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専門家や関係者の方々と意見交換を図りながら 基本プラン
第4章 ̶̶ ご意見・ご提言と検討経緯 専門家や関係者の方々と意見交換を図りながら 基本プランを検討しています 1 環境アドバイザリー会議による基本プランの検討 計画構想段階から必要な環境保全対策として不可欠な からいただいた環境配慮に関する助言・提言・指導をふまえ 事項について検討するとともに、施設計画を環境保全上より 事業計画を検討して 望ましいものとするため、 「トヨタ自動車新研究開発施設 います。 環境アドバイザリー会議」を設置しています。会議体は各 今後も引き続き 環境分野を専門とする9名の外部有識者から成り、2007年 課題の検討を進めて 10月∼2009年9月に計4回の会議を開催しました。各委員 いただきます。 環境アドバイザリー会議 会議風景 ■「トヨタ自動車 新研究開発施設 環境アドバイザリー会議」委員 氏 名 ◎ 伊藤 達雄 所 属 名古屋産業大学名誉学長・特任教授 地理学・環境政策 名古屋学芸大学非常勤講師 鳥類生態学 東海学院大学教授 建築学、景観 北田 敏廣 豊橋技術科学大学教授 大気環境工学 芹沢 俊介 愛知教育大学教授 多様性植物学 成瀬 治興 愛知工業大学教授 建築学、騒音・振動 長谷川 明子 (財)日本生態系協会評議員 哺乳類生態学、ビオトープ計画 林 進 岐阜大学名誉教授 森林学 林 良嗣 名古屋大学大学院環境学研究科教授 都市持続発展計画 小笠原 昭夫 岡本 真理子 <開催状況> 第1回会議/2007年10月1日 (於: トヨタ自動車名古屋オフィス) 第2回会議/2008年3月10日 (於: トヨタ自動車名古屋オフィス) 2 専 門 分 野 第3回会議/2008年12月15日 (五十音順・敬称略、◎印=座長) (於: トヨタ自動車名古屋ビル) 第4回会議/2009年9月8日 (於: トヨタ自動車名古屋オフィス) 地元環境保護団体の方々との意見交換 本事業計画に対しては、様々なご意見が愛知県企業庁 する環境保護団体の方々と意見交換を進め、 ご意見を真摯 およびトヨタに寄せられました。また、愛知県野鳥保護連絡 に受け止めて土地利用計画や環境保全対策などのあり方に 協議会から愛知県知事および愛知県企業庁長に対して環境 ついて検討してまいりました。 その結果、 次項以下に示したよう 保全に関する要望書が提出されました。 に、土地利用計画を大幅に見直すとともに、森林・谷津田保全 こうした動きを受けて、 トヨタでは地元の自然環境に精通 のための取り組みの参考とさせていただきました。 16 3 土地利用構想における環境配慮の検討経緯 本計画については、造成事業と環境影響評価手続きの 踏まえ、環境影響の回避・低減の観点から当初の土地利用 実施主体である愛知県企業庁とともに、構想段階から環境 構想を大幅に見直し、施設規模を最大限縮小するとともに、 配慮の検討を行ってきました。 さらなる環境配慮を盛り込み、見直しを継続しています。 特に土地利用計画については、環 境 影 響 評 価方 法 書に 土地利用構想における環境配慮について、 これまでの検討 お ける意 見 および 現 地 調 査 結 果 、地 元 環 境 保 護 団 体 の 経緯を大きく3段階に分けてその検討内容を紹介します。 方々からのご意見、環境アドバイザリー会議の指導などを 1 N 土地利用構想 -1 17 凡 例 研究開発施設用地 道路用地 造成緑地 残置森林など 時 期 0 環境配慮の検討方針 環 境 配 慮 の 内 容 2007年7月 既存文献などにより地域 ●公害防止関連法令・自然環境関連法令および水源かん養保安林の指定 環境影響評価方法書 状況を把握し、事業地の 位置や規模を検討。概括 的な事業特性を想定し、 環境影響の回避・低減の 観点から土地利用構想 を立案。 区域に配慮しました。 ●自然環境の連続性確保および周辺集落との離隔距離を考慮して残置森林 を配置しました。 ●事業地周辺からの景観保全のための配慮を行いました。 500m 土地利用面積 改変区域 約410ha 非改変区域 約250ha 2 土地利用構想 - 2 N 谷津田 凡 例 谷津田 研究開発施設用地 道路用地 造成緑地 残置森林など トンネル 橋 梁 時 期 谷津田 0 環境配慮の検討方針 環 境 配 慮 の 内 容 2008年9月 環境影響評価手続きに ●現状の地形や水系を活かすとともにテストコースの一部のトンネル化や 愛知県企業庁による おける意見内容および 記者発表 現地調査結果、 地元環境 ●希少な動植物および猛禽類の生息・生育環境を保全するため、事業地計画 保護団体の方々からの 地東側の改変区域の北側への移動、事業計画地南西側の改変区域の大幅 意見、 環境アドバイザリー な縮小、 テストコースの一部トンネル化や橋梁化などにより、希少な動植物 会議の指導などを踏まえ、 土地利用構想を見直し。 500m 土地利用面積 橋梁化など地形形状に合わせた変更を行いました。 改変区域 約280ha 非改変区域 約380ha にとって重要な森林・谷津田などの環境をできる限り一体的に保全しました。 ●動物の移動経路を確保するため、事業計画地内に配置した残置森林と周辺 18 とのつながりを考慮し、テストコースおよび構内道路の一部トンネル化や 橋梁化を行いました。 3 2 ○ 土地利用構想 - 3 N 1 ○ 凡 例 研究開発施設用地 道路用地 造成緑地 残置森林など トンネル 橋 梁 0 500m 2 ○ 時 期 現時点 環境配慮の検討方針 環 境 配 慮 の 内 容 土 地 利 用 構 想 - 2に対 ●希少な動植物および猛禽類の生息・生育環境を保全するため、事業計画地 して更なる環境配慮を 検 討し、土 地 利 用 構 想 -3を策定。 1 西側の改変区域を更に縮小しました。○ ●動物の移動経路を確保するため、 テストコースの橋梁化箇所を追加しま 2 した。○ 土地利用面積 改変区域 約270ha 非改変区域 約390ha