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第179 回 与信管理

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第179 回 与信管理
MOTHER BRAIN MONTHLY REPORT
31 JANUARY 2016
株式会社 デザインラボ
代表取締役 藤原 康孝
第 179 回 与信管理
商社や素材系のメーカーでは得意先への与信管理が重要な管理項目です。売上が多くても債権回収で
きない、あるいは遅れる、受注が多くても出荷キャンセル、出荷先送りされてしまうようなことがあれば、資
金繰りに大きな影響が出ます。今回は ERP システムを利用した与信管理についてご案内します。
下図が得意先マスタの設定画面ですが、「Issue Credit Warning When」項目にある「Total Outstanding
Balance」にて得意先への与信限度額を設定、さらに「A/R Transactions Overdue by XXX days」にて設定
した与限度額を XXX 日超過した場合に Warning/警告が ERP システムにより自動表示されるようになり
ます。解除するには予め設定して置いたユーザーID とパスワードが必要です。
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MOTHER BRAIN MONTHLY REPORT
31 JANUARY 2016
加えて、与信の対象となる条件を予め下記「Credit Checks」で詳細設定しておくことが可能です。
「Include Pending A/R Transactions」を選択すると、売掛残を対象に含む、「Include Pending O/E
Transactions」を選択すると、受注残を対象に含む、「Include Other Pending」を選択すると、Debit Note、
Credit Note、Prepayment(前受金)を対象に含むか、条件を詳細設定できます。
さらに上記の設定により得意先マスタ内で現時点での与信限度利用額と残額を常時オンラインで参照
することも可能になります。
(御参考まで)
デザインラボのご案内
【業務内容】
1.
2.
3.
4.
パソコン・周辺機器などハードウエア、ソフトウエア販売、ネットワーク構築・サポート
会計・生産管理・販売管理システムの販売、開発、サポート
インターネットサーバー構築、Web サイト開発、運用管理
システムコンサルティング
(社内システム部門として PC などの運用管理、Q&A 対応、システム評価を行います。)
0-2439-2663~4
0-2439-2665
Email : [email protected]
株式会社 デザインラボ(Design LAB Co., Ltd.) 連絡先: 藤原 康孝(Yasutaka Fujihara)
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MOTHER BRAIN MONTHLY REPORT
29 FEBRUARY 2016
株式会社 デザインラボ
代表取締役 藤原 康孝
第 180 回 ビジュアライザーの使い方
「ビジュアライザー」とはプレゼンテーション用の投影装置の総称です。英語では Visualizer、日本語では
書画カメラとして訳されています。一般的には下記のような形状です。
下部の平面台の上に図表や「主に」平面の被写体を置き、
上部のカメラで撮影し、プロジェクターやパソコンを接続
して被写体を投影します。
ただ非常に使い勝手がよいのは、ビジュアライザーの撮
影範囲内に収まる大きさの 3 次元の部品であれば、オー
トフォーカスで部品をプロジェクターに投影でき、細かな
バリやキズを拡大して投影できますので、生産工場の品
質管理を行う上で、社内会議や TV 会議で状況を共有
することが容易にできます。
下部の台の左右についている肘掛け上の器具は証明シ
ステムです。さらに機種によっては下部の平面台の裏側
にも照明がついていますので、精密部品を拡大しても
はっきりと投影することができます。
似た用途に使う機器としては古くからある「オーバーヘッ
ドプロジェクター(OHP)」がありますが、OHP の場合は、
光が透過する OHP シートに文字、図表を記載し、それを
上部のミラーで投影する物ですので、普通の紙や部品などを載せても投影できません。
ビジュアライザー自体には OHP のようなミラーはついていませんので、撮影した画像、動画はプロジェク
ター、パソコンに繋げて投影する必要があります。この為、OHP と比べて下記のメリットがあります。
1. OHP シートに資料をコピーせずとも紙のままプレゼンができる。
2. 資料の書き込みながらプレゼンができる。
3. 例えばスマートフォンなど、ビジュアライザーの撮影範囲内に収まる機器であれば、その使い方、操
作説明を画面を共有しながら可能。
4. パソコンに接続しておけば、プレゼンの様子を画像と動画で保存でき、後で繰り返し再生できる。
5. オートフォーカスであること、さらに機種に寄りますが 20 倍程度に拡大できる。
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MOTHER BRAIN MONTHLY REPORT
29 FEBRUARY 2016
6. 他機器との接続ポートが多種あるので、TV やモニターに直接投影することができる機種もある。
7. 例えば、2 つのプロジェクターを1つのビジュアライザーへ接続して、同じ画像を2つのプロジェク
ターに投影できるので、大人数のプレゼンにも利用できる。
8. 持ち運び可能なモバイルタイプのモデルもあり。(下図は EPSON 書画カメラ ELPDC06 を折りたた
んだ様子です。)
ビジュアライザー単独では投影できませんので、プロジェクターなどが必要になりますが、ビジュアライ
ザーとプロジェクターが一体化されたモデルもあります。(下図は、加賀電子 AD-1000XS。)
ただし一体型モデルはかなり高価ですので、ビジュアライザーとプロジェクターを別々の購入した方がトー
タルでは安くなります。
さらにワイヤレスで、スマートホンやタブレットへ画像を送ることができるビジュアライザー Ziggi-HD のよう
な機種もありますので、今後様々な用途でも利用されると考えられます。
(http://www.ipevo.jp/iziggi)
(御参考まで)
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会計・生産管理・販売管理システムの販売、開発、サポート
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MOTHER BRAIN MONTHLY REPORT
31 MARCH 2016
株式会社 デザインラボ
代表取締役 藤原 康孝
第 181 回 IT サポート
弊社では会計、在庫、生産管理システムといったいわゆる ERP システムの開発サポートと並び、IT サポー
ト、IT 部門の代行業務を主たる業務としておりますが、本年 2 月以降から現在に至るまで、IT サポートに
関わる時間が通常よりも非常に増えました。特にお伝えしておくべき事項を下記御案内します。
1. ウイルス感染
メールの添付ファイルを開くと感染し、そのパソコンに保存されているファイルと、ネットワーク上の共有
フォルダにあるファイルを暗号化してしまい、元に戻せなくなるウイルスが大流行です。
アンチウイルスソフトウエアで検出、駆除できますが、検出してから駆除するまでのわずかな時間の間
に暗号化してしまいますので、添付ファイルを開かないことが重要です。暗号化したファイルは、
「Locky」というファイル形式に置き換わってしまいますので、「Locky」ランサムウエアと呼ばれています。
アンチウイルスソフトウエアのひとつ「ESET セキュリティソフトウエア」では、下記の名前で検出されます。
JS/TrojanDownloader.Nemucod トロイの木馬
JS/TrojanDownloader.Nemucod の亜種 トロイの木馬
Win32/Filecoder.Locky トロイの木馬
Win32/Filecoder.Locky の亜種 トロイの木馬
Win32/Kriptik トロイの木馬
Win32/Kriptik の亜種 トロイの木馬
ただし亜種、変種が今後出てくる可能性がありますので、常にアンチウイルスソフトウエアを最新の状
態にアップデートしておくことは必須です。
このウイルスの特徴として、メールにファイル名が invoiceXXX,zip、paymentXXX.zip として ZIP 形式の
添付ファイルとして送付されて来ることが多い為、たとえ社内のメールアドレス、得意先、取引先のメー
ルであっても、さらに日本語の件名、日本語本文であっても、開かないことが賢明です。
対策としてメールサーバーやファイヤーウォールで、ZIP 形式の添付ファイルをすべて削除してしまう
こともお勧めです。確かにウイルスではない正規のメールに ZIP 形式の添付ファイルが付いてくること
も日常的に多いところですが、社内の誰かが一人でもうっかり開いてしまうと、最悪のケースでは、全
社的に業務に支障を来す結果になる危険性があります。
ファイヤーウォールでは通常下記のように標準機能として、どのようなファイルをブロックするか設定で
きるようになっています。下記例では、18 種のファイル形式から、Excel、Word、PowerPoint、RAR 形式
の圧縮ファイルの 4 種類を除いた 14 種類の添付ファイルを取り除いてからメールを受信者へ配信する
為の設定画面です。
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31 MARCH 2016
ZIP ファイル付きのメールを受信しても、本文の下に「添付ファイルを取り除きました」とメッセージが追
加されますので、本当に業務に必要な ZIP ファイルであった場合には、再度送信者に xxx.zip のファ
イル名を例えば、xxx.zi のように末尾の p のみ外して送ってもらい、受信者側で、p を追加すること
で開くことができるようになります。
手間が掛かることと、送信者が得意先様であった場合には、なかなか依頼しづらいところではあります
が、万一感染して業務が止まることを考えれば、 有効な対策のひとつです。
もし万一感染した場合には、被害の拡大を防ぐ為、すぐに該当のパソコンの LAN ケーブルを抜く、無
線 LAN から切断するなどの至急の対策が必要です。
3 月 24 日午後 7 時の NHK ニュースでも報道されたようで、当地タイのみならず日本でも感染が広がっ
ているとのことです。ニュースによると日本国内のみで 3 月だけで 20 万件以上確認されている、感染
すると「暗号化を解除するには、ビットコインで○○円、○○ドルを振り込め」とメッセージが画面に表
示されますが、振り込んだところで解除されることはありません。
(御参考まで)
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2.
3.
4.
パソコン・周辺機器などハードウエア、ソフトウエア販売、ネットワーク構築・サポート
会計・生産管理・販売管理システムの販売、開発、サポート
インターネットサーバー構築、Web サイト開発、運用管理
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30 APRIL 2016
株式会社 デザインラボ
代表取締役 藤原 康孝
第 182 回 IT サポート 2
弊社では会計、在庫、生産管理システムといったいわゆる ERP システムの開発サポートと並び、IT サポー
ト、IT 部門の代行業務を主たる業務としておりますが、本年 2 月以降から現在に至るまで、IT サポートに
関わる時間が通常よりも非常に増えました。
前号記載のランサムウエア系のウイルスについては、添付ファイルによるウイルスのばらまきが収まらない
ままとなっており、不要に開いて業務に必要な Excel ファイルが暗号化されてしまい復旧できなくなったと
いうお問い合わせが散見されています。今回も頻発していたトラブル事例を下記御案内します。
2. 起動するとパソコンが Windows 10 になった。
企業向けのサポートではありませんでしたが、個人向けのサポートでパソコンで作業中に、Windows
10 へのアップデートが始まり、途中で強制終了させた後、再起動すると Windows 10 になりメール送
受信ができなくなった、というケースがありました。
特に Windows 8、Windows 8.1 がインストールされているパソコンで、Windows アップデートを自動
設定にしている場合、インターネットに接続していると Windows 10 をインストールする為のプログラム
が知らない内にダウンロードされ、インストールの準備が行われていますので、何か画面に出てきた
時に適当に「イエス、はい」などをクリックするとインストールが開始されてしまいます。
正常にアップデートされた場合には、(一応※)元に戻すことが可能ですので、途中で強制終了せ
ずに最後までアップデートすることがお勧めです。(一応※ : 機能としては元に戻せますが、実際
に元に戻して正常に動作しなかった例もあります。)
ちなみに昨年 Windows 10 がリリースされましたが、「1 年間」は無償で Windows 7、8、8.1 からアップ
デートできるようになっています。期限は 2016 年 7 月 28 日ですので、残すところ 3 ヶ月弱となって
います。
特に Windows 7 についてはマイクロソフトによるサポートは、既に 2015 年 1 月 13 日に終了しており、
現在 2020 年 1 月までの延長サポートの段階にありますが、一部では短縮されるとの情報も出ており
ますので、この 3 ヶ月の内に今後の方針をある程度決める必要があります。
特に Excel、Word など Office 製品やメール、インターネットなどマイクロソフト製品だけで業務が行わ
れている場合には、Windows 10 への移行は進めてもよいところではありますが、ERP パッケージや
自社開発のアプリケーションがある場合、Windows のバージョンに合わせて修正、開発が必要にな
るかどうかを見極めて、どこまで現行のシステム環境で継続するか、あるいは継続することができる
のか、大日程計画を作成してもよい時期です。
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30 APRIL 2016
3. Excel の動作不良
Excel ファイルを開くとパソコンの動作が非常に遅くなります。原因は 2 月 9 日の Office アップデート
によるもので Excel のみならず、Word、Outlook も動作が遅くなります。
2 月 9 日の Office アップデート内に、KB3114717 という更新プログラムがあり、これがインストールさ
れているとトラブルが発生します。現時点での Office アップデートを含む Windows アップデートには
当更新プログラムは既に除外されています。インストールされている場合には、手動でのアンインス
トールがお勧めです。Windows 7、8、8.1、10 が該当します。
当現象は 2 月中旬以降に多数のユーザー様で発生し、当初マイクロソフト社からのアナウンスなど
がなかった為、原因の特定が困難でしたが、Windows Update を自動設定していないパソコンでは
発生しなかったことから 2 月 9 日のアップデートを一旦すべてアンインストールすることで取りあえず
の対策としました。
Windows アップデートについては時折重大なトラブルを引き起こすことがありますので、自動更新設
定ではなく手動での更新がシステムの安定運用に繋がります。Windows アップデートにより、システ
ムの脆弱性を改善し、ウイルス感染防止などに繋がることも間違いありませんが、今回のようなリスク
が残ります。
ただし Windows 10 からは手動更新と、更新無効を選択することができなくなり、自動更新のみとなり
ましたので、万一前日までとは異なるような動作が発生した場合には、一旦更新をアンインストール
してみることが必要です。
4. Outlook での重大なトラブル
これも Windows アップデートに起因するところが多いのですが、2 月後半から Outlook でメール受信
時に「サーバーにメッセージのコピーを置く」と設定している場合、設定しているにも関わらず、サー
バーからメールが削除されてしまう、あるいは過去に受信済みのメールが重複して受信されてしまう
現象が発生しました。
これは Outlook をさらにアップデートして、Outlook2016 : 16.0.6528.1017 で一旦解決されましたが、
その後すぐに同様のトラブルが発生するようになり、Outlook2016 : 16.0.6568.2036 で解決されてい
ます。
Windows アップデートは、本来特定の問題を解決したり、改善する為に行われますが、それが新たな
問題を引き起こすことがあり、特に本年 2 月以降に続けて発生しています。
(御参考まで)
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【業務内容】
1.
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パソコン・周辺機器などハードウエア、ソフトウエア販売、ネットワーク構築・サポート
会計・生産管理・販売管理システムの販売、開発、サポート
インターネットサーバー構築、Web サイト開発、運用管理
システムコンサルティング
(社内システム部門として PC などの運用管理、Q&A 対応、システム評価を行います。)
0-2439-2663~4
0-2439-2665
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