Comments
Description
Transcript
情報通信基盤整備促進に向けてのアンケート調査結果及び整備
資料№2 情報通信基盤整備促進に向けてのアンケート調査結果 及び 超高速ブロードバンド環境拡大整備方針 説明資料 平成19年2月 三条市総合政策部情報政策課 市内における情報通信基盤に係る現状と課題 ● 現状 ・ 三条地域の大半 ブロードバンドサービス提供状況(新潟県) FTTH、CATV、ADSL、ISDN利用可 ・ 三条地域の一部 ADSL、ISDN利用可 ・ 栄地域全域 FTTH,ADSL、ISDN利用可 ・ 下田地域の下田第一局地区 ADSL、ISDN利用可 ・ 下田地域の下田第二局地区 ISDNのみ利用可 ● 課題 ・ 現在FTTH、CATVの両サービスが提供さ れていない地区は、採算性の問題から事 業者独自での事業展開は不可能に近い状 態。 ・ ADSLは、サービス提供地域であっても 電話局舎から利用者宅までの距離により、 利用できない世帯も存在する。( 下田地域 の下田第二局にあっては、ADSLを整備し たとしても、同様の理由で利用できない世 帯が多数残ることになると考えられる。) 注 FTTH:光ファイバー網によるサービス。 CATV:ケーブルテレビサービス。 【出典:信越総合通信局HP(http://www.shinetsu-bt.go.jp/sbt/toukei/bbmap/bb_niigata.htm)】 1 住民ニーズ(アンケート調査概要) 1 調査の目的 高速通信回線サービス等を利用することができない地域における通信基盤整備促進に向けての意 向をふまえて、今後事業者に対して情報通信基盤の整備を要望するなど、市として情報通信の格差 の縮小に向けての取り組むための計画に反映することを目的とする。 2 実施期間 市民アンケート : 平成18年7月14日(金)~8月18日(金) 事業者アンケート: 平成18年8月1日(金)~8月31日(木) 3 対象地区 下田地域全域及び三条地域の一部(光ファイバー、ケーブルテレビの両サービスが提供されていな い地区【行政区:北野、白山、須戸、柳場、柳川、三貫地、上保内、みずほ、下保内、上野原、柳沢】) 4 送付数 市民アンケート : 4,304世帯(広報配布部数による) 事業者アンケート: 550事業所 5 回収数 市民アンケート : 1,385通(回収率 32.18%) 事業者アンケート: 171通(回収率 31.09%) 2 住民ニーズ①(インターネット利用率・利用回線) ・市民のインターネット利用率は約41%で、平成16年度に実施したアンケートでの利用率50.4%と比較すると 10%程度下回っている。また、その66%はADSLを利用し、ISDNの利用も約15%存在する。 ・事業者のインターネット利用率は約73%で、大半の事業者が利用している。また、その約65%はADSLを利 用し、ISDNの利用も約20%存在する。 インターネット利用率 インターネット利用回線 ●市民アンケート ●市民アンケート インターネット利用回線(市民アンケート) インターネット利用率(市民アンケート) 40.6% N=1,385 0% 10% 20% 58.7% 30% 40% 利用している 50% 60% 利用していない 0.7% 70% 80% 90% 66.0% N=562 0% 100% 72.5% 10% 20% 30% ISDN 40% 50% 一般電話回線 60% 不明 70% その他 80% 0.2% 16.5% 0.5% 1.6% 90% 100% 無回答 ●事業者アンケート インターネット利用率(事業者アンケート) 0% 20% ADSL ●事業者アンケート N=171 10% 無回答 15.1% 30% 40% 利用している インターネット利用回線(事業者アンケート) 27.5% 50% 60% 利用していない 70% 無回答 80% 90% 0.0% 100% 65.3% N=124 0% 10% 20% ADSL 30% ISDN 20.2% 40% 50% 一般電話回線 不明 60% 70% その他 80% 1.6% 9.7% 3.2% 0.0% 90% 100% 無回答 3 住民ニーズ②(整備希望) ・光ファイバーは、市民の約52%、事業者の約68%が整備を希望。(整備不要:市民約8%、事業者約6%) ・ケーブルテレビは、市民の約32%、事業者の約31%が整備を希望(整備不要:市民約23%、事業者約23%) 単純計算では・・・ 両通信基盤ともに FTTH:2,228世帯、116事業者 CATV:1,392世帯、53事業者 が整備を希望しているとなるが・・・ 光ファイバー ケーブルテレビ ●市民アンケート ●市民アンケート 光ファイバー整備希望 51.77% 合計(N=1,385) 0% 10% 20% ケーブルテレビ整備希望 7.80% 30% 40% 是非整備して欲しい 50% 35.67% 60% 整備しなくてよい 70% わからない 4.77% 80% 90% 32.35% 合計(N=1,385) 100% 0% 10% 無回答 20% 20% 50% 60% 整備しなくてよい 70% 80% わからない 5.20% 90% 100% 無回答 ケーブルテレビ整備希望 67.84% 10% 40% 39.13% ●事業者アンケート 光ファイバー整備希望 0% 30% 是非整備して欲しい ●事業者アンケート 合計(N=171) 23.32% 30% 是非整備して欲しい 5.85% 40% 50% 60% 整備しなくてよい 70% わからない 23.98% 80% 無回答 90% 2.34% 100% 30.99% 合計(N=171) 0% 10% 20% 22.81% 30% 是非整備して欲しい 40% 39.18% 50% 60% 整備しなくてよい 70% わからない 7.02% 80% 90% 100% 無回答 4 住民ニーズ③(加入意向) ・光ファイバーに関して、「是非加入したい」は、市民の約19%、事業者の約29%、「条件によっては加入したい」は市 民の40%、事業者の約40%が回答し、合計で約60%以上が加入したいと考えている。(「加入しない」の約10倍。) ・ケーブルテレビに関して、「是非加入したい」は、市民の約9%、事業者の約11%、「条件によっては加入したい」は市 民の約34%、事業者の約30%が回答し、合計で40%以上が加入したいと考えている。(「加入しない」の約2倍。) 単純計算では・・・ FTTH:2,526世帯(是非:805世帯)、119事業者 CATV:1,877世帯(是非:407世帯) 、70事業者 が加入意向を有することになるが・・・ 両通信基盤ともに 光ファイバー ケーブルテレビ ●市民アンケート ●市民アンケート ケーブルテレビ加入意向 光ファイバー加入意向 18.70% 合計(N=1,385) 0% 40.00% 10% 20% 30% 是非加入したい 40% 6.43% 50% 条件によっては加入したい 29.24% 60% 70% 加入しない 80% わからない 5.63% 90% 9.46% 合計(N=1,385) 100% 0% 無回答 34.15% 10% 20% 是非加入したい ●事業者アンケート 29.24% 0% 10% 20% 是非加入したい 40% 32.20% 50% 60% 条件によっては加入したい 70% 加入しない 80% わからない 8.23% 90% 100% 無回答 ●事業者アンケート ケーブルテレビ加入意向 光ファイバー加入意向 合計(N=171) 30% 15.96% 40.35% 30% 40% 50% 条件によっては加入したい 7.60% 60% 70% 加入しない 17.54% 80% わからない 90% 無回答 5.26% 100% 10.53% 合計(N=171) 0% 10% 30.41% 20% 是非加入したい 30% 21.05% 40% 50% 条件によっては加入したい 27.49% 60% 70% 加入しない 80% わからない 10.53% 90% 100% 無回答 5 住民ニーズ④(加入条件) • 市民、事業者ともに、また、光ファイバー、ケーブルテレビ 両通信基盤ともに「月額利用料の低減」を条件とする人が 約80%以上を占めている。 光ファイバー ケーブルテレビ ●市民アンケート ●市民アンケート 光ファイバー加入条件 13.90% 合計(N=554) 0% 10% 初期費用の低減 ケーブルテレビ加入条件 0.72% 5.05% 1.44% 85.74% 20% 30% 40% 月額利用料の低減 50% 60% 70% 80% 通信による放送サービスの開始 90% その他 100% 合計(N=473) 110% 無回答 16.91% 0% 10% 20% 30% 初期費用の低減 放送するチャンネルの更なる多様化 ●事業者アンケート 15.94% 0% 10% 初期費用の低減 30% 50% 60% 70% 月額利用料の低減 その他 80% 90% 100% 110% 120% 通信速度の高速化 無回答 ケーブルテレビ加入条件 1.45% 0.00% 0.00% 86.96% 20% 40% ●事業者アンケート 光ファイバー加入条件 合計(N=69) 1.06% 4.23%10.57% 0.42% 76.96% 40% 月額利用料の低減 50% 60% 70% 80% 通信による放送サービスの開始 90% その他 100% 110% 無回答 合計(N=52) 9.62% 0% 10% 5.77%5.77% 1.92% 0.00% 90.38% 20% 30% 初期費用の低減 放送するチャンネルの更なる多様化 40% 50% 月額利用料の低減 その他 60% 70% 80% 90% 100% 110% 120% 通信速度の高速化 無回答 6 【参考】 情報通信基盤別料金比較表 通信事業者 NTT東日本 Yahoo!BB NCT 初期費用 サービス名 Bフレッツ フレッツADSLモアⅢ フレッツISDN 50M MEGA30プラン 通信速度 100Mbps 47Mbps 0.06Mbps 50Mbps 30Mbps 契約料 840円 840円 840円 工事費 3,150円 3,203円 2,100円 合計 3,990円 4,043円 2,940円 備考 15,750円 0円 15,750円 ※ Bフレッツについては、現在使用中の電話番号で「ひかり電話」に変更する場合の費用。(「ひかり電話」に変更しない場合、工 事費は不要) ※ NTT東日本関係費用については、一般電話回線からの変更に係る費用のため、使用回線により費用に若干の違いあり。(例: ISDNからADSLに変更する場合は合計6,090円となる。) ※ フレッツADSLについては、ADSLモデムを利用者が設置する場合の費用であり、NTTが訪問し設置する場合、合計19,583 円となる。) ※ Yahoo!BBについては、工事費は月額利用料に含まれる。(84円/月×60ヶ月) ※ 各社ともサービス期間による割引料金が含まれているため、サービス利用開始時期により金額が変更となる可能性あり。 7 【参考】 情報通信基盤別料金比較表 通信事業者 NTT東日本 Yahoo!BB NCT サービス名 Bフレッツ フレッツADSLモアⅢ フレッツISDN 50M MEGA30プラン 通信速度 100Mbps 47Mbps 0.06Mbps 50Mbps 30Mbps 月額費用 通信回線利用料 5,460円 3,507円 2,940円 4,206円 4,725円 プロバイダ利用料 525円 525円 735円 電話基本料 525円 1,680円 2,919円 1,680円 1,680円 6,510円 5,712円 6,594円 5,886円 6,405円 フレッツADSL との比較 798円 0円 882円 174円 693円 フレッツISDN との比較 -84円 -882円 0円 -708円 -189円 Yahoo!BB との比較 624円 -174円 708円 0円 519円 合計 備考 使用基盤別 月額費用差額 ※ 各社のホームページに掲載された情報により比較。 ※ Bフレッツは、一般電話回線から「ひかり電話」に変更した場合の費用であり、「ひかり電話」に変更しない場合、通信回線利用 料にルータのレンタル料(約400円~)が追加となり、電話基本料も1,680円となる。 ※ NCTは、通信サービスだけの料金であり、放送サービスを利用する場合、別途費用が発生。 ※ プロバイダ利用料は、「Bフレッツ」「フレッツADSL」では「BB.excite」で、「フレッツISDN」では「ぷらら」で試算しているため、利 用するプロバイダによって増減もありえる。また、「Yahoo!BB」「NCT」については通信回線利用料に含まれる。 8 市内における情報通信基盤整備方針案比較表 アンケート調査ではCATVよりFTTHを望む意見が高い割合を占めているため、 FTTHによる超高速ブロードバンド環境拡大について検討する。 案① 案② ※ ※ ※ ※ 第二三条局 下田第一局 下田第二局 整備方法 NTT独自 整備 NTT独自 整備 市が FTTH整備 必要経費 0円 0円 91百万円 必要需要数 410/5145 490/2960 240/678 整備方法 NTT独自 整備 市が FTTH整備 市が FTTH整備 必要経費 0円 300百万円 91百万円 必要需要数 410/5145 205/2960 240/678 備考 経費合計 91百万円 391百万円 第二三条局は、電話番号が38-****、39-****、31-5***の地域(世帯)≪*は数字≫ 下田第一局は、電話番号が46-****、41-2***の地域(世帯)≪*は数字≫ 下田第二局は、電話番号が47-****、41-3***の地域(世帯)≪*は数字≫ 下田第二局でNTTが独自に整備する場合の必要需要数は405/678。 案②では多額の費用が必要なため、案①での推進に向け通信事業者等と協議を 行い、超高速ブロードバンド環境の拡大を図る方向で検討を進める。 推進方法 : 住民説明会の開催、仮申込書の取りまとめ、国の交付金活用による基盤整備 等 9 アンケート結果による単純計算での加入者試算 市民アンケートによる「光ファイバー網が整備された場合の加入について」で「是非加入したい」と回答した方の電話局舎別 割合は・・・ 第二三条局 下田第一局 下田第二局 合 計 回答者総数 386 788 211 1,385 「是非加入したい」 回答者数 93 139 57 259 是非加入したい人の割合 16.32% 17.64% 27.01% 18.70% この割合で単純計算により、加入見込者を試算・・・ 第二三条局 下田第一局 下田第二局 現固定網加入回線数 5,145 2,960 678 試算による仮申込数 約840 約522 約183 NTT独自整備目標数 410 490 405 アンケートの低回収率により、 ブロードバンド環境に関心が 薄い世帯が多いと考えられ、 実際に仮申込する人は、試 算よりも下回ることが想像で きる。 備考 上記回線数×割合 市としての取り組みだけでは超高速ブロードバンド環境 の拡大は難しいと考えられるため、地域や各種団体から の協力が不可欠。 3つの電話局舎での仮申込者数合算によるサービス提供依頼が、地区全体として早期 サービス開始に向けての近道となる。 10 情報通信基盤整備想定スケジュール(案) H18年度 ~3月 7月~ 9月 H20年度 1月~ 3月 10月~ 12月 4月~ 6月 7月~ 9月 12月 1月~ 3月 サービス開始 実施設計 国への交付金 申請・交付決定 予算要求 予算議決 交付金要望調査 10月~ サービス開始 による工事 NTT 仮申込書によりNTTへ依頼 ・住民説明会 下田第二局 議会へ方針等説明 下田第一局 4月~ 6月 ・仮申込書取りまとめ 第二三条局 H19年度 工事 ※ サービス開始時期は仮定。(NTT内部で提供開始の決定がされてから約1年) ● 留意事項 ・ 下田第二局へのFTTHを整備・誘致にあたっては、下田第二局地域単独で必要需要数を集めることは困難と考えられるため、第 二三条局、下田第一局で集まった需要数の3局分合算によるサービス展開の依頼が必要と考えられる。 ・ 国による地域情報通信基盤整備推進交付金の2次募集、3次募集がある場合、仮申込書の取りまとめ状況によっては、実施時期 を早める検討も必要。 ・ 今後、地上デジタル放送の難視聴地域対策も検討が必要と考えられる。 11