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No.51 [PDFファイル/1.04MB]

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No.51 [PDFファイル/1.04MB]
(H24. 8 .31 発行)
宮城県林業普及活動情報
2012.8月号
No.51
もくじ
各地の林業普及活動情報
P 2∼ 14
○「林業体験学習会を開催」
○「森林施業プランナーを育成しています!」
○「ハタケシメジの生産再開を目指して!」
○「放射能汚染で樹皮が滞留!」
○「鬼首山の子探検隊への活動支援」
○「市町村公共建築物における木材利用促進方針書策定支援」
○「森林経営計画策定に係る説明会を開催」
○「労働安全研修会の開催」
○「古川地区林研連解散総会」
○「鬼首小の下刈り体験」
○「中新田小の下刈り体験」
○「森林経営計画の作成に向けた説明会に参加」
○「一迫林林業研究会総会に出席」
○「森林経営計画作成に向けて」
○「森林施業プランナー育成事業」
○「ニホンジカ被害防除に向けて」
○「夏休み親子木工教室」
○「もくもく親子工作コンクール・登米市ふるさと絵画展表彰式」
○「宮城県産LVLで造る強い家見学ツアーを開催」
○「原木しいたけ(露地)の出荷制限解除の準備開始」
○「米川活性化サポート会議事務打合せ会を実施」
○「県森林施業プランナー研修事前打合せ会を実施」
○「南三陸町災害公営住宅建設協議会木材部会」
○「安全安心な舞茸販売を目指して」
○「防潮林再生に関する講演会を開催」
○「気仙沼森のアカデミーが開校」
○「ハタケシメジ野外栽培実証試験地を設置しました」
○「宮城県森林施業プランナー育成事業取組支援」
-1-
(大河原地方振興事務所)
(仙台地方振興事務所)
(仙台地方振興事務所)
(仙台地方振興事務所)
(北部地方振興事務所)
(北部地方振興事務所)
(北部地方振興事務所)
(北部地方振興事務所)
(北部地方振興事務所)
(北部地方振興事務所)
(北部地方振興事務所)
(栗原地域事務所)
(栗原地域事務所)
(東部地方振興事務所)
(東部地方振興事務所)
(東部地方振興事務所)
(東部地方振興事務所)
(登米地域事務所)
(登米地域事務所)
(登米地域事務所)
(登米地域事務所)
(登米地域事務所)
(登米地域事務所)
(登米地域事務所)
(気仙沼地方振興事務所)
(気仙沼地方振興事務所)
(気仙沼地方振興事務所)
(林業技術総合センター)
「林業体験学習会を開催」
大河原地方振興事務所
【8月8日(水)】
柴田農林高等学校の森林環境科の2年生
に対して林業体験学習会を開催しました。
学校所有の演習林が青根温泉に近いこと
から演習林と温泉街を結びつけた観光のあ
り方を主題として,演習林を活用して何が
出来るかグループ討議及び発表を行うとと
もに,森林基礎学習として,地域の森林資
源,青根温泉,演習林等についてクイズ形
式による座学を実施しました。
今回の学習会は与えられたテーマに対し
て,グループ毎に演習林内を踏査し,意見
を出し合い,検討,発表するという新しい
試みでしたが,生徒達は慣れない作業のせ
いか,思うように作業が進まないグループ
も見られましたが,先生や普及指導員のア
ドバイスにより,時間の経過とともに自発
的に作業を進め,全てのグループが検討結
果をとりまとめて,発表を行いました。
生徒達は,座学や自らの演習林踏査によ
って,地域の森林資源,当たり前のように
何気なく接していた演習林の必要性,森林
林業について興味を抱き,理解を深めたよ
うで,今回の学習会における森林林業に対
する生徒の意識改善が,今後の生徒の就業
選択等の一つの要素になり,地域林業を担
う後継者育成に繋がることが期待されま
す。
演習林を踏査する生徒達
検討作業の様子
-2-
「森林施業プランナーを育成しています!」
∼【現地研修会を開催】∼
仙台地方振興事務所
【8月23日(木)】
安定した森林経営をプランニングする人材
の育成を図るため,間伐の推進や路網の整備,
低コスト作業システムの確立などをテーマ
に,管内林業事業体の職員を対象に現地研修
会を開催しました。
研修では,路肩の崩落防止対策や,排水対
策などについて指導を行いましたが, 今後
は生産コストの分析など,森林施業プラン
ナーに必要な知識等の修得に向けた研修を
行っていきます。
【現地研修会の様子】
「ハタケシメジの生産再開を目指して!」
∼【ハタケシメジ実証試験地を設置】∼
仙台地方振興事務所
【8月29日(水)】
野外栽培用ハタケシメジの生産において,
原発事故による放射性物質が,栽培環境や資
材,子実体にどのような影響があるのか確認
するために実証圃を設置しました。
汚染されていない資材を使用し,散水など
の管理や,菌糸の生育状況と併せて,子実体
と放射性物質の関連などについて確認し,安
心・安全な食材を消費者に提供できるよう継
続して調査を実施します。
【実証圃の設置状況】
「放射能汚染で樹皮が滞留!」
∼【賠償請求に向けた協議】∼
仙台地方振興事務所
【8月28日(火)】
仙台市内に本社を置く林業事業体から,
原発事故による菌床用オガ粉の売り上げ減
少や,木材チップの製造過程で発生する樹
皮の処分に苦慮しているとの相談を受け,
損害賠償請求に向けた,東電東北補償相談
センターとの現地協議を行いました。
その結果,原発事故に伴う利益の減少,
返品に係る経費,風評被害は補償対象とな
ることが確認出来ましたが,樹皮について
は,保管方法や場所の確保等の問題がある
ことから,今後関係機関と連携しながら支
援を行っていきます。
【行き場のない樹皮の山】
-3-
「鬼首山の子探検隊への活動支援」
∼海の子山の子交流会「星に願いを友だちの
輪を広げよう」∼
北部地方振興事務所
【8月4日(土)】
大崎市鳴子鬼首公民館が主催している鬼首
山の子探検隊の活動の一環として,石巻市牡
鹿公民館と初めて合同で企画した「海の子山
の子交流会」が開催されました。
「星に願いを友だちの輪を広げよう」のテ
ーマに地元鬼首小から22名と石巻牡鹿地区小
から13名の総勢35名の参加があり,オニコウ
ベスキー場や鬼首基幹集落センター等を会場
に鳴子林業研究会連絡協議会員や当事務所職
員が講師を務め,森林散策や木製短冊作り,
メモリアル木製ツリー作りなど盛りだくさん
のカリキュラムで行いました。
東日本大震災で被災した石巻の子どもたち
を招いての交流会で,すぐにうち解けられる
か心配でしたが,共通の時間を過ごす中で心
がうち解けた雰囲気となっていました。
この海と山の交流が続きますように
「市町村公共建築物における木材利用
促進方針書策定支援」
∼市町村でも積極的な木造公共建築物化を∼
北部地方振興事務所
【8月7日(火),8日(水),10 日(金)】
平成22年10月に施行された「公共建築物
等における木材利用の促進に関する法律」に
基づき,策定することになっている市町村方
針書の策定指導を行いました。
法制化されて,2年が経過しているにもか
かわらず,市町担当者からは策定のメリット
が仲々伝わらないとの声があるため,再度方
針書の必要性等について説明し,理解を深め
ていただきました。
市の木造公共建築物化はを積極的に
-4-
「森林経営計画策定に係る説明会を開
催」
∼所有山林の適正な経営に向けて∼
北部地方振興事務所
【8月6日(月):西川北部分林組合】
【8月9日(木):小向契約講】
【8月 20 日(月):鳴子林研,森組青年部
鳴子支部】
森林施業計画を策定している団体から森
林経営計画説明会の要望があったため,各
地区の集会所において説明会を開催したと
ころ合計で37名の出席がありました。
各団体ごとに違う森林面積,所有形態に
応じた内容で説明を行い,経営計画制度へ
の取組について,理解を得ることができま
した。今後は,計画の策定に向けた普及指
導を継続して実施して参ります。
将来の山林の姿に熱い議論が展開されました
「労働安全研修会の開催」
∼労働安全研修会の開催∼
北部地方振興事務所
【8 月 13 日(月)】
労働災害の発生を防止するため,安全作業
の基本を学ぶ,労働安全研修会を大崎森林組
合作業班を対象として開催しました。
研修会では,最近の林業労働災害の発生状
況,作業別死亡災害,災害事例,熱中症など
について説明しました。
近年は,伐木作業のなかでも,かかり木処
理が死亡事故で最も多いケースであることか
ら,事前の点検,段取り,巡視などの重要性
を伝えました。
大崎森林組合作業班員集合!
-5-
「古川地区林研連解散総会」
∼半世紀続いた活動に幕∼
北部地方振興事務所
【8月2日(木)】
大崎市岩出山地区において,平成24年
度古川地区林業研究会連絡協議会(以下,
協議会)通常総会が参加者20名の下,開
催されました。事務所からは3名が出席し,
林研に関連する事業の情報提供のほか,会
員との情報交換を行いました。
本総会では,協議会の解散について議案
が提出され,解散に至った理由や経緯につ
いて説明を求める声が挙がりましたが,最
後には全会一致で承認されました。
協議会は51年の歴史に幕を閉じます
が,今後は年一回程度の交流会を開催し,
林研同士連携を継続することとしていま
す。
総会の様子(会長あいさつ)
「鬼首小の下刈り体験」
∼立派に育てぼくらの木∼
北部地方振興事務所
【8月 30 日(木)】
大崎市鳴子温泉鬼首地区において,鬼首
小学校5・6年生13名を対象とした総合
的な学習時間「森のめぐみ」の第二回目の
活動が行われ,第一回目の活動で植林した
場所の下刈りを行いました。開始に先立ち
事務所の職員から下刈鎌の使い方などを説
明し,ケガをしないよう特に注意しました。
植栽地は,下草が適度に繁茂しており体
験には丁度良い環境で,子供達は植栽した
樹木を伐らないよう気をつけながら,慣れ
ない下刈作業に汗を流しました。
-6-
右手と右足を前に,足下注意
「中新田小の下刈り体験」
∼スギの生長は良好,下草は不良∼
北部地方振興事務所
【8月 31 日(金)】
加美町下田多川 地区において,中新田小
学校5年生79名を対象とした下刈り体験
学習が行われました。6月に植栽し,自分
が植えたスギの周りを刈払います。当日は,
現場に着いたらすぐに作業が始められるよ
う,実際に周囲の草を刈る等して鎌の使い
方を分かり易く説明するとともに,下刈り
を行う意義も解説しました。
早速,班ごとに作業を開始しましたが,植
栽間隔が狭いので,作業のスペースを充分に
とり,事故が起きないように注意しました。
現場の傾斜は緩やかで,下草もあまりないた
め作業は順調に終了し,作業終了後は,刈払
い機による下刈りの実演を行いました。
子供たちは炎天下の作業で疲れたようでし
たが,自分の植えたスギの生長に満足した表
情でした。
-7-
自分のスギを伐らないよう注意して
「森林経営計画の作成に向けた説明会
に参加」
北部地方振興事務所栗原地域事務所
【8月20日(月)】
栗駒高原森林組合が主催した,「森林経
営計画」の制度に関する森林所有者への説
明会に出席し,本計画作成による補助事業
上の優位性や課税の減免などの優遇措置に
ついて説明を行いました。
説明会は「森林経営計画」予定地区の共
有林の所有者10名に案内しましたが,参加
は,その共有林を代表する森林所有者1名
にとどまりましたが,今後の計画作成まで
の手続きとスケジュールについて詳細な説
明を行い,共有者の施業に関する委任状の
取りまとめなどを依頼し,承諾を得ました。
また,「森林経営計画」制度の内容はも
とより,その作成により森林所有者にとっ
て何のメリットがあるのか,具体的に説明
・提示が必要であるとの意見が出され,森
林所有者の合意形成を得るための課題も明
らかとなりました。
森林所有者への説明の状況
「一迫林林業研究会総会に出席」
北部地方振興事務所栗原地域事務所
【8月24日(金)】
栗原市一迫真坂地内において,一迫林業研
究会の総会が開催されました。
一迫林研は昨年から,くりはらプロジェク
トの一員となり,くりはらツーリズムとも共
催し,間伐材利用の「水車」の作製を行って
います。今年も 11 月上旬の連休時に くり
はら博覧会らいん 2012 の活動において「林
間学校」を開催し,水車の更新1基と補修2
基を予定しています。
総会終了後,林業普及指導員が,「森林・
林業再生プラン」と今後の林業のあり方や方
向性について紹介し,間伐の実施,事業要件
等森林経営計画における税制の優遇措置につ
いて説明しました。
総会の様子
-8-
「森林経営計画作成に向けて」
∼石巻市における計画作成推進∼
東部地方振興事務所
【8 月 17 日(金)ほか】
石巻市における私有林・市有林の 森林経
営計画の作成を円滑に行うため,石巻市,
石巻地区森林組合,事務所の三者による検
討会を開催しました。
私有林 7 団地と市有林の作成スケジュール
及び間伐実施計画の調整等について協議する
とともに,森林整備地域活動支援交付金事業
による経営計画作成対象行為及び成果報告関
係事務の確認を行いました。
今後は,進捗状況の確認等と合わせて月1
回程度開催していくこととしました。
森林経営計画作成に向けた検討状況
「森林施業プランナー育成事業」
∼効率的な森林施業の確立を目指して∼
東部地方振興事務所
【8 月 28 日(火)】
森林施業プランナー研修の対象団地におけ
る現地検討を,登米地域事務所と合同で実施
し,昨年度,登米で開設した作業道の状況の
確認と,今年度施業を行う団地の実施計画等
について意見交換を行いました。
今後は,それぞれの団地において作業道開
設を含めた間伐による素材生産施業を実施
後,効率的な路網開設技術について,外部講
師による研修を実施することとしています。
各森林組合プランナーによる現地検討
「ニホンジカ被害防除に向けて」
∼平面防鹿柵の効果を検証∼
東部地方振興事務所
【8 月 13 日(月)ほか】
東部地方振興事務所では,平成22年度から
異なる4タイプの平面防鹿柵による試験区を
設置し,ニホンジカの防除効果の検証を行っ
ています。
もっとも食害の少なかったD試験区でも進
入痕が確認されていたので,2台のセンサー
カメラにより撮影したところ,雌ジカが進入
している状況を確認できました。
このため,カメラの設置箇所を変更し,進
入経路の調査を継続して実施していきます。
D区センサーカメラに写るニホンシカ
-9-
「夏休み親子木工教室」
∼桃生勤労青少年ホーム軽運動場∼
東部地方振興事務所
【8 月 18 日(土)】
宮城北部流域森林・林業活性化センター石
巻支部による市内の児童を対象とした親子木
工教室が開催されました。
今回は,あらかじめカットした部材をも
とに,小物を収納できるトートベンチの制
作に取り組みました。暑さを忘れ,おじい
さん・おばあさんを交えた親子三代が汗を
流しながら 制作していた様子は,夏休みの
貴重な思い出の一コマとなることでしょう。
暑さを忘れ,制作に夢中
l
「もくもく親子工作コンクール
・登米市ふるさと絵画展」表彰式
北部地方振興事務所 登米地域事務所
8月16日,協同組合もくもくランド主催の
「もくもく親子工作コンクール・登米市ふる
さと絵画展表彰式」を後援し,児童生徒13名
の親子の参加を得て,もくもく大賞(登米市
長賞)の授与に続き,もくもく賞の授与等を
行いました。更に、もくもくランド理事長賞
・木工組合理事長賞と津山町森林組合長賞等
の授与が行われました。
受賞した児童は皆,嬉しそうでした。全体
講評では,作品の独創性を評価するとともに,
森林の働きと木材の利点について説明し,理
解を得ました。
受賞おめでとうございます!
「宮城県産LVLで造る強い家」
見学ツアーを開催
北部地方振興事務所 登米地域事務所
8月17日に,セイホク株式会社主催の「宮
城県産LVLで造る強い家」見学会が行われ,
登米市と管内森林組合等の参加を得て見学ツ
アーを実施しました。ツアーでは丸太の生産
地域認証をツールに地方自治体の公共事業を
率先垂範とし,住宅に占めるLVLと針葉樹合
板の割合が高まれば,地産地消と森林組合等
の素材出荷量の増加が推進されることが理解
されると同時に登米市と県林業サイドの住宅
助成制度に沿うことも確認されました。
なお,登米市には,選挙看板に国産針葉樹
合板の使用を検討いただくようお願いしまし
た。
- 10 -
LVLは強度・品質に優れてるんだなー
「原木しいたけ(露地)の出荷制限解除」の準備
開始
東部地方振興事務所登米地域事務所
8月27日,登米市と連携し,原木しいたけ
(露地)の生産再開を目指す森林組合及び生
産者に対し,安全なほだ木の配布を行いまし
た。
この原木は,登米市東和町の生産者が秋田
県から購入し,今年の春に植菌したもので,
菌の特性から今年の秋にも少量ながら発生す
るそうです。
栽培環境と放射能の移行率の関係が不明な
ど,まだまだ手探りの状態ですが,秋に発生
するしいたけの放射能検査を実施をしなが
ら,出荷制限の解除に向け,一歩一歩前に進
みたいと思います。
安全なほだ木が各地のほだ場に向け出発
「米川活性化サポート会議」
事務打合せ会を実施
北部地方振興事務所 登米地域事務所
【8月27日】
登米市東和町米川の中山間地域の活性化を
目指した「米川活性化サポート会議」の事務
打合わせ(米川生産森林組合・登米市・県)を
実施しました。
秋の行事として「『きのこ狩りと木工教室』
森林体験」と「市民(シチズン)参加の新たな
森林づくり」を実施し,両日で,きのこ狩り
・木工教室・広葉樹播種・植林・地球環境を
救う「エコ戦隊ショー」を参加者に体験して
貰うこととなりました。 県と登米市はこれ
ら行事の支援を通じて,地域の活性化を図る
ことを確認しました。
すばらしい計画だ!
「県森林施業プランナー研修」
事前打合せ会を実施
北部地方振興事務所 登米地域事務所
【8月28日】
県森林施業プランナー研修の森林作業道に
係る研修を東部地方振興事務所と合同で行い
ました。また,講師を招聘するための打合会
を関係森林組合参加の下で,森林作業道の現
地確認を合わせて実施しました。
当事務所からは登米町森林組合の平成23年
度完了森林作業道と津山町森林組合の平成24
年度実施予定森林作業道の起点を確認し,線
形の検討と開設工事の進め方について説明し
ました。
なお,講師として,東大の酒井教授を講師
として招聘することで合意しました。
- 11 -
担当から洗越しの説明
「南三陸町災害公営住宅建設協議会木
材部会」
東部地方振興事務所登米地域事務所
【8月28日】
災害公営住宅建設に取り組む「南三陸町木
造災害公営住宅建設推進協議会」(登米町森
組が構成員)が原材料となる丸太から製材供
給を行うため,今後の方針について,打合せ
を実施しました。
南三陸町からは,10 月末に設計見積書の
提出を求められており,参加者からは詳細プ
ランを早急にまとめ,製材の準備を進めたい
等積極的な意見が出されました。
- 12 -
木材部会の協議状況
「安全安心な舞茸販売を目指して」
東部地方振興事務所登米地域事務所
【8月31日】
登米市東和町の米川舞茸生産組合の組合員
を対象に,特用林産を巡る放射能の現状に関
する研修会及び,舞茸出荷に係る今後の対応
について打合せを行いました。
舞茸発生まで一ヶ月を切り,各組合員は「自
分の栽培している舞茸の放射能が心だ。」と
のことでした。
打合せの結果,発生した舞茸はそれぞれが
県及び登米市の放射能測定器で計測し,安全
を確認し,販売することに決まりました。
来月には安全な舞茸が直売所等にお目見え
する予定です。
熱心に説明を聴く組合員の皆さん
「防潮林再生に関する講演会を開催」
気仙沼地方振興事務所
【8月2日(木)】
南三陸森林組合主催による防潮林再生に
関する講演会が,森林組合会議室で開催さ
れました。講演会では,横浜国立大学名誉
教授の宮脇昭先生が「瓦礫を活かす森の防
潮堤が命を守る−植樹による復興・防災の
緊急提言−」と題して,震災で発生した瓦
礫を利用して防潮堤を築き,潜在自然植生
樹種であるタブノキ等を植栽する防潮林の
造成について講演を行いました。15 名の
参加者は宮脇先生の話に熱心に耳を傾けて
いました。
講演する宮脇横浜国立大学名誉教授
「気仙沼森のアカデミーが開校」
気仙沼地方振興事務所
【8月 27 日(月)・28 日(火)】
気仙沼市では,市内で木質バイオマス施
設整備の計画があることから,森林所有者
自らが伐採・搬出して施設等に搬入できる
よう伐採・搬出に関する講習会を「気仙沼
森のアカデミー」として開催しました。講
習会は,総務省の「緑の分権改革調査事業」
を活用し数回開催することにしています。
今回はチェーンソー操作や伐木造材作業
等に関する講習を1日目に座学,2日目に
実習の内容で行いました。参加者 23 名は,
猛暑にもかかわらず真剣に講習に取り組ん
でいました。
- 13 -
講習参加者等
「ハタケシメジ野外栽培実証試験地を
設置しました」
気仙沼地方振興事務所
【8月 30 日(木)】
ハタケシメジ野外栽培実証試験は,栽培
技術の改良等を目指して実施されてきまし
た。しかし,原子力発電所事故に伴う放射
能汚染が深刻化していることから,今年度
は,栽培環境・資材等の放射性物質がハタ
ケシメジにどような影響を及ぼすかを把握
するために行うことになりました。試験地
は,木枠に山砂を敷き詰め,ハタケシメジ
菌床8個を置いて山砂と鹿沼土を被せ,寒
冷紗で覆います。 また,放射性物質調査
として,空間線量や資材等に含まれる放射
性物質の測定を行います。今後,ハタケシ
メジ発生時に同様の調査とハタケシメジの
放射性物質測定を行い,影響等を把握する
ことにしています。
寒冷紗用フレーム設置後散水を実施
「宮城県森林施業プランナー育成事業」の
取組支援
林業技術総合センター 普及指導チーム
【8月28日(火)】
国・県等では,林業事業体の職員の方を
対象に,森林所有者に施業提案できる人材
を育成するための専門研修を実施していま
すが,この研修を修了した方々のスキルア
ップを図るため,県では,本年度から宮城
県森林施業プランナー育成事業を実施して
います。
当センターでは,各地方振興事務所とと
もに事業を推進しておりますが,今回は東
部地方振興事務所(登米地域事務所)管内
の取組を支援しました。
特に,登米市津山町の現場では,地方振
興事務所の提案により,2つの森林組合が
同じ山で間伐と路網整備をすることによ
り,互いに比較するという新たな取組を予
定しております。森林所有者に利益を還元
するため,森林施業を集約化し,コストの
低減を図ることが各事業体における喫緊の
課題ではありますが,このような取組が課
題解決の糸口となることを期待します。
登米市津山町の現場における打合せ状況
- 14 -
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