Comments
Description
Transcript
PDF版579KB - 三井住友アセットマネジメント
2016年8月9日 (No.1,881) 〈マーケットレポートNo.4,947〉 「AI」のインパクト②(グローバル) 「AI」は英語のArtificial Intelligenceの略で、人工知能と訳されています。1950年代から世界的に研究が 進められていますが、コンピュータの進歩により、囲碁やチェスなどのゲーム分野では、「AI」は人間を超えるレベル にまで発達しつつあります。日本でも安倍政権が今年5月に新たな成長戦略として、「AI」やロボットを積極的 に活用した「第4次産業革命」を推進することで、社会の変革と産業構造の転換を図ろうとしています。 「AI」で生活はこんなに変わる さまざまな分野での高度化が可能 ■「AI」の進歩によって、将来の我々の生活は大きく変化していくことが予想されます。「AI」がロボットやIoT(あ らゆる物がインターネットを通じてつながること)と一体になることで、例えば製造業では、省力化に加え、大量 生産工場を用いて即時対応・オーダーメイド生産が可能となります。また、製造・物流・販売の各段階で リードタイムがゼロになります。交通の分野では、自動車の完全自動運転やそれに伴う事故や渋滞、環境問 題の解消ができます。医療分野では、診断はもちろん、健診やレセプトのデータを統合し、医療体制の高度 化が進行します。 世界の「AI」市場は急拡大 研究開発は各国の国家プロジェクト ■「AI」を活用した各種先端技術の世界市場は急速に 拡大する見込みです。総務省の「インテリジェント化が 加速するICT*の未来像に関する研究会」の報告書 によれば、2025年における経済的インパクトは、低め のケースで15兆米ドル、高めのケースでは34兆米ドル との試算もあります。(*)ICT・・・情報通信技術 ■このため、各国、各企業とも「AI」技術の研究開発に 本腰を入れて注力しています。米国、EUでは「AI」を 国家プロジェクトとしています。また米国企業を中心に、 優れた技術を持つ企業のM&Aが活発化しています。 安倍政権は成長戦略で「AI」を使った「第4次産業革命」を推進 ■安倍政権は、新たな成長戦略として「AI」を活用し た「第4次産業革命」の推進を掲げています。これに より、産業構造を高度化し、社会の変革と成長を 図ろうとしています。個別企業では、トヨタが米国の シリコンバレーに「AI」技術の開発会社を設立し、 5年間で約1,000億円を投資すると発表しています。 また、ソフトバンクはスマートフォンの中核部分の設計 を握る英企業を240億ポンド(約3.3兆円)で買 収することを発表しています。「AI」関連企業の今後 の動向が大いに注目されます。 ※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。 2016年 7月 14日 「AI」で第4次産業革命(日本) 2016年 7月 13日 米国の株式市場(2016年7月)ニューヨーク(NY)株式市場が史上最高値を更新 ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘 するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、 今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾 者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。