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一般社団法人川崎市観光協会 平 成 23年 度 事 業 報 告

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一般社団法人川崎市観光協会 平 成 23年 度 事 業 報 告
一般社団法人川崎市観光協会
平 成 23年 度 事 業 報 告
平成23年4月1日、市内11地区の観光協会の連合体として存続してきた任意団体の川崎
市観光協会連合会から一般社団法人の川崎市観光協会に移行し、川崎市の観光施策の一
端を担う法人としてその第一歩を踏み出しました。
しかし、未曽有と言われた3月11日の東日本大震災は、国内の観光業界に大打撃を与え
ました。多くの国民、市民が被災者の心に寄り添い、消費行動を控えるなか、観光関連支出
の大幅な減少や、東北沿岸を襲った津波の衝撃的な映像、そして原子力発電所の事故によ
る放射能汚染への懸念から、海外からの観光客も激減するという事態を引き起こしました。
川崎市内の観光にも深刻な影響をもたらすなか、当協会は、理事会及び社員総会におい
て承認された平成23年度の事業計画に基づいて、苦戦を伴いながらも以下のとおり各種の
事業に取り組みました。
1
川崎市制記念多摩川花火大会
第70回目を迎えた花火大会は、世田谷区が開催中止となるなか単独開催により、東日
本大震災後の復興を祈念する花火大会として位置づけ、多くの企業・個人の協賛をいた
だき、また、電力事情を考慮して開催日を変更し、実施しました。
東北復興応援のメッセージが寄せられた個人協賛花火もあり、川崎側会場、東京側会
場合わせて21万1千人の方々に、光と音の競演を楽しんでいただきました。
(1) 主 催
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(3)
(4)
(5)
(6)
2
川崎市・川崎市観光協会・高津観光協会
(主管: 神奈川新聞社)
日 時
平成23年10月1日(土)正午から(花火打上げ:午後6時~6時40分)
会 場
高津区諏訪(多摩川河川敷:第三京浜道路と二子橋間の河川敷)
花火打ち上げ総数
4,000発
内容
総合タイトル:「九ちゃんと一緒に『がんばろう !日本 from かわさき』
~坂本九の歌声にのせて、打ち上げよう!心の花火~
ア 東北物産展
正午~午後5時
イ がんばろう東北ステージ(東北郷土芸能) 午後2時~4時
ウ 音楽ステージ
午後4時~5時30分
エ 花火打上げ
午後6時~6時40分
被災者ご招待
74世帯379名
観光案内所等運営事業
(1) 観光案内所
地下街アゼリアインフォメーション内において、10時から17時まで運営を行いまし
た。運営体制は1日1名体制(半日交代)とし、地下街アゼリアの営業日にあわせ、開
設しました。
(2) 観光情報端末機(観光案内コーナー)
JR川崎駅東西自由通路において、10時から18時まで運営を行いました。運営体
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制は、無人とし、年中無休で開設しました。
(3) 多摩麻生観光情報端末機
端末機を多摩区役所登戸行政サービスコーナー内に設置し、平日は7時30分か
ら19時まで、土曜・休日は9時から17時まで利用できるよう、登戸行政サービスコー
ナー職員の協力をいただきました。
3
観光情報発信の拡充
インターネット・ホームページ(日本語・英語・中国語・韓国語)、モバイル版「かわさき観
光情報」 の更新、民間の観光情報サイトや観光情報誌への掲載協力など情報提供を行
いました。
また、川崎市及び川崎産業観光振興協議会と協調して、「かわさきの観光」ホームペー
ジの全面リニューアルを実施しました。
さらに、かわさき名産品の紹介や宿泊施設などの広報・紹介を行いました。
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地区観光協会との連携
(1) 地区観光協会との協働
川崎市内の観光資源を広報・活用するため、地元3協会の共同事業である「2011
多摩麻生観光まつり」の共催、地区観光協会が主催あるいは共催する菊花大会・菊花
展の入選者に楯や副賞の贈呈など、地区観光協会との連携・交流事業に取り組みま
した。
(2) 「丸子の渡し復活協議会」への対応
中原街道・丸子の渡しの復活を目指して、NPO法人多摩川エコミュージアムを事務
局として、地域の団体が協議会を結成し、地元の丸子多摩川観光協会が参加してい
ます。今年度は当協会として、とくに動きがありませんでした。
(3) ガイド事業への取り組み
川崎市ガイド団体連絡協議会(代表:「かわさき歴史ガイド協会」吉野理事長)や地
区観光協会などとの連携交流事業については、平成23年4月18日(月)に川崎市産
業振興会館で開催された、歴史ガイド協会主催の研修会に協力するなど連携に努
めました。
(4) 菊花展
市内における菊花展の各地区の開催については、川崎区稲毛公園で開催された
菊花展に主催者として参画したほか、各地区観光協会が主催者あるいは共催者とな
っている菊花展、菊花大会に対して助成金の交付、広報などによる支援・協力を行
いました。
5
産業観光の推進
川崎産業観光振興協議会(川崎市、川崎商工会議所、市内企業など)と連携して産業
観光バスツアーや工場夜景クルーズ事業などを企画・実施するとともに、工場夜景サミッ
トなど他都市との連携、川崎商工会議所が主催する川崎産業観光検定試験の実施への
協力、産業観光ガイドの養成、新たな市場として修学旅行の誘致など、産業観光の推進
に取り組みました。
また、他都市との観光交流として、平成23年7月30日(土)から8月21日(日)までの米
子市美術館における「川崎・砂子の里資料館所蔵 浮世絵名品展」の開催に協力しまし
た。
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6
外国人観光客の誘致
観光案内所の電話システムによる外国語対応、外国語ガイドによる観光案内、インター
ネットや情報誌と連携した広報活動など、川崎市と連携して外国人観光客の誘致に取り
組みました。
7
第55回観光写真コンクールの開催
川崎の観光資源の再発見や「観光のまち・かわさき」の宣伝を目的として、観光写真コン
クールを川崎市から受託し、開催しました。あわせて、写真コンクールの広報を兼ねて平
成22年度のコンクール受賞作品を、かわさき市民まつりの会場や川崎区役所などで巡回
展示を行いました。今年度は、175名、393点の応募があり、平成24年2月20日(月)の
審査会において最優秀賞1点、優秀賞6点、入賞20点が選ばれ、3月26日(月)に表彰
式が行われました。
8
「かわさき名産品」認定事業実行委員会への参加
川崎の名産品を広く市内外に宣伝・販売促進を行うため、川崎市や川崎商工会議所に
よる「かわさき名産品」認定事業に参加し、その普及・宣伝に取り組みました。
なお、新年度に向けて募集された新たな名産品については、平成24年1月18日(水)
に審査会が開催され、78点が「2012かわさき名産品」として認定されました。
今回認定を受けた名産品は、和菓子30点、洋菓子22点、その他食品20点、工芸品6
品の78点となりましたが、今後、観光情報端末の活用などにより、普及・宣伝に取り組みま
す。
9
(仮称)「東海道川崎宿歴史資料館」建設促進の活動
(仮称)「東海道川崎宿歴史資料館」を「観光のまち・かわさき」の拠点とするため、平成2
5年完成に向けて、その建設促進に関する機会を捉えて適宜、取組みを行いました。
10 二ケ領用水竣工400年記念事業
平成23年3月1日の二ケ領用水竣工400年を記念して取り組んできました「竣工400年
記念碑」建立の除幕式を、5月4日(水)、地元の稲田多摩川観光協会をはじめ各地区観
光協会と連携して実施しました。
11 地域文化人材活用(イベントサポート)事業
7月26日(火)開催の第2回理事会で、本年度追加事業として承認された事業について、
23年8月1日川崎市(市民こども局市民文化室)から受託し、川崎臨海部及び川崎駅周
辺においてそれぞれ開催される音楽、映像のイベントを支える事業を展開しました。
政府の緊急雇用創出事業特例基金事業を活用した本事業は、文化関連イベントの実
施を通して、就業機会の創出と川崎の魅力を発信することを同時に達成することを目的と
しています。
ハローワーク等を通じて新たに雇用した20人を動員して、広大な空間を集客の受け皿
として潜在可能性を占める臨海部では、開催予定事業のうち、荒天のため中止となったイ
ベントを除き3つの音楽イベントの実施にあわせて広報宣伝を中心にサポート。また、川崎
駅周辺においては、映画の町「チネチッタ」での開催を招聘した「毎日映画コンクール表
彰式」を利用して、文化・観光面から川崎の魅力を発信する関連イベントや宣伝活動を行
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いました。
12 財務基盤の強化
法人化に伴い自主財源による運営が求められるなか、各界の観光振興に対する理解を
深めるよう取り組みを進めるとともに、協会会員への加入促進の呼びかけ、ツアー企画料
収入などの獲得・増大を図り、財務基盤の強化を目指しました。
13 その他
(1) 平成24年度川崎市予算に関わる予算要望への取り組み
次年度の川崎市予算に対する地区観光協会の要請事項の実現に向けて、市議会
の各会派や川崎市長への予算要望を行いました。
市長要望や政党に対する要望活動には、関係する地区観光協会の会長の出席をお
願いしました。
(2) 会員へのサービスの充実
協会ホームページに掲載するバナー広告の会員割引、協会ニュースレターの無料
配布、観光関連研修講座の開講など会員サービスの充実に努めました。
(3) 部会の活用
観光協会会長部会や鉄道観光部会など年度当初に予定した部会の設置・開催は、
見送らざるを得ませんでしたが、次年度に向けて関係者との協議を進めます。
(4) 会議・イベントなどへの参加
地区観光協会などの各種会議・事業・イベントについて、可能な限り参加、後援、協
賛を行いました。
(5) 大都市観光協会連絡協議会の開催
平成23年度は、東京都及び政令指定都市の観光協会20協会で構成する当連絡
協議会の当番幹事に当たりました。川崎日航ホテルを会議会場、工場夜景を視察対象
として10月6日(木)、7日(金)に総会を開催し、11月24日(木)、25日(金)にはホテ
ルモリノ新百合ケ丘を会議会場、川崎市藤子・F・不二雄ミュージアムなどを視察研修
施設として事務主管者会議を開催しました。
(6) 規程等の制定整備
当協会の定款の趣旨に基づき、適正な法人運営に資するため、平成23年7月にそ
の骨格的な就業規程、事務処理規程並びに経理規定等を制定し、4月1日に遡及して
施行しました。
また、理事の職務権限規程、契約規程のほか情報公開規程、個人情報保護規程な
ど協会の経営や業務執行等に関わる規程、規則について24年3月の理事会において
決議を受け、24年4月1日から施行することとなりました。
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