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−科学で未来を創るこの50冊−
2012 −科学で 未 来を創るこの50 冊− 2012年10月6日 (土)∼11月30日 (金)日本科学未来館 5階 日本科学未来館による科学書のブックフェア、 それがScience Book Cafeです。 今回は、 「私たちを取り巻く科学」を 「ひと味違った視点」から見つめる50冊を紹介 します。読書の秋、絵本・小説・漫画なども織り交ぜた色とりどりの本を通して、 ゆったりと科学にひたってみませんか。 世界をさぐる5 冊 未来をつくる5 冊 科学で食べていく5 冊 科学で現実逃避したいときの5冊 科学者が書いた意外な5冊 キッズにすすめる5 冊 未来館ボランティアが選ぶ 5 冊 ノーベル賞級の研究がわかる5冊 憧れのヒーローが登場する科学本 5 冊 館長毛利衛が小さい頃読んでいた5 冊 ファンタジー!?という意味でも意外です。 [越智 響] 世界をさぐる5冊(未来館5階展示に関連した本) 『太平洋のレアアース泥が日本を救う』 加藤泰浩(PHP新書) 『幸せな未来は「ゲーム」が創る』 『深海』 ジェイン・マクゴニガル(早川書房) クレール・ヌヴィアン(晋遊舎) 人と人が簡単につながれる今だからこそ、未来を楽しくでき 207ページを見て!その姿はまるでポ○モン。不思議な姿 る気がしてきます。 [三ツ橋知沙] をした生物にたくさん出会えます。 [久保暢宏] 国益にも関わる話が、 なぜこれほど早く出版されたのか? 未来に向けたメッセージは必見です。 [久田旭彦] 多田 将(イースト・プレス) 『鏡の中の物理学』 「情報通信技術は人類に何をもたらし、 どういう意味がある のか」を考えるには、深くて良い作品。 [志水克大] 朝永振一郎(講談社学術文庫) 勧めです! [三ツ橋知沙] 『鉱物見タテ図鑑 −鉱物アソビの博物学』 フジイキョウコ(Pヴァイン・ブックス) 『選択の科学 −コロンビア大学ビジネススクール特別講義』 村山 斉(集英社インターナショナル) シーナ・アイエンガー(文藝春秋) 理論物理学者が語っているにもかかわらず、 「スイスイ頭に 選択肢は多いほど良い? 他人が選んだ方が幸せな選択? 入る」宇宙物理の話。 [安曽潤子] 社会心理学がもたらす答えは大・予想外! [桑子朋子] 田中 修(中公新書) 書いてあります。 [落合裕美] 『昆虫食入門』 内山昭一(平凡社新書) ファスナーとピラミッドの共通点は? マンモス君と、身近な 道具や機械が使える理由を探ります。 [長谷川麻子] あぁかわいい!なんておしゃれ! ラブリーな鉱物が空想世 界へ誘います。 [安曽潤子] 『かこさとし・ほしのほん(あきのほし)』 かこさとし(偕成社) 『日本沈没』 夜空に浮かぶ星座を、絵本作家かこさとしの絵と文で紹 小松左京(小学館文庫) 「植物でいるのも、楽じゃないのよ!」植物の切実な悩みが、 『道具と機械の本 −てこからコンピュータまで』 デビット・マコーレイ(岩波書店) 科学で食べていく5冊 考えられるようになりました。 [石川菜央] 『植物はすごい −生き残りをかけたしくみと工夫』 みずたまレンズで何が見える?どう見える?なぜ見える? 不思議で美しい世界へようこそ! [小宮山貴志] もし「光」が人間だったならば? 素粒子が気になる方にお 文系の私も「スーパーカミオカンデ」や「加速器」を身近に 『宇宙はなぜこんなにうまくできているのか』 『みずたまレンズ 』 今森光彦(福音館書店) 『攻殻機動隊』 士郎正宗(講談社) 『すごい実験 −高校生にもわかる素粒子物理の最前線』 キッズにすすめる5冊 介。星座の探し方や太陽系の話も。 [本田隆行] 現実逃避したストーリーと思いつつ、頭をよぎる不安。地球 科学研究の本質に触れられる超大作。 [桑子朋子] 著者の描く昆虫食は、食料がなく我慢してたべる姿ではな 『サイエンス大図鑑』 アダム・ハート=デイヴィス(河出書房新社) 科学者が書いた意外な5冊 く、楽しんで食べている未来だ。 [水野 壮] ノーベル物理学賞の益川敏英先生も推薦!「科学の美し さ」は、意味がわからなくても感動! [鈴木真一朗] 『犠牲(サクリファイス)−わが息子・脳死の11日』 『科学者という仕事 −独創性はどのように生まれるか』 『サイエンス・インポッシブル −SF世界は実現可能か』 柳田邦男(文春文庫) 酒井邦嘉(中公新書) ミチオ・カク(日本放送出版協会) 自死を図った息子の脳死から臓器提供までを、父親そして 謎の職業「研究者」、彼らはどんなときに喜び、悲しいのか。 SF映画に出てくる科学技術の実現可能性を、物理学者が 作家として生々しく描いた手記。 [岩 茜] 独創性を求めるすべての人に。 [鈴木真一朗] 幅広い視点から検証しています。 [佐尾賢太郎] 『クレーの絵本』 パウル・クレー、谷川俊太郎(講談社) 生命の法則から幸せの本質へ、科学と心をつなぐ谷川ワー ルド。 [岩 茜] 未来をつくる5冊(未来館3階展示に関連した本) 『ハイブリッド・レシピ』 都甲 潔(飛鳥新社) 『キミが大人になる頃に。−環境も人も豊かにする暮らしの かたち』 牛乳+たくあん=コーンスープ? 最新の味覚センサで計測 した圧巻のレシピ。 [宮原裕美] 『ドリアン−果物の王』 塚谷裕一(中公新書) 意外というか不思議な一冊です。 [西原 潔] 石田秀輝、古川柳蔵、電通グランドデザイン・ラボラトリー (日刊工業新聞社) 『柿の種』 読売新聞社「食ショック」取材班(中央公論新社) 寺田寅彦(岩波文庫) 真摯に考えたいあなたに。 [鈴木真一朗] 新聞記者たちの地道で体当たりな取材は、本来の食への 科学は何をすべきで、何ができるのか。今こそ切実な問い 態度にも通じる。 [森田由子] を、日常世界が投げかけてきます。 [長谷川麻子] 科学で現実逃避したいときの5冊 伊藤計劃(ハヤカワ文庫) 『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』 黒川伊保子(新潮新書) 人にとって理想の「未来」とはなんなのか、考えさせられる 『図解アリエナイ理科ノ実験室 −文部科学省不認可教 科書』 話題が満載です。 [梶原鉄平] 『建物の科学』 アリエナイ・シリーズの最新刊!オススメは「超強力ゴム銃」 ロボットをつくりたい人はこれを読むべし。ロボットを志す人 の作り方です! [鈴木真一朗] 城作りの技術、家の構造、歴史的構造物の不思議など、 先人の知恵に学ぶことができます。 [山田 清] 怪獣はガ行、車はサ行、音楽に関する言葉はラ行が多いのは [鈴木真一朗] なぜか。名付け親になる方におすすめ! 薬理凶室(三才ブックス) 米田 完、坪内孝司、大隅 久(講談社) にとってのメカの神さまの本。 [大崎章弘] 最も甘い分子と苦い分子、ナノカーといった、化学の面白い 高層建築研究会(日刊工業新聞社) 『ハーモニー』 『はじめてのロボット創造設計』 『有機化学美術館へようこそ −分子の世界の造形とドラマ』 佐藤健太郎(技術評論社) 『食ショック』 子どもが大人になる頃に、 どんな世界になっていて欲しいか 一冊。 [鈴木啓子] 未来館ボランティアが選ぶ5冊 「なぜここでドリアン?」 「なぜこんなに愛に溢れているの?」 『サイエンス・クエスト 科学の冒険 −宇宙の生命、死の 意味、数の世界』 『モマの火星探検記』 毛利 衛(講談社) 宇宙飛行士・毛利衛が児童文学作家に! 理論家の館長が アイリック・ニュート(NHK出版) 「宇宙人っているの?」 「どうして人は死ぬの?」その答え、 楽しく探してみませんか?[矢野由紀] 『チェンジング・ブルー −気候変動の謎に迫る』 『笑う科学 イグ・ノーベル賞』 大河内直彦(岩波書店) 志村幸雄(PHPサイエンス・ワールド新書) 青い海・空・地球の色が変わる? 気候変動のデータから 今年は日本人が受賞!なんとその発想の源は未来館の展 地球温暖化の真実にせまる![松尾知子] 示! 脱力系研究のモトは未来館にもアリ?![安曽潤子] 憧れのヒーローが登場する科学本5冊 『人工衛星の なぜ を科学する−だれもが抱く素朴な 疑問にズバリ答える!』 NEC「人工衛星」プロジェクトチーム(アーク出版) 「はやぶさ」などの人工衛星には秘密がいっぱい! 素朴 な疑問をわかりやすく解き明かします。 [井上美佐子] 『手塚治虫の理科教室』 手塚治虫(いそっぷ社) 手塚治虫の描いた科学マンガ集。天文学者の福江先生 のコメントと、 やっぱり『火の鳥 -未来編-』がオススメです。 ノーベル賞級の研究がわかる5冊 『基本まるわかり! 分子標的薬』 [鈴木真一朗] 『12の星のものがたり』 石川和宏(南山堂) tupera tupera(ヴィレッジブックス) 分子のレベルでターゲットを狙い撃ち! 薬のつくり方に 自らの感覚を信じ、 メッセージをシンプルに伝えようとする パラダイムシフトを起こした研究です。 [西原 潔] 作家の姿勢は、 まさに現代のヒーロー。 [高橋里英子] 『太陽と光しょくばいものがたり』 藤嶋 昭、かこさとし、村上武利、中田一弥、落合 剛、 『はやぶさ、 そうまでして君は −生みの親がはじめて明か すプロジェクト秘話』 野村知生(偕成社) 川口淳一郎(宝島社) 実験を入れながらもかわいい絵で説明が書かれていま 日本中が感動した、小惑星探査機はやぶさ。 7年にも及ぶ す。子どもも楽しめる一冊です! [田村真理子] ミッションの表・裏話を責任者が語る一冊![本田隆行] 『目で見る美しい量子力学』 外村 彰(サイエンス社) 「アハラノフ=ボーム効果」を完璧な実験で証明した外 村彰。見えない世界を見るための入門本! [本田隆行] 『好きなことに、バカになる』 細野秀雄(サンマーク出版) 材料工学の中でも電気の通るセメントやガラス製のトラン ジスタの研究で有名な細野先生の著作。 [鈴木真一朗] 『PLUTO』 浦沢直樹(小学館) アトムをリメイクした本作。 ロボットと一緒に生きる未来を 改めて考えさせられます。 [三ツ橋知沙] 『宇宙家族ヤマザキ』 山崎大地(祥伝社) 「宇宙から宇宙一の愛を込めて」。宇宙で愛をささやく直 子さんに胸きゅん☆[岡野麻衣子] ※ 括弧[ ]内は推薦者(科学コミュニケーター、スタッフ、ボランティア) :::::::: 館長毛利衛が小さい頃読んでいた5冊 :::::::: 『不思議宇宙のトムキンス』ジョージ・ガモフ (白揚社) 『グリム・イソップ童話集』 (世界文化社) 『鉄腕アトム』手塚治虫(講談社) 『変身』フランツ・カフカ(新潮文庫) 『罪と罰』フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(新潮文庫)