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学術大会 - 埼玉県診療放射線技師会

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学術大会 - 埼玉県診療放射線技師会
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
学 術 大 会
391 (18)
巻
頭
言
学 術 大 会
会
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
告
お 知 ら せ
「経年劣化による乳房撮影用 CR 受像器への影響」
大野 香
学 術 大 会
社会医療法人財団 石心会 さやま総合クリニック
1-1 はじめに
乳房 X 線撮影装置、一般撮影装置は東芝メディ
デジタルマンモグラフィの受光系である computed
カルシステムズ社製 Pe・ru・ru、KXO-80G、読
radiography:CR は、1981 年に富士フイルムよ
取装置は富士フイルムメディカル社製
り発表され電子カルテの導入など時代とともに普
PROFECT-CS を使用した。CR 受像器は富士フ
及した。日本乳がん検診精度管理中央機構の報告
イルムメディカル社製の Imaging Plate:IP を 5
によると、年度別評価台数(新規・更新・再評価
枚使用した。使用期間/曝射回数は、未使用/ 0
を含む)においてデジタル画像評価が開始された
回、6 ヵ 月 / 約 1500 回、18 ヵ 月 / 約 4000 回、
平成 16 年度の CR の評価台数はわずか 11.7%で
42 ヵ月/約 8000 回である。使用期間 42 ヵ月の
あったが、年度毎に増加している。近年は digital
IP は 2 枚使用し、それぞれ①、②とした。ファ
radiography:DR の普及により横ばいではある
ントムは、PMMA ファントム 40mm、アルミニ
が、平成 24 年度も評価台数の約 70%が CR であ
ウム板 0.2mm(純度 99.9%以上)、SCTF 測定用
る。
チャートを用いた。得られた Row data の解析に
各 支 部 勉
強 会 情 報
1-2 乳房撮影用 CR 受像器
は、ImageJ を用いた。
技 術 解 説
3.使用機器
告
学 術 特 集
1.背景
報
各
掲
4.方法
メーカーの推奨する使用期間は、適切なクリー
4-1 撮影条件の決定
ニングを行った上でキズ、変色や感度低下等によ
PMMA ファントム 40mm を乳房支持台上に置
り画像診断に支障をきたすまでとされており、明
き、圧迫板をファントムに接するように配置し
確な使用期限や評価方法の記載はない。
た。未使用の IP をカセッテに装填し、Full Auto
1-3 乳房撮影用 CR 受像器の経年劣化
にて撮影を行い、得られた管電圧、mAs 値、ター
X 線照射量および撮影回数が多くなるほど、乳
ゲット/フィルタを記録した。Manual にて同様
議
房外側領域の感度低下が認められる。感度低下を
の mAs 値が設定できない場合は、その mAs 値
きたした CR 受像器は Contrast to Noise Ratio:
を上回る最も近い値とした。
撮影条件
30
56
Mo / Mo
経年劣化の評価項目について、均一性、CNR、
SCTF および SNR に着目し、検討することを目
4-2 均一性
的とした。また、一般撮影装置を用いた SNR 測
PMMA ファントム 40mm を乳房支持台上に置
定の有用性を検討することを目的とした。
き、圧迫板をファントムに接するように配置し
F
申
た。未使用、6 ヵ月、18 ヵ月、42 ヵ月①、42 ヵ
A
込
月②の計 5 枚の IP を 4-1.撮影条件の決定にて得
X
書
役 員 名 簿
2.目的
mAs 値 ターゲット
(mAs) /フィルタ
求
人
コ ー ナ ー
管電圧
(kV)
録
表 1:得られた撮影条件
SCTF が低下する。
事
CNR、System Contrast Transfer Functions:
部
板
め、一般撮影用と比べ高分解能である。
会員の動向
支
示
淡く微細な石灰化を検出の対象としているた
年 間 ス ケ
ジ ュ ー ル
392 (19)
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
学 術 大 会
た撮影条件にて撮影し、各撮影画像を
5M5M
モニタ
た撮影条件にて撮影し、各撮影画像を
モニタ
た撮影条件にて撮影し、各撮影画像を
5M
モニタ
た撮影条件にて撮影し、各撮影画像を
5M
モニタ
た撮影条件にて撮影し、各撮影画像を
5M
モニタ
られた撮影条件にて撮影し、各撮影画像を
5M
モ
にて観察した。
にて観察した。
にて観察した。
にて観察した。
にて観察した。
ニタにて観察した。
4-34-3
CNR
CNR
CNR
4-34-3
CNR
4-3
CNR
4-3
CNR
PMMA
ファントム
40mm
を乳房支持台上に置
PMMA
ファントム
40mm
を乳房支持台上に置
PMMA
ファントム
40mm
を乳房支持台上に置
PMMA
ファントム
40mm
を乳房支持台上に置
PMMA
ファントム
40mm
を乳房支持台上に置
PMMA
ファントム
40mm
を乳房支持台上に置
き、その上に撮影台に向かって右側にアルミニウ
き、その上に撮影台に向かって右側にアルミニウ
き、その上に撮影台に向かって右側にアルミニウ
き、その上に撮影台に向かって右側にアルミニウ
き、その上に撮影台に向かって右側にアルミニウ
き、その上に撮影台に向かって右側にアルミニウ
ム板を配置した(図
1)
。圧迫板はファントムに接
ム板を配置した(図
1)
。圧迫板はファントムに接
ム板を配置した(図
1)
。圧迫板はファントムに接
ム板を配置した(図
1)
。圧迫板はファントムに接
ム板を配置した(図
1)
。圧迫板はファントムに
ム板を配置した(図
1)
。圧迫板はファントムに接
するように配置した。未使用、6
ヵ月、18
ヵ月、
するように配置した。未使用、6
ヵ月、18
ヵ月、
するように配置した。未使用、6
ヵ月、18
ヵ月、
接するように配置した。未使用、6
ヵ月、18
ヵ
するように配置した。未使用、6
ヵ月、18
ヵ月、
するように配置した。未使用、6
ヵ月、18
ヵ月、
4242
ヵ月①、42
ヵ月②の計
5 枚の
IPIP
をを
4-1.撮影
ヵ月①、42
ヵ月②の計
5
枚の
4-1.撮影
42
ヵ月①、42
ヵ月②の計
5
枚の
IP
を
4-1.撮影
月、42
ヵ 月 ①、42
ヵ 月 ②5の枚の
計 5IP
枚を
の 4-1.撮影
IP を 4-1.
4242
ヵ月①、42
ヵ月②の計
ヵ月①、42
ヵ月②の計
5 枚の
IP を
4-1.撮影
条件の決定にて得られた撮影条件にて撮影した。
条件の決定にて得られた撮影条件にて撮影した。
条件の決定にて得られた撮影条件にて撮影した。
撮影条件の決定にて得られた撮影条件にて撮影し
条件の決定にて得られた撮影条件にて撮影した。
条件の決定にて得られた撮影条件にて撮影した。
各撮影画像の
Row
data
をを
ImageJ
にて、2
ヵ所
各撮影画像の
Row
data
ImageJ
にて、2
ヵ所
各撮影画像の
Row
data
にて、2
た。各撮影画像の
Row
data
をImageJ
ImageJ
にて、
2 ヵ所
ヵ
各撮影画像の
Row
data
をを
ImageJ
にて、2
ヵ所
各撮影画像の
Row
data
を
ImageJ
にて、2
ヵ所
のの
ROI
中の画素値の平均値と標準偏差を求め、C
ROI
中の画素値の平均値と標準偏差を求め、C
ROI
中の画素値の平均値と標準偏差を求め、C
所の
ROI
中の画素値の平均値と標準偏差を求め、
のの
ROI
中の画素値の平均値と標準偏差を求め、C
の
ROI
中の画素値の平均値と標準偏差を求め、C
NR
を算出した(図
2)
。
NR
を算出した(図
2)
CNR
を算出した(図
2)
。。
NR
を算出した(図
2)
。
NR
を算出した(図
2)
。
NR を算出した(図
2)
。
ROI2
ROI2
ROI2
ROI2
ROI2
mm
BG,
BG BG
BGσ
,σ
BG,σBG
mm
BG,σBG
m
BG,σBG
60mm
60mm
60mm
60mm
60mm
ROI1
ROI1
ROI1 60mm
ROI1
60mm
ROI1
60mm
60mm
60mm
mm
Al,
Al Al
Alσ
,σ
Al,σAl
mm
Al,σAl
m
Al,σAl
60mm
60mm
60mm
60mm
60mm
胸壁端
胸壁端
胸壁端
胸壁端
30mm
30mm
胸壁端
30mm
30mm
30mm
30mm
30mm
30mm
30mm
30mm
ROI
の大きさ:20mm×20mm
ROI
の大きさ:20mm×20mm
ROI
の大きさ:20mm×20mm
ROI
の大きさ:20mm×20mm
ROI
の大きさ:20mm×20mm
図図
1:アルミニウム板配置図と
ROI
設定位置
1:アルミニウム板配置図と
ROI
設定位置
図
1:アルミニウム板配置図と
ROI
設定位置
図
ROI
設定位置
図1:アルミニウム板配置図と
1:アルミニウム板配置図と
設定位置
図 1:アルミニウム板配置図と ROI
設定位置
mBG
BG
m
m
 AlmAl
BG  mAl
m
CNR

CNR
m2 BG
m
CNR

2 Al
m22 BG σAlm
2
CNR
  σ σBG
2 Al

CNR
2σ BG
2σ
σAl
Al
σ σBG2 BG

σ
Al2

σ
BG
Al
22
22
2
図 2.CNR 算出式
図図
2.CNR
算出式
2.CNR
算出式
2.CNR
算出式
図図
2.CNR
算出式
図
2.CNR
算出式
素値の平均値、標準偏差を求め、SCTF(M(f)
))
素値の平均値、標準偏差を求め、SCTF(M(f)
素値の平均値、標準偏差を求め、SCTF(M(f)
素値の平均値、標準偏差を求め、SCTF(M(f)
))
素値の平均値、標準偏差を求め、SCTF(M(f)
)
ぞれの画素値の平均値、標準偏差を求め、SCTF
を算出した(図
4、5)
。同様に、4lp/mm
の線群
を算出した(図
4、5)
。同様に、4lp/mm
の線群
を算出した(図
4、5)
。同様に、4lp/mm
の線群
を算出した(図
4、5)
。同様に、4lp/mm
の線群
を算出した(図
4、5)
。同様に、4lp/mm
(M(f)
)SCTF(M(f)
を算出
し た(
図 4、5)。 同 様 の線群
に、4lp/
について
SCTF(M(f)
)を算出した。
について
)を算出した。
について
SCTF(M(f)
)を算出した。
について
SCTF(M(f)
)を算出した。
mm の線群について
SCTF(M(f)
)を算出した。
について
SCTF(M(f)
)を算出した。
2lp/mm
2lp/mm
2lp/mm
2lp/mm
2lp/mm
4lp/mm
4lp/mm
4lp/mm
4lp/mm
4lp/mm
60mm
60mm
60mm
60mm
60mm
胸壁端
胸壁端
胸壁端
胸壁端
胸壁端
図図
3:SCTF
測定チャート配置図
3:SCTF
測定チャート配置図
測定チャート配置図
図3:SCTF
3:SCTF
測定チャート配置図
図図
3:SCTF
測定チャート配置図
図
3:SCTF
測定チャート配置図
mm
a,
σ
a a
a
,
aσ
,σ
σ
mm
a,
a a
m
a,σ
a
mm
f,fσ
f f
,
,σ
σ
mm
f,ffσ
f ff
m
,σ
mm
t,tσ
t t
,
tσ
,σ
σ
mm
t
,
t tt
mt,σ
図図
4:ROI
設定位置
設定位置
図4:ROI
4:ROI
設定位置
4:ROI
設定位置
図図
4:ROI
設定位置
図
4:ROI
設定位置
MM
0 
0
0
MM
0 
M
0
22
2
mm
mm

a 
t t
a 
π2π2
m
a  mt
a m
t
π πmm
a  mt
2 2
2 2
π
2 
σ 2tσ
2 σ a
2σ 
a
σ 22tt
2
2 σ σ 
σ 22σ
a 
σ
 aσ a 2
 tσ t
σσ
σ 2  2
2
2
σ 2σf 222
f σ 2σ 22
2σ f  2σ
M(f)
M(f)

M(f)
 σM
σf 2f σ σ 2
M(f)

0 0
M(f)  MM
M
0
0
M
0
図 5:SCTF(M(f))算出式
図図
5.SCTF(M(f)
)算出式
5.SCTF(M(f)
)算出式
5.SCTF(M(f)
)算出式
4-4 SCTF
図図
5.SCTF(M(f)
)算出式
図
5.SCTF(M(f)
)算出式
4-44-4
SCTF
SCTF
SCTF
4-5 SNR
圧迫板を取り外し、PMMA
ファントム 40mm
4-44-4
SCTF
4-4圧迫板を取り外し、PMMA
SCTF
圧迫板を取り外し、PMMA
ファントム
40mm
SNR
ファントム
40mm
4-5
SNR
圧迫板を取り外し、PMMA
ファントム
40mm 4-5
SNR ファントム 40mm を乳房支持台上に置
PMMA
を乳房支持台上に置き、その上に
SCTF 測定用
圧迫板を取り外し、PMMA
ファントム
40mm
4-54-5
SNR
圧迫板を取り外し、PMMA
ファントム
40mm
4-5
SNR
PMMA
ファントム
40mm
を乳房支持台上に置
を乳房支持台上に置き、その上に
SCTF
測定用チ
PMMA
ファントム
40mm
を乳房支持台上に置
を乳房支持台上に置き、その上に
SCTF
測定用チ
き、圧迫板をファントムに接するように配置し
チャートを左右中央、胸壁から
60mm
の位置に
PMMA
ファントム
40mm
を乳房支持台上に置
を乳房支持台上に置き、その上に
SCTF
測定用チ
PMMA
ファントム
40mm
を乳房支持台上に置
を乳房支持台上に置き、その上に
SCTF
測定用チ
PMMA
ファントム
40mm
を乳房支持台上に置
を乳房支持台上に置き、その上に
SCTF
測定用チ
き、
圧迫板をファントムに接するように配置した。
ャートを左右中央、
胸壁から
60mm
の位置に線群
き、
圧迫板をファントムに接するように配置した。
ャートを左右中央、
胸壁から
60mm
の位置に線群
た。未使用、6
ヵ月、18
ヵ月、42
ヵ月①、42 ヵ
線群がくるように配置した(図
3)
。未使用、6
ヵ
き、
圧迫板をファントムに接するように配置した。
ャートを左右中央、
胸壁から
60mm
の位置に線群
き、
圧迫板をファントムに接するように配置した。
ャートを左右中央、
胸壁から
60mm
の位置に線群
き、
圧迫板をファントムに接するように配置した。
ャートを左右中央、
胸壁から
60mm
の位置に線群
未使用、6
ヵ月、18
ヵ月、42
がくるように配置した(図
。未使用、6
ヵ月、
ヵ月①、42
ヵ月②
未使用、6
ヵ月、42
がくるように配置した(図
3)
。未使用、6
ヵ月、
ヵ月①、42
ヵ月②
月②の計
5ヵ月、18
枚の IP
を
4-1.撮影条件の決定にて得
月、18
ヵ月、42 ヵ月①、423)
ヵ月②の計
5 枚の
IP
未使用、6
ヵ月、18
ヵ月、42
がくるように配置した(図
3)
。未使用、6
ヵ月、
ヵ月①、42
ヵ月②
未使用、6
ヵ月、18
ヵ月、42
がくるように配置した(図
3)
。未使用、6
ヵ月、
ヵ月①、42
ヵ月②
未使用、6
ヵ月、18
ヵ月、42
がくるように配置した(図
3)
。未使用、6
ヵ月、
ヵ月①、42
ヵ月②
184-1
ヵ月、
4242
ヵ月①、
4242
5れ枚の
IP影
を
4-1.
撮影条件の決定にて得られ
ヵ月②の計
5 枚の
IPIP
をを
4 4 の計
18
ヵ月、
ヵ月①、
の計
5
枚の
IP
を
4-1.
撮影条件の決定にて得られ
ヵ月②の計
5
枚の
ら
た
撮
条
件
に
て
撮
影
し
た。
各
撮
影
画像の
を
撮影条件の決定にて得られた撮影条件にて
ヵ月、
42
ヵ月①、
42
の計
5 枚の
IP
を
4-1.
撮影条件の決定にて得られ
ヵ月②の計
5 枚の
IP
を
4 の計
1818
ヵ月、
42
ヵ月①、
42
5
枚の
IP
を
4-1.
撮影条件の決定にて得られ
ヵ月②の計
5
枚の
IP
を
4
18
ヵ月、
42
ヵ月①、
42
の計
5
枚の
IP
を
4-1.
撮影条件の決定にて得られ
ヵ月②の計
5
枚の
IP
を
4
-1 -1
撮影条件の決定にて得られた撮影条件にて撮
た撮影条件にて撮影した。
各撮影画像の
Row
datdat
撮影条件の決定にて得られた撮影条件にて撮
た撮影条件にて撮影した。
各撮影画像の
Row
Row data を ImageJ にて、画像中心と上下左右
撮影した。各撮影画像の
Row data を ImageJ に
撮影条件の決定にて得られた撮影条件にて撮
た撮影条件にて撮影した。
各撮影画像の
Row
-1 -1
撮影条件の決定にて得られた撮影条件にて撮
た撮影条件にて撮影した。
各撮影画像の
Row
datdat
-1
撮影条件の決定にて得られた撮影条件にて撮
た撮影条件にて撮影した。
各撮影画像の
Row
dat
影した。
各撮影画像の
Row
data
をを
ImageJ
にて、
aを
ImageJ
にて、画像中心と上下左右の計
5ヵ
5 ヵ所の
ROI 中の画素値の平均値と標準偏
て、2lp/mm
のチャートの透過領域、チャートの
影した。
各撮影画像の
Row
data
ImageJ
にて、
a
を
ImageJ
にて、画像中心と上下左右の計
5
影した。
各撮影画像の
Row
data
を
ImageJ
にて、 a を
aの計
を
ImageJ
にて、画像中心と上下左右の計
5ヵ
ヵ
影した。
各撮影画像の
Row
data
を
ImageJ
にて、
ImageJ
にて、画像中心と上下左右の計
5
ヵ
影した。
各撮影画像の RowROI
data
を ImageJ にて、 所の
a差を求め、SNR
を
ImageJ
にて、画像中心と上下左右の計
5ヵ
を算出した(図
6、7)
。
線群、チャートの遮蔽部に
を設定し、それ
2lp/mm
のチャートの透過領域、
チャートの線群、
ROI
中の画素値の平均値と標準偏差を求め、
2lp/mm
のチャートの透過領域、
チャートの線群、
所の
ROI
中の画素値の平均値と標準偏差を求め、
2lp/mm
のチャートの透過領域、
チャートの線群、 所の
所の
ROI
中の画素値の平均値と標準偏差を求め、
2lp/mm
のチャートの透過領域、
チャートの線群、
ROI
中の画素値の平均値と標準偏差を求め、
2lp/mm
のチャートの透過領域、
チャートの線群、
所の
ROI
中の画素値の平均値と標準偏差を求め、
チャートの遮蔽部に
ROI
を設定し、
それぞれの画
SNR
を算出した(図
6、7)
。。
チャートの遮蔽部に
ROI
を設定し、
それぞれの画
SNR
を算出した(図
6、7)
チャートの遮蔽部に
ROI
を設定し、
それぞれの画 SNR
SNR
を算出した(図
6、7)
チャートの遮蔽部に
ROI
を設定し、
それぞれの画
を算出した(図
6、7)
。。
チャートの遮蔽部に ROI を設定し、それぞれの画
SNR を算出した(図
6、7)
。
393 (20)
巻
頭
言
学 術 大 会
会
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
告
30mm
30mm
30mm 30mm
30mm
ROI1
ROI1
ROI1
胸壁端
胸壁端
30mm
ROI3
ROI4
ROI3
ROI3
10×10mm
ROI210×10mm ROI5
ROI2
10×10mm ROI5
ROI5
ROI2
学 術 特 集
胸壁端
ROI4
ROI4
技 術 解 説
報
ROI の大きさ:10mm×10mm
ROI の大きさ:10mm×10mm
図 6:ROI 設定位置
図6:ROI
6:ROI 設定位置
設定位置
図
ROI の大きさ:10mm×10mm
告
図 6:ROI 設定位置
4-6一般撮影装置を用いた
一般撮影装置を用いた
SNR
4-6
SNR
4-6 一般撮影装置を用いた SNR
一般撮影装置にて未使用、42 ヵ月①の計
一般撮影装置にて未使用、42
ヵ月①の計22枚の
枚
一般撮影装置にて未使用、
42
ヵ月①の計
2 枚の
4-6 の
一般撮影装置を用いた
SNR
IPIPを撮影した(表
2)
。入射点は画像中央とし、
を撮影した(表 2)。入射点は画像中央とし、
IP を撮影した(表 2)。入射点は画像中央とし、
一般撮影装置にて未使用、
42 ヵ月①の計 2 枚の
胸壁端に陽極がくるように管球を配置した
(図 7)。
胸壁端に陽極がくるように管球を配置した(図
胸壁端に陽極がくるように管球を配置した
(図
7)。
7)
。各撮影画像の
Row
を ImageJ
にて、図
各撮影画像の
Row
datadata
を ImageJ
にて、図
6と
IP を撮影した(表
2)
。入射点は画像中央とし、
各撮影画像の
Row
data
を
ImageJ
にて、図
6
と
6 同様に
と同様に
ROI
5 ヵ所設定し、ROI
中の画素
ROI
をを
5 ヵ所設定し、ROI
中の画素値の
胸壁端に陽極がくるように管球を配置した
(図 7)。
同様に
ROI
を
5
ヵ所設定し、ROI
中の画素値の
値の平均値と標準偏差を求め、SNR
を算出した。
平均値と標準偏差を求め、SNR を算出した。
各 支 部 勉
強 会 情 報
各
掲
支
示
議
事
録
100
×
ヵ月の IP で低い値となった(図 9)。
5-2 42
CNR
42 ヵ月の IP で低い値となった(図 9)。
A
込
陽極
X
書
図
図7:一般撮影装置を用いた
7:一般撮影装置を用いたSNR
SNR測定図
測定図
管軸方向
図 7:一般撮影装置を用いた
SNR 測定図
年 間 ス ケ
ジ ュ ー ル
394 (21)
図 7:一般撮影装置を用いた SNR 測定図
F
申
陽極
入射点
陽極
管軸方向
管軸方向
5-2 CNR
8:均一性撮影画像
図図
8:均一性撮影画像
5-2 42
CNR
ヵ月の IP で低い値となった(図 9)。
42
5-2ヵ月の
CNR IP で低い値となった(図 9)。
役 員 名 簿
×
×
図 8:均一性撮影画像
図 8:均一性撮影画像
求
人
コ ー ナ ー
50
入射点
入射点
胸壁端
胸壁端
胸壁端
200
会員の動向
40
部
板
各撮影画像の Row data を ImageJ にて、図 6 と
平均値と標準偏差を求め、SNR を算出した。
同様に ROI を 5 ヵ所設定し、ROI 中の画素値の
表 2.一般撮影装置による撮影条件
表 2.一般撮影装置による撮影条件
平均値と標準偏差を求め、SNR
を算出した。
表 2.一般撮影装置による撮影条件
管電圧
管電流
SID
管電圧 管電流 時間
時間
SID
管電圧
管電流
時間
SID
(kV)
(mA)
(msec)
(cm)
(kV) (mA) (msec) (cm)
表 2.一般撮影装置による撮影条件
撮影条件 (kV)
40
200
50
100
(mA)
(msec)
(cm)
撮影条件
40
200
50
100
管電圧 管電流
時間
SID
撮影条件
40
200
50
100
(kV) (mA) (msec) (cm)
撮影条件
学 術 大 会
30mm
5.結果
5.結果
5-1 均一性
5.結果
5-15.結果
均一性
42 ヵ月の IP にて乳房やマーカーの跡が見られ
5-15-1
均一性
均一性
42 ヵ月の IP にて乳房やマーカーの跡が見られ
たが、その他の
IP では明らかな変化は見られな
42
ヵ月の
IPIP
にて乳房やマーカーの跡が見られ
42
ヵ月の
にて乳房やマーカーの跡が見られ
たが、その他の IP では明らかな変化は見られな
かった(図
8)。 IP では明らかな変化は見られな
たが、その他の
たが、その他の
IP では明らかな変化は見られな
かった(図 8)。
かった(図
8)。
かった(図
8)。
お 知 ら せ
30mm
30mm
30mm
30mm
30mm
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
学 術 大 会
5-5 一般撮影装置を用いた SNR
乳頭側の
SNR が 42 ヵ月のSNR
IP で低くなった
(図
5-5
一般撮影装置を用いた
12)
。
乳頭側の
SNR が 42 ヵ月の IP で低くなった
(図
5-5 一般撮影装置を用いた
5-5 一般撮影装置を用いた
SNRSNR
12)。
5-5乳頭側の
一般撮影装置を用いた
SNR
乳頭側の
42 ヵ
月
ので低くなった
IP で低くなっ
た(図 12)
。
SNRSNR
が 42が
ヵ月の
IP
(図
乳頭側の
SNR が 42 ヵ月の IP で低くなった
(図
12)
。
12)。
図 9:CNR
5-3 SCTF
図 9:CNR
図 9:CNR
図 9:CNR
CNR と同様の傾向を認めた(図
10)
。
図 9:CNR
5-3 SCTF
図 12:一般撮影装置を用いた SNR
5-3 SCTF
CNR
と同様の傾向を認めた(図 10)
。
5-3
SCTF
5-3CNR
SCTF
と同様の傾向を認めた(図 10)
。
CNR と同様の傾向を認めた(図 10)。
CNR と同様の傾向を認めた(図 10)
。
図 12:一般撮影装置を用いた SNR
図 12:一般撮影装置を用いた SNR
6.考察
図 12:一般撮影装置を用いた SNR
6.考察
図 12:一般撮影装置を用いた SNR
6-1
6-1CNR、SCTF
CNR、SCTF
6.考察
CNR
6.考察
CNRは使用期間が長い
は使用期間が長いIP
IPほど低い値となった
ほど低い値となった
6-1 CNR、SCTF
6.考察
6-1のは、経年劣化による
CNR、SCTF
IP
の感度低下の影響と考
のは、経年劣化による IP の感度低下の影響と考
CNR
は使用期間が長い
IP ほど低い値となった
6-1CNR
CNR、SCTF
は使用期間が長い
IP ほど低い値となった
えられる。SCTF
でも使用期間の長い
IPで低い
で低い
えられる。
SCTF でも使用期間の長い
IP
CNR
は使用期間が長い
IP
ほど低い値となった
のは、経年劣化による
IP
の感度低下の影響と考
のは、経年劣化による
IP
の感度低下の影響と考
傾向となったが、
明らかな差は認められなかった。
傾向となったが、
明らかな差は認められなかった。
のは、経年劣化による
IPでも使用期間の長い
の感度低下の影響と考
えられる。
IP で低い
日本乳がん検診精度管理中央機構では、CNR8
以
えられる。
SCTFSCTF
でも使用期間の長い
IP で低い
日本乳がん検診精度管理中央機構では、CNR8
以
えられる。
SCTF
でも使用期間の長い
IP
で低い
上、平均乳腺線量
2.5mGy 以下、SCTF2lp/mm80%
傾向となったが、
明らかな差は認められなかった。
傾向となったが、
明らかな差は認められなかった。
上、平均乳腺線量 2.5mGy 以下、SCTF2lp/mm8
図 10.SCTF
図 10:SCTF
図 10.SCTF
図 10.SCTF
5-4 SNR
5-4 SNR
図 10.SCTF
管軸方向では、
全ての IP
が
管軸方向では、全ての
IPで胸壁上部の
で胸壁上部の SNR
SNR が
5-4 SNR
5-4
SNR
高くなった。管軸と直行する方向では、全ての
I
高くなった。管軸と直行する方向では、全ての
5-4
SNR
管軸方向では、
全ての IP で胸壁上部の SNR が
管軸方向では、
全ての
IPで胸壁上部の
で胸壁上部の
SNR
PIP
で乳頭側下部の
SNR
が低くなった(図
11)
で乳頭側下部の
SNRIP
が低くなった(図
11)
。が
管軸方向では、
全ての
SNR
が。
高くなった。管軸と直行する方向では、全ての
I
高くなった。管軸と直行する方向では、全ての
I
高くなった。管軸と直行する方向では、全ての
P
で乳頭側下部の SNR が低くなった(図 11)。 I
PPで乳頭側下部の
SNRが低くなった(図
が低くなった(図
11)
で乳頭側下部の SNR
11)
。 。
図 11:SNR
図 11:SNR
図 11:SNR
図 11:SNR
図 11:SNR
傾向となったが、
明らかな差は認められなかった。
以上、4lp/mm60%以上となる撮影条件の設定を推
日本乳がん検診精度管理中央機構では、CNR8
以
日本乳がん検診精度管理中央機構では、CNR8
以
0%以上、4lp/mm60%以上となる撮影条件の設定
奨している。CNR
は PMMA
ファントム 40mm
の
日本乳がん検診精度管理中央機構では、CNR8
以
上、平均乳腺線量
2.5mGy
以下、SCTF2lp/mm8
上、平均乳腺線量 2.5mGy
以下、SCTF2lp/mm8
を推奨している。CNR
は PMMA
ファントム 40
撮影条件にて評価が行え、日本乳がん検診精度管
上、平均乳腺線量
2.5mGy 以下、SCTF2lp/mm8
0%以上、4lp/mm60%以上となる撮影条件の設定
0%以上、4lp/mm60%以上となる撮影条件の設定
mm
の撮影条件にて評価が行え、日本乳がん検診
理中央機構の推奨値を参考に基礎値・管理幅が設
0%以上、4lp/mm60%以上となる撮影条件の設定
を推奨している。CNR
は PMMA ファントム 40
を推奨している。CNR は PMMA ファントム 40
精度管理中央機構の推奨値を参考に基礎値・管理
定できる。しかし、SCTF
は当院の撮影条件では、
を推奨している。CNR
は PMMA
ファントム 40
mm の撮影条件にて評価が行え、日本乳がん検診
mm
の撮影条件にて評価が行え、日本乳がん検診
幅が設定できる。しかし、SCTF
は当院の撮影条
推奨値に届かず、撮影条件の見直しを含めた検討
mm の撮影条件にて評価が行え、日本乳がん検診
精度管理中央機構の推奨値を参考に基礎値・管理
精度管理中央機構の推奨値を参考に基礎値・管理
件では、推奨値に届かず、撮影条件の見直しを含
が必要と思われる。
精度管理中央機構の推奨値を参考に基礎値・管理
幅が設定できる。しかし、SCTF は当院の撮影条
以上より、経年劣化の評価には、CNR
測定が
めた検討が必要と思われる。
幅が設定できる。しかし、SCTF
は当院の撮影条
幅が設定できる。しかし、SCTF
は当院の撮影条
件では、推奨値に届かず、撮影条件の見直しを含
有用と考えられる。
以上より、経年劣化の評価には、CNR 測定が
件では、推奨値に届かず、撮影条件の見直しを含
件では、推奨値に届かず、撮影条件の見直しを含
めた検討が必要と思われる。
6-2
SNR
有用と考えられる。
めた検討が必要と思われる。
めた検討が必要と思われる。
以上より、経年劣化の評価には、CNR
測定が
全ての IP の胸壁端の SNR が高い値となったの
6-2
SNR
以上より、経年劣化の評価には、CNR
測定が 測定が
以上より、経年劣化の評価には、CNR
有用と考えられる。
は、一般撮影装置を用いた SNR 測定結果より、
有用と考えられる。
全ての IP の胸壁端の SNR が高い値となったの
6-2 有用と考えられる。
SNR
ヒール効果の影響と考えられる。
6-2全ての
SNRSNR
は、
一般撮影装置を用いた
SNR 測定結果より、
IP の胸壁端の
SNR
が高い値となったの
6-2
全ての
IP 下部の
SNR
が上部に比べ低い値と
全ての
IP の胸壁端の SNR が高い値となったの
ヒール効果の影響と考えられる。
は、
一般撮影装置を用いた
測定結果より、
全ての IP の胸壁端のSNR
SNR
が高い値となったの
なったのは、一般撮影装置を用いた
SNR 測定結
は、
一般撮影装置を用いた
SNR
測定結果より、
ヒール効果の影響と考えられる。
全ての
IPの上部と下部で
下部の SNR が上部に比べ低い値とな
果では
IP
SNR
に差は認められな
は、
一般撮影装置を用いた
SNR
測定結果より、
ヒール効果の影響と考えられる。
全ての
IP 下部の SNR が上部に比べ低い値とな
ったのは、一般撮影装置を用いた
SNR 測定結果
かったため、管球面と支持台のアライメントのず
ヒール効果の影響と考えられる。
全ての
IPの上部と下部で
下部の SNR が上部に比べ低い値とな
ったのは、一般撮影装置を用いた
SNR 測定結果
れによる影響が示唆される。
では
IP
SNR
に差は認められなか
全ての
IP 下部の SNR
が上部に比べ低い値とな
ったのは、一般撮影装置を用いた
SNR 測定結果
では
IP の上部と下部で SNR に差は認められなか
ったのは、一般撮影装置を用いた SNR 測定結果
IP の上部と下部で SNR に差は認められなか
395では
(22)
では IP の上部と下部で SNR に差は認められなか
巻
頭
言
学 術 大 会
会
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
告
お 知 ら せ
7.結語
長期間使用した IP では、感度低下の影響が臨
学 術 大 会
床上問題となる恐れがあるため、施設ごとに基礎
値・管理幅を設ける必要があり、その評価には
CNR 測定が簡便で有用である。
学 術 特 集
また IP の経年劣化は、一般撮影装置を用いる
と簡便に確認できる。
技 術 解 説
報
告
各 支 部 勉
強 会 情 報
各
掲
支
示
部
板
会員の動向
執筆者紹介
議
事
録
求
人
コ ー ナ ー
F
申
検診マンモグラフィ撮影技師 A 評価
技師歴 6 年
役 員 名 簿
大野 香(おおの かおり)
城西医療技術専門学校 卒業
A
込
X
書
年 間 ス ケ
ジ ュ ー ル
396 (23)
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
学 術 大 会
「カテーテル/ガーゼ強調機能」を用いた画像処理の検討
「カテーテル/ガーゼ強調機能」を用いた画像処理の検討
「カテーテル / ガーゼ強調機能」を用いた画像処理の検討
「カテーテル/ガーゼ強調機能」を用いた画像処理の検討
埼玉医科大学病院
埼玉医科大学病院
胸部腹部系
胸部腹部系
馬場件馬場
美和 美和
53,59053,590
件埼玉医科大学病院
埼玉医科大学病院
胸部腹部系
胸郭系胸郭系
骨盤系骨盤系
胸郭系
上肢系上肢系
骨盤系 骨盤系
下肢系下肢系
上肢系
上肢系
乳房撮影
乳房撮影
下肢系
下肢系
544 件544 件
9,076 9,076
件
件
544 件
772 件
544 件
件
16,360
件
9,076 16,360
件
9,076 件
件
件16,360 件
16,360 件2,098 2,098
全身骨全身骨
乳房撮影
乳房撮影
全身骨
ストレス撮影
ストレス撮影
全身骨
美和
772 件
胸郭系
1.施設紹介
1.施設紹介
馬場 美和
772 件772 件
53,590 件馬場
ストレス撮影
外来・病棟ポータブル
外来・病棟ポータブル
2,098 件 349 件349 件
2,098 件
23 件 23 件 349 件
23 20,537
件
件
20,537
件 23 件
349 件
ストレス撮影
外来・病棟ポータブル
20,537 件
1.施設紹介
手術室ポータブル
2,354 2,354
件
1-1
はじめに
手術室ポータブル
件20,537 件
1-1
はじめに
外来・病棟ポータブル
1.施設紹介
手術室ポータブル
2,354 件
1-1 はじめに
当院は埼玉県入間郡毛呂山町に位置する特定機
手術室ポータブル
2,354 件
1-1当院は埼玉県入間郡毛呂山町に位置する特定機
はじめに
当院は埼玉県入間郡毛呂山町に位置する特定機
2.目的
能病院で、診療科
34 科、病床数
980 床、外来患
2.目的
能病院で、診療科
34 科、病床数
980 床、外来患
当院は埼玉県入間郡毛呂山町に位置する特定機
2.目的
能病院で、診療科 34 科、病床数 980 床、外来患
者数約
2000 人、放射線科医師
7 名(放射線診断科
2012
年
12 月より、主にポータブル撮影に使用
者数約
2000 人、放射線科医師
7 名(放射線診断科
2012
年 12 月より、主にポータブル撮影に使用
2.目的
能病院で、診療科
34 科、病床数
980
床、外来患
者数約 2000 人、放射線科医師 7 名(放射線診断科
2012 年 12 月より、主にポータブル撮影に使用
5
名、放射線腫瘍科
11名、核医学診療科
名)、放
する目的でコニカミノルタ社製
Aero
DR を導入
5 名、放射線腫瘍科
1 名、核医学診療科
1 名)、放
する目的でコニカミノルタ社製
Aero
DR を導入
2012
年 12 月より、主にポータブル撮影に使用
者数約
2000 人、放射線科医師
7 名(放射線診断
5 名、放射線腫瘍科
名、核医学診療科
11
名)、放
する目的でコニカミノルタ社製
Aero DR
を導入
射線科看護師
99名、診療放射線技師
54名が所属
名が所属
した。当院では、検査目的がカテ先確認などの際
射線科看護師
9 名、診療放射線技師
541名が所属
した。当院では、検査目的がカテ先確認などの際
する目的でコニカミノルタ社製
Aero DR を導入
科 射線科看護師
5 名、放射線腫瘍科
1 名、核医学診療科
名)、
名、診療放射線技師
54
した。当院では、検査目的がカテ先確認などの際
している。近年では、従来の
X
「カテーテル/ガーゼ強
している。近年では、従来の
X線画像とは全く異
線画像とは全く異
は必要に応じて依頼医師に
「カテーテル/ガーゼ強
している。近年では、従来の
X 線画像とは全く異
は必要に応じて依頼医師に
「カテーテル/ガーゼ強
した。当院では、検査目的がカテ先確認などの際
放射線科看護師
9 名、診療放射線技師
54 名が所は必要に応じて依頼医師に
なるメカニズムによる新しい
XX 線撮像装置(位相
調機能」(以下カテ先強調とする)を用いた画像(図
なるメカニズムによる新しい
線撮像装置(位相
調機能」(以下カテ先強調とする)を用いた画像(図
は必要に応じて依頼医師に「カテーテル
/ ガーゼ
属している。近年では、従来の
XX線画像とは全
なるメカニズムによる新しい
線撮像装置(位相
調機能」(以下カテ先強調とする)を用いた画像(図
コントラスト法「Talbot-Lau 干渉計」)の臨床研
強調機能」
(以下、カテ先強調とする)を用いた
く異なるメカニズムによる新しい
X 線撮像装置2)を補助画像として提供している。カテ先強調を
コントラスト法「Talbot-Lau
干渉計」)の臨床研
2)を補助画像として提供している。カテ先強調を
コントラスト法「Talbot-Lau
干渉計」)の臨床研
2)を補助画像として提供している。カテ先強調を
究も行っている(図 1)。
画像(図
2)を補助画像として提供している。カ
(位相コントラスト法「Talbot-Lau
干渉計」)の使用すると濃度調節はせずに、カテーテルの走行
究も行っている(図
1)。 1)。
使用すると濃度調節はせずに、カテーテルの走行
究も行っている(図
使用すると濃度調節はせずに、カテーテルの走行
やカテ先の強調された画像を瞬時に得る事が可能
テ先強調を使用すると濃度調節はせずに、カテー
臨床研究も行っている(図 1)。
やカテ先の強調された画像を瞬時に得る事が可能
やカテ先の強調された画像を瞬時に得る事が可能
で、臨床現場で高い評価を得ている。AeroDR は
テルの走行やカテ先の強調された画像を瞬時に得
で、臨床現場で高い評価を得ている。AeroDR
は
で、臨床現場で高い評価を得ている。AeroDR
は
2013 る事が可能で、臨床現場で高い評価を得ている。
年
6 月に一般部門、11
月には手術室に導入
2013
年 6 月に一般部門、11
月には手術室に導入
2013 年 6 月に一般部門、11 月には手術室に導入
され、ポータブル以外でもカテ先強調が使用可能
AeroDR は 2013 年 6 月に一般部門、11 月には手
され、ポータブル以外でもカテ先強調が使用可能
され、ポータブル以外でもカテ先強調が使用可能
となった。今回、カテ先強調が他の目的・部位に
術室に導入され、ポータブル以外でもカテ先強調
となった。今回、カテ先強調が他の目的・部位に
も応用可能か検討を行った。
となった。今回、カテ先強調が他の目的・部位に
が使用可能となった。今回、カテ先強調が他の目
も応用可能か検討を行った。
も応用可能か検討を行った。
的・部位にも応用可能か検討を行った。
図 1:Talbot-Lau 干渉計撮影画像
図図
1:Talbot-Lau
干渉計撮影画像
1:Talbot-Lau
干渉計撮影画像
図 1:Talbot-Lau
干渉計撮影画像
1-2 中央放射線部 単純撮影検査件数
(平成 23 年 4 月~平成 24 年 3 月)
1-2 中央放射線部 単純撮影検査件数
1-2胸部・腹部系
中央放射線部
単純撮影検査件数
1-2 中央放射線部
単純撮影検査件数
53,590 件
(平成 23 年 4 月〜平成 24 年 3 月)
(平成
23
年4
24 年 3
(平成
23月~平成
年 4 月~平成
24月)
年 1,269
3 月) 件
頭部・顔面系
胸部・腹部系
53,590 件
脊椎系
7,836 件
胸部・腹部系
53,590
件
胸部・腹部系
53,590
件
頭部・顔面系
1,269 件
頭部・顔面系
1,269 1,269
件
頭部・顔面系
件
脊椎系
7,836 件
脊椎系脊椎系
7,836 7,836
件
件
歯科系
2,525 件
図 2:カテーテル/ガーゼ強調画像
397 (24)
図 2:カテーテル/ガーゼ強調画像
図
/ ガーゼ強調画像
図2:カテーテル
2:カテーテル/ガーゼ強調画像
巻
頭
4-2 装置性能
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014 MINOLTA
画像診断装置:KONICA
CR カセッテと違い耐荷重性能が高く 1 点荷重で
学 術 大 会
は 150 ㎏、全面荷重では 300 ㎏に対応可能で、丈
3.使用機器 Aero DR SYSTEM
読影端末
:TOTOKU LCD
Monitor
画像診断装置:KONICA
MINOLTA
3.使用機器
要因となる歪みが無い為、
長期間使用可能である。
4-2 装置性能
CR装置性能
カセッテと違い耐荷重性能が高く 1 点荷重で
4-2
は
150カセッテと違い耐荷重性能が高く
㎏、全面荷重では 300 ㎏に対応可能で、丈
CR
1 点荷重で
CCL
256i2/AR
画像ワークステーション
CS-7
画像診断装置:‌
KONICA
MINOLTA
因となる歪みが無いため、長期間使用可能である。
図 3:耐荷重性能実験
学 術 特 集
夫な構造になっている(図
3)。CR カセッテの故障
は 150㎏、全面荷重では 300㎏に対応可能で、丈夫
:KONICA
MINOLTA CS-7
画像ワークステーション
学 術 大 会
FPD 装置
夫な構造になっている(図 3)。CR カセッテの故障
お 知 ら せ
:KONICA MINOLTA
告
FPD 装置
な構造になっている(図 3)
。CR カセッテの故障要
要因となる歪みが無い為、
長期間使用可能である。
FPD 装置 :‌KONICA
Aero DRMINOLTA
SYSTEM
4.装置概要
Aero DR SYSTEM
:TOTOKU
LCD Monitor
読影端末 :‌TOTOKU
LCD Monitor
CCL 256i2/AR
4-1 読影端末
導入理由
当院では一般 X 線撮影及びポータブル撮影にお
CCL 256i2/AR
いて、2005 年 1 月より現在のコニカミノルタ社
4.装置概要
製 CR
システムの使用を開始し、合計 9 台の CR
接続時のコネクター接合部に強化マグネットを使
図 3:耐荷重性能実験
技 術 解 説
用している。ケーブルが FPD に装着されると、
報
有線・無線を簡単に切り替えられるように有線
図 3:耐荷重性能実験
有線・無線を簡単に切り替えられるように有線
有線・無線を簡単に切り替えられるように有線
接続時のコネクター接合部に強化マグネットを使
は PACS
更新となり現在では完全フィルムレス化
からは
PACS
更新となり現在では完全フイルム
る(表 1)。特に、病棟でのポータブル撮影で使用し
となっている。しかし、現状
CR システムは導入
レス化となっている。しかし、現状
CR システム
コンソールとの通信が無線から有線に自動的に切
接続時のコネクター接合部に強化マグネットを使
用している。ケーブルが FPD に装着されると、
告
4.装置概要
4-1 導入理由
システムで運用している。
また、2011 年 9 月から
4-1 導入理由
当院では一般 X 線撮影及びポータブル撮影にお
は 当院では一般
PACS 更新となり現在では完全フィルムレス化
X 線撮影及びポータブル撮影に
いて、2005 年 1 月より現在のコニカミノルタ社
おいて、2005 年 1 月より現在のコニカミノルタ
となっている。しかし、現状
CR システムは導入
製 CR システムの使用を開始し、合計 9 台の CR
CR システムの使用を開始し、合計 9 台の
後社製
9 年経過し、装置の一部老朽化やカセッテ歪な
システムで運用している。
また、2011 年 年
9 月から
CR システムで運用している。また、2011
9月
会
画像ワークステーション CS-7
言
3.使用機器
は導入後 9 年経過し、装置の一部老朽化やカセッ
コンソールとの通信が無線から有線に自動的に切
どが生じ撮影システム更新の検討時期となってい
り替わり、ケーブル経由でパネルに電力が供給さ
れ、バッテリーも充電される。
用している。ケーブルが FPD に装着されると、
回修理を行っている。理由としては、患者の背部
テ歪みなどが生じ撮影システム更新の検討時期と
どが生じ撮影システム更新の検討時期となってい
撮影時に照射野がパネルの端に偏った場合でも
り替わり、ケーブル経由でパネルに電力が供給さ
コンソールとの通信が無線から有線に自動的に切
にカセッテを入れる際、カセッテ外板の歪みが生
なっている(表
1)
。特に、病棟でのポータブル
る(表 1)。特に、
病棟でのポータブル撮影で使用し
自動検出するため、撮影時にパネルの中心位置を
れ、バッテリーも充電される。
り替わり、ケーブル経由でパネルに電力が供給さ
各 支 部 勉
強 会 情 報
撮影で使用しているカセッテに不具合が多く見ら
じ、読み取り装置の障害が発生するためである。
ているカセッテに不具合が多く見られ、今まで数
撮影時に照射野がパネルの端に偏った場合でも
意識する必要はない。また、CR
カセッテを種類
れ、バッテリーも充電される。
れ、今まで数回修理を行っている。理由として
回修理を行っている。理由としては、患者の背部
は、患者の背部にカセッテを入れる際、カセッテ
にカセッテを入れる際、カセッテ外板の歪みが生
自動検出するため、撮影時にパネルの中心位置を
撮影時に照射野がパネルの端に偏った場合でも
別に管理することなく、半切サイズ
FPD1 枚です
各
掲
搬入時
使用不可
54
54
24
44
44
14
4
4
4
5
表表1:CR
カセッテの管理状況
1:CR
カセッテの管理状況
となった。
自動照射野認識機能
自動的に照射野を認識し有効画像領域を検出します。
撮影時に照射野がパネルの端に偏った場合でも自動検出する為、
撮影時にパネルの中心位置を意識する必要はありません。
フラットパネルデイテクター(以下、FPD)
え、ポータブル撮影及び一般X線撮影においてコ
に変更を行えば、少ない枚数で管理・運用を行え
フラットパネルディテクター(以下 FPD)に変更
ニカミノルタ社製ワイヤレスカセッテ型
DR 装置
ると考え、ポータブル撮影及び一般 X 線撮影に
自動照射野認識機能
自動的に照射野を認識し有効画像領域を検出します。
撮影時に照射野がパネルの端に偏った場合でも自動検出する為、
撮影時にパネルの中心位置を意識する必要はありません。
を行えば、少ない枚数で管理・運用を行えると考
DRニカミノルタ社製ワイヤレスカセッテ型
装置 Aero DR を導入した。このシステムは
サイズカセッテと同サイズのパネルを使用してい
DR 装置
従来の半切サイズカセッテと同サイズのパネルを
るため現状の撮影システム環境を大きく変えず使
Aero DR を導入した。このシステムは従来の半切
使用しているため、現状の撮影システム環境を大
きく変えず使用可能であった。今後 FPD15 枚程
図 4:自動照射野認識機能
図 4:自動照射野認識機能
398 (25)
年 間 ス ケ
ジ ュ ー ル
予定である。
図 4:自動照射野認識機能
X
書
度で運用する予定である。
用可能であった。今後 FPD15 枚程度で運用する
A
込
予定である。
るため現状の撮影システム環境を大きく変えず使
F
申
用可能であった。今後
FPD15 枚程度で運用する
サイズカセッテと同サイズのパネルを使用してい
役 員 名 簿
Aero
DR を導入した。このシステムは従来の半切
おいてコニカミノルタ社製ワイヤレスカセッテ型
え、ポータブル撮影及び一般X線撮影においてコ
求
人
コ ー ナ ー
を行えば、少ない枚数で管理・運用を行えると考
録
合計 220 枚の管理
よるスループット向上により、検査時間の短縮が
べての撮影が可能である(図 4)。FPD 導入による
可能となった。
スループット向上により、検査時間の短縮が可能
事
フラットパネルディテクター(以下 FPD)に変更
すべての撮影が可能である(図 4)。FPD 導入に
別に管理することなく、半切サイズ FPD1 枚です
となった。
議
半切
半切 大角
大角 大四切
大四切四切
四切 六切
六切
搬入時
54合計 220
54 枚の管理
24
44
44
搬入時
使用不可
14 54
4 54
4 24 4 44 5 44
使用不可
14
4
4
5
合計 2204枚の管理
別に管理することなく、半切サイズ FPD1 枚で、
意識する必要はない。また、CR カセッテを種類
スループット向上により、検査時間の短縮が可能
会員の動向
外板の歪みが生じ、読み取り装置の障害が発生す
じ、読み取り装置の障害が発生するためである。
半切 大角 大四切 四切 六切
るためである。
意識する必要はない。また、CR カセッテを種類
自動検出するため、撮影時にパネルの中心位置を
べての撮影が可能である(図
4)。FPD 導入による
部
板
表 1:CR カセッテの管理状況
支
示
ているカセッテに不具合が多く見られ、今まで数
後 9 年経過し、装置の一部老朽化やカセッテ歪な
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
学 術 大 会
図 5:カテーテル / ガーゼ強調機能
認用のため、頭部・胸部・腹部専用のオプション
4-3「カテーテル / ガーゼ強調機能」図 5:カテーテル/ガーゼ強調機能
として製品化されている。
4-3
「カテーテル/ガーゼ強調機能」
機能として製品化されている。
カテ先強調画像とは「もっと簡単に、カテ先の
カテ先強調画像とは「もっと簡単に、カテ先の
見やすい処理は出来ないか」という当院の要望か
見やすい処理は出来ないか」という当院の要望か
ら、コニカミノルタが独自で開発した強調処理画
5.画像評価方法
5.画像評価方法
像である(図
2)。ハイブリット処理同様、多重
ら、コニカミノルタが独自で開発した強調処理画
解像である(図
像 度 分 解 ル2)。
ーチ
ン 画 像 を 作 成 し、 そ多重解像
の中で
ハイブリット処理同様、
ファントム画像及び臨床画像において、通常出
ファントム画像及び臨床画像において、通常出
力画像とカテ先強調画像の視覚評価を行った。
力画像とカテ先強調画像の視覚評価を行った。
チューブ状構造物成分のコントラスト
/ ノイズ比
度分解ルーチン画像を作成し、その中でチューブ
が高い周波数帯を強調し、元画像に加算する。更
状構造物成分のコントラスト/ノイズ比が高い周
(診療放射線技師
名で視覚評価)
(診療放射線技師
2020名で視覚評価)
1)原画像と比較してどう変化したか
1.
原画像と比較してどう変化したか
使用した。なお、カテ先強調が OFFでは異物確
以外の場合
ラメータ調整は操作出来ない。CS-7
は、画像調整及び E 処理、F 処理、Hybrid、パラ
なお、カテ先強調画像は主画像ではなく、あくま
までも補助画像という事を前提とした。
でも補助画像という事を前提とした。
に、高 / 低濃度域のダイナミックレンジ圧縮を行
波数帯を強調し、元画像に加算する。更に、高/
う事で、すべての画像領域が視認可能な強調処理
低濃度域のダイナミックレンジ圧縮を行う事で、
画像である(図 5)。
すべての画像領域が視認可能な強調処理画像であ
カテ先強調の強調レベルは 3 段階設定されてい
る(図 5)。
る。本実験では強調レベルの 1 番強いレベル 3 を
カテ先強調の強調レベルは 3 段階設定されてい
使用した。なお、カテ先強調が OFF 以外の場合
る。本実験では強調レベルの
番強いレベル 3 を
は、画像調整及び
E 処理、F 1
処理、Hybrid、パ
(a)見やすくなった
(a) 見やすくなった
(b)変わらない
(b) 変わらない
(c)見づらくなった
(c) 見づらくなった
2)補助画像として必要か
2. 補助画像として必要か
(a)必要
(a) 必要
(b)不必要
(b) 不必要
なお、カテ先強調画像は主画像ではなく、あく
399 (26)
メータ調整は操作出来ない。CS-7 では異物確認用
のため、頭部・胸部・腹部専用のオプション機能
巻
頭
言
学 術 大 会
会
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
告
(a)(a)小骨
小骨
学 術 特 集
ボタン
(a)(a)ボタン
学 術 大 会
症例 2.‌検査項目:頸部側面
症例
症例
2.検査項目
2.検査項目
:頸部側面
:頸部側面
検査目的:異物(小骨・錠剤シート)
検査目的
検査目的
:異物(小骨・錠剤シート)
:異物(小骨・錠剤シート)
お 知 ら せ
6.結果
6.結果
6.結果
症例
症例
1.検査項目
1.検査項目
:胸部正面
:胸部正面
症例 1.‌検査項目:胸部正面
検査目的
検査目的
:異物(ボタン・ガラス)
:異物(ボタン・ガラス)
検査目的:異物(ボタン・ガラス)
技 術 解 説
報
告
各 支 部 勉
強 会 情 報
各
掲
支
示
部
板
ボタンカテ先強調画像
(c)(c)ボタンカテ先強調画像
bb e e
ガラス
(d)(d)ガラス
(b)(b)小骨元画像
小骨元画像
(c)(c)小骨カテ先強調画像
小骨カテ先強調画像
(d)(d)錠剤シート
錠剤シート
cc f f
(e)(e)錠剤シート元画像
錠剤シート元画像
図7
1)‌胸部ファントムの縦隔部にボタンを置き撮影
症例
3.検査項目
:頸部側面
症例
3.検査項目
:頸部側面
年 間 ス ケ
ジ ュ ー ル
400 (27)
X
書
必要」と回答した。
必要」と回答した。
A
込
る事で原画像より明瞭に確認する事ができた。
的に淡く写っているが、カテ先強調を使用す
的に淡く写っているが、カテ先強調を使用す
また同部位に置いた錠剤シートも強調され、
る事で原画像より明瞭に確認する事ができた。
る事で原画像より明瞭に確認する事ができた。
確認が容易となった。視覚評価はほとんどの
また同部位に置いた錠剤シートも強調され、
また同部位に置いた錠剤シートも強調され、
回答者が「見やすくなった・補助画像として
確認が容易となった。視覚評価はほとんどの
確認が容易となった。視覚評価はほとんどの
必要」と回答した。
回答者が「見やすくなった・補助画像として
回答者が「見やすくなった・補助画像として
F
申
ンの輪郭をとらえる事が出来た。また図
6(f)
が、カテ先強調を使用する事で明瞭にボタン
が、カテ先強調を使用する事で明瞭にボタン
では同部位に置いたガラス片も視認可能で
の輪郭をとらえる事が出来た。また図
の輪郭をとらえる事が出来た。また図6(f)で
6(f)で
あった。
は同部位に置いたガラス片も視認可能であっ
は同部位に置いたガラス片も視認可能であっ
け撮影した。小骨は薄くて小さいため、全体
2)2)頭部ファントムの頚部部分に魚の骨を貼り付
頭部ファントムの頚部部分に魚の骨を貼り付
的に淡く写っているが、カテ先強調を使用す
け撮影した。小骨は薄くて小さいため、全体
け撮影した。小骨は薄くて小さいため、全体
役 員 名 簿
6(b)ではっきりしないボタンの陰
1)1)した。図
胸部ファントムの縦隔部にボタンを置き撮影
胸部ファントムの縦隔部にボタンを置き撮影
影が、カテ先強調を使用する事で明瞭にボタ
した。図
した。図6(b)ではっきりしないボタンの陰影
6(b)ではっきりしないボタンの陰影
2)‌頭部ファントムの頚部部分に魚の骨を貼り付
求
人
コ ー ナ ー
図図
77
図図
66
録
図6
事
(f)(f)錠剤シートカテ先強調画像
錠剤シートカテ先強調画像
ガラスカテ先強調画像
(f)(f)ガラスカテ先強調画像
た。
た。
bb e e
議
cc f f
ガラス元画像
(e)(e)ガラス元画像
aa dd
会員の動向
ボタン元画像
(b)(b)ボタン元画像
aa dd
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
学 術 大 会
症例 5.‌検査項目:耳下腺造影(L)
症例 3.‌検査項目:頸部側面
検査目的:左顎下腺部の痛み
検査目的
検査目的
:左顎下腺部の痛み
:左顎下腺部の痛み
検査目的
:左顎下腺部の痛み
検査目的:左顎下腺部の痛み
検査目的:手術後軟口蓋のチェック
検査目的
検査目的
:手術後軟口蓋のチェック
:手術後軟口蓋のチェック
検査目的
:手術後軟口蓋のチェック
検査目的:手術後軟口蓋のチェック
a
a
(a)
(a)
(b)
(b)
b
b a
a
b
(a) 元画像
元画像
元画像
(b) 元画像
カテ先強調画像
カテ先強調画像
(a)
カテ先強調画像
b
図8
図
(b) カテ先強調画像
図
8
図8
(a)
(a)
(b)
(b)
図8
a
a
b
b a
a
元画像
(a) 元画像
元画像
カテ先強調画像
(b) 元画像
カテ先強調画像
(a)
カテ先強調画像
b
b
図
図 10
10
(b) カテ先強調画像
図 10
10 図
図 10
5)‌
10(a)では、耳下腺の末梢部まで描出で
3)‌
セファログラムの画像。図
8(b)では軟口蓋
5)
耳下腺の末梢部まで描出できて
3) セファログラムの画像。図
8(b)では軟口蓋だ
5)図 図
10(a)では、
耳下腺の末梢部まで描出できて
3)
8(b)では軟口蓋だ
5) 図
図 10(a)では、
10(a)では、
耳下腺の末梢部まで描出できて
3) セファログラムの画像。図
セファログラムの画像。図
8(b)では軟口蓋だ
だけでなく咽頭や気管の辺縁部分まで描出可
けでなく咽頭や気管の辺縁部分まで描出可能
いないが、カテ先強調を使用する事で末梢導
けでなく咽頭や気管の辺縁部分まで描出可能
5)きていないが、カテ先強調を使用する事で末
図
10(a)では、耳下腺の末梢部まで描出できて
3) セファログラムの画像。図
8(b)では軟口蓋だ いないが、カテ先強調を使用する事で末梢導
けでなく咽頭や気管の辺縁部分まで描出可能
いないが、カテ先強調を使用する事で末梢導
分である場合、有用性が高いと考えられる。
分である場合、有用性が高いと考えられる。
いう意見の中には「末梢部が描出できる反面、
反面、耳下腺の中枢部は強調されすぎてつぶ
耳下腺の中枢部は強調されすぎてつぶれてし
耳下腺の中枢部は強調されすぎてつぶれてし
いう意見の中には
「末梢部が描出できる反面、
耳下腺の中枢部は強調されすぎてつぶれてし
梢導管まで明瞭に描出可能となった。見づら
能であった。検査目的が軟部組織や皮膚表面
であった。検査目的が軟部組織や皮膚表面部 管まで明瞭に描出可能となった。見づらいと
管まで明瞭に描出可能となった。見づらいと
であった。検査目的が軟部組織や皮膚表面部
いないが、カテ先強調を使用する事で末梢導
けでなく咽頭や気管の辺縁部分まで描出可能
管まで明瞭に描出可能となった。見づらいと
であった。検査目的が軟部組織や皮膚表面部
いという意見の中には「末梢部が描出できる
部分である場合、有用性が高いと考えられる。
「末梢部が描出できる反面、
分である場合、有用性が高いと考えられる。 いう意見の中には
いう意見の中には
「末梢部が描出できる反面、
分である場合、有用性が高いと考えられる。
管まで明瞭に描出可能となった。見づらいと
であった。検査目的が軟部組織や皮膚表面部
症例
検査項目:顔面骨側面
症例
4.検査項目:顔面骨側面
症例4.‌
4.検査項目:顔面骨側面
症例 4.検査項目:顔面骨側面
検査目的:骨折の有無
検査目的:骨折の有無
検査目的:骨折の有無
症例
4.検査項目:顔面骨側面
検査目的:骨折の有無
れてしまっている」という意見もあった。し
まっている」という意見もあった。しかしな
まっている」という意見もあった。しかしな
耳下腺の中枢部は強調されすぎてつぶれてし
まっている」という意見もあった。しかしな
かしながら、濃度調節せずにワンタッチで末
がら、濃度調節せずにワンタッチで末梢部ま
がら、濃度調節せずにワンタッチで末梢部ま
まっている」という意見もあった。しかしな
がら、濃度調節せずにワンタッチで末梢部ま
梢部まで描出可能なため、有用性は高いと考
で描出可能なため、有用性は高いと考える。
で描出可能なため、有用性は高いと考える。
がら、濃度調節せずにワンタッチで末梢部ま
で描出可能なため、有用性は高いと考える。
検査目的:骨折の有無
える。
で描出可能なため、有用性は高いと考える。
症例
:パントモグラフィー
症例 6.検査項目
:パントモグラフィー
症例 6.検査項目
6.検査項目
:パントモグラフィー
症例
6.‌
検査項目:パントモグラフィー
検査目的
:左側下歯埋没歯
検査目的
:左側下歯埋没歯
症例
6.検査項目
:パントモグラフィー
検査目的
:左側下歯埋没歯
検査目的:左側下歯埋没歯
検査目的:左側下歯埋没歯
(a)
(a)
(b)
(b)
a
a
b a
b
元画像
(a) 元画像
a
元画像
カテ先強調画像
(b)
カテ先強調画像
(a) 元画像
カテ先強調画像
図
9
(b) カテ先強調画像
図
図9
b
b
図9
図9
(a)
(a)
(b)
(b)
4)‌
9(b)のように、カテ先強調を使用すると
4)図図
4)
9(b)のように、カテ先強調を使用すると濃
図 9(b)のように、カテ先強調を使用すると濃
4) 図 9(b)のように、カテ先強調を使用すると濃
濃度調節せずに鼻骨確認が可能である。明白
度調節せずに鼻骨確認が可能である。明白な
度調節せずに鼻骨確認が可能である。明白な
4) 図
9(b)のように、カテ先強調を使用すると濃
度調節せずに鼻骨確認が可能である。明白な
a
a
元画像
(a) 元画像
元画像
カテ先強調画
(b) 元画像
カテ先強調画
(a)
カテ先強調画
b a
b
a
b
b
(b) カテ先強調画図
図 11
11 図 11
図 11
図 11
6)‌
図図
11(b)のパントモグラフィーでは埋没歯に
な変形などは評価可能だが、微細な骨折など
6)
11(b)のパントモグラフィーでは埋没歯に
11(b)のパントモグラフィーでは埋没歯に
変形などは評価可能だが、微細な骨折などを
変形などは評価可能だが、微細な骨折などを
度調節せずに鼻骨確認が可能である。明白な
6) 図
図 6)
11(b)のパントモグラフィーでは埋没歯に
変形などは評価可能だが、微細な骨折などを
大きな変化は無いが、下顎管が見やすくなり、
を評価するには強調条件を検討する必要性が
下顎管が見やすくなり、
大きな変化は無いが、
下顎管が見やすくなり、
評価するには強調条件を検討する必要性が示
評価するには強調条件を検討する必要性が示 大きな変化は無いが、
変形などは評価可能だが、微細な骨折などを
6) 図
11(b)のパントモグラフィーでは埋没歯に
大きな変化は無いが、下顎管が見やすくなり、
評価するには強調条件を検討する必要性が示
埋没歯との位置関係が分かりやすくなった。
埋没歯との位置関係が分かりやすくなった。
埋没歯との位置関係が分かりやすくなった。
評価するには強調条件を検討する必要性が示 埋没歯との位置関係が分かりやすくなった。
大きな変化は無いが、
下顎管が見やすくなり、
唆された。
示唆された。
唆された。
唆された。
症例 5.検査項目
5.検査項目
症例唆された。
5.検査項目
:耳下腺造影(L)
:耳下腺造影(L)
症例
:耳下腺造影(L)
症例 5.検査項目 :耳下腺造影(L)
症例
:アキレス腱
症例埋没歯との位置関係が分かりやすくなった。
7.検査項目
:アキレス腱
症例 7.検査項目
7.検査項目
:アキレス腱
症例 7.検査項目 :アキレス腱
401 (28)
巻
頭
言
学 術 大 会
会
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
告
検査目的:術中胆道造影
検査目的:術中胆道造影
検査目的:術中胆道造影
検査目的:術中胆道造影
検査目的:術中胆道造影
検査目的
検査目的
:アキレス腱部の痛み
:アキレス腱部の痛み
検査目的:アキレス腱部の痛み
検査目的
検査目的
:アキレス腱部の痛み
:アキレス腱部の痛み
お 知 ら せ
症例 9.‌検査項目:手術室ポータブル
症例 7.‌検査項目:アキレス腱
学 術 大 会
学 術 特 集
b aa
b
図
12
図 12
12 図
図 12
12
図
(a)
(a)
(b)
(b)
a
a
b
b aa
(a)
元画像
元画像
(a) 元画像
元画像
(b)
カテ先強調画像
カテ先強調画像
カテ先強調画像
(b) カテ先強調画像
bb
図
図
図 14
14 図
図 14
14
れているのが確認できる。手術室においても、
強調画像の有用性は高く、補助画像としての
されているのが確認できる。手術室において
強調画像の有用性は高く、補助画像としての
強調画像の有用性は高く、補助画像としての
されているのが確認できる。手術室において
強調画像の有用性は高く、補助画像としての されているのが確認できる。手術室において
されているのが確認できる。手術室において
強調画像の有用性は高く、補助画像としての
会員の動向
検査目的:左脛骨腓骨骨折
検査目的
検査目的
:左脛骨腓骨骨折
:左脛骨腓骨骨折
検査目的
:左脛骨腓骨骨折
検査目的
:左脛骨腓骨骨折
検査項目:手術室ポータブル
症例
10.検査項目:手術室ポータブル
症例
10.検査項目:手術室ポータブル
症例 症例
10.検査項目:手術室ポータブル
症例10.‌
10.検査項目:手術室ポータブル
検査目的:頸椎側面
検査目的:頸椎側面
検査目的:頸椎側面
検査目的:頸椎側面
検査目的:頸椎側面
部
板
症例
検査項目:左下腿正面
症例8.‌
8.検査項目
症例
8.検査項目
:左下腿正面
:左下腿正面
症例
8.検査項目
:左下腿正面
症例
8.検査項目
:左下腿正面
支
示
や器具などの異物確認にも利用できる。
ーゼや器具などの異物確認にも利用できる。
ーゼや器具などの異物確認にも利用できる。
ーゼや器具などの異物確認にも利用できる。
ーゼや器具などの異物確認にも利用できる。
「見やすくなった」と回答した。
やすくなった」と回答した。
やすくなった」と回答した。
やすくなった」と回答した。
やすくなった」と回答した。
各
掲
カテ先強調を使用することで、術後のガーゼ
評価も高い事が分かる。視覚評価も多数が
も、カテ先強調を使用することで、術後のガ
評価も高い事が分かる。
評価も高い事が分かる。
視覚評価も多数が
視覚評価も多数が
「見 「見
も、カテ先強調を使用することで、術後のガ
評価も高い事が分かる。
視覚評価も多数が
「見 も、カテ先強調を使用することで、術後のガ
も、カテ先強調を使用することで、術後のガ
評価も高い事が分かる。
視覚評価も多数が
「見
各 支 部 勉
強 会 情 報
(b)では造影糸入りの手術用ガーゼが強調さ
このような石灰化は描出困難なため、カテ先
14(b)では造影糸入りの手術用ガーゼが強調
このような石灰化は描出困難なため、カテ先
このような石灰化は描出困難なため、カテ先
14(b)では造影糸入りの手術用ガーゼが強調
このような石灰化は描出困難なため、カテ先 14(b)では造影糸入りの手術用ガーゼが強調
14(b)では造影糸入りの手術用ガーゼが強調
このような石灰化は描出困難なため、カテ先
告
9)‌
月手術室にも
CS-7
7)‌
9)
当院では
2013
年
月手術室にも
CS-7
が導
9)
2013
年
11
月手術室にも
CS-7
7)図図
図12(b)ではカテ先強調を使用する事でア
7)
12(b)ではカテ先強調を使用する事でアキ
図
9) 当院では
当院では
2013 2013
年
11年
月手術室にも
CS-7 が導
が導
7)
図 12(b)ではカテ先強調を使用する事でアキ
12(b)ではカテ先強調を使用する事でアキ
9)当院では
当院では
2013
年1111
11
月手術室にも
CS-7が導入
が導
7)
12(b)ではカテ先強調を使用する事でアキ
され、カテ先強調が使用可能となった。図
キレス腱の石灰化が描出可能となった。通常、
入され、カテ先強調が使用可能となった。図
入され、カテ先強調が使用可能となった。図
レス腱の石灰化が描出可能となった。通常、
レス腱の石灰化が描出可能となった。通常、
レス腱の石灰化が描出可能となった。通常、 入され、カテ先強調が使用可能となった。図
入され、カテ先強調が使用可能となった。図14
レス腱の石灰化が描出可能となった。通常、
報
元画像
(a)
(a) 元画像
元画像
元画像
カテ先強調画像
(b)
カテ先強調画像
(b) カテ先強調画像
カテ先強調画像
bb
技 術 解 説
(a)
(a)
(b)
(b)
a
a
議
事
録
b
b aa
図 13
13 図
図
図 13
13
図
13
(a)
(a)
(b)
(b)
a
a
b
b aa
元画像
(a)
元画像
(a) 元画像
元画像
カテ先強調画像
(b)
カテ先強調画像
カテ先強調画像
(b) カテ先強調画像
図
図
図 15
15 図
図 15
15
402 (29)
年 間 ス ケ
ジ ュ ー ル
きにくくなり、
偽骨折に見える可能性がある。 下位頸椎が肩と重なってしまい評価困難であ
きにくくなり、
偽骨折に見える可能性がある。
下位頸椎が肩と重なってしまい評価困難であ
る。カテ先強調はワンタッチで瞬時に画像処
症例
9.検査項目:手術室ポータブル
症例
9.検査項目:手術室ポータブル
る。カテ先強調はワンタッチで瞬時に画像処
る。カテ先強調はワンタッチで瞬時に画像処
症例 9.検査項目:手術室ポータブル
症例 9.検査項目:手術室ポータブル
る。カテ先強調はワンタッチで瞬時に画像処
X
書
腹臥位及び側臥位の場合が多く、図
15(a)
する事で洋服などのしわと骨折線の区別がつ
図
する事で洋服などのしわと骨折線の区別がつ
する事で洋服などのしわと骨折線の区別がつ
腹臥位及び側臥位の場合が多く、
図
腹臥位及び側臥位の場合が多く、
図 15(a)では
15(a)では
する事で洋服などのしわと骨折線の区別がつ 腹臥位及び側臥位の場合が多く、
する事で洋服などのしわと骨折線の区別がつ
腹臥位及び側臥位の場合が多く、
図 15(a)では
15(a)では
では下位頸椎が肩と重なってしまい評価困難
きにくくなり、偽骨折に見える可能性がある。
きにくくなり、
偽骨折に見える可能性がある。 下位頸椎が肩と重なってしまい評価困難であ
きにくくなり、
偽骨折に見える可能性がある。
下位頸椎が肩と重なってしまい評価困難であ
A
込
8) 骨折はカテ先強調を使用してもあまり変化が
8) 骨折はカテ先強調を使用してもあまり変化が
10)‌
手術室における頸椎側面画像である。患者は
なかった。留意点として、カテ先強調を使用
10)
なかった。留意点として、カテ先強調を使用
なかった。留意点として、カテ先強調を使用
10)
10) 手術室における頸椎側面画像である。患者は
手術室における頸椎側面画像である。患者は
なかった。留意点として、カテ先強調を使用
なかった。留意点として、カテ先強調を使用
10) 手術室における頸椎側面画像である。患者は
手術室における頸椎側面画像である。患者は
F
申
8)‌
8) 骨折はカテ先強調を使用してもあまり変化が
8) 骨折はカテ先強調を使用してもあまり変化が
骨折はカテ先強調を使用してもあまり変化が
bb
役 員 名 簿
(a)
元画像
(a) 元画像
元画像
元画像
(b)
カテ先強調画像
カテ先強調画像
(b) カテ先強調画像
カテ先強調画像
bb
求
人
コ ー ナ ー
(a)
(a)
(b)
(b)
a
a
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
学 術 大 会
である。カテ先強調はワンタッチで瞬時に画
理が可能なため、手術室での提供画像として
像処理が可能なため、手術室での提供画像と
非常に有効である。図 15(b)は担当医からの要
して非常に有効である。図
15(b)は担当医
4.考察
カテ先強調画像が最も効果的だったのは
17 人 17 人
カテ先強調画像が最も効果的だったのは
が「見やすくなった」と回答したアキレス腱であ
が「見やすくなった」と回答したアキレス腱で
った。次いで
15 人の耳下腺造影であった。カテ
望で提供したカテ先強調画像である。
あった。次いで
15 人の耳下腺造影であった。カ
からの要望で提供したカテ先強調画像である。
先強調を使用する事で、元画像より皮膚面まで描
テ先強調を使用する事で、元画像より皮膚面まで
症例
11.検査項目:小児胸腹部正面
症例
11.‌
検査項目:小児胸腹部正面
出可能なため、アキレス腱の石灰化が確認しやす
描出可能なため、アキレス腱の石灰化が確認しや
くなり、耳下腺の末梢部まで造影像の確認が可能
すくなり、耳下腺の末梢部まで造影像の確認が可
検査目的:カテ先確認
検査目的:カテ先確認
となった事が理由として挙げられる。また濃度調
能となった事が理由として挙げられる。また濃度
節が難しい部位に対してワンタッチで強調可能な
調節が難しい部位に対してワンタッチで強調可能
ため、有用性は高いと考える。対して、カテ先強
なため、有用性は高いと考える。対して、カテ先
調画像が適していないと思われるのが骨折
(2 人)
強調画像が適していないと思われるのが骨折(2
であった。
今回、
骨折画像を数例検討してみたが、
人)であった。今回、骨折画像を数例検討してみ
ほとんどが強調しても変化なく、見づらくなって
たが、ほとんどが強調しても変化なく、見づらく
しまった。また強調する事で衣服などと骨折線が
なってしまった。また強調する事で衣服などと骨
分かりにくくなるため、強調条件を検討する必要
折線が分かりにくくなるため、強調条件を検討す
a
がある。
る必要がある。
b
必要なカテ先強調画像は参照用画像としてサー
必要なカテ先強調画像は参照用画像としてサー
(a) 元画像
バーへ配信を行っている。中でも、小児の異物誤
バーへ配信を行っている。中でも、小児の異物誤
(b) カテ先強調画像
飲は異物の形状や材質によっては写る可能性があ
飲は異物の形状や材質によっては写る可能性があ
図図
16 16
り、参照用画像として有用性が高いと考える。ま
り、参照用画像として有用性が高いと考える。ま
た皮膚表面に対しての効果も高いため、外傷での
た皮膚表面に対しての効果も高いため、外傷での
11)小児の異物誤飲を撮影し、カテ先強調画像を
小児の異物誤飲を撮影し、カテ先強調画像を
11)‌
ガラス片精査等にも応用可能であると考える。
ガラス片精査等にも応用可能であると考える。
配信したところ、担当医から「次回から依頼
配信したところ、担当医から「次回から依頼
視覚評価を通してほとんどの症例に共通する事
視覚評価を通してほとんどの症例に共通する事
した際はカテ先強調画像を送ってほしい」と
した際はカテ先強調画像を送ってほしい」と
は「変わらない・見づらくなったが補助画像とし
は「変わらない・見づらくなったが補助画像とし
の要望があった。図 16(a)
16(a)(b)は、異物誤飲の
の要望があった。図
(b)は、異物誤
てはあり」という意見が多かった。カテ先強調は
てはあり」という意見が多かった。カテ先強調は
画像ではないが、異物の形状や材質によって
飲の画像ではないが、異物の形状や材質に
あくまでも補助画像としての利用が原則であるが、
あくまでも補助画像としての利用が原則である
は写る可能性があり、補助画像としての必要
よっては写る可能性があり、補助画像として
病変の周囲や位置関係など、得られる情報が増え
が、病変の周囲や位置関係など、得られる情報が
性は高い。
の必要性は高い。
るという事もこの処理の利点と考える。
増えるという事もこの処理の利点と考える。
5.結語
5.結語
カテ先強調は有用な症例も多いが、適さない症
カテ先強調は有用な症例も多いが、適さない症
例もあったため、
強調条件を検討する必要がある。
例もあったため、
強調条件を検討する必要がある。
今回は強調条件を一番強調されるレベル
3 に統一
今回は強調条件を一番強調されるレベル
3 に統一
して検討を行ったが、レベルを落とせばカテ先強
して検討を行ったが、レベルを落とせばカテ先強
調が有用な症例もあった。今後、今回検討した症
調が有用な症例もあった。今後、今回検討した症
例以外にも様々な症例を検討し、今後の臨床現場
例以外にも様々な症例を検討し、今後の臨床現場
においての診断向上に役立てるよう、努めたい。
においての診断向上に役立てるよう、努めたい。
最後に、中央放射線部並びにコニカミノルタヘ
最後に、中央放射線部並びにコニカミノルタヘ
ルスケア
沼崎様に協力を頂きありがとうござい
ルスケア
沼崎様に協力を頂きありがとうござい
ました。この場を借りてお礼を申し上げます。
ました。この場を借りてお礼を申し上げます。
4.考察
403 (30)
巻
頭
言
学 術 大 会
会
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
告
お 知 ら せ
学 術 大 会
学 術 特 集
技 術 解 説
報
告
各 支 部 勉
強 会 情 報
各
掲
支
示
部
板
会員の動向
執筆者紹介
議
事
録
求
人
コ ー ナ ー
F
申
技師歴 3 年
役 員 名 簿
馬場 美和(ばば みわ)
平成元年 4 月 17 日生まれ 25 歳
日本医療科学大学 診療放射線学科卒業
A
込
X
書
年 間 ス ケ
ジ ュ ー ル
404 (31)
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
学 術 大 会
「前立腺 IMRT における 2D-2D 骨照合による
PTV margin の基礎的検討」
埼玉県厚生連久喜総合病院
眞壁 耕平
1.背景
(a)
1-1 はじめに
放射線治療はレントゲン氏が X 線を発見した
1885 年の翌年 1886 年に 5kV と非常に低いエネ
ルギーを使用した表在性の疼痛緩和から始まり、
現在では高エネルギー X 線に限らず、陽子線、
中性子線まで使用した放射線治療へと進歩してい
る。照射方法においても 1957 年に梅垣氏が発案
した可変絞り照射法を先駆けに、原体照射を経
て、 現 在 最 先 端 で あ る 強 度 変 調 放 射 線 治 療
(Intensity Modulated Radiation Therapy:
(b)
IMRT)が誕生した。
1-2 IMRT とは
IMRT とはリスク臓器(Organ At Risk :OAR)
等に近接する標的への限局的な照射において、空
間的、時間的に強度変調を施した線束を利用し、
逆方向治療計画(Inverse Planning)にて OAR
図 1:線量分布の比較
(a)従来の照射方法、(b)IMRT
を避けながら標的形状(Target)と一致した最
適な三次元線量分布を作成し治療する照射方法で
ある1)。つまり、Target に形状を合わせた線量分
ることで Target に投与する線量も増やすことが
布を作成し、OAR を含む正常組織の投与線量を
出来る。しかし Setup error により臨床標的体積
(Clinical Target Volume :CTV)や OAR への最終
低減することが可能な照射方法である。
投与線量に対し大きく影響するため、Setup error
1-3 従来の照射方法と IMRT の比較
を限りなく小さくする必要がある。また、PTV
従来の照射方法では Forward Planning といっ
margin は施設ごとに固定方法、照合方法が異な
た隣接する OAR を考慮しながらビームパラメー
るため、CTV への過小線量投与、OAR への過剰
タ を 設 定 す る こ と で 線 量 分 布 を 作 成 す る が、
線量投与を避けるためにも適切な値を設定するこ
IMRT では Inverse Planning といった理想の線量
とが非常に重要である。従来の照射方法による線
分布を想定したパラメータを設定することで、
量分布と IMRT による線量分布を図 1 に示す。
ビームパラメータを治療計画装置が計算を行う。
また、IMRT では計画標的体積(Planning Target
1-4 現在の照射方法
Volume:PTV) 辺 縁 に 最 適 な 線 量 を 投 与 し、
現在当院では前立腺癌に対する照射方法とし
PTV と OAR の境界で急激に線量を落とすような
て、前後左右対向 4 門照射、打ち抜き原体照射を
急峻な線量分布を作成し、OAR の線量低減を図
組 み 合 わ せ た 画 像 誘 導 放 射 線 治 療(Image
405 (32)
巻
頭
言
学 術 大 会
会
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
告
Panel Position
S20
F0
Small
kV
Frames
mAs
120kV
5
2.5mAs(正面像)
5.0mAs(側面像)
技 術 解 説
図 2:前立腺癌治療における固定方法
図 2:前立腺癌治療における固定方法
学 術 特 集
Filter
学 術 大 会
Collimator
お 知 ら せ
表 1:正面像、側面像の撮影条件
表 1:正面像、側面像の撮影条件
を総線量 72〜74Gy
にて行ってい
GuidedRadiotherapy)
Radiotherapy)を総線量
72 〜 74Gy
にて
る。
行っている。
報
2.目的2.目的
告
本検討では前立腺
を 2D-2D
骨照合にお
本検討では前立腺
IMRTIMRT
を 2D-2D
骨照合にお
各 支 部 勉
強 会 情 報
いて施行する際に、最適な
margin
について
いて施行する際の、最適な
PTVPTV
margin
につい
て基礎的検討を行ったので報告する。
基礎的検討を行ったので報告する。
3. 方法 3.方法
各
掲
3-1 使用機器
3-1 使用機器
支
示
直線加速器は
Elekta Elekta
Synergy(Elekta
社製)を
直線加速器は
Synergy(Elekta
社製)
部
板
使 用 し、2D-2D
骨 照 合 に骨照合には
は MOSAIQ(Elekta
社
を使用し、2D-2D
MOSAIQ(Elekta
での前立腺内石灰化照合には XVI System(Elekta
CT)での前立腺内石灰化照合には XVI System(E
社製)を使用した。
3-2 対象症例
前立腺の周辺には様々な臓器があり、直腸内に
おける呼吸抑制を目的としたサーモプラスチック
スチック式
HipPelvis 固定具にて体幹部を固定
式 HipPelvis 固定具にて体幹部を固定し、足部に
し、足部には足部固定具(Feet-Fix)を使用して
検討では前立腺癌治療を施行した患者から、前立
は足部固定具(Feet-Fix)を使用して前立腺癌治
前立腺癌治療を施行している。
(図 2)
腺内石灰化を有し、CBCT 撮影時にガス、便がな
なく前立腺の位置変動に影響を与えづらい
11 症
3-4 PTV margin 算出
あるガス、便等の生理的影響や、膀胱内の尿量に
より前立腺の位置関係は異なってしまうため、本
検討では前立腺癌治療を施行した患者から、前立
腺内石灰化を有し、CBCT
撮影時にガス、便が
3-4 2D-2D
PTV 骨照合方法
margin 算出
3-4-1
3-4-1 System
2D-2D 骨照合方法
XVI
にて正面像、側面像の kV を表 1
を対象とした。
3-3 Setup 方法
3-3 Setup 方法
当院での前立腺癌治療の
Setup は、体幹部固
算出した移動誤差は寝台補正にて補正を行った。
ね合わせて 3 軸(左右、頭尾、腹背)方向の位置
誤差を算出した。算出した移動誤差は寝台補正に
年 間 ス ケ
ジ ュ ー ル
る。Isocenter に整位後、固定再現性や治療中に
頭尾、腹背)方向の位置誤差を算出した(図
3)。
graphy(DRR)を図 3(a)、
(b)に示すように重
X
書
行っている。Isocenter
に整位後、固定再現性や
er のマーキングに対し、
2段階で体位を行ってい
Radiography(DRR)を重ね合わせて
3 軸(左右、
装置より取得した Digital Reconstruction
Radio
A
込
Isocenter
のマーキングに対し、2
具(Hip-Fix)上で体表の
CT 段階で整位を
センター、Isocent
計に示す条件にて撮影し、取得した画像と治療計画
画 装 置 よ り 取 得 し た Digital Reconstruction
F
申
当院での前立腺癌治療の
体幹部固定
定 具(Hip-Fix)
上 で 体 表 の Setup
CT セは、
ンタ
ー、
に示す条件にて撮影し、取得した
2D 画像と治療
XVI System にて正面像、側面像の
kV を表 1
役 員 名 簿
く前立腺の位置変動に影響を与えづらい 11 症例
例を対象とした。
療を施行している。(図 2)
求
人
コ ー ナ ー
より前立腺の位置関係が異なってしまうため、本
録
あるガス、便等の生理的影響や、膀胱内の尿量に
(a) 照合前、(b)照合後
治療中における呼吸抑制を目的としたサーモプラ
事
3-2 対象症例
前立腺の周辺には様々な臓器があり、直腸内に
議
図 3:2D-2D 骨照合
(a)照合前、(b)照合後
図 3:2D-2D 骨照合
lekta 社製)を使用した。
会員の動向
製)
、Cone
Beam
Computed
Tomography(CBCT)
社製)
、Cone
beam computed
tomography(CB
406 (33)
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
学 術 大 会
2:CBCT
表 2:CBC
CT表
の撮影条件
件 の撮影条件
Collimatoor
Fiilter
P
Panel
Positiion
S20
F
F0
Small
kV
Fra
ames
mAs
100kV
3
330
844.8mAss
Start Ang
gle
Stop
p Angle
Gantry Speeed
180
-1
180
360deg/miin
:CBCT での
の前立腺内石
石灰化照合
図 4:
図 4:CBCT での前立腺内石灰化照合
て補正を行
行った。
図
5:Systematic
の算出法
図 5:S
Systematic
errorerror
の算出
出法
2
3-4-2 CBCT 照合方法
法
3-4-2 CBCT 照合方法
2D-2D 骨照合直後に XVI System にて 180°か
2D-2D 骨照合直後に
骨
に XVI Systeem にて 180°
°か
ら -180°までの 360°範囲で CBCT を表 2 に示す
ら-180°ま
までの 360°範
範囲で CBC
CT を表 2 に示
示す
条 件 に て 撮 影 し、 図 4 に 示 す よ う に 取 得 し た
条件にて撮
撮影し、図 4 に示すように取得した CB
CBCT 画像と治療計画 CT 画像を前立腺内石灰化
CT 画像と治
治療計画 CT
T 画像を前立
立腺内石灰化
化で
で照合を行い 2D-2D 骨照合からの 3 軸方向の位
照合を行い
い 2D-2D 骨照
照合からの 3 軸方向の位
位置
置誤差求め、最大値、最小値、平均値、標準偏差
小値、平均値
誤差求め、最大値、最
値、標準偏差
差を
を算出した。2D-2D
骨照合後の
CBCT
は治療開
算出した。
2D-2D 骨照
照合後の CB
BCT1 は治療開
開始
始から
5 回目までと、その後は週に
度の頻度で
から 5 回目
目まで毎日と
、その後は週
週に
1 度の頻
頻度
行い、本検討では
11 症例より
81Fr
の撮影を行っ
で行い、本検
検討では 11 症例より 81Fr の撮影を
を行
た。
2
2
2
σk =Σ
{
(r1-rm)+
(r2-rm)…
(rn-rm)}
(
/ n-1)
………
(1)
した
た。
error、r
CBCT
σk2=Σ{(r
=ここでσkは各患者の
+ 2-rm)2…(rRandom
)……….n(は
1)
1-rm)2+(r
n-rm)2}/(n-1)
の 1σ回あたりにおける位置誤差、r
CBCT
の
m は
ここ
こで
患者の Rand
dom error、rn は
CBCT
T
k は各患
平均位置誤差、n
は測定回数とした。本検討では
の 1 回あたりに
における位置
置誤差、r は CBCT の
m
当施設の Random error を算出するため、(1)で
平均
均位置誤差、n は測定回
回数とした。本検討では
算出した各患者の Random error から次式にて全
当施
施設の Rand
dom error を
を算出するた
ため、(1)で
で
患者の Random error を算出した。
算出
出した各患者
者の Random
m error から
ら次式にて全
全
σ2=
(σ12+σ22+σ32+σK2)/K………………………(2)
患者
者の Random
m error を算
算出した。
ここでσは全患者の Random error 、K は症例数
2
2
2
2
2
σ =(σ
= 1 +σ2 +σ3 +σK )/K……
………………
……….(2)
とした。
ここ
こでσは全患
患者の Rand
dom error 、K は症例数
数
とし
した。
3-4-5 van Herk の理論式
3-4-3 Systematic error 算出方法
本検討では PTV margin を van Herk の理論式 2)
4-7
van Herk
H
の理論式
式
3-4
を利用して算出した。van
Herk の理論式では、
各患者の
CBCT の位置誤差より平均位置誤差
ystematic
errror 算出方法
法
3-4-5
Sy
を求
め、の
全CBCT
患 者 の位
の位置誤差より
平均誤差を
1SD と誤差
して
平均位置誤
各患者の
2)を利用して算
をCTV の最小線量が処方線量の
算出した。va
an Herk の理
理論式では、
95%
を保証すると
った。
Systematic
error を算出した。
(図
5)
を求め、全
全患者の平均
均誤差を 1SD
D として
本検討では
本施 設 で IGRT
P を
PTV
margin
をた
van
Her
rk症
の理論式
施 行nし
90%
の
例 に式
おいて
いった考え方になっており、次式によって算出す
90%
%の症例にお
おいて CTV の最小線量が
が 95%を保
る。
証す
するといった
た考え方にな
なっており次
次式によって
て
Systematicc error を算出した。(図
図 5)
3-4-4 Random error 算出方法
各患者における Random error を次式にて算出
ndom error 算出方法
3-4-6 Ran
した。
各患者に
における Ran
ndom error を次式にて算
算出
PTV marign=2.5Σ+0.7σ………………………(3)
算出
出する。
こ で Σ2.5Σ+0.7σ
は Systematic
error、
σは全
患
者の
PTV
Vこmarign=2
………………
………….
(3
3)
RandomSys
error
である。
ここ
こでΣは
stematic
errror、σは全
全患者の
Ran
ndom error である。
407 (34)
巻
頭
言
学 術 大 会
会
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
告
0.00
‐0.10
‐0.10
‐0.20
3
3
4 5 6 7 8
Patient No.
4 5 6 7 8
Patient No.
(b)頭
頭尾方向
(b)頭
頭尾方向
0.30
0.30
0.20
4 5 6 7 8
Patient No.
4 5 6 7 8
Patient No.
(c)腹
腹背方向
(c)腹
腹背方向
支
示
部
板
Matching Error (cm)
Matching Error (cm)
3
3
各
掲
0.20
0.10
0.10
0.00
2
2
各 支 部 勉
強 会 情 報
0.00
‐0.10
‐0.10
‐0.20
0.30
0.30
0.20
灰化照合した際の各患者の平均誤差値と標準偏差
2 Systemattic error 算出結果
4-2
を表している。
2 Systemattic error 算出結果
4-2
全患者の平均
全
均値より算出
出した Syste
ematic erroo
全患者の平均
全
均値より算出
出した Syste
ematic erroo
r の結果を表
の
3 に示す。 頭
頭尾方向にけ
ける結果が 3
4-2 Systematic
error
算出結果
r の結果を表
の
3 に示す。 頭
頭尾方向にけ
ける結果が 3
軸方
方向の中で最
最大という結
結果となった
た。
全患者の平均値より算出した
Systematic
error
軸方
方向の中で最
最大という結
結果となった
た。
の結果を表 3 に示す。頭尾方向における結果が 3
3 Ransom error 算出結
結果
4-3
軸方向の中で最大であった。
3 Ransom error 算出結
結果
4-3
各患者の
各
Ra
andom error より(2)の式で算出
出
9 10 11
r
より(2)
の式で算出
各患者の
各
Ra
andom
erro
出
9 4-3
10 Random
11
error
した
た 3算出結果
軸方向の
の Random error を表 4 に示す。腹
した
た 3 軸方向の
の
Random error を表 4 に示す。腹
各患者の Random
errorる結果が
より(2)の式で算出し
背方
方向における
3軸
軸方向の中で
で最大という
背方
方向における
る結果が
3に示す。腹背
軸
軸方向の中で
で最大という
た 3 軸方向の
Random
error
を表
4
結果
果となった。
結果
果となった。
方向における結果が
3 軸方向の中で最大であった。
告
0.20
0.10
0.10
0.00
‐0.20
‐0.30
‐0.30 1
1
9 10 11
1
9 10 111
報
Matching Error (cm)
Matching Error (cm)
2
2
技 術 解 説
‐0.20
‐0.30
‐0.30 1
1
学 術 特 集
Matching Error (cm)
Matching Error (cm)
0.20
0.10
0.10
0.00
表 3:Systema
3
atic error 算
算出結果
左右
右方向
0
0.03cm
左右
右方向
0
0.03cm
頭尾
尾方向
0
0.07cm
頭尾
尾方向
0
0.07cm
腹背
背方向
0
0.06cm
腹背
背方向
0
0.06cm
表 4:Random
4
m error 算出結
結果
表表
4:Random
error
算出結果
4:Random
4
m error
算出結
結果
左右
右方向
0
0.17cm
左右
右方向
0
0.17cm
頭尾
尾方向
0
0.27cm
頭尾
尾方向
0
0.27cm
腹背
背方向
0
0.30cm
腹背
背方向
0
0.30cm
いる
る。
いる
る。
学 術 大 会
0.30
0.30
0.20
お 知 ら せ
表 3:Systematic
errorerror
算出結果
表 3:Systema
3
atic
算
算出結果
(a)左
左右方向
(a)左
左右方向
会員の動向
4 PTV marrign 算出結果
果
4-4
4-4 PTV marign
4 算出結果
PTV marrign 算出結果
果
4-4
左右方向、頭
左
頭尾方向、腹
腹背方向にお
おける
0.00
左
右
方
向、
頭
尾
方
向、
腹
背
方
向
における
‐0.10
左右方向、頭
左
頭尾方向、腹
腹背方向にお
おける
Sysstematic errror(Σ)は 0.0
03cm、0.07ccm、0.06cm、
‐0.10
Systematic
error(Σ)は
0.03cm、
0.07cm、
0.06cm、
‐0.20
Sysstematic errror(Σ)は 0.0
03cm、0.07ccm、0.06cm、
Ran
ndom error
(σ)は 0.17cm、0.28ccm、0.27cm
m
‐0.20
Random error(σ)は
0.17cm、0.27cm、0.30cm
‐0.30
Ran
ndom error(σ)は 0.17cm、0.28ccm、0.27cm
m
‐0.30 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10となることから(3)式より求めた
とな
なることから
ら(3)を利用
用すると
PT
TV margin
PTV
margin
11
Patient No.
P
とな
なることから
ら(3)を利用
用すると PT
TV margin
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10は、左右方向は
11
は、0.19cm、頭尾方向
左右方向は
は 0.19cm、頭
頭尾方向 0.3
37cm、腹背
背
0.36cm、腹背
Patient No.
P
は、
左右方向は
は
0.19cm、頭
頭尾方向
0.3
37cm、腹背
背
図 6:患
患者毎の前立
立腺内石灰化
化照合の結果
果 0.36cm 方向
図 6:患者毎の前立腺内石灰化照合の結果
方向
となり、当院における全方向の最適
向 0.34cm となり、当院
と
院における最適な PTV
図
6:患
患者毎の前立
立腺内石灰化
化照合の結果
果
(a)左右方向、
(b)頭尾方向、
(c)腹背方向
方向
向は0.34cm
と0.4cm であれば良いと
となり、当院
院における最適な PTV
(a) 左右
右方向、
(b)頭尾方向、(c)腹背方
な 方向
PTV margin
CTV
+
ma
argin
は CTV
V+0.4cm となった。
(a) 左右
右方向、
(b)頭尾方向、(c)腹背方
方向
argin は CTV
V+0.4cm となった。
判断した。 ma
4.結果
議
事
録
求
人
コ ー ナ ー
役 員 名 簿
4-1 前立腺内石灰化照合の結果
4.結果
5.考察
4.結果
5.考察
全患者の左右方向の最大値は
0.2cm、最小値は
5.考察
4-1 前立腺
腺内石灰化照
照合の結果
近年
近 IGRT の普及により
の
り、治療直前
前にリアルタ
4-1
前立腺
腺内石灰化照
照合の結果
近年
の普及により、治療直前にリアルタ
0cm、 平 均 値 は 0.02cm、
標 準 偏 差 は最大値は
± 0.03cm、
近年
近 IGRT の普及により
の
り、治療直前
前にリアルタ
0.2cm、最小値
全患者の
の左右方向の
値はIGRTイム
ムな画像を利
利用した位置
置照合が可能
能になったた
た
0.2cm、最小値
全患者の
の左右方向の最大値は
値は
イムな画像を利用した位置照合が可能になったた
頭尾方向の最大値は
0.2cm、最小値は
0cm、平均
イム
ムな画像を利
利用した位置
置照合が可能
能になったた
た
0cm、平均
均値は 0.02cm
m、標準偏差
差は±0.03cm
m、
め、PTV marg
gin が縮小さ
されて計画を
を行われるよ
め、PTV
を縮小して計画が行われるよう
値は 0.05cm、標準偏差は±
0.07cm、腹背方向の
0cm、平均
均値は
0.02cm
m、標準偏差
差は±0.03cm
m、 margin
め、PTV marg
gin が縮小さ
されて計画を
を行われるよ
頭尾方向の
の最大値は 0..2cm、最小値
値は 0cm、平
平均
うに
になった。し
しかし、PTV
V margin の大幅な縮小
の
小
になった。しかし、PTV
margin の大幅な縮小に
最 大 値 は 0.25cm、
最小
値 は 0cm、
平 均 値 は値は 0cm、平
頭尾方向の
の最大値は
0..2cm、最小値
平均
うに
になった。し
しかし、PTV
V
margin
の大幅な縮小
の
小
値は 0.05cm
m、標準偏差
差は±0.07cm
m、腹背方向
向の
によ
より、位置照
照合後に患者
者の体動や、臓器の動き
より、位置照合後に患者の体動や、臓器の動きに
0.01cm、標準偏差は±
0.06cm
となった。各患者
値は 0.05cm
m、標準偏差
差は±0.07cm
m、腹背方向
向の
によ
より、位置照
照合後に患者
者の体動や、臓器の動き
最大値は 0..25cm、最小値は 0cm、
平
平均値は
0.01
1cm、 によ
より CTV の一部が照射
の
射されなくな
なる可能性も
より CTV の一部が照射されなくなる可能性もあ
の結果は図 6 に示し、横軸が患者番号、縦軸が石
最大値は 0..25cm、最小値は 0cm、
平
平均値は
0.01
1cm、 によ
より CTV の一部が照射
の
射されなくな
なる可能性も
標準偏差は
は±0.06cm となった。各
と
各患者の結果
果は
あり
り、PTV ma
argin の設定
定は極めて重
重要となって
て
標準偏差は
は±0.06cm となった。各
と
各患者の結果
果は
あり
り、PTV ma
argin の設定
定は極めて重
重要となって
て
図 6 に示し
し、X 軸が患者番号、Y408
軸 (35) 照合
軸が石灰化照
いる
る。本検討で
での Setup eerror は 2D
D-2D 骨照合
合
図 6 に示し
し、X 軸が患者番号、Y 軸が石灰化照
軸
照合
いる
る。本検討で
での Setup eerror は 2D
D-2D 骨照合
合
した際の各
各患者の平均
均誤差値と標準
準偏差を表し
して
した際の各
各患者の平均
均誤差値と標準
準偏差を表し
して
F
申
A
込
X
書
年 間 ス ケ
ジ ュ ー ル
埼玉放射線・Vol.62 No.4 2014
学 術 大 会
り、PTV margin の設定は極めて重要となってい
treatment margin model for anisotropic
る。本検討での Setup error は 2D-2D 骨照合と
systematic positioning errors in Cartesian
して扱ったが、照合精度の高さが PTV margin
coordinate system: Medical Physics, Vol. 38, No.
を小さく算出する事が出来た要因だと考えられ
7, July 2011
る。また、照合精度が高かった要因としては、当
院では治療に配属している技師が 3 人在籍(測定
当時)しているが、3 人共に 1 年以上の照合経験
を有しており、全員が同様な 2D-2D 骨照合を行
うことが出来ていたと考えられる。しかし、今後
経験の浅い技師等の照合により、Observer error
が発生した場合に Setup error が大幅に変わるこ
とも考えられる。本来 PTV margin を算出する
際には Setup error の他に治療中における前立腺
の位置変動を表す intrafraction organ motion の
誤差を考慮する必要があることや、本検討におけ
る対象症例では、CBCT 撮影時にガス、便がな
執筆者紹介
く前立腺の位置変動に影響与えづらい 11 人を対
象としたが、前立腺癌の治療時においてガス、便
がある患者は少なくなく、前立腺の intrafraction
organ motion による照合誤差の影響は大いにあ
ると考えられるため、internal margin を含めた
更なる検討が課題である。
6.結語
本検討により、PTV margin における算出方法
を理解することで当院での前立腺 IMRT におけ
る 2D-2D 骨 照 合 よ る PTV margin は CTV +
0.4cm と算出することが出来た。しかし先述した
通り intrafraction organ motion の誤差の考慮を
現段階では出来ていないため、internal margin
眞壁 耕平(まかべ こうへい)
技師歴 3 年
埼玉県診療放射線技師会第 5 支部役員
埼玉県診療放射線技師会公益委員
を含めた検討を再度行いたいと思う。
施設外観
7.参考文献
1)IMRT 物理 QA ガイドライン専門小委員会 . 強
度変調放射線治療における物理・技術的ガイドラ
イン 2011
2)M van Herk et al.INCLUSION OF GEOMETRIC
UNCERTAINTIES IN TREATMENT PLAN
EVALUATION:Int J Radiat Oncol Biol Phys 52,
1407-1422, 2002
3)Kiyoshi Yoda et al. Extension of van Herk’
s
409 (36)
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