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「戦争」を読む
「戦争」を読む 「正しい歴史認識」とまではいかなくとも、あの当時、世界に、日本に、人々に何 が起こったのかを知っていてもイイはず。 太平洋戦争終結の 69 年目を生きる、10 代のみんなへ。 「伝記」から戦争を読む 『アドルフ・ヒトラーの一族 独裁者の隠された血筋』 ヴォルフガング・シュトラール/著 289.3/ヒ 1920 年に改称したドイツの政党、「国家社会主義ドイツ労働者 党」。通称、ナチス。1945 年に解党するまで、その指導者として君 臨した、アドルフ・ヒトラーに関する衝撃的な作品。 ヒトラーは、自分の出生の秘密を生涯隠し通した-。 何故か、自分の過去にまつわる痕跡を、徹底的に削除したのである。 そのスキャンダラスな出自と家庭環境を、多数の未公開資料や当事 者の証言をもとに明らかにする。 「歴史」から戦争を読む 『世界は「太平洋戦争」とどう向き合ったか』 山崎 雅弘/著 209.7/ヤ 米英独ソ中の五大国から、タイ、モンゴル、仏印、蘭印などの植民 地まで、多くの国と地域が関係した太平洋戦争。 各国はこの戦争をどう捉え、どう対処し、又はどう利用しようとし たのか? 彼らそれぞれの視点から見ることで、単に「侵略」 ・ 「解放」とは言 い切れない、あの戦争の実態を浮き彫りにする。 『紫電改のタカ』 ちば てつや/漫画 講談社 太平洋戦争末期に日本海軍の最後の希望として配備され、防空 図書館には ないけど、 オススメ ⇒ 戦で奮戦した戦闘機「紫電改」。 それに搭乗するパイロットと、その周囲の人々を描いた戦記漫 画。 戦う軍人や航空機を勇ましく、美しく描く一方で、死と隣り合 わせの戦争の中で生きる若者たちの苦痛や苦悩を描き出した、二 面性を合わせ持つ異色の作品。 「兵器」から戦争を読む 『奇想天外兵器番付 東&西』 渓 由葵夫/著 559/タ 第二次世界大戦に登場した、奇想天外な兵器の数々-。 番付・東方は、日本・ドイツ・イタリアの枢軸国アイテム。何の共 通点も見いだせない同盟国が生み出した、想像力というよりも荒唐無 稽、天下無敵の兵器を紹介。 もう一方の番付・西方は、連合国軍。おバカな兵器が少ないという 風評を覆し、「連合国側のほうがキレていた」と断言。余裕のうかが える連合国側の超(珍)兵器を紹介。 「事実」から戦争を読む 『無言館はなぜつくられたのか』 野見山 暁治/著 窪島 誠一郎/著 720.6/ノ 「戦争」は、未来ある若者から「何」を奪ったのか。そして、彼ら は「何」を残して逝ったのか。 美術館「無言館」には、先の太平洋戦争、あるいは日中戦争によっ て画家への夢を絶たれた戦没画学生 108 名の、遺作、遺品、資料な どが展示されている。 この館を建設した動機や、開館するまでの経緯を語り合った 1 冊。 「現実」から戦争を読む 『亡国のイージス』 福井 晴敏/著 913.6/フ “If(もし)の出来事“が、現実に起こったとしたら、あなたの目 に「祖国」はどう映って見えるだろうか? 舞台は、海の上。ミニ・イージスシステム搭載ミサイル護衛艦「い そかぜ」の中で、1 発のミサイル発射を阻止するために、様々な人の、 様々な思いが交錯する。 男たちの底深い情念が、最新のシステム護衛艦を暴走させ、1 億 2 千万の民を擁する国家が、なす術もなく立ちつくす。 中高生テーマ別オススメ図書 〈イチ読〉 No,5