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平成28年度施政方針(全文)

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平成28年度施政方針(全文)
平成29年度
施
政
富
士
方
宮
市
針
長
目
次
1
はじめに
2
市政運営の基本的姿勢
・・・・・・・・・・・
3
3
平成29年度重点施策
・・・・・・・・・・・
8
(1)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
富士山の自然と調和した循環力がある
ま ち づ く り ( 環 境 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(2)
17
市民と一緒に取り組む
ま ち づ く り ( 市 民 参 加 ・ 行 財 政 )・ ・ ・ ・
4
15
豊かなコミュニティを持つ安全・安心な
ま ち づ く り ( 市 民 生 活 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(7)
13
富士山の魅力を発揮した快適な
ま ち づ く り ( 都 市 整 備 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(6)
11
郷土に学び郷土を愛する心豊かな人を育む
ま ち づ く り ( 教 育 文 化 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(5)
9
みんなの幸せと潤いを創出する
ま ち づ く り ( 健 康 福 祉 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(4)
8
富士山の麓から創造力と活力がみなぎる
ま ち づ く り ( 産 業 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(3)
1
おわりに
・・・・・・・・・・・・・・・・
18
22
1
はじめに
平成29年度の一般会計予算をはじめとする予算関係議案
の ご 審 議 を お 願 い す る に 当 た り ま し て 、私 の 市 政 運 営 の 基 本 的
姿勢と重点施策を申し上げます。
平 成 2 3 年 度 か ら の 4 年 間 に 引 き 続 き 、私 が 、第 2 1 代 富 士
宮 市 長 と し て 市 政 の 舵 取 り を さ せ て い た だ い て か ら 、2 期 目 の
任期も折り返し地点を迎えようとしています。
こ の 6 年 間 、初 心 を 忘 れ る こ と な く 、富 士 宮 市 の ま ち づ く り
に、全力で取り組んでまいりました。
昨 年 は 、平 成 3 7 年 度 を 目 標 年 次 と す る 第 5 次 富 士 宮 市 総 合
計 画 が ス タ ー ト し 、将 来 都 市 像「 富 士 山 の 恵 み を 活 か し た
元
気 に 輝 く 国 際 文 化 都 市 」の 実 現 に 向 け て 、様 々 な 施 策 や 事 業 が
動き始めました。
平 成 2 9 年 度 は 、第 5 次 富 士 宮 市 総 合 計 画 の 2 年 目 に 当 た り
ま す 。力 強 く 、そ の 第 2 歩 目 を 踏 み 出 し て い き た い と 考 え て お
ります。
また、本年は、6月1日に、市制施行75周年を迎えます。
改 め て 先 人 の 方 々 に 感 謝 す る と と も に 、市 民 の 皆 様 が 、さ ら に
郷土に愛着を持つ良い機会にしたいと思っております。
1 2 月 に は 、待 望 の 富 士 山 世 界 遺 産 セ ン タ ー( 仮 称 )が 開 館
します。2019年には、ラグビーワールドカップ、
- 1 -
2 0 2 0 年 に は 、東 京 オ リ ン ピ ッ ク・パ ラ リ ン ピ ッ ク が 開 催 さ
れ 、国 は 、2 0 2 0 年 に 、訪 日 客 4 ,0 0 0 万 人 と い う 大 き な
目 標 を 掲 げ て い ま す 。県 内 で も 、清 水 港 に お い て 、大 型 客 船 の
受入環境整備が進められます。そのような中、今月2日には、
ス ペ イ ン 空 手 道 連 盟 と 本 市 と の 間 で 、2 0 2 0 年 東 京 オ リ ン ピ
ック事前キャンプ受入れに係る基本合意書を取り交わしたと
ころであります。
観 光 客 を は じ め と し た 人 の 流 れ を 取 り 込 み 、ま た 、市 民 の 皆
様 が 、世 界 の 人 々 や 文 化 と 触 れ 合 う 、絶 好 の 機 会 が 到 来 し て い
ま す 。今 、ま さ に 、本 市 を 取 り 巻 く 機 運 は 、上 昇 傾 向 に あ る と
感じております。
私 は 、改 め て 富 士 山 の あ る ま ち と し て の 誇 り を 胸 に 、元 気 で 、
活 気 と に ぎ わ い の あ る ま ち を つ く り あ げ た い と 、気 持 ち を 新 た
に し て い る と こ ろ で あ り ま す 。論 語 に 、「 徳 は 孤 な ら ず 必 ず 隣
あ り 」と あ り ま す 。思 い や り の あ る 、や さ し く 親 切 な 人 に な る
と 、そ の 人 の 周 り に 、必 ず 友 だ ち や 仲 間 が 増 え ま す と い う 意 味
で す 。ま ち づ く り を 進 め る に 当 た っ て は 、人 々 の や さ し さ 、温
か さ を 、さ ら に 、人 ・ 地 域 ・ 企 業 な ど の 、 そ れ ぞ れ の つ な が り
を大事にしていきたいと思っております。
凛とそびえ立つ世界遺産富士山は、私たち富士宮市民にとっ
て、最高の宝物です。多くの恵みをもたらし、様々なことを教
えてくれる、そして私たちをいつも見守ってくれるかけがえの
- 2 -
ない存在です。
第5次富士宮市総合計画の将来都市像「富士山の恵みを活か
した
元気に輝く国際文化都市」の実現に向けて、市民の皆様
の力と情熱を集結するとともに、私自身が先頭に立って、足元
をしっかり見据えつつも、積極的に挑んでいきたいと考えてお
ります。
2
市政運営の基本的姿勢
そ れ で は 、新 年 度 の 市 政 運 営 の 基 本 的 姿 勢 に つ い て 申 し 上 げ
ます。
我 が 国 の 経 済 は 、政 府・日 銀 に よ る 経 済 金 融 政 策 の 取 組 の 下 、
経済再生・デフレ脱却に向けた進捗が見られています。
企 業 収 益 が 高 水 準 で 推 移 し 、雇 用・所 得 環 境 の 改 善 が 続 く 中
で 、国 の 各 種 政 策 の 効 果 も あ っ て 、緩 や か な 回 復 基 調 が 続 い て
います。
先 行 き に つ い て も 、引 き 続 き 、緩 や か な 回 復 に 向 か う こ と が
期 待 さ れ る 一 方 、米 国 の 新 大 統 領 の 誕 生 、英 国 の E U 離 脱 問 題
な ど 、海 外 経 済 の 不 確 実 性 や 、金 融 資 本 市 場 の 変 動 の 影 響 に 留
意 す る 必 要 が あ る こ と か ら 、今 後 も 国 の 経 済 動 向 に 注 視 し 、そ
の対応を慎重に見極めなければなりません。
国 に お い て は 、経 済 再 生 と 財 政 健 全 化 の 双 方 を 同 時 に 実 現 し
- 3 -
て い く た め 、「 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2 0 1 6 ( 骨 太
の 方 針 2 0 1 6 )」、「 日 本 再 興 戦 略 2 0 1 6 」、「 規 制 改 革 実 施
計 画 」、「 ま ち ・ ひ と ・ し ご と 創 生 基 本 方 針 2 0 1 6 」及 び「 ニ
ッ ポ ン 一 億 総 活 躍 プ ラ ン 」を 着 実 に 実 行 す る こ と と し て お り ま
す 。こ の う ち 骨 太 の 方 針 で は 、地 方 行 財 政 改 革 と し て 、頑 張 る
地 方 を 応 援 す る た め の 施 策 の 拡 充 を 進 め る 一 方 で 、従 来 の 国 庫
支 出 金 等 の 在 り 方 を 見 直 す と し て い る こ と か ら も 、今 後 さ ら に
地方財政への厳しい影響が懸念されます。
ま た 、国 が 先 導 し て き た 景 気 浮 揚 策( ア ベ ノ ミ ク ス )に つ い
て は 、数 値 指 標 か ら す る と 、成 長 の 鈍 化 が 見 え は じ め 、地 方 税
収 の 増 加 に も 、足 踏 み 感 が 出 始 め て い ま す が 、本 市 に お い て は 、
幅広い業種の企業が積極的な事業展開を行っていることから、
市 の 財 政 は 、特 定 の 業 種 の 変 動 に 大 き く 影 響 さ れ る こ と は な い
と考えているところであります。
こ の よ う な 状 況 の 中 、本 市 に お い て は 、第 5 次 富 士 宮 市 総 合
計 画 の 将 来 都 市 像 の 実 現 に 向 か っ て 、国 が 唱 え る 地 方 創 生 の 掛
け 声 と と も に 、「 輝 く ま ち づ く り へ 挑 む 」 を 旗 印 と し て 、 先 駆
的かつ積極的な取組を行ってまいります。
第 5 次 富 士 宮 市 総 合 計 画 で は 、将 来 都 市 像 に ふ さ わ し い 魅 力
あ ふ れ る ま ち づ く り を 進 め る た め に 、総 力 を 挙 げ て 取 り 組 む 必
要があるテーマを、「3つの重点取組」として掲げました。
3つの重点取組とは、
- 4 -
取組1
恵み豊かな未来づくり
~世界遺産富士山の恵みを保全し、活用する~
取組2
いきいき元気な未来づくり
~安全・安心なまちで、健康を育み元気に暮らす~
取組3
誰もが輝く未来づくり
~人とまちが輝き、人口減少社会に打ち克つ~
で あ り 、こ れ ら の 取 組 に 沿 っ て 重 点 的 に 事 業 を 進 め て ま い り ま
す。
そ れ で は 、「 3 つ の 重 点 取 組 」 に つ い て 、 具 体 的 に 説 明 い た
します。
取 組 1 は 、「 恵 み 豊 か な 未 来 づ く り 」 世 界 遺 産 の ま ち づ く り
で あ り ま す 。富 士 山 世 界 遺 産 セ ン タ ー( 仮 称 )と 富 士 山 本 宮 浅
間 大 社 を 中 心 と し た 中 心 市 街 地 及 び 各 構 成 資 産 の 整 備 、国 内 外
か ら の 誘 客 の 促 進 、富 士 山 の 景 観 や 歴 史 ・ 文 化 の 継 承 な ど 、着
実に進めているところであります。
富 士 山 世 界 遺 産 セ ン タ ー( 仮 称 )の 開 館 に 合 わ せ 、富 士 山 本
宮浅間大社の周辺や人穴富士講遺跡をはじめとした構成資産
の 整 備 、さ ら に 中 心 市 街 地 商 店 街 に お け る に ぎ わ い 創 出 な ど に
よ り 、市 内 外 か ら の 来 訪 者 に 向 け て の 魅 力 ア ッ プ に 取 り 組 ん で
まいります。
ま た 、世 界 に 飛 躍 す る 国 際 文 化 都 市 の 取 組 と し て 、将 来 を 担
っていく子どもたちの大きな夢への応援としての中学生の英
- 5 -
語 圏 派 遣 や 、教 職 員 に 、英 語 圏 で の 文 化 や 習 慣 、価 値 観 な ど を
肌 で 触 れ て も ら い 、学 校 現 場 で の 英 語 力 向 上 を 図 る た め の 研 修
を始めます。
取 組 2 は 、「 い き い き 元 気 な 未 来 づ く り 」 安 全 ・ 安 心 な ま ち
づ く り で あ り ま す 。市 民 の 皆 様 の 安 全 と 安 心 を 守 る の は 、行 政
の 最 も 重 要 な 役 割 で あ り ま す 。こ れ ま で も 災 害 へ の 迅 速 な 対 応 、
市 立 病 院 の 診 療 体 制 の 確 保 及 び 充 実 、地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の 維 持
などについて、意を注いできたところであります。
市 立 病 院 に お け る 整 形 外 科 診 療 体 制 の 回 復 に 伴 い 、地 域 包 括
ケ ア に つ い て 、引 き 続 き 、受 入 れ を 図 る た め 、病 棟 の 増 設 を 行
い ま す 。防 災 面 で は 、防 災 マ ッ プ の 多 言 語 化 及 び 同 報 無 線 の デ
ジタル化に着手します。
ま た 、市 民 の 皆 様 が 元 気 で 健 康 に 、日 常 を 過 ご せ る き っ か け
に な る よ う に 、区 で 定 期 的 に 実 施 す る ラ ジ オ 体 操 に 対 す る 取 組
を奨励します。
地 域 交 流 拠 点 施 設 の 整 備 に つ い て は 、富 丘 地 区 に お け る 整 備
に 向 け 、用 地 確 保 へ の 対 応 等 、よ り 一 歩 前 へ 進 め て ま い り ま す 。
ま た 、公 共 施 設 の 管 理 に つ き ま し て は 、長 寿 命 化 の 計 画 に 基 づ
き、予防保全工事を計画的に実施してまいります。
取 組 3 は 、「 誰 も が 輝 く 未 来 づ く り 」 人 口 減 少 を 克 服 す る ま
ち づ く り で あ り ま す 。私 は 、市 長 に 就 任 し て か ら 、子 ど も を 大
切 に す る ま ち づ く り と し て 、戦 略 的・計 画 的 に 子 育 て 施 策 の 充
- 6 -
実 を 図 っ て ま い り ま し た 。待 機 児 童 対 策 に つ い て は 、平 成 2 8
年度に引き続き、認定こども園の施設整備の補助を行います。
ま た 、放 課 後 児 童 ク ラ ブ の 前 倒 し 整 備 、新 た に 新 生 児 聴 覚 検 査
費 助 成 の 実 施 、富 士 宮 産 の 牛 乳 を 学 校 給 食 へ 届 け る た め に 建 設
が 始 ま る 学 乳 プ ラ ン ト に 対 し て の 建 設 支 援 な ど 、子 育 て し や す
い ま ち・子 育 て し て み た い ま ち を 目 指 し て い き た い と 思 っ て お
ります。
な お 、生 活 困 窮 に 係 る 児 童 ・ 生 徒 の 支 援 に つ い て で あ り ま す
が 、居 場 所 づ く り や 学 習 支 援 を 目 的 と す る 学 習 支 援 事 業 を 開 始
す る と と も に 、就 学 援 助 の 入 学 用 品 単 価 の 増 額 、さ ら に 取 組 1
で 説 明 を し ま し た 中 学 生 の 英 語 圏 派 遣 に つ い て も 、特 別 な 支 援
をしてまいります。
人 口 減 少 を 克 服 す る 取 組 と し て 、企 業 の 留 置 等 を 図 る と と も
に 、高 品 質 な 情 報 イ ン フ ラ 基 盤 を 提 供 す る こ と を 目 的 に 、光 フ
ァイバ網の未整備地域への整備を促進してまいります。
ま た 、女 性 の 力 が 発 揮 で き る 環 境 づ く り に つ い て は 、母 力 応
援 プ ロ グ ラ ム を は じ め と し た 施 策 に つ い て 、更 に 磨 き を か け て
まいります。
移住定住施策については、UIJターンを促す取組として、
企 業 ガ イ ダ ン ス の 実 施 、創 業 の 支 援 、優 良 田 園 住 宅 制 度 の ピ ー
ア ー ル な ど を 実 施 す る と と も に 、首 都 圏 等 で 本 市 の 良 さ を ア ピ
ールするシティセールスを戦略的に行ってまいります。
- 7 -
私 が 、常 々 口 に す る「 住 ん で よ し
し
育 て て よ し 」、「 学 ん で よ し
訪 れ て よ し 」、「 生 ん で よ
働 い て よ し 」、「 出 会 っ て よ し
結 ば れ て よ し 」と い う 、4 つ の ま ち づ く り の 合 言 葉 が あ り ま す 。
こ れ は 、富 士 宮 市 ま ち ・ ひ と ・ し ご と 創 生 総 合 戦 略 の 基 本 目 標
に も 掲 げ て い ま す 。平 成 2 9 年 度 も 、こ の 合 言 葉 の 下 、市 民 の
皆様の幸せを願い、全力を傾注して、取り組んでまいります。
そ れ で は 、以 下 、第 5 次 富 士 宮 市 総 合 計 画 の 7 つ の 基 本 目 標
に沿って、平成29年度重点施策の大要を申し上げます。
3
平成29年度重点施策
最 初 に 、( 1 ) 富 士 山 の 自 然 と 調 和 し た 循 環 力 が あ る ま ち づ
くり(環境)について申し上げます。
エ ネ ル ギ ー 施 策 に つ い て は 、引 き 続 き 、太 陽 光 発 電 シ ス テ ム
や 定 置 用 リ チ ウ ム イ オ ン 蓄 電 池 な ど の 創 エ ネ・蓄 エ ネ 機 器 等 の
設置に対する補助事業を継続します。
再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー の 導 入 に 関 し て は 、本 市 の 豊 か な 森 林 資
源 を 活 用 し 、木 質 バ イ オ マ ス の 事 業 化 に 向 け て 検 討 し て い き ま
す 。さ ら に 、富 士 山 の 恵 み で あ る 湧 水 が 源 流 と な る 芝 川 の 水 流
や 北 山 用 水 を 活 用 し た 小 水 力 発 電 を 推 進 し 、日 本 一 の 小 水 力 発
電のまちを目指します。
リ サ イ ク ル 社 会 の 形 成 及 び ご み 処 理 対 策 に つ い て は 、引 き 続
- 8 -
き 、市 民 、事 業 者 、行 政 が 一 丸 と な っ て「 富 士 宮 市 み ん な で 取
り 組 む ご み ダ イ エ ッ ト プ ロ ジ ェ ク ト 」を 推 進 す る と と も に 、ご
み の 排 出 量 削 減 、焼 却 灰 等 の リ サ イ ク ル に 努 め る な ど 、焼 却 施
設及び最終処分場の延命化を図っていきます。
汚 水 処 理 に つ い て は 、平 成 3 8 年 度 を 目 標 年 次 と す る 汚 水 処
理 施 設 整 備 計 画( ア ク シ ョ ン プ ラ ン )を 本 年 度 中 に 策 定 し 、投
資効果や下水道と合併処理浄化槽のベストミックスの視点を
通して、下水道整備を重点的に進める区域を定めます。
次 に 、( 2 ) 富 士 山 の 麓 か ら 創 造 力 と 活 力 が み な ぎ る ま ち づ
くり(産業)であります。
食 に よ る ま ち づ く り で は 、富 士 地 域 の 子 ど も た ち に 1 0 0 パ
ーセント富士宮産の安全で安心な美味しい学校給食用牛乳の
提 供 等 を 目 的 に 、市 内 の 酪 農 家 及 び 酪 農 関 係 団 体 に よ り 設 立 さ
れ た 民 間 会 社 が 建 設 を 予 定 し て い る 学 乳 プ ラ ン ト に 対 し 、そ の
建 設 事 業 費 の 一 部 を 支 援 し ま す 。ま た 、市 制 施 行 7 5 周 年 記 念
事 業 と し て 、富 士 宮 産 食 材 を 楽 し む 大 会 を 中 心 市 街 地 で 開 催 し 、
に ぎ わ い の 創 出 と 合 わ せ て 、富 士 宮 産 食 材 を ピ ー ア ー ル し ま す 。
畜 産 に 係 る 事 業 に 関 し て は 、朝 霧 地 域 に お い て 、富 士 開 拓 農
業 協 同 組 合 と 本 市 と の 共 同 に よ り 、国 の 環 境 調 和 型 バ イ オ マ ス
資源活用モデル事業を実施します。
野 生 鳥 獣 被 害 対 策 と し て 、捕 獲 し た 鳥 獣 の ジ ビ エ と し て の 資
- 9 -
源 の 有 効 活 用 を 図 る た め 、加 工 処 理 施 設 の 設 置 に 対 す る 補 助 を
実施します。
企 業 誘 致・留 置 に つ い て は 、富 士 山 南 陵 工 業 団 地 の 用 地 取 得
や既存企業の設備投資などに伴う経費の一部を補助すること
により、優良企業の新規進出や市内企業の事業拡大を支援し、
地域産業の活性化や雇用の場の確保を図ります。
中 小 企 業 振 興 と し て 、新 た に 知 的 財 産 コ ー デ ィ ネ ー タ を 配 置
し、
「 川 崎 モ デ ル 」を 実 践 的 に 学 び 、市 内 の 中 小 企 業 を 訪 問 し 、
当 該 企 業 の 課 題 や 問 題 点 を 抽 出 す る 、伴 走 型 の 経 営 支 援 を 実 施
す る と と も に 、中 小 企 業 振 興 懇 話 会 に お い て 、効 果 的 な 中 小 企
業に関する施策の協議を深めます。
ま た 、市 制 施 行 7 5 周 年 記 念 事 業 と し て 、5 月 に 商 工 フ ェ ア
を 開 催 し ま す 。あ わ せ て 、就 職 面 接 会( ジ ョ ブ フ ェ ス テ ィ バ ル )
を 同 時 開 催 す る と と も に 、「 富 士 ・ 富 士 宮 地 区 合 同 企 業 ガ イ ダ
ン ス 2 0 1 7 」の 開 催 、ま た 、新 た に 静 岡 県 と 連 携 し た 企 業 ガ
イ ダ ン ス の 実 施 な ど 、首 都 圏 等 か ら の U I J タ ー ン に よ る 就 業
も支援します。
住 宅 リ フ ォ ー ム 宮 ク ー ポ ン 事 業 に つ い て は 、補 助 枠 を 拡 大 し
て 交 付 し 、す そ の が 広 い 住 宅 関 連 施 工 業 者 を 中 心 と し た 地 域 経
済 の 活 性 化 と 、ク ー ポ ン 利 用 に よ る 市 内 消 費 の 喚 起 を 図 り ま す 。
観 光 面 で は 、神 田 川 観 光 駐 車 場 利 用 客 の 利 便 性 向 上 を 図 る た
め 、同 駐 車 場 に ト イ レ を 整 備 し 、さ ら に 、観 光 客 の 歩 行 者 用 案
- 10 -
内 サ イ ン 整 備 を 行 い 、観 光 客 が ま ち な か を 回 遊 で き る 環 境 を つ
く り ま す 。ま た 、中 心 市 街 地 と 西 山 本 門 寺 を 舞 台 に 、織 田 信 長
サ ミ ッ ト を 開 催 し 、本 市 と 信 長 公 の 関 わ り を 全 国 に ピ ー ア ー ル
します。
観 光 誘 客 で は 、引 き 続 き 、交 通 事 業 者 や 市 内 観 光 施 設 等 と と
も に 、観 光 商 品 開 発 や 外 国 人 の 受 入 体 制 整 備 を 進 め 、市 内 の イ
ン バ ウ ン ド 対 応 の 充 実 を 図 り ま す 。ま た 、近 隣 の 富 士 市 や 富 士
河 口 湖 町 と の 連 携 を 強 化 す る と と も に 、特 に 富 士 地 域 で は 、地
域全体の観光をマネジメントする観光DMOの設置に向けた
検 討 を 行 い 、マ ー ケ テ ィ ン グ 調 査 や 販 路 開 拓 を 共 同 で 進 め て い
きます。
構 成 資 産 と し て の 白 糸 の 滝 に つ い て は 、「 白 糸 ノ 滝 整 備 基 本
計 画 」に 基 づ き 、売 店 集 約 化 に 向 け た 合 意 形 成 と 、そ の 跡 地 の
公園化の基本設計に取り組んでいきます。
次 に 、( 3 ) み ん な の 幸 せ と 潤 い を 創 出 す る ま ち づ く り( 健
康福祉)であります。
ま ず 、子 育 て に 関 し て は 、放 課 後 児 童 ク ラ ブ の「 ひ が し 児 童
よし み
ク ラ ブ( 東 小 学 校 区 )」と「 吉 美 児 童 ク ラ ブ( 富 士 見 小 学 校 区 )」
に つ い て 、利 用 児 童 の 増 加 等 に よ り 、学 校 敷 地 内 に 新 た に 施 設
を 整 備 し ま す 。ま た 、増 大 す る 保 育 ニ ー ズ に 応 え る た め 、認 定
こ ど も 園 青 木 リ ズ ム の 施 設 整 備 に 対 し 補 助 を 行 い 、児 童 の 受 入
- 11 -
枠拡大を図ります。
健 康 づ く り に 関 し て は 、健 康 寿 命 を 延 伸 す る た め 、地 域 で ラ
ジ オ 体 操 を 実 施 す る 区 に 対 し 奨 励 金 を 交 付 し ま す 。ま た 、聴 覚
障 害 を 早 期 に 発 見 し 、早 期 に 療 育 を 図 る た め 、新 た に 新 生 児 の
聴 覚 検 査 に 対 す る 費 用 助 成 を 開 始 す る と と も に 、県 下 最 高 レ ベ
ル の 不 妊 ・ 不 育 症 治 療 費 助 成 事 業 を 引 き 続 き 実 施 し 、妊 娠 ・ 出
産・育児期の切れ目ない支援の一層の充実に努めていきます。
さ ら に 、骨 髄 移 植 を 推 進 す る た め 、新 た に 骨 髄 等 提 供 者( ド
ナ ー )と 、ド ナ ー が 勤 務 す る 事 業 所 に 対 し 助 成 す る 制 度 を 開 始
します。
次に医療に関して、申し上げます。
市 立 病 院 は 、平 成 2 6 年 5 月 か ら 整 形 外 科 の 診 療 体 制 の 縮 小
に よ り 整 形 外 科 病 棟 を 地 域 包 括 ケ ア 病 棟 に 変 更 し ま し た が 、医
師確保対策により整形外科診療体制の回復が期待できる状況
と な っ て き ま し た 。そ の た め 、病 棟 を 元 に 戻 す 必 要 が 生 じ て お
り ま す が 、地 域 包 括 ケ ア 病 棟 も 市 民 医 療 に 欠 く こ と の で き な い
存 在 と な っ て い る こ と か ら 、新 た に 地 域 包 括 ケ ア 病 棟 の 増 設 を
進 め ま す 。ま た 、安 全 ・ 安 心 な 医 療 サ ー ビ ス の 支 援 及 び 院 内 の
情報共有を図るため、市立病院情報システムの更新に向けて、
準備を進めます。
地 域 福 祉 に つ い て は 、市 制 施 行 7 5 周 年 記 念 事 業 と し て 、社
会 福 祉 大 会 を 開 催 し 、社 会 福 祉 功 労 者 等 の 表 彰 を 通 し て 、よ り
- 12 -
一層の地域福祉の推進を図ります。
高 齢 者 福 祉 に つ い て は 、高 齢 者 等 が で き る 限 り 住 み 慣 れ た 地
域 で 生 活 を 継 続 で き る よ う 、サ ー ビ ス 選 択 の 幅 を 広 げ た 介 護 予
防 ・ 日 常 生 活 支 援 総 合 事 業 を 開 始 し ま す 。さ ら に 、地 域 で の 支
え合いや多様な担い手による生活支援体制づくりに取り組み
ます。
ま た 、在 宅 医 療 と 介 護 を 一 体 的 に 提 供 す る た め に 、関 係 機 関
の連携体制の構築を進めます。
次 に 、( 4 ) 郷 土 に 学 び 郷 土 を 愛 す る 心 豊 か な 人 を 育 む ま ち
づくり(教育文化)であります。
義 務 教 育 に お け る 学 校 教 育 の 充 実 に つ い て は 、「 富 士 山 を 心
に 、夢 を も っ て 生 き る 子 ど も 」の 育 成 を 目 指 し て 、確 か な 学 力
が 育 つ 授 業 の 充 実 と と も に 、健 や か で た く ま し い 心 身 の 育 成 に
努めていきます。
市内全小中学校で取り組んでいる「富士山学習」において、
子 ど も の「 知 り た い 、学 び た い 」と い う 思 い を 大 切 に 、問 題 を
解 決 す る 資 質 ・ 能 力 を 育 成 し て い き ま す 。地 域 か ら 学 び 、学 ん
だことを発信する中で、世界遺産「富士山のあるまち富士宮」
への郷土愛を育むことも期待しています。
次 に 、小 学 生 を 対 象 に 作 成 し た「 外 国 語 ハ ン ド ブ ッ ク 」に つ
い て で あ り ま す が 、学 校 や 地 域 で 活 用 す る こ と に よ り 、積 極 的
- 13 -
に 外 国 語 を 使 っ て 話 そ う と す る 意 欲 を 高 め 、富 士 宮 の 良 さ を 再
認識し、郷土を愛する心を育むことにもつなげていきます。
ま た 、英 語 教 育 を 一 層 充 実 さ せ る た め 、小 中 学 校 教 職 員 の 英
語 指 導 力 を 向 上 さ せ る こ と を 目 的 に 、市 内 小 中 学 校 教 職 員 2 人
を対象に、教職員海外研修派遣を実施します。
さ ら に 、豊 か な 心 を 育 む 道 徳 教 育 に つ い て は 、道 徳 の 地 域 資
料 「 富 士 山 を こ こ ろ に 」 と 、「 子 ど も た ち の 体 験 記 」 の 活 用 を
図 り 、富 士 宮 な ら で は の 有 徳 の 人 づ く り を 一 層 推 進 し て い き ま
す。
義務教育における施設の整備については、児童・生徒の安
全・安 心 な 教 育 環 境 の 確 保 の た め 、国 の 基 準 よ り 厳 し い 静 岡 県
の耐震判定基準に満たない校舎等の耐震補強を引き続き実施
し ま す 。ま た 、良 好 な 教 育 環 境 の 確 保 及 び 長 寿 命 化 を 図 る た め 、
学校施設・設備の営繕工事を計画的かつ効率的に実施します。
しん
待 望 の 新 学 校 給 食 セ ン タ ー が 、い よ い よ 4 月 か ら 稼 働 し ま す 。
高 い 衛 生 管 理 基 準 の 下 で 、安 全 ・安 心 な 質 の 高 い 学 校 給 食 を 安
定 的 に 提 供 す る と と も に 、食 物 ア レ ル ギ ー へ の 対 応 の 充 実 、食
育に関する啓発も実施していきます。
文 化・芸 術 の 振 興 に つ い て は 、市 民 文 化 祭 や 市 民 芸 術 祭 な ど
を 通 し て 、市 民 の 文 化・芸 術 活 動 へ の 意 識 の 高 ま り を 図 り ま す 。
次に、文化財についてであります。
「 史 跡 富 士 山 整 備 基 本 計 画 」に 基 づ き 、人 穴 富 士 講 遺 跡 洞 穴
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み ず ご り ば
整 備 や 碑 塔 修 復 、 村 山 浅 間 神 社 現 況 測 量 調 査 ( 水垢離場 、
りゅうずがいけ
龍頭ヶ池等)を実施します。
ま た 、国 指 定 史 跡「 大 鹿 窪 遺 跡 」で は 、こ れ ま で の 発 掘 調 査
の 出 土 資 料 の 整 理 作 業 を 行 い 、総 括 報 告 書 を 刊 行 す る と と も に 、
「史跡大鹿窪遺跡整備基本計画」の策定に取り組みます。
埋 蔵 文 化 財 に 係 る 施 策 に つ い て は 、埋 蔵 文 化 財 図 録 作 成 及 び
埋蔵文化財講演会を実施します。
次に、スポーツ振興についてであります。
ジャパンカップ国際女子ソフトボール大会をはじめとした
国 際 大 会 や 全 国 大 会 な ど の 誘 致 に 取 り 組 む こ と で 、様 々 な 国 や
地 域 の 人 々 と の 交 流 を 深 め 、市 民 に ス ポ ー ツ へ の 興 味 を 持 つ 機
会の充実を図ります。
2 0 2 0 年 東 京 オ リ ン ピ ッ ク・パ ラ リ ン ピ ッ ク の 事 前 合 宿 誘
致 に つ い て は 、各 国 競 技 団 体 キ ー・パ ー ソ ン の 招 へ い 及 び 視 察
受入れを積極的に行っていきます。
ま た 、体 育 施 設 整 備 で は 、市 民 体 育 館 の つ り 天 井 の 耐 震 改 修
工 事 を 行 う と と も に 、新 た な 多 目 的 ス ポ ー ツ 広 場 の 整 備 に つ い
て 、検 討 委 員 会 の 意 見 を 取 り 入 れ な が ら 、引 き 続 き 、そ の 実 現
に向けて取り組んでいきます。
次 に 、( 5 ) 富 士 山 の 魅 力 を 発 揮 し た 快 適 な ま ち づ く り( 都
市整備)であります。
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ま ず 、 市 街 地 整 備 に つ い て は 、「 富 士 宮 市 世 界 遺 産 の ま ち づ
く り 整 備 基 本 構 想 」に 基 づ き 、参 道 軸 創 出 ゾ ー ン 、に ぎ わ い 創
出 ゾ ー ン の 整 備 を 積 極 的 に 行 い 、市 民 、来 訪 者 が く つ ろ ぐ こ と
ができる、にぎわい空間の創出を進めます。
街 路 整 備 に つ い て は 、田 中 青 木 線 の 早 期 事 業 化 が 図 ら れ る よ
う、その推進のための調査等を行います。
次 に 、道 路 橋 り ょ う の 安 全 確 保 に つ い て は 、修 繕 計 画 に 基 づ
き 、重 要 な 橋 り ょ う の 修 繕 を 進 め ま す 。ま た 、管 理 橋 り ょ う の
近接目視点検を行い、交通の安全を確保します。
岳 南 北 部 地 区 幹 線 道 路 整 備 事 業 に つ い て は 、用 地 取 得 等 に 必
要な用地測量及び調査を実施します。
国 道 4 6 9 号 の 整 備 促 進 に つ い て は 、国 道 に 隣 接 す る 市 町 と
連携して、国・県等の関係機関へ強く要望していきます。
次に、公園整備についてであります。
白 糸 自 然 公 園 に つ い て は 、バ ラ 園 を 拡 大 す る と と も に 、来 園
者 が 安 全・安 心 に 通 行 で き る よ う 、進 入 路 の 拡 幅 改 良 整 備 を 実
施します。
都 市 公 園 に つ い て は 、誰 も が 安 全・安 心 に 利 用 で き る 公 園 と
す る た め 、都 市 公 園 の 遊 具 の 長 寿 命 化 と 、白 尾 山 公 園 の バ リ ア
フリー化整備、外神東公園における遊具の設置を実施します。
また、地震や火災発生時における防災機能を備えるとともに、
軽スポーツなどにより市民の健康増進を図ることができる都
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たからまち
市 公 園 と し て 、( 仮 称 ) 宝 町 公 園 の 整 備 を 進 め ま す 。
次 に 、美 し い 花 い っ ぱ い の 町 づ く り の 施 策 で あ り ま す が 、富
士 山 世 界 遺 産 セ ン タ ー( 仮 称 ) の 開 館 や 、富 士 山 女 子 駅 伝 、富
士山本宮浅間大社の初詣などで市街地を多くの方々が訪れる
こ と か ら 、市 民 と と も に 中 心 市 街 地 を 色 と り ど り の 美 し い 花 で
飾 る 事 業 を 実 施 し ま す 。ま た 、登 山 道 へ フ ジ ザ ク ラ や モ ミ ジ な
どの植栽を行う、彩りある街道づくりも進めていきます。
次 に 、( 6 ) 豊 か な コ ミ ュ ニ テ ィ を 持 つ 安 全 ・ 安 心 な ま ち づ
くり(市民生活)であります。
防 災 面 で は 、平 成 3 4 年 1 2 月 1 日 か ら 適 用 さ れ る 新 た な 無
線 規 格 へ の 対 応 と し て 、同 報 無 線 の デ ジ タ ル 化 に 向 け て の 実 施
設 計 を 行 う と と も に 、平 成 3 0 年 度 か ら 段 階 的 に 設 備 の 改 修 工
事 を 実 施 し ま す 。ま た 、旧 耐 震 基 準 で 建 築 さ れ た 建 築 物 の 耐 震
補強工事に対する補助金の30万円上乗せを継続するととも
に 、耐 震 シ ェ ル タ ー 設 置 に 対 す る 補 助 を 新 た に 実 施 し 、耐 震 化
の一層の推進を図ります。
住 宅・住 環 境 に つ い て は 、本 年 度 は 市 営 万 野 住 宅 B 棟 建 築 工
事 に 着 手 し 、 引 き 続 き 、建 替 え を 進 め て い き ま す 。ま た 、空 き
家 対 策 に つ い て は 、有 効 活 用 を 進 め る と と も に 、危 険 な 空 き 家
に対する適切な対応を図ります。
次 に 、コ ミ ュ ニ テ ィ に つ い て で あ り ま す が 、老 朽 化 ・ 耐 震 性
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能 の 観 点 か ら 、富 丘 公 民 館 の 移 転 改 築 の た め 、用 地 の 取 得 に 向
け て 協 議 を 進 め ま す 。移 転 後 は 公 民 館 機 能 だ け で な く 、多 目 的
な 利 用 を 可 能 に し 、地 域 の 交 流 の 拠 点 と な る 交 流 セ ン タ ー と し
ま す 。ま た 、 富 士 根 南 地 区 に お い て も 、引 き 続 き 、地 域 交 流 拠
点施設についての意見交換を継続します。
国 際 交 流 に 関 し て は 、地 域 の 活 性 化 に つ な が る 新 た な 文 化 交
流 や 観 光 交 流 を 推 進 す る た め 、ま た 近 年 増 加 し て い る ア ジ ア か
ら の 更 な る 観 光 客 の 取 込 み を 目 的 に 、中 国 紹 興 市・韓 国 栄 州 市
に 続 き 、台 湾 台 南 市 と 友 好 交 流 都 市 協 定 締 結 に 向 け て の 準 備 を
進 め て い き ま す 。ま た グ ロ ー バ ル 化 が 急 速 に 進 展 す る 中 で 、海
外 で の ホ ー ム ス テ イ 体 験 や 現 地 学 校 等 で の 語 学 研 修 を 通 じ 、異
文 化 理 解 の 精 神 や 国 際 感 覚 を 養 う と と も に 、英 語 コ ミ ュ ニ ケ ー
シ ョ ン 能 力 の 一 層 の 向 上 を 図 る た め 、市 内 在 住 の 中 学 生 を 対 象
に 、海 外 研 修 事 業 と し て 世 界 に は ば た く 子 ど も た ち 育 成 事 業 を 、
新たに実施します。
最後に、
( 7 ) 市 民 と 一 緒 に 取 り 組 む ま ち づ く り( 市 民 参 加 ・
行財政)であります。
ま ず 地 方 創 生 に つ い て は 、定 住 人 口 の 増 加 、地 域 活 性 化 を 目
的 に 、出 会 い や 交 流 の 機 会 創 出 の た め 、同 窓 会 や 同 級 会 の 開 催
に 要 す る 経 費 の 一 部 の 助 成 、若 者 の 結 婚 に 向 け た 機 運 の 醸 成 を
目 的 と し た 実 践 セ ミ ナ ー 及 び 交 流 イ ベ ン ト を 、引 き 続 き 実 施 し
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ます。
女 性 の 活 躍 推 進 に つ い て は 、女 性 応 援 会 議 を 実 施 す る と と も
に 、女 性 活 躍 の た め の 講 演 会 や 、講 座 、セ ミ ナ ー 等 を 開 催 し て
い き ま す 。ま た 、妊 娠 期 か ら 子 育 て 期 に わ た る 継 続 し た サ ポ ー
ト 体 制 の 充 実 と し て 、母 力 応 援 プ ロ グ ラ ム 事 業 及 び ふ じ の み や
ベ ビ ー ス テ ー シ ョ ン 事 業 を 、よ り 一 層 推 進 し ま す 。さ ら に 、市
内の母親たちが記者となって富士宮の魅力を情報発信するハ
ハ ラ ッ チ の 活 動 の 充 実 を 図 り 、社 会 参 画 や 人 材 育 成 に も つ な げ
ていきます。
次 に 、移 住 ・ 定 住 促 進 事 業 に つ い て は 、首 都 圏 等 で 行 わ れ る
相 談 会 や フ ェ ア に 参 加 す る こ と で 、移 住 希 望 者 の 声 を 直 接 聞 き 、
移住実現に向けてのきめ細やかな対応をすることに重点を置
いていきます。
ふ じ の み や 寄 附 金 に つ い て は 、財 政 的 な メ リ ッ ト は も ち ろ ん
の こ と 、本 市 の 産 業 を 全 国 に 発 信 す る 絶 好 の 機 会 と 捉 え 、お 礼
品 の 品 数 を 増 や す と と も に 、本 市 を 訪 れ て い た だ く 内 容 の 充 実
を 図 っ て い き ま す 。ま た 、企 業 版 ふ る さ と 納 税 に つ い て は 、国
の 地 域 再 生 計 画 の 認 定 を 経 て 、地 域 の 活 性 化 に 資 す る 事 業 へ の
寄附を呼び掛けていきます。
次 に 、情 報 発 信 に つ い て は 、カ メ ラ 付 き 無 人 航 空 機( ド ロ ー
ン )の 活 用 に よ り 、富 士 宮 の 美 し い 景 色 等 を 俯 瞰 で 撮 影 し 、国
内外にその魅力を発信します。
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市 制 施 行 7 5 周 年 記 念 事 業 に つ い て は 、商 工 フ ェ ア や 織 田 信
長 サ ミ ッ ト の ほ か 、6 月 と 1 0 月 に 、記 念 講 演 会 を 実 施 し 、郷
土 へ の 愛 着 を 深 め て い た だ く 機 会 と す る と と も に 、地 域 を 元 気
にするイベントとします。
高 度 情 報 化 で は 、マ イ ナ ン バ ー 制 度 の 運 用 開 始 に 伴 い 、情 報
シ ス テ ム と 業 務 運 用 の 両 面 か ら 、個 人 情 報 の 保 護 対 策 を 進 め る
と と も に 、様 々 な サ イ バ ー 攻 撃 に 対 処 す る た め 、国 の 指 針 に 準
じ た 高 度 な 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 対 策 を 一 層 進 め て い き ま す 。ま た 、
地 域 間 で の 情 報 格 差 を 解 消 す る た め 、民 間 通 信 事 業 者 が 実 施 す
る 光 フ ァ イ バ 網 整 備 事 業 の 経 費 の 一 部 を 補 助 し 、未 整 備 地 域 へ
の整備を促進します。
行 政 運 営 に お い て は 、富 士 宮 市 公 共 施 設 等 総 合 管 理 計 画 を 着
実 に 推 進 し 、施 設 管 理 の 適 正 化 に 向 け 、施 設 の 維 持 管 理 の 徹 底 、
耐 震 性 確 保 及 び 長 寿 命 化 を 実 施 し ま す 。ま た 、施 設 総 量 の 適 正
化 に 向 け 、施 設 総 量 の 抑 制 、民 間 等 と の 連 携 に 関 し て 調 査 ・ 研
究を行います。
最後に、財政運営についてであります。
本 市 で は 、こ れ ま で 学 校 給 食 セ ン タ ー 建 替 え を は じ め と す る
大 型 事 業 を 実 施 す る 間 も 、公 共 施 設 整 備 の た め の 基 金 積 立 て や
財 政 調 整 基 金 取 崩 し の 抑 制 に 努 め る な ど 、積 極 財 政 と 健 全 財 政
の両立及びバランスを図るとともに、市独自の財政規律の下、
将来に向けて持続可能な成長を目指した財政運営に取り組ん
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できました。
こ れ に よ り 、財 政 の 健 全 性 を 示 す 指 標 は 改 善 が 進 み 、経 常 収
支比率についても一定の水準を維持しています。
し か し な が ら 、本 市 は 、道 路 を は じ め と す る 社 会 資 本 の 整 備
や 公 共 施 設 の 更 新 、長 寿 命 化 な ど 、市 民 生 活 の 向 上 や 市 の 発 展
の た め に 、こ れ か ら や ら な け れ ば な ら な い こ と が 、山 積 し て い
ま す 。こ れ ら の 事 柄 に 対 し て は 、積 極 的 に 取 り 組 む 考 え で あ り
ま す が 、今 後 に お い て は 、減 少 を 続 け て き た 市 債 借 入 残 高 も 増
加 に 転 じ る こ と が 予 想 さ れ る こ と か ら 、な お 一 層 、財 源 の 確 保
と単年度収支における健全性の維持に努力していかなければ
なりません。
人口減少と公共施設等資産の老朽化への対応という新たな
命 題 を 抱 え る 中 、第 5 次 富 士 宮 市 総 合 計 画 が ス タ ー ト し 、新 た
なステージを踏み出しています。
そ の よ う な 中 、活 力 あ る 元 気 な ま ち を 創 造 す る た め 、地 域 の
活性化対策など積極的な取組が行なえるよう、徹底した事務・
事業の選択と集中による効率的な財政運営を推進するととも
に 、将 来 負 担 に 配 慮 し た 財 政 規 律 を 維 持 し 、持 続 可 能 な 財 政 運
営を確立することが重要となります。
そ こ で 、平 成 2 9 年 度 予 算 に つ い て は 、市 民 ・ 企 業 ・ 行 政 が
一 体 と な り 、将 来 に 向 か っ て 誰 も が 輝 く 夢 を 持 ち 続 け る こ と が
で き 、本 市 の 将 来 都 市 像 に ふ さ わ し い 魅 力 あ ふ れ る ま ち づ く り
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を 進 め る た め 、第 5 次 富 士 宮 市 総 合 計 画 に 基 づ く 3 つ の 重 点 取
組 及 び 7 つ の 基 本 目 標 に 沿 っ て 、メ リ ハ リ の あ る 健 全 な 財 政 運
営に取り組んでいきたいと考えています。
以 上 、説 明 申 し 上 げ ま し た 重 点 施 策 及 び そ の 他 の 事 業 の 詳 細
に つ き ま し て は 、議 案 資 料 と し て 配 布 い た し ま し た「 第 5 次 富
士 宮 市 総 合 計 画 の 平 成 2 9 年 度 主 要 事 業 の 概 要 」な ど を ご 参 照
していただきたいと存じます。
4
おわりに
本 年 は 、市 制 施 行 7 5 周 年 を 迎 え る 記 念 の 年 で あ り ま す 。ま
た 、本 市 に と っ て 、多 く の チ ャ ン ス が 巡 っ て 来 て い る 時 で あ り
ます。
し ち ざ わ しょうせい
書 家 の 故 七 澤 象 聲 氏 の 作 品 に「 野 禽 翻( や き ん ひ る が え る )」
と い う 書 が あ り ま す 。こ の 言 葉 は 、野 生 の 鳥 が 踊 り 飛 ぶ よ う に
は ば た く と い う 意 味 で あ り ま し て 、実 に 力 強 く 、生 き 生 き し た
筆の動きで表現されています。
平 成 2 9 年 は 、酉 年 で す 。私 は 、富 士 宮 市 を 野 生 の 鳥 に 例 え 、
野 生 の 鳥 の よ う に た く ま し く 、踊 り 飛 ぶ 年 に し た い と 考 え て お
ります。
市 職 員 が 日 頃 、声 を 合 わ せ て 朗 読 し て い る 富 士 宮 市 職 員 執 務
八 則 の 前 文 に 、「 今 、 富 士 宮 市 は 熱 い 時 、 伸 び 盛 り の 時 、 今 頑
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張らなければいつ頑張る」と掲げています。この思いを胸に、
自 ら が 先 頭 に 立 ち 、チ ー ム 須 藤 を 支 え る 市 職 員 と と も に 、全 身
全霊をもって、市政運営に邁進してまいります。
お わ り に 、市 民 の 皆 様 、そ し て 議 員 各 位 の ご 理 解 と ご 支 援 を
お願い申し上げ、平成29年度の施政方針といたします。
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