.5倍に増加。
(石油換算:百万t)
17,014
18,000
16,000
14,121
14,000
8,000
6,000
23%
8,757
16%
22%
10%
4,000
2,000
その他
18%
アフリカ・ロシア
東欧・中央アジア
23%
中国
OECD(日・米除く)
11,730
12,000
10,000
27%
24%
5%
22%
22%
13%
15%
16%
21%
22%
20%
17%
4%
4%
3%
日本
19%
17%
14%
米国
0
1990年
2007年
2015年
2030年
(年度)
(実績)
(実績)
(見通し)
(見通し)
OECD(経済協力開発機構)は30ヶ国の先進国が加盟する国際機関(米、英、日、独、仏、伊、蘭、カナダ、ベルギー、
オーストラリア、ニュージーランド、韓国、フィンランド、スウェーデン、オーストリア、デンマーク、スペイン 他)
出典:IEA「World Energy Outlook 2009」
(2) 各国の温室効果ガス排出削減目標
9/42
2010年1月、「気候変動枠組条約 第15回締約国会議」(COP15)を受けて、
主要先進国が温室効果ガスの削減目標を発表
主要先進国の削減
中期目標値(2020年)
米国
05比17%減
EU
90比20~30%減
日本
90比25%減
中国
20年で05比40-45%減
(但し、GDP当たり)
新興国も削減目標を発表。
⇒ 温暖化対策の世界的な取組みは
今後、一層加速。
台湾
20年における温室効果ガ
ス排出量を05年の排出量
水準に戻す自主目標
出典:環境省HP、IEA、他
(3) 世界の発電電力量
10/42
新エネルギー導入は今後も拡大が続くと予想される。
(太陽光発電、風力発電が牽引)
世界の発電電力量の推移
世界の新エネルギー発電電力量
(
TW h)
2000
1500
潮力、波力
太陽光
地熱
風力
バイオマス、廃棄物
0.1%
8%
7%
56%
1000
500
29%
0
1990年
2007年
2020年
出典:IEA「World Energy Outlook 2009」
11/42
3.今後の成長事業
(1) 再生可能エネルギー分野
3ー1.太陽光発電システム
3ー2.風力発電システム
3ー3.スマートグリッド
(2) 次世代交通分野(自動車・鉄道)
3ー4.鉄道向け製品
3ー5.最新自動車用試験設備
3ー6.電気自動車向けモータ&インバータ
12/42
(1) 再生可能エネルギー分野
3ー1.太陽光発電システム
3ー2.風力発電システム
3ー3.スマートグリッド
13/42
3ー1.太陽光発電システム
(1) トピックス
(2) 事業展開
(1) トピックス:世界の受注実績
14/42
太陽光発電システムにおけるキーコンポーネント 「パワーコンディショナ(PCS)」
世界のメガソーラープロジェクトより受注
【欧州】
21MW
【韓国】
33MW
【日本】
稚内メガソーラー
5MW
米倉山メガソーラー 10MW
その他累計
7MW
*PCS =Power Conversion System
(1) トピックス
15/42
日本国内でメガソーラープロジェクトが増加
東京電力様向けメガソーラーを一括受注
東京電力様 米倉山メガソーラー
米倉山太陽光発電所 完成予想図
◆規模 : 10MW(一般家庭約3,400世帯分)
◆CO2排出削減量(推定) 約5,100t(一般家庭約1,000世帯分)
◆2010年8月着工~2012年1月運転開始(予定)
出典:東京電力ホームページ
(1) トピックス
16/42
NEDOの委託事業 「大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究」
(稚内メガソーラープロジェクト) への参加
北海道電力様 稚内メガソーラー
プロジェクタ投影のみ
◆規模 : 5.02MW(一般家庭約1,700世帯分)
◆1.5MWのNAS電池(ナトリウム硫黄電池)による出力平滑化
◆実施体制 : 【委託先】 北海道電力、稚内市
【再委託先】 明電舎、パナソニック環境エンジニアリング、日本気象協会、北海道大学
◆パワーコンディショナ(PCS)、発電出力管理システム、特高受変電設備などを提供
◆2010年3月、5MWで運転開始
*PCS =Power Conversion System
*NEDO=独立行政法人 新エネルギー産業技術総合開発機構
(2) 事業展開
17/42
世界最高水準の変換効率を誇る新型パワーコンディショナを武器に、
海外で増加するメガソーラープロジェクトへ積極展開
【世界戦略製品】
新型パワーコンディショナ (SP100シリーズ)
◆世界最高水準の最大変換効率97%(※)実現
◆欧州・アジア・中東の標準規格=IEC規格に対応
◆中国の認証規格(金太陽)を取得 【日本メーカー初】
◆SPシリーズを採用した世界初の「1MWパッケージシステム」
を稚内メガソーラに納入。
◆250kWパワーコンディショナ4台に制御システムと変圧器を
1つのパッケージに集約した画期的なシステム。
※ 2010年1月末時点。250kW-600Vパワーコンディショナにおける最大変換効率(当社調べ)
18/42
3ー2.風力発電システム
(1) 風力ビジネス概要
(2) ドイツREpower社製風車の輸入・販売・保守・管理
(3) ドイツREpower社製風車による風力売電事業
(4) 国産風車メーカーへの発電機の供給(ものづくり)
(1) 風力ビジネス概要
ドイツREpower社製風車の輸入・販売・保守・管理
ドイツREpower社製風車による風力売電事業
国産風車メーカーへの発電機等の供給(ものづくり)
19/42
(2)
ドイツREpower社製風車の輸入・販売・保守・管理
20/42
◆風況精査からシステム設計、保守メンテナンスまで一貫したサービスを提供
◆365日24時間のリモートメンテナンス、品質保証・運転管理技術を蓄積
◆全43機 65,500kW (今年度末で68基:115,500kWの予定)
北条砂丘風力発電所
(鳥取県北栄町)
REpower社製MD77形 1500kW×9機
メンテナンスの様子
(3)
ドイツREpower社製風車による風力売電事業
21/42
◆明電舎自らが風力発電事業(ウインドファーム)を営む
◆ハイレベルな風力発電技術(基本設計・運転・保守・管理)と売電事業
のノウハウを蓄積
◆全19機 28,500kW(2プロジェクト合計)
エムウインズ八竜 八竜風力発電所
(秋田県三種町)
REpower社製MD77形 1500kW×17機
エムウインズ 銚子しおさい風力発電所
(千葉県銚子市)
REpower社製MD70形 1500kW×2機
(4)
国産風車メーカーへの発電機等の供給(ものづくり)22/42
輸入風車による運転技術蓄積と創業からの発電機技術蓄積の融合による事業展開
プロジェクタ投影のみ
23/42
3ー3.スマートグリッド
(1) スマートグリッドのイメージ
(2) トピックス
(3) 事業展開
(1) スマートグリッドのイメージ
24/42
再生可能エネルギーの普及拡大やエネルギー利用の効率化に向けて、
電力系統網を安定的に制御できるスマートグリッド技術への期待が高まっている
供給側
発電
送電
需要側
(工場、ビル、鉄道、上下水道、家庭等)
配電
EV
熱源
太陽光
新エネルギーの大量導入
電力変動の平準化
原子力、火力等
大規模発電所
次世代エネルギー
マネジメントシステム
(例:業務用ビル)
次世代送配電
ネットワークシステム
スマートメーター
(双方向通信)
遠隔通信による
負荷の制御
次世代エネルギー
マネジメントシステム
(例:家庭)
風力発電
EV
太陽光発電
大容量蓄電池
太陽光
家庭用
蓄電池
(2) トピックス:世界での実証研究
プロジェクタ投影のみ
25/42
(2) トピックス
26/42
シンガポール政府が進める未来のエネルギー技術開発のための
国家プロジェクト、マイクログリッド実証プラントを一括受注
シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)様
マイクログリッドシステム
プロジェクタ投影のみ
◆メイングリッド3回線設備と数種の再生可能エネルギーを含む分散電源、
電力系統および風力発電などをそれぞれ模擬する試験用グリッドから構成
(3) 事業展開
27/42
世界に先駆けて、従来の発電・受変電技術に加え、新エネルギー、
蓄電池等を組み合わせた「スマートエネルギーシステム」の新技術を開発
国内実証
国内実証
海外実証
海外実証
高品質・高信頼性を有する
先進的な技術開発
各国別・用途の特性に
応じたノウハウの蓄積
◆系統安定化/効率運用 次世代エネルギーマネジメントシステム
◆国際標準化に対応した情報通信技術を活用した制御技術
◆大型リチウム電池用パワーコンディショナ(PCS)
*PCS =Power Conversion System
28/42
(2) 次世代交通分野(自動車・鉄道)
3-4.鉄道向け製品
3-5.最新自動車用試験設備
3-6.電気自動車向けモータ&インバータ
29/42
3ー4.鉄道向け製品
(1) トピックス
(2) 事業展開
(1) トピックス
30/42
台湾新幹線の運行を支える変電設備を納入
変電設備C-GIS(ガス絶縁開閉装置)
電鉄用架線検測装置「カテナリーアイ」
遮断器、断路器、避雷器などをガスを
満たした小型の容器に密閉。
画像解析技術を応用して架線の摩耗などを検出、
保守点検に必要なデータを収集する装置。
電気回路の開閉により電流をコント
ロールし、安全に効率よく電気を送る。
※架線の磨耗
パンタグラフと常に接しているために架線が削れること。
磨耗が進むと断線事故等が起こる。
(1) トピックス
31/42
ドバイLRTプロジェクト向けに変電所用設備を納入
建設中の高架橋
(背後は高さ世界一のブルジュハリファ)
運行の様子
建設中の132kV GIS 変電所
(2) 事業展開
32/42
回生エネルギーの有効利用で環境負荷の低減、省エネを実現する、
電鉄用回生電力貯蔵装置 「キャパポスト」 の世界市場展開
◆回生電力を吸収し、力行時に放電
→変動の大きいき電電圧安定化に加え、電力をピークカットし変電所
容量増加を抑制
◆回生電力の有効利用 → 省エネルギー、地球温暖化防止
◆繰り返し充放電に最適な電気二重層キャパシタを採用
電力系統
キャパポスト
整流器
回生充電
力行放電
電気二重層
キャパシタ
駅舎
ブレーキ
回生車
スタート
力行車
キャパポスト外観
33/42
3ー5.最新自動車用試験設備
(1) ダイナモメータとは
(2) 世界の販売実績
(3) EV&HEV試験装置
(1) ダイナモメータとは
34/42
◆ダイナモメータ ・・・ 原動機の発生する動力を測定する装置。
自動車の燃費計測、排ガス測定など、様々な試験に適用される。
・ エンジンベンチ用ダイナモメータ ・・・ エンジン試験用設備
・ シャシーダイナモメータ ・・・ 完成車両試験設備
エンジンベンチ用
ダイナモメータ
シャシーダイナモメータ
(完成車両試験設備)
操作計測
地球温暖化対策の必要性から自動車産業においてもCO2削減に向けた取組みが必要と
なり、ゼロエミッション車・燃料効率の良いエンジン・各種ハイブリッド車の開発が加速。
(2) 世界の販売実績
35/42
世界の自動車メーカー様の安全安心な自動車の開発に貢献
カナダ
韓国
欧州
米国
メキシコ
メキシコ
中国
中国
インド
台湾
東南アジア
*円の大きさは2005~2009年度の売上金額の大きさを表す
(3) EV・HEV用評価システム
36/42
EV・HEVの普及に先行してEV・HEV評価システムを開発・販売。
今後も環境対応車への対応を進めていく。
EVモータ試験評価 システム例
ダイナモメータ制御盤
走行抵抗設定
車両
モデル
運転パターン設定
ドライバー
モデル
EV用
ECU
電池
モデル
EV/HEV Model
HCU
Battery
Vehicle Road Load
Driver
Inverter
Engine
EVモータ
37/42
3ー6.電気自動車向け
モータ&インバータ
(1) EV・HEV用ドライブシステムの歴史
(2) EV・HEV用ドライブの実績
(3) ゼロエミッション車がもたらすインパクト
(1) EV・HEV用ドライブシステムの歴史
コンセプトカー・商用車・自家用車・トラック・バス・建機と、
環境対応車の必要性が叫ばれるずっと以前からの、20年の歴史
38/42
(2) EV・HEV用ドライブの実績
39/42
豊富な実績の集大成として、世界初の量産EV用モータ&インバータを提供
EV
IZA
(1991)
イン・ホイール・モータ
KAZ
(2001)
Eliica スバルサンバーEV
(2001)
(2003)
HEV
コースターHEV
(1998)
Twin
(2003)
世界初の量産EV 『i MiEV』(2009)
(3) ゼロエミッション車がもたらすインパクト
40/42
ゼロエミッション車の普及は地球温暖化防止の鍵の一つ。
今後も技術進展し社会の変化を促すゼロエミッション車に関わり続ける。
・最大トルク:180N・m
・最大出力:47kW
・最高回転速度:8000min-1
・モータ設計:水冷式、IPM
・磁石:Nd-Fe-B
モータ
インバータ
将来的に電気自動車が大きく増加すれば、エンジン・機械部品・複雑なギア機構が不要?
(部品点数も、エンジン車の3万点が、電気自動車では大きく減らせる。)
自動車メーカーには何が残るか?(運転制御・車体設計・デザイン・乗り心地・・・)
ビッグ3をはじめ自動車業界が大きく変動する中で、
電気自動車などのゼロエミッション車が大きなインパクトをもたらす可能性
41/42
4.おわりに
42/42
<企業使命>
より豊かな未来をひらく
<提供価値>
お客様の安心と喜びのために
以 上
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